« 今日のぐり:「かすうどんKASUYA 倉敷店」 | トップページ | 今日のぐり:「レストランつねまつ」 »

2020年4月20日 (月)

新型コロナ、日本でも医療崩壊のリスク上昇中

コロナ感染者急増でにわかに医療崩壊の危惧される状況となっていますが、先日から話題になっているのがこちらのニュースです。

「無給医」も新型コロナ患者治療の前線に 医師不足のため(2020年4月16日NHK)

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、患者の治療にあたる大学病院で、医師不足のため、大学院生などのいわゆる「無給医」も、その前線に立たされ始めていることがNHKの取材でわかりました。労働者としての権利が認められにくいことから、現場からは不安の声も上がっています。
(略)
NHKの取材に応じた「無給医」によりますと、所属する関東の大学病院では今月から、新たに100人以上の医師が交代で新型コロナウイルスの患者の治療にあたることが決まり、医師のリストが配付されましたが、このうちおよそ3分の1が大学院生で、いわゆる「無給医」だったということです。
この大学病院では「無給医」の待遇改善を求める国の指摘を受けて去年から給与が一部支払われるようになりましたが、雇用契約はないままで、雇用保険への加入もないといいます。

職場からは新型コロナウイルスへの対応を指示されただけで、危険手当が出るかどうかや感染した場合に労災が認められるかなどについては説明がないということです。
さらに、感染を広げないため外部の病院でのアルバイトを断られる事例も出てきているということで、長期化すると生計を立てられなくなると懸念しています。
この「無給医」は「感染を確認するPCR検査を必要なときに受けられるかどうかや、感染した場合に労災が適用されるかもわからず、守ってもらえるのか不安だ。社会全体が危機に直面する中、医師として新型コロナウイルス対応にあたる責務があると感じているが、せめてきちんとした補償をしてほしい」と訴えています。
(略)

先日はイタリアで医学部生の医師国家試験受験を免除し、卒業を前倒しした上で現場に投入する「学徒動員」が報じられていましたが、日本にもこうした状況があります。
基本的には従来の無休医問題の延長線上にある話ですが、今回感染症に暴露され自ら罹患するリスクを負ってのことだけに、補償もないままの強制動員は問題ですね。
他方でこれら無休医を労働者だと認定してしまうと多大な財政的負担が発生するだけに、大学当局としてもどう扱うべきか迷っているところではないかと想像します。

いずれにしても労働者として弱い立場にある無休医を搾取する構図には違いありませんが、医師として見れば他にも働き先はあるだけにまだましだと言う意見もありますね。
この点は従来から待遇が気に入らなければ辞めればいいとは言われてきたものですが、昨今大学病院に限らずこの感染リスクに恐れを抱く医療従事者は少なくないようです。
特にマスクやガウンなど防護のための装備も不足がちで、十分な自己防衛を出来ない状況での診療を強いられているのが現状ですが、国もようやく動き出したようです。

医療機関支援へ診療報酬倍増=医療マスク、週内に1000万枚配布―安倍首相会見(2020年4月18日時事通信)

 安倍晋三首相は17日の記者会見で、新型コロナウイルスの対応に当たる医療従事者への支援策として、医療の公定価格となる診療報酬について「倍増するなど待遇の改善にしっかり取り組んでいく」と表明した。

 診療報酬を2倍にするのは、新型コロナウイルスに感染し、体外式膜型人工肺(ECMO)や人工呼吸器が必要な重症患者が集中治療室で入院している場合や、中程度の入院患者への対応など。医療機関がECMOなどの使用により通常より手厚い人員配置が必要になることから報酬を増やす。患者の追加負担は発生しない

 首相方針を受け中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関、中医協)は持ち回りで総会を開き、対応策を了承した。18日から適用される。

 また、首相は会見で、緊急事態宣言が当初出された東京都など7都府県を対象に、今週中に医療用サージカルマスクを1000万枚配布すると述べた。 

診療報酬に関しては仮に増やそうが医療機関の収入になるだけで、現場のスタッフに回らないと言う批判もありますが、実際外出自粛で患者数は減っていると言います。
施設の収入もそれだけ減っている以上、スタッフの待遇が改善する見込みも乏しいだけに、収入面で当面の補償が得られるなら助かると言うのも事実でしょう。
他方でコロナ感染者を受け入れている施設は今まで以上に多忙なはずで、感染リスクも高いだけにより高い水準での診療報酬の手当が必要になるのは当然です。

今回のコロナ騒動を受けて、このところ医療機関の診療の継続性に国民の関心が高まっているのを感じますが、無論先立つものの担保は極めて重要です。
加えて世間から漏れ聞こえるように、医療従事者は危ないからと差別されるようなことはあってはならないのですが、その前提になるのが厳重な感染防御対策です。
この点ではマスクなど必要な装備がきちんと現場に届けられるかどうかですが、従来の市場原理に基づく流通に頼っていては買い占めや売り惜しみが発生するでしょう。
国は今後こうした物資の流通に関してもきちんと管理を行うべきではないかと思いますが、どこにどれだけと言う配分に関しても紛糾する余地はありそうですね。

|

« 今日のぐり:「かすうどんKASUYA 倉敷店」 | トップページ | 今日のぐり:「レストランつねまつ」 »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 今日のぐり:「かすうどんKASUYA 倉敷店」 | トップページ | 今日のぐり:「レストランつねまつ」 »