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2020年4月

2020年4月27日 (月)

利益と不利益のバランスが崩れると、人は割に合わないと感じる

医療関係者のみならず話題になっていたのが、先日発生したこちらの事件です。

【独自】妻「たらい回しを懸念した」…男性がPCR検査隠して外科受診、医院は外来休止に(2020年4月22日読売新聞)

 新型コロナウイルスの感染の有無を調べるPCR検査を受けた事実を隠して受診した患者がいたため、茨城県古河市の松永外科医院が、14日から外来診療を休止していることが分かった。患者は翌15日に陽性と判明。たらい回しを懸念したといい、同医院の松永弘之院長(59)は「医療崩壊につながりかねない。感染が疑われているのに、連絡なしに来るのはやめてほしい」と訴える。

 患者は埼玉県の初診の男性。松永院長によると、足首の痛みなどを訴え、14日夕、妻に付き添われて訪れた。他の疾患は「ない」と回答したが、医院を出た後、妻から「実は今日PCR検査を受けた。たらい回しになると思い黙っていた」と電話があった。

 院長は埼玉県内の保健所に確認し、外来診療を取りやめた。ほかの患者はいなかったが、院長は濃厚接触者とされた。感染している可能性があるとは思わず、不足するマスクを使えなかったという。特段の症状はないが、一部の患者に電話診療で対応している。

昨今ピロリ感染疑いの患者が肩身が狭いのは事実で、救急搬送なども各地で受け入れ不能と断られた事例が報じられているだけに、心情的には理解出来る行動と感じます。
一部では患者が出た家庭に投石されると言った論外の事件も発生しているそうで、一昔前のエイズ差別などに通じる感染症絡みの差別が久しぶりに顕在化した印象ですね。
ただ今回の場合医院としては非常に大きな損害を受け、下手をすれば閉院ですから損害賠償ものですし、これが大病院であれば閉鎖で地域医療に多大な影響もあるでしょう。
このところ医療現場の混乱が報じられることで各地でサポートの動きも出ている一方で、現場スタッフに少なからず影響を及ぼすこんな困った風潮も出ているそうです。

医療従事者や家族へ差別か 「子どもの登園拒否された」(2020年4月26日朝日新聞)

 静岡市内の医療従事者とその家族らが、保育施設への登園を拒否されたり、タクシーの配車を断られたり、差別的な取り扱いを受けたとする複数の報告が市に寄せられていることが分かった。いずれも新型コロナウイルスの感染が拡大した4月以降の事例だという。

 市によると、市内の複数の医療機関から「医療従事者の子どもの登園を拒否された」や、夜勤後に病院にタクシーを呼ぼうとしたが「配車を拒否された」などの訴えがあった。病院職員の同居家族が会社から休むことやテレワークを指示された事例もあったという。

 市はHPを通じて偏見防止の啓発を行う一方、保育施設には差別防止を促す通知を出す予定だ。(中村純)

別に静岡だけではなく全国的に同様な風潮が少なからず見られるようで、先日も東京都知事がわざわざ懸念を表明したように決して軽視できる状況ではないようです。
明確な比較データはまだ出ていないと思いますが、海外ではすでに医療従事者の感染率が高いと言う話が報じられていて、患者に多く触れるのですから当然ではありますね。
ただ世間一般から見れば、医療関係者と言えばそれだけでコロナ感染のハイリスクとも言え、可能な限り接触を避けたいと考えるのもこれまた当然とは言えるでしょう。
この辺り人間心理としては当たり前の行動ですが、当然医療従事者へのサポートが減れば現場での仕事に支障を来し、事実離職者が急増しているとも報じられています。

コロナ疑い患者の救急搬送困難事例なども同様ですが、現状ではハイリスクの人間を受け入れることの利益に対して、ほとんどの場合不利益が大きすぎると言えます。
先日軽症患者も宿泊施設に収容するとした埼玉県で、当の宿泊施設業界から受け入れられないとのコメントが出たのも、利益と不利益のバランスがとれないからでしょう。
医療業界としてもこれだけリスクをとって患者の診療に当たっているのに、マスクやガウンなど満足な防御装備すら整わないと言うのでは、全く割に合わない話ですよね。
この辺りは国や自治体がある程度強制力を持って、各方面のバランスを調整していくしかないと思いますが、国内生産分のマスクくらいは流通完全管理でよいかと思います。

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2020年4月25日 (土)

今日のぐり:「レストランつねまつ」

コロナ騒動のさなかにあって、先日ちょっとした話題になっていたのがこちらのニュースです。

「村八分」日本人が意外と知らない本当の意味(2020年4月18日東洋経済)

 今、私たちはこれまで経験したことのない新型コロナウイルスという魔物に脅かされる日々を送っています。

 しかしこれまで人類は、幾度となくこうした疫病と戦い乗り越えてきました。世の中が騒がしくなると、さまざまな信仰がうまれ、各地で祭祀が営まれていきました。疫病や死に対する恐怖から、各地でしきたりや迷信がうまれ、慣習として今日まで伝承されているものも数多くあります。

 もちろん昔の慣習が現代にそのまま当てはまるわけではありませんが、「なぜそのように言われているのか」という考え方はどこか今に通じるものがあるような気がします。
(略)

詳細は元記事を参照いただきたいのですが、経験的な蓄積に基づくものと考えるとなるほど納得できる部分が多い話ですよね。
本日は一見すると奇想天外と思えるほど奇抜だが、話を聞いてみれば妙に説得力があると言う最近の話題を紹介してみましょう。

【意外すぎ】エースコックのわかめラーメンの「麺なし」登場!(2020年4月21日ロケットニュース24)

皆さん、「カップラーメン」をご存じだろうか? 大抵はお湯を注ぐだけで出来上がる、即席の食品である。こんなことは言うまでもないのだが、麺あっての商品だ。もしも麺がなかったら……。いや、そんなことは考える必要がない、考えたくもない! だってカップラーメンじゃないかッ!!
だが、その “もしも” を形にした商品が登場してしまった。エースコックの『わかめラー』だ。麺がないから商品名にも「メン」がない! なんだよコレ!! ふざけてんのか!? 腹立たしい気持ちを抑えて食ってみたら、結構満足できて逆にビックリしたなぁ、もう!
(略)
開封してみると、中に入っていたのは、かやくと粉末スープ。以上である。何も知らずに購入したら、入れ忘れたのかな? と思わんでもないが、この商品に関してはこれが正解なのである。
(略)
こんなので本当に満足を得られるのかねえ。疑わしいがとにかく熱湯を注いで3分待つことにした。
3分後に出来上がったのがコレだ!!
!!!! わかめ多い !!!!

正直侮っていたが、想像を超えるわかめの量だ。もしかして、下に麺がいるんじゃないの? そんな気持ちが芽生えてくる。
ところが食っても食っても麺は出て来ない。わかめに次ぐわかめ、わかめを食ったらまたわかめの「無限わかめ」状態である。

麺がない。そのことは一見欠点のように思えるのだが、そのウィークポイントを強みに変えて、ごり押ししていると言っていいだろう。飽きるほどわかめを食わせに来ている。さすが自らをして「まさか」と言わしめた商品だ。アッパレ! もうわかめラーメンは麺と決別する道を歩むべきだ。いっそカップさえもいらない。袋でわかめラーを販売して欲しいと切望する!

これは一般的にはわかめスープと言われるものではないかと言う気もするのですが、確かにカロリー等の面で優位に立てるかも知れませんね。
昨今のコロナ騒動に関連して海外でもマスク需要が高まっていますが、こちら奇妙なマスクが登場していると言うニュースです。

男性の局部がプリントされたマスクに注文殺到(2020年4月21日テックインサイト)

新型コロナウイルスの感染拡大でマスクが品薄となっており、お気に入りの生地を使って手作りする人が増えている。マスクもずいぶんとおしゃれになってきたが、米ユタ州に住む女性がFacebookに投稿したマスクがあまりにも斬新だと話題になっている。地元メディア『KUTV 2News』『New York Post』などが伝えた。

ユタ州ソルトレイク郡に住むミンディ・ヴィンセントさん(Mindy Vincent)は今月9日、淡い色の可愛らしい花々と男性の局部がプリントされた白いマスクを着用し、Facebookに次のような投稿をした。

「マスクが届いたの! 今日ウォルマート(スーパー)とペトコ(ペットショップ)に付けていったのよ。」
「誰かに『マスクにペニスが付いてる』って言われたんだけど、私はこう返してやったわ。『(ペニスだってわかるってことは)あなたは私に近付きすぎってことよ。お願いだからちょっと離れてくれない?』ってね。」

あまりにも奇抜なマスクとひねりの効いたコメントが話題となり、この投稿は1週間で40万人以上にシェアされた。そしてミンディさんのもとには「どうやったらこのマスクが手に入るのか」という問い合わせが殺到した。

実はこのマスク、ミンディさんが運営する「ユタ・ハーム・リダクション連合(Utah Harm Reduction Coalition、UHRC)」の活動のために中国から取り寄せたものだった。UHRCは薬物関連の害を減らすことを目的に設立された非営利団体で、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、スタッフが薬物依存者らと接する時にはマスクが欠かせなかったためだ。
ただ手元に残っていたマスクは数少なく、「マスクが欲しい」という人たち全てに譲ることはできない。そこでミンディさんは、息子の提案で「プロジェクト・ペニス・マスク(Project Penis Mask)」をスタート。マスクを自分で作って1枚20ドルで販売し、収益を団体の活動資金に充てることにしたのだ。

こうしてUHRCのホームページには専用サイトが立ち上げられ、今月16日までに5400人(約1160万円分)がマスクを購入した。マスクの柄は男性の局部(2種類)、女性の局部、女性の胸(2種類)の5種類から選択が可能で、ミンディさんは全部で1万9千枚のマスクが製作できるだけの生地を確保しているという。ただ注文が殺到しており、現在はスタッフ総出でマスクの製作にあたっているとのことだ。
(略)

全世界的に大変な反響ですが、確かにこれが何かが判るようなら「あなたは私に近づきすぎ」とは全くその通りですね。
同じくアメリカから、近頃では何かとネガティブな話題の多いミスコンで、こんな参加者が登場したそうです。

ミス・アメリカに化学者 壇上で実験披露、「既成概念破る」(2019年12月20日BBC)

ミス・アメリカ2020の決勝が19日、コネチカット州アンカスヴィルであり、ステージ上で生化学実験を披露したカミール・シュライアーさん(24)がミス・アメリカに選ばれた。

ミス・アメリカをめぐっては、水着審査や外見重視の選考基準が批判を浴び、主催者は 2018年大会からそれらを廃止 。新たなブランドイメージを作り出そうとしている。
この日、他の50人の女性たちと一緒に決勝に臨んだシュライアーさんは、白衣を着てステージに登場。化学実験を実演し、審査員に強い印象を残した。

シュライアーさんは、大学の学部時代に2つの科学系の学位を取得。現在、ヴァージニア・コモンウェルス大学の博士課程で、薬学の研究を進めている。
シュライアーさんは、5万ドル(約550万円)の奨学金を勝ち取った。今後1年間、ミス・アメリカの役割を担う。
その役割には、薬物の乱用防止を啓発する活動も含まれている。

ミス・アメリカ選出後のスピーチでは、「2020年にミス・アメリカになることはどんな意味があるのか、ステレオタイプを打ち破る」ことを望むと述べた。
元ミス・アメリカで、2018年にコンテストの改革を発表したグレチェン・カールソンさんは、「私たちはもう、外見で出場者を判断しない。これは大きなことだ」と述べた。
ヴァージニア工科大学は、「ミス・アメリカは科学者でもあり得る。なぜなら、科学者がいまやミス・アメリカ2020になったからだ!」とツイートした。
(略)
シュライアーさんは6月、ミス・ヴァージニアに選ばれた際に、過酸化水素の接触分解の実験を披露したことが「大きな勝因」だったと話していた。
また、ミス・コンテストをめぐって「議論」が続いているのは自覚していると説明。ただ、女性の外見より業績に注目することで、ミス・アメリカは「新たなブランド化」を実現したとし、より「進歩的」になっていると話していた。

相応にセクシーな美女の中で異彩を放っているのは確かですが、この方向性は嫌いではないと言う人も少なからずいらっしゃったようです。
最後に取り上げますのはこれもコロナ騒動のさなかで、少しばかりほっこりすると言うニュースです。

はしご車使い…自宅待機の市民に向け高さ50mで演奏(2020年4月8日テレ朝ニュース)

 はしご車の消防士の気転が新型コロナウイルスで募る市民の不安を消しました。

 ブラジルのリオデジャネイロの広場に到着した、はしご車。消防士のシウバさんがはしごに乗り込んで高さ50メートルにまでスルスルとはしごを伸ばすと、シウバさんはゆっくりとトランペットを演奏し始めました。トランペット奏者でもあるシウバさんは、新型コロナウイルスの影響で自宅待機を続けている市民の不安や寂しさを打ち消そうと演奏を始めたのです。シウバさんは市内を消防車で回って演奏を続けていますが、今回は高層住宅の住民にも音色が届くよう、はしご車を使って演奏しました。堪能した市民はシウバさんに大きな拍手を送り、感謝の気持ちを示しました。

その状況は元記事の画像を参照いただきたいのですが、消防士であるだけに当然と言うべきか高所恐怖症ではなかったと言うことでしょうね。
大都会の空に思いがけない音色が広がったことでしょうが、ブラジルでもコロナ騒動が沈静化することを願うばかりです。

今日のぐり:「レストランつねまつ」

倉敷市と岡山市のちょうど中間地点、倉敷市中庄地区にあるこちら老舗洋食屋だそうです。
一見すると狭い店内ですがお隣の区画もひとつながりの店舗となっていて、相応の席数が用意されています。

一番人気のビーフ100%ハンバーグ定食を頼んでみましたが、付け合わせが味噌汁に冷奴だったり見た目は地味で昭和の定食風ですね。
ハンバーグは量が選べるのですが、とにかく食感が柔らかいのが特徴で、味の方はまあこんなものでしょうか。
殻付き生卵が載っているのは楽しいのですが、デミソースに混ぜては見たものの、それよりもソース自体にこだわった方がよさそうにも思います。
味噌汁や飯の味もまあこんなもので、全体として素材の質はコストにも依存するのは確かですが、出汁には頑張る価値があるかなと感じました。

こちらとんかつではなくビーフカツだったり、古い洋食屋スタイルを守られているところもあるのが興味深いですね。
接遇面は見た目相応で標準的、トイレなども広さ設備とも時代相応で、味も含めて第一印象を裏切るところがありません。

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2020年4月20日 (月)

新型コロナ、日本でも医療崩壊のリスク上昇中

コロナ感染者急増でにわかに医療崩壊の危惧される状況となっていますが、先日から話題になっているのがこちらのニュースです。

「無給医」も新型コロナ患者治療の前線に 医師不足のため(2020年4月16日NHK)

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、患者の治療にあたる大学病院で、医師不足のため、大学院生などのいわゆる「無給医」も、その前線に立たされ始めていることがNHKの取材でわかりました。労働者としての権利が認められにくいことから、現場からは不安の声も上がっています。
(略)
NHKの取材に応じた「無給医」によりますと、所属する関東の大学病院では今月から、新たに100人以上の医師が交代で新型コロナウイルスの患者の治療にあたることが決まり、医師のリストが配付されましたが、このうちおよそ3分の1が大学院生で、いわゆる「無給医」だったということです。
この大学病院では「無給医」の待遇改善を求める国の指摘を受けて去年から給与が一部支払われるようになりましたが、雇用契約はないままで、雇用保険への加入もないといいます。

職場からは新型コロナウイルスへの対応を指示されただけで、危険手当が出るかどうかや感染した場合に労災が認められるかなどについては説明がないということです。
さらに、感染を広げないため外部の病院でのアルバイトを断られる事例も出てきているということで、長期化すると生計を立てられなくなると懸念しています。
この「無給医」は「感染を確認するPCR検査を必要なときに受けられるかどうかや、感染した場合に労災が適用されるかもわからず、守ってもらえるのか不安だ。社会全体が危機に直面する中、医師として新型コロナウイルス対応にあたる責務があると感じているが、せめてきちんとした補償をしてほしい」と訴えています。
(略)

先日はイタリアで医学部生の医師国家試験受験を免除し、卒業を前倒しした上で現場に投入する「学徒動員」が報じられていましたが、日本にもこうした状況があります。
基本的には従来の無休医問題の延長線上にある話ですが、今回感染症に暴露され自ら罹患するリスクを負ってのことだけに、補償もないままの強制動員は問題ですね。
他方でこれら無休医を労働者だと認定してしまうと多大な財政的負担が発生するだけに、大学当局としてもどう扱うべきか迷っているところではないかと想像します。

いずれにしても労働者として弱い立場にある無休医を搾取する構図には違いありませんが、医師として見れば他にも働き先はあるだけにまだましだと言う意見もありますね。
この点は従来から待遇が気に入らなければ辞めればいいとは言われてきたものですが、昨今大学病院に限らずこの感染リスクに恐れを抱く医療従事者は少なくないようです。
特にマスクやガウンなど防護のための装備も不足がちで、十分な自己防衛を出来ない状況での診療を強いられているのが現状ですが、国もようやく動き出したようです。

医療機関支援へ診療報酬倍増=医療マスク、週内に1000万枚配布―安倍首相会見(2020年4月18日時事通信)

 安倍晋三首相は17日の記者会見で、新型コロナウイルスの対応に当たる医療従事者への支援策として、医療の公定価格となる診療報酬について「倍増するなど待遇の改善にしっかり取り組んでいく」と表明した。

 診療報酬を2倍にするのは、新型コロナウイルスに感染し、体外式膜型人工肺(ECMO)や人工呼吸器が必要な重症患者が集中治療室で入院している場合や、中程度の入院患者への対応など。医療機関がECMOなどの使用により通常より手厚い人員配置が必要になることから報酬を増やす。患者の追加負担は発生しない

 首相方針を受け中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関、中医協)は持ち回りで総会を開き、対応策を了承した。18日から適用される。

 また、首相は会見で、緊急事態宣言が当初出された東京都など7都府県を対象に、今週中に医療用サージカルマスクを1000万枚配布すると述べた。 

診療報酬に関しては仮に増やそうが医療機関の収入になるだけで、現場のスタッフに回らないと言う批判もありますが、実際外出自粛で患者数は減っていると言います。
施設の収入もそれだけ減っている以上、スタッフの待遇が改善する見込みも乏しいだけに、収入面で当面の補償が得られるなら助かると言うのも事実でしょう。
他方でコロナ感染者を受け入れている施設は今まで以上に多忙なはずで、感染リスクも高いだけにより高い水準での診療報酬の手当が必要になるのは当然です。

今回のコロナ騒動を受けて、このところ医療機関の診療の継続性に国民の関心が高まっているのを感じますが、無論先立つものの担保は極めて重要です。
加えて世間から漏れ聞こえるように、医療従事者は危ないからと差別されるようなことはあってはならないのですが、その前提になるのが厳重な感染防御対策です。
この点ではマスクなど必要な装備がきちんと現場に届けられるかどうかですが、従来の市場原理に基づく流通に頼っていては買い占めや売り惜しみが発生するでしょう。
国は今後こうした物資の流通に関してもきちんと管理を行うべきではないかと思いますが、どこにどれだけと言う配分に関しても紛糾する余地はありそうですね。

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2020年4月19日 (日)

今日のぐり:「かすうどんKASUYA 倉敷店」

昨今では花見宴会も自粛のご時世ですが、奈良では遠足の弁当にこんなローカルルールがあると話題になっていました。

遠足のお弁当「必ずオニギリにしてください」 奈良の幼稚園が注意喚起→その理由が納得すぎた(2020年2月19日Jタウンネット)

お弁当を持ってくるときは必ず「おにぎり」にしてください――

ある幼稚園で配られた遠足のプリントに、こんな注意書きがあったというツイートが話題を呼んでいる。

投稿したのはツイッターユーザーの天野慶さん(@utataneko57577)。最初はおにぎりにする理由が分からず、「キャラ弁とか力入れちゃうママがいて、わたしもあれがよかったー!とか羨ましがる騒動でもあったのかな...」と思っていたという。
しかし実際は違った。
当時、天野さんは奈良市内の幼稚園に子供を通わせており、遠足の行き先は同市にある奈良公園だった。そこで予想されるのが、広げたお弁当に寄ってくるたくさんの「シカ」たち――「弁当だとシカに襲われたときすぐに逃げられないから」というのが、おにぎりを持たせる理由だったようだ。
(略)
幼稚園のプリントには「おにぎりにしてください」とだけ書かれており、天野さんがその理由を知ったのは遠足のあと。ゆっくりお弁当を食べる暇もないとは、奈良の遠足サバイバルすぎる...。他県民の中にはこの呼びかけを「大げさすぎる」と思う人もいるかもしれないが、全くそんなことはない。
天野さんは遠足から帰った子供たちから、このような話を聞いたという。

「よそのひとたちはすわって食べようとして、シカにおそわれていた」

つまりおにぎりを持たせるよう呼び掛けた幼稚園側の判断は正しかったということ。奈良県民にとっては公園などでシカに襲われることは想定の範囲内なのだ。
天野さん自身もシカに襲われたことがあるといい、

「奈良に住んでいた時、よく奈良公園へ行って鹿せんべいを上げていたのですが、鹿せんべいを買ったとたんに複数でタックルされたり、鹿せんべいを持った子どもを追いかけまわされたり、散々襲われました!」

と当時を振り返る。
(略)
みなさんも奈良に行くときは十分気を付けて欲しい。

理由を聞けばなるほどそういうものなのかと納得ですが、最初見たときには誰しも頭の中に疑問符を浮かべずにはいられないでしょうね。
今日は奈良の幼稚園児達が無事にお弁当を食べられることを祈念して、世界中から何故?と思わず問いかけてしまうニュースを紹介してみましょう。

警官不在の交番で消火器噴射…16歳少年逮捕 動機は「なんとなく」 威力業務妨害容疑(2020年4月9日東海テレビ)

 三重県鈴鹿市の交番で消火器を噴射し交番業務を妨害したとして、16歳の無職の少年が逮捕されました。少年は動機について「なんとなく」と供述しています。

 逮捕されたのは16歳の無職の少年で、8日夜、鈴鹿市神戸3丁目の神戸交番で消火器を噴射し一時的に交番の出入りをできないようにした威力業務妨害の疑いが持たれています。
 当時、交番に警官は不在で犯行を目撃した通行人からの通報を受け、警察が防犯カメラを確認したところ、自転車でやってきた少年が消火器を噴射する様子が映っていたということです。
 防犯カメラに映った少年を警察は把握していて、すぐに友人の家にいるところを突き止め逮捕しました。

 調べに対し、少年は容疑を認めた上で動機について「なんとなく」と供述していて、警察が犯行のいきさつを詳しく調べています。

よりにもよって何故そこで?と思うところですが、警察も把握しているくらいですから色々と経緯もあったのでしょうかね。
コロナ騒動に伴う外出自粛が各所に影響していますが、こちら意外な方向に進んでいると話題のニュースです。

文化放送、チャーハンを炒める音がひたすら流れる「チャーハン特番」120分間放送へ(2020年4月13日ねとらば)

 文化放送は4月19日の25時30分(20日1時30分)から、深夜にあえて食欲をそそる音を聴かせる「チャーハン特番」を120分にわたって放送します。2019年12月と2020年2月に放送された、たき火の音だけを90分間流し続ける「たき火特番」に続くASMR番組となります(関連記事)。

 強火で中華鍋を豪快にふって作るチャーハンのほか、餃子、チンジャオロース、唐揚げなどを料理する音が流れ続ける120分間。ラジオ局の音声技術スタッフが3Dオーディオ技術を使って制作しており、イヤフォンやヘッドフォンで聴くと「まるで厨房にいるような感覚」が味わえるそうです。食欲を刺激するあの音を、深夜1時半から耳元で流すなんて罪深すぎる……。
(略)
 文化放送では、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言を受け、特別キャンペーン「気持ちで負けない!きいて、たべて、乗り越えようウィーク」の実施を急遽決定しました。期間中は「チャーハン特番」のほか、食をテーマとした企画や特番を展開し、番組の合間では随所で食欲をそそる高音質の料理の音を流す予定としています。

もちろん皆で乗り越えようと言う気持ちは尊いものでしょうが、何故それがチャーハンの音なのかが謎です。
日本でも知られているあの生き物ですが、何故か海外で話題になっているようです。

さすが桃太郎の家来…!ハリウッド映画みたいに窓ガラスを突き破って登場したキジがクール(2020年4月14日トゥギャッチ)

Twitterユーザーの731Kinderheim(@BQwFSwNv19XlmNO)さんは、キジが窓ガラスを突き破ったハードボイルドな登場シーンを目撃した。そのうえ素知らぬ顔で立ち去ったというかっこよすぎる鳥が注目を浴びている。

派手にガラスを割ったのに、大きなけがをした様子もなく走り去ったメスのキジ。たしかにこの戦闘力を見ると、桃太郎の家来に選ばれた理由もわかってくる。
投稿を見たTwitterユーザーからは「ありゃりゃ…破片が目に入ったりしなくてよかったですね」「国鳥の貫禄(日本の国鳥はトキでなくキジです)」との感想があがった。

地上でのバードストライク(鳥衝突)に投稿者は驚いていたものの、これが意外とよくあることなのだそう。皆さんもいつか、ハリウッド映画のような野鳥の登場シーンを目撃するかもしれない。

何故そこに?と思わされる状況は元記事の画像を参照していただきたいところですが、確かになかなかの戦闘力ではあります。
最後に取り上げますのはこちらのニュースですが、まずは記事から紹介してみましょう。

“肛門のしわ”で使用者判別するトイレ(2020年4月9日ナリナリドットコム)

肛門のしわの形で使用者を判別する「スマートトイレ」が、アメリカで開発されている。
スタンフォード大学の研究者らは、そのトイレにカメラとモーションセンサーを設置。大小便を分析する機能も取り付け、さまざまな病気を見つける狙いがあるという。

サンジブ・ガンビア教授は体の異常を見つけ出すその機械を、一家に一台設置したいとして、こう語っている。
「ちょっと変に聞こえるのは承知ですが、あなた方の肛門の紋はユニークであります。このコンセプトは、さかのぼること15年前に生まれたものです」
「私が発表したとき笑う者がいました。面白いアイデアであると同時に、ヘンテコだからです」
「『スマートトイレ』は着用するものではありません。誰もがトイレを使いそれを避ける術はありませんよね。ですからそこに病気を見つける機能があればいいと思ったのです」

排泄物を診察に利用するのは医療現場では一般的ですが、個体識別にわざわざそこを利用するか…とは感じてしまいます。
日本人なら指紋認証なりにしていたでしょうが、座るだけで全てが済む利便性を優先したのでしょうか。

今日のぐり:「かすうどんKASUYA 倉敷店」

倉敷駅北側の飲食店が建ち並ぶ繁華な大通り沿いで、やや異彩を放って見えるのがこちらのお店です。
見た目にしろ店内にしろいい具合に脂ぎっているのですが、大阪名物と言うかすうどんは一度は試してみたいものですね。

店内のつくりはほぼ飲み屋なのですが、メニューも前半は飲み屋そのもので、かすうどんの扱いは決してメインとは言いがたいようです。
もっとも標準的と言えるのが大きなきつねうどんらしく注文してみましたが、文字通り大きなきつねうどんをベースにかすがトッピングされたものですね。
かすとは揚げた牛ホルモンだそうですが、もっとクリスピーかと思っていたのですが単純にかなり硬い食感で、味はまあこんなものでしょうか。
小ぶりな丼にいっぱいの甘いあげに、肉うどん系の甘辛出汁ですが、岡山のうどんや讃岐うどんなどに比べると相対的に少し出汁が弱い印象です。
うどんはやや硬め、ややコシ弱めのどちらかと言えばごついうどん系ですが、これも岡山はもちろん香川とも違う感じで興味深いですね。
サイドメニューで揚げナスを食べてみましたが、よく言えばナスの食感が残る半生っぽい揚げ上がりで、辛めの汁はやはり弱めの出汁を鰹節で補う感じです。

なんでしょう、全体の印象としてはかすがなければ昔のセルフうどんっぽいかなと思うのですが、大阪ではこういううどんが一般的なのでしょうか。
この界隈ではうどん屋としてはさほど繁盛しそうにはない気がしますが、大阪ではこういう味が標準的なら地域による好みの差でしょうかね。
なお接遇面は標準的ですが、巨大テレビがうるさいだけに各席に呼び出しのボタンがあるのはありがたいものでした。

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2020年4月13日 (月)

新型コロナが当たり前の感染症になりつつある結果

まあそうなんだろうなと思うのですが、先日救急系学会が合同でこんな文書を公開したそうです。

2学会「感冒・肺炎患者受け入れ増で救急崩壊」日本救急医学会・日本臨床救急医学会(2020年4月10日臨床ニュース)

 日本救急医学会と日本臨床救急医学会は4月9日、学会員や救急医療関係者に向け、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する文書を公開した。救命救急センターでは肺炎疑い患者の受け入れ増加に伴い、本来の重症救急患者の診療が不可能になる「救急崩壊」も起きていると説明。一方で、救急患者は全て、COVID-19患者として対応するよう求めている。
 「学会員からの救急医療体制の崩壊に伴う窮状を訴える声が寄せられている」と両学会。文書で、学会員ならびに行政関係者らにCOVID-19に関わる救急医療の現状と課題を整理している。また、学会員に対し、院内や自身の家族への二次感染リスクを減少させるため、全ての救急患者は発熱などの症状がない場合でもCOVID-19患者として対応するよう求めた。

発熱や呼吸器症状のある患者は、一般診療所等での診療を断わられることが多くなったため、救急医療機関とくに初期救急医療施設や ER 型救急施設では、COVID-19 疑いの外来患者への対応の負担が著しく増加している(COVID-19 の影響)
救急隊からの搬送依頼の中で、発熱や呼吸器症状を訴える患者を受入れる病院が少なくなっており、救急搬送困難事例が増加している(救急搬送困難)
その結果、肺炎疑いの患者等は、ほとんどの場合救命救急センターで受入れざるを得ない状況となっており、本来の重症救急患者の受入れができなくなっている(救急崩壊)


特に、心筋梗塞、脳卒中、多発外傷などの緊急を要する疾患においては、治療のタイミングを逸することが危惧される(救急崩壊)
その一方で、無症状、あるいは COVID-19 ではない疾患や外傷として受入れた救急患者が、後にCOVID-19 であったと判明する事例も増えつつあり、迅速検査の必要性が強調されている(迅速コロナ検査の必要性)
このような現状のなかで、救急医は外来診療から集中治療室での重症コロナ肺炎治療まで、初期、二次、三次救急のいずれの場面においても最前線に立って COVID-19 に立ち向かいつつ、救急医療体制を維持するために日夜奮闘している(救急医療体制の維持)
しかしながら、陰圧室の数は十分でなく、サージカルマスク、N95 マスク、ガウンなどの個人防護具は圧倒的に不足しており、救急医療に携わる医療者の安全が確保できないため、COVID-19患者への対応が極めて困難な段階に至っている。これは救急崩壊を加速しかねない重大な懸念事項である(個人防護具の不足)
(略)

関連各学会も相次いで類似のコメントを打ち出しているそうですが、これだけ患者数が増えてくれば医療現場のマンパワーに大きな負担がかかるのは当然です。
すでに海外では人工呼吸器を誰に使うかなど、限られた医療リソースをどう使うかに関してトリアージがなされており、患者の選別が行われている状況です。
これに対し日本では検査の段階で一定の選別が行われていて、先日もさいたま市の保健所長が軽症者で病床が埋まらないよう意図的に検査を控えていたと公表していました。
これも新型コロナを指定感染症とした結果、感染していると確認されれば入院隔離を行う原則があったからですが、今後はこの原則が順次改められることになりそうです。

東京 軽症患者などのホテルへの移送始まる 新型コロナ(2020年4月7日NHK)

東京では新型コロナウイルスに感染して入院している人のうち、軽症の患者や症状のない人の宿泊施設への移送が7日から始まり、都が借り上げたホテルに11人が入りました。
(略)
今後は、都の職員と看護師が24時間態勢で対応するほか、日中は医師も常駐し、毎日検温や健康状態の観察を行います。

滞在する人たちは基本的に客室の中で過ごし、食事の際は1階のフロントに置かれた弁当を自分で取りに行く形になるということで、午前中報道陣に公開された客室の内部はふだんと変わらず、廊下には「居室内でお過ごしいただき、出歩かないようお願いします」と書かれた紙が貼られていました。
費用は全額公費で賄い、24時間間隔を空けて2回検査を行い、いずれも陰性なら自宅に戻れるということで、滞在期間は平均で1週間程度になる見込みです。

東京都感染症対策課の岡本香織担当課長は「このホテルでノウハウを確立して取り組みを拡大し、重症の患者がきちんと医療を受けられる体制を作りたい」と話していました。

軽傷者を病院で受け入れずとも良くなったことで、病院の病床管理としては楽になると思いますが、その結果検査数を制限する方針がどう変わっていくのかです。
感染者であっても軽症であれば入院させずともよく、自宅なりホテルなりで隔離しておけば良いとなると、今後は検査件数を増やし積極的に感染者を把握するべきでしょう。
この辺りは従来の季節性インフルエンザなどと同様の方針と言えますが、そうであっても従来になく多くの感染症患者が医療現場に押し寄せてくることになります。
すでに各施設でも不要不急の検査や手術などを先送りする対応を取っていると思いますが、こうした動きが今後の働き方改革にどう影響するかも注目されますね。

すでに他の業界でも在宅勤務の推進に伴い、従来のような就労時間や残業代の計算方法では対応出来ないなど、数多くの課題が明らかになってきています。
医療現場の場合でも何が不要不急の医療行為か考える習慣を身につけた上で、従来少し無理をして行っていた行為も不要不急なら先送りする習慣が定着するかどうかですね。
日本同様国民皆保険制度を持つイギリスでは、一頃予定手術は数ヶ月待ちが当たり前だったそうですが、数ヶ月待てる手術であれば実際のところ急ぐ必要はないわけです。
診療ガイドラインなども今後は実際的なマンパワーの限界を加味した上で、無理なく現場で受け入れ可能な医療水準と言うものを見直す必要が出てくるかも知れませんね。

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2020年4月10日 (金)

今日のぐり:「東珍康(とんちんかん)」

今の時代にも根強く支持され残っていると言われるのがこちらの説です。

世界に広がる「地球平面説」 その背景にあるものは?(2020年1月1日CNN)

(CNN) 「地球平面論者(フラットアーサー)なんかになりたくない」――。デビッド・ワイスさんは、うんざりした声で自身の「目覚め」を振り返る。「朝起きて全員にばかにされるなんて嫌だろ?」
だが今や、ワイスさんはれっきとした地球平面論者だ。4年前に地球の丸みを確かめようとしたものの証拠は見つからず、それ以来、地球が平らで静止しているとの説を熱心に信じてきた。
そして、ワイスさんの世界は一変した。
(略)
ワイスさんは先ごろ、テキサス州ダラス郊外のホテルで開かれた「第3回地球平面国際会議」に参加した。主催者によると、参加者は約600人に上ったという。
これ以前にはノースカロライナ州ローリーやコロラド州デンバーでも会議が開かれたほか、近年はブラジルや英国、イタリアでも会議が開催されている。
会議のスケジュールは企業の会合と似たようなものだが、明らかなひねりも加えられている。登壇者は「宇宙はフェイク」などの題名でプレゼンを披露。地球平面論に関する年間ベスト動画賞も授与された。
「私たちは皆、インターネット上でやり取りしてきたが、ここなら一堂に会して握手や抱擁を交わすことができる」とワイスさん。「力を合わせ、新しい友人を作ることができる。なぜなら、ほら、昔の友人は・・・私たちは多くの友人を失ったから」
(略)
ダラスでの会議を創設したロビー・デビッドソンさんは「これほどの急成長は見たことがない」と話す。
しかし専門家からは、この運動が本当に無害なのか、疑問を投げかける声も上がっている。
(略)
デビッドソンさんは「我々は科学を愛している」と語るが、ほとんどの信者は反科学的な傾向が強い。他の陰謀論を信じていない地球平面論者を見つけるのは至難の業だ。地球平面論者の会議には決まって、ワクチン反対派、米同時多発テロの「真実」を知ると主張する人々、秘密結社イルミナティの会員が集う。
「王族からロックフェラー家、ロスチャイルド家に至る支配階級のエリート。世界を牛耳るこれらの集団は皆、ぐるだ」(ワイスさん)
共通の敵も存在する。「私たちの怒りのほとんどは米航空宇宙局(NASA)に向けられている」(映像作家の男性)。地球平面論者の見方では、NASAこそが陰謀の背後に控える黒幕だ。
(略)
「地球が平らであることを発見した時、人は力を手にする」。ワイスさんはそう指摘している。

彼らの将来に彼らなりの幸多かれと願うばかりですが、未だに大多数の人間にとって地球が丸かろうが平面だろうがどうでもいいことなのかも知れませんね。
今日は地球平面論者の将来を考えながら、世界中からしばしば他と相容れない強固な思想信条をテーマに取り上げてみましょう。

人間を愛せない独女性 気になる“重量45トンの彼”とのアツい夜の生活(2019年2月1日東スポ)

 ドイツ人女性がなんとジェット機を愛して恋人にしてしまった。ベルリン在住のミハエル・コプケさん(29)は「シャッツ」と交際している。175人乗り、重量45トンの旅客機だ。

 複数の欧州メディアによると、コプケさんは「2013年、人生で初めて飛行機に乗りました。そして、飛行機っていいなと思うようになり、飛行機の写真集やビデオを見ては興奮していました」と語る。そこまでは単なる飛行機マニアと変わらない。だが…。
「14年3月に飛行機を見るためにベルリンのテーゲル空港に行きました。たくさん駐機している中で『ボーイング737―800』が私の方に近づいてきた。一目ぼれです。それがシャッツ。最初は外見に恋しました。主翼、小翼、ジェットエンジンがかっこいい。今では彼の中身、空気力学的な素晴らしさを愛しています」
“彼”を自宅の寝室に入れるのは無理なので、ミニチュアやパーツと寝ている。コプケさんのフェイスブックにはシャッツにキスしている写真やパーツ、ミニチュアを抱きしめている写真がアップされている。
「11年までは人間の男性と交際してましたが、愛を感じたことがなかった。シャッツこそが初恋の相手であり、特別な愛です。ただ、シャッツは世界中を飛び回っていて、遠距離恋愛なので寂しい。飛んでいる時は眺めることしかできません。誘導路と格納庫にある時だけしか、触れ合うことができません。早く結婚したいです。結婚したら、私が格納庫で暮らそうと思っています」

 コプケさんの言動はギャグではない。性的倒錯の一種でオブジェクトフィリアという。専門家は「人を愛することができず、物体しか愛せない性的嗜好。飛行機と聞くと異常すぎると感じるかもしれませんが、ラブドールなら理解できる人もいるのではないでしょうか。人形、下着、靴、レザー、ラバー、風船など多岐にわたり、列車や飛行機はかなりの上級者ですね」と指摘している。

特に誰に迷惑をかけているわけでもないのでしょうが、しかし空気力学的な素晴らしさとは何とも素敵な表現ですね。
昨今性的少数者の発言力の高まりが報じられていますが、見ていますとさすがにそれはと感じさせるものもあるようです。

「ソニックはゲイになって同性愛者のシンボルとして活躍すべき」女性記者の提案に海外騒然(2020年02月24日ユルクヤル)

海外メディアThe Gamerのヘレン・アシュクロフト記者が「ソニックはゲイとしてLGBTQのシンボルになるべき」とする記事を掲載しています。

「なぜソニックはゲイになるべきか」より抄訳
・ソニックの性的嗜好についてはこれまで多く語られてこなかった。ここで我々は提案したい、ソニックはゲイになるべきだと
・ソニックには”彼女“を自称するピンク色のハリネズミ、エミーがいる。ソニックを追いかけ回し結婚を迫るキャラクターだが、いつも一方的だ。ソニックは彼女を気にかけてはいるものの、過度な愛情表現に戸惑い、身を引いている
・一方で黄色のキツネ、テイルスとは友達以上の関係になれるだろう。彼はいつもソニックに喜びをもたらし、互いに相性があい、心が通じ合う存在だ。ソニックに夢中のエミーはヘラヘラと笑ってうざいが、テイルスはソニックを守り手助けする良きパートナーだ
・また赤色のハリモグラ、ナックルズも忘れてはならない。喧嘩友達的な設定は、まさにホモエロティックなライバル関係になれる。ソニック、テイルス、ナックルズの三角関係も見られるかもしれない
・ソニックのように世界的に愛されたキャラがカミングアウトすれば、LGBTQコミュニティに大きな貢献を果たすはずだ。残念なことにLGBTQはいまだ迫害やイジメを受けている
(略)

ソニックは恐らくゲイではないだろうとは思うのですが、何にしろ個人?の性的嗜好を外部の者があれこれ指図すべきではないとは思いますね。
こちらもマニアックな性癖と言うべきでしょうか、残念ながら犯罪行為に走ってしまった方のニュースです。

「銅像の胸を揉んでいる不審者がいる」と通報。87歳自称医師の男を建造物侵入の疑いで逮捕(2020年2月2日yahooニュース)

岐阜中署は28日、建造物侵入の疑いで、いずれも自称、岐阜市加納鉄砲町、医師の男(87)を現行犯逮捕した。

逮捕容疑は同日午前9時10分ごろ、正当な理由がないのに同市神田町のビルに侵入した疑い。
署によると、目撃した男性が「ビルの1階にある銅像の胸をもんでいる不審者がいる」と110番した。

わざわざ侵入するくらいですからよほどに気に入ったのでしょうが、お触り禁止のルールは徹底されるべきだったですかね。
最後に取り上げますのはこちらのニュースですが、世界的人気作も主義主張の前には無力だったようです。

米国のカトリック校『ハリー・ポッター』を図書館から撤去(2019年9月2日女性自身)

米テネシー州ナッシュヴィルにある聖エドワード・カトリックスクールの図書館から『ハリー・ポッター』シリーズが消えた。作中の魔術や呪文の描写が本物であり、「悪霊を呼び込む危険があるから」だという。地元紙の「The Tennessean」が伝えている。

この学校に子どもを通わせる保護者は先週、ダン・リーヒル牧師から『ハリー・ポッター』の内容について国内外の複数のエクソシスト(悪魔払い師)に相談し、同書を図書館から撤去したたことを報告するメールを受け取った。
「この本には善い魔術と悪い魔術が出てきますが、これは真実ではありません。実際には巧妙な欺瞞です。本で使われる呪文は本物の呪文であり、人間がこれを読むと悪霊を呼び込む危険があるのです」

同校が所属するカトリック教区の学校教育長レベッカ・ハンメル氏は、牧師がメールを送ったことを認め、その決定には異議を唱えていない。カトリック教会は『ハリー・ポッター』について正式な立場を表明しておらず、今回の問題については学校の牧師が最終的な決定権を持っているからだという。
しかし、家庭で『ハリー・ポッター』を読むことの制限はせず、「保護者の皆様におかれましては、この作品をお子さんに読ませる際は、私たちの信仰のレンズを通して、内容を理解するよう指導していただきたい」とハンメル氏はコメントしている。

フィクションを信じ込むと悪いからなどと理由付けしそうなところ、ホンモノだから禁止と言うのが興味深いですね。
信仰に基づいて教育が行われているのですから保護者も納得かも知れませんが、信仰のレンズを通すと世界はまた違った風に見えるのでしょうか。

今日のぐり:「東珍康(とんちんかん)」

広島県は尾道市と言えば地ラーメンで知られる土地柄ですが、残念ながら先年閉店された「朱華園」さん以外にも名の知れた人気店も数多く存在します。
市街地から北に外れた新尾道駅の近くにあるこちらのお店も、尾道ラーメンがうまい店として40年来続く老舗だそうですね。

当然ながらここは定番の尾道ラーメンを注文するところですが、こちらのスープは醤油ダレとスープのうまみのバランスが絶妙ですね。
ややあっさり目の綺麗な色合いのスープですが、やや細めの麺とのマッチングもいいようで、好みが分かれず好かれるタイプのラーメンでしょうか。
サイドメニューでは炒飯は胡椒強めで水準の仕上がり、大ぶりのからあげはやや揚がり過ぎかと思いますが、しっかりした下味で食べ応え十分です。

こちら一般的な中華料理系のメニューも豊富ですが、やはりせっかくですからこのラーメンは食べておきたいところですね。
老舗らしく接遇面でも安定したもので、特に昨今良くあるしつこいくらいに丁寧な応対が少し重く感じる向きには、これくらいの程よいあっさりさが心地よいのではないかと思います。

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2020年4月 6日 (月)

コロナウイルス対策、間違った情報はスルーするとして

拡大が続く新型コロナウイルス感染症に関して、先日厚労省から無症状感染者や軽症患者は入院させず自宅や宿泊施設で療養させる方針への転換が示されました。
欧米などでは患者急増により医療リソースが食い潰され、医療崩壊と言うべき状況に陥りつつある現状を考えれば、まずは妥当な方針ではないかと思います。
一見軽症に見えても一気に重症化する事例もあるとは言え、基本的に大多数は軽症で済む疾患ですから、全てを感染症専門施設で引き受けるのはどだい無理な話です。
次はいつ一般病院や診療所で軽症患者を引き受けるようになるかがターニングポイントだと思いますが、まずは簡易な診断や治療の普及が求められるところですね。

コロナ騒動に関連して、このところ出所、真偽不明の様々な情報が世間を賑わせており、すでにそのうちの多くは事実に反していることが判明しています。
ただその中にあってある程度事実に基づくことなのでは?と思わさせる話も混じっているのがやっかいなところですが、先日以来話題になっているのがBCG問題です。
コロナの感染者数や死亡率とBCG接種率に逆相関があるのでは?と言う説が流布され、日本株など特定BCG株の接種を義務化している国が患者が少ないのは事実のようです。
これもたまたまそうなのか、現時点ではそう見えるだけで今後の経過で全く話が変わってくるのかはなんとも言えませんが、海外では治験も始まったと報じられています。

「BCGワクチン」が新型コロナ予防に効果? 海外で治験開始も期待しすぎは禁物(2020年3月29日zakzak)

 新型コロナウイルスのワクチン開発に世界各国がしのぎを削るなか、結核を予防する「BCGワクチン」の新型コロナウイルスへの予防効果を見る治験が始まることが「サイエンス」(電子版)のニュース記事に登場し、注目されている。別にオーストラリアの研究所も臨床治験の開始を発表した。日本ではBCGの定期接種が行われているが、これは人類の希望となるのか? 京都大大学院医学研究科の医師でジャーナリストの村中璃子氏が緊急寄稿した。

 一般にワクチンは、麻疹ワクチンであれば麻疹を、インフルエンザワクチンであればインフルエンザをというように、特定の病原体に対する1対1の予防効果を示す。
 しかし、あるデンマーク人の研究者グループが2015年、「BCGワクチンは細菌の感染症である結核を予防するだけでなく、免疫システム全体を強化し、ウイルス一般への感染や重症化を予防する効果がある」とする論文を発表した。
(略)
 前出の論文には科学界から賛否両論の声が上がり、評価は定まっていないが、オランダでは今週中にも、このBCGの効果に注目している研究者たちが新型コロナウイルス感染のリスクグループである医師や看護師1000人を対象とした、BCGワクチンの新型コロナウイルス予防効果を評価する治験に着手する。
 ギリシャでは、新型コロナウイルスが出現する以前から、感染症が重症化するリスクの高い高齢者を対象としたBCGワクチンの治験が始まっており、オランダの治験と合わせて効果を見ていくことになるという。

 「人と人との距離を取る」「手を洗う」など、世界はまだ、ごく基本的な対策でしか新型コロナウイルスと闘うことができないという現状のなか、すでに安全性が確認され、安価に大量生産できるBCGワクチンに寄せる期待は大きい
 しかし、BCGには、新型コロナウイルスはおろかウイルス全般の活動を抑える、確たる証拠もまだ得られていない。期待し過ぎは禁物だ。

ちょうど先日は日本ワクチン学会から見解が示され、現時点では肯定も否定も出来ないし、コロナ予防のためにBCG接種を行うことも推奨しないとされています。
日本人の場合は大多数がすでにBCG接種済みですからどのみち意味は少ないでしょうが、それだけに罹患者とBCG接種歴については今からでも簡単に調査できることですね。
多少なりとも予防的効果はあるとなれば、もともと大多数の国民に接種されてきたものですから集団免疫として活用していくには使い勝手がいい手段になりそうです。

もう一つ、このところ世間を騒がしているのが国が決めた全世帯に布マスクを2枚ずつ配布すると言う方針の是非で、どちらかと言えば否定的意見が多いように見えます。
何故世帯に2枚なのか?など突っ込みどころが多い話ですが、特に感染防御の観点では必ずしも有効性が高くないと言われてきた布マスクと言う点でひっかかるようです。
特に一部メディアは政権攻撃とも絡めて散々な批判を浴びせているようですが、その報道自体が事実に基づいていないと言う批判も提示されていますね。

朝日新聞の「WHOは『布マスクどんな状況でも勧めない』」記事は誤解生むのでは?(2020年4月3日Yahooニュース)

 朝日新聞が4月2日に公開した「布マスクは有効? WHOは「どんな状況でも勧めない」」との記事が物議をかもしています。
 具体的にはタイトルでは「どんな状況でも勧めない」とあるのに対し、記事末では専門家が「他人にうつさないという目的を考えれば、『つけない』という選択肢はない」と話しておわっているためです。
 おそらく記事を書いた人と見出しをつけた人が別々のためこのようなタイトルになっているのだと思われますが、そもそもの話として見出しになっているWHOの案内は一般人に向けたものではありません
(略)
 つまり私たちのような一般人向けのものではありません。これをもって「布マスクはどんな状況でも勧めない」と一般論のように取り上げるのは不適切ではないでしょうか。

 この「布マスクは効果がない」論を補強するものとして、ネット上では医療用マスクと布マスクの効果を比較した医学論文がよく取り上げられています。
 この論文はベトナムの病院において、医療従事者を勤務中はつねに医療用マスクをつけるグループ・同布マスクのグループ・マスクのつけ外し自由の3つのグループにわけ、呼吸器疾患・インフルエンザ・ウイルス性呼吸器感染症にどれだけ感染したかを調べたものです。
 その結果、つねに布マスクをつけていたグループの感染率が有意に高いことがわかったとまとめられています。

 また、マスクのつけ外し自由のグループ内で医療用マスクのみをつける人、布マスクのみをつける人にわけて比較したところ、やはり布マスクのみをつけるグループの感染率が高かったとのことです。
 この結果をもって「布マスクは効果がない」とされているのですが、この論文は医療従事者における医療用マスクと布マスクの効果を調べたものであって、布マスクとマスクをまったくつけない人を調べたものではありません
 ちなみにマスクのつけ外し自由のグループでは、そもそもマスクの着用率が非常に高かったとのことです。

 このほか「布マスクはどんな状況でも勧めない」の反論として、WHOタイが2020年3月26日に発表したレポートもよく引き合いに出されています。
 WHOタイのレポートでは「公衆への勧告と助言」として「具合が悪い場合は、布か紙のマスクを着用してください」と案内されています。
(略)
 さまざまな情報が流れており混乱しそうですが、簡単にまとめるとこうです。

WHOが布マスクを勧めないのは医療従事者
医療用マスクと比較して布マスクの感染リスクは高い
布マスクはきちんと洗浄・乾燥しないと汚染される
最近のWHOレポートでは具合が悪い人に布・紙マスクを勧めている
布マスクは手についたウイルスが口や鼻に触れるのを防げる
布マスクは他人にうつさない効果を期待できる

 というわけで布マスクの効果は医療用マスクと比較すると低くなりますが、他人にうつさないためにも布マスクをつけましょう
(略)

コロナ対策に限らずマスクの感染防止効果について常に議論が混乱しているのは、個人防衛と集団防衛について混同して語られているからではないかと思います。
大前提として布マスクよりも神マスクの方が感染防御力は高いのも事実ですが、マスクをつけないよりは布マスクでもつけた方が感染防止に役立ちます。
ただ多数の患者に関わる医療現場の場合感染リスクを低下させるのでは不十分で、完全に感染を防がなければならない以上、布マスクでは不十分だと言うことです。
この点で感染リスクをある程度でも下げたいからと、一般の市民がマスクを使うのとでは全く意味が異なることをまず認識しておかなければならないでしょう。

そしてより重要なこととして、布マスクであれ紙マスクであれ、感染者がつければ周囲にウイルスをまき散らすのを減らすことが出来るとされている点です。
今回のコロナ騒動では特に無症状や軽症でウイルスを排泄している人が感染源となっている危険性があるのですから、これは非常に重要な効果と言えますね。
興味深いのが今年の冬はインフルエンザの患者が少なかったと言われることですが、コロナへの対策がインフルエンザ予防にも役だった可能性があります。
日本はもともと衛生上の要請で手洗い文化があり、特にこの時期花粉症絡みでマスク装着も定着していますから、引き続く粛々と手洗いマスクを継続すべきでしょうね。

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2020年4月 5日 (日)

今日のぐり:「桃山亭 当新田店」

世界一急速にコロナウイルスが蔓延しつつあるとも言うアメリカで、今妙なものが流行しているのだそうです。


コロナ禍のアメリカでひよこがバカ売れ(2020年3月30日ニューズウィーク)

アメリカでひよこの売上が急に伸びている。これも新型コロナウイルスの感染が拡大する中で起きたパニック買いの一例らしい。
(略)
記事によれば、ひよこは仕入るそばから飛ぶように売れている。農業用品やペット用品を扱うトラクター・サプライ社の店舗では、新たな入荷がある朝の時間帯、店の外側にひよこを求める長い行列ができるという。
ニューヨークにある農業用品店のハケット・ファーム・サプライのマネジャー、ステファニー・スパンは最近、ひよこの需要が急に伸びていることに気がついた。去年の3月と比べ、ひよこの売れ行きは2倍に達している。客はたとえ欲しい品種でなくても買っていくという。

テキサス州オースティンに住む音楽家のエイミー・アネルも、最近になってひよこを飼い始めた1人。仕事が相次いでキャンセルとなり、ひまになったことからひよこを育ててみようと思い立ったという。
「みんながいっせいに買い出す前に何羽か手に入れておこうと思った」と彼女はニューヨーク・タイムズに述べている。「ひよこが育つのを見ていると心が明るくなる」

ワシントン州に住むドミニク・グリーンウェルは大の動物好き。勤めていた美容院がコロナのせいで営業停止となり、ひよこを飼い始めた。
「この世界を思い通りにすることはできないけれど、動物に向ける愛は自分の思うまま」とグリーンウェルはニューヨーク・タイムズに語っている。彼女は15分おきにひよこたちのところに行っては、温度をチェックしたり抱いたりしているそうだ。

記事によれば、ひよこは株価が下落したり、大統領選の年といった、先が見えない時期によく売れる傾向があるという。

無論いざ本当に非常事態となれば有効に活用すると言う意味合いもあるのでしょうが、何なんですかねえ?
本日はアメリカで増え続けるひよこ達を横目で見つつ、世界中からそれは何かが違うと言う違和感を覚えずにはいられないニュースを紹介してみましょう。

“バイクに乗らない仮面ライダー”で議論 「戦隊モノとの違いが無くなってきてる」という声も(2020年3月15日キャリコネニュース)

日本には、素晴らしい特撮番組が山ほどある。代表例はもちろんウルトラシリーズ、戦隊シリーズ、そしてライダーだ。
ウルトラシリーズは巨大なヒーローが怪獣と戦うというフォーマットが、まあ紆余曲折ありつつも継承され続けている。戦隊の場合も、大体5人ぐらいのチームが怪人たちと戦うという図式をしっかり守っている。
で、ライダーシリーズはどうかということになるんだけど……これはちょっとややこしい。
『仮面ライダー』というタイトルを冠していながら、最近はもはやバイクにほとんど乗っていないケースも多いためだ。
(略)
興味深い書き込みもあったので、いくつか抜き出して紹介してみたい。

「仮面ライダーからライダー取ったら何が残るんだよ」
「戦隊物との違いが無くなってきてる」
「ほんと、最近のライダーってバイク乗ってるシーンが皆無だよな」

と、このような塩梅。不満に思っていたり疑問を感じている旧来のファンはいるにはいるようだ。
(略)
『仮面ライダードライブ』なんて、よく考えると「おにぎりパン」みたいな変な名前だけど、まあそういう違和感もアリなのが最近のライダーなのだろう。

同じように、この変化を好意的に受け入れているファンもいる。このスレッドでは「(乗り物に)ライドしていればセーフだからな」と自論を展開している人物による書き込みもあった。ちょっと苦しい言い訳なんだけど、まあそういうことなんだよね。
どうせバイクアクションを継承しようにも、昔と違って公道での撮影許可をいちいち取るのも難しい時代になっちゃってるし。それにバイクアクションの真骨頂は、『仮面ライダーV3』で3人ライダーが爆発を背に爆進するあの有名なワンカット。あれでもう完成しちゃってるわけなのだ。
シリーズが長く続くうえでは、多少の変化はやむを得ないものなんだろう。『仮面ライダー』はいつしか改造人間ではなくなり、ライダー同士で戦うようになり、今はバイクも必要としなくなった。そういう変化があって続いているのだから、シリーズ存続のためには正しい判断なんだろう。

昨今そのようになっていたとは全く存じ上げませんでしたが、確かに今時バイクを乗り回すと言うのも流行らないのでしょうかね。
こちらアメリカから、2年たってようやく違和感の正体に気づいた方のニュースです。

大事に観葉植物を世話してきた女性、2年後に造花と気付く(2020年3月5日テックインサイト)

(略)
米カリフォルニア州在住のカエリー・ウィルクスさん(Caelie Wilkes)は、部屋にいくつか観葉植物を置いて育てているが、キッチンの窓に飾ってある多肉植物がことのほかお気に入りだった。エケベリア属とみられる多肉植物は、肉厚の葉をバラの花のようにつけており、健康的に育っているように見えた。
カエリーさんはこの多肉植物を他の誰にも触らせずに、2年間大事に水やりをして世話をしてきた。時には葉の部分を洗ってあげるなどして、見事な葉色を保つように愛情を注いでいた。先月のある日、カエリーさんはこの多肉植物に似合うかわいらしい鉢を見つけ、それに植え替えようとした。
彼女は黒いプラスチック製の鉢から多肉植物を取り出そうとしたが、何かがおかしいと気づいた。鉢の中には発泡スチロールが詰められており、上の部分に接着剤で砂が貼り付けてあった。彼女が2年間も愛情を注いで育ててきた多肉植物はプラスチック製の造花だったのだ。

カエリーさんはFacebookに、造花の多肉植物の写真を添えて「この2年間、裏切られたような感じだわ」と投稿している。ところが彼女の投稿を多くの人が面白いと感じたようで5800件以上ものコメントが集まり、次のような声があがった。
「いや、確かに本物に見えるよ。」
「いやだわ。私も自分のサボテンをチェックしてみようっと。」
「私も騙されたわ。前に一輪だけ花が咲いているサボテンを買ったことがあるけど、花だけ造花だってことを2~3週間も知らずにいたわ。」
中にはカエリーさんの人柄について「あなたは純真な心を持った人なんだと感じたわ」といったコメントも見られた。生物として息吹のあるものだと信じて世話をしてきた観葉植物が人工的に造られたものだというショックが大きかったのか、後日カエリーさんは近所のホームセンターで本物の多肉植物を購入して気持ちを落ち着かせたようだ。

本物は本物で世話をするのも大変でしょうが、カエリーさんの多肉植物が健やかに育つことを願うばかりです。
こちらかなり特殊なケースであると思うのですが、まずはその珍妙な顛末をニュースから紹介してみましょう。

結婚式にラマを連れてきた「有言実行」の弟と「後悔先に立たず」の姉(2020年3月14日クーリエ)

(略)
学校の遠足でオハイオからインディアナへ移動する道中、当時17歳だったメンドル・ウェインストックは、姉のリーバから、結婚についての夢を聞かされていた。予定もないのに、まるで明日にでも理想の男性と結婚するかのような口調の姉に、「姉ちゃんの結婚式には、ラマを連れて出席するよ。そうじゃないと出席しない」と弟は奇想天外な申し出をした。そして、当時は、結婚が現実的でなかったリーバはこれを受け入れた。

5年後、リーバは結婚することになった。そして、弟はというと、遠足で交わした約束を実行に移した。
ショッキーという雄のラマを400ドル(約4万2000円)でレンタルすると、友人に彼用のタキシードを作ってもらうように頼み、きちんと「正装」させた上で、ウェインストック家の一員として出席させたのだ。
メンドルは、「USAトゥデー」の取材に対し、「ラマが結婚式に出席することを姉に伝えたとき、はじめはかなり動揺していた」と語っている。「でも、僕は姉に、『結婚式には必ずラマを連れて行くから』と約束していたから」。

いざ、結婚式当日──。ラマの出席に不安を感じていたリーバだが、5年前の約束を守った弟に感心。また、大人しい性格の個体が多い、ラクダ科に属するラマのショッキーは結婚式の間もタキシードを着て会場の外でおとなしく待っていたという。
その愛らしい姿は式の出席者からも大好評で、多くのゲストがショッキーと写真を撮影。発案者のメンドルがソーシャルニュースサイト「レディット」に姉夫婦とショッキーの画像を投稿すると、15万人以上がリアクションした。
このジョークは結婚式を台なしにする可能性だってあったが、結果的に弟は記憶に残る式を姉に贈ることができた。「終わりよければすべて良し」。リーバさん、どうぞお幸せに。

その状況は元記事の画像を参照いただきたいのですが、そもそも論としてラマは何かが違うのではないかと言う気がします。
最後に取り上げますのはこれも昨今コロナで大変だというスペインから、奇妙なパレードが開催されたというニュースです。

「下着姿の女性にナチス軍服を羽織らせパレードしよう」スペインの祭りがヤバすぎて世界に衝撃(2020年2月27日ユルクヤル)

イスラエル政府及びアウシュヴィッツ博物館が、スペインの田舎町で開催されたある“お祭り”に抗議。
ナチス軍による大量虐殺・ホロコーストをテーマにしたパレードが「犠牲者への敬意を欠いたもの」だと批判されています。

問題の祭りが行われたのは、スペイン中央部に位置するカンポ・デ・クリプタナ。
この町では24日、ムチを持ち露出度が高いナチス軍服を着た女性親衛隊や、イスラエル国旗を掲げた女性囚人らが街を練り歩くパレードが行われました。
しかしこれがあまりに「不道徳」かつ「ホロコーストを笑い物にする」ものであると非難が寄せられています。

ホロコースト犠牲者600万人を追悼する意図があったようですが、配慮が足りていなかったのは明白でしょう。「カーニバルにふさわしいテーマではなかった。もう二度と同じことは起きない」とカンポ・デ・クリプタナの町長は釈明していました。

どのような状況であったかは元記事のケシカラン画像を参照いただきたいのですが、何だろうこれはこれで人気を(略
スペイン人もこういうことをやるものなのだなと思うのですが、しかし日本ではむしろ日常的に(略

今日のぐり:「桃山亭 当新田店」

讃岐うどんのセルフチェーンを展開するこちらのお店、本家は香川のようなのですが、何故か岡山側で手広く展開されています。
昨今珍しくないセルフうどんのフォーマット通りの店構えですが、一応名物メニューとして肉ぶっかけが一押しだそうですね。

ベーシックな冷たいぶっかけを頼んでみましたが、うどんは岡山界隈の基準ではやや硬め、腰は弱め、色艶舌触りは良好です。
ここの汁は出汁が立ってうまいと思いますが、讃岐風ぶっかけよりやや濃いめの味もうどんとなかなかマッチングはいいですね。
冷たいぶっかけは繁忙期であってもかなりキンキンに冷やしてサーブされるのも好印象で、まず合格点がつけられるうどんだと思います。
サイドメニューに取ったれんこん天はごくわずかに揚げたりないか?と言う食感ですが、好みの範疇でしょうかね。
大ぶりなとり天はもう少し下味が濃いめでもいいか?と言う印象ですが、ジューシーかつクリスピーな揚げ上がりは好印象でした。

以前に開店した頃にもお邪魔したことがありますが、お客も増えスタッフも多くなっただけでなく手馴れているのはよい感じです。
香川発祥としては気持ち高めの価格帯になるかと思いますが、メインが比較的単価の高い肉ぶっかけだとさほど気にならないのでしょうかね。

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