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2020年2月

2020年2月29日 (土)

今日のぐり:「そば商店 大隈」

先日「あまりにも情報量が多すぎて混乱する」と話題になっていたのがこちらのニュースです。

海からイノシシ襲撃、50代の男性釣り客が返り討ちに 長崎(2020年2月24日産経新聞)

 24日午後、長崎市小江町の岩場で釣りをしていた50代男性が、海から上がってきたイノシシに襲われた。男性は取っ組み合いの末にイノシシを押さえ込み、顔を海につけて窒息死させた。男性は左脚などにけがをして救急搬送されたが、命に別条はないという。

 長崎県警稲佐署によると、午後4時35分ごろ「男性がイノシシと格闘して押さえ込んでいる」と通行人から110番があり、駆け付けた署員がイノシシを組み伏せる男性を発見。倒したと説明したという。

 イノシシが海を泳ぐ姿は、各地で時折目撃されている。イノシシに人が襲われる事案が相次ぐ中、被害者が“返り討ち”にしたことに、稲佐署員は「私たちも驚いた」と話していた。

たったこれだけの短い記事であるのにどこをとっても予想外過ぎる展開の連続で、これは確かに混乱するしかありませんね。
今日はびっくりな経験をした男性の全快を願って、世界中からまさに衝撃的と言うべき予想外のニュースを紹介してみましょう。

セメダイン正式名称にネットで驚きの声(2020年1月19日ライブドアニュース)

(略)
接着剤のメーカーとして知られる「セメダイン」(本社・東京都)。そんな会社のツイッターアカウントが24日、こんなつぶやきを投稿しました。
「これの商品名は『C』です。すごい驚かれるのですが本当です」
添付されている画像は、「セメダインC」と書かれた商品と、ホームページをキャプチャーしたもの。確かにページ上では商品名「C」と紹介されています。

続けて、こんな文章を投稿しています。
「『セメダイン』は会社名であり、弊社の接着剤ブランドの総称です。接着剤ブランド『セメダイン』に、『C』『スーパーX』『木工用』などそれぞれ名前のついた商品があるのです」
どうやら、セメダイン社のCという商品という意味で、セメダインCと表記しているようです。
 
このつぶやきに対して、「45年生きてきて今知った」「ずっとセメダインCだと思ってた」といった驚きの声が上がり、リツイートは4万、いいねは11万を超えています。
「Cが発売されたのは1938年。その前にAとBが販売されていてCという名称になりました」
そう話すのは、今回のつぶやきを投稿したツイッター担当者です。
透明で乾きが速いのが特徴のCはヒット商品に。セメダインの名が多くの人に知られることになり、1956年には社名を今村化学研究所からセメダインに変更しました。
(略)
ツイートが話題になったことについて、担当者はこう話します。
「何度かつぶやいているのですが、驚かれた方が多かったようです。それだけセメダインという名前が知られているんだという喜びと、自分たちの周知不足を実感しました。多くの商品をラインナップしていますので、用途に合わせてお選びください」

不肖管理人もそうだったかと改めて驚いた次第ですが、言われてみると確かに会社名+商品名になっているのですね。
日本でも時折定員オーバーや過積載絡みの事故が報じられますが、こちらそれは幾ら何でも積み過ぎだろうと言うニュースです。

【衝撃】南アフリカで定員14人のタクシーの中から出てきたのは58人の子供たちだった!(2020年1月31日カルチャー)

東南アジアなどでは原付バイクに家族4人で乗る姿をたびたび目にするが、今回南アフリカで撮影された映像は”定員オーバー”という言葉では済まされないものだった。

1月20日、南アフリカのリンポポ州ベラベラを走っていた14人乗りのタクシーだったが、明らかな定員オーバーが見受けられたため警察によって停められたという。そして、中にいる子供たちに外へ出てくるように命じると…
なんと、想像を遥かに超えた58人もの子供たちが出てきたのだ!
これには警察官も驚きを隠せなかったことだろう。タクシーのフロントガラスに貼られているステッカーを指差し「定員14人!」とドライバーに苦言を呈しているが、58人の子供たちがどのようにこのタクシーに乗り込んでいたのか想像もつかない。

後日タクシー運転手は逮捕されたというが、利益を得るために定員超過をすることは南アフリカではよくあることだという。だが、そこには大きな危険が伴っているということを知るべきだと当局は注意を促している。

動画を見るとよくもここまでと思うのですが、下手をすると酸欠にでもなりそうな状況ですね。
男であれば誰しも直視することが出来ない悲劇だと話題になっていたのが、こちらの閲覧注意なニュースです。

【痛っ!!!】大学棒高跳び選手の股間にポールが刺さる動画から思わず目を背けたくなる!(2020年2月24日edamame)

あらゆるスポーツに危険はつきものだが、思わず目を背けたくなるような痛々しい動画がSNSで公開され話題となっている。

米ユタ州にあるブリガムヤング大学で棒高跳びの選手として活躍するのはザック・マックウォーターさん(21)。この日、彼は練習風景を撮影していたようだが、棒を乗り越えたかと思いきや、ポールが股間に突き刺さってしまったのだ。
男性陣はもちろんのことながら、誰もが思わず「痛っ!!!」と口走ってしまうようなシーンである。
ポールはザックさんの履いていたショーツを貫通し、睾丸に刺さってしまったというのだから、その痛さはとんでもないものだったに違いない。

ザックさんは泌尿器科専門医でもある父親とともに病院へ向かい、父親によって18針縫合されたとのこと。
その後、ザックさんがこの動画をSNSに投稿すると瞬く間に拡散したという。睾丸が傷ついたことを危惧した彼は、当初「僕の未来の子供たちよ、安らかに」と冗談めいた一言を残していたが、父親の見解によるとただ外傷のみで機能には問題なさそうだという。

今回の事故を受け、ザックさんは他の棒高跳び選手たちに、たとえ練習中であろうと内側にスパンデックス素材のショーツを着用し、ポールの先にはキャップを付けるようにと警告している。自分の体を守るためにできることはやる、そう思わずにはいられない動画であった。

これはもう動画を見ていただければ一目瞭然なのですが、男であれば誰しも股間に手をやりたくなるような悲劇でしょう。
最後に取り上げるのはこちら、恐らく長い準備期間を経ての壮挙にも思いがけない落とし穴があったと言うニュースです。

世界初の南極大陸単独横断を成し遂げた冒険家、道中たった一着しかないパンツに漏らしてしまったことを暴露(2020年02月21日ユルクヤル)

冒険家のコリン・オブラディ氏は2018年、単独かつ無支援での南極大陸横断を行った世界最初の人物になりました。その道中、彼を襲った不幸な出来事について、回想録『The Impossible First』にて語っています。

総重量170kgのソリを引きながら、挑戦15日目に差し掛かったオブラディ氏。その夜中に、ひどい不安感や気の緩み、そして空腹の波に襲われた、と語っています。
そこで深夜3時に補給食『コリン・バー』の暴食を開始。これはココナッツオイルやナッツ類、乾燥クランベリー、ココアパウダーなどで構成された高脂肪の食品で、当然ながら深夜の暴食には向きません。
翌朝、具合の悪さで目を覚ましたオブラディ氏は、不快感に抗いながらも挑戦を再開。そしてその道中で悲劇が起きてしまいます。
「ガスを排出すれば気分がマシになるかと思って、ちょっと試してみたんです。残念ながら、ガス以上のものが出てきてしまいました。解放はされましたが、同時に不快感にも襲われましたね」

南極横断のため、可能な限り荷物を減らしていたオブラディ氏。不幸なことに、替えのパンツは一着も持ってきていません。
さらに悪いことに、トイレをするためには全身の装備を外し、キャンプを設置して、便器を備え付けるという手間がかかります。挑戦の最中にそんなことをしている暇はないので、オブラディ氏はそのまま6時間歩き続けたとのこと。
「一歩一歩、粘っこいものを擦りつける感覚がついて回りました。恥ずかしい以外の感情がありませんでした」

そのパンツを履いたまま38日間もの横断を続け、偉業を達成したオブラディ氏。その並ならぬ覚悟が窺えるエピソードです。

色々と言いたいことはあるかと思うのですが、聞くところでは南極大陸ではどこででも勝手にそうした行為に及んではならないと言うことになっているのだそうです。
そうであるからこそパンツは持たずとも便器は持参と言うことなのでしょうが、しかしせめてどこかに一枚くらいは入れておくべきだったでしょうね。

今日のぐり:「そば商店 大隈」

最近時々お邪魔しているのが福山市の北部に位置するこちらのお店なのですが、相変わらず知っていなければ見過ごしてしまいそうな建物ですよね。
町の蕎麦屋として十分なうまさだと評価していますが、実際食事時などはいつ見ても繁盛していらっしゃるようです。

いつもであれば黙って盛りそばを頼むのですが、今回初めて大根おろしぶっかけそばを頼んで見ました。
梅干しに大根おろし、かいわれ、ネギ、カツオとトッピングされた冷たい蕎麦で、器も盛り付けもなかなかインスタ映えしそうですね。
この種の薬味の味が強い蕎麦は好き好きですが、こちらで唯一気になる蕎麦の水切りの甘さが、大根おろしのせいもあって一段と気になりました。
蕎麦つゆの量を多くするなどすればごまかせるのかも知れませんが、蕎麦と大根をしっかり水切りしていただくのが正解なのでしょうかね。

個人的には次回以降はまた盛りそばにするかと感じたのですが、時間帯を変えて頼んで見るとまた違うのかも知れませんね。
なおこちら接遇は安定的で、繁盛していらっしゃる中でもなかなかうまくさばいていらっしゃるのにはいつも感心します。

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2020年2月25日 (火)

どうやら地域枠は壮大な失敗であったらしいことが次第に鮮明に

ちょうどこの時期は大学受験のシーズンですが、今年は久しぶりに医学部定員が大幅削減されることが話題になっています。
国が旗を振って長く続いてきた医師大量養成の方針転換とも取れる話なのですが、当の大学からはもう少しぶっちゃけた話も出ているのが興味深いところです。

入学定員減は 医学生の学力低下が背景に?(2020年2月19日日経メディカル)

 12年ぶりに定員が大幅に減ることになった2020年度入試。背景には、学生の質の低下と教員の負担が重い参加型臨床実習の導入が関係していた。

 「地域枠を作るのが地域医療を守るために有効だという話をしていたのに残念だ」――。2019年11月27日。厚生労働省の医療従事者の需給に関する検討会医師需給分科会では、事務局からの2020年度入試定員に関する報告に不満の声が相次いだ。医師の偏在が指摘される中、その解決策と期待されていた地元出身者枠や地域枠の学生を中心に全国で90人の定員減となったからだ(表1)。
 だが、地域枠を削減した大学からは、地域枠の再開に対する抵抗感は強い。15人を減らし、地域枠を撤廃した山形大学医学部長の山下英俊氏は、「別枠の地域枠入試では、入学者の能力を担保できない」と主張する。

 これまで地域枠は、入学試験時に地域枠と一般枠とを完全に分ける「別枠方式」と、一般枠と地域枠を一体的に扱う方式があった。山形大がとってきたのは後者だ。だが、医学部の定員増は、そもそも医師の偏在対策が目的だったことから、医師需給分科会が一般枠と地域枠の一体的な管理を問題視。2020年度入試からは別枠方式が義務付けられることになった
 「地域枠で問題なく合格する受験生は10人中2、3人。残りは一般枠では不合格だが、地域枠ならば合格というレベルだ。最低点に届いているとはいえ、学力的には一段劣っている」と山形大脳神経外科教授で同大の医学部入試を担当する園田順彦氏は話す。園田氏が県内の各高校の教師と情報交換をする中で、「山形県のような人口が少ない県では、優秀な受験生は10人はいるが15人はいない」と園田氏。優秀な受験生たちが一般枠で受験することになれば、地域枠のレベルはさらに落ちる。「そこまでして入学してほしくない、というのが教授会の総意だ」(園田氏)。
 地域枠の学生の質に疑問を抱くのは地方の大学だけではない。大都市圏の私立大学のA教授も、「地域枠の学生の指導は大変だ」とこぼす。「地域枠は公的に履かされた点数の“下駄”。現場は、できれば地域枠の設置は断りたいというのが本音だ」。

 学力の問題は地域枠の学生だけにとどまらない。現在行われているのは少子化が進む中での医学部定員増。2006年の新医師確保総合対策以降、地域医療を守ったり研究を行う医師を増やすことを目的に、2007年度には7625人だった医学部の定員は、2019年度には9420人と約2割増えた。
 旧帝国大学のある大学で基礎医学の教育を担当するB教授は、「地域枠とは関係なく、この15年、学力は右肩下がりだ。そもそも医学に興味がない子が多い」と嘆く。前出のA教授もこう話す。ある私立大学医学部で留年を繰り返し、国家試験の受験すらできないまま退学した学生が学費返還を求める訴訟を起こした。A教授が勤務する大学ではこの訴訟を受け、正答の理由を説明しにくい記述式の問題を出せなくなった他、極力留年させずに6年生まで進級させるように指示が出されたのだ。

 また、B教授が純粋な学力以上に気に掛けるのは、学生が勉強の方法を知らないこと。「昔は成績は勉強方法と記憶力の掛け算だったが、今は記憶力だけ」とB教授。受験戦争が激化する中で、幼い頃から合格するための必勝パターンを叩き込まれる。パターン認識だけを学んで医学生となるため、定期試験の際に学内に出回る過去問の回答と一字一句同じ回答が書かれていることも珍しくないという。
 しかも数年前をピークに、「大学入試における医学部バブルは収束しつつある」という見方は強い。同年代のトップが入学しなくなれば、さらに学生のレベルは落ちる可能性がある。
(略)
 国は現在、医学生が医行為を手掛けるスチューデントドクターを公的な仕組みにする準備を始めている。2021年にも法的な整備が整う見込みだ。だが、現在の学生の質と教員数で社会から認められるスチューデントドクター制度を始められるのか。教育現場の苦悩は続く。

医学部医学科と言えば理系学生のトップが集まる場所とも言われていましたが、特に近年有資格職で食いっぱぐれがないとして人気が高まり、特に医師志望でもない学生が成績だけで進学することも多いそうです。
当然そうした学生は勉学へのモチベーションにも欠けドロップアウトしやすい傾向にあると言う声が教育の現場からも聞こえてきますが、本来地域枠学生などは一般枠より医療に対する情熱が期待されていたはずです。
ところが実際には地域医療に貢献するために地域枠を選んだ学生などはごく少数で、単に合格しやすいから、学費の免除があるからと言った理由で受験してくる学生が少なくなかったとも聞きますね。
さらに近頃では地域枠自体の人気も急落しているのだそうで、医学部自体のレベルが落ちているのだから何も地域枠でなくても一般枠でいいと、地元学生もあまり志望したがらなくなってきているそうです。

この地域枠と言うもの自体、もともと医師が地元に定着しない地方の大学で人材確保の手段として期待されていたものですが、最近では地域枠よりも卒後の研修・教育プログラム充実の方が売りになるそうです。
若手の先生に限らず医師と言う職業は一生勉強を続けなければならない以上、卒業後どれだけきちんとした教育機会があるのかが重要であり、まじめに医療に取り組む先生ほどその充実が訴求力を持つのでしょう。
この点でも患者や医師の多い都会の大学の方が有利な気がしますが、地方の大学も競合相手がいない中で広大な圏域の診療を担当してきた実績があり、有利な部分も決して少なくはないように思います。
今の学生は長期的な人生設計を堅実に考えている方々も多いだけに、若手時代だけでなく医師人生全般にわたって安心して働ける環境を用意出来るかどうかも進路選択を考える上で影響力がありそうですね。

いずれにせよ学生数が減少する中で、医学部定員だけは急増させていたのですから学生のレベルが落ちるのは当然ですが、同様に定員増がレベル低下を招いた例として同じ医療職である歯学部の事例があります。
すでに地方の不人気な歯学部では定員も埋まらないそうですが、聞くところによればこれも歯科医はまだまだ足りないと主張する一部のエラい先生方のせいで、現場の歯科医は食っていくのにも苦労しているそうですね。
同様に大量育成方針をとったロースクールなども不人気校閉鎖など今や大変な惨状だそうで、当然医学部もこのままではいずれ同様に破綻を来しかねないだろうとは、久しく以前から言われているところです。

無論まだまだ医師は足りない、OECD平均にも達していないと言う方々はいらっしゃいますが、国が医療費抑制政策を堅持している以上、数が増えるほど今後は一人あたり取り分が減るのは当然の理屈でしょう。
要するに職業としての医師は今後は次第に魅力が乏しいものになっていく可能性があると言うことで、先が見え目端の利く優秀な学生ほど医学部を選ばなくなるだけの構造的な理由はあるとは言えそうです。
B教授と同様地域枠とは無関係に昔とは学生の質が違うと言う大学の先生の声はしばしば聞きますが、今更地域枠廃止や多少の定員削減で大きく質が改善するのかで、むしろ否定的ではないでしょうか。
とするとそうした学生の質を前提でどのような教育が出来るのかですが、まずは教育機関である大学でスタッフの持つ教育のスキル自体を正しく評価する仕組みが必要になるのではないかと言う気がしますね。

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2020年2月23日 (日)

今日のぐり:「焼き肉 味助」

あまり表向きになることは少ないものの小さからざるあの問題について、先日こんな張り紙を出したお店が話題になっていました。

「勝手にからあげにレモンをかけられても…」奈良のとんかつ屋に貼ってある注意書きが愉快(2020年1月31日トゥギャッチ)

奈良市のとんかつ店まるかつ(@marukatsunara)さんでは、料理の提供を待つお客様が退屈しないように、さまざまな貼り紙を店内に掲示しているそう。その中でも「からあげにレモンをかけるかどうか」という国民を二分する問題に言及し、「当店では一切責任を負えません」と断言した貼り紙が、Twitterで注目を集めている。
投稿を見たTwitterユーザーからは「レモン裁判は最高裁判所まで行きますからね」「連れからレモンかけられたらつれ~もんな」と、賛同の声があがっている。

この貼り紙について、トゥギャッチ編集部はお店の方に取材を試みた。
(略)
――実際にレモンをかけるかかけないかで、お客様同士がトラブルになったことはあったのでしょうか。

あくまでもこの貼り紙は関西人に多いボケです。実際にトラブルというほどまでには至っていませんでしたが、あくまでお客様同士仲良く「あ、レモンかけたな!」などと言ってじゃれあっていらっしゃるお客様は2回ほど見かけたことがあり、それをヒントに書きました。店員などがトラブルに巻き込まれたことももちろんありません。
(略)

お店としてはネタとしての掲示と言うことですが、トラブルにならないまでもこの問題に悩まされる潜在的被害者は少なくないそうです。
本日は唐揚げにレモン問題で頭を悩ませる方々を激励する意味で、全世界から互いに相容れない非寛容さを伝えるニュースを紹介してみましょう。

アメリカのアラバマ州で50歳以上の男性はパイプカットする法案を提出(2020年2月19日ゴゴ通信)

アメリカのアラバマ州で50歳以上の男性はパイプカットしなければいけないという法案が提出された。

この法案によると50歳になると自費でパイプカット手術を受けなければならない。また50歳未満であっても第三子を出産した場合は同じくパイプカットをしなければならないという。

昨年5月に共和党がアラバマ州上院が中絶を禁止するという法律を可決したことに対抗し、今回民主党下院議員がこのような法案を提出した。

パイプカットの是非よりも自費でと言うところに問題を感じる人も多かったようですが、何故50歳以上、第三子以上限定なのかがよく判りませんね。
同じく中絶問題に関わる話題ですが、こちらはさすがに賛同者はほとんどいなかったと言うことです。

カトリック司祭「中絶は赤ん坊を殺すが、小児性愛は誰も殺さないじゃないか」(2020年02月19日ユルクヤル)

米ロードアイランド州に教区を持つリチャード・ブッチ牧師。中絶容認の投票を行った議員に対して、自身の教区での「聖餐を禁止する」などの厳しい対応を行っています。

アメリカでは昨年、堕胎行為は女性の権利であると判決を下した過去の裁判(『ロー対ウェイド事件』)について、その成文化を行うかどうかの投票が行われていました。
この投票において、女性の中絶の権利を容認する投票を行った議員たちのことが、どうしても許せないブッチ牧師。投票後、自身の教区での聖餐(ミサなどでパンとワインを受け取る行為)を禁止すると発表しました。
その他にも結婚の証人となることや、名付け親になること、結婚式や葬式における読師となることなど、教会に関する様々な行為を禁じています。

ジャスティン・コールドウェル議員は、ブッチ牧師の決断を「笑ってしまうほどおかしい」とツイート。「政教分離への配慮が欠けています。そして有権者たちを代表して投票を行った私たちへの配慮も。子どもを虐待する人々を匿っている教会が、私たちを罰しているのです」と述べていました。
しかし、このツイートにブッチ神父もこう反論しています。
「中絶についての道徳の問題を話していたのに、誰かさんが小児性愛を引き合いに出している。しかし、ペドフィリアは誰も殺さないが、中絶はそうではないでしょう」

それだけ中絶問題と言うものは彼らにとって大きなものなのでしょうが、正直どうなんだと思わずにはいられませんね。
アメリカでは日本よりはるかにアダルトに厳しい一面もありますが、これはさすがにどうよ?と言う裁判が話題になっていました。

「地獄の業火に焼かれる」テレビでセクシーな踊りを見たキリスト教徒、賠償金10京円を求め裁判へwwwwwww(2020年02月08日ユルクヤル)

米オハイオ州に住むキリスト教徒の男性活動家が、全米最大のスポーツ中継『スーパーボウル』で女性歌手によるセクシーな踊りを見せられたとして憤慨。
賠償金867兆ドル(約9.5京円)を求めて訴訟を起こす構えを見せている。

今年のNFL『スーパーボウル』ハーフタイムショーでは、女性歌手ジェニファー・ロペスとシャキーラが露出度高めの衣装でセクシーなダンスを披露。
活動家デイブ・ダウーベンミア氏に言わせれば、これは「ポルノ」だった。
「ハーフタイムショーはポルノだと思います。これを見た純粋な子供たちが心配でなりません。保護者の許可なく敬虔な人々の元にソフトポルノが流れ込んでいるのを私は問題にしているのです。あのせいで地獄の業火に焼かれてしまう、と法廷で主張できるのではないでしょうか」

同氏は、必要以上にパフォーマーの股を映すカメラワークも疑問視。そもそもこのハーフタイムショーでは「子供に不適切とする警告が出ていない」と主張している。
NFLに対して損害賠償金867兆ドル(約9.5京円)を求める裁判を計画中だ。

パフォーマンスそのものは総じて評価が高かったそうですが、まあ誰にでも見られるテレビで流すのは問題だと言う考え自体は理解出来るでしょうか。
最後に取り上げるのも同じくアメリカらしい問題について、なかなか直裁的な方法論が話題となっていたニュースです。

【!?】黒人が人種差別を分からない白人女性を監禁、奴隷制描いた9時間の大作ドラマを見せる事件発生wwwww(2020年02月19日ユルクヤル)

米アイオワ州のシーダーラピッズ警察は17日、アフリカ系アメリカ人のロバート・ノイエス(52)を逮捕した。彼は人種差別を理解してもらうため、白人女性を監禁。
黒人奴隷問題を描いたテレビドラマ『ルーツ』を見せていたようだ。

ノイエス容疑者は、9時間に及ぶテレビドラマ『ルーツ/Roots』を被害者の白人女性に強制的に見せるため不法に監禁。
「彼女の行う人種差別をよく理解してもらうため」だったという。
白人女性が逃げようとすると、ノイエス容疑者は「見ないならばお前を殺してバラバラにした体を高速道路にぶちまけてやる」と脅迫するなどしていたようだ。

1977年に制作された『ルーツ』は黒人奴隷というアメリカ史の”闇“を真正面から描き、米国のみならず日本でも社会現象を巻き起こしたドラマだ。これで彼女を更生させようとしていたのかもしれない。
ノイエス容疑者は被害者女性の隣に座りこみ、一緒にこの番組を見ていたようだ。

行為の是非はこの際別問題として、逮捕された同容疑者のあまりに爽やかな笑顔が話題となっていたニュースです。
アメリカでは人種犯罪がたびたび問題になりますが、今回に関してはお互い無事に済んだと言う点でまだしも良かったと言えるのでしょうか。

今日のぐり:「焼き肉 味助」

福山市北部の国道沿いにある、一見すると地味な焼き肉屋がこちらですが、知る人ぞ知る店と言ってもいいのでしょうか。
聞くところでは一見さんがよくある田舎町の焼き肉屋だと思って入ると、支払いの段になってびっくりと言う人も少なくないそうですね。

一応焼き肉屋らしいメニュー表もあるのですが、最近では仕入れの関係もあってかおまかせでさせてくれと言われることが多いそうです。
内容は予算に応じて変更ありですが、キノコ類や塩タン、ヒレ、ロース、ホルモン、刺身など、おおむね基本の組み合わせは決まっている様子ですね。
今回久しぶりにお邪魔してお任せでお願いしたのですが、質だけならまだしも量も含めて考えると、やはりこの値段でこれだけの肉を出すお店は珍しいと思いますね。
個人的には昨今サシの多い肉はきつくなってきているのですが、そうした肉も口溶けの良い脂の味だけでなく赤身肉以上にしっかりした肉のうまみがあるのは感心します。
またこちら基本的に下味はつけられておらず、数種のタレや塩など好みの味で楽しめるのもありがたい点ですが、焼き肉としては不満を覚える人もいるようです。
ちなみに肉以外にはほとんどドリンクと飯くらいしかありませんが、焼酎の品揃えに関してはレアな品揃えも含めてなかなか見ない水準のものであるようですね。

なお肉の質自体は安定しているのですが、やはりデフレの時代を反映してかお客は少なくなっているようで、なるべく現金払いをお願いしたいとのことでした。
ちょっとしたグループで気兼ねなく会食するにもいいのですが、やはり今日はひたすら肉を食いたいと言う気分の日に向いているお店と言う気がします。

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2020年2月17日 (月)

全国自治体がいよいよ医師の確保と管理に乗り出す

地域医療計画に基づき今後国から自治体へ大きく医療整備の主体が移り変わっていくことになりますが、先日こんな記事が出ていました。

「地域医療を担う医師の確保を目指す知事の会」、岩手、新潟など6県で発足(2020年2月1日医療維新)

 青森、岩手、福島、新潟、長野、静岡の6県知事が発起人となり、「地域医療を担う医師の確保を目指す知事の会」が1月31日に発足、医師不足と地域偏在の解決に向けた設立記念シンポジウムと記者会見を都内で開催した。6月には各県の医師確保計画を踏まえ、共同で政府に対して予算要望する方針。
 岩手県知事の達増拓也氏は記者会見で、発起人を代表して、「国の医療政策は、三位一体改革と言われているが、地域医療構想・働き方改革の推進のためには、医師の確保が大前提。医師不足を解消しないまま働き方改革を続けると、地域医療は崩壊する」と知事の会設立の背景を説明。医師不足県が連携して、全国の医療関係者や行政関係者への理解促進、国民の機運醸成、国への政策提言という3つの柱で活動する方針を表明した。

 医師確保計画は、2019年度中に各都道府県で策定を終える。6月上旬に開催予定の全国知事会の辺りで6県の知事が集まり、各計画の内容を踏まえ、提言、決議を行い、共同で政府へ予算要望するほか、8月には全国病院事業管理者・事務責任者会議でも提言内容を説明するなどの活動を予定している。
 新潟県知事の花角英世氏は記者会見で、「医師不足に悩む県として意義のある会だと思っている。医師を確保するため、これまでもいろいろな努力をしてきたが、県の努力には限界がある。国でなければできないことがたくさんある。共通の危機感を持つ県が連携して、共同して行動することで、影響を及ぼすことができるのではないか」とあいさつ。

 達増知事は、6県でスタートする経緯への質問に、「まず(医師少数の)全国47位から46位の県に声をかけた。賛同いただいた6県でスタートとなった。こうした取り組みが広がればいい、という思いはある」と回答。厚生労働省がまとめた都道府県別の「医師偏在指標」は、47位が岩手県、46位が新潟県(厚労省の資料を参照)。
記者会見には、岩手県知事の達増拓也氏と新潟県知事の花角英世氏が、他の4県は知事の代理がそれぞれ参加。
(略)
 達増知事と鈴木氏は、岩手県や新潟県での医師偏在対策などを紹介。「地域の取り組みのみでは偏在解消は難しいのではないか。『どの地域で何をやってもいい』ということでは、医学部定員を増やしても医師は足りなくなる。(医師の何らかの)地方病院勤務の義務化は必要ではないか」(達増知事)。

 田村氏は、読売新聞が2008年に公表した医療改革提言で「医師を全国に計画配置」を打ち出したことを紹介。同提言の基盤にあるものは、「医療は公共財」の視点であるとした。
 医師確保・偏在解消には、一定の強制力を持った施策が必要だとするパネリストの発言を受け、小熊氏は「プロフェッショナル・オートノミーではもはや解決しない。(地方勤務の)“義務化”という言葉が悪ければ、“必修化”とすればいい」と述べ、地域に医師が循環するシステムを構築する必要性を指摘した。

達増知事と言えば数年前に岩手県内の公立病院再編計画を強力に推進した経緯でも知られている方で、今回も主導的にこうした会の発足に尽力されたようです。
医学部は全国各都道府県に最低1つずつはありますが、医師免許は全国共通の1種類だけであり、卒業後の勤務地などをどうするかも一部の例外を除いて自由に選択出来る建前となっています。
この点では実質的にほとんどの医師が卒業後は大学医局に所属し、強力な大学の権限のもとに各地域に派遣されてきた二昔前とは大きく変わっている点で、医師の側からすると自由度が高まっていると言えますね。
ただその結果地域医療の破綻や崩壊が言われるようになったのも一面の事実で、かつて白い巨塔などと大学医局を批判してきた進歩的なメディアですら、かつてのような大学批判はしなくなってきています。

大学の医局人事と言うシステムを旧弊と取るか必要悪と取るかは人それぞれ意見もあるでしょうが、自治体にすれば医師を集めたい際にどこに頼めば良いのか判らないと言うのは苦労する点だろうなとは思います。
地道に公立病院の医師待遇を改善したり、各種医師発掘策を用意する自治体も無論あるのでしょうが、失礼ながら今回のような最下位水準の医師過疎県には少々のことでは医師が来るようにはならないでしょう。
そのため国に強制力を発揮してもらい、各地域に医師強制配置をと言う声が未だ根強いのですが、ただ各県に医師を一定数配分されたとしてそれをうまく管理、活用出来る力量が自治体にあるのかも問題です。
医療政策は国任せでろくにノウハウも持っていないだろう各地の自治体が今後どんな独自性ある方針を打ち出してくるのかも要注目ですが、一部自治体からはすでに興味深いアイデアも登場しているようですね。

【岡山】外来医療の課題解決へ県が素案 新規開業医に在宅医療など求める(2020年2月4日山陽新聞)

 岡山県は診療所を新たに開業する医師に対し、地域で不足している在宅医療や夜間・休日診療の機能などを担うよう求める「外来医療に係る医療提供体制計画」の素案をまとめた。それらを開業時に掲げない場合、ペナルティーとして診療所名などを含め、その旨を公表する。7日までパブリックコメント(意見公募)を受け付けている。

 素案では、県南東部、県南西部、高梁・新見、真庭、津山・英田の五つの二次保健医療圏域のうち、真庭圏域以外は国の基準で外来医師の多数区域とされていることを説明。多数区域での新規開業者には、在宅医療▽夜間や休日診療▽学校医や予防接種、乳幼児検診▽介護保険認定審査―などを求めるとした。
 これらの業務を全て拒否する場合、各圏域の病院や自治体関係者らによる地域医療構想調整会議で聞き取りや協議を行い、やむを得ない事情がない場合は各保健所のホームページで公表する。
(略)

新規の開業に際して一定の規制を設けると言うのは、不足がちな勤務医確保策としても検討される方法ですが、今回は開業するなら一定の義務を果たせと言う話です。
一般論として新規開業を締め付けると新規参入が減り、年々施設もスタッフも老朽化していく既存施設がいつまでも淘汰されないなど、問題も多いかとも思いますね。
ただ岡山県の場合人口200万弱の中規模県でありながら医学部を2つ持つなど、もともと医師のマンパワーに関してはかなり恵まれた環境であったと言えます。
要するに前述の医師過疎県などに比べれば、まだしも人材を選択出来るだけの余地があると言うことで、ある程度強気な方針を掲げられると言うことなのかも知れません。

今回求める義務的業務の範囲が妥当なのかどうかは今後現場の意見も聞いて判断することになるかと思いますが、気になるのは既存の開業医に対してもこれら業務を義務として求めていくのかです。
無論多くのクリニックでは地域の医師会などを通じて従来からこうした業務も行ってきたのでしょうが、夜間休日診療などはマンパワーの限界などもあり、現実的に出来ないと辞退するクリニックも多いと聞きますね。
罰則として保健所のホームページで公表すると言うのも微妙なペナルティですが、これに関しても今後実際に運用されることになれば現場の意見等も聞きながら、より強い罰則もあり得るのではないかと思います。
今後各地域で様々なアイデアが登場してくるはずで、うまくいくものもあればそうでないものもあるはずですが、あまりやり過ぎると現場の反発を招くもので、現場との意思疎通をしながらの微妙なさじ加減が重要ですね。

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2020年2月16日 (日)

今日のぐり:「中華園 倉敷店」

昨今犯罪行為もこんなものが…と感じるような奇異な事件に事欠きませんが、こちらかなりマニアックだと話題になっていたニュースです。

和歌山の10代男性連れ回し 島根県職員逮捕(2020年1月22日iza)

 無料通信アプリ「LINE(ライン)」で知り合った和歌山県岩出市の10代の男性を車で連れ回したとして、同県警岩出署は22日、未成年者誘拐容疑で、島根県立こころの医療センター職員、家迫優人(いえさこまさと)容疑者(26)=同県出雲市=を逮捕した。「やったことに間違いないが、誘拐だと思っていなかった」と供述しているという。

 逮捕容疑は昨年12月1日午前9時50分ごろ、JR岩出駅(岩出市)でレンタカーに男性を乗せ、同日午後5時半ごろまで和歌山市内の公園などに連れ回したとしている。
 同署によると、男性とは昨年夏にラインを通じて知り合い、「動画を撮影させてくれたらお金をあげる」と誘い出した。ビデオカメラで男性の足の裏などをくすぐる動画を撮影していたという。

 男性が帰宅後に現金を所持しているのを保護者が不審に思い、同署に相談し発覚した。

少年の足の裏を撮影するなどの行為をしたと報じられていますが、撮影された側も何のことやらだったのではないでしょうか。
本日は家迫容疑者の更生を願って、世界中から好きな人にはたまらないのだろうが一般的にはいささかどうよ?と思わないでもないニュースの数々を紹介してみましょう。

2月10日より売買禁止となった「タガメ」をCTスキャンしたリアルなフィギュアが発売!(2020年2月10日電ホビ)

広島県の精密鋳造メーカー・キャステムより、販売目的の捕獲や売買が禁止された水生昆虫タガメを、本物からCTスキャンしたリアルなフィギュアが登場! 「合法タガメ(白色)」がキャステムECサイト「IRON FACTORY」にて販売中です。

タガメは北海道~沖縄の水辺に生息し、体長48~65ミリと日本の水生昆虫のなかでも国内最大級の水生昆虫。大きな鎌状の前脚で小魚やオタマジャクシ、ときにヘビまで捕食するという、子どもから大人まで大人気の生物です。
環境省はタガメを「特定第2種国内希少野生動植物種」に指定し、2月10日から販売目的の捕獲や売買を禁止すると発表しました。近年は水田の水質汚濁や池沼の開発、販売目的の大量捕獲などで生息数が減っており山形など8都県ではすでに絶滅したとされています。
タガメが好きだが買うことができない。タガメを見てみたい、触ってみたい、だけど本物はちょっと怖い……。今まで食べていたタガメの味が忘れられない……。など、いろいろな人に手に取ってもらいたいという思いで企画されたそうです。

実際にタガメの標本をキャステム京都LiQビルのCTスキャンスタジオにてCTスキャンし、3Dデータ化。本物と同じサイズ、強暴な鎌状の前脚から羽の凹凸まで完全再現されています。タガメを手元に残しておきたいファンにはたまらない商品です!
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商品画像を見るだけでもこれはガチだと感じるのですが、しかし味…?
こちらすでにフィクションであるとは広く知られている話なのですが、やはりロマンを感じる人が多いと言うことなのでしょうか、こんな企画が人気だそうです。

温泉街で「取り調べ」体験 犯人演じ、カツ丼食す―福島(2020年01月11日時事ドットコム)

 「カツ丼でも食べるか?」。刑事の温情に心が揺さぶられ、容疑者が事件の真相を語り始める。こうしたドラマでおなじみの取り調べを体験できる温泉旅館が福島県猪苗代町にある。東京電力福島第1原発事故で落ち込んだ観光客が回復しない中、温泉街の活性化につなげたい考えだ。

 「周辺への聞き込みで、あなたの目撃情報があったんです」。昨年12月22日、中ノ沢温泉の旅館案内所内の「取調室」で、警察官役の女性が「容疑者」を追及した。前日に付近の湖で水死体が発見されたという設定で、近隣住民の目撃証言から容疑者のアリバイを崩し、最終的に自供させた。
 この日、取り調べを体験した同県会津美里町の会社員兼子光輝さん(35)は、「厳しい追及で挙動不審になってしまった」と笑う。約15分の取り調べ後には、付近の食堂からカツ丼の出前が届けられた。緊張感から解放された兼子さんは、ほっとした表情でカツ丼を堪能した。

 一風変わったこの企画「出前カツ丼専門店取調べ室」を始めたのは、猪苗代町の元地域おこし協力隊の国分健一郎さん(40)。観光客減少に苦悩する温泉街を目の当たりにし、「ここでしか体験できない取り組みをしよう」と2018年5月に始めた。
 警察官役を演じるのは食堂の従業員らで、参加者とは事前にストーリーを打ち合わせる。当日は旅館「磐梯西村屋」のロビーで「逮捕」し、車で案内所に「連行」するところから始まる。申込者が希望すれば刑事役を演じることもできるという。国分さんは「徐々に認知度が高まり、県外からの申し込みも増えている」と手応えを口にした。
 なお、福島県警は「利益誘導に当たるため、カツ丼は提供していない」としている。

こうしたものの需要があるのは理解できるのですが、しかし失礼ながら何故温泉街でこの企画なのでしょうかね?
日本でも何であれハマると言う人は少なくありませんが、こちらあまりに危険な状態までにハマってしまった方のニュースです。

小説が面白すぎて8日間何も食べなかった男性、大家の通報受け救出―中国(2020年1月12日レコードチャイナ)

2020年1月6日、中国浙江省杭州市に住む男性が、空腹のため自宅で倒れていたところを警察に救助された。8日付で中国メディア・杭州日報が報じた。

記事によると、大家から「賃借人の男性が外出する姿を8日間も見ていない。ドアをノックしても返事がない」との通報を受けた警官が現場に駆け付け部屋に入ると、男性は意識がもうろうとした状態でベッドに横たわっており、携帯電話からはオーディオブックの音声が流れていた。人が入ってきたことに気づくと、男性はかすかな声で「お腹が減った。もう8日も何も食べていない」と話したという。
その後、警官は男性に食べ物を与え、健康診断を受けさせた。男性は、「小説が面白すぎて、食事をする時間も惜しかった。始めの3日は空腹を感じなかったが、その後、腹が減ったと思ったときにはもう立てなくなっていた」と語ったという。

中国のネットユーザーからは、「8日間も何も食べないで、よく無事だったね」「これは大家さんグッジョブ」「これぞ本当の“寝食を忘れる”だな」「一体どの小説がそこまで面白かったのかが知りたい」といったコメントが寄せられている。(翻訳・編集/岩谷)

それはさぞや面白い小説だったのでしょうが、しかしこれだけ長期間熱中するのですからよほどの長編小説だったのでしょうね。
最後に取り上げるのはご存じブリからのニュースですが、まずは記事から紹介してみましょう。

「アヘ顔」で有名なネットアイドル、“お風呂の水”を売り始める。商品名は「ゲーマー女子のお風呂の水」(2019年7月3日オートマトン)

ネットアイドルのBelle Delphine氏が、“お風呂の水”を自身のオンラインショップで販売し始めたことが話題を呼んでいる。商品名は「ゲーマー女子のお風呂の水」で、価格は30ドル。この商品は、Delphine氏が、お風呂場で使った水をボトルに詰めたもの。風呂の水そのものである。説明書きには、この水は飲むのには適しておらず、“情緒的な用途”でのみ利用してほしいと記述されている。国外への発送については対応しているが、手作業であるがゆえに最短で3週間以上かかるとのこと。なお本稿は一部的にセクシャルな内容を含んでいるので、職場などで読む際には注意してほしい。

Delphine氏は、Instagramフォロワー380万人以上を誇るイギリス在住のネットアイドル。ピンク髪をまとわせる可憐な容姿と、“ぶっとんだ”部分もあるセクシャルな投稿、そして巧みなSNS利用により、インターネット上で注目を集める女性だ。もともとコスプレやKawaiiものが好きであると公言しており、メイクや衣服、そしてコスプレ写真を紹介する投稿をしてきた。
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Delphine氏は「ゲーマー女子のお風呂の水」発売に際してもInstagramに宣伝動画を投稿。風呂の水を瓶詰めするシンプルな場面から、口の中から唾液をまじえた水が瓶に流し込まれるシーンや、扇情的に尻に水をかけるシーンが映し出されている。お風呂の水に、付加価値を与えるための宣伝映像となっているだろう。

今回の「ゲーマー女子のお風呂の水」は、Delphine氏のオンラインストアの開設と共に販売されたもの。おなじみAhegaoのポスターやマウスパッドが売られているものの、「お風呂の水」はとにかく存在感が際立っている。ストア開設の宣伝としては、機能しているようにも見える。左手にXboxコントローラー、右手にお風呂の水の入った瓶が入った氏の写真は、eスポーツ系エナジードリンクメーカーのG FUELもジョークに使っており、すでにネットミームになりつつある。
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画像を見れば確かにかわいらしい女性なのですが、そもそもお風呂の水を買ってどうするのか?などと思ってしまうのは凡人の証でしょうか。
しかしよく見ればブレークの契機は日本も少なからず関わっていると言えなくもないのですが、こうしたものには万国共通と言うことなのでしょうかね。

今日のぐり:「中華園 倉敷店」

倉敷市街地の一角にあるこちらのお店、ずいぶん古くからあることは知っていたのですが、近年すっかり改装されキレイになったようです。
客足もずいぶん増えているようですし支店展開もされているそうで、特にバリューフォーマネーで地元顧客に人気のお店だと言うことですね。

今回同行者とシェアしながら適当に食べて見たのですが、まずは玉子と青梗菜のスープは味加減はまずまずなのですが、スープそのものに大いに不満が残ります。
定番の焼き餃子は薄皮で特に印象に残りませんが、水餃子は少し茹ですぎな餃子そのものよりも、ちょっと癖のあるタレの独特な味が興味深いものでした。
海鮮かゆや五目炒飯などご飯モノは無難に悪くない味ですが、酢豚はよく言えば学校給食風、鶏パリパリ揚げはパリパリですが硬くて噛み切るのに苦労します。
海鮮あんかけ焼きそばはごま油の強めの風味がポイントですが、これも調味料のバランスは決して悪くないのにやはりスープが最大の弱点に感じます。
メイン格の舞茸のステーキは醤油ベースの仕立てで、まあステーキなどと言うものは中華料理屋よりもステーキ屋で食べるべきものなのでしょうね。

お安い町の中華として味は特に変ではないし調理もおおむね及第なのですが、ともかくスープが全く物足りない点でずいぶん損をしている気がします。
それでも近隣にも多い某大衆中華チェーンの濃い味にはさすがに飽きたと言う方にはちょうどよいのかもですし、特にランチなどはお値段を考えると決して悪くない選択枝だとは思いますね。
なお設備の整った店内は広いだけにさすがに繁忙時には行き届かない部分もあるのでしょうが、接遇面は全体的に安定感のあるもので決して悪い印象を受けるものではありませんでした。

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2020年2月10日 (月)

2020年度診療報酬改定の目玉は働き方改革に

2020年度診療報酬改定内容が決まったと報じられていますが、その内容がかなり特徴的なものであるようでうs。

救急医療の診療報酬手厚く(2020年2月7日共同通信)

 厚生労働省は7日、治療や薬ごとの価格である診療報酬について、2020年度の改定内容を決めた。医師らの働き方改革推進が柱。特に勤務が過酷な救急医療で、患者受け入れ実績の高い病院への報酬を手厚くし、労働環境の改善を後押しする。その分、患者の負担は上乗せされる。大病院とかかりつけの診療所との役割分担を強化し、症状に応じた受診を患者に促す。4月から実施する。

 働き方改革では、地域の救急医療を担う病院に限り、患者の入院時に5200円を上乗せする。患者の窓口負担はそのうち1~3割。救急車とドクターヘリによる患者搬送件数年2千件以上が条件で、対象は最大約900病院。

2020年度診療報酬改定、加藤厚労相に答申(2020年2月7日医療維新)

 中医協総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は2月7日、2020年度診療報酬改定を加藤勝信厚労相に答申した(資料は、厚生労働省のホームページ)。

 病院勤務医の負担軽減策の一環として新設される、今改定の注目点数である「地域医療体制確保加算」は、入院初日に520点。医師事務作業補助体制加算も、加算1と2ともに一律50点アップするなど、今改定の「重点課題」となった「医療従事者の負担軽減、医師等の働き方改革の推進」関係の点数に手厚い改定となった。
 一方で、初再診料は点数据え置き。かかりつけ医機能を評価する機能強化加算、地域包括診療加算も、要件見直しはあったものの、点数はやはり据え置き。診療所にとっては、目を引く増点に欠ける。
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 今改定の改定率は、2020年度予算編成の段階で2019年末に決定していた。診療報酬本体部分は0.55%の引き上げ、薬価は0.99%、材料価格を0.02%それぞれ引き下げ、全体では、0.46%のマイナス改定(『2020年度診療報酬改定、全体で0.46%マイナス』を参照)。

 今改定の特徴は、本体部分の0.55%のうち、0.08%が「消費税財源を活用した救急病院における勤務医の働き方改革への特例的な対応」として充当される点。改定の基本方針でも、(1)医療従事者の負担軽減、医師等の働き方改革の推進、(2)患者・国民にとって身近であって、安心・安全で質の高い医療の実現、(3)医療機能の分化・強化、連携と地域包括ケアシステムの推進、(4)効率化・適正化を通じた制度の安定性・持続可能性の向上――の4項目のうち、(1)を「重点課題」とした(『「医師等の働き方改革」が重点課題、2020年度改定の基本方針案了承』などを参照)。

 「救急病院における勤務医の働き方改革への特例的な対応」として新設されるのが、「地域医療体制確保加算」。年間2000件以上の救急搬送件数などが施設基準で、入院初日に520点を加算できる(『救急搬送「年2000件以上」で加算新設、働き方改革で』を参照)。その他、働き方改革への対応として、医師等の従事者の常勤配置や専従要件に関する要件の緩和、医師事務作業補助体制加算の評価の充実などを行う。

【働き方改革】医師・看護師からのタスクシフトを強力に推進(2020年2月7日日経メディカル)

 2月7日の中央社会保険医療協議会(中医協)総会で、2020年度診療報酬改定案の答申が行われ、詳細項目が明らかになった。医師の働き方改革に関しては、2024年4月から始まる時間外労働の上限規制適用を見据え、医師の労働時間短縮への取り組みを評価する項目が盛り込まれた。

 この分野における報酬改定の目玉になるのが、院内のタスクシフト・シェアを評価する各種項目。看護職員夜間配置加算(一律10点引き上げ)や急性期看護補助体制加算(一律30点引き上げ、表1)、夜間急性期看護補助体制加算(一律30点引き上げ)、看護補助加算など、コメディカルを手厚く配置すれば算定できる報酬を引き上げる
 入院後14日まで算定できる「急性期看護補助体制加算」と「夜間急性期看護補助体制加算」をともに算定していれば、一律で60点の引き上げと病院経営への影響は大きい。例えば300床の急性期病院で、病床稼働率が80%、平均在院日数が12日で入院14日目までの患者が全体の8割を占めると仮定すると、人員構成を変えずに約4200万円の増収になる。この財源で新たな看護補助者を雇用し、体制を充実させる病院も出てきそうだ。
 メディカルクラークなどの配置を評価する医師事務作業補助体制加算は、地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟、結核病棟、有床診療所、精神科急性期治療・療養病棟、認知症治療病棟など算定できる病棟を一気に拡大した上で、報酬も一律で50点引き上げる(表2)。
(略)
 救急医療体制の充実を図る観点では、年間2000件以上の搬送受け入れをする病院に地域医療体制確保加算(520点、入院初日)が新設。算定要件として、(1)タスクシフト・シェア、(2)連続当直の防止、(3)勤務間インターバル、(4)予定手術前日の当直・夜勤に対する配慮、(5)複数主治医制──などの導入を検討する「病院勤務医の負担の軽減及び処遇の改善に資する計画」を作成することなどが盛り込まれる。「300床、平均在院日数12日、病床稼働率80%」の病院では、約3800万円の増収だ。なお、報酬の対象とならない受け入れ件数1000~1999件の医療機関や、離島・へき地の病院も地域医療介護総合確保基金で支援する旨が示されている。

 高度な急性期医療を提供する病院を評価する総合入院体制加算の算定要件の1つである「多職種による役割分担(タスクシフト・シェア)を推進する会議」には、年1回、必ず院長(管理者)が出席することとする。また、勤務医の業務負担軽減を行うための体制として、現行では5項目中2項目を満たせばよいが、改定後は「特定行為研修を終えた看護師の複数名の配置」「院内助産または助産師外来の開設」を含めた7項目中3項目を満たすことを要件にする。

 麻酔科医師の業務負担軽減を図る目的では、麻酔管理料IIの要件を見直す。麻酔の維持や導入の際のライン確保など一部の行為に関しては、特定行為研修を修了した常勤看護師が行った場合にも算定できるようにする。ただし、同管理料IIの担当医の要件として「常態として週3日以上かつ週22時間以上の勤務を行っている医師」という文言が追加。複数の医療機関を渡り歩くいわゆる“フリーランス麻酔科医”が担当した場合は、同管理料IIを算定できない

 このほか、(1)医療安全管理の委員会を対面ではなく、テレビ会議で行ってよいとする、(2)抗菌薬適正使用支援加算に関する院内研修を院内感染対策の研修と一緒に行ってよいとする、(3)在宅療養指導料、糖尿病合併症管理料、糖尿病透析予防指導管理料について、医師が看護師などへの指示内容をカルテに記録することを算定要件から外す、(4)文書による患者同意を要件とする報酬について、電磁的記録でよいとする──など、診療行為以外の業務の軽減も図られる。

クローズアップ:診療報酬改定答申 勤務医の負担減なるか 人件費増・業務分担で(2020年2月8日毎日新聞)

 4月から行われる診療報酬の改定内容が固まった。救急や周産期医療で長時間の残業を余儀なくされる勤務医の労働環境改善のため、大病院への報酬を手厚く配分したのが大きな柱だ。一方、それ以外は小幅な改定にとどまり、医療費が急増する超高齢化社会を前に、給付と負担の本格的な見直し論議は、次回以降の改定に持ち越された。【原田啓之、阿部亮介】
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 今回の診療報酬改定は残業時間を減らす内容が柱となる。この報酬とは、医療行為や薬の対価として医療機関が受け取るお金を指す。厚労省は、報酬の増額分を原資に新たに医師を配置し、仕事を分担できる看護師や補助者を雇う人件費にも充ててもらう方針だ。

 具体的には、救急搬送が年間2000件以上の病院を対象に、1回の入院で5200円(自己負担は3割で1560円)の報酬を加算する。対象は800~900病院で収入は計約400億円増える。事務補助の職員を雇う病院への加算を450~500円引き上げ、看護師が麻酔の一部を担っても収入が入るよう改めた。これらで医師の労働時間の短縮を図る構えだ。

 病院団体幹部は「一定の効果があるが、長時間労働を抜本的に解消する人件費としては額が少ない」と話す。特に地方では医師が集まらず、慢性的な人員不足に悩まされており、「焼け石に水」(ある県の医師会幹部)との声もある。
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今回の改定最大の目玉が医療現場の働き方改革であることは諸方面の見方が一致しているところですが、そのために財源の手当を行ったと言う点が目新しいところですね。
メディカルクラークの手配などタスクシフトで専門職の業務量が減らせることに関しては、近年現場を中心に一定程度のコンセンサスが得られてきていると言えます。
その原資となる診療報酬上の手当がなかったことで導入に二の足を踏んできた施設も、今回幅広く加算が認められたことで導入に踏み切りやすくなったはずです。
医師の仕事が減らせる分を時間外の削減に回すか、別の稼げる仕事をしてもらうのかは各施設の状況次第ですが、医療行為以外の雑務が減るだけでも助かるでしょうね。

救急医療の充実に関しても相応の手当があるものの、こちらは急性期の看板を掲げていながら実際には救急をとらない、名ばかり急性期は減らす方向であるようです。
要は実際に多忙な急性期には手厚く、そうでない施設は慢性期に移行いただくか病床を削減していくと言うことで、医療の効率を引き上げるもくろみだと思われます。
ただそれが成立し機能するには医療スタッフの施設間移動がきちんと行われる必要がありますが、施設間でスタッフの多忙さや負担感に格差があることは事実ですよね。
忙しい施設にリソースを集約し業務負担を緩和すると言う理屈は正しいのですが、そうなると医療と言うものの位置づけをどう捉えるべきかと言う問題になりそうです。

いわゆる医師強制配置論などに代表されるように、医療は公共性の高い社会資本的性格を持つ以上、必要性に従って計画的に整備されるべきだと言う意見があります。
他方で病院の多くは民間経営であり、医師も公務員でも何でもない以上、どこでどう働くかは個人の自由であり制約されるいわれはないと言う意見も根強くありますね。
今後は都道府県が主導する地域医療構想に従い、少なくとも病床数など物理的な部分に関しては医療資源の計画的配置、再編が進んでいくものと思われます。
その中で今のままの方が楽だからいい、忙しい急性期になど今更行きたくないと言う方々もいるはずで、人員の再配置の方はどこまで進むのかは未知数と言えるでしょうか。

医療の逆説として知られることに、一般に多忙な急性期の施設ほど給料が安く、暇な施設の方が給料はいいと言うケースが珍しくないと言う伝統がありました。
それだけ働き者の先生方が多かったと言うことでしょうが、近年では医療の世界も多様な考え方が広まってきていて、暇で給料がいい施設は埋まってきたとも言いますね。
長期的に多忙な施設には診療報酬を手厚く、そうでない施設にはそれなりにと言う方針を進めていけば、より多く働いた人がより多くのお金を受け取る方向に進む道理です。
ただ多忙でないから仕事として重要ではないと言うことでも全くないので、今後もコンマ数パーセントの微妙な調整による緩徐な政策誘導が行われていくのでしょうね。

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2020年2月 8日 (土)

今日のぐり:「中華料理 魚香亭 玉島店」

このところ世界中で話題のあの病気を巡って、先日こんな問題が発生したそうです。

中国・大理市が輸送途中のマスク30万枚緊急徴用 購入した重慶市が返却要求 新型肺炎(2020年2月6日毎日新聞)

 新型コロナウイルスによる肺炎対策を巡り、大理石の産地として知られる中国雲南省大理市が、重慶市が購入し、輸送される途中のマスク30万枚を緊急徴用したことが明らかになった。大切なマスクを奪われた形の重慶市は「感染防止のための緊急物資なのに」と返却を要求している。6日付の中国紙・新京報が報じた。

 中国では感染が全土に拡大し、マスク不足が日に日に深刻化。中国国内のインターネット上には「(新型肺炎の発生地である)湖北省に隣接し、感染者が300人以上いる重慶市のマスクを、7人しか感染者が出ていない大理市が奪うなど民族の恥だ」と批判が噴出している。

 報道によると、マスク30万枚は重慶市の新型肺炎対策本部がミャンマー企業から購入。ミャンマー国境沿いの雲南省瑞麗市から宅配業者が省内を通って重慶市に向かって運んでいた。

中国の公務員はずいぶんとアクティブなのだなと妙なことで感心しますが、これは当然非難されてしかるべき行為ですね。
本日は現地の方々にエールを送る意味で、世界中からそれはさすがにやっちゃ駄目だろうJK…と言うしかないニュースの数々を紹介してみましょう。

母親の胸をハサミで刺す…高1長男逮捕「母の金を勝手に使ってゲーム買ったこと叱られ腹立った」(2020年2月3日東海テレビ)

 愛知県江南市の住宅で3日未明、母親の胸をハサミで刺して殺害しようとしたとして、高校生の長男が逮捕されました。

 3日午前3時前江南市の住宅で「親を刺した」と110番通報があり、駆け付けた警察がこの家の45歳の女性が胸を刺されて倒れているのを見つけました。
 その場にいた女性の長男で、高校1年の男子生徒(16)が「殺そうと思ってハサミで刺した」と話したことから、警察はこの男子生徒を殺人未遂の現行犯で逮捕しました。
 女性は左胸を1か所刺されましたが、命に別条はなく、軽傷です。

 調べに対し、男子生徒は「母親の金を勝手に使ってゲームソフトを買ったことを叱責され腹が立った」と容疑を認めています。

これも若さ故の暴走と言うものなのでしょうが、さすがに同情の余地が乏しいと言う声が多かったようです。
こちら昨今何かと扱いの難しいところもあるのでしょうが、目的意識の明確さが扱いを決めたとも言えるニュースです。

かつらで女装し女子脱衣所へ…自衛官の男逮捕(2020年2月3日テレ朝ニュース

 陸上自衛隊の30歳の男がセミロングのかつらをかぶるなどして女装し、東京・品川区の銭湯の女子脱衣所に侵入したとして逮捕されました。

 陸上自衛隊朝霞駐屯地所属の今村祐貴容疑者は1日夜、品川区内にある銭湯の女子脱衣所に侵入した疑いが持たれています。警視庁によりますと、今村容疑者は当時、肩くらいまでのカールヘアのかつらをかぶって化粧をし、白っぽいコートを着て女装していました。女性客が脱衣所にいる今村容疑者を見つけ、「女装の男が入ってきて立ち去った」と銭湯の従業員に訴えました。従業員が今村容疑者が休憩所にいるのを見つけ、警察に通報しました。今村容疑者は「女性の裸が見たかった」と容疑を認めているということです。

元記事のビジュアルからいろいろと想像した方も多かったようで、さすがに無理があったと言うことでしょうか。
こちら中国らしいニュースと言えば言えるのですが、ちょっと残念と言うしかない事件です。

日本から46万円で買い付けた秋田犬、盗まれ食べられる―中国(2020年1月7日レコードチャイナ)

中国江蘇省で先月末、飼い犬の秋田犬が泥棒によって盗まれ、食べられる事件が起こった。12月30日に中国メディア・光明網が伝えた。

記事によると、揚州市の警察は飼い主から通報を受け、監視カメラの映像を調査。その結果、秋田犬を盗んだのは3人組であることが判明し、そのうち2人の身元を突き止めた。その後、3人は相次いで身柄を確保され、全員が犯行を認めた。動機について「食べたいと思ったから」と語ったという。

記事によると、盗まれた秋田犬は飼い主が3万元(約46万5000円)で日本から買い付けた。3人のうち2人は窃盗の容疑で逮捕され、1人は保釈されたという。(翻訳・編集/岩谷)

大きくて食べ応えがあったのかも知れませんが、人様の飼い犬を勝手に食べてはいけないでしょうね。
最後に取り上げるのがこちらのニュースですが、さすがにここまで表だってやるのは…と言う犯罪的行為でした。

男性が空港のモニター乗っ取り、プレステつなぎ遊ぶ 注意され「ゲームオーバー」(2020年1月18日CNN)

(CNN) 米オレゴン州のポートランド国際空港で16日、男性が空港内のモニターに自分の端末を接続してゲームをプレーし、係員から注意を受ける出来事があった。
この様子を撮影してツイッターに投稿したユーザーは、「信じられない光景だった」と語った。男性はゲーム中、ヘッドセットで他のプレーヤーに話しかけている様子も見られたという。

このモニターには通常、空港の地図が映し出され、利用客にレストランやトイレの位置を案内するのに使われる。しかし空港の広報担当者によれば、早朝の4時半に、男性はモニターを乗っ取ってプレイステーション4を接続した。
男性がプレーしていたのは人気バトルロイヤルゲーム「エーペックスレジェンズ」とみられる。CNNはこの男性の身元を特定できていない。

男性に近づいた空港の係員が接続を外すよう頼んだところ、予想もしない答えが返ってきたという。「最後までゲームをやってもいいかと丁寧に尋ねてきた」(広報担当者)。
係員は拒否し、男性にとってゲームオーバーとなった。男性は指示に従ったという。
広報担当者は「旅行客がわれわれの電源コンセントを利用するのは歓迎だが、他の物に接続するのはやめてほしい」と語っている。

その写真も掲載されていますが、まあ何を考えているのかと言うことでしょうか。
昨今モバイルディスプレーもあるわけですから、どうしても旅先でやりたいなら自分で準備しておくべきでしょうね。

今日のぐり:「中華料理 魚香亭 玉島店」

倉敷市西部に位置するこちらのお店、以前からたびたび店名が変わるお店ではあるのですが、また変わったような気がします。
見たところ店舗は以前と同じか?と思うのですが、経営母体は違うのか、メニューはそれなりに変わっているようですね。

油淋鶏定食を頼んでみましたが、こちら定食系は何故かおかず皿一つ丸々分の線切りキャベツがつくらしいです。
メインの鶏は半端なく大盛りで、どんぶり飯の倍くらいありますが、独特の風味のタレの味はまあまあだがクリスピー系ではありません。
面白いのが中華スープと思いきや味噌汁なのですが、外国の日本料理屋っぽい味と言いますか、具材そのままの味が楽しめますね。
見た目はアンバランスに見えますが肉だけでなく野菜も十分な量があり、定食として考えると栄養バランスはとれているのではないでしょうか。
個人的には学生時代、夏合宿の最終日の朝に満面の笑みで朝定食大盛りサービスしてくれた学食のおばちゃんが何故か浮かんだものでした。

スタッフは変わっているのか知れませんが、フロアの接遇面は相変わらず愛想は全くないものの、これはこれで個性なのですかね。
ただこれだけお客がいないのに全然フロアが回っていないのは、オペレーションにも問題がありそうには思いました。

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2020年2月 5日 (水)

愛知県で高齢者の置き去り事件が発生した背景

先日来話題になっているのが愛知県で発生したこちらの事件ですが、まずはニュースから紹介してみましょう。

いったん保護した高齢男性を深夜、雨の公園に放置 愛知県職員 受け入れ先見つからず(2020年2月4日毎日新聞)

 愛知県の職員が身元不明の70代男性をいったん保護した後、管轄地域外へ連れて行き、深夜に公園に放置したまま立ち去っていたことが3日、関係者への取材で分かった。男性は脳梗塞(こうそく)を発症した疑いがあり、現在病院で治療を受けているという。

 県などによると、1月中旬の夕方、キャッシュカードを持たずに現金自動受払機(ATM)を操作していた男性を県警津島署が保護し、県海部福祉相談センター(同県津島市)が引き継いだ。当時、男性は筆談や会話ができない状態だったという。
 20~50代の男女3人のセンター職員が簡易宿泊所などの受け入れ先を探したが見つからず、地元消防などに病院への搬送を依頼したものの救急搬送の必要がないなどとして拒否されたという。

 対応に困った職員はこの日深夜、管轄外の名古屋市中村区の公園へ男性を連れて行き、公衆電話から偽名で119番をして、男性を公園に放置した。男性は駆けつけた市消防局の救急隊に保護されたという。名古屋地方気象台によると、当時の気温は6・4度で雨が降っていた。
 センターで保護したはずの男性が中村区にいたことを不審に思った県警がセンター側に指摘し、上司が担当者に真実を話すよう説得した結果、公園に放置して立ち去った事態が明らかになった。脳梗塞の発症時期は不明だが、家族の話では数日前には元気な状態だったという。

 県によると、身元不明の高齢者を保護した際は、各市町村の施設か医療機関などに滞在させることになっている。県地域福祉課の緒方武俊課長は「調査中でコメントできないが、事実だとしたらあってはならない対応だ」と話した。【高井瞳、竹田直人】

愛知県職員 保護された70代男性を公園に置き去りに 上司が指示(2020年2月4日NHK)

愛知県津島市にある県の福祉相談センターの職員2人が先月、警察が保護し引き渡しを受けた70代の男性を、管轄外の名古屋市の公園まで連れて行き、置き去りにしていたことが分かりました。県によりますと2人の上司が、管轄外の場所まで男性を連れていくよう指示していたということです。大村知事は「ゆゆしき事態で厳正に処分したい」としています。

愛知県によりますと先月17日、愛知県大治町でキャッシュカードを持たずにATMを操作していた70代の男性を警察が保護し、津島市にある県の海部福祉相談センターが引き渡しを受けました。
男性は身元が分からず会話などもできない状態で、センターの50代の男性職員と20代の女性職員の2人が、上司と相談しながら宿泊先などを探しましたが、見つからなかったということです。

このため職員2人は対応に困り、センターの車を使って深夜に管轄外の名古屋市中村区にある公園まで男性を連れて行き、置き去りにしたということです。
その際に偽名を使って公衆電話から119番通報し、その後、男性は警察に保護されました。
職員2人は警察に対し「男性を見失った」などと、うその説明をしましたが、その後、置き去りを認めたということです。

県によりますと2人の上司で福祉相談センターの50代の職員が、男性を管轄外の場所まで連れて行き、名前を名乗らずに消防に通報するよう指示していたということです。
さらに当初、男性を置き去りにしたことを隠すよう指示もしていたということです。
一方、70代の男性は体が衰弱しているため、現在も病院に入院し、治療を受けているということです。

大村知事は「ゆゆしき事態でおわびしたい。こうしたことは二度とあってはならず、関係の職員を厳正に処分したい」と話しています。

何にしろ無事に保護され良かったと言うことですが、こちらの事件があった2020年1月17日は金曜日で、同日深夜まで行き先を探していた時点で週末の休日期間に突入していたと言う点に留意頂きたいと思います。
知事はかなりご立腹の様子で関係職員の処分をと言っていますが、一見すると上司と部下が相談して組織的に行った行為のようにも見え、世間的にもあってはならないケシカラン行為であったとの声が多いようです。
無論御説ごもっともなのですが、すでに職場の人間も帰宅した週末深夜に誰に相談しどう対処するべきか決めかねた中で、最低限なんとかしようと言う努力を払った形跡は認められるようには思われました。

置き去り事件と言えば10年あまり前に、大阪で入院費用も支払わず長年病院内に居座り続けた全盲の高齢者を病院職員が公園に置き去りにした事件が報じられ、これも大きな話題になったことがありました。
この事件では自宅退院を拒否した上に保護者に相当する前妻と連絡がつかなかったこともあり、今後の行き先をどうするかと言う道筋が見えない中での置き去り行為であったと考えられています。
今回ルール上は医療機関への受け入れが出来なければ自治体施設で収容となっていたそうですが、当然こうした状態の高齢者を夜間休日引き受けると言うことは、誰かがつきっきりで世話をする必要があります。
その場合誰が世話をするのかの当番割や、食事や睡眠のための手配の段取りなども決まっていなければ現場は何も動けませんが、記事を見る限り少なくとも現場にはそうしたルールが周知されていなかったようですね。

高齢者の身元不明者は近年全国的に増加傾向で、結局身元がわからないままと言う事例も少なくないようですが、独居がこれだけ増えた時代身元がわかっても引取先がないと言うことは当然あるはずです。
今回も最終的に病院に収容されたと言うこともあり、こうした場合病院に連れて行けと言う声も多いようですが、身元不明者を引き取れと言うなら出口も用意してくれないなら、単なるババ抜きですよね。
どうしてもの場合は自治体病院が自治体とルールを決めた上で引き取るのが筋かも知れませんが、自治体病院も無期限に入院させるわけにもいかず、支払いや受け入れ先の問題が結局ついて回ります。
結局のところ生活保護制度などとも絡めて行政が能動的かつ迅速に動かなければどうしようもなさそうですが、家族としてはまだ元気なうちから高齢者の身元確認の手段を講じておくことも大事ではないかと思いますね。

 

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2020年2月 3日 (月)

日医は医師労働時間の厳密な管理に反対と主張

医師の働き方改革に関連して、日医がまたしても頑強な抵抗をしていると報じられていました。

過半数の病院が「労働時間の通算に反対」と回答(2020年1月31日日経メディカル)

 日本医師会は1月29日の記者会見で、2019年12月に実施した「医師の副業・兼業と地域医療に関する日本医師会緊急調査」の結果を発表した。回答した病院の過半数が、複数の医療機関に勤務する医師の労働時間を通算することに反対の姿勢を示していることが明らかになった。

 労働者全般の副業・兼業に関する労働時間の取り扱いについては厚生労働省の労働政策審議会で議論されており、複数の勤務先での労働時間を通算することなどが検討されている。これを受け、日医は医師の副業・兼業の現状を把握し、労働時間が通算された場合の地域医療と病院経営への影響を検討すべく、全国の病院と都道府県医師会を対象に調査を実施。病院8343施設のうち、3713施設が回答した(回答率44.5%)。
(略)
 調査の結果、複数医療機関に勤務する医師の労働時間を通算することに関して、B水準に相当する医療機関2132施設のうち28.0%が「反対」、23.8%が「どちらかといえば反対」と回答した(図1)。自由意見の中には、「医師の労働時間が複数の医療機関で通算されると、非常勤医師の確保が困難になり、地方の病院では経営が困難になる可能性もある。また、二次救急における輪番体制も維持できなくなるのではないか」など、地域医療が医師の副業・兼業により成り立っており、労働時間の通算により地域医療の崩壊を懸念する声が多く上がった

 同様に、C水準に相当する医育機関55施設と都道府県医師会においても「反対」「どちらかといえば反対」が過半数を占めていることが分かった。

 調査では、もし複数の医療機関に勤務する医師の労働時間が通算された場合、地域の医療体制、医療機関経営に影響を及ぼすと考えられる項目を聞いたところ、病院、都道府県医師会ともに「宿日直体制が維持困難」と「派遣医師の引き揚げ」の回答が上位を占めた。

 調査結果を公表した日医常任理事の松本吉郎氏は「医師は副業・兼業が当たり前の業種であり、一般職種での副業・兼業のあり方を医師にも適用した場合、地域医療が崩壊しかねない」とし、労働時間管理により医療機関における事務負担の増加を懸念する声も多く寄せられたことから「複数の医療機関に勤務する医師の労働時間については医療機関が厳密に管理するのではなく、自己申告制がよいのではないか」との見解を示した。

■都道府県医師会の97.9%「維持困難」、副業・兼業の通算で(2020年1月30日医療維新)

 日本医師会常任理事の松本吉郎氏は、1月29日の定例記者会見で、2019年12月に実施した「医師の副業・兼業と地域医療に関する緊急調査」について、新たに医育機関(大学病院・大学附属病院)と都道府県医師会への調査結果を加えた全容を公表した。いずれも6割以上が副業・兼業の労働時間への通算に反対、都道府県医師会の97.9%が、「宿日直体制が維持困難」との懸念を示していた。
(略)
 労働時間が通算された場合の影響について、医育機関で最も高かったのは、「派遣医師の引き揚げ」と「宿日直維持の困難」でいずれも78.2%。「病院の経営が悪化する」(63.6%)、「病院勤務医の減少につながる」(58.2%)──が続いた(複数回答)。自由意見欄では、「副業・兼業は医師確保ばかりか、大学病院などでの給与の抑制による経営にも重要なこと」、「地域医療の支援、医師の待遇確保の観点からやむを得ない」などの声があった。
 一方、都道府県医師会は、97.9%が「宿日直体制が維持困難」と回答。「派遣医師の引き揚げ」(89.4%)、「病院の経営が悪化する」(78.7%)、「救急医療からの撤退」(74.5%)──が続いた(複数回答)。
 自由意見欄では、「大学病院や基幹病院の勤務医による支援がなければ、地域医療は崩壊する」、「派遣医師を引き揚げた後、その医師の給与を大学や基幹病院で賄えるのか」、「拙速かつ厳格に法的基準を定めていくことには賛同できない」など、現状のまま通算することに懸念を示す声があがった。

 松本氏は緊急調査の結果を受け、「制度を変えた場合の影響が多岐にわたり、何が起こるか予測が困難。宿日直の兼業で現在の医療体制が成り立っていることが切々と訴えられている」とし、「医師が一般労働者と同じ扱いで良いのか、単純に当てはめることで混乱が生じる危険があり、議論が必要だ」と訴えた。
 日医は医師の働き方に関して、一般労働者と同一の働き方が当てはまるかを現行法に基づく考え方を超えて幅広く議論するため、検討会を設置。3月を目途に意見をまとめる方針。
(略)

議論の前提として医師の労働時間をまずきちんと把握しようと言う大原則を前に、こういう声が出てくること自体が理解困難ですが、調査の対象が誰なのかが問題です。
日医などは医師を働かせる側の方々を代弁する組織ですし、調査対象も病院など雇用者側ですから、、こうした声が上がってくることは想定内としか言いようがありません。
当事者である兼業医師の側にたずねてみればまた別の答えも出てくるだろうと思うのですが、しかし相変わらず日医にとって世間の常識は医師の非常識なのですね(苦笑)。

厚労省としてはかねて医療リソースの集約化を計りたい意向で、先日も統廃合を考えるべき全国数多の病院を実名で公表し話題になっていたのは記憶に新しいところです。
派遣医師が回ってこなければ宿日直体制維持が困難な病院など統廃合の対象と言いたいのが本年でしょうが、この点で法的な制約があることは留意すべきでしょう。
病院であれば当直医が必要と言う医療法のルールは、救急などとらない中小病院にも過剰なリソースの維持を求めるもので、労基法違反を誘発する大きな原因と言えます。

この点で興味深いのが平成30年に医療法が一部改正されたのですが、当直医に関しては従来よりさらに厳密な体制を求めるよう、厳しくなる方向で改められたことです。
今後地域医療計画に基づいて病院の役割分担が明確化されていけば、現実的に時間外救急をとる病院、とらない病院もはっきり区分けされていくだろうと思われます。
その時点で当直医は置かずとも待機で十分と言う施設もあるはずで、その辺りの要件を緩めて医師の拘束時間を減らさなければ労基法違反解消など出来そうもありませんね。
日医なども医師の労働時間把握など自己申告で適当に、などといい加減なことを言っている場合ではなく、どうすれば労働時間を減らせるか考えを出すべきはずですがね。

 

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2020年2月 2日 (日)

今日のぐり:「いわ栄 中庄本店」

昨今珍しくないのがモンスター、クレーマーと言われる類いの顧客ですが、先日の記事に出ていた事例がさすがにこれはと話題になっていました。

理不尽にキレ散らかし店員もお手上げ、“モンスタークレーマー”のトホホな実態(2020年1月23日週刊女性PRIME)

(略)
「ここ2年ほど〇〇ハラスメントという言葉が次々と生まれていますが、カスタマーハラスメント(以下、カスハラ)は昔からありました。小売店や飲食店において、客と店員がもめることはよくある話です」
 と、解説してくれるのは、飲食店や小売店などのトラブルに詳しい弁護士の石崎冬貴さん。
 一般的に言われているカスハラとは、客が店員に対して不当な要求をしてしまうことを指す。
(略)
 カスハラの標的は決して女性だけではない。惣菜屋さんで勤務していた40代の男性社員は、危うく警察ざたになりそうなクレームに遭遇したという。
「うちの商品はすべて税抜き価格で表示しているのですが、50代くらいの男性のお客様から“表示されている価格と異なっている。詐欺だ!”と大声で怒鳴られたんです」
 事情を丁寧に説明したが“俺は表示されていた価格で買うことに決めたんだ!”と宣言する始末。
「ちゃんと“税抜き”の記載もしていましたよ。でも、こちらの話をそもそも聞いてくれず、対応に苦労していたので警察を呼びますと伝えたところ、しゅんとなってお帰りになりました」
 このようなケースの対策には、ダミーでもいいので防犯カメラ設置や防犯カメラ作動中のシールを貼るなどが効果的だという。

 大手デパートで販売員をしているという20代の女性は、
「50代くらいの女性のお客様から“これから大阪に行くから溶けないチョコレートが欲しい”と言われました。ただ、真夏の時期だったこともあり、まったく溶けないとは言い切れませんと伝えました」
 すると“溶けないことを保証してくれるまでここにいます!”とお店のカウンターに居座り続けるという暴挙に出たという。
「デパートだったので、ほかの製菓店の方と協力してチョコレート以外のお菓子をすすめてなんとか解決しました。“このままじゃ新幹線に間に合わないわよ”と脅されているようでした……」
(略)

昨今消費税も高くなっていますから外税の場合思わぬ支払い額になることは確かにありますが、チョコレートの件と言いいい大人がねえ…。
本日はモンスタークレーマーに悩まされる全国小売業の方々を励ます意味で、世界中からさすがにこれは意味不明と言うしかないニュースを紹介してみましょう。

保護直後の女子高校生を誘拐か(2020年1月31日NHK)

SNSで知り合ったとみられる家出願望がある埼玉県越谷市の女子高校生を誘い出して自宅に連れ込んだとして、滋賀県の26歳の男が未成年者誘拐の疑いで逮捕されました。
今月23日にはこの生徒を同様の手口で自宅に連れ込んだとして、横浜市の別の男が逮捕されていて、警察が詳しいいきさつを調べています。

逮捕されたのは、滋賀県野洲市の会社員、福谷勇希容疑者(26)です。
警察によりますと福谷容疑者は今月、SNSで知り合ったとみられる埼玉県越谷市に住む高校3年の女子生徒が家出願望があることを知り「滋賀まで来る覚悟があるなら家においで」と電話で誘い出し自宅に連れ込んだとして、未成年者誘拐の疑いがもたれています。
調べに対し容疑を認めているということです。

今月24日、生徒の母親から「娘がいなくなった」という相談を受け、警察が防犯カメラの映像などを調べたところ、福谷容疑者の自宅にいることがわかり、30日保護したということです。
今月23日にはこの生徒を同様の手口で誘い出して自宅に4日間住まわせたとして、横浜市鶴見区の会社員、吉野光夫容疑者(26)が逮捕されています。
警察は吉野容疑者の自宅から保護された直後に、生徒が福谷容疑者と連絡を取ったとみて詳しいいきさつを調べています。

この場合法律上は誘拐と言うことになるのでしょうが、しかしこの状況を誘拐の一言で片付けてよいものなのかどうかですね。
こちらも第一報では何が何やら判らないと話題になっていたニュースですが、こちらの記事では少し状況が見えてきたでしょうか。

暗闇で勘違い性交、罪成立せず 偶然名前1文字違い(2020年1月24日日刊スポーツ)

面識のない女性宅に侵入し、女性と性交したとして男性元被告(38)が準強制性交と住居侵入の罪に問われた裁判で、女性が元被告を知人男性と勘違いした上、元被告も誤信させた認識がないとして、大阪地裁(渡部市郎裁判長)が準強制性交罪の成立を認めない判決を言い渡していたことが24日、分かった。元被告と知人の名前が、たまたま1文字違いだった。
判決は昨年12月17日付で、住居侵入罪のみで懲役8月(求刑懲役5年)とした。検察側、弁護側双方控訴せず確定した。

判決などによると、元被告は統合失調症で、2018年8月ごろ、大阪府寝屋川市の女性が住むマンション前を通った際、「ここやで」と声が聞こえ、運命の人がいると考えた。同年9月10日未明、1階の女性宅に無施錠のベランダ窓から侵入。女性が「カズキやんな」と知人の名前を言ったところ、元被告は「カズアキ」と自分の名前を呼ばれたと思い込み、特に返答はせず暗い室内で性交。終了後、女性が勘違いに気付いた。

検察側は、元被告が自身を知人だと誤信させ、女性を「心理的に抗拒不能」な状態にし性交に及んだと主張。だが渡部裁判長は、1文字違いだったため自分の名前を呼ばれたと勘違いした元被告が、女性が性交に応じると思い込み、誤信させたという認識がなかった可能性があると判断した。

ちょっと状況が想像しがたい話なのですが、いずれにせよ双方が納得したと言うのは妥当な落としどころだと感じたと言うことなのでしょうかね。
フェチな人々と言うのはどこの世界にもいるものでしょうが、こちらちょっと意味がわからない状況にあるフェチの方のニュースです。

ドイツ人女性、大型旅客機ボーイング737と六年越しの恋を実らせ結婚へ(2020年01月29日ユルクヤル)

ドイツ・ベルリン在住のミッシェル・コブケさん(30)は、ボーイング社の大型旅客機「ボーイング737-800」に恋心を抱いています。

ミッシェルさんが恋に落ちたのは、2014年のこと。ベルリン・テーゲル空港にいた彼女は、ボーイングの大きな機体にひとめぼれしてしまいます。
それから5年以上もの間、空港の窓越しに姿を眺めることしかできない、もどかしい年月が続きました。
しかしミッシェルさんは去年、格納庫を訪れ念願のボーイング機との対面を果たしたのです。「あの格納庫で過ごした時間は私の人生の中でも最も美しい瞬間でした。一緒の時を過ごして、キスをして、愛しい彼の身体を撫でていました」と当時を回顧しています。
(略)
「いつか格納庫に引っ越して、愛しの彼と一緒に住むんです。そこで挙式も上げて一晩を共に過ごすの」と、大型旅客機との壮大すぎる夢を語るミッシェルさん。
今年3月に再び格納庫を訪れ、結婚を果たすつもりでいるといいます。

ミッシェルさんの友人や家族の方々は、この関係を受け入れてはいるとのこと。しかし家族は娘の恋人と面会するつもりはないようです。ちなみに人間や動物以外に対して性的な魅力を感じる嗜好は、一般的には「対物性愛」と呼び知られています。

その状況は元記事の画像を参照いただきたいのですが、人間の好みはまさに千差万別ではありますけれども、ね。
あからさまな犯罪行為を奇妙な論理で弁解する方々は少なくないようですが、こちらさすがにそれは無理筋だと思われる主張です。


「自分は8歳の女の子だからセーフ」 児童ポルノ収集家の45歳男性が裁判所で無罪を主張した結果・・・(2020年01月19日ユルクヤル)

自宅のパソコンから大量の児童ポルノ画像が発見されたことを受け、有罪判決を受けた米ニューヨーク出身のジョセフ・ゴブリック被告(45)。裁判中に突飛すぎる自己弁護をしていました。

自身の自宅から、行方不明の17歳少女が発見されたため、警察に調査を受けていたゴブリック被告。
その過程で、パソコン内から児童の性的虐待画像が大量に押収されました。
ゴブリック被告は、自身の所有していた児童ポルノ画像について、コンピューターを用いて自ら作成したアニメーションだと説明。また「自分は8歳の女の子なので、(それらを見ることは)アメリカ合衆国憲法、表現・言論の自由によって保障されている」と主張したのです。
(略)
無実を唱えるゴブリック被告は「自分が児童に性的欲求を抱くことはない」と弁護。
しかし”彼女”は公判中もイラストを描き続け、さらに刑務所収監時も赤ん坊に乱暴することを話していたのだとか。そして裁判長は「PCから押収された画像には本物の児童が写っていた」と認定。そのため「社会にとって脅威」であるとみなされたのでした。

ゴブリック被告には最短で10年、最長で20年の懲役刑が下っており、男性刑務所に送られることが決まりました。

その主張の内容よりも本人のビジュアルの方が話題になっていたようですが、何にしろ他人に迷惑をかけないよう願いたいですね。
最後に取り上げるのは一見すると意味不明の通報が、実は大いに意味があったと言う劇的なニュースです。

「ピザの注文」を受けた911オペレーター、通報女性の“SOS”に気づく(2019年11月25日テックインサイト)

(略)
米オハイオ州ルーカス郡オレゴンで今月13日、緊急通報番号911にある女性から「ピザの注文をしたい」と連絡があった。この電話を受けたオペレーターのティム・テネィックさん(Tim Teneyck)は少し困惑したが、オペレーター歴14年のベテランである彼は、女性の口調から「助け」を求めていることを読み取った。ティムさんが女性とやり取りした会話は次の通りだ。

ティムさん「はい。オレゴン、コール911です。」
女性「ピザの注文をしたいんだけど、届け先は○○でお願いします。」
ティムさん「あなたは、ピザの注文のために911に電話したの?」
女性「あぁ、はい。そうなんです。で、アパートの○○号室までお願いします。」
ティムさん「ピザを注文するのに、この番号は間違ってますよ。」
女性「違うの! 違うんです。あなたは分かってない。」

この時点で女性が何かを訴えていることを察したティムさんは、「分かった。今、あなたの状況が理解できたから」と返した。そして次のようにやり取りを続けた。

ティムさん「そこにまだ、誰かいるんだね?」
女性「そうなの。Lサイズのピザが欲しいの。」
ティムさん「分かった。怪我とかはない? 何か処置が必要だったりしますか?」
女性「いいえ、ペパロニでお願いします。」
(略)

このやりとりから何が判るのかと言われれば誰しも困惑するでしょうが、鮮やかな解決に結びついた続きは元記事をご参照いただきたいところです。
ベテランオペレーターのティムさんはお手柄でしたが、しかし日本でこうしたことがうまくいくものなのでしょうかね。

今日のぐり:「いわ栄 中庄本店」

岡山県南で数店舗を展開するこちらの開店寿司、職人が握る寿司がうまいと人気だそうで、お値段もそれなりです。
事実食事時にはいつも行列待ちなのですが、今回かなり食事時を外して空席のある時間帯でお邪魔してみました。

しかし回転寿司と言いながら全く寿司が回ってないのは昨今珍しくありませんが、この日は多くのネタが品切ればかりだそうです。
夕方以降になれば再入荷があると聞くのですが、やむなく数少ない鮮魚ネタのブリと茶碗蒸しを頼んでみました。
茶碗蒸しは蒸し加減、味とも良好ですしブリもネタは及第、シャリも悪くないんですが、なんとなくがっかり感があるのはなぜでしょうか。
シャリとネタのバランスが悪いのか、握りの加減なのか、以前お邪魔した時には確かに回転にしては真っ当な寿司だと思ったのですけれどもね。

寿司自体もさることながら、店内にお客は少ない時間帯なのにサービスには不満も多く、この日に限ってはお値段以上…とはいかないようでした。
以前にお邪魔した際には待ち行列に遠慮して手早く店を出た記憶がありますが、今回は違った意味であまり長居したくない感じだったでしょうかね。

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