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2019年10月14日 (月)

今日のぐり:「水島ギャラリー」

先日全世界を震撼させたのがこちらのニュースです。

8年前に大腸菌で汚染されたハンバーガーを食べた10歳少年 障がいを抱えたまま死亡(2019年9月17日テックインサイト)

2011年6月に糞便性大腸菌群(イー・コリまたはイー・コライ)に汚染されたハンバーガー用パティを食べた10歳少年(当時1歳11か月)が、今月14日に病院で亡くなっていたことが明らかになった。『Le Parisien』によると、少年は大腸菌への感染をきっかけに身体の80%が麻痺し、回復することがないまま死亡したという。

フランス北部オー=ド=フランス(Hauts-de-France)地方に住むノーラン・モアティエ君(Nolan Moittie)は2011年6月、ドイツのスーパーマーケットチェーン「リドル(Lidl)」が販売するハンバーガー用パティを食べた後に体調を崩し、死の淵をさまよい昏睡状態に陥った。その後神経に障がいが出現し身体の80%が麻痺してしまったノーラン君は、自分一人で歩くことや話すこと、食事をすることもできなくなり、精神的にも障がいを抱えるようになった。
同地域では当時、同社が販売するパティを食べた子供約15人が下痢や発熱の後、溶血性貧血と急性腎不全を伴う症候群(HUS)を発症し、一生涯にわたり腎臓機能の障がいを背負うという悲劇をもたらした。その中でもノーラン君は2歳前と幼かったことから症状が最も重く、麻痺により基本的な生活を送ることさえ困難になってしまった。

大手のスーパーが販売するパティが大腸菌に汚染されていたというニュースは当時のフランスで大きく取り上げられたが、8年を経て届いたノーラン君の訃報には「衝撃的」「心が痛む」「避けることができただけに残念」「悲しすぎる」「親にとってもつらいだろう」といった声が寄せられている。
(略)

日本でも一般的な食品だけに恐ろしい話ですが、亡くなったノーラン少年の冥福を祈るばかりです。
本日はこうした恐ろしい危険に警鐘を鳴らす意味で、全世界からまさかと思われるような震撼すべきニュースを取り上げてみましょう。

スズメバチに襲われたか男性死亡(2019年9月10日NHK)

由良町で稲刈りをしていた70代の男性が倒れているのが見つかり、死亡が確認されました。
男性には、全身にハチに刺されたあとがあり、警察は、男性がハチに襲われて死亡したのではないかとみて詳しく調べています。

10日午後1時ごろ、由良町の山中で男性が倒れていると警察に通報があり、警察が確認したところ、同じ由良町に住む農家の浜野榮次さん(78)が倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認されました。

警察によりますと、見つかった当時、現場には、無数のスズメバチが飛んでいて、浜野さんは、胸を中心に腕や足など全身をハチに刺されていたということです。
警察によりますと現場には浜野さんの長男もいて、朝から浜野さん夫婦と長男の3人で稲刈りをしていたところ、途中で浜野さんの姿が見えなくなったと話しているということです。

警察では、浜野さんが、作業の途中でスズメバチの群れに襲われて死亡したのではないかとみて、司法解剖をするなどして詳しく調べることにしています。

ハチも日常的に遭遇する極めて物騒な生き物ですが、こうした危険性にはくれぐれも注意しなければなりませんね。
こちらも日常的に利用している人が多いと思うのですが、圧力鍋による大変な事故のニュースです。

圧力鍋を長時間放置 飛び出した部品が突き刺さり女性が視力を失う(2019年9月17日テックインサイト)

(略)
今月4日、印ジャールカンド州クンティ地区に住むムンダ・バーシーさん(Munda Birsi、57)が調理中の圧力鍋によって大けがをした。

当時ムンダさんは、圧力鍋を使って豆料理を作っていた。彼女は圧力鍋をガスコンロにかけたままそのことを忘れ、裏庭に出て機械を使って干し草を切り続けていた。
そして1時間ほど経ってからムンダさんが圧力鍋のことを思い出し慌てて台所に戻ると、沸騰し続けた圧力鍋は圧力調整装置から蒸気を噴出し、けたたましい音を上げていた。

ムンダさんはコンロから圧力鍋を降ろしたのだが、その瞬間に圧力調整装置の部分が弾丸のように勢いよく飛び出し、ムンダさんの顔に突き刺さってしまったのだ。ムンダさんはすぐにバグワン・マハバー・メディカ・スーパースペシャルティ病院(Bhagwan Mahavir Medica Super Speciality Hospital)に搬送され、CTスキャンで検査を受けることとなった。
その結果、長さ7センチ、直径2センチほどの圧力調整装置の金属部品が、ムンダさんの左目頭の脇に頭蓋骨を突き破って奥深くめり込んでいることが分かった。すぐに手術が行われ、無事金属部品を取り除くことができたものの、ムンダさんの左目は失明してしまった。
(略)
手術を終えたムンダさんは、当時を振り返り「干し草を切る機械の音で圧力鍋が沸騰した時の音が聞こえなかった」と話している。ムンダさんは今月7日に病院を退院して自宅に戻っているという。

圧力鍋の事故では使い方の間違いと鍋自体の構造的欠陥が二大原因なのだそうですが、これもついやりがちな行為であるだけに恐ろしさを感じますね。
ニワトリと言えば食材として日々お世話になっているものですが、こんなリスクもあるそうです。

ニワトリにつつかれた女性が死亡する(2019年9月15日ギズモード)

ニワトリにつつかれて死んでしまうとは...。
オーストラリアで76歳の女性が雄鶏に襲われて不幸にも命を落としてしまったというニュース。女性が卵を拾い集めていると雄鶏が彼女の足をくちばしでつつき、結果、失血死で亡くなってしまったそうです。
Forensic Science, Medicine and Pathologyというジャーナル誌はこの事件について「飼育している小さな動物であっても、血管の弱いところを狙われた場合死に至るケースがあるということが確認されました」と発表しています。

こちらの女性、もともと足の静脈瘤に悩まされていたそうです。静脈瘤は血流の流れが悪く、血が溜まってしまい血管が太くなりコブのように浮き上がっている状態のこと。左足をくちばしでつつかれた彼女は、血を流しながら家のほうへ歩き続け旦那さんに助けを求めたのですが、家にたどり着く前に出血多量で息絶えてしまったとのこと。
検死の結果、雄鶏のくちばしでつつかれたことによる失血死以外の死因が見つからなかったそうです。これまでにニワトリが人間を攻撃して怪我を負うというケースはあったのですが、死に至るケースは大変珍しいとのこと。これまでにニワトリによる死亡例は3例あり、16ヶ月の子供と2歳の子が雄鶏に頭をつつかれて死亡したというケースと、闘鶏が付けていた鉄けづめで怪我をして亡くなってしまった35歳のケースがあります。

今回の女性のケースは彼女が静脈瘤を患っていたことで大量出血につながってしまったという不運なケースでした。静脈瘤がある人は、ナイフなどの鋭利なもの、そして怒っている雄鶏には十分に気をつけていただきたいです。

これは日常的に起こり得る組み合わせから、日常的にあり得ない結果が発生した不幸な偶然と言うべきでしょうか。
最後に取り上げるのも話題になったニュースですが、これも日常の生活で十分起こり得る状況だと言えるでしょう。

鎮痛薬で血液が青色に 米病院が報告(2019年9月20日CNN)

(CNN) 歯の痛みを止めるために市販の鎮痛薬を使用したところ血液が青くなったという症例が、19日の米医学誌に発表された。

この症例はロードアイランド州プロビデンスにある病院の医師が報告した。患者は25歳の女性で、全身の脱力感や疲労感、息苦しさなどを訴えて救急病院を受診。女性はさらに、血液が青くなるという特異な症状を発症していた。
女性には皮膚が青く見えるチアノーゼの症状があり、医師はこの症状について、皮膚の末端神経を麻痺させる鎮痛薬が原因だったと診断した。
女性はこの前日の夜、歯の痛みを止めるために局所麻酔薬のベンゾカインを大量に使用していた。

症例を報告した救急医のオーティス・ウォレン氏はCNNの取材に対し、患者が「青くなる」症例はこれまでに1度しか見たことがないと話している。その患者のことを鮮明に覚えていたため、女性の症状をすぐに見極めることができたという。
ウォレン医師はこの症例を、特定の医薬品に反応して血液が組織に酸素を送り込めなくなる「後天性メトヘモグロビン血症」と診断した。「教えられるし試験にも出るけれど、滅多に見ない特異な症例」(同医師)だという。
同医師によると、酸素を豊富に含む血液は鮮やかな赤色に見える。だが、メトヘモグロビン血症の患者の血液は、実際には酸素レベルが高くても青く見える。酸素と結合した血液は必要な場所で酸素を組織に放出せず、患者は青ざめて見えるという。

この症状の治療薬として用いられるメチレンブルーは、ヘモグロビン分子に欠けている電子を取り戻させ酸素レベルを回復させ、組織への酸素の放出も助ける。
女性は2回のメチレンブルー投与で回復し、翌日には退院できた。

後天性メトヘモグロビン血症の発症は様々な契機によるそうですが、その一つとして記事にもある鎮痛剤は以前から知られているそうです。
さしたる低酸素状態でもないのにチアノーゼを呈する患者の鑑別に上がる疾患と言うことですが、ウォレン医師の豊富な症例経験が診断に結びついた一例ですね。

今日のぐり:「水島ギャラリー」

穴場と言われるお店の中には絶対知らないと来られない立地は少なくありませんが、路地と言うのもはばかられるビルの間の隙間を通るこちらも相当な穴場感がありますね。
入り口も特に看板が出ているようでもなく、ただビルの裏口にしては妙に立派なドアがあるなと言うくらいですが、中に入るとおしゃれで居心地の良さそうな空間が拡がっています。
大衆酒場と言うことで酒類も多いものの、料理のメニューが野菜系のオリジナル料理中心であるところが特徴的で、ヘルシーだと女性客にも好評なのだそうです。

例によって目についたものを適当に頼んで見ましたが、エリンギのアンチョビバター焼きはガーリック風味がいい具合に決まって、いきなりシンプルにうまいですね。
定番のナス揚げ浸しはバルサミコ醤油で、見た目は単なる揚げ浸しと思いきや風味が違うのですが、これが意外と違和感ないものでした。
甘みがしっかり引き出されたキャベツのバター焼きはとにかくシンプルかつうまい、やまいもの焼醤油もシンプルだが食感が素晴らしい一品です。
定番のポテトサラダはツナと黒胡椒がいいバランスの名物的料理と聞きますが、アヒージョはじっくり煮込むと言うより素材の食感を十分残したものでした。
メインの地鶏ガーリックオーブン焼きは香ばしくジューシーだが少し塩加減が気になったのと、4種チーズのピッツァも無難な味よりもピザカッターが切れないのが印象的でした。
ちなみにこちらのジンジャエールは辛口で料理にも合いますが、確かに生姜が効いているなと言う風味も良かったと思います。

いずれの料理もシンプルな調理で素材の持ち味を大事にしているのが伝わりますが、特に焼き物の味加減火加減が絶妙でいずれも食感がいいのが印象的で、一度来る価値のあるお店ですよね。
店に入るのに相応に勇気が要りそうなのはともかく、入ってしまえばトイレなど設備面も一通り揃っているのですが、ただメニューだけは字体に味がありすぎて正直解読に少し苦労しました。

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コメント

メチレンブルーって、金魚の病気の薬だと思ってた。・・・非医療者

投稿: | 2019年10月15日 (火) 08時52分

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