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2019年5月13日 (月)

男女に差をつけるのはケシカランと言われがちな時代ですが

先日の連休中、こんな奇妙な事件が発生していたと報じられています。

トイレが「男性→赤」「女性→青」に 意図めぐり推理合戦、その真意を探ると...(2019年5月10日J-CASTニュース)

トイレ表示の色が逆――。男性用は青、女性用は赤に塗り分けられるのが一般的だが、その逆のトイレが見つかった。
SNS上で拡散され、さまざまな憶測が飛び交っているがその理由は?設置してある大学に聞くと...。

トイレは、九州産業大(福岡市)の芸術学部生らが利用する棟に設置されていた。なぜか男女の表示板とピクトグラム(絵文字)の色が通常と逆で、男性用は赤、女性用は青になっている。
一般のツイッターユーザーが2019年5月7日、困惑の声とともに写真を投稿すると、3700以上(10日現在)拡散され、驚きの声が相次いだ。推理合戦も過熱する。

「社会実験?」
「『先入観は危険!』の周知キャンペーンかな?」
「まさか、『赤が女性を表すなどという偏見を排除』なんて理由じゃないでしょうね」
「現代アート的なやつ?」

この中に答えはあるか。九産大の総合企画部広報課は10日、J-CASTニュースの取材に、「誰かが無断で塗り替えたものであり目的は不明です」と明かした。
ゴールデンウィーク(GW)中に被害があり、大学側は連休明けに発見した。現在は貼り紙を貼って間違いが起きないよう対応しており、5月中には原状回復する予定だ。
なお広報課によると、警察への被害届提出や、大学による調査は考えていないという。

元記事の画像を見ても判る通り相当な完成度で気合いの入った仕事ぶりですが、記号ではなく赤青の色の違いでトイレの男女別を認識していた方々なら間違っても全く不思議ではないですよね。
そもそも男が青で女が赤と決まったルールはなく、子供のランドセルの色など様々な方面で進歩的な方々を中心に従来の固定観念を打破すべきだと言う運動が繰り広げられてきた経緯があります。
従来暗黙の了解的に男女それぞれに割り振られてきた色や記号なども言い出せば切りがないのですが、このところその男女差と言うことを巡って大きな話題になっているのがこちらのニュースです。

女性だとAEDが使われない? 救命処置の男女差(2019年5月8日NHK)

心停止となった人の心臓の動きを正常に戻す医療機器AED。しかし、倒れた人が女性だと、男性よりAEDが使われにくい。そんな調査結果がまとまりました。ネットの声を探ると女性の服を脱がせてAEDを使うことに抵抗やおそれがあるようです。

調査結果をまとめたのは京都大学などの研究グループです。全国の学校の構内で心停止となった子ども232人について、救急隊が到着する前にAEDのパッドが装着されたかどうかを調べたのです。(2008年~2015年)
学校にはAEDの設置が進んでいて、もしもの時にはすぐに使えるケースがほとんど。小学生と中学生では男女に有意な差はありませんでしたが、高校生になると大きな男女差が出ていました。
AEDのパッドが貼られた割合は高校生・高専生で男子生徒83.2%、女子生徒55.6%とその差は30ポイント近くになります。
AEDのパッドは2枚あり、右胸の上と左の脇腹に直接、装着します。
「倒れた人が女性の場合、素肌を出してAEDを使うことに、一定の抵抗感があるのではないか」
研究グループはそう分析しています。このニュースが報道された後、ネット上でもそうした声があがっていました。

トラブルおそれる

「乳房があるので、正直どこへパッドを貼っていいか悩むし…服を脱がす事に抵抗がある
助けたいけれど、消極的になってしまうという声。
「どうせ助かってもセクハラとか言って訴えられる
社会的地位を失う可能性のデメリットの方がデカイ」
(略)
男性と比べて女性はAEDなどが使われにくいという研究はフランスにもあり、欧州心臓病学会が3年前の「国際女性デー」(3月8日)で発表しています。
2011年から2014年にパリ周辺で心停止となったおよそ1万1000人のうち、女性でAEDの使用や心臓マッサージといった救命措置がとられたのは60%。男性より10ポイント低い結果で、残念ながら救命の可能性に、男女差が出ているのが現状です。
“倒れた人が自分の家族だったらどうするのか”
もしもの場面に遭遇した時、助かる命を確実に助けるために、そんな想像力を働かせてみてください。

素人にも使える救命救急の手段であるこのAED、つい先日も医師である姫路市長が市中で活用し救命し得たケースが報じられていましたが、今や市中のみならず医療現場にも完全に定着しています。

当然ながらAEDを使う局面で躊躇している場合ではないのですが、特に素人の場合そもそもAEDを使うべき場合かどうかの判断が難しく、とりわけ女性の胸をはだけて装着するのに抵抗感があるのは理解出来ますね。
女性のために胸を隠す装具をセットで配備している場合もあるそうですが、特に今回気になるのが仮に救命し得たとして、後日セクハラだとして訴えられるリスクを当然視している声が想像以上にあると言う点です。

以前から女性にAEDを使ったところ警察を呼ばれたとか言った噂は聞くところですが、実際にはデマとして否定されているものがほとんどで、少なくとも訴訟沙汰になった事例は確認はされていないようです。
ただAEDの使用に当たっては女性の羞恥心にも配慮すべしと言うことも広く言われるようになっていて、特に周囲の目線の中で医師ら専門家が使用した場合、今後こうした点を突っ込まれる可能性はなしとしません。
そもそも日本においては緊急時の免責を認める善きサマリア人法がないことも以前から問題視されていますが、仮に法律なりで刑事免責を規定しても民事で訴えられるリスクは残るのは難しいところですよね。

 

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コメント

以前ケニヤに行った時、トイレの表示が「マサイ族の男女」で、むううううう!どっちが男だ!?としばし悩んだのですがよく見ると女性には「乳房」があったので事なきを得ました。

で、用足しして出てくると白人のおばちゃんがむうううう!どっちが女だ!?と悩んでましたw

投稿: 10年前にドロッポしました | 2019年5月13日 (月) 09時46分

AEDを使用した救命は、善きソマリア人の法的なものを作らないとどうにもならないでしょう。
民事は、AEDを使用した救命を国賠法の対象にすれば負担感はかなり軽減します。

投稿: クマ | 2019年5月15日 (水) 08時47分

近年トイレなど市中の各種表記が判りにくいと言う場合を時折感じているのですが、実用的であるべき表記にも芸術性の高過ぎるデザインが増えていることも一因ではないかと言う気がします。

投稿: 管理人nobu | 2019年5月15日 (水) 19時07分

大体、今のデザイナーは実用性よりデザイン(奇抜さ)優先なんていう、基本を忘れたようなのが多いから
どうしようもない。建築の世界なんてその極地ですからね。
公共の施設なんて、オープン1ヶ月も経たないうちに、あっちこっち案内貼り紙がはってあるのが普通になっているくらい。
頭の悪のが有名になると余計始末が悪い。

投稿: | 2019年5月16日 (木) 09時35分

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