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2018年12月

2018年12月31日 (月)

今日のぐり:「大隈」

先日世界的に大きな話題になったのがこちらのニュースです。

「まだサンタを信じてるのか?」 トランプ氏、7歳の子どもに発言し炎上(2018年12月25日AFP)

【12月25日 AFP】米国大統領はサンタクロースの存在に疑問を投げ掛け、自らサンタの「悪い子リスト」に入ったようだ──ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は24日、サンタクロースの位置情報を提供する北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)宛てに電話をかけた7歳の子どもに対して「まだサンタを信じているのか」と発言し、インターネット上で非難の声が上がっている。

 NORADでは毎年、サンタクロースを「追跡」して位置情報を提供し、クリスマスイブにはサンタの居場所を尋ねる子どもたちからの電話に応対している。
 トランプ氏はこの日、メラニア・トランプ(Melania Trump)夫人と共に応対係として参加。7歳の子どもからの電話に対し、最初は「やあ、コールマンかな?メリークリスマス。元気かい?君は何歳かな?」と当たり障りなく対応した。
 しかしその後、決して言ってはならないことを口にしてしまった。
「まだサンタクロースを信じているのかい?7歳といったら大人と子どもの境界線だろう?」

 ソーシャルメディア上では大統領のこの発言に非難が寄せられており、あるツイッター(Twitter)ユーザーは「サンタを信じる気持ちはできるだけ失われないようにするべきだ。無邪気な年頃に終止符を打つような行為だ」と投稿。また、「トランプ大統領がグリンチ(童話に登場する他人のクリスマスを台無しにする架空の生き物)だということが、これで一層証明された」との声も上がった。
 今年、コールマンくんがサンタのためにクッキーとミルクを置いておくのをやめてしまったのかどうかは分かっていない。

政府機関閉鎖が騒がれる最中、NORADは今年も例年通りサンタ追跡活動を継続したのだそうで、さすがにこの発言は空気嫁と言われるものでしょうね。
本日はコールマン君が素直に成長してくれることを願って、世界中からその振る舞いは如何なものかと疑問符の付く余地なしとしない近来のニュースをお届けしてみましょう。

「ハンマーで運転士殴って」苦情受け、バス会社長が返答(2018年12月19日朝日新聞)

 山口県岩国市を中心に、路線バスや高速バスなどを運行する「いわくにバス」の上田純史社長(37)が、運転手の態度に苦情を訴えた客に対し、「ハンマーを使って運転士殴っていいです」などとメールで返答していたことが19日、分かった。全額出資する市は「不適切な言葉だった」として社長に口頭で注意した。

 市などによると、路線バスの客から14日未明、運転手の態度に関する苦情がバス会社にメールで寄せられた。上田社長は同日朝、「運転席の近くに点検用のハンマーがあります。それを使って割とマジで、次から運転士殴っていいです。赤ちゃんと同じなので、その場ですぐ叱らないと理解しません」などと返信した。
 市側に情報提供があり、市の担当者が17日、電話で上田社長に口頭注意した。上田社長はその際、「今後は気をつけていきたい」などと答えたという。
 いわくにバスは「担当者が不在で答えられません」と話している。
 上田社長は別のバス会社に勤めていたが、2012年7月、公募で社長に就任した。(藤牧幸一)

運転手の態度も社長の態度も、利用者の期待に応えるものではなかったと言う点ではどちらも同等ではないかと思いますね。
昨今物騒な時代ではありますが、こちら何とも不可思議な侵入者のニュースが報じられていました。

就寝中の住人起こしてWiFi要求、侵入の少年を逮捕(2018年7月29日CNN)

(CNN) 米カリフォルニア州パロアルトの警察は29日までに、民家に深夜に不法侵入し就寝中だった男女2人を起こし、WiFiサービスの使用許可を求めたなどとして17歳少年を逮捕したと発表した。
地元警察の声明などによると、少年の侵入を知った家主の男性はベッドから抜け出して容疑者を玄関から追い出し、緊急通報していた。少年はこの後、近くで逮捕されていた。

少年は建物横にあり、開いていた窓の覆いを切断して家内に入り込んだとみている。警察は不法侵入の動機は明らかでないとしたが、被害者は台所の引き出しから料理用ナイフ2個がなくなっていることを報告したという。
容疑者は民家への不法侵入、犯罪などを目的にした不審な徘徊(はいかい)や警察への虚偽情報の罪に問われている。

地元警察は、少年がパロアルトの違う民家裏で同じ夜に発生した自転車盗難事件に関与したともみている。容疑者はこの家でも住人にWiFiサービスの利用を求めていたという。
住人の女性ら2人は少年に対峙(たいじ)し、立ち去るよう要求。この後、少年が自転車に乗って離れるのを目撃していた。2人は警察に騒ぎを報告していなかった。翌日になってこの家に住む男性が自らの自転車を少年が盗む画像が監視カメラに収まっていたとして警察に連絡していた。
自転車は少年が拘束された場所近くで見付かっていた。

一体どんな泥棒だと言う話なのですが、しかしこうしたニュースが出てくると言うのものんびりした土地柄なのでしょうか。
お隣中国と言えば昨今ネタソースとして優秀ですが、先日出ていたこちらのニュースが世界的に話題になっていました。

中国で本当に「クリスマス中止のお知らせ」 警察「クリスマスしてる人を発見したら通報するように」(2018年12月19日ゴゴ通信)

中国当局が中国各地での「クリスマス中止令」が下された。

中国、北京近くの都市である廊坊市都市局は、街中の店が路上にクリスマスツリーを立てたり装飾や照明を照らしたりするなどのクリスマスプロモーションを禁止するようにと命令。
社会を秩序を乱すという理由で屋外のクリスマス公演や宗教活動をすることも厳しく禁止しており、市民がこれを発見した場合、すぐに通報するように呼びかけた。
クリスマスイブの24日夜には露店がクリスマスの靴下やリンゴ、サンタクロースの人形などを売ることを大々的に取り締まる方針。
他の地方政府の教育当局は、各学校に送った公文書で「クリスマスを厳しく禁止し、学生がクリスマスの活動に参加せず、プレゼント交換もしないようにしてほしい」と指示。

中国での「クリスマスとの戦争」は、昨年から本格化してきた。一昨年までは、中国では普通にクリスマスを楽しんでおり、その様子を現地メディアが報じている。しかし、昨年10月の第19回中国共産党全国代表大会で、習近平国家主席が、中国文明の偉大な復活を唱えた後、思想統制を強化してから、雰囲気は大きく変わり、クリスマスや宗教活動に規制が掛かった。
クリスマスだけでなく、地下にある教会までも閉鎖されるなど習近平共産党は自身以外を崇拝することを許さないようだ。

もともと共産主義と宗教は排他的なものだと思っておりましたが、しかし21世紀にもなって不可思議なことを言い出すものですね。
最後に取り上げますのも同じく中国から、さすがに現地でも総ツッコミを受けていると言うニュースです。

バッテリー泥棒が感電死 電動バイクの所有者に対し損害賠償命令(2018年12月25日中国新聞網)

【新唐人=米NYに本部を置く中国語衛星TV、中国&国際ニュースを独自の視点でお届けします】湖北省武漢市の劉さんが所有する電動バイクからバッテリーを盗もうとした泥棒が漏電により感電死したところ、その遺族が劉さんに対し、20万元(日本円でおよそ320万円)の損害賠償を求めました。

裁判の結果、遺族に精神的苦痛を与えたとして劉さんは5万元(日本円でおよそ80万円)の支払いを命じられました。
この裁判について、中国国内では論争が湧き起こっています。

それはさすがに論争が起きそうなものですが、しかしこの種の納得し難い判決は日本でもしばしば見かけるのも事実ですね。
弱者救済的判断と言うことであれば被害者は踏んだり蹴ったりですが、最も踏んだり蹴ったりなのはこんなことで一人っ子に死なれてしまった老親でしょう。

今日のぐり:「大隈」

福山インターから北に外れた田んぼの最中に立地するこちらのお店、ちょっと曰く言いがたい外見で存在自体気づかない人も多そうです。
ところが地域でも名の知れた蕎麦のうまい偽と言うことで、久しぶりにお邪魔しましたが相変わらず繁盛していらっしゃいますね。

定番のざるそばを頼んで見ましたが、細打ちで見るからに色艶のいい蕎麦はたっぷりした大盛りで、町の蕎麦屋はこうでなければと思います。
少し硬めでしゃっきりした蕎麦は舌触りのなめらかさや風味も良好で、水切りが甘い点と蕎麦つゆがやや塩気に角が立った点が気になったくらいでしょうか。
付け合わせで頼んだとり塩天は大ぶりで食べ応えがあり、クリスピーな衣とジューシーな肉の味もよく、名物的なごぼう天はスライスされたごぼうが香ばしく良いものでした。

昨今蕎麦屋も気取った高価格帯のお店が少なくありませんが、こうした普段使いの店でこのレベルの蕎麦が食べられれば全くもって文句はないですね。
味もさることながらコストパフォーマンスも非常に優秀ですが、やはり立地と見た目に全く蕎麦屋らしくない外観とでずいぶんと損をしている気がします。

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2018年12月28日 (金)

日本、IWC脱退を公式発表

すでに各方面で大きく報じられている通り、日本がIWC脱退を公式表明したことについて各方面から多大な反響があるようです。

水産庁VS外務省、捕鯨めぐり攻防 最後は政治決着(2018年12月26日産経新聞)

 国際捕鯨委員会(IWC)からの脱退決定をめぐり、日本は反捕鯨国との根深い対立に加え、政府内では捕鯨政策をつかさどる水産庁と、国際協調を重んじる外務省との間で激しい駆け引きがあった。「IWCは機能不全」と主張する水産庁に対し、「国際的信頼を失う恐れ」と抵抗する外務省。「IWC脱退を決め、捕鯨もやめるのはどうか」との外務省側の意見も飛び出したが、最後は政治決断での決着となった。

 IWC脱退への流れに大きな影響を与えたのは、2014年に南極海での調査捕鯨中止を命じた国際司法裁判所(ICJ)の判決だった。裁判で原告国のオーストラリアはIWCの目的が「捕鯨産業の秩序ある発展」ではなく、鯨類の保存に「進化した」と主張。日本が敗訴したことで、持続可能な捕鯨を求める針路に黄色信号がともった。
(略)
 商業捕鯨モラトリアム(一時停止)の解除は「ほぼ不可能」と判断した水産庁は今春ごろから、脱退を視野に入れた本格的な折衝を始める。(1)反捕鯨国は政治的立場からいかなる捕鯨にも反対(2)クジラを諦めればマグロなどの水産資源も同様の危機(3)調査捕鯨の継続は困難-などの理由を掲げ、脱退して、捕鯨推進国を中心に新たに「第2IWC」を作るべきと訴えた。
 外交交渉で矢面に立つ外務省はこの動きに抵抗し、官邸や与党議員への説得工作を本格化させた。真っ向から反対姿勢はとらないものの、(1)国際機関から脱退することは国際社会に背を向ける(2)東京五輪や即位の礼、(大阪開催の)20カ国・地域(G20)首脳会議へ影響をもたらす(3)国連海洋法条約違反で提訴されるリスクがある-などと訴え、IWC脱退後の否定的側面を強調した。
(略)
 今年9月、反捕鯨国と物別れに終わったIWC総会後、脱退方針は決定的になる。関係他省庁に対しても「箝口(かんこう)令」が敷かれたが、これは環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)や日欧の経済連携協定(EPA)の発効を控え、反捕鯨国を刺激しないためだった。
 12月に入っても、「脱退の猶予期間をおくべき」などの意見も出た。しかし、最終的には、ほぼ水産庁側の主張通りに押し切られた。長らくIWC総会や政府内協議で交渉に携わってきた関係者は、「自民党の捕鯨推進派が決定打を与えた」と評した。(佐々木正明)


日本の「IWC脱退に失望」=反捕鯨の豪州とNZ(2018年12月26日時事通信)

 【シドニー時事】反捕鯨国のオーストラリアとニュージーランド(NZ)は26日、日本が商業捕鯨の再開に向けて国際捕鯨委員会(IWC)を脱退すると発表したことを受けて「失望した」と批判した。

 豪州のペイン外相とプライス環境相は連名で声明を発表し、「豪州はあらゆる形態の商業捕鯨やいわゆる『調査』捕鯨に断固として反対だ」と指摘し、IWC復帰を求めた。

 NZのピーターズ副首相兼外相も声明で、IWCでの日本の立場を河野太郎外相と協議したと説明。その上で「捕鯨は時代遅れで不必要な行為だ。日本が自身の立場を考え直して、海洋生態系保護の前進に向けて全ての捕鯨をやめると引き続き期待している」と述べた。 

この問題に関してはいくつかの視点があると思いますが、まず永続的な鯨資源の保護と言う点に関しては日本を始め捕鯨推進派の諸国も何ら異存がなく、むしろ捕鯨国にとってこそ資源保護は重要と言えます。
この点で長年捕鯨問題を追ってきた産経の佐々木記者の記事にもあるように、鯨資源の活用と保護を両立することを追及する新たな組織を結成し、国際協調の元に捕鯨継続を図るべきだと思いますね。
一般的には反捕鯨派に挙げられるアメリカなども原住民による沿岸捕鯨は継続していて、こうした観点からは共に議論する余地はあるかとも思うのですが、まずは初期メンバーは厳選するのが妥当でしょう。

他方でこうした立場と対立するのが資源保護の状況如何に関わらず、一切の捕鯨はまかりならんと主張するオーストラリアなど反捕鯨急進派諸国で、IWCが機能不全に陥っている主因であるとも言えます。
今後はノルウェーやアイスランドなど商業捕鯨を継続している国家との連携はもちろん重要ですが、捕鯨推進派諸国が脱退した後のIWCの行方も興味深く、そもそも存在意義があるのかとも感じますね。
また今回の脱退により反捕鯨活動を続ける環境テロリスト団体はさぞや頭にきているのではないかと思っていたのですが、正直その発想はなかったと言うしかないコメントを出しているようです。

反捕鯨団体「勝利」宣言(2018年12月27日共同通信)

 【ロサンゼルス共同】反捕鯨団体「シー・シェパード」は26日、日本政府が国際捕鯨委員会(IWC)側に脱退通告したことについて、日本は脱退に伴い加盟が条件となっている南極海での調査捕鯨ができなくなるため、歓迎する声明を出した。抗議活動の目的が実現したとして「勝利」を宣言した。

 シー・シェパードは南極海での捕鯨に反対し、2005年からこの海域で日本の調査捕鯨船への妨害活動を行った。声明では「南極海におけるクジラを巡る戦いが終わろうとしている」とし、今後は北極海で監視を強める必要性を強調した。

ええまあ…当事者がそれで納得出来るのであれば構わないとも言えますが、このコメントから見るとこのところ日本が展開していた封じ込め活動が奏功していると言う印象も受けるところです。
現実的な側面から考えれば、オーストラリアと言う主要なバックアップ先との連携も見込めず、いわば完全アウェーである日本近海で反対活動をすることはかなり困難であろうとは思いますね。
今後北極海での活動に軸足を移すと言うことで、北欧捕鯨諸国との対立が先鋭化するだろうと思いますが、彼ら北の漁師は日本人ほど優しくはないでしょうから、今後の展開が楽しみでもありますね。

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2018年12月25日 (火)

働き方は変わっていないと言う現場の声は取り上げられず

医師の働き方改革に関わるこのところの議論をみていて、当然誰しも感じるだろう感想が議論の場で提示されたそうです。

働き方骨子案たたき台「現場の医師の声盛り込むべき」副座長が苦言(2018年12月20日医療維新)

 厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」(座長:岩村正彦・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は12月19日の第15回会議で、17日の前回会議で示した骨子案のたたき台について引き続き議論した。事務局資料の「第14回までの議論のまとめ(骨子案たたき台)」について副座長の渋谷健司・東京大学大学院医学系研究科国際保健政策学教室教授 が、前回会議で出た若手医師や看護師らの構成員の意見が盛り込まれていないことについて「なぜ反映されていないのか、誰の意見を尊重するのか。現場ではないか」と問題視した。岩村座長はこの日の議論を踏まえ、次回会議で骨子案を示すよう事務局に指示。ただし、時間外労働上限を骨子案に盛り込むのは難しいとして、別に議論のための数字の案を出すよう求めた(資料は、厚労省のホームページ。第14回の会議は『「連続勤務は28時間まで」「勤務は9時間のインターバル」』を参照)。

 渋谷氏が問題視したのは、次の記述。

タスク・シフティングの推進に向けて、現行資格制度を前提とせずに今後の検討を行っていくべきとの指摘があった一方で、医師の働き方改革のために資格制度を検討することへの疑問も示された。

 渋谷氏は、「これは前回の議論をまとめたものなのか」と切り出した。東京ベイ・浦安市川医療センター集中ケア認定看護師・戎初代氏の「目の前の患者を救うのに、医師の指示がないからどうしようかと躊躇している」という発言や、特定非営利法人架け橋理事長・豊田郁子氏による「医療界がNPを含め本当にタスク・シフトをやるなら国民は協力するはずだと確信を得た」との発言、また東京女子医科大学東医療センター救急医・赤星昂己氏の「中間整理が出されて1年経つが、自分の働き方は変わっていない」といった発言を挙げ、「こういう重要な意見をあえて入れないのは意図的なのか」と事務局に問い質した。
 厚労省医政局総務課長の北波孝氏は「つづめれば両論あったということを書かせていただいた」と答弁したが、渋谷氏はさらに「厚労省はどこを向いているのか。両論併記というが現場の声が入っていない。『何も変わらない』というメッセージを与えかねない」と苦言を呈した。日本医師会副会長の今村聡氏は、「現行の資格を持っている人が本当に役割を果たせているか。まずは現行の資格でやれることを議論していただきたい。その上で将来的には、ということだと思うが、そこまで踏み込むとなかなか議論がまとまらないのではと思っていることはご理解いただきたい」と述べた。

 千葉大学医学部附属病院病院長の山本修一氏は、「管理者の意識改革」との記述について、非常に重要だと指摘。「戦後の長い医療制度の整備の中で、初めて医師個人の働き方にスポットライトが当たった。この機会を逃すべきではない」と述べる一方で、「どう考えても経費は増えるという不安はものすごく大きい。まして消費税があのような形で決着をしてしまった。不安は非常に大きい。改革を推し進めるための経済的な支援はぜひ入れていただかないと」と要望した。
(略)
 会議冒頭では、関連する「上手な医療のかかり方を広めるための懇談会」の結論について、座長を務めた渋谷氏が報告。「国民総力戦」と銘打ったパンフレットの市民、行政、医師/医療提供者、民間企業それぞれのアクションのうち、民間企業について、今村氏が「企業にどうやって働きかけるかが非常に重要だ」と指摘。保健医療福祉労働組合協議会事務局次長の工藤豊氏も「企業の社会的責任という点から、さらに取り組みを進めてほしい」と述べた。渋谷氏は、両者の意見に賛意を示し、「企業にはともすれば従業員の健康を守るのは『コスト』だという意識があるが、今はむしろ投資の対象に健康そのものがなりつつある。健康を守ることで企業の価値が上がる、そういう時代になりつつある」と応じた(『「国民全体が医療危機に取り組むべき」デーモン閣下、宣言発表』を参照)。


「健康を守ることで企業の価値が上がる、そういう時代になりつつある」とは非常に示唆的な発言で、ひと頃の逃散だとか立ち去り型サポタージュと言った現象はまさにこうした価値観の別な一面であったと言えるでしょう。

新臨床研修制度が導入され、研修医に限らず医局派遣ではなく自ら選んで病院に就職することが当たり前になりましたが、ほぼ同時期にネットやSNSがここまで一般化したことの影響も小さくないように見えます。

ネットを介した口コミにより研修の様子など実際の内部事情が容易に知れるようになり、各病院も待遇改善が病院の評価を上げ、ひいては恒常的な人材確保につながる現状を理解せざるを得なくなってきました。
そのために経費が増えると言うのも事実でしょうが、医師が増えればそれだけ総収入も増え出来る業務も拡がると言うのもまた事実なので、長期的な展望のもとでどれだけ人材に透視できるかが将来を分けると言う意味では一般企業と何ら変わることはないはずです。

ともあれ現状ではまだまだ労基法無視の違法労働が常態化している医療現場において、どのような強制力を持って働き方改革を進めるかが最大のポイントですが、先日厚労省からこんな方針が示されたそうです。

医師の働き方改革巡り、健康確保策を点検…第三者機関設置へ(2018年12月20日読売新聞)

 長時間労働が常態化している医師の働き方改革を巡り、厚生労働省は19日、残業時間の上限を一般労働者より緩和する代わりに健康確保策が確実に実施されているかチェックする第三者機関を設ける方向で検討に入った。年明けにも具体的な議論を始める方針だ。

 来年4月施行の働き方改革関連法で、労働者の残業の上限は最大年720時間となる。医師については医師不足地域に配慮し、5年の経過措置を設けたうえで、上限は省令で別に定める。
 厚労省は今年度内に残業の上限を決める方針で、現在、一般の医療機関で働く医師は年960時間とする方向で調整中だ。地域の中核的な医療機関の医師や、経験を積む必要がある研修医ら特定の医療機関の医師は上限をさらに緩和する。

 ただし、健康確保のため、終業と始業の間に9時間の休息を求める「勤務間インターバル」や、連続勤務は28時間までとする制限を設ける。上限を緩和する特定の医師には義務化を検討している。
 しかし、健康確保策の実施が順守されるか疑問視する声もある。このため、自民党のプロジェクトチームが18日、実施を促す第三者機関の創設を求める中間提言案を公表。日本医師会も必要性を指摘していた。
 第三者機関は、都道府県などが地域の医療機関の労務管理を支援する「医療勤務環境改善支援センター」などで検討する。

見る限りでは厚生省と言うより労働省寄りの話ではないかと感じるのですが、第三者委員会にどんな権限を持たせるかが問題であって、保険診療の停止命令など厳しい処分を科せるものであって欲しいものです。
ただ気になったのが第三者機関の設置主体が都道府県になりそうだと言うことなのですが、全国一律の基準に従って空気を読まない対応では地域の実態に則したものにならないと言う考えなのでしょう。
ただこれが行きすぎれば地域医療の破綻を防ぐと言う錦の御旗のもと、第三者委員会が過度に地域の医療事情に忖度してしまう懸念もあって、監視機能としての実効性に疑問符がつくものとなりかねません。

第三者委員会なるものをどのような構成員にするかも問題ですが、一般企業の労働管理案件であれば労組や弁護士なども有識者と言えるでしょうが、医療現場の多くは未だこの方面で未発達だと言えます。
また医療関係者として医療機関の管理者側だけではなく現場医療スタッフなども含まれるのか、「現場の声が入っていない」のでは適切な判断も難しくなりますが、本当に多忙な人々はこんな場に加われませんね。
何より実際に違反があり是正勧告なりを出した場合、どうやってそれを達成するかの方法論が最大の課題ですが、案外シンプルに何日間の業務停止命令と言った形が最も確実なものになるのかも知れません。

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2018年12月23日 (日)

今日のぐり:「麦や 田なべ」

先日大きな話題になっていたのがこちらのニュースです。

羽生善治竜王、27年ぶりの“無冠”に…(2018年12月21日AbemaTIMES)

 将棋の竜王戦七番勝負第7局が12月20、21日、山口県下関市「春帆楼」で行われ、羽生善治竜王(48)が167手で挑戦者の広瀬章人八段(31)に敗れた。この結果、同シリーズ3勝4敗となり失冠。27年ぶりに、1つもタイトルを持たない“無冠”となった。広瀬八段は、同タイトル初挑戦で初の獲得となった。

 羽生竜王は1989年に竜王位で初タイトル。翌年に失ったものの、その4カ月後に棋王位を獲得してから今日まで、27年に渡り1つ以上のタイトルを保持。1996年には当時7つだったタイトルを全て持つ「七冠独占」も達成し、通算タイトル数は99期。あと1つで前人未踏の100期に到達していただけに、シリーズ開幕前からファンの間では期待と不安が入り混じり、大きな注目を集めていた。
(略)
 羽生竜王は、1994年4月1日、23歳時にタイトル通算3期で九段に昇段しており、段位からすれば「羽生善治九段」だが、竜王位を失った直後の期間に「羽生善治前竜王」と名乗ったことがある。また、7つのタイトルで永世称号の資格を得ていることもあり、今後どのような形で名乗るかにも注目が集まる。

個人的には永世7冠の肩書きが語呂も良いのではないかと思うのですが、いずれにせよ過去の数々の偉業が色あせるものではありません。
本日は羽生永世7冠に敬意を表して、どうお呼びすれば良いのか正直迷うところなしとしないが何やら格好よさげに見える人々のニュースをお伝えしましょう。

畑に急病人「救助に向かいます」 快速列車止めた運転士(2018年8月30日朝日新聞)

線路わきの畑に倒れていたお年寄りを列車を止めて運転台から救助に向かったとして、長井署は29日、JR東日本山形運輸区の主任運転士武田航さん(37)ら2人に感謝状を贈った。

署によると、8月1日午前10時50分ごろ、武田さんはJR米坂線新潟発米沢行き快速列車を運転中、山形県飯豊町小白川で男性が畑であおむけに倒れているのを発見。
列車を緊急停止させ、ワンマンカーのため「急病人の方がいるので救助に向かいます」とアナウンスして、列車から降りて救護にあたった。
近くで無人駅を巡回していた村上駅助役の高沢光秋さん(58)も連絡を受けて現場に。氷を運んだり、救急車を誘導したりした。

男性は80代の高齢者。軽い熱中症で命に別条はなかった。列車は約20分間停車したが、約50人の乗客から苦情はなかったという。
武田さんは「運転士歴15年になるが、今回のような経験は初めて。人命第一と思っての行動だったが、理解してくれた乗客の皆さんに感謝したい」と話した。
阿部喜彦署長は「列車の遅れを顧みない勇気ある行動に感謝したい」と述べた。

JR東日本は「緊急時には、自らの判断で安全と認められる行動を取るよう指導している。ご迷惑をおかけしたが、誤った判断ではなかった」としている。

大勢の乗客を前になかなか出来ることではありませんが、ともあれ男性に大過なくて良かったと言うべきでしょうね。
こちらも昨今の世相を反映した少し哀しい出来事でもあるのですが、まずは記事から紹介してみましょう。

「笑顔になるまでそばに」迷子に寄り添い4キロ歩く 12歳男子中学生に感謝状(2018年12月17日テレビ静岡NEWS)

浜松市で迷子になっていた6歳の男の子を助けたとして、警察から男子中学生に感謝状が贈られました。
約1時間かけて男の子の父親を探したということです。

感謝状が贈られたのは浜松市立可美中学校の1年生・宮崎春清(12)くんです。
宮崎くんは今月9日、浜松市南区増楽町で父親とはぐれ1人で歩道を歩いていた藤枝市の6歳の保育園児に声をかけ近くにいた男性に警察への通報をお願いし無事、男の子を保護しました。
浜松東警察署・藤井雅之署長「声をかけてもらって一緒に探してくれて、かなり長い時間を一緒に探してくれたみたいで。その話を聞いてすごいなと感激しました」
(略)
宮崎春清くん「手を目に当てて泣いて、お父さんどこ?みたいなことを言っていたので、なんでみんな助けないんだろうなと」
男の子は藤枝市から浜松市の博物館へ父親と遊びに来ていてはぐれてしまい、宮崎くんは約4キロを1時間ほど一緒に歩いて父親を探そうとしました。
(略)
宮崎春清くん「とりあえず笑顔で、その子が元気になるまで、何もできなくてもいいからそばにいて笑ってほしい」

なかなか出来ない行動だと思うのですが、昨今では下手すると不審者情報に掲載されかねない恐さもありますね。
プロスポーツ選手と言えばそれぞれの道に長けた者の集まりと言う印象がありますが、こちら何とも意外な人物のニュースを紹介してみましょう。

サッカーができないのに26年間もプロだった男を英紙が特集! 前代未聞のキャリアはどう築かれたのか?(2018年8月1日サッカーダイジェスト)

前代未聞のプロサッカー選手が、時を経て話題となっている。英紙『The SUN』が、70年代から90年代前半にかけて名を馳せた(?)ブラジル人サッカー選手、カルロス・エンリケ・ラポソ、愛称「カイザー」のキャリアに脚光を当てている。

 1979年から約26年間に渡って築き上げたその所属クラブの遍歴は凄まじい。ボタフォゴ、フルミネンセ、ヴァスコ、インデペンディエンテ(アルゼンチン)といった名立たる強豪ばかり。しかし驚くべきは、いずれのクラブでも、公式戦の出場歴がないことだろう。そう、この男、実はプロサッカー選手としての実力が全くなかったのである。
 才能がなかったわけではない。FWとして地元クラブで活躍した十代の頃にはスカウトに認められ、メキシコのプロクラブ、プエブラに入団した。しかし、その技術が伸びることはなく、カイザーはほどなくしてクラブを追われた。
 それでも、ファベーラ(貧困街)の生まれであり、何とか成功を掴み取りたいと考えたカイザーは、なんとプエブラとの契約歴を巧みに利用し、知り合いに嘘の医療診断書とスカウティングレポートを書いてもらい、母国の名門ボタフォゴとの契約を勝ち取ったのである。
(略)
いくらあらゆる情報が行き届かない時代とはいえ、あまりに仰天のエピソードの数々。周囲のチームメイトたちは、カイザーの嘘に気付かなかったのだろうか? フラメンゴで共にプレーした元ブラジル代表FWのベベットは、「もちろん分かっていたさ」と笑いながら語っている。
「あいつに才能がないことは知っていたよ。だって、あいつは練習中もボールから逃げるんだから(笑)。でも、とにかく口が達者でね。あいつが何かを言うと、『そりゃあそうだな』って、なぜか納得してしまうんだ。あいつと話したら、誰だってあっという間に、口車に乗せられてしまうと思うよ」
 また、元ブラジル代表のキャプテンで、ベベットと同じくフラメンゴで同僚だったカルロス・アウベルトは生前、カイザーの人間性について以下のように明かしている。
「彼はいつも、チームメイトから好かれていたよ。誰もが、彼のことを好きだったと思う。人柄が良くて、嫌いになれなかったんだ。だからクラブの幹部も、とくに気にすることはなかったんだろうね」

(略)

そのびっくりなキャリア形成のやりようは是非元記事を参照いただきたいと思いますが、しかし何事もここまで徹底するともはや崇高ですらありますね。
難病とは時に何とも哀しい別離を産むものですが、こちら先日報じられたもの悲しいニュースを紹介しましょう。

白血病の彼女のために病室で結婚式、式の途中で天国へ(2018年8月14日レコードチャイナ)

2018年8月14日、ある中国人男性が、白血病で死を目前にした恋人のために病室で結婚式を挙げることにし、礼服に着替え、胸に花飾りのブートニアを飾ったところで、恋人が息を引き取ったとする話題が、中国のネット上で多くの人の涙を誘っている。

男性は「彼女を一人っきりで逝かせたくなかった。彼女に指輪をつけ、花も送った。霊安室で言った。『これが僕の妻だ』と」と語っている。
中国版ツイッターの微博(ウェイボー)に投稿された動画を見た中国のネットユーザーからは、「涙が止まらない」「これが真実の愛」「このような素敵な男性と出会えたのだから女性に心残りはないと思う。どうぞ安らかに」「二人が来世でまた結ばれることを願う」「白血病が完治する薬が1日も早く開発されてほしい」などの声が書き込まれていた。

元記事には何とも生々しくも崇高とも言える写真が掲載されていますが、亡くなられた新妻のご冥福を祈るばかりですね。
最後に取り上げますのは先日話題になっていた、ちょっとほっこりするような良い話を伝えるニュースです。

ファーストクラス席の男性、病を抱えた母子に座席を譲り自身はエコノミー席へ(2018年12月13日ブレーキングニュース)

幼い子供を連れてのフライトは容易ではないだろう。このほど、米フロリダ州の母親が生後11か月の女児を連れて別の州へ向かおうとしていたところ、乗り込んだ機内で見知らぬ男性に思ってもいない親切を受けた。

フロリダ州オーランドに暮らす双子の母ケルシー・ズウィックさんは12月6日の夜、慢性肺疾患を抱える生後11か月の娘ルーシーちゃんをペンシルベニア州フィラデルフィアにある「Children’s Hospital of Philadelphia(フィラデルフィア子供病院)」へ治療に連れて行くため、アメリカン航空588便に乗り込んだ。
双子は予定日より11週早く生まれたことから、ひとりは86日間、ルーシーちゃんは100日間をNICU(新生児集中治療室)で過ごさなければならなかった。この1年は双子たちにとって、ケルシーさんたち親にとってもハードなものだったという。病を抱えるルーシーちゃんを連れて飛行機に乗り込むには多くの準備が必要であり、ケルシーさんはベビーカー、オムツの入ったバッグ、大きな酸素濃縮器などフライト中に必要な荷物を持ってエコノミー席に座った。
ケルシーさんが、周囲の乗客らに「もし、うるさくしてしまったらすみません」と伝えていた時、CA(客室乗務員)が近付きこう伝えた。
「ファーストクラスの男性が、あなたと娘さんに席を譲ると申し出て下さっていますよ。」
その言葉を聞いたケルシーさんは一瞬きょとんとし、CAの顔を見つめた。しかしCAに案内されファーストクラスへの通路を歩くうち、見知らぬ男性の温かい親切に涙が溢れ出た。ファーストクラスへやって来たケルシーさんは、ただひたすら男性にお礼を言ったが、男性は「どういたしまして」とだけ笑顔で答えエコノミーの座席に移っていった。その後、ケルシーさんは男性にもう一度きちんとお礼を言いたいと思ったが、男性は何も言わずに飛行機を降りてしまい、ケルシーさんは感謝の気持ちを十分に伝えることができなかった。
そこでケルシーさんは、男性に譲ってもらったファーストクラスの座席で酸素チューブを鼻に通しながらも笑顔を見せるルーシーちゃんを膝の上に乗せた写真をFacebookに投稿し、この出来事をシェアした。
「フライト中、どんな最悪なことが起こるかわからないと思っていたけれど、見知らぬ男性にとても親切にして頂きました。席を譲ってもらったことが嬉しいだけでなく、私と娘の姿を見てその大変さを理解してくれたことがとてもありがたかった。世の中には、あなたのようないい人もいるのだということを、是非ここでシェアさせてください。AA588便のシート2Dに座っていた男性へ。あなたの親切に深く感謝します。」

ケルシーさんのこの投稿はたちまち拡散。するとこの投稿に目を留めたアメリカン航空が、男性はジェイソン・カンセルマンさんという人物であることを伝え、2人が連絡できるよう取り計らった。ジェイソンさんは、後の米メディアの取材で次のように話している。
「若い母親と子供は、ファーストクラスでもっと居心地よく過ごすべきだと思いました。だからその旨をCAに伝えたのです。泣きながら近付いて来たケルシーさんを見て、私もちょっとウルっとしてしまいました。彼女はとても感謝してくれて、『あなたがしてくれたような思いやりの心が、この世界にはもっと必要だ』と言ってくれていました。」
(略)

ジェイソン氏の行為には各方面から称讚の声が寄せられていますが、男前だったと言うしかありませんね。
なかなかこうした気の利かせ方を出来るものではありませんが、何にしろケルシーさんとその子供達にとって少しでも快適な旅になれば幸いでした。

今日のぐり:「麦や 田なべ」

山陽線の新倉敷駅からほど近いこちらの蕎麦屋、元は寿司屋だったものが業種転換したそうで、ちょっとおしゃれな雰囲気ですが中は案外と広いですね。
しかし何故あえて「麦や」なのか、麦はイネ科でソバはタデ科と全く別の生物種なんですが、別に麦料理があると言うわけでもないようです。

メニューはベーシックな物が一通りあって、ざるとかけには必ずおにぎりがつくと言うのはどう言うこと?ですが、まあ顧客単価の問題でしょうか。
面白いのは天ぷら単品があるのに天蕎麦はない点と、台抜きが酒の肴としてメニューに乗っているのですが、天蕎麦がないのに抜き天はあるんですね。
ひとまずざるそばを頼んでみましたが、ちんまり小盛りの蕎麦の見た目はそう悪くないんですが、この蕎麦はほとんど水切りが出来ていません。
食べて見ますと硬いのとしゃっきりコシがあるのは違うだろうとも思うのですが、この時期としてはもう少し蕎麦の風味も豊かでいて欲しいかなですね。
蕎麦つゆは味の方向性は嫌いではないんですが、出汁の味は立っておらず、かえしの味は尖っていて、この辺りは今後こなれてくることを期待したいです。
つけあわせのおにぎりは結構しっかりしたサイズで、一応少し箸をつけてはみたものの、何の存在意義があるのかちょっと判りませんでした。

酒の肴はそこそこ充実しているのですが、酒は昼は出してないのか未掲載で、これも昼だったせいか元寿司屋らしい包丁を使ったメニューも見当たりません。
接遇面は旧店舗からのスタッフが引き継ぎなのか、新規開店にしてはまずまず手馴れているのですが、細々したトラブルなどこれから洗い出す点は多そうです。
ともあれまだまだ開店直後のようですし、現状を見ますと今後の成長の余地は限りなく大きそうですから、将来性は豊かであるとも言えますね。

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2018年12月20日 (木)

そこに送り込まれるのは誰なのかと言う議論、密やかに進行中

先日以来お伝えしている医師の働き方改革について、興味深い議論がされているようです。

厚生労働省「医師の働き方改革に関する検討会」 時間外労働の上限規制、労災認定基準を考慮した案で議論(2018年12月7日日経メディカル)

 厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」が12月5日に開催され、「医師の時間外労働規制についての基本的な考え方(案)」が事務局から提示。2024年4月から適用される罰則付き時間外労働の上限規制のあり方について議論が交わされた。今回示された案のポイントは、医療は24時間365日ニーズがあり、休日勤務の必要性が生じることから「休日労働時間」を含んだ上限時間を設定するほか、「脳・心臓疾患の労災認定基準(2~6月平均月80時間以内、単月100時間未満)」を考慮して上限時間を設定する考えを示した点。同時に、一般労働者の時間外労働の上限時間(月45時間・年間360時間以内、臨時の場合年間720時間以内)を超えることから、「健康確保措置」として連続勤務時間制限と勤務間インターバルの確保、代償休暇の付与を努力義務として課す考え方も示した(図1)。具体的な上限時間は今後議論される。
(略)
 一方、日本労働組合総連合会総合労働局長の村上陽子氏は、「(案の中に)一般則が出てこないほか、2024年以降も経過措置があるということで、違和感を覚える。働き方改革の議論の始まりはそもそも自殺をどのようになくしていくかという観点があった。(働き方改革関連法で規定された、連続する2~6カ月の平均)月80時間以内、単月100時間未満という上限設定に対しても大きな批判があったことを知った上で議論してほしい」と懸念を表明。全日本自治団体労働組合総合労働局長の森本正宏氏も、「地域医療提供体制を確保するために、恒常的に過労死基準を超える労働をし続けないとならないこと自体に根本的な問題がある」と指摘した。

 これらの懸念に対し、日本医師会女性支援センター長の今村聡氏は、「上限時間を設定するに当たり、その時間まで医師に働いてもらうということを言っているのではなく、やむを得ず上限を超えるケースがあったときに罰則がかかるようなことがないようにするため、安全面から設定する時間ということだ」とコメントした。
(略)

「連続勤務は28時間まで」「勤務は9時間のインターバル」時間外労働の上限緩和は「医師の健康確保措置」が義務(2018年12月17日医療維新)

 厚生労働省は12月17日の第14回「医師の働き方改革に関する検討会」(座長:岩村正彦・東京大学大学院法学政治学研究科教授)に、医師の時間外労働の上限を「一般則」よりも長時間とする条件として、「勤務時間と次の勤務時間までには、9時間のインターバル(休息)を確保」「連続勤務は28時間までとし、当直明け後の勤務間インターバルは9時間×2日分の18時間」とすることを提案。
(略)
 一方で、現場の医師の立場から、東京女子医科大学東医療センター救急医の赤星昂己氏は、「現場で働いているからこそ、(勤務間インターバルの)9時間が適用されると、厳しいということは分かる」と述べた一方、「今の勤務と何が変わるのか」と疑問を呈した。厚労省案では、経過措置の期限が明確ではない上に、時間外労働が具体的に進むかは未知数。経過措置を認める代わりに、タスク・シフティングを義務化するなどの検討も必要だとした。
 順天堂大学付属病院医師の猪俣武範氏も、経過措置を設けるのは、やむを得ないとしても、タスク・シフティング、医師の偏在や医療提供体制などについて強力に見直さないと「あまり変わらない」と指摘。「経過措置の対象となる医療機関には、働き方改革を推進していることを『見える化』してもらいたい」。

 医師以外の第三者の立場からも、異論が相次いだ。早稲田大学法学学術院教授の島田陽一氏は、「一般則」でも時間外労働の上限の例外が認められるが、「医師の場合は、恒常的なこと」と指摘し、勤務間インターバル等では、「上乗せの追加的な措置として、弱いのではないか」と述べた。
 保健医療福祉労働組合協議会事務局次長の工藤豊氏は、医師の健康と地域医療の両方を確保していかなければいけないと認めたものの、「きつい病院に医師が来るのか、そこに対する配慮が必要だろう」とコメント。地域医療確保の観点から、時間外労働の上限時間数の経過措置を設ける場合、その「対象医療機関」は特定される。「過労死水準を超えるような時間数を認めるのは論外。いかに一般則に近い時間外労働とするかが重要」と付け加えた。
 ハイズ株式会社代表取締役社長の裴英洙氏からは、「(経過措置対象として)“ブラック認定”されると、ただでさえ医師が集まらない病院は厳しくなる。経営努力不足による場合は致し方ないが、地方ではいかに努力しても難しい場合がある」との意見も上がった。

(略)
いや、過労死基準もはるかに超える労働を強いた施設などは当然ながら厳しいペナルティを課すべきだと思うのですが、どうも議論の根本的な部分で妙な方向に逸脱しているような気がするのは不肖管理人だけでしょうか。

ともかくも地域医療崩壊阻止を錦の御旗にして、医師に関しては一般に年間960時間、特定の医療機関に限り倍の年間1920時間までの残業を認めると言った話が出ていると言う事は先日お伝えした通りです。

数字そのものの是非は今さら議論するものではありませんが、ここで注目したいのは過労死水準の実に2倍と言う極端な過重労働を認める施設に関しては「対象となる医療機関を特定」した上での認定となる点です。

要するにこうしたトンデモ労働環境を許容するブラック病院に関してはあらかじめ公開されていると言うことで、それに対して求職する側でどうするか判断する自由が認められていると言うことですよね。
想定される施設としては医師不足地域の基幹病院などが予想されるところですが、記事にもあるようにこうした施設がブラック認定されることでますます医師の足が遠のき、過重労働が加速する可能性があります。
これに対する一つの解答と言うべきなのでしょうか、かねて噂になっていた医師偏在是正策の一環として先日こんな厚労省案が提示されたのですが、前述の記事とセットで考えると興味深いものがありますよね。

「医師少数区域等で6~12カ月勤務」で医師認定、厚労省案(2018年12月12日医療維新)

 厚生労働省は12月12日の「医療従事者の需給に関する検討会」の第25回医師需給分科会(座長:片峰茂・長崎大学前学長)で、医師偏在対策の一環として2020年度から導入する「医師少数区域等で勤務した医師を認定する制度」について、「認定に必要な経験」や「認定医師を一定の医療機関の管理者として評価」という2つの視点からたたき台を提案したが、さまざまな意見が出て継続審議となった(資料は、厚生労働省のホームページ)。

 この認定医師制度は、今年の医療法・医師法改正に盛り込まれた医師確保対策の一つ。
 厚労省は、「認定に必要な経験」としては、患者への継続的な診療・保健指導、他の医療機関や介護・福祉事業者等との連携、健診などの地域保健活動という3つの業務に、6~12カ月従事することを挙げた。「認定医師を一定の医療機関の管理者として評価」の対象は、「地域医療支援病院のうち、医師派遣・環境整備機能を有する病院」が該当するとし、具体的要件は、同省の「特定機能病院及び地域医療支援病院のあり方に関する検討会」での議論を踏まえると提案。

 これに対し、会議の冒頭から、異議を唱えたのが座長の片峰氏。2017年12月の本検討会の第2次中間取りまとめの際に、認定医師を管理者に求められる基準の一つとする対象として、地域医療支援病院以外にも加えるべきとの議論があったことを踏まえ、「地域医療支援病院だけに限定するのは実効性に問題があるとして、この議論は持ち越しとなったと理解している」などと指摘し、厚労省の考えを質した。「(地域医療支援病院の)管理者になることが(医師少数区域等に勤務する)インセンティブになるのか、弱いのではないか。それ以外の病院についても議論すべき」(認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML理事長の山口育子氏)など、他の構成員からも同様の意見が上がった。
(略)
 「認定医師の候補は誰か」という関連では、今村氏は、「医師偏在対策に一番大きな影響があるのは地域枠だろう。それを補完するためにこの仕組みがあると理解している」と述べ、地域枠の医師の方が、一定の経験を積んだ医師よりも圧倒的に多くなるのではないかと予測した。
 一方で、片峰氏は、「地域枠の医師は当然だろうが、眼目はそれ以外の医師にいかに医師少数区域等に行ってもらうかではないか」と指摘した。

 厚労省が「医師少数区域等で6~12カ月勤務」と提案したのは、自治医科大学や地域医療振興協会の医師派遣事業が原則1年単位であるからだ。構成員からも「最低1年くらいはいて、地域住民と顔が分かる関係にしていくことが必要ではないか」といった意見が出た。
(略)

しかしながら地域枠の先生方が動員されるのはもはや既定の事実化していると言う流れにも驚きますが、こうなりますとますます地域枠の不人気化に拍車がかかりそうな勢いではあります。
当然ながらこうした制度を議論しているエラい先生方は自分が今さら僻地に赴くことなど毛ほども考えてはいらっしゃらないので、身を売られるのは今後医師になる若手の先生方と言うことになりそうですね。
日医を始め既得権益者の代弁勢力である医療系諸団体としてもその点には異論がないと言う構図ですが、さてこうした得手勝手な議論が当事者である若い先生方や学生さん達にどう見えているのかです。
将来的には地域枠=田舎病院で奴隷労働を強要される身分と言うことになりそうですが、かつて看護師の御礼奉公を散々批判した進歩的メディアがこうした議論には沈黙を守っているのもおもしろいですね。

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2018年12月17日 (月)

医師の残業上限は年1920時間を国が公認の可能性

医師の働き方改革の議論について先日もお伝えしたように、昨今ではいかにして医師の健康を確保するかと言う点に議論の軸足が移ってきていると言います。
逆に言えば健康障害のリスクマネージメントが出来るのであれば法令違反も構わないとも受け取れる話なのですが、事実そうした観点から医師特例での労働時間規制を考えているようです。

医師の時間外労働上限「地域医療確保」「技能向上」で2階建て提案「追加的健康確保措置」の実施が条件、厚労省(2018年12月8日医療維新)

 厚生労働省は12月5日の第13回「医師の働き方改革に関する検討会」(座長:岩村正彦・東京大学大学院法学政治学研究科教授)に、2階建てで医師の時間外労働の上限を設定することを提案した。まず「達成を目指す水準」として、脳・心臓疾患の労災認定基準(2~6カ月平均80時間以内、単月100時間未満)を考慮し、休日労働込みで年間・月間の数字を設定し、さらにその上に「地域医療体制確保」と主に若手を念頭に「技能向上」のために、経過措置として例外的な上限設定をする。
 時間外労働の上限を「一般則」よりも緩和する一方、勤務間インターバルや連続勤務時間制限など「追加的健康確保措置」を、「達成を目指す水準」では努力義務、例外的な上限設定では義務として医師の健康確保を図る(資料は、厚労省のホームページ)。
 構成員からは「医療提供体制に鑑みると、特例は設けざるを得ない」(東北大学環境・安全推進センター教授の黒澤一氏)などと賛意が示された一方で、「過労死基準を恒常的に超えなければいけないのは問題だ」(自治労総合労働局長の森本正宏氏)と懸念も提示された。岩村座長が「事務局案は将来的には医師の健康確保・医療安全という観点から、理想に近い形に近付けていくことを基本とするものだ。提示された図(下部に記載)の肝は一番左があくまで達成を目指す水準だと理解している。」と結び、今後も数回にわたり議論していく予定だ。

  厚労省はまず、医師の時間外労働規制について基本的な考え方として、(1)医師の労働時間の短縮を進める、(2)労働時間管理の適正化、(3)医療機関内のマネジメント改革、地域医療提供体制の機能分化・連携の推進、(4)上手な医療のかかり方の周知――を提示。その上で、下図のイメージのような2階建ての上限規制案を示した。
 厚労省案では、医師の上限も2019年4月施行の改正労働基準法で定められた「月45時間、年間360時間以内、臨時の場合2~6カ月の平均80時間以内(休日労働を含む)年間720時間以内(休日労働は含まない)」の「一般則」と同水準を目指すべきだが、24時間365日のニーズがあり、休日診療の必要もあることから、医師は休日労働込みの上限を設定する。その上限は脳・心臓疾患の労災認定基準の水準(2~6カ月平均80時間以内、単月100時間未満)を考慮して決める。これを「達成を目指す水準」とする。
 この場合に「一般則」を超えることになるため、「追加的健康確保措置1」として連続勤務時間制限や勤務間インターバル確保、代償休暇などに努めるよう求める。ただし、この場合でもいわゆる「36協定」の上限設定は「一般則」を超えないことを条件とし、一定の歯止めをかける。

 2016年度に実施した「医師の勤務実態及び働き方の意向等に関する調査」によれば、病院勤務医の勤務時間は、約4割が「一般則」を超える年間960時間をさらに上回り、2倍の水準の1920時間以上も1割、3倍となる2880時間以上も約2%いる。厚労省は、労働時間短縮に取り組んだとしても、時間外労働の上限規制が医師にも適用される2024年4月までに医師の労働時間を調査の半分や3分の1まで削減することは困難と想定。無理に労災認定基準を考慮した時間数を設定すると、地域医療提供体制への影響が懸念される。また、労働時間短縮により、若い医師が知識や手技を身に付けるための期間が長期化してしまう可能性もあり、医師養成の遅れ、医療の質や医療提供体制への影響もあり得る。
 そのため、これら二つの観点から、「対象となる医療機関を特定」し、若い医師の技能向上の目的の場合は「本人の申し出」も条件として、「達成を目指す水準」を上回る上限設定も可能とする。地域医療体制確保の目的の場合は将来的には「達成を目指す水準」まで上限を下げることを求める。いずれも場合も、月当たり時間数の上限を超える場合は「追加的健康確保措置1」と、「2」として面接指導と「ドクターストップ」をともに義務付ける。
(略)
 順天堂大学付属病院医師の猪俣武範氏は、技能向上のための特例が本人の申し出によるものとされていることについて、「一律でない水準設定に賛成だが、『本人の申し出』が形骸化する、例えば全員が申し出ないといけない雰囲気になることのないようにしなければいけない」と釘を刺した。

残業上限、年960時間 医師の働き方、厚労省調整 一部病院は当面、千時間超(2018年12月13日共同通信)

 医師の働き方改革を巡り、2024年4月から勤務医に適用となる残業時間の上限規制について、厚生労働省が将来的な上限を「年960時間」とする方向で検討を進めていることが12日、関係者への取材で分かった。特定の医療機関の医師は当面、地域医療提供体制の維持や技能向上のため、年千時間を大幅に超えた上限とする見通しで、2倍の1920時間とする案も出ている。
 いずれも休日労働を含めた時間。年960時間は1カ月に換算すると80時間で、脳・心臓疾患の労災認定基準となる「過労死ライン」と重なる。千時間超は過労死ライン超えとなるため、妥当性を巡って議論となりそうだ。

 6月に成立した働き方改革関連法に盛り込まれた一般労働者の年間上限は、休日労働を除き720時間と定めている。
 医師にはより長い残業時間を認める代わりに、連続勤務時間の制限や、終業から次の始業までの間に一定の休息時間を設ける勤務間インターバル制度の導入を努力義務とする。さらに、緊急診療などに対応できるよう、健康に関する医師の面談を受けることを条件に、月の上限を超えることも可能とする
 千時間超の対象は、地域医療を担う病院や技術の向上を目指す若手などを想定し、勤務間インターバルや連続勤務時間制限は義務とする。若手は本人が希望した場合に限定する。

 厚労省の調査では、残業が年1440時間を超えるとみられる勤務医は約2割、年1920時間超えが約1割いるとみられ、地域医療体制を維持するには1500時間を超える上限が必要との意見も出ている。
 同法の上限規制は19年4月から順次施行されるが、医師は診療を原則拒めないとされる「応召義務」があることなどから、5年間適用を猶予。医師独自の上限や負担軽減策が厚労省の検討会で議論されてきた。

しかし医師に限っては残業時間上限が1920時間でもいいだろうと言い出す方も言い出す方ですが、実際にそれをある程度許容する雰囲気の中で議論が進んでいると言うのも興味深い話ですね。
どのような感想を持つかは人それぞれだと思うのですが、「24時間365日のニーズがあり、休日診療の必要もある」ことを認めていながら、勤務間インターバルなどと言う仮想的設定を持ち出すのもどうなのかです。
過労死レベルの労働も一時的に越えると言うのであればまだしもですが、年12ヶ月全てでそれを認める前提と言うのは違和感を感じずにはいられない話で、まして倍の上限設定など何の冗談かですね。
この場合医師として自分の健康管理くらい自分で出来るだろうと言う考えがあるのなら恐ろしい話ですが、現場医師とすれば国がそう考えている前提で労働管理を行わざるを得ないとは言えそうです。

今回の話で特に気になったのが、若手医師に関しては本人同意の下で超長時間労働を許容すると言う点ですが、当然ながら医療に限らずブラックと呼ばれる職場で若手にどんな拒否権があるのかです。
無論研修医に関してはどのような労働環境で働かされるか知った上でマッチングを行っているはずで、知らないでしたは今の時代通用しない話ですが、その上のレジデントクラスは大変なことになりそうですね。
当然ながら時間外呼び出しにおいてもこうした若手の先生ほど真っ先に駆り出される機会が多いと思いますが、実際の処どうやって労働管理を行い得ると考えているのか、それとも最初から放棄しているのでしょうか。
仮にこうした考えのもとで法的規制が行われた場合、各医療機関における実際の扱い方が重要になるはずですが、ここでもポイントとなるのは応招義務と言うものの捉え方になるのではないかと言う気がします。

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2018年12月15日 (土)

今日のぐり:「久鶴(ひさづ)」

不肖管理人もついつい利用したことがあるのですが、某有名PCショップでこんな騒動があったそうです。

ドスパラ、ユーザー対応「炎上」で謝罪 PC不具合めぐり「お客様に不愉快な思い」(2018年12月12日J-CASTニュース)

  「お客様に不愉快な思いをさせてしまった事実を重く受け止め、全社を挙げて信頼回復に努めて参る所存です」――。通販サイト「ドスパラ」を運営するサードウェーブ(東京都千代田区)は2018年12月12日、J-CASTニュースの取材で「騒動」をお詫びした。

   発端は、ドスパラの利用者からのサポート対応をめぐる「告発」だった。
   価格比較サイト「価格ドットコム」の掲示板で12月6日、「ドスパラの対応に不信感」と題した投稿があった。
   投稿者によれば、ドスパラが販売する約16万円のパソコン部品を買ったものの、初期不良が見つかった。そのためドスパラに修理依頼をすると、「弊社では不具合が発生していないため、お客様環境に起因している可能性がございますので今一度お客様環境の見直しをお願い申し上げます」との回答があり、受け付けてもらえなかった。
   投稿者は再度試してみるとやはり不具合が発生。このままでは差し障りがあるため、売却を決意した。ドスパラに買取りを依頼し査定してもらうと、まさかの210円に。入金手数料を差し引くとわずか10円だ。理由は「動作不安定・負荷時にノイズ、フリーズ、勝手に再起動」するためだった――。
   この旨をドスパラのサポート部門に報告すると、再検証の結果不具合が確認できたので新品と交換してもらったという。投稿者は一連のやりとりを振り返り、「ドスパラの現状は不良品確認の基準が甘いと受け取れますよね」と書き込んでいる。
(略)

まあそれは普通であればひと言あってしかるべき状況ですが、ネット上ではこの程度は予想していてしかるべきと言った意見も少なからずあるようです。
本日は辛うじて命拾いをしたとも言える男性の幸運を讃えて、世界中からもう少し空気を読んでくれたら…と思わずにはいられないニュースの数々を紹介してみましょう。

「サンタなんていない!」と叫んだ男、教会で逮捕(2018年12月10日女性自身)

米テキサス州クリーバーン市の教会で8日、「サンタなんていないんだよ!」と叫んだ男が逮捕された。
このとき、教会では「サンタと朝食を」というイベントを開催していた。そこに、アーロン・アーバンスキ(31)という名の男が押し入り、サンタクロースと楽しく朝食を摂っていた子ども達に対して冒頭の暴言を吐いたという。
通報により警察が駆けつけて連れ出そうとしたが、アーバンスキは居座りを決め込み、退去命令を複数回に渡り無視したため不法侵入で逮捕された。

クリーバーン市長のスコット・ケインはFacebookで「サンタを荒らさないで!(Don’t Mess With Santa!)」と警告。これは30年前、ゴミのポイ捨てが横行していたテキサス州で掲げられた有名な標語「Don’t mess with Texas.」に引っ掛けたものだ。
「抗議する権利は理解していますが、クリーバーン市はサンタも、不法侵入してすぐ逮捕された法律破りのいたずらっ子も愛しています。法廷には、石炭を詰めた靴下をはいていくんじゃないかな」と、ケイン市長は続けた。「クリスマスの朝、悪い子の靴下にはプレゼントの代わりに石炭が詰められる」という言い伝えをうまくコメントに織り込んでいる。
クリーバーン市では9日、クリスマスのパレードが無事に終わったようで、ケイン市長は「サンタに異常ありません!」と嬉しそうにFacebookで報告した。

そう言いたくなる気持ちも判らないでもないと言う声もありますが、さすがにこれはもう少し考えていただきたい状況だったと思いますね。
こちら日本では絶対に考えられないだとか、むしろ中国を好きになりそうだと言った様々な声の出ていたニュースです。

中国のショッピングセンターが「女性の裸マラソン」を企画し批判殺到 「どういう意図がアルか?」「理解出来ない」と激怒(2018年11月25日ゴゴ通信)

中国海南省のショッピングセンターに大きな赤い垂れ幕が掲げられ、問題となった。
その垂れ幕には「WeChatの読者が88万人に達したら、10名の女性従業員が全裸で走る!(ストリーキング) 10分間裸で走る女性を募集する。 参加費として1万元(約16万円)支給する」と書かれている。
このショッピングセンターは12周年を迎え、このような企画を行ったことがわかった。

SNSでこの垂れ幕の写真が拡散すると、批判が殺到し「女性が裸で走ってどういう意図があるのか?」、「理解出来ない。マジで調査して厳罰する必要がある」という声が挙がっていた。またこの垂れ幕は一般に募集するものではなく、女性従業員に対して参加者を募ったものである。
海南省の女性団体はショッピングセンターを訪れ抗議をし、その後垂れ幕は撤去された。
(略)
この女性の裸マラソンは、「ほぼ裸」「水着着用」ではなく、本当に全裸でマラソンを企画していたことも判明し、垂れ幕にも全裸パフォーマンスを意味するストリーキング(裸奔)と書かれている。しかし企画者は「女性にパンツを着用させる予定だった」と釈明。

どういう意図と言われてもまあ、それはもちろんこうした企画を立てたくなる気持ちは(以下略
ご存知ブリから2題続けて紹介してみますが、まずは日本でもまんざらないわけではなさそうなこちらのニュースです。

チキンナゲット欲しさに性的オファーした前科12犯の女 店員や警官に暴行も実刑免れる(2018年12月4日ブレーキングニュース)

このほど英マンチェスターで、4児の母親でありながら前科12犯という犯罪歴を持つ女が再逮捕された。女はテイクアウト店でチキンナゲットを無料にしろと要求し、断られると逆上してスタッフに差別的発言や暴行を加え、更には駆けつけた警察官にまで唾を吐くなどの行為に及んだ。しかし今回またしても実刑判決を免れたことに、世間からは再びの英司法の甘さを批判する声があがっている。『Manchester Evening News』『The Sun』などが伝えた。

マンチェスター、ウィゼンショウウに住む4児の母親ケリー・フィールディングは、9月29日の真夜中を過ぎた時間帯にノーザンデンにあるフライドチキン店「Chesters Chicken(チェスターズ・チキン)」に来店し、無料でチキンナゲットを提供するよう要求した。
ケリーは店のスタッフに「タダにしてくれたら性的サービスをするわよ」ともちかけた。スタッフがこれを拒否するとケリーは逆上し暴言を吐いたため、スタッフはケリーにチキンウイング4つを無料で提供し、店から出ていくよう願い出た。ところがケリーはなおも攻撃的な態度を取り続け、スタッフとマネージャーがケリーを店の外へ促すと、ケリーはスタッフの顔を叩き「このくそったれのパキスタン人が!」と差別用語で罵った。
通報を受けて駆けつけた警官らは、ケリーのことを知っていたようだ。騒ぎを止めないケリーに対し警官の1人が逮捕のための手錠をかけようとしたところ、ケリーは警官を蹴り上げた。2人がかりで取り押さえようとすると、暴れるケリーは唾を吐くなどの行為に出たが、警官らは何とかケリーを床に抑え込んで逮捕した。
(略)
法廷では、ケリーが過去に飲酒や薬物の問題を抱えていたことを弁護人が明かし、「誰の目から見ても許し難い行為」と糾弾するも、ケリーが拘留されれば逆に攻撃を受けるなどして被害者となるリスクが高いことから実刑を免除するよう判事に申し出た。判事は、ケリーを「悲劇的な過去を持つ被告人」として「これがラストチャンス」と述べたうえで1年半の地域奉仕活動命令を言い渡し、またしても実刑判決を下すことはなかった。
度重なる犯行にもかかわらず再びの甘い判決が出たことに、世間からは「また女だからこんな甘い判決なのか」「監視カメラの映像があって被害者も助かったな。そうでないとこんな女、どんな嘘をつくかわかったもんじゃない」「チキンナゲットをタダで貰えなかったからキレたんじゃなく、性的サービスのオファーを蹴ったからキレたんだろうな」「この女、いい加減恥を知れ」「英司法の甘さにはほとほとウンザリさせられる」「こんな判決、言葉もない」「これだけの前科があるのに、まだこんな甘い判決なんて…。英司法は絶対に改善されるべきよ!!」「こんな女に地域奉仕される方も迷惑だろ」「子供たちもこんな親をさそがし誇りに思うだろうな」「この母親、また子供のところに戻るの? 子供たちにとってこの母親が悪影響なのは間違いないよね。親権を持たせることは危険だよ」といった批判の声があがっている。

元記事の画像などもあってか様々な見解が噴出しているこの事件ですが、一部にはもしも犯人が母親ではなく父親であったら(以下略
最後に取り上げますのもブリからのニュースですが、先日以来フランス各地で暴れ回っていた団体がブリの地にも襲来しているようです。

ヴィーガンがステーキハウスで「これは暴力」と叫び続け同じヴィーガンからも批判される事態に!(2018年12月7日edamame)

個人の信条として、菜食主義は尊重されるべきだろう。しかし、近頃海外では、他人に暴力的な手段で押しつけたがるヴィーガンが増加し問題になっている。

11月25日、イギリス・ブライトンにあるステーキハウスにヴィーガンの集団が入り、肉食反対の集会を起こすという事件が起こった。
(略)
夕飯時、ステーキハウス”Touro”へやってきた彼らは、「彼らは食べ物じゃない、これは暴力」と繰り返し叫んだり、牛の悲鳴を聞かせるなどして、客たちに食事をやめさせようと訴えた。
撮影者もこのヴィーガン集会の参加者で、カメラの後ろで「酷いにおいだ。この死体を見て。彼らは私たちに肉食を抗議させているけど、私たちの目の前で動物の死体を食べている」と口にしている。
(略)
同グループのスポークスマンは地元メディアの取材に対し、活動の意図をこのように示している。

    「今この瞬間にも、私たちは不適切で非倫理的な食糧の選択により、大きな環境破壊を引き起こしています。
    私たちはエゴと身勝手さを放棄し、全ての動物とつながっていることを受け入れるべきです。
    私たちはこれ以上、動物の苦しみや恐怖を無視することはできません。」
(略)

個人の自由を尊重する国で良かったと思うのですが、昨今この種の手合いは全世界的に決して珍しいものではありません。
道理を説いて理解出来るわけでもない以上、法的に対応するしかないと言うことでしょうが、日本でも今後増えてくるものでしょうかね。

今日のぐり:「久鶴(ひさづ)」

出雲市駅前には昔ながらのと言った良い風情の飲食店街が残っていますが、その一画の路地にあるのがこちらのお店です。
たまたま以前に一度来たことがあると言う人に連れられて入ったのですが、聞けばかれこれ40年以上の老舗だそうで、相応に年期も入っていますね。

老夫婦二人きりでやっているカウンター10席ほどのごく小さなお店で、壁に貼ってあるメニューはその日の仕入れによって決まるようです。
ひとまずお通しをつまみながらサワラを刺身で頼んでみましたが、少し炙ってあるサワラがなかなか素晴らしい脂の乗りで、これは早速いい魚ですね。
アナゴ南蛮漬けはお通し的な軽いメニューだそうですが、酒にも飯にも合いそうな味ですし箸休めにもちょうどいい具合でした。
のどぐろの塩焼きが店の名物らしいのですが、これは確かに魚もうまいのですがこの塩加減、焼き加減が絶妙で、こうまでジューシーな焼き魚はなかなかお目にかかれません。
ちなみに残ったのどぐろの骨とヒレは奥様がお吸い物にしてくれるのですが、余り物がもったいないと言う理由で始めたのだそうですが、これも面白いものですね。

料理自体は一見するとシンプル、控えめで魚の良さが主に見えますが、のどぐろなどを見てもこの魚に対して過不足のない絶妙の手のかけ方と言うべきでしょうね。
見ていますと開店早々に予約客であっさりと満席になる辺り、全く目立たない小さな店なのだが実は隠れた名店では?とも思ってしまいます。
接遇面ではこうしたお店だけに気の置けないアットホームな雰囲気ですが、寒い中でも奥様がわざわざ店外まで見送りに出ていただいたのはありがたいものでした。

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2018年12月12日 (水)

「女子はコミュ力が高いので」は世が世なら流行語大賞候補にも?

医学部入試における各種の忖度について、文科省から追加指摘のあった各大学のコメントが振るっていると話題になっていました。

医学部不正、3大学で同時会見…福大副学長「びっくり」(2018年12月9日朝日新聞)

 岩手医科大、金沢医科大、福岡大の3私立大が8日、一斉に各大学で会見を開き、医学部入試で「文部科学省から不適切な点があると指摘された」と公表した。募集要項で明記せずに現役生や地元高校の卒業生ら、特定の受験生を優遇していたが、いずれも「問題ないと思っていた」と釈明した。
 文科省は同省幹部の汚職事件をきっかけに、東京医科大の医学部入試で不適切な得点操作が発覚したことを受け、全国81大学の医学部入試を調べている。10月に「複数の大学で不適切な入試が行われている」と発表し、大学の自主的な公表を求めていた。

 岩手医科大は、34人が受験して7人が合格した今年の編入試験で、同大歯学部の出身者3人を優遇した。地域医療に貢献する人材育成のために出願時に約束させている、付属病院や関連病院で卒業後6年以上、勤務する条件を守る可能性を重視したという。佐藤洋一・医学部長は「出身者に優位性を持たせるのは、私学の裁量の範囲内と考えていた」と話した。
 今年度入学の一般入試で不合格となった7、8人より、評価が明らかに低かった1人を追加合格させた点も、不適切と指摘されたという。判断の基準について問われた佐藤医学部長は、「公表を差し控えたい。特定の属性で合格させておらず、不都合な点はないと考えていた」とした。

 金沢医科大は今年度のAO入試で同窓生の子ども、北陸3県(石川・福井・富山)の高校の卒業生、現役生と1浪生に加点していた。同窓生の子は10点、石川の高校出身者には5点、富山、福井については3点、現役・1浪生には5点を加えていた。編入試験でも北陸3県の高校出身者や年齢に応じて得点を調整。これらの操作によって約10人が不合格になったという。さらに、一般入試の補欠合格者を決める際にも年齢を考慮していた。
 会見した神田享勉(つぎやす)学長は「大学の機能を保ちながら、北陸の医療を支えていくのは困難。同窓生の子どもや現役・1浪生、北陸3県出身者の方が地域に残るというデータがある」と得点調整の理由を説明した。

 福岡大では、高校の調査書の評価を点数化する際、現役生を有利にしていた。一般入試の評価では、1浪は現役生の半分で、2浪以上は0点だった。2浪以上は受験できない推薦入試でも、同様に差をつけていたという。「高校時代の学力・成績も評価したかったが、卒業から年数が経つと基礎学力評価の有効性が下がる」として、2010年度入試から始めたという。11月下旬に文科省から不適切との指摘を受けて再検討し、高校側の保存期間を過ぎて調査書を提出できない浪人生もいることなどから「不適切」と結論づけた。月内に第三者を含む調査委員会を設け、追加合格などを検討するという。
(略)

順大、一次試験で一部の女子・多浪を不合格に(2018年12月10日医療維新)

 順天堂大学は12月10日、都内で会見を開き、医学部入試で、女子と多浪生を不利に扱っていたと明らかにした。一次試験では筆記試験の成績が201位以下の生徒を浪人年数に応じて不合格とし、二次試験は女子が一律に不利となる補正をかけていた。一次試験で受験生を属性により不利に扱っていた事実が明らかとなるのは初めて。ただし、性別と浪人年数以外の要因による不正は、同窓子弟枠を含め確認されなかった。
 学長の新井一氏は「(不利に扱う)根拠があり、(大学の)裁量の範囲と考えていた」と説明し、「深くお詫び申し上げる」と謝罪。順大は、2017、2018年度の二次試験で不適切に不合格となった48人を追加合格候補とする。12月28日までに意向確認を行う予定(詳細は、順大ホームページ)。
(略)
 少なくとも2008年度から不適切な入試を行っていたとみられ、新井氏は「(不利に扱う)根拠があり、(大学の)裁量の範囲と考えていた」と理由を説明、学内から問題視する声は上がっていなかったという。「第三者委員会から『不適切』との評価を受け、現時点では不適切と判断している。次年度から不適切と評価された合否判定基準を廃止する」と表明した。一次試験では学力試験の成績順位のみで合格者を決定するほか、二次試験の面接では女性教員を面接者に加えるなどの対応をする。
(略)
 女子を不利に扱っていた理由を代田氏は、「長年の経験から、女子の面接評価点が高かった」と説明。「一般的に大学受験時点で、女子の方が精神的な成熟が早く、相対的にコミュニケーション能力が高い傾向があるのは学問的にも証明されている」とし、「客観的データに基づき、判定の公平性を確保するため、男女間の差異を補正する意図があった」という。
 また、順大の医学部では1年生が全員寮生活を送るが、女子寮の収容人数が男子寮よりも少なかったことが、女子の人数抑制につながっていたという。2018年にスポーツ健康科学部の定員増に伴い新たな女子寮を開設したが、医学部の合格判定基準は残存していた。
 新井氏は、女性に不利な扱いをしていたことを、「18歳では女性の方が精神年齢が高く、20歳で同じになるというデータが正しいとすると、将来成熟する男子学生を救う発想だった」と説明。現場に男性医師を増やす意図だったのではないかと問われると、新井氏は、「(順大は)初期研修医は女性が多く、その意図は全くない」と否定し、今後女子の合格者の方が多くなったらどうするかという質問には、「(多くなったら)それでいい。医療現場の女性活躍は、むしろ積極的に進めていきたい」と強調した。なお、順天堂大医学部には、計176人の教授がおり、うち女性教授は13人だという。

特に順天堂大学の「女子はコミュニケーション能力が高いので」と言う弁解は世間的にも大受けしているようですが、まあしかしこうした考え方は他に幾らでも応用が利きそうではありますけれどもね。
私学の裁量の範囲と言われれば、OBの子弟を優遇するのは私学として医学部に限らずごく一般的に行われていることでしょうし、過去の他学部入試においてそうした点を問題視されたことはなかったと記憶します。
その点で何故今さら、それも医学部だけが問題視されるのかと考えるのも理由がなくもないのですが、興味深いのは今回の東京医大の報道を受けた後でも全くこうした選抜での忖度が問題視されなかった点です。
客観的根拠として妥当かどうかはさておき、一定の根拠があれば特に問題ないと考えていたと言うことですが、さて大学入試におけるこの種の忖度がどこまで許容されるのかと言う点は難しいところですね。

大学に限らず一部のいわゆる名門と言われる教育機関では、家庭的にも一定以上の水準にある者しか受け入れないと言う話があり、別に社会的にそれが差別だ忖度だと非難されると言うこともないようです。
今回の場合男女差別と言う生得的な差異によって忖度が行われた点を問題視する意見もありますが、ジェンダーの転換が当たり前に行われるようになってきた時代に性別だけを固定的に考えるのもおかしなものです。
むしろ一部私学で高い寄付金を要求されるのは、資産がなければ入学出来ないと言う点で社会的階層の固定化だと批判されるべきだとも思うのですが、先日の寄付金報道でもその点は全く問題視されませんでした。
こうしてみるとこの医学部入試忖度問題、どこがツボだったのか判りにくい問題でもあるのですが、多様な選抜方式を推奨してきた進歩的な方々がどう考えていらっしゃるのかは聞いてみたいところですね。

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2018年12月10日 (月)

人を騙す商売に敢えて騙される人もいる不思議

先日日経メディカルで「医師を狙う詐欺・悪徳ビジネスに関するアンケート」を実施、4000人弱の医師の回答が寄せられたそうですが、その中で多かったと言うのがこちらの問題です。

なぜセールス電話は受付を突破できるのか(2018年11月26日日経メディカル)

(略)
 医師からは「業務中にかかるセールス電話に悩まされている」という訴えが数多く寄せられた。王道は不動産投資の勧誘電話だろう。他にも先物取引、未公開株などの金融商品、貴金属類など多種多様な売り込み電話が、当直中や診療中にかかりまくっているようだ。「交通事故患者の蘇生中にしつこく電話された」(50歳代病院勤務医、整形外科)という声もあったほど。誇張ではなく、印象としては自由記述の半分くらいが「業務中のセールス電話が迷惑だ」という内容で占められていた(図1)。
(略)
 そもそもセールス電話など、医療機関の受付の時点で遮断すればいいと思うのだが、そうもいかないようだ。以下に示した自由記述からは、受付を突破してきたセールス電話の様々な手口がうかがえる。

【医療関係者を装うパターン】
●当直室に病院の名をかたって電話をかけてきて、こちらが出ると一方的にしゃべり出された。(30歳代病院勤務医、総合診療科)
実在の医師の名前で業者が電話をかけてきた。完全な嘘だったので業者に問い正すと、「その医師と懇意にしているのだ」と言い訳してきた。(40歳代病院勤務医、消化器内科)
●「○○大学から論文に関する問い合わせです」「本日そちらの病院の当直医を派遣している医局から、急ぎの連絡です」という電話がいずれも不動産会社からだった。(40歳代病院勤務医、リハビリテーション科)

【似ている音でだますパターン】
「○○クリニックの△△医師」と名乗って受付に電話がかかってきた。転送された電話に出たら「○○クリエイトの△△」だった。(40歳代病院勤務医、精神科)
●○○(大手電子カルテメーカー)からの電話だとのことで出てみると「先物取引の○△(似た会社名)」だった。(40歳代診療所勤務医、一般内科)
●最近、自らの社名をアルファベット3文字に略して名乗り、SRLやBMLなどの検査会社っぽい雰囲気で電話をつなげてくる業者がある。(40歳代病院勤務医、小児科)

 このほかにも、「大学の同窓会関係者」「患者の家族」「医師会の関係者」「学会関係者」などになりすます手口があった。こうした場合、確かに受付職員は電話をつながざるを得ないだろう。一方で、「『電話の相手が怪しいと感じた場合は私の専門分野を答えさせるように』と受付や家族に伝えている。私を知らない人間はまず正解できないので、怪しい人間をあぶり出せる」(50歳代病院勤務医、神経内科)などと、独自の工夫を凝らしている人もいた。
 一方、こんな意見もあった。
「某県立病院にいたときは平日の診療中にも関わらず、マンション関連のセールス電話が多かった。県立病院の事務職員は仕事をせず、医師の個人情報は駄々漏れだし平気で電話をつなげてしまうので、仕事に支障が出た」(40歳代病院勤務医、代謝・内分泌内科)
 このように、セールス電話をほぼスルーしてしまう病院だと、さすがに業務への影響は無視できない。少なくとも、受付の時点で怪しいと感じたら「どのような要件ですか」と尋ねてもらったり、「折り返して連絡させていただきます」などと相手の連絡先を聞いて、その電話番号をインターネットで検索してもらうなど、可能な範囲で対策を講じたい。

学生時代など暇だった頃にはこの種の電話の相手もしたものですが、こうしたものはかかってきやすい人、狙われやすいタイプもいるのだそうで、迷惑電話の受け答え方にもコツがあるのだそうですね。
ともかく何の商売であれセールス電話を受けた経験のない人はそうそういないのではないかと思うのですが、実際ネット上でも数限りないほどの解決法なるものが掲載されているものの、未だ根絶に至っていないようです。
昨今のようにどこの業界でも人手不足で大変な時代に、こうした非効率な人海戦術で売りつけようと言う商売ですから元より良い話などあるはずもないとは思いますし、実際詐欺紛いの話も少なくないと言います。
売っている側もほぼブラック企業と呼ばれるもので、使い捨ての電話要員を使っての商売ですから大多数は無駄打ちなのですが、それでも最低限の営業が成り立つ程度には成約があるのだそうです。

嘘をついてまで電話をつなげるメリットは?

 だが、ここでふと考えるのは「嘘をついてまで医師に電話をつなげる意味なんてあるのか」ということ。不動産であれ金融商品であれ、1回嘘をついた営業担当から買おうと思うのだろうか
(略)
 不動産業界の暗部を描く漫画『正直不動産』の原案を手掛けるなど、業界に詳しい夏原武氏にインタビューした際、実はこの疑問もぶつけていた。返ってきた答えは大変シンプルなもの。「医師と効率的に接点を持つには、電話以上に良い方法がまだないから彼らは電話するんですよ。嘘をついてでも電話をつなげなきゃ始まらないし、営業トークによって実際にそこから不動産を売っている人もいるから続いているんです」(夏原氏)。
 確かに、万が一でもお客を取れるのであれば電話をした方がいいし、門前払いされるくらいであれば、嘘をついてでも医師と電話をつなげた方が成功確率が上がるのだろう。相手に迷惑が掛けようが、嘘をついてでも営業電話をかけ続けることが医師顧客を発掘するための彼らの最善の選択なのだ。
 電話営業というのは1日200~400件の電話をかけてアポイントを数件取れればいい世界で、不動産のような高価なものになれば、成功率はもっと下がるという。「電話中は受話器を置いてはならず、切るときはフックを手で押して、すぐに次の電話をかけなくてはいけない」といったルールがまかり通っている超体育会系の現場だ。そこでは「嘘をついてまで電話する意味なんてなくない?」みたいな生ぬるい考えは通用しないのかもしれない。
(略)
 しかし、人海戦術によるテレアポであれ、名簿屋から医師の個人情報を買うのであれ、「コストが相当かかるだろうに」と考えてしまうのは筆者だけではないはずだ。裏を返せば、こうした営業電話をかけ続けられる業者は、そのコストを十分回収できるほど利幅が大きいビジネスができているわけで……、そこに闇を感じてしまう。

実際には人件費最小化のノウハウがあるわけですが、しかし数百人に1人だろうがこうした電話を相手にしている医師もいて、実際に購入にまで至っていると言うのですから金と暇に不自由しない先生もいるのでしょう。
とりわけ一刻を争うような緊急処置の最中にこうした電話を取らされた経験のある先生であれば、二度とまともに相手にする気にはならないと思うのですが、医師不足の時代に仕事にならないのでは困りものです。
各病院での対策も年々進化し効果も上がっている実感はあるようで、受付で営業電話を撃退することで業務効率を改善した病院などもあるそうですが、時間だけではなく医師のストレス軽減にも有効そうですね。
必ずしも迷惑電話と言うものではないにせよ、患者からの延々と際限のない問い合わせやクレームなども医師に全部対応させる施設もあって、こうした点を何とかするだけで医師の士気もずいぶん違うと思うのですがね。

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2018年12月 9日 (日)

今日のぐり「回転すし 北海道 皆生店」

一見して些細なことから切れる人が報じられるようになって久しいのですが、それは幾らなんでもと話題になっていたのがこちらのニュースです。

「八宝菜めぐり口論」車から女性振り落とした容疑で逮捕(2018年5月16日朝日新聞)

 手料理を巡って口論となった上、車のボンネットにしがみつく交際相手の女性を振り落とすなどしたとして、愛知県警西署は16日、名古屋市西区の男(26)を殺人未遂の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認め、「女性が邪魔だった」と話しているという。

 捜査関係者によると、男は15日午後8時5分ごろ、同区城北町3丁目の市道で、女性(30)がボンネットにしがみついた状態のまま乗用車を約100メートル走らせ、女性を振り落として殺害しようとした疑いがある。女性は顔を打つなどのけがをしたが、男はそのまま走り去ったという。

 事件前、女性が男宅で八宝菜を振る舞ったが、「油っこくて嫌だ」などと手をつけなかった。これを発端に口論になり、男が自宅を出て車に乗ったところ、女性が追いかけてきたという。

平たく言えば痴情のもつれと言うものなのでしょうが、それにしても八宝菜が原因で殺人未遂とはなかなかお目にかかれるものではありませんね。
本日は無事だった女性のこの先の人生に幸多かれと祈念して、世界中からそれは確かに人生の一大事…と言っても納得してしまいそうな事件の数々を紹介してみましょう。

行為中に胸が破裂! 垂れ下がりヘソまで届きそうに変形したのに1年も放っておいた女性の末路(2018年11月30日TABLO)

 豊胸手術をした女性の胸のシリコンが交際男性との性交中に破裂した体験談が美容整形の盛んなタイで話題となっています。
 この女性は美人な容姿を隠さずメディアに登場して、豊胸手術を考えている女性に注意を訴えました。

 2年前に美容整形クリニックで425ccのサイズで豊胸手術を受けたこの女性、交際男性が性交中に胸を揉んだ際に左胸に違和感を覚えました。いつもより胸が柔らかく感じる上に痛みもあったのです。
 かたちにも変化がありました。通常より左胸が垂れ下がってヘソに届きそうなほどに。魅力的な胸が欲しくて豊胸手術をしたわりにはそれでもあまり気に留めずにしばらく放っておいたというのですから、女心が良く分かりません。

 1年近く経ってようやくこれはおかしいと気付いたようでネットで調べたところ、手術で挿入したシリコン・バッグが破裂したに違いないと分かったことから、すぐに医者に診てもらいました。
 結果はやはりシリコン・バッグが胸の中で破裂していたのです。しばらく放置していたためにシリコンのそばに異様な肉片が生じていましたが、とくに身体への危険がなかったのは幸いでした。
(略)

昨今日本でも豊胸手術のリスクが取り沙汰されているところですが、しかしこの場合明らかに1年も放置しておくべきではなかったように思うのですけれどもね。
アメリカと言えばかつての日本からすれば性に寛容なイメージがありましたが、他方で未成年者にはかなり厳しい規制があると言うことを知った上でこちらのニュースを紹介してみましょう。

セクシーなマクドナルドのパロディTシャツを着て登校してしまった小学生(2018年4月14日ブレーキングニュース)

(略)
今月4日のこと、米テキサス州在住のシェリー・マッカラーさん(Shelly McCullar)はトラヴィス小学校(Travis Elementary School)に通う息子アンソニー君(Anthony)の帰宅後の姿を見て絶句してしまった。着ていた赤いTシャツには黄色の2連アーチのようなデザインが施されており、それはマクドナルドのロゴマークのように見えた。
(略)
このTシャツはシェリーさんの友人から‟お下がり”として貰った中の1枚で、バスケットに入れて保管していたもののアンソニー君はマクドナルドのロゴの付いたTシャツだと疑わずに学校へ着て行ったのだ。シェリーさんは「学校で先生に何か言われなかった?」と尋ねたが、アンソニー君からは「何も言われなかったよ。みんなマクドナルドTシャツだと思って気にもとめてなかった」と返ってきたという。

シェリーさんはこの時のやり取りを動画に収めてFacebookに投稿したところ、10万件以上もシェアされた。そしてこのように綴っている。
「学校の先生方へ、心から謝罪を申し上げます。私はこれから子供達がどんな服装をしているか気を配るようにすることを約束します! 私はアンソニーがこれを学校に着て行ったことを知りませんでした!! 私は決して子供にこんな服を着せることはありません。」
シェリーさんは今回の件をかなり反省しているもようだが、この話題を知った人達からは「笑ってはいけないが面白い」「陽気な間違いだったね」といったコメントが見られ、多くの人に笑いをもたらしたようだ。

どのようなTシャツだったのかは元記事の画像を参照いただきたいのですが、これは確かに紛らわしいと言うしかないし、それが幸いしたとも言えますね。
ご存知ブリから取り上げてみますが、こちら誰がどう見ても感動の瞬間とも言うべき人生の一大イベントのニュースです。

20年間アイスクリームとソーセージのみ 摂食障害克服の女性、初めて野菜を食べる(2018年11月16日テックインサイト)

(略)
英リンカンシャー州マーケット・レーゼンに住むコートニー・バクスターさん(21歳)は1歳の時から偏食で、その後20年間はアイスクリームとソーセージしか口にしない生活を送ってきた。
コートニーさんは、ただ好き嫌いが激しいというのではなく、果物や野菜を見ただけで不安や吐き気を引き起こしパニック障害に陥ってしまう「選択的摂食障害」を抱えていた。周りの人は、誰もがコートニーさんを単なる偏食気味としか思わないようだが、実際にコートニーさんが他の食べ物を見た時に陥る症状を目にすると、その深刻さに気付くという。
この摂食障害のために、コートニーさんは子供の頃から友達の家に泊まることもできず、7年間交際している婚約者ジャレッドさんとのデートでは一緒にレストランに行って食事を楽しむことも不可能だった。口にできるものがアイスクリームとソーセージという2つのみであるゆえに、コートニーさんは7,000以上もの異なる種類のアイスを制覇した経験を持つが、さすがにこのままではダメだと思うようになった。

「アイスクリームを食べている時だけ、自分が安全だという気持ちになれました。具合が悪くならないので、危険ではないということがわかっていたのです。以前はほぼ毎日アイスを食べていました。でも、糖分が高いので健康上の問題も出て…。でも他にはソーセージしか口にできなかったのです。いつも他の物を食べようとトライしても、パニック障害に陥りました。克服したいという気持ちがあるのに、今まではどうしていいかわからなかったんです。でも催眠療法を見つけました。」
6月30日に2時間の催眠療法を1回受けたことで世界が広がったコートニーさんは、今では複数の食べ物にチャレンジできるようになったと喜びを口にしている。
「セラピーの間はとても落ち着いていました。目が覚めた時、今まで口にできなかった食べ物が用意されていたのですが、以前のように恐怖を感じませんでした。今では複数の果物や野菜を食べることができます。それにこれからは、ジャレッドとも初めてまともなデートをすることができるので楽しみです。これまでは、この先も一緒にレストランへ行くのは無理だと思っていましたから。やっとこの障害を克服できた気がします。」
認知行動催眠療法士のデイヴィッド・キルマリー医師は、「コートニーさんは、極端な食べ物恐怖症を克服するためにクリニックへやってきました。アイスクリームを安全な食べ物だと信じているのを聞いて驚きましたよ。スイーツは健康上のリスクを増大させるものに他なりませんからね。でも、今は15もの果物や野菜を口にできるようになった彼女をとても誇りに思っています」と話している。
(略)

しかし睡眠療法がこれほど有用であるなら様々な応用も期待出来る気もするのですが、くれぐれも悪用だけはされないよう願うばかりですね。
最後に取り上げますのは人外のニュースですが、いささか状況にはっきりしないことがあるものの、大変な事態であることは確からしいと言うニュースです。

アザラシの鼻にウナギ詰まる、無事に除去 米ハワイ(2018年12月8日CNN)

米海洋大気局(NOAA)の「ハワイモンクアザラシ研究プログラム」(HMSRP)はこのほど、右の鼻の穴にウナギが詰まったアザラシの写真をフェイスブック上で公開した。

ハワイでは以前から、モンクアザラシの鼻にウナギが入り込む現象が報告されている。初めて目撃されたのは2016年夏、リシアンスキー島沖でのことだった。
HMSRPはフェイスブックで「(アザラシの画像を公開した)月曜日は皆さんにとって良い日ではなかったかもしれないが、鼻にウナギが入るよりはましだろう」と冗談を飛ばした。

ハワイモンクアザラシは世界で最も希少なアザラシの一種で、米国では絶滅危惧種に分類されている。その多くは北西ハワイ諸島にある離島8島の周辺に生息。2016年の調査では、1427匹しか残っていないと推定されている。
(略)
HMSRPは心配するフェイスブックの閲覧者に対し、ウナギを取り除くことに無事成功したと報告。アザラシを軽く抑えつつ、計30秒をかけて少しずつ取り出したことを明らかにした。
HMSRPは、アザラシがウナギから感染症やサンゴ礁にすむ魚に蓄積する微細藻類の毒のリスクにさらされる可能性があると指摘。また、鼻孔を閉じることができず潜水に支障がでる可能性にも言及している。

その悲劇的な状況は元記事の画像を見れば一目瞭然なのですが、一般にウナギという生き物は狭いスペースに入り込みたがるものであるそうですね。
その昔「長鼻くんといううなぎの話」でも主人公が配水管に自らはまり込んでしまったシーンがありましたが、アザラシにすれば命にも関わりかねない大問題だったでしょう。

今日のぐり「回転すし 北海道 皆生店」

米子市内の一角に位置するこちらのお店、店名こそ北海道ですが山陰地方のローカルチェーンであるようですね。
駐車場から店内までの混み具合を見るだけでもなかなかの繁盛店だと判りますが、実際ネタが良いと評判であるようです。

鮮魚系ではいわしの鮮度がよく臭みもなく甘さが感じられ、さわらも脂が乗りカンパチもすっきりした良い味とよい食感で、確かになかなかいいネタですね。
揚げ物ネタは揚げなす握りはちょいとナスの生臭さが気になり、カキフライ軍艦は大ぶりのものを半分に割ってあるため汁が流れそうなのがもったいなく感じました。
卵焼きは目の前で焼いているので取ってみたところ少し焼きすぎな印象でしたが、こちらのシャリは酢の風味がちょっと独特なのはこの地方の味なんでしょうかね。

味としては繁盛するだけあってなかなか良いのですが、ともかく中も外も人手不足と言う印象で、レスポンスが今三つほどなのは仕方ないところでしょうね。
設備的には回転寿司の標準ではあるもののボックス席が多めな店内でもあり、こういうお店は混んでいる時間帯は避けてゆっくり楽しみたいところです。

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2018年12月 6日 (木)

焼肉を食べる会ではなく妊婦さんの集まりでもなく

このところ全国各地でセクハラ騒動が報じられる機会が増えているのですが、こちらその究極的予防手段が話題になっていました。

ハラスメントを未然に防ぐ「ハラミ会」が物議 飲み会でのセクハラ対策、正解はあるのか(2018年11月27日WEZZY)

 瀧波ユカリによる漫画作品『モトカレマニア』(講談社)に登場する「ハラミ会」をめぐってTwitter上で議論になっている。
 月刊漫画雑誌『Kiss』(講談社)で連載中、先日コミックス第2巻が発売された『モトカレマニア』は、数年前に別れた元彼の存在を引きずり、“モトカレマニア”と化した主人公・難波ユリカ/27歳のOLが、転職先で元彼と再会して……という物語だ。
 「ハラミ会」は、そんな物語の本筋ではない。ユリカの転職先で元彼も働く小規模な不動産会社の男性社員たちによる、「ハラスメントを未然(ミゼン)に防止する会」の略称だ。

 コミックス第1巻、男性社員たちは仮採用として入社したユリカに「我々は一般女性とは飲みません(ホステスなどのプロとは飲む)」「だから歓迎会はないんだ」と宣言し、「オレ達『ハラミ会』の会員だから☆」「飲みの席でうっかりセクハラする自分に嫌気がさした男たちだけで飲む会なんだ」「女性が何で傷つくかオレらにはわかんねーんだよな~」「我々のことはダメ人間だと思ってくれてかまわないんで!」という。その会社はいわゆるブラック企業ではなさそうだが、女性社員はユリカ一人だ。
(略)
 ハラミ会への賛否でいえば、Twitterでは「否」よりも「賛」が多い印象だ。「対立を煽っている」「女性を排除している」と批判的な意見もある一方で、「素晴らしい配慮」「リスク回避」「理想郷」「合理的」「お互いのため」「君子危うきに近寄らず」「女性専用車両と同じ」「男子会のようなもの」と賛同する意見が圧倒的に上回っている
 「どこまでセーフか」「どんな言動がセクハラになるか」がわからないから、男性は女性との接点を避けるしかなくなるのだ、といった声も頻出しており、多くの人がセクハラ問題に関心を持ち警戒していることの現れだと感じた。
 他方、男女間の対立構造が見えやすいTwitterの特性からか、「リベラルやフェミが頑張った結果」「フェミニストさんたちにコストを払い続けてもメリットない」「女性を恐れて逃げ出す男が現れた」など、ミソジニーを露わにするツイートも少なくない。関係性を放棄してしまう姿勢には、強い疑問を抱く。また、同性間であってもセクハラは起こり得る。
(略)
 厚生労働省は事業主に対して、職場におけるセクハラ・パワハラ対策を義務づけている。11月19日には、職場のハラスメント対策の骨子案が労働政策審議会の分科会で示された。骨子案では、企業にパワハラ防止の取り組みを義務付け、就業規則などでも対応方針を明記させるほか、セクハラ対策強化として、被害申告をした従業員に解雇など不利益に取り扱うことを禁じる規定を男女雇用機会均等法に明記する考えなどが示されている。また、取引先や顧客など社外の人間からセクハラ被害を受けた際の対応にも指針設け明確化するとのことだ。世の中は少しずつ、むしろ窮屈な枠組みから解放される方向へ前進している。

実際のところニュースになっているような事件は一般常識に照らし合わせても職場の飲み会でそれはいささかどうよ?と思われるようなものも多く、昨今処分例が増えているのもやむなきところではあると思います。
ただニュースにならないような事例もその何倍、何十倍とあるはずで、どこからがセクハラかと言われれば確かに明確な線引きは難しいのですが、これは人間関係全般に言えることでもありますよね。
いずれにせよこのハラミ会云々は半ば以上ネタとして取り上げられている話だろうと思っておりましたら、海を判ったアメリカではもっと大変な騒動になっているのだそうで、こんな記事が出ていました。

ウォール街、「#MeToo」時代の新ルール-とにかく女性を避けよ(2018年12月4日Bloomberg)

女性の同僚と夕食を共にするな。飛行機では隣り合わせで座るな。ホテルの部屋は違う階に取れ。1対1で会うな。これらが近頃のウォール街で働く男性の新ルールだ。要するに、女性の採用は「未知数のリスク」を背負い込むことなのだ。女性が自分の一言を曲解しないとは限らない。
  ウォール街全体で男性たちは今、セクハラや性的暴力を告発する「#MeToo」運動への対応として、女性の活躍をより困難にするこんな戦略を取りつつある。妻以外の女性とは2人きりで食事をしないと発言したペンス米副大統領にちなんで「ペンス効果」とでも呼ぶべきだろうか。その結果は本質的に、男女の隔離だ。

  30人余りの上級幹部とのインタビューからは、「#MeToo」を恐れる男性が対応に苦慮していることが分かった。「卵の上を歩くようなものだ」とモルガン・スタンレーの元マネジングディレクターで現在は独立系アドバイザーとして15億ドル(約1700億円)余りを扱うデ-ビッド・バーンセン氏は言う。
  女性幹部の少ないウォール街では、セクハラの訴えを法廷外で、公の目に触れさせずに解決する文化が根付いており、ハリウッドでのハーベイ・ワインスタイン元プロデューサーのようなひどいスキャンダルは回避してきた。1年余り前に「#MeToo」運動が始まってから男性は職場での行動をチェックし自己防衛に努めているが、ウォール街の男性社会ぶりは弱まるよりむしろエスカレートする恐れがある。

  ファイナンシャル・ウーマンズ・アソシエーションの代表でウェルズ・ファーゴのシニアバイスプレテント、カレン・エリンスキ氏は「女性はどう対処したらよいかと手探りしている。この状況はわれわれのキャリアにかかわるからだ」と述べた。
  ヘッジファンドや銀行、プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社などで働く男性たちは、女性と2人きりになることへの不安を抱えている。匿名でインタビューに応じたPE投資会社に勤務する40代後半の男性は、窓のない部屋で女性と一緒にいない、エレベーターでは離れて立つなどの対策について語った。しかし、仕事の後の一杯などの付き合いから女性が締め出されれば、男性同士のつながりばかりがますます強まりかねない。 

アメリカと言えば日本より女性の社会進出はずっと盛んであり、女性を尊重する意識も高いと言うのが進歩的な方々の主張だったはずが、実際はこんな状況であると言うことであれば驚くばかりです。
無論一部でこうした動きがあるにせよ、大部分ではごく当たり前に男女一緒に仕事をしているのでしょうが、何しろ懲罰的損害賠償などと言い出すお国柄である以上、日本以上にリスク管理は重要であるはずです。
平等性や公平性を担保するだけなら、同じ社内で男女を完全に隔離しても達成されるわけですから、この方向の進むところ職場内での男女分断と言うことにもなりかねませんが、その弊害はどうなのかですね。
実際問題物理的に隔離された環境であってもネットなどを介してリアルタイムで意志疎通は可能であるわけで、案外今の時代は実空間を共有する必要性もそうはないと言うことなのかも知れません。

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2018年12月 4日 (火)

あまりにも不人気な地域枠が改めて話題に

先日こんなニュースが問題になったのをご存知でしょうか。

30大学で地域枠埋まらず 18年度入試で190人 不適切運用、直近まで(2018年11月28日共同通信)

 地方での医師不足解消に向け、地元で一定期間働く代わりに都道府県から奨学金が貸与される大学医学部の「地域枠制度」に関し、厚生労働省と文部科学省が2018年度の入試分を調べた結果、全国の約30大学で計約190人分の定員が埋まっていなかったことが27日、関係者への取材で分かった。
 希望者が少なかったことなどが原因で、学生を勤務地に制限のない「一般枠」に振り分けた大学もあったとみられる。都市部と地方との医師偏在問題の解消を目指し、医学部の定員は地域枠に限り定員増が認められているが、理念とかけ離れた不適切な運用が今春まで続いていたことになる。

 調査によると、18年度の地域枠の定員は計約千人。充足率が10~20%台だった大学もあることも分かった。文科省は、充足率が低い医学部の地域枠については20年度以降、定員を削減する方針を決めている。
 厚労省は10月、既に過去11年間で計約2600人分の地域枠が埋まらず、一般枠に振り分けられていたと発表したが、大学数などは明らかにしていなかった。今回の調査結果には大学ごとの人数も含まれており、医師の偏在対策を議論する厚労省の有識者会議で28日に報告される。
 地域枠と一般枠を区別して選抜する「別枠方式」よりも、一緒に選抜し、入試前後に希望者を募る「手挙げ方式」での定員割れが多く、厚労省は既に20年度以降に入学する学生の選抜に関しては、別枠方式に一本化するよう通知を出している。
(略)

それは若い時期に何年も進路を縛られる地域枠で入学するよりも、一般枠で入学した方がいいと考えるのが自然ですし、同枠での選抜が行われている以上こうした結果になるのはごく当たり前の結果と言えます。
ただここで問題視されているのは別枠での地域枠として定数を増やしたはずが枠が埋まらず、一般枠に余った地域枠の定員分を振り分けて単純な定員増として扱っている大学が多いと言う点です。
本来定員増加分は地域枠だけに限って認められたと言う経緯があり、こうした運用自体が不適切であると言う声が上がってくるのは理解出来るのですが、こちらの記事も参照いただきましょう。

「医学部の地域枠、一般枠と峻別を」、自民議連が決議(2018年10月24日医療維新)

 自民の衆参両院の国会議員約180人で組織する「医師養成の過程から医師偏在是正を求める議員連盟」(会長:河村建夫・衆院議員)は10月24日の総会で、大学医学部入試において、地域枠は「別枠方式」、つまりそれ以外の入試枠と峻別して募集を行い、必要な地域枠学生の確保を確実にすることなど、3項目から成る医師偏在対策の決議文を採択した(文末を参照)。来週、柴山昌彦文科相、根本匠厚労相に提出予定。

 医学部の地域枠の定員は、2008年度の医学部定員増に伴い、増加してきた。医師偏在対策が目的だが、決議文では「地域枠による臨時定員増と称しながら、一部の大学において地域枠が充足されていない上、その不足分を一般枠等に用いてきたという実態が明らかになった」と問題視している。
 地域枠には、入試段階から別に行う「別枠方式」と、入試は同じ枠で行い、入学前後に地域枠希望者を募る「手挙げ方式」に大別できる。厚生労働省が都道府県に対して、この9月から10月にかけて実施した調査では、「別枠方式」は、募集数の91%に奨学金貸与実績(確保率)があり、義務年限(卒後9年相当)の推定履行率は95%(2008年度以降の医学部の臨時定員増関連)。一方、「手挙げ方式」の確保率は79%にとどまり、推定履行率も86%。決議文で、「別枠方式」を求めているのはこのためだ。同日開かれた厚労省の「医療従事者の需給に関する検討会」の第23回医師需給分科会でも、都道府県知事は大学に対して、「別枠方式」の地域枠を要請することで意見の一致を見ている。

 議連後、事務局長を務める自見はなこ・参院議員は、「地域枠に関する実態が明らかになるのは今回が初めて」と断った上で、「地域枠卒の医師は、地域医療に従事していると思っていたが、手挙げ方式では思ったほど高くはなかった」と語った。地域枠として定員増が認められた部分を一般枠に振り替えることは「不誠実」であり、定員が埋まらなかった場合にはその分を返上すべきだと指摘。「文科省には、突っ込んだ対応をしてもらうことが必要」(自見氏)。
(略)
 冨岡勉・衆院議員は、「長崎県では、医師が余っている現状がある」と指摘し、医師不足や医師偏在の現状認識を質した。厚労省医政局医事課長の佐々木健氏は、「将来的には医師が過剰になっていくのは明らかだが、地域や診療科の偏在があるのは確かなので、偏在問題については引き続き是正をしていくことを考えている」と回答した。
(略)

記事を読んでみますともちろんタテマエ論の部分もあるのですが、背景の状況として地域枠分を医師偏在対策に用いたかったのだがそれは達成できず、単に総数的な医師不足だけが解消しつつあると言うことでしょうか。
医師偏在解消策にも様々な考え方がありますが、医師の多い都市部で医師が余った分が次第に地方へと流れていくことを漫然と期待していたのでは、全体としては医師過剰になってしまうと言う予測があります。
財務省など国にしろ医療系団体にしろ医師過剰は望んでいない以上、余る前に配置の工夫によって偏在問題を解消したいのは当然ですが、その道具として地域枠は今ひとつ機能していないと言うことですね。

この点で極論すれば国としては医師偏在が解消されればいいので、例えば専門医取得維持の要件なり開業や施設管理者就任の条件なりで僻地勤務を義務づければ、別に地域枠にこだわる必要はないと言えます。
他方で既得権益の代弁者である医療系団体とすれば、学生や若い先生を人身御供に差し出すことで話が済むのであればそれにこしたことはないわけで、その意を受けた議員さんも地域枠制度是正に動く道理です。
この辺りは当事者である学生に需要のないものを無理矢理押しつけると言うことにもなりかねない話ですが、今後地域枠の実態に応じて医学部定員が削減されれば学生が真っ先に影響を被る形になります。
地域の研修病院にしても現状の定員を元に研修医のマンパワーを見込んでいるとすれば、卒業していく若い先生にとっても仕事量が増える可能性もあり、いずれにせよ若い方々にとってメリットのない話ではありますね。

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2018年12月 1日 (土)

今日のぐり:「駅長蕎麦 扇屋」&「健常蕎麦 羽根屋 本店」

先日生命の神秘として話題になっていたのがこちらのニュースです。

「原子炉のたまっている水の中に生物の姿が!」フクイチ内の高線量に耐えて発生したのは…(2018年03月05日週プレニュース)

「なんだ、あのマリモみたいなものは?」「大至急、あの水を調べさせてほしい!」
東京工業大学地球生命研究所特命教授の丸山茂徳氏は、フクイチ(東京電力福島第一原子力発電所)の原子炉格納容器内の映像を見てそう叫んだという。
「昨年から公開されている原子炉内の映像を見て、実に多種多様な生命体がいることに驚きました。しかも、活動しているのは目に見えないミクロン単位のバクテリアや細菌だけでなく、藻類や動物・植物性プランクトンなどミリ単位の多細胞生物が繁殖している可能性が高い。

水中のあちこちに沈殿した泥土や水あかのような物質、2号炉の水没した部分に広がる黒や深緑色のシミなども事故由来ではなく、生命活動によって発生したものでしょう。2、3号炉の金属部分の緑色や、平面に付着した黄土色とオレンジ色の物質は藻類などの群集体でバイオフィルムとも呼ばれています。これは自然界では河原の石などに付着し、好物のミネラルや金属イオンなどを栄養にしながら成長し続けるのです。
1、2、3号炉すべての水中に漂う半透明の物質も、おそらくバイオフィルムの剥離片や生きたプランクトンでしょう。これは水の対流に乗って浮遊しているように見えますが、もっと念入りに観察をすれば、自立して泳ぐ生物が見つかるかもしれません」

今年1月に調査した2号機格納容器底部の放射線量は毎時8Sv(シーベルト)。人間なら1時間で死亡してしまうほどの高線量だ。これだけの高線量の中で、生物が生き延びることはできるのか。
琉球大学理学部の環境放射線学者、古川雅英氏が語る。
「放射能への耐性は、生物によって非常に大きな差があります。今のところ地球上で最強の放射線耐性が確認された生物は『デイノコッカス・ラディオデュランス』という細菌です。
この細菌は20世紀中頃に放射線照射で食品や医療器具などを殺菌消毒する研究過程で見つかり、毎時5000Gy(グレイ、ほぼ5000Sv)の放射線をものともせず、1万5000Gyでも約4割が生き延びるそうです。放射線を浴びれば、ほかの生物と同じく、一時的に遺伝子が破壊されますが、すぐに修復する特殊能力を備えているのです」
こうなると、フクイチの原子炉内に放射線耐性のある生物がいてもおかしくない。

どのような生き物がいるものか興味は湧きますが、こうした放射線耐性の生き物があまり世間に蔓延するようですと困ったことになるかも知れませんね。
今日は放射線の中でも生きる生き物たちに敬意を表して、世界中から生き物の生態の不思議さを感じさせるニュースを紹介してみましょう。

「巨大すぎて食肉処理場に断られた牛」はなぜこんなにも巨大になったのか?(2018年11月29日GigaZiNE)

体高194cm、体重1.4トンという巨大な牛「ニッカーズ」がオーストラリアで飼育されているとして話題になっています。「大きすぎて食肉加工できない」として生き延びたニッカーズは、なぜこんなにも巨大になったのか?という質問にワシントン州立大学の生物学者が答えています。

ニッカーズは他の牛から抜きんでて巨大で、その体高は元バスケットボール選手のマイケル・ジョーダン氏とほぼ同じ。「オーストラリア最大の牛」と呼ばれる巨大さゆえ、2018年10月にオークションに出されたものの、食肉加工業者から「大きすぎて食肉の加工機で扱えない」と断られたそうです。ニッカーズは食肉加工用の機械に乗せるには重すぎるため、食肉として加工するためには床で作業をする必要がありますが、そうすると汚染の問題があるため、最終的には作業を断念せざるを得ないと結論づけられました。
(略)
農場主であるピアソンさんによると、ニッカーズと共に育てられた牛は早いうちに食肉処理場行きとなったそうですが、ニッカーズは今後も農場にとどまり続ける予定とのこと。
しかし、ニッカーズがなぜこんなにも巨大になってしまったのか?という理由は、ピアソンさんにもわかっていません。

ワシントン州立大学で生物学について研究するMin Du教授は、この原因について、成長ホルモンの過剰分泌という可能性を示唆しています。Du教授は実際にニッカーズを見たわけでなく、さまざまな可能性があるとしつつも、「このような形の変異は成長ホルモンか、成長ホルモン受容体によって引き起こされる可能性が高い」としています。大人になる前、2~3歳の頃に成長ホルモンが過剰分泌されたという見方をDu教授は示しました。
しかし、「オーストラリア最大の牛」と言われるニッカーズですが、世界最大の牛はイタリアで暮らす「ベリーノ」という牛だとThe Guardianは説明。ベリーノの体高は2メートル20センチだそうです。

合成写真にしか見えないその不可思議な光景は元記事の画像を参照いただきたいのですが、しかし同じ種類の生き物でこうまで大きさに差が出るものなのですね。
多くの方々が何となくそういうものだと認識してきただろうあの謎について、先日こんな記事が出ていました。

ネコはなぜ前足で「ふみふみ」するのか(2018年11月28日ディスカバリー)

ネコを飼ったことがある人ならご存知のあのナゾの行動。前足を左右交互に押し出しながらマッサージするかのような「ふみふみ」、もしくは「もみもみ」は、一体なんなのだろうか?
英語で 「kneading(こねこね)」、または「kneading dough(生地をこねる)」「making biscuits(ビスケット生地をつくる)」などと言われるあの可愛らしいしぐさは、やわらかいふとんや枕・ブランケット・クッション・ぬいぐるみ・同居中のペット・時にはふくよかな飼い主にさえ施される。
(略)
そんなふみふみ行動の由来には諸説があるものの、Live Scienceによれば最有力説は子ネコ時代にさかのぼる。
ネコは生まれてすぐに母ネコの乳を飲む。その際、母乳の出をよくするために赤ちゃんネコが本能的に乳房のまわりをふみふみする。自分の生存率を高める行動であることは確かで、おそらくDNAにインプットされているのだろう。
この行動が大人になっても持続し、ふみふみ行動をとるネコもいる。そのような場合、ふみふみ行動が母ネコの暖かさや母乳の甘さを想起させ、嬉しい感情を呼び起こすことが多いそうだ。どおりでゴロゴロと喉を鳴らすわけだ。
(略)
子ネコ時代よりさらにさかのぼって、ネコがヒトに飼いならされる以前の野生の生態にヒントを得る説も。野生のネコは、かつてジャングルや草原で草木を踏みならして寝床を作る習性があったという。それが今に至り、居場所に落ち着くために取る行動になったと考えられるそうだ。

過去の記憶とはまったく関係なく、未来のなわばり拡大のためにふみふみすると考える学者もいる。いわく、ネコの手にはニオイ線があり、ふみふみすることで自分の匂いをこすりつけてマーキングしているというのだ。
これが本当なら、ふみふみされた飼い主の腹は飼い猫のなわばりの一部だということになる。
(略)

最後の縄張り説には何やら妙な説得力を感じるのですが、いずれにせよ利己的な動機から来る行動であると言う点では一致しているとも言えそうです。
こちらも言われてみれば確かにと言う珍しいケースなのですが、記事から紹介してみましょう。

「鏡の中の自分」がわかる魚を初確認、大阪市大(2018年9月14日ナショナルジオグラフィック)

 鏡に映った自分の顔に汚れがついていたら、ほとんど無意識のうちにぬぐい取ろうとするだろう。簡単なことのようだが、これができるのは人間以外にはオランウータンやイルカなど、ごく限られた賢い種だけだ。人間でさえ、幼児期にならないと鏡の中に見えるのは自分自身なのだと認知できない。
 だが、大阪市立大学の幸田正典氏らが8月21日付けで論文投稿サイト「BioRxiv.org」に発表した研究で、小さな熱帯魚のホンソメワケベラ(Labroides dimidiatus)も自分の姿を認知できるようだという驚きの結果が報告された。この行動が観察されたのは、魚類では初めてだ。

 動物に視覚的な自己認知や自己認識の能力があるかどうかを調べるために、科学者はこれまでミラーテストを用いてきた。視覚的な自己認知とは、自己の外見を理解する能力で、自己認識とは、それに加えて、思考や感情といった自分の「心」の状態を自覚する能力のことだ。自己認知と自己認識がどの程度つながっているのかは明らかになっていない。
 ミラーテストとは、研究対象の動物の体にマークをつけて鏡の前に置くと、その動物が自分の体でマークを調べたり、触ろうとしたりするかどうかを観察する実験だ。これに合格すると、その動物は鏡に映ったマークが別の個体ではなく自分の体についているのだと理解していることになる。
(略)
 ホンソメワケベラには、ほかの魚と比べて高い思考力があると考えられている。できるだけたくさんエサを得るために、あの手この手で「お客さん」を満足させつつ、相手をうまく操る。数百もの異なる生物を見分けて、それぞれとの関係を記憶しているかのような行動も見せる。
 幸田氏の研究チームは、野生で捕獲した10匹のホンソメワケベラを、鏡のある水槽に1匹ずつ入れた。ほとんどの個体は、最初鏡に映った自分の姿を見て、口を大きく開けて激しく反応した。自分の縄張りにほかのホンソメワケベラがいると思ったようだ。
 しかし、次第に行動に興味深い変化が現れ始めた。背泳ぎしながら鏡に近寄ってみたり、鏡めがけて突進し、直前で急停止してみたり、いつもとは違う行動を見せるようになった。この段階では、鏡の像と自分の動きが同じかどうかを確かめていて、恐らく、仲間のホンソメワケベラではなく自分自身を見ていることに気づき始めているころだろうと、研究者らは説明する。
 いったん鏡に慣れさせたら、次に魚には害のない茶色のジェルを、8匹の皮下に注入した。喉など、鏡を見なければ自分では見られない部分にも注入した。すると魚は、鏡に映った姿を見て、マークがあるのに気づくと、寄生虫がついていると思ったのか、近くにある物の表面にその部分をこすりつけて落とそうとするような行動を見せた。(参考記事:「掃除魚のオスは違反者のメスを罰する」)

 注目すべきは、鏡があって、マークに色がついていたときだけ喉をこすったという点だ。透明のマークを注入された魚はこすり落とそうとしなかった。また、鏡のない水槽にいた魚も、色のついたマークを注入されてもこすり落とそうとしなかった。鏡の中でマークが見えた魚だけが、こすり落とすような行動を見せたのである。つまり、鏡の中の魚は自分自身であると認知しているということだ。これを見た幸田氏は、仰天したという。(参考記事:「【動画】アライグマが有名な知能テストに「合格」」)
「マークのついた喉をこすりつけている動画を初めて見たときは、椅子から転げ落ちるほど驚きました」
(略)

まだ研究途上で数々の異論もあるようなのですが、しかし小さな魚にこれだけの認識能力があるとすれば、世の中賢い生き物は案外多いのかも知れませんね。
ここからは少しばかり下々の話題になってきますが、まずはある意味生命の根源に迫るとも言えるこちらの研究成果です。

なぜセックスは隠れてするのか、鳥で研究(2018年11月26日ナショナルジオグラフィック)

(略)
 性的な行動を隠す種は多い。だが、通常は支配者に従う「下位」のオスのみに見られる。下位のオスには、支配的で攻撃的な「最上位のオス(アルファオス)」から隠れるもっともな理由がある。しかし、ベン・モカ氏によれば、アラビアヤブチメドリは人間以外で唯一、支配的なオスとメスが習慣的に密会する種だという。

 アラビアヤブチメドリがその最も露骨な行動を隠すのは、主に社会生活のためだとベン・モカ氏は考えている。彼らは「共同繁殖」を行う。交尾をするのは通常、最上位のオスとメスだけだが、子育てには社会集団のメンバー全員が参加する。下位の個体も子供に餌を与え、縄張りを守り、捕食者を追い払う。(参考記事:「【動画】76羽のひな育てるカモ、なぜこんなことに」)
 群れの中で堂々と交尾を行えば、特に、下位のオスが行為に加わろうとしたとき、衝突に発展する恐れがある。しかもチメドリの場合、負けたオスは群れを去らなければならない。言い換えれば、思慮深い行動は、厄介な社会的交換関係をとりつくろい、協力関係を維持する助けになるのだ。(参考記事:「【動画】衝撃、チンパンジーが元ボスを殺し共食い」)
(略)
 アラビアヤブチメドリと同様、人間も共同繁殖を行う。マックス・プランク進化人類学研究所の一員でもあるベン・モカ氏は、アラビアヤブチメドリの交尾は人間に通じる部分があると述べる。(参考記事:「オランウータンと「少子化」と「孤独な子育て」」)
 伝統的な文化ではほぼ例外なく、親密な時間は他者から隠される。人前でセックスすることがあるとしたら、通常は儀式的な意味を持つ場合のみだ。
 重要な点は、人間とおそらくアラビアヤブチメドリの両者とも、セックスしているという事実は隠しておらず、ただ行為そのものを隠しているだけだ、とベン・モカ氏は強調する。
「重要なのは刺激を隠すことで、それが存在するという事実を隠しているわけではありません」
 人間もアラビアヤブチメドリもその理由は同じで、パートナーとの独占的な関係を守りながら、グループ内の協力関係を維持するためだとベン・モカ氏は考えている。そのためには、他者の交尾を見るという視覚的な刺激がない方がはるかに簡単だとベン・モカ氏。
「協力関係を維持しながら、パートナーとの独占的な関係を守る助けになります」
 一方で、視覚刺激は社会的な対立を招き、グループの協力関係を壊す恐れがある。
(略)

人間の場合後天的な教育によるものと考えていましたが、言われてみれば生物学的観点から見ても合理的な側面もあると言うことでしょうか。
最後に取り上げますのも同じく性にまつわるニュースですが、少しばかり奇想天外とも言えるその様子を記事から紹介してみましょう。

おっさんをオカズにオナニーするサルに衝撃! フィニッシュ後は後始末まで… ガチムチ髭が好きな“ゲイザル”の性欲(2018年11月23日トカナ)

 三重県名張市つつじが丘で今年4月、市立南中学校の校門付近で中学3年の女子生徒がサルに右足ふくらはぎを掴まれる事件が起きた。女子生徒は足に軽傷を負い、病院で治療を受けたという。同市内にはサルの群れが二つあり、人なれしたサルが農作物を食い荒らしたり、住宅へ侵入したりする被害が出ている。名張鳥獣害問題連絡会は、地域全体でサルを追い払うための対策について話し合う研修会を開催している。

 女子生徒を襲ったサルはイタズラのつもりだったのだろうか? このサルは人間の女性、しかも若い女子生徒に性的な興味を抱いて、ふくらはぎをつかんだのかもしれない。そうであれば、地域住民にとってサルの脅威はさらに深刻なものとなる。「そんなバカなことがあるか!」と思う読者もいるだろう。しかし、サルが人間に欲情することは実際に起こり得るのだ。海外の動画共有サイト「LiveLeak」から衝撃の映像を紹介しよう。

 動画には、満面の笑みを浮かべるガタイがいい男性と、その背後にちょこんと座るサルが映っている。サルはかなり人馴れしているのか、男性の肩に手を載せている。その手を指先でナデナデする男性――。サルと人間の実に微笑ましい交流かと思いきや、中盤から事態は急展開! なんと、サルが男性の肩に載せていた手を使って、自らのペニスをしごき始めたではないか!? 勃起した肉棒を手でシコシコ……。人間に見られて笑われているのもお構いなしに、サルの手の動きは止まらない。そして、ペニスがビクビクと痙攣してフィニッシュ! サルは亀頭の先から出てきた精液を手で拭って自らの口に入れる。出したものの後始末までした後、羞恥心でも芽生えたのか、股を閉じて大人しくなった。

 見物人は大笑いである。ズリネタにされてしまった男性は、ドン引きしつつも苦笑いするしかない。よく見ればこの男性、髭面マッチョでゲイにモテそうな……。であったばかりの雄サルの心を射止めてしまったとしたら、なかなかの“色男”である。もっとも今回の動画は、被害者(?)の男性も笑って済ませているから良いものの、これが年端も行かない少女が目の前で事を見せつけられたとしたら……。サルの性欲を侮ってはいけない。

侮るべきではないと言うその絶倫ぶりを確認したいと言う方だけが元記事の動画を閲覧いただきたいと思いますが、しかしこれは大変なものですね。
人間世界の中にも様々な性癖を持つ方々がいらっしゃると思いますが、特に種族をまたいでの交流についてはなるべく平和的であって欲しいものです。

今日のぐり:「駅長蕎麦 扇屋」&「健常蕎麦 羽根屋 本店

島根県は奥出雲地方、木次線亀嵩駅に併設される老舗有名店が扇屋さんですが、今回たまたま訪問時にトロッコ列車「おろち号」に遭遇しました。
機関車が客車を押していると言う珍しいスタイルなのですが、しかしこれ前方がちゃんと見えているものなのかと少し心配になりました。

定番の割子そばは素朴な田舎蕎麦ですが、このゴツい食感はなかなか得がたいものですし、蕎麦つゆもまろやかと言うより癖の強いタイプですがこれまた味があります。
月見そばは釜揚げに地元名産ネッカ玉子をトッピングしたもので、このしっかりした食感の蕎麦だと暖かくしても食感がグダらないのがいいですね。
こちらでは温かい蕎麦は全部釜揚げ+トッピング違いと言う形になっているようですが、この蕎麦で普通のかけ蕎麦も食べてみたいですね。

一方で出雲市内の一角に位置するのが献上蕎麦の異名を持つ羽根屋本店さんですが、ちなみにこの献上された対象とは何と大正天皇だと言います。
それだけの歴史ある店だけになかなか建物にも味がありますが、残念ながら接遇面では今少しの老舗らしい修練が望ましいかなと言うところもあるようですね。

こちらの割子そばは薬味が別添えなのもありがたいですが、しかしこの薫り高い蕎麦もいいですが、この蕎麦つゆが何とも絶妙で、こちらの汁の味は非常に好みですね。
たぬきそばは揚げ玉入りのかけそばですが、そのままだと油が強く汁が少しくどくなりそうなところ、多めに添えられたネギが非常に効いていて、これも汁がいい味です。
つまみには板わさならぬあご野焼きを頼んでみましたが、トビウオ(あご)を使った大きな竹輪のようなもので、練り物としてはすっきりした味わいが好印象でした。

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