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2018年11月26日 (月)

いまさら岩手医大の寄付金強要が話題に

東京医大の件に端を発した一連の医学部入試に関わる報道が続いている中で、先日こんなニュースが出ていました。

「娘落第…寄付金3000万円返して」父が岩手医大を提訴 大学側は争う姿勢(2018年11月22日河北新報)

 岩手医大に十分な寄付をしたのに次女が落第したとして、北海道苫小牧市の父親が大学に寄付金計3000万円の返還を求める訴訟を盛岡地裁に起こして21日、第1回口頭弁論が開かれた。大学側は全面的に争う姿勢を示し、請求棄却を求めた。

 訴えによると、次女は5年生だった2014年度末の進級試験で落第。大学から「成績が悪かったのではなく、寄付金の振り込みが遅れたからだ」と指摘を受けて15年3月末、大学に1000万円を送金した。
 しかし進級は認められず15年11月、それまでに寄付した全額を返還することで医学部長らと合意したという。

 父親の代理人弁護士によると、次女が10年4月に入学する際、大学は6年間に計3000万円以上を寄付するよう求める文書を送付。父親は11年11月までに2000万円を寄付していた。
 岩手医大の代理人弁護士は河北新報社の取材に「寄付金は受け取っているが返還には合意しておらず、返還義務もない。全面的に争う」と話した。

岩手県唯一の医学部として知られる岩手医大ですが、70年余の歴史を誇る私立大学であるものの、入試偏差値や国試合格率などは全国最低ランクであるそうで、特に学年が進むほど留年も増えると言います。
その意味で5年の進級試験で落第したこと自体は別に珍しいことではなかったのだろうと思いますが、風の噂によれば成績だけなら落第水準ではなかったとも言い、学費振り込みの遅れがその理由だったと言います。
私立医大に金がかかることは周知の事実で、岩手医大の学費は私大の中では中位どころで特に高額ではないとは言うものの、大学側から具体的に金額を明示され支払いを求められるものなのですね。

こうした大学指定の金額の支払いが進級に必須となれば、それは寄付金ではなく学費として扱うべきではないかと思うのですが、金額を明示しない寄付金扱いの方がより多くの支払いを期待出来る面もあるでしょう。
支払う親としても学費扱いよりも寄付金の方が税金面などで有利なのでしょうが、しかし以前から公然と続けられてきたシステムだとは言え、改めて考えてみると何やら釈然としない思いを抱く人も少なくないようです。
ちなみにこうした寄付金の扱いは大学によっても異なるそうで、私大医学部であっても別に特別な寄付金なしで問題ない場合もあるそうですが、願書を出す前に志望先での扱いは確認をした方がいいようですね。

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コメント

私立大学医学部の学費は大学病院の運営に使われているけど、そこは誰も突っ込まないんですよね。
医学部は附属病院の設置を必須にしなければこの問題は解決するけど、関係者にとって相当不都合なことがあるんでしょうね。

投稿: | 2018年11月26日 (月) 09時34分

>医学部は附属病院の設置を必須にしなければこの問題は解決する

附属病院の設置が任意になったとしても、私立大学医学部に授業料や寄付金を下げる義理などありませんけれど・・・

投稿: クマ | 2018年11月26日 (月) 16時19分

私大の学費が高いと言うのであればそれはそれで仕方ないと思うのですが、寄付金という形で金集めをするのは学生や親にとっては対応が難しいのではないかと思いますね。

投稿: 管理人nobu | 2018年11月26日 (月) 20時05分

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