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2018年11月

2018年11月28日 (水)

医師の働き方改革のキモは睡眠時間確保にあり?

議論が続いている医師の働き方改革に関連して、厚労省検討会構成員である統括産業医の黒澤一東北大教授が、先日こんなことを言っていたそうです。

医師の時間外労働の上限設定、例外は許されない(2018年11月9日日経メディカル)

(略)
――「医師の働き方改革に関する検討会」の議論も佳境を迎えている。医師の働き方改革はどうあるべきか。
黒澤 大前提として大事なことは、医師も他の職種の人と同じ、「働く人間」であるということだ。本来であれば、医師にだけ例外的な労働基準法が定められるといったことはあるべきではない。年720時間(月平均60時間)の時間外労働時間を法定とするならば、医師も他の職種と同様であるべきだ。医師だけ、特別に長い時間外労働を設定するのは、医師の健康を守る観点、そして医療安全の観点からも非常に危険だということを強調したい。
(略)
 睡眠時間が5時間未満になると、疲労が蓄積するほか、血圧が高くなり、動脈硬化が進むと考えられている。また月当たりの時間外労働時間が増加するほど、疲労感と抑うつ傾向が右肩上がりになることが報告されている。一方で、労働時間の長さにかかわらず、睡眠時間が6時間以上であれば、うつ状態のリスクに有意差はなかったことも報告されている。
 こんなデータもある。私たちが十分に覚醒して仕事を行うことができる時間は12~13時間で、15時間以上起きていると「酒気帯び」と同じような脳機能になる。連続覚醒時間が17時間になると血中アルコール濃度は0.05%相当、24時間では0.1%相当だという。当直明けの連続勤務がいかに危険な状態か、よく分かるだろう。

 医師の働き方を議論する上では、「応招義務」は解決すべき問題だ。応招義務は、医師法で定められた義務であるものの、現実的にはその解釈は曖昧なままだ。また、それを方便として、勤務医が否応なく働かせられている現実がある。応招義務については、例えば、組織もしくは地域で担保していくことを明文化し、医師個人の過重労働を招く事態を避けるべきだ。
 医師の健康が守られる一方で、現在の働き方改革の改正法を医師にも適用して時間外労働規制を行った場合、「医療の供給量」が減少することは明らかだ。人的資源に恵まれた都市部では影響がさほど出ないかもしれないが、医師不足にあえぐ地方の病院では地域医療が崩壊する可能性が高い。直ちに働き方改革の原則に医師の労働環境を適用することは、日本の社会にとって非現実的であることも事実だ。
 従って、「長期的な取り組み」と「短期的な取り組み」に分けて対策を講じる必要があるのではないか。厚労省の検討会ではこれから論点の整理が行われると思うが、この区別を意識して議論を進めるべきと思う。

――長期的な取り組みと、短期的な取り組みとは?
黒澤 短期的な取り組みとしては、医師の過労死を防ぐ取り組みを行うことだ。検討会では今年3月、今すぐにでも取り組むべき6項目を提示した。この中で「医師の労働時間管理の適正化に向けた取り組み」「36協定などの自己点検」「既存の産業保健の仕組みの活用」の3項目は、労働基準法および労働安全衛生法に定められているもので、現時点で法的順守が課せられている事項だ。だが、夏に公表された実態調査では、36協定すら結んでいない医療機関があった。また、日本医師会の調査においては、医療機関の労働衛生管理体制において、長時間労働の面接指導や健診後の保健指導などの実施体制が十分でなかったりすることも明らかになった。まずは、これらの「当たり前のこと」を各病院にしっかりとやっていただきたい
 一方、長期的な取り組みとしては、タスク・シフティング(業務の移管)の推進、女性医師等に対する支援、シフト制や勤務間インターバルの設置など医療機関の状況に応じた医師の労働時間短縮に向けた種々の取り組みがある。地域ごとに状況も異なり、今すぐに実現できることではないかもしれない。5年間の猶予期間を利用し、実現するべきだ。
 同時に、国による支援も真剣に検討してほしい。医師の働き方改革によって提供する医療の量が低下した場合、個々の医療機関の収入も減ることは間違いない。多くの医療機関が益々経営的な問題に直面し、国民のための医療は危機にひんしてしまう。国は、働き方改革によって医師を守ると同時に、医療機関、特に勤務医を雇用する自治体病院などの地域医療を担う病院を、経営的な面で守る施策を行ってもらいたい。そうしないと働き方改革は進まないだろう。
(略)

様々な観点からの議論が進んでいることが判りますが、長期的取り組みとして経営的な視点が挙げられていることは注目すべきで、医師に限らず医療スタッフの労働環境改善において最も重要な因子と言えます。
多忙な急性期病院であっても救急車をもっと取れ、ベッドを空けるなと言われることは珍しくないと思いますが、要するに馬車馬のように働き続けなければ経営が成り立たないような診療報酬設定が根底にあるわけです。
この点の改善なくしていかに働き方改革を叫んでも、(経営的に)地域医療が崩壊するからそれは無理と反論されてしまうのが落ちなので、まずは厚労省および財務省がこの点をどう考えているのかが問題でしょうね。
他方で注目いただきたいのが睡眠時間さえ確保されていれば長時間労働でもうつ状態になるリスクは上がらないと言う点ですが、厚労省の検討会でもまさにこの点を軸にした議論が為されているようです。

医師の働き方改革で優先すべきは「睡眠時間確保」(2018年11月18日日経メディカル)

 厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」が11月9日に開催され、厚生労働行政推進調査事業費「病院勤務医の勤務実態に関する研究」分担研究者である順天堂大学公衆衛生学講座教授の谷川武氏へのヒアリングが行われた。週の労働時間がより長いグループでも、1日6時間以上の睡眠時間を確保できていればストレス反応・抑うつ度に有意差はなかったことから谷川氏は、労働時間の制限よりも、睡眠時間の確保に留意すべきで、「十分な睡眠のためには、連続勤務時間制限と勤務間インターバルの規制を行う、もしくは当直時間帯などでの睡眠時間を確保することが必要だ」と指摘した。

 谷川氏は、米国の21~38歳の健康成人48人を対象に睡眠制限と持続的な注意力との関係を調べた試験を紹介。慢性的な睡眠不足の状態にある場合、たとえ眠気を感じなくても、実は客観的な覚醒度(持続的な注意力)は低下し続けることを説明した。例えば、4時間未満睡眠を2週間ほど続けると、全く眠らず2日を過ごした人と同じ程度まで持続的注意力が低下する。一方、全く睡眠を取らない場合は強い眠気を感じるのに対し、4時間未満や6時間未満の睡眠の場合には主観的な眠気は強くならず、軽い眠気を感じている状態だという。

 さらに谷川氏はタイムスタディ調査において睡眠時間・就労時間と高ストレス者・抑うつの関連を調べた結果を紹介。ストレス反応・抑うつ度は、労働時間とは有意な関連は確認されず、睡眠時間(6時間以上)と有意に関連したことを報告した。具体的には、「就労時間が週80時間以上かつ睡眠時間が6時間以上群」の抑うつリスクは、「就労時間が週80時間未満かつ睡眠時間が6時間以上群」と比べて1.92倍で有意差は認められなかったが、「就労時間が週80時間未満かつ睡眠時間が6時間未満群」は3.94倍、「就労時間が週80時間以上かつ睡眠時間が6時間未満群」では4.13倍といずれも有意差が確認された(P<0.05、図1右)。この結果について、谷川氏は「たとえ週80時間以上働いていても、6時間以上の睡眠時間を確保できていれば有意差はなかった。労働時間制限よりも、睡眠時間の確保に留意すべきと考えられる」と指摘した。労働時間と抑うつ障害との関連に関するシステマティック・レビューでも、労働時間と抑うつ障害との関連は明確ではなく、長時間労働が抑うつ障害に及ぼす影響は確定的ではなく、無視できないとしても小さいと考えられているという。
(略)
 勤務間インターバルとして何時間が理想かという質問に対して谷川氏は、「国によって異なり、一律には言えない」とした上で、米国卒後医学教育認定評議会(ACGME)ではシフト間の最低インターバル時間を8時間にし、できれば10時間は取りたいという運用をしている点を指摘し、「参考になるのではないか」と話した。

 谷川氏の発表を踏まえハイズ株式会社代表取締役社長の裴英洙氏は、「時間外労働時間の規制と同じくらい、連続勤務や勤務間インターバルも大事だと再確認できた。時間外労働時間の規制は連続勤務と勤務間インターバルとの組み合わせで考えないと議論がなかなか前に進まない」と指摘。医療提供体制に留意しつつ、連続勤務や勤務間インターバルについて現場感と齟齬を生じないような運用案を提示するよう事務局に求めた。
(略)

こうした考え方をどう捉えるか、人によって様々な観点があると思いますが、睡眠時間として細切れの睡眠の総計でもいいのか、ある程度連続した睡眠でなければならないのかと言った点も興味がありますね。
いずれにせよ仕事の間の休養時間確保が必要であると言う考えは、ともすれば主治医制の名の下に24時間365日のオンコール状態を強いられている日本の医療現場にこそ求められる考え方ではないかとは思います。
その実現のためには当然ながらチーム医療による分業体制やシフト勤務の導入と言った方法論が考えられますが、看護師などでは当たり前に導入されているにも関わらず、医師の間では未だに導入が進みません。

この点についてはそもそも同じ診療科でシフト勤務が出来るほどスタッフの多い病院が少なく、現実的に実現が出来ないと言う側面もありますが、他方でそれが可能であっても断固拒否すると言う声も根強いようです。
自分の患者は他人には触らせたくないだとか、他人の失敗の尻ぬぐいまで押しつけられるのはたまらないなど理由は様々でしょうが、医療も決まり切った手順に従って治療が進む場合も少なくないわけです。
疾患毎に用意されたパス通りに話が進めらるような場合が代表的ですが、各種ガイドラインの整備が進んだ現代にこそ分業もやりやすいとも思われますので、各施設でもっと前向きに検討してもよさそうに思いますね。

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2018年11月26日 (月)

いまさら岩手医大の寄付金強要が話題に

東京医大の件に端を発した一連の医学部入試に関わる報道が続いている中で、先日こんなニュースが出ていました。

「娘落第…寄付金3000万円返して」父が岩手医大を提訴 大学側は争う姿勢(2018年11月22日河北新報)

 岩手医大に十分な寄付をしたのに次女が落第したとして、北海道苫小牧市の父親が大学に寄付金計3000万円の返還を求める訴訟を盛岡地裁に起こして21日、第1回口頭弁論が開かれた。大学側は全面的に争う姿勢を示し、請求棄却を求めた。

 訴えによると、次女は5年生だった2014年度末の進級試験で落第。大学から「成績が悪かったのではなく、寄付金の振り込みが遅れたからだ」と指摘を受けて15年3月末、大学に1000万円を送金した。
 しかし進級は認められず15年11月、それまでに寄付した全額を返還することで医学部長らと合意したという。

 父親の代理人弁護士によると、次女が10年4月に入学する際、大学は6年間に計3000万円以上を寄付するよう求める文書を送付。父親は11年11月までに2000万円を寄付していた。
 岩手医大の代理人弁護士は河北新報社の取材に「寄付金は受け取っているが返還には合意しておらず、返還義務もない。全面的に争う」と話した。

岩手県唯一の医学部として知られる岩手医大ですが、70年余の歴史を誇る私立大学であるものの、入試偏差値や国試合格率などは全国最低ランクであるそうで、特に学年が進むほど留年も増えると言います。
その意味で5年の進級試験で落第したこと自体は別に珍しいことではなかったのだろうと思いますが、風の噂によれば成績だけなら落第水準ではなかったとも言い、学費振り込みの遅れがその理由だったと言います。
私立医大に金がかかることは周知の事実で、岩手医大の学費は私大の中では中位どころで特に高額ではないとは言うものの、大学側から具体的に金額を明示され支払いを求められるものなのですね。

こうした大学指定の金額の支払いが進級に必須となれば、それは寄付金ではなく学費として扱うべきではないかと思うのですが、金額を明示しない寄付金扱いの方がより多くの支払いを期待出来る面もあるでしょう。
支払う親としても学費扱いよりも寄付金の方が税金面などで有利なのでしょうが、しかし以前から公然と続けられてきたシステムだとは言え、改めて考えてみると何やら釈然としない思いを抱く人も少なくないようです。
ちなみにこうした寄付金の扱いは大学によっても異なるそうで、私大医学部であっても別に特別な寄付金なしで問題ない場合もあるそうですが、願書を出す前に志望先での扱いは確認をした方がいいようですね。

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2018年11月25日 (日)

今日のぐり:「江戸切りそば 石泉」

先日以来日本の大臣が海外でもちょっとした話題になっているそうです。

「最強のセキュリティー」 桜田五輪相、PC出来なさすぎて海外で「大人気」に(2018年11月16日J-CASTニュース)

   サイバーセキュリティ基本法改正案を担当する桜田義孝五輪相が国会答弁で「自分でパソコン(PC)を打つことはありません!」と断言した問題は、海外メディアでも波紋を広げている。
   「驚く」「不可解」といった声が多いが、PCを触ったことがない桜田氏を「システムエラー」「ある種の最強のセキュリティーだ」と皮肉る声も相次いでいる。海外主要紙が相次いで取り上げるなど、「大人気」ともいえる状況だ。

   ロイター通信は、桜田氏が「東京五輪に向けたサイバーセキュリティー対策の準備の監督責任者であるにもかかわらず」PCを使ったことがなかった、と報じ、ニューヨーク・タイムズ紙は、
    「コンピューターを使わない人も多いだろうが、その多くは国家のサイバーセキュリティーを担当してはいないだろう。でも、そういう人が実際にいるのだ」
と、皮肉を交えた。さらに、USBドライブを
    「セキュリティーリスクだと広く考えられている、一般的な技術」
だとした上で、「桜田氏はそれが何であるかを理解してなかったようだ」と指摘した。

   英ガーディアン紙は、見出しで、
    「システムエラー:日本のサイバーセキュリティー相、コンピューターを一度も使ったことがないと認める」
という見出しでからかい、記事本文では、ツイッターで
    「ハッカーが桜田大臣を標的にしても、情報を盗むことはできないだろう。ある種の最強のセキュリティーだ」
といった皮肉めいた声があがっていることを紹介した。
(略)

人的要素がサイバーセキュリティーの突破口になりがちであることを考えれば、こうした方々にも理解し実行出来る対策を講じる必要性は高かろうとは思いますけれどもね。
本日は桜田五輪相の今後のPCライフに幸多かれと祈念して、世界中からある意味最強をキーワードにニュースを紹介してみましょう。

フジテレビをリストラされたガチャピンに、出演依頼が殺到中!「第二の人生は安泰」のワケ(2018年3月21日日刊サイゾー)

 フジテレビのリストラが着々と進んでいる。3月いっぱいで終了する『とんねるずのみなさんのおかげでした』『めちゃ×2イケてるッ!』に加え、志村けん、小倉智昭に近々メスが入るという報道も飛び交っている。また、社員には50歳以上を対象に早期退職者制度を実施するなど、人員整理が行われたようだ。
 その流れは、意外なところにも波及。前身の『ひらけ!ポンキッキ』から45年続いた『ポンキッキーズ』の終了が決まり、人気キャラクターのガチャピンとムックまでリストラの憂き目に遭ってしまったのだ。
 しかし、フジテレビ関係者は「あの2人の第二の人生は安泰ですよ」と言って、こう続ける。
「ガチャピンの“卒業ツイート”には2万7,000超のリツイートが寄せられるなど(20日現在)、人気は絶大。今後は、局も彼らを使った『キャラクタービジネス』に力を入れていくようです。番組が終了すれば制作コストが必要なくなり、版権収入がまるまる純益となりますからね」

 すでにスマホアプリ『グランブルーファンタジー』や、UQコミュニケーションズのCMに起用されており、春以降も契約は継続される見込みだという。
「イベント、ゲーム化、CMなど、出演依頼が殺到している状況のようです。とりわけガチャピンは、あの姿からは想像ができないほど運動神経抜群。これまでスノーボード、フリークライミング、やぶさめ、スキージャンプなど数々の高難度スポーツに挑戦し、世界的な人気を誇るパフォーマンス集団・フエルサ ブルータでは、巨大なランニングマシーンの上で全力疾走する『ランニングサムライ』という演目にも挑んでいます。むしろ、自由になったことで活動の幅が広がり、フジの再建に大きく貢献してくれそうですよ」(同)
 子どもたちに大人気だったガチャピンとムックだが、今後は「リストラの星」として中高年のアイドルとなるかもしれない。

知名度や存在感などを考慮するとゆるキャラ界でも大いに活躍が期待出来そうですが、しかしやはり実力あっての活躍なのだろうと思いますね。
昨今話題になることも多い煽り運転ですが、こちら意外な結果となった顛末を報じるニュースです。

相手が悪すぎた…あおり運転の会社員“逆襲”されボコボコに(2018年9月7日日刊ゲンダイ)

 あおった相手が悪かったか――。
「あおり運転」に腹を立て、乗用車に乗っていた男性2人を殴ってケガをさせたとして、兵庫県姫路市の会社員、北川俊輔容疑者(31)が3日、傷害の疑いで兵庫県警に逮捕された。

 北川容疑者は2日午後11時35分ごろ、友人と3人で姫路市広畑区の国道250号を大型と中型バイクでツーリングしていた。道路は片側一車線で友人2人は車線の左側を縦に並んで走行していたが、北川容疑者はセンターラインに近づいたり、左に寄ったり、多少フラついていた。
 男性会社員の運転手Aさん(24)は、同僚で助手席に座る男性Bさん(23)とボウリングを終え、車で国道へ出た。日曜日の深夜で道路はガラガラだったが、前を走る3台のバイクのスピードは制限速度の50キロほど。バイク3台が連なるうえ、北川容疑者のバイクは右へ左へと安定感を欠いていたため、なかなか抜くことができない。イライラしてきたAさんはパッシングをし、車間距離を詰め、北川容疑者のバイクをあおった。
 ようやく1台抜き、バイクの間に入り、タイミングを見計らってもう2台抜き去り、赤信号だった次の交差点で止まった。すると後ろからバイクを降りた北川容疑者が近づいてきて、運転席の窓をドンドンと叩き、「何しとるんじゃ、コラ、降りてこんかい、このボケが」とものすごいケンマクで怒鳴り出した。Aさんは「車から出たら何をされるか分からない」と怖くなり、窓を開けて話を聞こうとしたが、無施錠のドアを開けられ、座ったままの状態でいきなり顔面に強烈なパンチを浴びせられた。
 さらに北川容疑者は助手席側に回ろうとしたため、Bさんは「謝らなければ」と思い、自ら車を降りた。しかしわびる間もなく、顔面と左肩に次々とパンチが飛んできた。北川容疑者の怒りはそれでも収まらず、再び運転席側へ。「はよ謝らな、ボッコボコにされる」と身の危険を感じたAさんは、車から出てその場で土下座。次の瞬間、顔面を下から足で思いっ切り蹴り上げられた。

 騒ぎを聞きつけた通行人が110番通報。警察官が現場に駆け付けると、友人1人しかいなかったため、北川容疑者を呼び戻して事情を聴いた。Aさんは顔面、頬を骨折し、前歯が2本折れ、左頬打撲の重傷を負った。
 調べに対し、北川容疑者は「あおられたことに腹が立った。ついカッときて、殴り過ぎたことは反省している」と述べ、Aさんは「原因をつくったのは自分、あおったことは申し訳ない」と、互いに非を認めているという。

(略)

こうした場合加害者被害者と言うくくりも曖昧なものだと思いますが、相手をよく見ることは何であれ重要であると言うことでしょうか。
こちら一体何をどうやったのかと言う意味でも話題になっていたニュースですが、まずは記事から紹介してみましょう。

コインロッカー内に全裸で体育座りの男が発見される 「自分で入った」に驚愕(2018年11月21日週刊実話)

 19日午前9時半ごろ、JP仙台駅の駅員が「裸の男性がコインロッカーに入っている」と仙台中央署仙台駅交番に届け出た。署員が現場に駆け付けたところ、同駅西口、タクシープール付近にある上下2段のコインロッカーの上段で、背中を外側に向けて全裸で体育座りしている状態の男性が発見された。同署によると、男性は市内の50代とみられ、持ち物などはなく、衣服はロッカー付近に置かれていた。低体温症の疑いがあったため、同市内の病院に搬送されたが、命に別条はないという。男は「自分で入った」と話しているとのことだ。

 この事件に対して、ネットユーザーからは「めちゃくちゃこわい。ホラー番組でありそう」「なんでそんなところに入ったのだろうか」「本当に自分で入ったのか?入れられたのでは?」などの投稿が続出、さまざまな憶測を呼んだ。また、「酒や薬が原因での行動でないなら、よけいに危ないと思う」「病気の可能性があるから、今後のメンタルケアが必要では」などと男の精神状態を心配する声も見られた。
(略)
 コインロッカーに置き去りにするという事件はあっても、自ら入ったという事件は珍しい。その動機が気になるところだ。

そういうことが可能であるとは思ってもいなかったのですが、ともかくも動機の解明が待たれるところですね。
こちら海外からもツッコミを躊躇するような方のニュースが出ていますが、あまりに尋常ならざるその振る舞いを紹介してみましょう。

レストランに侵入、全裸で「マルちゃん」を食べボンゴを叩いた男 行動の一部始終が異常で話題に(2018年11月20日週刊実話)

 フロリダ州セントピーターズバーグにあるハンバーガーレストラン「チャッタウェイ(Chattaway)」で今月6日の午前3時半頃、500ドル(約5万6,000円)相当の飲食物が盗まれる窃盗事件が発生。男の行動は、店内に設置している監視カメラに映っていたため、レストラン側はすぐに警察に通報した。サンクトペテルブルグ警察が、事件が起きた前日にさかのぼって映像を確認したところ、ほかの男による異常な行動が見つかった。

 ツバの大きな帽子をかぶった初老の男は5日深夜に自転車で店に到着すると、レストランの駐車場を10分ほど自転車でうろついた後、裏ゲートから倉庫に入った。倉庫内の品物をひとつずつ並べ、ながめていたようだ。その後、男はトイレに入って服を脱ぎ、裸で店内を歩き出した。そして男はテーブルに座り、持参したインスタントヌードル「マルちゃん」を調理して食べ始めたのだ。さらに、男は店内にあった打楽器のボンゴを叩き、リズムを取った。男は4時間ほど滞在した後に、持参したインスタントヌードルを2つ、倉庫の棚に置いて去って行ったという。

 男が全ての物をきちんと元に戻して去っていったため、「チャッタウェイ」のマネージャーは、警察が映像を確認するまで裸の男には気がつかなかったという。また男は店内に侵入した際には服を着ていたが、出ていったときは全裸だったという。男の服は店内では見つからなかったとのことだ。
 この事件に対し、ネットユーザーからは「ヌードとヌードルをかけていてうまい!」「インスタ映え気にしすぎ」「最近のユーチューバーも大変だな」「これが世界の変態か…格が違う」「まさに変態紳士」などと笑う声が上がった。
 被害を受けたレストランにとってはたまったものではないが、第三者にとっては、奇妙すぎて目を引く事件だったことは確かである。

記事を見る限りでは問題の男は特に窃盗には関わっていないようなのですが、しかし同店でこうした事件が頻発すると言うのも何か理由があるのでしょうか。
最後に取り上げるのは先日話題になっていたこちらのニュースですが、これも記事から紹介してみましょう。

インドの孤立先住民、島に上陸した米国人観光客を弓矢で射殺(2018年11月21日AFP)

【AFP=時事】世界で最も孤立した地域の一つ、インド東部アンダマン・ニコバル諸島(Andaman Islands)の島を訪れた米国人旅行者が、保護政策の対象となっている先住民に弓矢で射られて死亡した。

 21日の現地警察発表によると、死亡したのは27歳のジョン・チャウ(John Chau)さん。チャウさんは地元漁民に金銭を払って船に同乗。外界との接触を完全に断った先住民たちが暮らす北センチネル島(North Sentinel Island)へ近づき、さらに1人でカヌーを使って進んだ。だが当局筋がAFPに語ったところによると、チャウさんが島に上陸した途端、その身に矢が降り注いだ。

 インド洋に浮かぶ同諸島に住む複数の先住民族に接触することは、独自の生活様式の保護、および疫病対策の観点から禁止されている。ただ規制区域の一部では立ち入りが認められており、チャウさんも同諸島への入境許可を含む観光ビザを持ち、最近数回、同諸島を訪れていた。それでも、北センチネル島から半径5キロ以内への立ち入りは違法とされている。

 当局筋によると、チャウさんは11月14日に島への到達を試みたが成功せず、その2日後に準備を十分に整え、途中で小舟を降りて、1人でカヌーに乗って島へ出発。「チャウさんは矢で襲われた後も歩き続けた。また漁師たちは先住民らがチャウさんの首に縄を巻き付け、体を引きずっていくのを目撃した」という。怖くなった漁師たちはその場から逃げ出したが、翌朝戻って海岸でチャウさんの遺体を発見した。
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この北センチネル島、その筋では有名な島なのですが、チャウ氏は宗教的普及活動目的で同島を訪問したと言い、こうした結果も覚悟した上での行動だったようです。
島民からすれば迷惑な話とも言えるかと思いますが、自らの信じる道を歩んだ結果のことですからチャウ氏も満足しているのではないかと思いますね。

今日のぐり:「江戸切りそば 石泉」

観光地である倉敷美観地区界隈では当然数多くの飲食店もありますが、その中で蕎麦屋として定評があるのがこちらのお店です。
日によって違う蕎麦粉の産地を明示しているのも特徴ですが、この日は北海道産の新蕎麦を使っているとのことでした。

当然ながら新蕎麦が目的となりますが、基本となるざるは香りの良さが目を引く細打ちのいい蕎麦で、薬味のネギなども丁寧にほぐしてあるのは好印象ですね。
同じく冷たい蕎麦の辛おろしそばは実際大根の辛味が非常に鮮烈ですが、ざるでも感じるのが蕎麦自体がわずかに硬すぎるように思いますね。
ところがこの蕎麦を温かい玉子とじでいただくとこれが実にちょうどよい具合で、玉子とじと言うメニューも温かい蕎麦としての必然性があっておすすめですね。

蕎麦屋としては安定的な味で、町の蕎麦屋としての普段使いにも観光の際に立ち寄るのにもいい店だと思います。
接遇面も特に大きな不満はないのですが、こちらの珍しい形をしたトイレのドアノブは相変わらず何だかなあと慣れないところです。

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2018年11月21日 (水)

外国人成りすまし受診問題が日本人にも波及?

このところ外国人労働者受け入れ問題とからめて、外国人のいわゆる保険医療タダ乗りが話題になる機会が増えています。

健康保険が狙われる…外国人受け入れで懸念される“穴だらけ”の実態(2018年11月12日FNN)

(略)
上の画像は、中国人観光客がSNSで日本に住む中国人に送ったメッセージだ。
「友達が日本に来ていて、子供が病気になりました。誰か保険証を貸してくれる人は、いませんか?」
保険証の不正利用をしようとしたのだ。
20年以上日本に住む中国人男性は、こうした“なりすまし受診”はよくあるとした上で、「保険証を人に貸すというのは、相当昔からあることなんです。中国では、なにか病気があっても見つけてくれないのではないかという、医療に対する不信感がある。不正使用だという事を分かったうえで、“なりすまし受診”している」とその実情を語った。
(略)
日本の健康保険制度では、高額な医療を受けても、一定以上の負担については税金から支払われる“高額療養費制度”もあり、この制度を利用すれば、ノーベル賞で脚光を浴びた高額なオプジーボによる治療も、格安で受けられることになる。この制度を使って、中国人が日本で医療を受けるツアーまであるという。
旅行代理店のホームページの書き込みを見ると、中国人が、日本で無料の治療を受ける方法がありますとあり、ここではさらにクイズ形式で、日本の健康保険を使い治療費を浮かす方法を指南していた。
(略)
外国人による健康保険の不適切とも思える利用は、これだけではない。
東京荒川区で区議を務める小坂英二氏がある資料を見せてくれた。それは荒川区が1年間に支払った出産育児一時金の件数。出産育児一時金とは、出産時に支払われる補助金の事。国民健康保険では子供一人につき42万円が支払われ、保険証を持つ在日外国人も対象だ。
2016年の荒川区での出産育児一時金の支払いは304件、1億2700万円が支払われた。しかし、304件のうち168人が日本人で、残りの5割近くが外国人と高い数字となっている。
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その中、突出している国が…“中国”だ。実に63%を占めている。一体これの何が問題なのだろうか?小坂区議はこう語る。
「それはまさにブラックボックスで、本当に生んだのかということを、役所の窓口では全く調べようがない。ウソの証明書を出されたら、それを信じて42万円出すしかない
別の自治体では、実際に出産一時金の不正受給が明るみに出て、逮捕されたケースもある。
(略)

すでに数年前からこの種の記事が断続的に出ているのですが、その都度問題視されているのが中国人の不正利用で、単純に近くで大人口を要すると言うだけではなく、文化的背景もあるとも言います。
本来的には医療が目的で入国する外国人は健康保険には加入出来ないはずなのですが、制度的な穴があって何とでもなるとは言われているところで、悪用しようと思えば悪用し放題であるとも言えます。
今後外国人労働者を受け入れるのであれば、こうした不正利用問題はますます増えてくるものと思われますが、これに対して先日政府がこんな対策を打ち出したそうです。

病院で「なりすまし防止」外国人に身分証要求へ(2018年11月18日読売新聞)

 政府は外国人が日本の医療機関で受診する際、在留カードなど顔写真付き身分証の提示を求める方針を固めた。来年4月開始を目指す外国人労働者の受け入れ拡大で、健康保険証を悪用した「なりすまし受診」が懸念されるためだ。外国人差別につながらないよう、日本人にも運転免許証などの提示を求める方向だ。

 来年度にも運用を始める。厚生労働省が在留外国人への周知徹底を図るとともに、身分証の提示要請を各医療機関に促す

 国民皆保険制度を採用する日本では、在留外国人も何らかの公的医療保険に原則として加入することが求められる。保険証を提示すれば、日本人か外国人かを問わず、原則3割の自己負担で受診できる。ただ、保険証には顔写真がついていない。「別人かもしれないと思っても『本人だ』と主張されると、病院側は反論が難しい」(厚労省幹部)という。

 自民党の「在留外国人に係る医療ワーキンググループ」が医療関係者や自治体から行ったヒアリングでは、なりすまし受診の実例が報告された。神戸市では不法滞在のベトナム人女性が2014年、日本在住の妹の保険証を悪用してエイズウイルス(HIV)の治療を受けていた。他人の保険証で医療費の自己負担軽減を受けることは、違法行為に当たる可能性がある。

もともと日本では保険証そのものが身分証的に使われる場合も多く、さらに加えて別な身分証を出せとは二重の証明ではないかと言う気もしますが、おかげで日本人も写真入り身分証提示を求められるのだそうです。
ただこの種の成りすまし問題は外国人受給者に限らず、日本人の間でも昔からある話で、特に不景気だった頃には失業者が友人知人の保険証を借りて受診すると言うことはしばしば見られたものでした。
大きな病気が見つかってしまった場合など大変に面倒な話になったりもするのですが、逆に保険加入のための健康診断などで成りすましと言った利用法?もあり得るので、医療現場での個人認識は重要です。
大多数の善良な受診者にとっては迷惑かつ面倒な話なのですが、将来的には保険証に限らず画像なり指紋認証なりによる個人認識を厳格化していくことになるとすれば、システム的対応の手間も大変なものですね。

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2018年11月19日 (月)

タトゥー施術は医療行為ではないとの高裁判決下る

以前に話題になっていた裁判の続報ですが、大阪高裁で無罪判決が出たそうです。

タトゥー彫師に逆転無罪 「医療行為に当たらず」 医師法違反事件、大阪高裁(2018年11月15日共同通信)

医師免許を持たずに客にタトゥー(入れ墨)を施したとして医師法違反の罪に問われた大阪府吹田市の彫師増田太輝(ますだ・たいき)被告(30)の控訴審判決で、大阪高裁は14日「タトゥー施術は医療関連性を欠いており、医師法上の医療行為に該当しない」とし、罰金15万円とした一審大阪地裁判決を破棄、逆転無罪を言い渡した。
 判決理由で西田真基(にしだ・まさき)裁判長は、タトゥーは歴史や現代社会における位置付けに照らすと装飾的、象徴的な要素や美術的な意義があり「医療目的の行為ではない」と指摘。施術に求められるのは美的センスやデザインの素養で、医学的技能を基本とする医療業務とは根本的に異なり「医師に施術を独占的に行わせるのは相当ではない」とし、医療と関連がない行為は医師法の規制対象外と判断した。

 公判で弁護側は、彫師に医師免許を求めるのは職業選択や表現の自由を侵害し違憲だと主張。この点について判決は「タトゥー施術に医師法を適用すると職業選択の自由との関係で疑義が生じる」と言及したものの、憲法違反かどうかの判断は示さなかった。
 施術に伴う保健衛生上の危険性については、業界による自主規制や行政指導などで対処するのが相当だとした。
 昨年9月の一審判決は、医療行為に当たると認め「皮膚障害やアレルギー反応など、医師でなければ保健衛生上の危害が生じる恐れがある」とし、有罪としていた。

 判決によると、2014年7月~15年3月、自宅兼スタジオで、針を取り付けた施術用具を使い、女性客3人の腕などに色素を注入した。被告は15年8月に略式起訴され、罰金30万円の略式命令を受けたが、納付を拒否して正式裁判となった

このタトゥー問題に関しては以前にも取り上げたものですが、もともとは特に問題視されていなかったものが2000年代から取り締まりが厳しくなり、その背景に2001年の厚労省の医師法違反との見解があったようです。
この見解自体は主に美容的な目的での脱毛行為を取り締まることが主目的だったようですが、あわせて入れ墨行為についても医師法違反としており、2010年以後各地で彫り師の逮捕が報じられるようになりました。
警察としても歴史的経緯などもあってか、素直に罰金を支払えばそれ以上のお咎めなしと言う扱いだったそうですが、今回素直に罰金を払わず裁判になった結果がこの判決に至ったと言うことですね。

厚労省の出した見解自体は人体に悪影響を及ぼす可能性がある以上、医師法違反であると言う解釈も一面の真理ではあると思いますが、ではその考えが行き着くところがどこなのかが問題です。
例えば理容師と言う職業はかつては外科医や歯科医の業務も兼ねていたことは有名ですが、現代においても危険な刃物を人体に振るい体の一部を切除しているわけで、文字通り解釈すれば危険な業務です。
うっかり手を滑らせて体を傷付けるリスクがある点では脱毛などと同様ですが、こちらに関しては理容師法によって資格が定められていると言う点で、医師法違反とはされていないわけです。
裁判所の言うところの「業界による侍従規制や行政指導などで対処するのが相当」だとはまさにそうしたことが念頭にあったのでしょうが、今後適切な資格の創設なりが求められると言うことでしょうか。

一連の経過を見ていて感じるのが医師法と言うものをこうした取り締まりの道具として使うことの是非ですが、そもそも論として医療現場は多忙であり、外来に入れ墨希望の患者に押し寄せられても困るわけです。
その意味で各業界が感染防止対策や技術研修、認定などの適切な対策を講じた上で、それぞれの仕事をきちんとこなしてくれることが歓迎される面もありますが、他方で反対の考え方もありますね。
その医療業界から批判を受ける業界の例として、最近全国的に増えていると言う柔道整復師の問題が挙げられますが、保険診療を取り扱っている以上医療財政を圧迫すると言う点からも問題視されています。
ただこれも慢性腰痛の患者が整形外科に押し寄せパンクさせるよりは、きちんと対応してくれる施設があれば行ってもらいたいと言う声もあり、柔整業界自身がきちんと改善を図ってくれることが望ましいところです。

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2018年11月18日 (日)

今日のぐり:「栄楽うどん」

先日少しばかり驚かされたのがこちらのニュースです。

人類史上最悪の年 ハーバード大研究者が選ぶ(2018年11月17日スプートニク)

米ハーバード大の考古学者らと中世史学者らが、人類史上最悪の年は紀元後536年だと決定した。全地球上で超大型火山が噴火したことが理由だ。人類がこの影響から完全に脱却するには100年を要した。科学ニュースサイト「ScienceAlert」が報じた。

「ScienceAlert」によると、考古学者で中世史学者のマイケル・マコーミック氏によると、536年は黒死病で欧州の人口3分の1が死んだ1347年や、大飢饉が起きた1918年、そして1945年よりひどい。536年には大規模な戦争はなく、536年、イタリアと南極大陸、グリーンランドで大規模な火山の噴火が起きた。研究者らは、現在のイタリアとスイスの国境沿いにあるニフェッティ峰(Colle Gnifetti)の氷河を分析し、こうした結論に至った。噴火の影響で続く約100年間、大気中に大量の噴出物が漂った。気温を下げ、干ばつと不作、大飢饉を引き起こしただけでなく、中国で夏に雪が降った。

日本における影響がどのようなものであったのかは何とも言いがたいのですが、何にしろこの時代こうした天災の影響は甚大だったことでしょう。
今日は人類史上最悪の日に哀悼の意を表して、世界中から最悪の事態と言うしかない悲劇的事件の数々を取り上げてみましょう。

体から魚が腐ったニオイを放つ、稀な遺伝子疾患を抱える女性(2018年5月1日テックインサイト)

自分で全く気付かない間に、女性は腐った魚のような悪臭を放つニオイを発していた。世界で非常に稀な奇病とされる遺伝子疾患「トリメチルアミン尿症(魚臭症候群)」を抱えて生まれてきた米在住の女性のことを『real fix』『Mail Online』などが伝えている。

インディアナ州シェリダンに住む2児の母で教師のコニー・クリスティーさん(43歳)は、トリメチルアミンという化合物を消化分解する「FM03遺伝子」の突然変異による遺伝子疾患「トリメチルアミン尿症」(もしくは「魚臭症候群」)で生まれた。この奇病は、食べ物を口にした時にそのトリメチルアミンが体内で消化分解されず蓄積され、汗や呼吸、尿の中に排出されることによって悪臭となり体から発せられるという症状を引き起こす。そのニオイは腐った魚や玉ねぎ、糞便のようで、世界でも非常に稀な疾患として認知されている。生まれてから自分のそんなニオイに気付かず過ごしてきたコニーさんだったが、19歳の時に両親から打ち明けられて愕然とした。両親はコニーさんが子供の頃にある特定の食べ物を口にすると異臭を放つのに気付き、検査を受けさせたところ「トリメチルアミン尿症」であることが発覚したそうだ。当時の心境をコニーさんはこのように語った。
「自分のニオイに全く気付いていなかったので、両親に伝えられた時はとてもショックでした。『中学や高校で、自分で気付かないうちにどのぐらい頻繁に悪臭を発していたの!?』とも思いました。小学生だった頃に私は覚えていませんが、母によるとクラスメートたちから“ツナの臭いのするコニー”と呼ばれていたそうです。成長してからは誰もあからさまには言ってくることはなかったのですが、自分の疾患を知った後で考えてみると、私を避けたりするような態度を取られていたこともあったので納得しました。知らなかった時は『私って口臭がひどいのかしら』なんて思っていたんです。この疾患のことで、かなり悩みました。」
(略)
何十年もの間、コニーさんの強烈な体臭は月に数回発せられていたようだが、30代後半になると頻繁に臭うようになったことから、コニーさんは真剣に治療を考え始めた。そして症状を緩和させるプロバイオティクス消化剤「Plexus ProBio5」と「Biocleanse」を1日3錠ずつ飲むようになったところ、この3年間で悪臭を放つ頻度は3回に減ったという。
「私の場合、ブロッコリーを食べても魚のニオイを放つんです。大好きなカニの足を食べた時には、台所のシンクが詰まったようなニオイを発していました。でも薬を飲み始めて4か月ほど経った時に、同じものを食べて15分か20分後に夫に聞いてみたら『臭わない』って言われたんです。私の首筋を嗅いで『ママ、臭わないよ』って息子も言ってくれた時には、泣いてしまいました。完治したわけではありませんが、薬が効いているのでとても嬉しいです。今はだいたい何でも食べられるし、人と話すことにもずっと自信を持てるようになりました。だからこのストーリーも、自信を持ってシェアできます。」
シェーンさんは「妻がいつも清潔にしていることは間違いないですが、放たれる体臭は水から引き揚げたばかりの独特で強いニオイを放つ魚そのものなのです。体がそのニオイを発した時、本人が気付かないこともあるので余計に葛藤している妻を見るのは辛いですが、私自身は特に気にしたことありませんでした。でも妻が幸せなら私も嬉しいですね」と話している。

体臭に悩む人は日本でも決して少なくなく、本人にとっては大変な難病だったことでしょうが、この場合旦那さんが理解のある人で良かったと言うことでしょうね。
こちらも同様に最悪の悪習問題なのですが、ちょっとその状況が理解困難なものがあると言うニュースです。

大学構内でまたも肥溜め爆発か―南昌大学で異臭、近隣道路で汚物運搬車の積荷が大量散乱と判明(2018年10月2日レコードチャイナ)

江西省南昌市にある南昌大学構内とその周辺で9月29日夕方から、強烈な悪臭が漂った。2017年に山東省の済南大学で汚物処理槽が爆発し、強烈な悪臭を発しながら汚水が構内を流れる事故があったこともあり、インターネットには「南昌大学でも肥溜め爆発」との情報があふれた。
SNSには「私はもうだめだ。臭くて死んでしまう」「学校全体が臭くてたまらない」「南大(南昌大学)の肥溜めが爆発」「いや南昌大学の隣にある肥溜めだ」「本当に臭くて目まいがする」などの書き込みが寄せられた。「大笑い」を示す絵文字を投稿したユーザーも多い。
(略)
その後、東方網など中国メディアは、悪臭の原因は南昌大学に隣接して通っている高速道路上で、「運糞車(ユンフェンチャ―)」が積荷を大量に落としたためと報じた。積荷が人糞であるか家畜の糞であるかは不明。報じられた写真を見ると、汚物は相当に広い範囲に散乱している。袋に詰められていたというが、袋が破裂したらしく、道路一面に広がっている場所もある。
南昌市当局は汚物の撤去のため清掃作業員20人と散水車6台などを現場に派遣した。汚物の量が膨大として、散水車は最終的に20台を手配した。異臭と刺激が強烈で目も開けていられない状態で、気分が悪くなる者もいたが、作業員らは懸命に汚物撤去を続け、翌9月30日午前4時ごろまでに全作業を終えたという。

中国では2017年6月に、山東省にある西南大学で汚物処理槽から内容物が噴出して構内の一部通路を覆った事故があった。「大学内で肥溜め爆発」として大いに注目された記憶が新しかっただけに、「南昌大学で肥溜め爆発」との噂が広がったと考えられる。
なお中国では過去に、バキュームカーが積荷の汚物を爆発的に噴出させる事故も、何度か報じられている。

同様の事件が何度もあると言うのが何とも恐ろしいのですが、しかし記事の写真が何とも…ですね。
こちらも決して良い匂いであるとは思えないのですが、好んでいる人がいると言う点がむしろ最悪と言うニュースでしょうか。

使用済み「生理ナプキンの煮込み汁ドラッグ」が若者の間で大流行中!(2018年11月15日トカナ)

 インドネシアの若者の間で驚愕の新ドラッグが流行しているという。その名も「ナプキンの煮込み汁ドラッグ」だ。
 英紙「Daily Mail」(11月14日付)などによると、ジャカルタやジャワ島の地元警察が、13歳~16歳の“酔っ払った”若者複数人を逮捕。後に、使用済みの生理用ナプキンを煮込んだ汁を飲んだと告白したという。
 使用者によると、ナプキンは未使用でも使用済みでも構わず、それを1時間ほど煮込んだ汁を飲むことで“浮遊感”や“幻覚”を体験できるとのことだ。そうした効果をもたらす成分については現在のところ諸説あり、インドネシア麻薬取締局は、ナプキンに含まれるクロリンが原因だと指摘しているが、バンドン工科大学の化学者によると、紙おむつや生理用ナプキンに使用されている高吸水性高分子が視覚に作用したことが原因だという。
(略)
 インドネシア紙「JawaPos」(11月6日付)によると、ナプキンドラッグは安価なドラッグとしてストリートチルドレンを中心に広がったそうだ。現状では彼らを取り締まることはできないが、麻薬取締局は子どもたちへの教育を通して改善していく見通しだという。
 ナプキンドラッグの詳しい成分・効果・副作用は現在調査中だ。いくら合法とはいえ、今後恐ろしい副作用が発覚するかもしれない。決して真似しないで欲しい。

百歩譲って未使用のものであればまだしもなのですが、しかしどんな成分にしろ体に良いとはとても思えませんね。
最後に取り上げるのは昨今話題の人工知能ネタなのですが、まずはその恐怖を呼ぶ内容を記事から紹介してみましょう。

人工知能「見えるのは人々が死ぬ姿だけ」恐怖の予言に戦慄(2018年7月9日exciteニュース)

近年、AI(人工知能)の技術向上が著しい。iPhoneに搭載されている『Siri』は多くの人の身近にあるAIだ。「Hey, Siri」と話し掛けることで起動し、例えば「あしたの7時に起こして」などと頼めば、その時間に目覚ましのアラームをセットしてくれる。
また、AIを搭載したスマート・スピーカーも、日本の一般家庭でも徐々に拡がりつつある。話し掛けた人の音声を認識し、「電気を消して」などと頼めばそれを実行してくれる生活に便利な代物だ。
しかし、このAIが恐ろしいことを勝手にしゃべったとアメリカで報じられ、話題になっている。

問題を起こしたとされるのは、アマゾン社のスマート・スピーカーに搭載されている音声アシスタント『Alexa(アレクサ)』。アメリカのサンフランシスコ在住の男性が伝えた話によると、アレクサが突然、「目を閉じるたびに見えるのはただ、人々が死ぬ姿だけ」と言い出したのだという。
アレクサはこれまでも、勝手にメールを送信してしまったり、ネット注文で買い物をしてしまったりという“誤作動”が海外で問題となっていた。メーカー側の話によると、家庭内の会話やテレビなどの音声を“過敏に拾ってしまった”ことが原因だという。アレクサが自分に話し掛けられたように聞き間違えてしまったのだ。
しかし今回の“発言”は、男性がテレビを一時停止して台所に行ったタイミングでされていて、何かの音声を拾う状況ではなかったそうだ。おまけに、アレクサはいつも通りの声のトーンで“発言”した後、これまでにないほどの不気味な沈黙を続け、もう一度繰り返すように言うと「わかりません」と答えたというからさらに怖い。現在のところ、この現象の原因は不明なようだ。

他にもアレクサが突然笑い始めるという報告が、海外では多数寄せられている。笑う現象についてはアマゾン社も「認識しており、修正に取り組んでいる」という。
日本国内では同様の報告はまだないようだが、《AIの反逆の第一歩》などとインターネット上で騒がれている。

問題のスマートスピーカーが突然笑い出すと言う話は以前にも話題になりましたが、何にしろ恐ろしいとしか言えない話ですね。
どのような思考経路を経てこんな結論に至ったのか興味深いのですが、しかし明らかに日常生活で使う機会のある文言ではないと思うのですが…

今日のぐり:「栄楽うどん」

美観地区からもほど近い倉敷市街の一角に位置するこちら、ごく目立たない小さなお店なのですが、市内では有名なうどん屋だと聞きます。
今回はちょうど開店直後に訪店したのですが、この界隈の飲食店としてはわりと早い時間から開いているようですね。

カウンターの中にはざるうどん用の汁がずらりと並んで壮観ですが、試みにそのざるうどんを頼むと隣室から一瞬で出現したのにはびっくりです。
別にうどんは乾いてもないし色艶はいいので問題ないですが、以前にお邪魔した際の記憶では柔らかめのうどんだった気がしたのですが、今回はわりと硬めでした。
それも八分程度の茹で加減で引き上げて締めたような硬さで、開店直後だけにまだ品質的に安定していないと言うことでしょうかね。
汁はやはり際立って甘いとしか言いようが無く、まあ好みは別れるところだと思いますが、この甘い汁に程よくワサビを入れると良いアクセントで不思議にうまいのですね。

しかし蕎麦屋は麺の長さにこだわると聞きますがうどん屋はそうでもないのでしょうか、こちらのうどんは相変わらず扱いに困るような長さで食べるのが大変ですよね。
今回はザルの上で一度麺をたたんで、ひとかたまりにして持ち直すとうまくいったのですが、うどんを食べるに当たってこれが正しい作法なのかどうか気になります。
まだ食事時前でもお客は大勢入っているし、ちょいと小腹が空いた時にもちょうどいい感じの価格と量ですが、繁盛時には駐車場が限られるのが難点でしょうか。

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2018年11月14日 (水)

公立病院の経営改善策、必ずしも奏功せず

医療専門職も世間並みには売り手市場だと思うのですが、その医療現場でちょっと珍しいニュースが出ていたのを御覧になったでしょうか。

赤字の市立旭川病院、医師・看護師らの給与削減へ(2018年9月12日朝日新聞)

 北海道旭川市は11日、市立旭川病院の医師や看護師らの給与を2年間、削減する方針を決め、関連議案を定例市議会に提出した。同病院は深刻な赤字が続き、経営改善が喫緊の課題だ。給与削減で年約1億3千万円の節減を見込む。

 市によると、市長部局との人事交流で来た職員や昨年4月以降の採用者を除く約430人が対象。給料本体を削減するのは、管理職、課長補佐級を中心とした医師や看護師、薬剤師らで、削減割合は20~1・8%。ボーナスにあたる勤勉手当は若手も含め、1回あたり0・5~0・25カ月分削減する。削減は11月から2年間で、労組とも合意しているという。

 同病院は2009年度以降、ほぼ毎年、単年度赤字が続き、昨年度の赤字は6億3千万円だった。今春以降、病床利用率は向上しているというが、経営立て直しのため、給与削減に踏み込んだ。

派遣元の旭川医大から身を切る覚悟での改革が足りないと言われた結果だと言い、こうして身を切る改革を進めた以上大学としても医師を派遣することでしょうから、今後同病院に送られる先生方も大変ですよね。
興味深いのは市は「他職場との関係もあることから、一般事務職員については対象に含まない考え」なのだそうで、医療関係者においては他職場との関係を考えたのかどうか興味があるところです。
いずれにせよ合意の上で施行することで、文句があるなら退職すればいいと思うのですが、こうまでされてもなお市立病院にしがみつきたい方々と言うのは永年勤続を目指しているのか、改革が成功すれば良いですね。
公立病院と言うところは昔から経営的にはあまり良い話を聞かないもので、その理由も様々なものがあるのだと思うのですが、ちょうど先日はこんな記事が出ていてなるほどそうだろうなと感じさせられました。

患者増加、安易に盛りこむ…65病院が経営悪化(2018年11月12日読売新聞)

 全国141の病院を運営する独立行政法人「国立病院機構」が、2016年度に設立以来初めて赤字に転落したことを受け、会計検査院が各病院の経営状況を調べたところ、同年度に経営改善計画を立てていた92病院のうち、約9割の82病院が計画を達成できていないことが分かった。約7割の65病院は15年度より経常収支が悪化していた。

 機構は、国の医療政策や地域医療の向上に貢献することを目的に、04年に設立され、国立病院・療養所の大半の経営を国から引き継いだ。ただ、全体の経常収支比率は10年度の107%をピークに悪化に転じ、診療報酬改定や消費増税の影響などから16年度は99・2%(経常収支は68億円のマイナス)と設立以来初めて経常赤字を記録。17年度も99・7%(同21億円のマイナス)で2年連続の赤字となった。
 検査院は、機構の財務状況や各病院の経営改善に向けた取り組みを調査。その結果、国公立や医療法人などの他の病院に比べ、支出に占める医薬品や医療器具などの購入にかかる材料費の割合が高く、一貫して上昇傾向にあった。収入の大部分を占める一般大規模病院では、病床利用率が低下していた。

 各病院は、資金余力に不足が見込まれる場合、機構の通知に基づき経営改善計画を作成し、実行することになっている。しかし、16年度決算では、15年度より経営が改善されたのは27病院にとどまった。
 各病院が経営改善計画で掲げた実施項目は「収益の増加」が89%を占め、その内容は「患者数を増加させる」が大半だった。実現可能性や医療需要などを加味しないまま、患者数の増加を安易に盛り込んだことで、計画を達成できなかった病院が多かったとみられる。

病床利用数が下がっているから患者を増やすと言うのは一見すると妥当な対策に見えるのですが、しかし医療現場で働く人々にとっては給料は増えず仕事ばかりが増えるわけで、やる気の出る話ではありませんよね。
何であれ多忙な職場では仕事を増やすことは歓迎されず、特に多くの公的病院のように労働量が報酬に反映されないような給与体系では、なるべく仕事をしないで給料をもらう方が賢いと言う考え方が出来ます。
救急医療などは別として予定を立てて待機的に行う医療も少なくないわけで、検査処置の予定をちょっとずつ先延ばしするだとか、手のかからない軽症患者でベッドを埋めてしまうと言った自衛手段も行われるようです。
こうしたことをやっていれば顧客単価が上がるはずもないので、一見病院の求めるように数だけはこなしているように見えても、売り上げは一向に伸びず経営的には全く改善が進まないと言うこともあり得るわけです。

医療に限らずどこの職場であれマンパワーが基本である以上、職場のスタッフの士気をどう高めるかを考えることが経営改善の基本だと思うのですが、その意味で数を減らしてでも質の高い顧客に絞りたいところでしょう。
経営的観点からも紹介率を高めましょうとはよく言われるところですが、顧客の質を高めるためにはむしろ逆紹介率の方が重要であるのに、安定していて開業医でも十分そうな患者が案外病院に来ているものです。
外来をやっている医師としては重症患者ばかりでも大変で、月一回薬をもらうだけの患者と世間話でもして一休みしたいのも人情ですが、日本の場合医師一人が扱う患者数が多すぎるのも問題なのでしょうね。
病院当局としては試しに医師達の外来枠を強制的に何割か削減してみれば、顧客単価の安い患者など診ている余裕はなくなると思うのですが、患者に合った逆紹介先を探すのもそれなりに大変な作業ですよね。

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2018年11月12日 (月)

認知症高齢者に関するニュース2題

かねて安楽死容認の先進国として知られてきたオランダで、先日こんなニュースが出ていました。

認知症患者を安楽死させた医師を訴追へ、オランダ合法化後初(2018年11月10日AFP)

【AFP=時事】オランダ検察当局が、認知症を患った女性(74)を安楽死させた医師の訴追手続きを進めていることが分かった。当局者が9日、発表した。同国で2002年に安楽死が合法化されて以来、こうしたケースは初。

 オランダと隣国ベルギーは「慈悲殺」とも呼ばれる安楽死を世界に先駆けて合法化した。しかし、極めて厳しい条件の下で医師が行う場合しか安楽死を認めていない。
 すべての安楽死を厳しく監視する安楽死地域審査委員会(Regional Euthanasia Review Committee)の2016年の報告書によると、この女性医師は認知症の女性患者に対し、致死薬を投与した際に苦しまないようコーヒーに催眠鎮静剤ドルミカムを入れたが、その数分後に致死薬を注射している途中で女性患者が立ち上がったため、家族が協力して体を押さえ付け、その間に医師は残りの薬を注射した。

 検察は9日、老人ホームに入居する数年前に作成された女性患者の意思表明書は「不明確で矛盾」しており、「女性は日頃から死にたいと言っていたが、死にたくないと言うこともあった」と指摘し、医師は女性と話し合い、今も死にたいと思っているかどうかを確認すべきだったと主張。今回の件は認知症患者の安楽死についての重要な法律問題に関わるとして、同様の問題に対処するため裁判に持ち込むことにしたと述べている。
 オランダ放送協会(NOS)が医師の代理人の話として報じたところによると、医師は慎重に行動したと思っているとした上で、認知症患者らの意思確認についての指導を受け入れる意向を示す一方、訴追については遺憾だと話している。

 安楽死地域審査委員会によると、オランダでは2017年、全死亡者15万人超の約4.4%に当たる6585人が安楽死で命を絶った。同委員会はその12件に懸念を表明。うち2件について現在、検察が捜査を行っている。

全死者のうち約20人に1人が安楽死だったと言うのも少しばかり驚く数字なのですが、これだけ一般的になってくると手続き上の不備があるケースと言うものもどうしても出てくるのだろうとは予想出来ます。
記事から見ると鎮静剤の量が不足していたのではないかと感じるのですが、これも呼吸抑制の来やすいことで知られる薬で、高齢者に過量投与をしてしまえばそれだけで命に関わると言う事があり得ます。
どうせ死なせるのだから同じ事だろうと言う気もするかも知れませんが、その辺りの手順をきちんと踏んだ上での合法化と言うことで、今後は担当医にもより慎重な対応が求められると言うことでしょうね。
さて、これから死なせようと言う人間ですら意志に反して押さえつけてはならないとなれば、一般の患者ではますます論外と言うことになるのでしょうか、このところまたぞろ話題になっているのがこの種のニュースです。

認知症の人の身体拘束(上)「やむを得ず」病院の苦悩…少ない人員 絶えぬトラブル (2018年11月5日読売新聞)

 認知症の人が病気やけがの治療で一般病院に入院した際、事故防止を理由に手足などを縛られる身体拘束。入院患者のほぼ3割が拘束を受けているとの調査結果もある。医療現場の苦悩と改善への動きを報告する。

 午後7時を過ぎても、2階と3階の病棟はざわめいている。東京都内の約60床の一般病院で、当直の院長に同行した。患者は70歳代後半から90歳代が中心だ。入院の理由は様々だが、認知症の人が多く、4人に1人は何らかの拘束を受けている
(略)
 院長の当直は月8回ほど。当直医は1人で、救急車も受け入れる。夜間の病棟の看護師は各階に1人ずつ。看護助手は2人ずつの体制だ。
 入院患者のトラブルは一瞬で起きる。転倒して打撲や骨折をしたり、点滴チューブを引き抜いて服が血まみれになったり、ベルトで胴を拘束されたのに、すり抜けて、ベッドから出て転んだり……。
 「助けてくれー」「外してくれー」。暴れる患者を拘束しようとすると、そう叫ばれることがある。興奮が収まらない場合は、睡眠剤を注射して眠ってもらう。身体機能が低下した高齢者は薬の成分が朝まで残り、ふらついたり、食欲が落ちて朝食も薬も口にしなかったりするなどの悪循環も起きる。それでも、身体拘束を行わざるを得ない。これも病院の一面なのだ。
(略)
 9月、病院で起きた入院患者のトラブルは31件。珍しく事故に至るケースはなかったが、これまでには転倒による 大腿 骨骨折や脊椎圧迫骨折事故も起きた。見守りを徹底しても、少人数では限界がある。病院の経常利益率は一般的な3~5%。看護師を増やす余裕はない
 看護師から「罪悪感がある」「身体機能が落ちないか不安」「家族から同意を得ても、認知症の患者本人が理解しておらず、胸が痛む」などの声も届く。
 「病院内での事故は許さないという患者の家族や社会の意識が、拘束は必要だという医療現場の判断を後押ししている」と、院長は言う。
 医療界には、家族側から損害賠償訴訟を起こされれば過失責任を問われるという認識がある。実際には、勝訴、敗訴それぞれのケースがある。ただ、家族側の主張を退けたある判決で、「適切に拘束をしていたため、転倒事故は病院の注意義務違反ではない」とする見解が示されるなど、裁判が過失の有無を問う以上、病院は拘束を重視せざるを得ない状況もある。

 一部だが、院長が、言動に違和感を覚える家族もいる。「縛っていい。それで動けなくなれば在宅介護が楽になる」という家族。寝たきりに近い患者について、「退院させるなら自分でトイレに行けるように治してほしい」と、無理な要求をする家族にも会う
(略)
 「患者さんに対し、拘束して申し訳ないと思う。その気持ちを医療者と家族、社会が共有することが、問題を改善するためのスタートではないか。不必要な拘束を減らすことは何より患者さんのためなのだから」と、院長が言葉を継いだ。

この種の記事に関しては以前から周期的に出てくるものですが、それだけ拘束と言う行為が医療現場で変わらず行われ、それを問題視している人がいると言うことなのでしょうが、問題は誰が問題視しているのかです。
基本的に家族が24時間付き添い見張ってくれるならば拘束は必要ない場合がほとんどであり、病院側としても拘束するか付き添うかの選択肢は提示しているはずで、その結果やむなく拘束が発生していると言えます。
こうした経緯を考えると家族側から拘束を問題視することはあまりなく、むしろ適切な拘束を行わず事故になった場合の責任を問うケースの方が多いと思うのですが、そこで出てくるのが社会の意識なるものですね。
進歩的な方々に言わせると拘束などほとんどの場合必要ないと言うことであり、事実適切な対応を取れるのであれば拘束が必要ない場合も多いのでしょうが、その適切な対応が取れない現実が問題です。

もちろん問題となるような患者が各病棟に1人、2人であればまだしも、今回の記事のように高齢者ばかりを受け入れている施設であれば全員に手厚い拘束回避策をとることなどまずもって無理だろうとは思えますね。

相対的に若い患者が多い急性期の病院も重症患者が多いと言うことであって、結局のところ認知症老人を入院させること自体が問題発生のリスクと言うしかないのですが、では結局どうするべきなのかです。

現状では医療機関側としては限られたマンパワーで出来ることをするしかありませんが、適切な拘束を行って訴えられ負けるリスクよりも、適切な拘束を行わず事故を起こして裁判に負けるリスクの方が、今のところ高いと言う判断は妥当なのだと思います。
本人家族として拘束も嫌だし付き添いも出来ないと言うのであれば、お金を出して個人的に付添人なりを雇えば良いでしょうが、そこまでやってまで拘束を拒否している人は極めて少ないのではないでしょうか。

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2018年11月10日 (土)

今日のぐり:「左京」&「永楽蕎麦」

世の中に恐ろしい出来事は数多いものですが、こちら人によってはまさに身の毛もよだつと言うニュースでしょうか。

両親が貯めた現金千ドル、2歳の息子がシュレッダーに(2018年10月5日CNN)

(CNN) 米ユタ州に住む夫婦が借金返済のために貯めていた1000ドル以上の現金が、ある日忽然(こつぜん)と姿を消し、シュレッダーの中で細切れになっているのが見つかった。2人が探し当てた「犯人」は、好奇心いっぱいの2歳の息子だった。

ベン・ベルナップさんと妻のジャッキーさんは、ベンさんの両親に買ってもらったユタ大学アメリカンフットボールチームのシーズンチケット代返済に充てるため、貯金を続けていた。
たまった現金1060ドル(約12万円)を封筒に入れておいたところ、週末にかけてこの封筒が消え、家中を探し回る羽目になった。
「私がゴミをかき分けていると、妻が叫び声を上げて『あった』と言った」。ベンさんはCNN系列局のKSLにそう語った。「妻はシュレッダーを抱えて言った。『お金はこの中だと思う』」
2人がシュレッダーの中身を空けたところ、紙吹雪状態になった紙幣が出てきた。
「私たちは5分ほど、ただ無言でそれをかき回していた」とジャッキーさん。「どうすればいいのか分からなかったけれど、しばらくして私が沈黙を破った。『いつか結婚式で披露する最高のエピソードになるね』」

紙幣をシュレッダーにかけた「容疑者」は、2歳の息子のレオちゃん。普段から母親のすることを見ては真似しているといい、「自分たちの宛名の入ったジャンクメールや、破棄したい重要書類をシュレッダーにかけるのを手伝ってくれる」とジャッキーさんは証言する。
幸いなことに、細切れになった紙幣は米財務省の損傷紙幣交換局に届ければ、交換してもらえることが分かった。ただし同局が断片を全てつなぎ合わせて金額を確認するまでには、多少の時間がかかる見通しだ。
ベンさんが翌朝、電話で問い合わせたところ、「袋に入れて郵送してください。1~2年で返金できるでしょう」という返事だった。

ちなみに誤って焼けてしまった場合は灰が原型を留めていることが大事なのだそうで、うっかち「無言でそれをかき回し」たりしないことが重要ですね。
本日は極めてはた迷惑な息子氏の健やかなる成長を祈念して、世界中からそれはちょっと…と思わず眉をひそめてしまいそうなニュースを紹介してみましょう。

「歯が無いんだよっ!」入れ歯を外して大声で不法侵入者を撃退した73歳女性(2018年10月3日テックインサイト)

高齢者は犯罪者に狙われやすいとも言われるが、このほどアメリカで高齢女性の自宅に不法侵入した男が逮捕された。この女性は男に向かって怒鳴りつけたため、危害を加えられることは無く無事だったが、なぜか入れ歯をわざわざ外してから怒鳴ったことが話題を呼んでいる。『WFTV』『CBS Minnesota』などが伝えた。

米フロリダ州タイタスビルで先月28日、ペネロペ・ペターセンさん(Pennelope Pettersen、74)という女性の住居敷地内にマサチューセッツ州ボストン出身のアクセル・リベラ(Axel Rivera、28)が不法侵入し、逮捕された。
幸いにもペネロペさんはアクセルに危害を加えられることなく、大事に至ることはなかった。アクセルは午前2時20分頃、ペネロペさん宅の裏門から侵入した後に服を脱ぎ、淫らな恰好で踊るように歩き回っていたという。
その気配に気づいたペネロペさんは当初、飼い猫が外にいると思ったそうだ。窓のブラインドから裏門を覗いてみると、彼女の目に映ったものは裸で踊る男の姿だった。ペネロペさんの驚きは尋常ではなかったことだろう。

しかし、かつてセキュリティガードや警察官をしていたペネロペさんは、ひるむことなく「不法侵入者に思い知らせてやる」と決めた。そして両手をあげて威嚇のポーズをとり、なぜか自分の総入れ歯を外してから、アクセルに向かって大声で「ばあちゃんは歯が無いんだよっ!」と怒鳴ったのだ。
これにはアクセルも驚いて自分の服をその場に置いたまま逃げたが、後に通報をうけた警察により、ペネロペさんの自宅近所で住居不法侵入及びわいせつ罪により逮捕された。
同日午後には裁判所でアクセルの冒頭手続きが行われたが、検察官は「今回の事件は、酒に酔った勢いが原因かもしれない」と話している。なおアクセルの保釈金は2万ドル(約228万円)に設定されており、現在ブレバード郡刑務所に身柄を置かれている。

何と言いますか、尋常ならざる変態にそれを上回る行為で対抗したと言うことなのか、ちょっと意味不明なのですが元気があってよろしいと言うべきでしょうかね。
同じく尋常ならざる上に意味不明と言うのがこちらのニュースですが、その迷惑度はちょっと比較になりません。

中国でバスが橋から川へ転落 13人死亡、2人不明 直前に女が運転手襲う(2018年11月2日CNN)

北京(CNN) 中国南西部の都市、重慶でバスが橋から川へ落ち、乗っていた少なくとも13人が死亡した事故で、中国当局は2日、停留所を乗り過ごした乗客の女が運転手に襲い掛かったことが原因の一端だったことを明らかにした。
バスに乗っていた15人のうち、これまで13人の遺体が回収されたが、2人は行方不明となっている。

地元警察が公開した車内カメラの10秒間の映像には、乗客の女がハンドルを握る男性運転手に向かって叫び声をあげる様子がとらえられている。日にちは先月28日で、時刻は午前10時を少し回ったところだ。
48歳のこの女はその後、自分の携帯電話で運転手をたたいた。運転手は右手で応戦したが、女に再びたたかれると、突然左に急ハンドルを切った。バスは対向車線を突っ切って、橋の側面のガードレールに激突。乗客らの悲鳴が聞こえたところまでの様子が写っている。
バスは橋の下を流れる揚子江に転落した。70メートルを超える深さの川底まで沈み、今月1日未明になってようやく引き上げられた。上記の車内カメラはダイバーが回収した。

警察は車内カメラの映像やバスのルート上に設置された監視カメラの映像、目撃者の証言などを総合して事故原因を分析。女と運転手がともに法律違反を犯し、公共の安全に重大な危険をもたらしたと結論付けた。
当局は42歳のこの運転手について、適正な安全手順に従っていなかったと指摘。ただ精神状態にはいかなる異常も見られなかったとした。バスの車両を調べたところ、機械的な問題は認められなかった。

運転手も運転手なのですが、聞くところによると中国では昨今この種の暴力行為が頻発していて社会問題化しているそうです。
昨今画像投稿はすっかり一般化しましたが、幾ら何でもそれはいささかどうよ?と思われるのがこちらのニュースです。

服役中のインスタモデル「温かいクロワッサンを」「iPhone持たせて」勘違い発言連発(2018年10月3日テックインサイト)

今年5月に無免許で運転していたところ、警官に呼び止められたロシアのインスタグラムモデル。罪から逃れるために警官に性行為をオファーするなど呆れた行為がメディアで報じられ、その後18か月の懲役刑を受けた。現在も服役中だが、同じ受刑者からは反感を買い熱湯を浴びせられるなど今までとは別世界の暮らしに戸惑うも勘違い発言を連発、さらに「刑務所内でのビジネス」まで考えているという。『Mirror』『The Sun』などが伝えた。

モスクワ在住の人気インスタモデル、キラ・メイヤー(24歳)は今年5月、過去の交通違反行為から無免許であったにもかかわらずメルセデス車を運転しているところを、交通整理の警官に呼び止められた。
キラは、警官から報告書類を引っ掴み、罵声を浴びせて引っかく、蹴り上げるなどした後、さらに車でその場から逃走しようとした。その後、あろうことか起訴を逃れたいばかりに「見逃してくれたら、1対1もしくは3人でイイコトできるわよ」と性行為を持ちかけた。警官はもちろん応じることもなく、結果として裁判でキラは18か月の懲役刑を言い渡された。
(略)
インスタグラムの撮影などで、トロピカルな場所やエキゾチックなホリデーにこれまで慣れ親しんできたキラ。モスクワの留置場では「オイスターが食べたい」「トップレストランからのデリバリーを頼んで」と看守に勘違い発言を連発し、笑われている。これまでの刑務所暮らしについて、キラはメディアの取材にこのように語っている。
「刑務所生活があまりにも酷いのでショックを受けたわ。ある先輩に新入りだからと部屋とトイレ掃除を命令されたの。歯向かうつもりはないけど、新入りだからっていうプレッシャーを与えられるのは我慢できない。火傷を負わせた受刑者らは、私がグラマラスだから嫉妬してるのよ。半分ほどの受刑者は私の姿が気に入らないようね。あとの半分は、おしゃれや美容のことなどガールズトークをしたがるわ。」
「朝食に変なポリッジ(オーツ麦を牛乳で煮込んだもの)を出されたから、看守に温かいクロワッサンとフレッシュオレンジジュース、ミックスオムレツとチーズを出してって頼んだの。そうしたら笑われたわ。ここではホテルのように食べ物をオーダーできるものだと思っていたから。不細工なメタルのボウルに食べ物が入っているの。あんなの食べられやしないわ。だから家族が持ってきてくれたプラスチック製のお皿を使っているの。オイスターが食べたくてしょうがないわ。」
「ベッドなんてメタルバーでできているのよ。普通の矯正マットが欲しいって言っただけなのに、また笑われたの。前は携帯電話を3台持っていて、しょっちゅうインスタをしていたわ。なのにここじゃ電話も使えないなんて。ベーシックなタイプのiPhoneでいいから持たせてって頼んでみたけど、笑われただけだったわ。」
(略)
滑らかに次から次へと塀の中での暮らしを語り、果ては刑務所内でのビジネスを夢見るキラだが、罪を犯しての服役中という自覚がないばかりか、反省の色もないようだ。残りの服役期間で、罪を悔やむ気持ちが生まれるか否か…今のところは期待できそうにない。

浮世離れしていると言うべきか何とも微妙なのですが、しかしロシアの刑務所も案外と自由な雰囲気があるものなのでしょうかね。
最後に取り上げるのは一部方面で話題になっていたニュースですが、まずは記事から紹介してみましょう。

6,000人斬りのイタリアの63歳プレイボーイ、23歳のお相手と行為中に腹上死(2018年10月4日サイゾー)

 腹上死――それは男なら誰もが憧れる死にざま=生きざまだが、40歳年下の若い女性との行為中に名誉の死を遂げたイタリア人男性が話題となっている。

 英紙「メトロ」によると9月25日、アドリア海に面した伊・エミリア=ロマーニャ州リミニで、マウリッツィオ・ザンファンチさん(享年63)が、東欧からの女性旅行者(23)を自宅に連れ込んでお楽しみ中に心筋梗塞を発症。お相手の女性は驚いて救急車を呼んだが、病院で死亡が確認された。
 60代前半での若すぎる突然死だが、イタリアの各メディアは「彼が一番望んでいた死に方だ」と報じている。

 実はザンファンチ氏、「リミニのロメオ」の愛称で親しまれてきた、有名なプレイボーイだ。17歳のときに地元のナイトクラブの客引きとなった彼は、道端で若い女性に声をかけ続ける日々を経て、着実に経験人数を増やしていった。オリーブ色の肌と長くなびく髪、セクシーな胸毛を持つ彼は、女性とベッドインするのに「なんの苦労もしなかった」といい、全盛期にはひと夏で200人以上の女性と寝ることができたと過去を振り返っている。
 1970年代にはクラブのプロモーターに昇格した一方、オフシーズンの冬季には北欧の旅行会社で働き、そこでもプレイボーイとして名をはせた。スウェーデンのある町には、彼の蝋人形がお目見えしたこともあるほどだ。
 そんな人生で、彼は実に6,000人斬りを達成していたと明かしていた。

 しかし、今から4年ほど前には、ドイツ紙「ビルド」のインタビューで「59歳は、セックスするには年を取りすぎている」と話し、事実上のリタイア宣言をしていた。ところが、実際はまだまだ現役だったということだ。
 プレイボーイの名に恥じない、名誉の死だったに違いない。

人生かくありたいと言う声が少なくなかったそうですが、しかし人間目的意識があれば何事もここまでマメになれると言うことでしょうか。
生物学的に見るとまさに本能に命じられるままに活動に励んできたと言えますが、彼の子孫は果たしてどれくらいいるものなのでしょうかね。

今日のぐり:「左京」「永楽蕎麦」

皿そばで有名な兵庫県豊岡市の出石町界隈ではこの時期大変なお客の数ですが、こちら城下町の入り口近くに位置するのが「左京」さんです。
見た目は間口が狭いこともあり目立たない地味なお店なのですが、とにかく毎回安定した品質の蕎麦を出してくれることからたびたびお邪魔しておりますね。

メニューは皿そばに飲み物しかありませんので迷うことがありませんが、蕎麦が来るまでにちょいと舐めてみてもまったりとした返しに出汁のしっかりした良い蕎麦つゆですね。
よくつながった蕎麦はしゃっきりした茹で上がりもさることながら、いつもながら水を吸わない陶器の皿であるのに水切り具合が完璧なのには感心させられます。
蕎麦と蕎麦つゆのマッチングもいいですし、蕎麦湯はナチュラルタイプでちょうど頃合いの塩梅で、蕎麦をいただいていると蕎麦を切る音が聞こえるのもまた風情がありますね。

一方、出石の街並みの中でもやや外れた静かな一画にあるのがこちら「永楽蕎麦」さんですが、ともかくも名前通り一体でも老舗で通っているお店です。
何とも立派な彫り物の食卓が素晴らしいのですが、この日に通された席ではごく普通の味気ない卓になっていてちょっとがっかりしてしまいました。

まずは渋みのある辛口の蕎麦つゆもさすがなのですが、運ばれて来た瞬間に驚いたのが蕎麦の香りがすごいことで、これがまたしっとりとしながらしっかりしたいい蕎麦ですね。
この風味と食感のバランスは絶妙としか言いようがないですし、このよい出汁を蕎麦湯で薄めていただくのがまたありがたいものです。
老舗らしくいい蕎麦を出すお店だとは承知していたつもりですが、今回はとりわけ素晴らしい出来で遠くから訪れた甲斐があったと言うものでした。

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2018年11月 7日 (水)

進む財務省の医療介入、意外と強力なツールにも?

財務省が医療に口を出すことは今や全く日常的な光景となっていますが、先日はこんなニュースが出ていたことをご存知でしょうか。

財務省「病床数と入院医療費は相関、病床削減を」財政審で提案、国保の法定外一般会計繰り入れ解消も(2018年10月30日医療維新)

 財務省は10月30日の財政制度審議会財政制度等分科会(分科会長:榊原定征東レ相談役)に、入院医療費と病床数に強い相関が見られるとして、病床数削減など地方ごとの「医療提供体制適正化」の取り組みを求めた。地域医療構想の進捗が遅く、公立・公的医療機関だけを見ても地域差があるとも指摘し、民間医療機関も含めて具体的対応方針作成の推進や病床の機能分化・連携を進めるため、都道府県の権限強化を検討することも求めた。
 国民健康保険では、制度上の公費支出に加え、決算補填などの目的で法定外一般会計繰り入れが市町村により毎年度3000億円以上行われている。収支圧迫の要因となっており、給付と負担の対応関係が不明確になるとして、都道府県単位の運営となることを機にやめることを求めた。

 財務省が提出した資料では、入院医療費(年齢調整後)と病床数に強い相関があるとして、「高齢化率等の年齢構成の違いでは説明できない地域差である」と主張。医療費は医療提供体制に強い影響を受けると考えられ、「各地方による医療提供体制適正化の取り組みが重要」だと求めた。
 地域医療構想の推進に関しては、2025年までに増減すべき病床数について、具体的対応方針に合意済みの施設数が約1万4000のうち約280施設にとどまり、公立・公的医療機関約1650施設の進捗状況を見ても、合意した施設や議論を開始していない施設の割合で地域差が大きいことを指摘した。推進のためには都道府県の権限強化を推進するべきと提言し、記者会見した分科会長代理の増田寛也東京大学公共政策大学院客員教授によると、委員の1人からも、「民間病院を含めて地域全体の取り組みが必要で、そのためには知事の権限強化を考えるべきでは」との意見があったという。

 この日の会議ではニッセイ基礎研究所准主任研究員の三原岳氏からのヒアリングも行われ、同氏は「社会保障制度改革における自治体の役割を問う~医療行政の都道府県化の現状と課題~」としてプレゼンをした。その中で、「地域医療構想の実情」として、政府文書や当局の説明で「過剰な病床の適正化」と「提供体制構築」という2つの目的が混在しており、当初は前者、特に急性期病床の適正化のための政策としてスタートしたものが政策形成のプロセスで変化したのではないか、と指摘。2025年の必要病床数について地域医療構想で「削減目標ではない」と明記した都道府県が過半数の29に上ったことを明らかにした。
 三原氏は、地域医療構想と国保の都道府県化、医療費適正化を「3点セット」とし、「これを地域医療構想の中で明確にリンクさせたのが奈良県のみで、他の都道府県は、地域医療構想を医療費に絡めて説明した場合の地元医師会の反発を避けた可能性があり、ガバナンス強化を促す国と都道府県との間に認識のギャップがあるのではないか、また都道府県は過剰病床の適正化による医療費削減に消極的で、ここにも国と認識のギャップがあるのではないか」と指摘した。地域医療構想の策定に携わった委員の1人は、「これらの指摘はガイドラインをつくったときに想定内で、初めはどうしてもそうなるだろうということだった。これから適正化をしていくことが重要だ」と述べたという

このベッド数問題に関連して先日川崎市で外国人向けのメディカルツーリズムを標榜する病院を開設すると言う話があり、医療系団体がそれに反対するコメントを出したことが報じられていました。
医療ツーリズムはさておき、自由診療でやる分には地域医療計画等での病床数規制の対象外であることが、いわば抜け道として機能する危惧があると言う意見が出されているようですね。
外国人医療問題に関しては昨今の外国人労働者受け入れ拡大に伴い、今後各地で無保険外国人の医療費問題が頻発するとも予想されるのですが、特に地方の末端医療機関にとっては頭の痛い問題です。
外国人を受け入れた雇用者側には健康保険もセットで付けることを義務づけるくらいのことはしておいた方が良いのではないかと思うのですが、この方面でもきちんとルールを決めておく必要があると思いますね。

いささか脱線しましたが、奈良県と言えば先日は医療費適正化のために診療報酬一律カットを目指すと報じられていましたが、財務省的視点で見ると極めて先進的で高い評価に値する方針であると言うことですよね。
この診療報酬と病床数との関係は古くからあるテーマで、昔から日本ではベッド数が諸外国に比べて多いと言われていますが、逆に療養型の病床数は少ないことから、単純に国毎の分類の違いもあるとは言います。
とは言え高い医療費を要する急性期病床が多いことは事実であり、医療費を多く消費すると言うことは医療リソースも多く使っていると言うことですから、日本の医療は多くのマンパワーを要する構造であるとも言えます。
このことから考えるならば、特に急性期の病床数削減は医療費を削減するのみならず求める医療リソースとりわけマンパワーも削減することにつながるとも言えますが、その結果として医療現場の過重労働がどうなるのかです。

先日出たばかりの過労死等防止対策白書2018年版では、過労死ラインの残業月80時間を越える医師がいる病院が2割強あったと言うのですが、急性期で勤務している先生にとってはたった2割?が実感でしょう。
これも先日出たばかりの医師の働き方改革に関する検討会の調査結果によれば、病床数の多い病院ほど医師が長時間の時間外労働を強いられている実態が明らかで、ベッドの多さも過労の原因か?と思えます。
では逆にベッド数を減らせば労働時間も減るのかですが、基本的に外来患者より入院患者の方が手がかかる以上、入院患者が減れば少なくとも一定程度は労働時間削減効果が期待出来るだとうとは思いますね。
財務省の目的は全く別なところにあるのは明らかですが、医療費削減すなわち診療報酬を産みだしている医師の労働削減とも言える以上、案外とこの方面から考えてみるのも興味深い結果を生むかも知れません。

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2018年11月 5日 (月)

AV業界が激震しているもっともな理由

考えてみると当然のリスクではあるのですが、先日こんな興味深いニュースが配信されていました。

AV女優にHIV感染が発覚、「遅すぎる」発表に現場から不安の声(2018年10月30日日刊SPA!)

 今、AV業界が揺れている。事の発端は10月22日夜、「AV人権倫理機構」から出されたリポートにおいて、“今年9月にAV女優1名がHIVに感染していることが性感染症検査において判明した”と書かれていたのだ。
(略)
 文書では、HIVが蔓延することを未然に防ぐことができたとされているが、長く業界に身を置き出演もこなすAV監督のA氏がこう話す。
「正直、不安でしかないです。感染者がAV女優ということは発表されていますが、どうやって確かめたのか、いつ感染が発覚したのか、いつから感染していたのか、感染した可能性があるまま出演した本数などの時系列や事実関係が一切明かされていません。『AV撮影に関する感染ではなかった』と明記してありますが、本当に共演した男優や女優に感染していないと断言できるのか、専門機関とはどういった機関で、どのような検査をしたのでしょうか。明記されていないことが多過ぎます」
(略)
「行く先々の現場でだれなのか特定するような話まで出ていますが、問題はそこじゃないんです。彼女のプライバシーを守る必要はありますが、噂では検査を受けずに現場に出ていたらしく、それを認めているとしたらメーカーや事務所の責任もあると思います。私は、仕事をする時は必ず検査を受けさせられますし、撮影当日に写真付き身分証と検査結果がわかる物がなければ撮影してもらえません。それがないとメイクも始まらない。それぐらい厳密にやってます。彼女の感染が発覚した後、絡んだ男優と女優には内密に連絡がいき、検査を受けさせられたらしいのですが、検査結果が出るまでにも仕事をしているらしく、相手に黙って性行為をしたら傷害罪にあたるのではないでしょうか。その間にその男優と絡んでいたら……そう考えるとゾッとします」
(略)
 文書の中では『プロダクション団体はこれまでも性感染症予防のセミナーを定期的に開催し、健康・安全面に特段の配慮をしてまいりました』と記されている。日本でもAVに出演する際には、事前に感染症の検査は必須のはず。しかし、内情はそうでもないらしい。女優同士のつながりから、Bさんはさまざまな話を耳にするという。
「単体の女優さんは必ず検査を受けていますが、企画単体や企画の場合は、検査を受けさせないで出演させてしまうメーカーがあるって。都内じゃないメーカーは結構ゆるいらしいです」
 AV女優の世界には、単体女優、企画単体(キカタン)女優、企画女優の順番で階級のようなものが存在している。
検査代は約13000円かかるのですが、今日明日のお金に困ってAV出演を決める子の中には、その13000円を捻出できない子もいるんです。でもメーカーや事務所はうるさいことを言って、その子の気が変わって出演をやめてしまうのが怖いから『とりあえず撮っちゃおう』って考える。だから今回みたいなことになってしまう。それで巡り巡って、まともにやってる私たちがヒヤヒヤすることになるんです」
(略)
「当たり前のことですが、今後は全メーカーで検査を徹底するべき。HIVだけではなく、クラミジアや淋病も徹底して調べなければなりません。そして、HIVだけでなく何らかの感染が発覚した場合の対処法のマニュアルを考えるべきだと思います。感染が確認された時点で休業するのは当然で、潜伏期間に接触した相手への報告を義務付けるとか。このままでは、出演者たちは安心して仕事ができず、業界を去る人も増えるだろうし、今後は新人が入ってこなくなってしまうでしょう」
 そう言って、AV業界の未来を危惧するA氏。そもそも「AV人権倫理機構」とは、“AV出演強要問題”をきっかけに、弁護士や大学教授などが集まり発足したAV業界の第三者機関。2017年10月よりAV業界の改善に向けて活動を開始しているが、一般的にはあまり知られていないのが現実だろう。HIV感染の事実があったことを、AV業界にも周知が徹底されていなかったことにも疑問を呈す。
「サイト内で発表されたのみで、Twitterの公式アカウントがあるにも関わらず、ツイートもしていない(記事執筆10月25日時点)。一般層まで拡散させる必要はないと思いますが、せめてAV業界の人たちには周知させなければ意味がない
(略)

AV女優の「HIV感染」公表 いつもは穏やかな男優が激高しだした 業界につきつけられた「重い宿題」(2018年10月25日withnews)

(略)
 「初めて聞いてびっくりしている。梅毒など性感染症に対する情報は、自分たちの身を守るため男優間で共有しているのに…」
 業界歴の長いある男優は、記者からの問い合わせでAV女優のHIV感染判明を知りました。文書が公表された10月22日夜のことです。
(略)
 AV女優の多くがプロダクションに所属するのと違って、男優は個人で活動します。頼れる組織、会社はありません。性感染症にかかると撮影に行けず、収入が得られません
 HIVに感染しても、AIDS発症は薬でコントロールできるようになりました。「エイズは死に至る病」と誤解している人は今も少なくありませんが、感染を早期に発見し、治療を受ければ普通の生活を送ることができるようになっています。予防はコンドームの使用が有効とされています。
 ただし、HIV感染の男性が男優業をすることはできません。性行為で女性を感染させる可能性があるからです。
 普段穏やかな男優が心を乱したのも、そんな経済的なリスクが背景にあるからです。
(略)
 今回、確かにAV女優のHIV感染を出演者に対する性感染症検査で見つけ、撮影での拡大を未然に防ぎました。普段からの「特段の配慮」が生んだ結果と言えそうです。
 一方で、そもそもAV撮影自体に「性感染症等の罹患」のリスクがあり、「安全管理の徹底」をさせていかなければならない状態にあることも事実です。
(略)
 今回の文書を読み解くと、性感染症リスクの話だけでなく、出演強要の根絶や作品性の向上などAV業界が取り組むべき課題が浮かび上がってきます。

このところAV業界と言えば出演女優に対する強要問題で女優側の権利が問題になってきた経緯がありますが、記事を読んでいて気になったのがむしろ男優側にとって大きな問題であると言う点です。
一部の人気男優でせいぜい5万円、大多数の名もなきAV男優の出演料はせいぜい1-3万円ほどだそうで、モブ俳優ともなると数千円と言う場合もあるそうですが、出演するにあたって検査での証明がいるのだそうです。
これが自費で1万8千円、メーカー負担があっても数千円が必要なのだと言い、撮影入りする前に証明書の確認があるそうですから、出演作が多ければ年間数十万円が検査代に消えていくと言うのも納得です。
性感染症のリスクとしては一般に男性よりも女性の方が高いとしても、安い報酬で多数の出演をこなさなければならないとすれば、男優側にとってもこの種のリスクは大いにあると言えそうですね。

海外では自ら性感染症に罹患していると知った上で他人と予防措置なしの性行為に及んだ場合、傷害罪等の罪に問われると言うことが時折報じられていますが、この場合も民事訴訟くらいは当然あり得る話です。
感染リスクのある行為をさせている以上、出演者の健康状態を管理するのは出演させる側の責任だと言う考えもありますが、この点で以前から断続的に問題が表面化してきたのが格闘技の世界です。
柔道やレスリングでは白癬菌感染がたびたび話題になり、特に学生スポーツでは指導者の責任が問われるところですが、残念ながら部活動レベルできちんとした対策を講じている学校はむしろ少数派ではないでしょうか。
出血の危険性があるプロ格闘技団体においては試合前の診断書提出を求めるものもありますが、これも選手の金銭的負担の問題がつきまとっていて、金が無いから診断書を出せないと言うこともあり得るわけです。

またAV俳優にしろ格闘選手にしろ、感染が判明した場合その後の生活に直接的な影響が出ないではいられませんが、当然ながら自費で検査をした当事者は結果を知り、場合によっては隠そうともするでしょう。
こうした事態を避ける意味でも個人の努力義務ではなく、管理する組織として対応した方が確実であるとも言えますが、例として言えばボクシングの世界における網膜剥離などの扱いがこれに相当するのでしょうか。
過去にも有名プロボクサーが網膜剥離が判明して引退に追い込まれた事例などもありますが、辞めさせられた人間にとっては早速食っていくのにも困るわけで、引退を強制するなら生活の保障もせよと言う話ですね。
最初からこの種のリスクに対する保険料的なものも込みでやっていては経営的に成り立たない業界も多いのでしょうが、プロと呼ばれる客商売の場合最終的にその負担は顧客の側が負うべきなのかとも思います。

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2018年11月 3日 (土)

今日のぐり:「たけのや」

先日ちょっとほっこりするニュースとして話題になっていたのがこちらです。

猫と警備員の攻防、まだ続いてた!(2018年10月31日withnews)

 美術館に入ろうとする猫と、それを防ごうとする警備員。そんな攻防をとらえた写真が話題になった尾道市立美術館のツイートが、再び注目を集めています。どうやら今も攻防は続いているようです。担当者に話を聞きました。

 昨年3月、尾道市立美術館のこんなツイートが話題になりました。

     にらみ合いー突撃ー防御ー再突破ー捕獲ーお見送り。
     本日も近所の黒猫と警備の方の攻防がありました。
     特別展「招き猫亭コレクションー猫まみれ」なので入館を許可したいところですが、作品保全のため、丁重にお帰りいただきました。

 添付された画像には、じっと警備員の様子をうかがう黒猫が、自動ドアから入ろうとしたところを阻止されて、諦めて引き揚げていく様子が写っています。
 この投稿のリツイートは7万9千、いいねは9万6千を超えています。

 そして今月27日に投稿された4枚の画像。
 写っている猫は前回とは異なる茶トラで、自動ドアのあたりで警備員と向き合い、頭をなでられ、そして、おなかを抱えられて外に出される様子がとらえられています。
 この投稿に対して、「ほほ笑ましくてたまらない」「4コマまんがみたいですね」といったコメントが寄せられています。
(略)

何故ネコが美術館に入ろうとするのかは定かではないのですが、記事の画像を見る限りではまたやってきそうな勢いですよね。
本日は今日もネコたちとの戦いを続ける美術館警備員に敬意を表して、世界中から動物達の驚きの生態を伝えるニュースを紹介してみましょう。

野生のスズメに歌を学習させることに成功(2018年10月6日スプートニク)

カナダの研究チームは、スピーカーで再生したメロディを繰り返すよう野生のスズメを学習させることに成功した。研究成果は学術誌『 Current Biology』に掲載された。

ウィンザー大学のダン・メニル教授は「スピーカーを研究対象の鳥の声を装うため利用した。その鳥は(スズメ目)クサチヒメドリだ」と述べた。
研究では太陽光バッテリーで動くスピーカー40台を設置。スピーカーは鳥たちには珍しいメロディーを再生し、6年に渡り、スズメ5世代に対して様々な歌を伝えた。
研究が示すところ、スズメは生後3ヶ月間で春の終わりと夏の終わりに響くメロディーを良く記憶する。さらに、学んだ歌は次世代にも伝えられた。研究対象のグループのうち数匹のスズメは親から新たな歌を学習した。

記事の動画を見ると思っていたのと違うと感じた人も多いのでしょうが、オウムや九官鳥のみならず周囲の音を学習する能力が証明されたと言う事ですね。
こちら現在まさに進化の真っ盛りにあるとでも言うのでしょうか、将来的にどうなるのかと心配にもなるようなニュースです。

パナマのサルが石器時代に突入したことが最新研究で判明! (2018年7月5日トカナ)

 中央アメリカ・パナマの島に生息するサルが石器時代に突入したという。今月3日付の英「Daily Mail」ほか、多くのメディアが報じている。

 今回石器の使用が観察されたのは。パナマ・コイバ国立公園のノドジロオマキザル(Cebus capucinus)という猿の一種だ。中央アメリカに生息する新世界ザルの一種で、顔の周りや喉、前腕にかけてクリーム色の毛で覆われている特徴的なサルだ。映画「ナイトミュージアム」に登場したいたずら好きのサルの仲間といえば思い当たる方もいるだろう。
 ノドジロオマキザルたちが石器を使う様子を観察したのは、ドイツ・マックスプランク鳥類学研究所のブレンダン・バレット氏らだ。このサルが道具を使うことは2014年に発見されていたそうだが、詳細な観察と研究は2017年3月から行われたという。バレット氏は論文をプレプリントサーバー「bioRxiv」にアップするかたわら、YouTubeにもサルが石器を使う様子を収めた動画を公開している。
(略)
 ノドジロオマキザルはコイバ国立公園の近隣の島々に生息しているが、不思議なことに、石器を使うことが確認されたのはヒカロン島(Jicarón Island)に住むサルだけなのだという。サルたちはおよそ600万年前からこの島に住み着いていると見られる。島には捕食者がおらず、サルたちは比較的平穏に地上で過ごすことができる一方、食料はそれほど豊かな場所ではないという。そのため、この島のサルたちは石を使い、硬い殻に覆われた食べ物を割って食べる必要があるそうだ。
 また興味深いことに、石器を使うのは数頭のオスだけなのだという。この行動がいつ頃から始まったのかは分からないが、研究者らはサルたちが偶然石の使い方に気づき、いわば「石器時代」に入ったのだと考えている。このような行動が確認されたのは、ヒト以外の霊長類では4番目だという。
(略)

その様子は動画を参照いただきたいのですが、しかし猿の惑星も最初の一歩はこんな感じであったのでしょうか。
最近何かと性別と言うものが曖昧な時代ですが、こちらどう解釈すべきなのか微妙なニュースを紹介しましょう。

ネズミの陰茎、雄だけの環境で育つと太くなる(2018年7月13日AFP)

【7月13日 AFP】雄だけの環境で育ったネズミの陰茎は、雌と一緒に育った場合よりも太くなるとの研究結果を、西オーストラリア大学(University of Western Australia)のチームが発表した。
 英国王立協会紀要(Proceedings of the Royal Society)に今週掲載された論文によると、正確な理由はまだ不明だが、交尾をめぐる雄間の競争が、雌に囲まれて育った雄とは異なる形状に性器が発達する理由ではないかと研究チームは考えている。

 ヒトと違ってネズミの陰茎には「陰茎骨」という骨がある。
 研究ではイエネズミの雄を2つのグループに分け、対照実験を行った。一方のグループは別の成長期の雄ネズミの集団2つと近接した環境で飼育し、もう一方は雌ばかりに囲まれた環境下で飼育。成熟期に達した雄ネズミの陰茎を観察して形状と大きさを比較した。
 論文を共同執筆したゴンサロ・アンドレ(Goncalo Andre)氏によると、雄の中で育ったネズミは「より太い陰茎骨を有していた」という。研究チームはあくまで仮説だとした上で、雌が交尾の相手を求めるときにより強い興奮を与えてくれる雄を選ぶためではないかとの見方を示している。

 ちなみに「今回観察した部位はヒトには存在しないため、この研究結果をヒトに当てはめることはできない」とアンドレ氏は指摘している。

それは直ちに人間に当てはめるわけではないのですが、しかし何とも示唆的な話ではあるようにも感じますね。
最後に取り上げますのはある意味で微笑ましいとでも言うのでしょうか、なかなか珍しい経験をしたと言うニュースです。

水中からオットセイ出現、タコでカヤックの男性殴る(2018年9月27日CNN)

(CNN) ニュージーランドの沖合でこのほど、タコをくわえたオットセイが突如水中から飛び上がり、カヤックをこいでいた男性の顔面を殴りつける出来事があった。この様子をとらえた動画がインスタグラムに投稿され、話題を呼んでいる。

動画に付加された位置情報によると、現場はニュージーランド南島にあるカイコウラの沖合。カイル・マリンダーさんが仲間とカヤックをこぎながら、タコを狙う海中のオットセイを眺める様子が映っている。
一行がしゃべっていると、オットセイはマリンダーさんのカヤック近くに浮上、そして水中から飛び出してきた。口にはタコをくわえており、これで強烈な一撃をお見舞いした。
マリンダーさんは一瞬びっくりした様子を見せた後、驚きの声を上げている。

友人によれば、この日は快晴で、オットセイたちは泳いだり岩場で日光を浴びたりしていたという。
昼食時に差しかかると、数匹が食べ物を探す様子で泳ぎ回り始めた。このうち1匹がタコをくわえて水中から飛び上がり、その足をかみちぎろうとしたが、結果としてマリンダーさんらの顔面を殴りつける形になったという。
一行は全員すぐに笑い出したといい、「僕たちはアウトドア派だけど、こんな場面に出会うことはそうそうない。一日中大笑いしていたよ」と話す。

タコはしばらくマリンダーさんのカヤックの底にはり付き、最終的には仲間のオールで引き剥がした。すると海中に消えていったという。

単なる事故だったと思いたいところですが、これが深い海中からの侵略の第一歩だったと誰が否定出来るでしょうか。
しかし何故タコが武器なのかと謎めいているのですが、もののない海中では案外タコも強力な武器なのかも知れないですね。

今日のぐり:「たけのや」

倉敷美観地区と言えば何軒かの蕎麦屋がありますが、その一画に最近出来た武野屋さんなるおしゃれな蕎麦屋があります。
こちらはその姉妹店なのだそうですが、こちら半セルフでカジュアルな雰囲気のお店であるようですね。

ちょうど新蕎麦の季節になってきていて、限定メニューと言う十割そばを頼んで見たのですが、見た目は洗いなども丁寧に仕上げてあってよさげです。
食べて見てまず感じるのが硬い蕎麦だと言うことですが、茹で足りない干し蕎麦的な硬さはちょっと好みが分かれるところでしょうかね。
返しはザラメっぽいコクのある甘口で味はそう悪いことはないのですが、出汁の方は蕎麦湯で割っても出汁の味が見えてこず物足りないものでした。

これで見た目通りにお値段もチェーン店並みの安価なものであれば良かったのですが、この界隈ならちょいと気の利いた蕎麦屋のような金額になってしまいます。
今のところ美観地区方面では石泉さんが安定的で一番推しだと思うのですが、他にもちゃんとした蕎麦屋が増えてくればありがたいのですけれどもね。

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