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2018年9月12日 (水)

「鰯の頭も信心から」と言う言葉がありますが

先日亡くなった有名漫画家の方に関して、またぞろこんな話が出ているようです。

さくらももこさん、仕事のために “民間療法” で向き合った乳がんとの闘い(2018年9月3日週刊女性PRIME)

《『ちびまる子ちゃん』の原作者、さくらももこ先生がお亡くなりになりました。心よりお悔やみ申し上げます。アニメ『ちびまる子ちゃん』は今後も続けてまいりますので、これからもよろしくお願いいたします》
(略)
「さくら先生の病状は、番組関係者でも数えるほどしか知りませんでした。乳がんを発症されたのは今から7年ほど前です。当時、手術もして状態は落ち着かれていたと聞いていたのですが、再発してからは抗がん剤を使用するような、いわゆる標準治療をしていなかったそうなんです。さくら先生はもともと、スピリチュアル(精神世界)に大変、興味を持っていて自宅の仕事部屋にもピラミッドパワーが集まるという帽子があったり、関連書籍も山積みになっていました」(番組関係者)
 スピリチュアルにあまりにものめり込み、海外の有名なパワースポットにも出かけるエッセイを手がけるほどだった。

 食事に関しては、お気に入りのイタリアンや寿司店での外食や、スタッフを自宅に招いて手料理を振る舞うのが好きだったというが、晩年はそれも減ってしまった。
「乳がん発症時に使用していた抗がん剤の副作用が、相当、辛かったようで、身体にも合わなかった。そのため、仕事に支障がないようにと民間療法を試すようになったのだと聞いています。そうこうしているうちに、取り返しのつかない状態にまでなってしまったようです。良いと聞けば資料を集め、気に入ると全国の民間療法施設に出かけたりしていたようです。民間療法で器具を用いて波動の測定をしたり、食事療法のアドバイスなども、熱心に取り組んでいたようです」(前出・番組関係者)
(略)

さくらももこだけじゃない?小林麻央ら芸能人がハマる怪しすぎる「がん民間療法」の黒い罠(2018年9月4日デイリーニュースオンライン)

 漫画家・さくらももこさんが8月15日に乳がんで亡くなった。享年53歳、日本中が若すぎる死を悼み、その才能を惜しんだ。だが、亡くなってはじめて、さくらさんの10年にも及ぶ闘病生活が明かされ、その取り組みに驚いた方も多かったようだ。

「さくらさんは切除手術は受けていましたが、抗がん剤は使わないと決めていました。代わりにハマっていったのが、いわゆる民間療法です。20代後半から続ける飲尿療法をはじめ、寝る時に愛用した備長炭のマットや、波動を測定するドイツ発祥の『バイオレゾナンス』なる治療法も取り入れていました。また、世界中のパワースポットを回っていたのも”スピリチュアルな力でがんを克服しようとしていたのかもしれません」(週刊誌記者)
 さくらが晩年、宇宙や精神世界、死後の世界などスピリチュアル方面に傾倒していたのは著書からも知られている。だが、なぜ傍目から見ても”怪しい”民間療法に、さくらはハマっていったのか。
「民間療法にハマったのはさくらだけではありません。小林麻央(享年34・乳がん)や川島なお美(54)ら、知性派と言われる芸能人ほど、ガンになった途端、すがるように民間療法を選んでいます。小林は乳房を切除しない『水素温熱免疫療法』なる治療を選び、1億円とも言われる治療費を支払っています。結局、その”クリニック”は医療届を出しておらず、その後、業務停止命令を受けています。川島は『純金製の棒で、気の力を使って病気の根源の邪気を取り除く』”ごしんじょう療法”なる治療に傾倒していきました」(同記者)
 ほかにも芸能人では、忌野清志郎(享年58歳・がん性リンパ管症)や緒形拳(享年71歳・肝臓がん)も一時は「玄米菜食法(マクロビオテック)で癌が消えた」としながらも、完全な克服はできず結果的には”進行を早めた”との見方も強い。最近では、竹原慎二(46)や山本KID徳郁(41)も民間療法を選択しているという。

 がんは1981年以来、日本人の死因の1位であり、誰もが人ごとではない。国立がんセンターでは「補完代替療法(民間療法)には、治療効果が証明されるもの、治療法として勧められるものは現段階では一つもない」と明言している。もちろん科学だけが万能というわけではないし、選択も個人の自由である。もしもの時には、貴方も民間療法を選ぶだろうか。

不肖管理人も読んだことがある国民的な人気漫画の作者だけに、今回の早すぎる死去は残念であったと申し上げるしかないのですが、しかし個人情報がこれだけ出回っていて良いのかと言う疑問はあるでしょうか。
ただ一方ではもともとの病期や最初の治療など医学的な情報はあまり目立ったものがないのですが、発症後7年とも10年とも言うくらいですからそれなりに初期治療も有効であったのではないかと言う印象は受けます。
その後の再発において標準治療であればどうだったのかと想像は膨らむのですが、ご本人としては副作用等それなりに検討した上で代替医療を選んだと言うことであれば、それはそれで有りだと思いますけれどもね。

過去にも何人か著名人がこうした代替医療に走った末に亡くなっている経緯がありますが、当然ながら標準治療を受けた上で亡くなっている方も多いわけで、残念ながら標準的な医療なら助かったとも言えません。
ただ記事にもある小林麻央氏川島なお美氏などは代替医療選択に至る経緯がかなり詳細に報じられていて、結果はともかくその選択の過程に疑問を感じると言う声が多かったことも確かですよね。
この辺りは他人の人生の選択であり、何を優先し何を重視するかの判断は人それぞれと言うしかありませんが、他方でこの種の保険適応外の代替医療に巨額のお金を支払うことに注目する向きも多いようです。
刑事事件にまで発展するような詐欺師紛いの事例は論外ですが、当然ながら保険も使えず高額な支払いになる一方、必ずしも裕福ではない庶民の場合金の切れ目が縁の切れ目と言うことも多いと聞きますね。

他方で近年は超高額な新規抗癌剤による医療費の高騰も危惧されていて、月300万を越える高額薬が医療を破綻させるなどと騒がれていますが、保険診療で自己負担が少ないが故に使用が増える面もあります。
高額薬を批判する観点に立つなら、医療財政に一切負担をかけない代替医療の普及は悪い話ではないとも言え、実際にイギリスなどは風邪など軽症の場合を中心に代替医療を認めていることが知られています。
要は標準的医療であれ代替医療であれ結果に大差ないなら好きにすればと言うことなのでしょうが、そうなりますと標準的医療で成果が望めない末期状態の患者などは代替医療の適応ありとも言えるかも知れません。
この辺りは国によっては医療と言うよりも宗教の出番とされる領域ですが、日本では医療と宗教の連携は未だ極めて限定的であって、だからこそ鰯の頭にも商品価値が出てくるのでしょうが、鰯の頭に幾らの値打ちがあるのかは冷静に判断したいものです。

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心と体」カテゴリの記事

コメント

民間療法って言ってるけど単純にだまされたってことだよね

投稿: | 2018年9月12日 (水) 07時50分

お寺の檀家システムと言うのはこうした点でかなり妥当な価格を提示してるような気がします。

投稿: 管理人nobu | 2018年9月12日 (水) 18時59分

知性派ってギャグですか?

投稿: | 2018年9月14日 (金) 16時48分

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