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2018年9月 5日 (水)

東京五輪でスポーツドクターをタダ働きさせようと画策中

アジア大会も終わり次は東京五輪だとスポーツ界は盛り上がっているようですが、その五輪に関連してこんなニュースが出ていました。

東京オリパラ ボランティア説明会開始 11万人以上が必要(2018年9月1日FNN PRIME)

 2020年東京オリンピック・パラリンピックのボランティア説明会が始まった。
 都内で行われた初回の募集説明会には、仕事帰りの人など、およそ230人が参加した。

 9月中旬から募集が始まる東京大会のボランティアは、11万人以上が必要で、このうち、競技会場での運営サポートなどを行う大会ボランティアは、10日以上の参加を基本としたうえで、活動時間を1日8時間程度としている。
 説明会では、募集要項や活動内容などが紹介され、参加者からは「時間の制約が強いと参加が難しい」といった意見が聞かれたほか、ボランティア休暇の導入や、託児所の整備などを求める声が上がった。
(略)
 東京オリンピック・パラリンピックのボランティアは、交通費の一定額は支給されるが、宿泊費については、自己負担だという。

働く人たちの反応を街で聞いた。
参加しない・IT関係(20代)は「会社で募集があったんですけど、申し込んでないです」、「(ボランティアは勤務扱い?)特別休暇みたいなのが与えられるらしく、有給の中でボランティアに行く」、「(会社で)選考もあるし、いろいろ準備もしないといけなさそうだし、自費だし。結局、総合的に考慮してやらない」と話した。
参加しない・販売業(40代)は「自分がその時に『きょうは参加してみようかな』みたいな感じだったら参加しやすいが、普通に仕事があるので、その兼ね合いの中で、なかなか難しい(1日)8時間というのも」と話した。
参加したい・IT関係(50代)は「五輪って大きなイベントで、それが東京であるので、参加できればとは思っていた。(条件は大丈夫?)突発的には無理だが、事前に(会社と)話をすれば、十分いけると思う」と話した。

ちなみにボランティアの募集要件については、厳しすぎるようだと人材確保が難しいと言うことで今後再検討の余地を残しているそうで、より短時間・短期間での参加も可能になる可能性がありそうです。
とは言え事前にかなり綿密な打ち合わせなどが必要であり、当日になって飛び込み参加と言うわけにはいかないはずですから、あらかじめ勤務時間との摺り合わせ等様々な準備を調えておく必要があるのは当然ですね。
とは言え、一生に何度もない自国開催の五輪の場に居合わせたい、お金を払っても参加したいと言う方々がそれなりにいらっしゃるだろうとは思うのですが、一方でボランティアの在り方を巡るこんな議論もあるようです。

東京五輪スポーツドクターまで無償依頼、医師が苦言 「資格持って責任持ってする仕事」(2018年8月31日BIGLOBEニュース)

東京五輪のスポーツドクターの仕事依頼がきたが、「案の定 無償」だったとして医師が苦言を呈している。

産婦人科医で婦人科スポーツドクターの高尾美穂氏は、東京五輪でのスポーツドクターの依頼がきたことを29日にTwitterで報告。しかし、その報酬は「案の定 無償」だったとして、「本気でこれでいいのか?これでは日本スポーツ界は変わっていかない」と疑問を呈している。医師としてのスタンスについて、「好きな人が好きなことやってるんだからいいでしょ?じゃない、資格持って責任持ってする仕事なんだよ」と語っている。

高尾氏の苦言を目にした人からは、命に関わる専門職まで無償で依頼する東京五輪に対して疑問の声や批判が殺到。「金は払わないけど、全責任を取れですね」「プロの医師の時間を拘束するなら、覚悟とお金が必要、ということですね。ボランティアはない」「日本は技術者に対する賃金の考え方が緩い」といった声も寄せられている。

なお、東京五輪のボランティアは、大会運営に携わる8万人の「大会ボランティア」、観客の方々を迎える3万人の「都市ボランティア」が必要とされている。「大会ボランティア」の中には、応急手当セットを所持して会場を巡回する「ファーストレスポンダー」や、大会関係者が会場間を移動する際の車両運転など、命を預かるような職種も含まれている。その活動期間は、1日あたり8時間程度を10日間以上。また、東京までの交通費と宿泊費は自己負担となるなど、参加者の負担が大きいとの批判が上がっている。

もちろん専門職がボランティア活動として専門的なスキルを発揮すること自体はあり得ることですが、この場合プロフェッショナルに対してその専門分野での業務を無償で依頼したと言う点で議論を呼んでいるようです。
語源的にもボランティアにおいて最も重視されるのは自発性であり、先方から依頼されると言うのであればそれはボランティアではないと思うのですけれども、名目上はボランティアとしての依頼ではなかったのだろうとは思います。
ただ無償でやってくれと組織として言ってくる点がどうなのか、駄目元でも人材が確保出来ればそれでよしと片っ端から依頼を出しているのか、ともかくも専門職ならずともそれはいささかどうよ?と感じた人が多かったようです。

何かあった際の責任問題にも言及されていますが、この種の議論でしばしば出るのが飛行機のドクターコールのケースで、名乗り出て何かトラブルがあった場合には通常の臨床と同様の責任を問われると言うことのようです。
特にオリンピッククラスの選手となれば巨額の稼ぎのある方々も多く、スポーツドクターなどは大変な責任を負うことになるはずですが、その場合組織委員会なりがどこまで責任を負ってくれるのか、不安を覚える話でもありますね。
もちろん専門職ならずとも一般のボランティアにおいても何かあれば責任を問われる可能性はあり、事実過去に損害賠償を命じられた事例もあるのですから、各自自己責任で保険に加入する等の対策は必要でしょう。


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心と体」カテゴリの記事

コメント

こんなんに応募する奴は全労働者の敵だからして本気で縛り首にすべきですね、医師に限らず。

投稿: 10年前にドロッポしました | 2018年9月 5日 (水) 09時28分

これ志願する医師っているのかな?

投稿: | 2018年9月 5日 (水) 10時52分

仮に今後無償での医師募集がうまくいかず有償募集になった場合、無償募集の段階で手を上げた先生は無償奉仕のままになるのかどうかが気になります。

投稿: 管理人nobu | 2018年9月 5日 (水) 11時42分

そんなさもしいオリンピックなんて止めてしまえばいいんだ!!

投稿: | 2018年9月 5日 (水) 12時31分

近所の運動公園でやるサッカー大会ですら待機する看護師には日当が支払われているというのに・・・

投稿: クマ | 2018年9月 5日 (水) 14時35分

 今朝のNHK-R1 毎朝ラジオ によると、生活費と別に100万ドルの金融資産を運用している隠元が日本には380万人もいるそうです。東京都だけでもその十分の一の38万人はおりそうですから、その方々(の係累の方)に出ていただけばよいと思います。 
 租税の累進税率を米国並みにして富豪を作っても、彼らは表立って寄付行為をしたりはしません。日本のような嫉妬深い国では 金持ちとわかるとバッシングされますから、彼らはステルスしてます。オリンピックのボランティアも匿名性を高めれば集まるかもしれません。

投稿: | 2018年9月 5日 (水) 17時37分

金持ちの寄付で賄えって言い分が、金持ちに対する嫉妬満載でもうお腹一杯www

投稿: | 2018年9月 6日 (木) 11時03分

奉仕させていただくと言う感謝の気持ちはないのかね

投稿: | 2018年9月 6日 (木) 19時07分

100万ドル(1億円)位の資産持つ人は、そりゃゴロゴロいるわ。自営業(フリーターのおいらも)は、国民年金だけだから、大企業厚生年金+企業年金30年間分の老後資金蓄えるだけで、軽く1億超えるだろうに。下手すりゃ2億だよ。犬HKらしい、ばかげた試算です。

投稿: 麻酔フリーター | 2018年9月 6日 (木) 19時57分

麻酔フリーターさま
 違います。
 生涯賃金で二億稼ごうが、
 子供の養育に一人3000万使い、30年たったらゴミになってしまう自宅にン千万つぎ込んだり、等々の生活費は別にして、
 運用して利益を上げるための元手が1億1千万円あるということです。
 全世界で1400万人いるとのこと。 一番たくさんいるのが米国で、その次が中国かと思ったら日本に隠れていた、というお話。国内の証券会社の数が増えてることをご存じない?

投稿: | 2018年9月 6日 (木) 20時24分

M3は昔から証券屋のページが盛んでしたが、トップページにまで  不労所得で暮らしたい と題する記事を載せるご時世です。
 本業では年2000マンに届かないことが確定したお医者さんたちが資産運用で、という気持ちもわかりますが、図星をつかれた?

投稿: | 2018年9月 6日 (木) 20時31分

生涯賃金2億って、リーマンでも下位じゃん。簡単な算数からやり直すことを勧めるよ。
犬HK様のことは何でも信じるんですね。どうやって生涯生活費除いた資産がいくら、なんて統計は見たことありません。誰が調べているのでしょうか?誰が答えるのでしょうか?
医者向け広告みたら、それが医者のニーズだと思う思考回路も電通の思う壺ですね。

投稿: 麻酔フリーター | 2018年9月 7日 (金) 07時37分

金持ちはこんな莫迦な事にムダ金使わないから金持ちなわけで…つか、東京在住に限れば相当数が今回のオリンピック利権で搾取する側、所謂上級国民サマな筈で、ますます出すワケがないw。

それはそれとして不労所得暮らし、憧れはしますが…、私、釣り歴40年近いのですがコンスタントに釣れるようになったのは実のところごく最近でして、人生が変わる程入れ込んでコレですから、やった事もない上実のところ殆ど興味もない投資なんぞに手を出すとなると…

フツーに働いた方がマシだなw

投稿: 10年前にドロッポしました | 2018年9月 7日 (金) 15時09分

「日本の格差の実態」http://www4.nhk.or.jp/r-asa/336/
経済アナリスト 森永 卓郎
9月5日(水)「日本の格差の実態」
2018年9月5日(水)放送2018年10月3日(水) 午後6:00配信終了

投稿: | 2018年9月10日 (月) 13時36分

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