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2018年9月

2018年9月29日 (土)

今日のぐり:「台湾料理 あじ仙 倉敷本店」

根強い人気を持つあのロボットアニメについて、先日こんなニュースが出ていました。

「ガンダム」ハリウッドで実写映画化!制作はレジェンダリー・ピクチャーズ(2018年7月6日コミックナタリー)

アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズが、ハリウッドで実写映画化されることが決定した。

これはアメリカ・ロサンゼルスにて7月5日から8日まで開催中のイベント「Anime Expo 2018」にて発表されたもの。今回の実写映画はサンライズと、「パシフィック・リム」「GODZILLA ゴジラ」などを手がけてきたレジェンダリー・ピクチャーズとの共同制作となる。詳細は続報を待とう。

「機動戦士ガンダム」は1979年に日本でテレビ放送が開始され、2019年で40周年を迎える。

どこから突っ込むべきか迷うと言う声も多いのは残念ですが、しかし数々の伝説を持つハリウッド版がどれほどのアレンジを加えてくるのか怖いもの見たさな感はあるでしょうか。
今日は実写化の完成を記念して、世界中からいかにも失敗しそうなビジネスと言うものを取り上げてみたいと思いますが、まずはこちらのびっくりニュースです。

ボンカレーが本場インドに殴り込みをかける背景(2018年7月21日財経新聞)

 大塚ホールディングス傘下の大塚食品が、世界で初めて市販用レトルトカレーを発売したのは1968年。半世紀前である。「5年で1億食を売り上げた」という伝説も残っている。これまでにも2003年に中国(上海)に現地法人を設立しているが、「半世紀」を迎えた今回はカレーの本場インド進出するという。具体的にはカルナタカ州バンガロー市に、食品・飲料の製造・販売の現地法人を設立し今秋をメドにボンカレー(レトルトカレー)の販売を開始する。大塚食品の姿勢は生半可ではない。用意周到。「まずは現地企業の社員食堂向けに売り込む」「ベジタリアンが多いインドでは野菜カレーを主体とする」「実績を積み、時間は定めないが市販用レトルトカレーとして侵食していく」としている。

 実は日本国内のレトルトカレーの商況は、決して悪くはない。調査機関のインテージによると「17年にレトルトカレーが固定ルー(カレー粉)を上回った」という。東日本大震災を契機にレトルトカレー=非常食の認識が高まったためと説明される。が大塚食品の関係者はインド進出を、こう解説する。「少子高齢化の進捗は(レトルト)カレーのニーズを縮小させる。インドはカレーの本場であり、最も馴染みの深い食べ物。しかも経済自体が急成長中であり、人口13億人はなににも勝る魅力だ」。少子高齢化に伴うビジネス構造の変革は、レトルトカレーの世界にまで及んでいるのである。
(略)
 果たしてレトルトカレーも「世界の食」となる日は来るのだろうか。(千葉明)

むしろ今後現地に滲透していく上で現地化したレトルトカレーを試して見たいところですが、何にしろ成功を願うばかりですね。
これもひと頃は世間を席巻していたと言うものなのですが、ブームも去った頃になってトンデモない新商品が登場したと話題になっていました。

「粉末の水素水」発売 食べ物などに混ぜて利用(2018年08月22日岐阜新聞)

 ミネラルウオーター製造販売の奥長良川名水(岐阜県関市)は21日、水素水を粉末にした新商品「ハイドロエッグ水素パウダー」の販売を始めた。水素が持続的に発生し、無味無臭であるのが特徴。味に影響を及ぼさないため、飲み物のほか、食べ物などに混ぜて利用できる。年間1万箱の売り上げを目指す。

 新商品は岐阜大、東京工科大との共同研究により開発した。同社が2010年から販売している清涼飲料水「逃げない水素水36」を凍結乾燥して粉末化したもの。一般的な水素水は開封後に水素が抜けてしまうが、逃げない水素水は独自の製造技術で水素を内から発生させ続ける。粉末化してもその機能を保持しており、水に溶かすと48時間以上水素が発生するという。
 この日、東京都内で会見した中村隆春社長は「日本で唯一の商品として、世界に愛される商品にしていきたい」とアピールした。
(略)

この種のものは突っ込んだら負けなのは承知しているつもりですが、販売元はなかなか香ばしそうな感じの会社らしいですね。
エーテルと言えば某アニメ世界における某粒子並みに万能感を発揮してきた謎物質ですが、こちらついにその実用化が期待されているそうです。

【ガチ】空気からエネルギーを取り出す「テワリ発電機」が完成間近!“エーテル理論”の復権でフリーエネルギー誕生へ(2018年7月26日トカナ)

(略)
 この世には驚くべきことに、まったく食事しない“不食”を実践している人々がいる。インド人の不食実践者によれば、その不食という言い方は正しくなく、彼らは空気中に満ちている“気”のエネルギー、“プラーナ”を摂取していると説明している。実は空気を食べていたことになる。“空気食ダイエット”と呼ぶことができるかもしれない。
 プラーナを食べている人々のように、はたして空気からエネルギーを取り出すことができるのか。インドの物理学者で発明家のパラマハムサ・テワリ氏がこの3月に「Physics Essays」で発表した研究では、なんと何もない空間からエネルギーを生み出せることを指摘している。つまり空気からエネルギーを取り出せるというのだ。

 オルタナティブ系オンラインメディア「Collective Eevolution」の解説によれば、テワリ氏はこの宇宙のエネルギーは真空と無に由来しており、このエネルギーの動きによって、宇宙のすべての物質が作られているという仮説を提示するものであるという。
(略)
 今回発表されたテワリ氏の研究の基本的なメッセージは、この形のある物質に満ちた世界は物理的な現象の結果として形成されたものではなく、“非物質”的で我々には計測できない現象によって形作られたというものである。
 これらの“エーテル”を我々は質量を持った固体物体のように物理的に測定することはできないが、それを検出して活用することができるとテワリ氏は主張する。そしてこの現象を実際に活用しているのがオーバーユニティの発電機であるT-RLGなのだ。
(略)
 米カリフォルニア大学アーヴァイン校の超心理学者、ジェシカ・アッツ教授もまたテワリ氏を支持しているようだ。
「調査された研究の統計結果は、偶然によって決定されるものをはるかに超えています。これらの結果が、実験における方法論的欠陥に起因する可能性があるという主張は、間違いなく反証されます。政府主導の研究で見られるものと同様に増幅されたエネルギーの放出効果は、世界中の多くの研究所で再現されています。そのように示された一貫性は、容易に欠陥や詐欺だと主張するだけでは何ら説明することができません」(ジェシカ・アッツ教授)
 宇宙空間では質量は持つが、光学的に直接観測できない“ダークマター”や“ニュートリノ”に満ちているともいわれている。ニュートリノは質量がほとんどないものの、きわめて高エネルギーを有するものもある。こうした“エーテル”からエネルギーを得ることができれば、フリーエネルギーや“空気食ダイエット”は確かに成立するのかもしれない。このようなテワリ氏の仮説に代表される“オルタナティブ系物理学”にますます注目が集まっているようだ。

ともかくも実用化すれば世界史上に残る画期的発明となりそうですが、まずは実際の効能を見てから考えて見たいものです。
日常生活に欠かせないものは幾つかありますが、こちらそれらをくっつけてみたと言う新商品です。

シェーバー付き携帯電話販売中 ― 誰が、なんのために?(2018年8月4日インターネットコム)

シェーバー付き携帯電話が米国で販売されています。登山など、ヘビーなアウトドアアクティビティが好きな人向けの商品で、IP67防水/防塵性能を有しており、耐衝撃性も高いのだとか。

キャンプで便利(?)なライトも装備されており、日没後の行動をサポートしてくれます。
他のデバイスに充電するモバイルバッテリーの機能も。そのバッテリー容量はなんと8,800mAhなのだとか。このサイズで8,800mAhはちょっと信じられない気もしますが、あれば安心できる機能ではあります。

そしてなんといってもこの製品最大の売りであるシェーバー機能。これがなぜ装備されたのかについては、なぜかどのストアも言及していません。
でも、シェーバーとして使えるのは間違いないみたい。米国の複数のYouTuberたちが入手し、手や足の毛を剃る様子を公開しています。その中の一人は「まるで赤ん坊のように、毛の無いつるつるな肌になった」と叫んでいます。

パッケージには、充電器、microUSBケーブルの他、シェーバー用の掃除ブラシも付属。価格は販売店にもよりますが、35ドル程度で販売しているところが多いようです。

記事を見る限り意外にもデザインはそれなりにまとまっているので、これなら話のネタに使ってみたいと言う人もいるかも知れませんね。
最後に取り上げるのはかつて一大ムーブを巻き起こしたあの商品が、さらに画期的な改良を施されてリニューアルしていると言うニュースです。

伝説の「段ボール肉まん」が10年越しで進化⁉ 「トイレットペーパー饅頭」現る!(2018年8月16日日刊サイゾー)

 ひき肉に段ボールを混ぜて作った中国の「段ボール肉まん」が世界に衝撃を与えたのは、2007年のこと。後にテレビ局によるヤラセだったことが判明したが、”ニセモノ食品大国”だけあって、実際に存在していたのではないかという疑いが今でも持たれている。
 あれから11年、当時を再現するかのような事件が、またしても起こった。今回は肉まんではなく、マントウである。マントウは漢字では饅頭と書くが、日本の饅頭(まんじゅう)とは違い、中にあんや具が入っていない、パンのような主食で、中国では朝食でよく食べられている。

 事の発端は8月8日、中国版Twitter「微博」にアップされた1本の動画だった。甘粛省天水市にある市場で買った饅頭がトイレットペーパーでできていたとして、饅頭が水に溶けてボロボロになっていく様子を映し出していた。
 これを知った同市の食品薬品饅頭督局が同日の午後には市場に向かい、調査を行ったところ、トイレットペーパー饅頭を作っていたと思われる業者を特定。工場の立ち入り検査を行った。
 だが、今のところ、怪しいものは見つかっていないという。

 果たしてこれが、微博投稿者によるイタズラだったのか、それとも本当にトイレットペーパー饅頭だったのか? 小麦粉よりトイレットペーパーのほうが原価が高いのではという声もあり、現時点では真偽が判明していないが、本当にあっても誰も驚かないだろうところが、中国らしいともいえる。

どのような需要があってのものなのか何とも言いがたいのですが、とろけるような食感であってもあまり口に入れたくなるものではありませんね。
地溝油を始め中国ではこうしたものが日常的に売られているのでしょうか、日本国内には流通していないことを願うばかりです。

今日のぐり:「台湾料理 あじ仙 倉敷本店」

岡山県南部を中心にチェーン展開されているのがこちらですが、唐辛子がゴロゴロしたピリ辛味が特徴と言います。
見ていますとランチタイムは一人客、ディナータイムは家族連れが多い印象ですが、いずれにせよよくお客さんが入って繁盛されていますね。

同行者とシェアしながら適当につまんで見たのですが、定番メニューではラーメンは見た目ごく普通の醤油ラーメンで、よく言えば癖のないスープのあっさり味で、まあ中華料理屋のラーメンです。
少しご飯柔らかめの炒飯やジューシーさはないがクリスピーな鶏唐揚げ、薄皮でラーメン屋っぽい餃子などもこんなものかですが、豚肉に山盛りネギと言う組み立ての酢豚は結構いけます。
オリジナルメニュー台湾丼はたくあん入り天津飯と書いてありますが、ポイントはたっぷりかかった麻婆ソースで、スープもちゃんとしていて味のバランスは保っているのですが、この濃い味を一人で完食はきついですね。
にんにくの芽の炒め物も定番ですが、丸唐辛子に警戒するものの辛さはそこまででもなく、味自体はむしろマイルドで匂いには注意がいるものの、こういう濃い味のメニューに合わせるといい箸休めになりそうです。
台湾ビーフンはまあ普通、カニとチンゲンサイの崩し豆腐はチンゲンサイの風味が勝ちすぎてバランス的にちょっと悪い印象ですが、この豆腐はなかなかしっかりしたいい豆腐だなと感じました。

繁盛店らしく接遇面は全般に気ぜわしさは感じるのですが、いい具合に大衆中華らしい雰囲気を醸し出している面もあって、大勢でわいわい賑やかにやるのにも向く印象ですね。
しかしこの種の台湾料理をうたう店に来ていつも感じるのですが、台湾では本当にこういう味が一般的なのかと言うことですが、まあ日本で言う本格インドカレーの店などと同じようなものでしょうか。

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2018年9月27日 (木)

病院の儲けにならない行為は全て自己研鑽と言う驚くべき主張

このところ医師の働き方改革が議論されている中で、今なお抵抗勢力が必死の抗戦を続けている様子が報じられていましたが、見ていますとびっくりするような主張が平然となされているようで驚きます。

「急速な働き方改革で医療崩壊、誰が責任を取るのか」医療部会、病院団体トップから懸念の声も(2018年9月26日医療維新)

 厚生労働省の社会保障審議会医療部会(部会長:永井良三・自治医科大学学長)は9月26日、同省の「医師の働き方改革に関する検討会」の検討状況について議論、病院団体の代表者からは、「働き方改革を急速に進めて、医療現場が崩壊した時に誰が責任を取るのか」(日本精神科病院協会会長の山崎学氏)など、医療提供体制の維持を念頭に置いて、改革を進めるよう求める意見が相次いだ

 山崎氏は、労働基準監督署の立ち入り調査を受けて、土曜日の外来診療など診療時間の縮小を実施した聖路加国際病院の例を挙げて、働き方改革を急速に進めることで、医療現場が崩壊することに懸念を呈したほか、「今まで医師の過重労働の中で、医療現場が回っていた。労働量を少なくすれば、それに代わる人を配置しなければ、医療は成り立たない。医師不足、かつ後期高齢者が増え、医療ニーズが増えていく中で、その関連について議論しているのか」と質した。日本医療法人協会会長の加納繁照氏も、山崎氏の意見を支持、医師の働き方と医師需給の問題を関連させて議論することが必要だとした。
(略)
 日本病院会会長の相澤孝夫氏は、「今の議論で抜けているのは、次の時代を担う若い人を育てていかなければならないという視点だ。机上ではなく、実際に患者を診て、指導していくことが大事で、そのために皆が時間を使っていることを忘れないでほしい」と訴えた。例として専門医取得のための経験症例数を例に挙げ、「(勤務時間外に)経験すべき症例の患者が来た時に、その患者を診るのは強制か、自己研鑽かだが、その中間になるのだろう」と相澤氏は述べ、労働時間と自己研鑽を切り分ける難しさを指摘した。

 山崎氏は自己研鑽についても発言。「病院は、医師と労働契約を結んでいる。病院の収入に直結しない行為は契約外であり、自己研鑽に当たるのではないか」との考えを述べた。

(略)
しかし全国各地の基幹病院で土曜診療をしているところはむしろ少ない方ではないのかと言う印象を持っていたのですが、聖路加が土曜診療の縮小をしたことが医療崩壊の象徴になるとはちょっと予想していなかったですね。

病院の収入に直結しない行為は契約外であり自己研鑽にあたるとはまことに卓見であると言うべきですが、この筆頭が無意味で無駄な会議やカンファレンスと称される行為になるのでしょうかね。
記事中にある山崎氏にしろ相澤氏にしろ同族経営の病院理事長と言う立場であり、当然ながら勤務医を労基法無視で安くただ働きさせることの利益が大きい方々ですから、立場上こうした見解は予想されることです。
ただ問題はこうした方々の意見ばかりが医療業界の声として取り上げられ、当事者が求めているのだからと働き方改革が後退していく事態で、メンバー選定を見れば出来レースと言う批判も出来る話ですよね。

こうした業界団体の抵抗勢力化に対し、元内科医の平岡諦氏は日医の態度を批判し勤務医の脱退を呼びかけ、「過労死ラインを超えて、医療安全は守れない」をスローガンに掲げるべきと主張しています。
そもそも論として日医に加入する意味があるのかと言う議論は置くとしても、厚労省がこうした方々の意見ばかりを聞いて議論を進めようとするのであれば、働かされる立場の現場医師はどう考えていくべきなのかです。
医師は労働者としては強い立場であり、もっと権利を主張すべきであるとは言われるところですが、周囲が必死で働いている中で自分だけ労働の制限を主張するのは気が引けると言う方も多いのでしょう。
昨今流行りの女性医師問題に絡めて男女差別なく労働環境改善を図るであるとか、労基署に告発するなど様々な方法論はありますが、ひとまずもっとも手っ取り早いのは逃散と言うのは今も世の真理なのでしょうか。


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2018年9月25日 (火)

講義室内でどこに座るかにはそれなりの意味があった模様

本日はどうでもいいような話と言えばその通りなのですが、先日見かけた面白いニュースを紹介してみたいと思います。

大教室で座る席が学業成績に影響する?大学生と講師を対象に調査(2018年9月10日国際医学短信)

 米国の学校では新年度が始まったが、この秋に大学に入学した新入生たちは、これから大きな講堂で日々の大半を過ごすことになる。その際、どの席に座るかが最終的な成績を左右する可能性があることが、英シェフィールド・ハラム大学のDavid Smith氏らの研究で明らかになった。この研究結果は「FEBS Open Bio」8月21日オンライン版に発表された。

 Smith氏らは今回、生体医科学と生化学、生物学などの学科で学ぶ1年生154人および2年生151人と講師23人を対象に、質問票を用いた調査を行った。学生には質問票に記載された講堂の図面に、自分が座った席に印を付けてもらい、その座席を選んだ理由を記入してもらった。講師にはそれぞれの学生について学業の達成度を評価してもらった。

 その結果、127人の学生が「友人と一緒に座りたい」という理由で、また151人の学生が「講師が良く見える位置で話をはっきりと聞きたい」という理由で座席を選んでいた。また、「講義に積極的に参加したい」と回答した学生が9人いた一方で、「講師との関わりを避けたい」と回答した学生も同数いた。このほか、「いつでも離席できるよう隅の方の席に座りたい」と回答した学生が43人いた。

 さらに、友人同士で固まって座っている学生は、講義の内容に関する課題解決型のテストの点数が同程度であることが分かった。一方、隅の方の席に一人で座っている学生の点数は平均よりも低かった

 ただし、この研究では座席と学業成績が関連することが示されたが、因果関係が証明されたわけではない。それでも、Smith氏は同誌のプレスリリースで、「この結果は大学の講師が不安感の強い学生に手を差し伸べ、学生同士の交流を促す一助となるものだ」と強調する。また、「学業において学生同士の交流は重要だ。学生たちが誰と交流しているかを講師が知ることは、講義内容を計画する上で有益な可能性がある」と説明している。

 さらに、Smith氏らは論文の中で「この研究では学生が身体的または精神的、社会的に居心地が良いと感じる座席を選ぶことが分かった。このことは尊重されるべきだ。もし講師との直接的な交流に対する不安感から逃れるために後方に座っている学生がいても、無理やり前方の席に移動させることで得られるメリットはないと考えられる」と指摘する。その上で、同氏らは、学生には自分で好きな席を選ばせながら、不安感を抱かせずに講義に積極的に参加してもらえるような方法を取り入れることを提案している。

スミス先生の元論文の方もオンラインで公表されているので興味のある方は参照いただきたいと思いますが、これもちょうど毎年この時期になると発表されるあの賞向けのテーマとも言えるのでしょうか。
ちなみに日本人は今年で何と11年連続イグノーベル賞を受賞しているそうですが、受賞者数自体はアメリカが最多であるものの人口比で見ると日本とイギリスの二国が世界的にトップを競っているのだそうです。
同賞創設者のマーク・エイブラハムズ氏はこうした状況を「日本とイギリスは、奇人変人であることを誇りとする国」と評したそうですが、歴史と伝統ある大英帝国はともかく日本としては妙な風評は否定したいところですね。

そうした事情はさておき、多くの学生が講義室内で座る場所はおおむね決まっているものであり、多くの場合それなりの理由付けもあるのだと言うのは実体験に則しても首肯できる結果ではないでしょうか。
日本とアメリカでは医学講義の位置づけもまた異なるのでしょうが、おおむね半数の学生が勉強に向いていると言う理由で席選びをしていると言うのは前向きな結果であり、成績の良い学生が多そうな気はしますよね。
対照的に隅っこに一人ぼっちで座っている学生が成績が低いと言うのもまあそうなのだろうなと思うのですが、無理矢理前の席に座らせても意味が無いと言う指摘はおそらくぼっち学生にはありがたいものだと思います。

興味深いのが友人同士で固まって座っている学生達はテストの点数も似通っていたと言う結果ですが、同程度のレベルの学生だから話が合うのか、グループ内で一緒に勉強するからなのか等々様々に想像されます。
グループ学習のような形で集団を対象に学力を引き上げる手法が効率的なのかとも思うのですが、いずれにせよ「講義に積極的に参加してもらえる」ような興味深い講義をしていただきたいものだと思いますね。
とある大学の解剖学講座では普段は閑古鳥が鳴いていた講義室が女性生殖器を扱う日だけは例年満席となり、最前列に普段ほとんど姿を見せない幽霊学生がずらりと並んでいたと言う伝説もあるやに聞きます。
さすがに今の時代ですとセクハラなどと言われかねませんが、教員が熱意ある講義をすれば学生も感じるものですし、日本の大学でも研究だけではなく教育のスキルも評価する人事体系が求められるところです。

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2018年9月23日 (日)

今日のぐり:「和彩もとしま」

毎年この時期になると恒例となっているあの賞につき、今年も日本人が受賞したというニュースが飛び込んできました。

座って大腸検査「苦痛少ない」自ら試しイグ・ノーベル賞(2018年9月14日朝日新聞)

 人々を笑わせ、考えさせた研究に贈られる今年のイグ・ノーベル賞の発表が13日(日本時間14日)、米ハーバード大(マサチューセッツ州)であった。座った姿勢で大腸の内視鏡検査を受けると苦痛が少ないことを自ら試した昭和伊南(いなん)総合病院(長野県駒ケ根市)の堀内朗医師(57)が、医学教育賞を受けた。日本人の受賞はこれで12年連続となった。
 受賞理由は「座位で行う大腸内視鏡検査―自ら試してわかった教訓」。堀内さんは内視鏡の専門医で、同病院消化器病センター長。13日夜(日本時間14日午前)にハーバード大の劇場で開かれた授賞式に出席した。堀内さんは渡米前、取材に「地域から大腸がんをなくしたい、その試行錯誤を評価してもらったと思う」と語った。

 大腸がん検診などで受ける内視鏡検査は、通常は横に寝た状態で肛門(こうもん)から管状の内視鏡を体内に入れていく。堀内さんは、痛みや不快感を減らす方法を探していて、座った姿勢のままで受ける方法を思いついた。イスに腰掛けて少し股を開き、口径の小さな内視鏡を自分の肛門にゆっくり入れてみたところ、「驚くほど容易にできた」という。
 2006年、米消化器内視鏡学会誌に体験談を発表。腸内をきれいにする前処置をした上で、右手で内視鏡の端をつまんで肛門に挿入しながら、左手でカメラを動かすつまみを操作。モニターに映し出された自分の腸内を見つめる姿をイラスト付きで紹介した。計4回試し、内視鏡の入れにくさと、感じる痛みや不快感がそのたびに異なることも発見した。
 堀内さんによると、内視鏡検査で見つかった大腸ポリープを切除すれば、大腸がんの発症を9割抑えられるという。堀内さんたちの病院では、日帰りで手軽に検査を受けてもらおうと覚めやすい鎮静剤を用いるなど工夫。検査数は地方の病院としては異例の年1万5千人に達し、全国的に注目されている。ただ、座った姿勢で医師が内視鏡を入れる検査は、恥ずかしがって受けたがらない人が多く、採用していないという。

確かに大変な工夫だとは思うのですが、元記事の検査の様子を示した限りでは、受けたがらない人が多いと言うのも何となく理解出来る気がします。
本日は新たな内視鏡検査の地平を切り開いた堀内先生に敬意を表して、世界中から人類社会の新たな知識を開拓する新境地の研究成果を紹介してみましょう。

ハダカデバネズミ、女王のフン食べると「世話ネズミ」に(2018年9月3日朝日新聞)

 アフリカの地中に生息するハダカデバネズミの群れは、女王のフンを食べたメスが赤ちゃんの「世話役」になることを、麻布大などの研究チームが突き止めた。フンに含まれる女性ホルモンの作用とみられ、ユニークな群れの生態に迫る成果という。米科学アカデミー紀要に論文を発表した。

 ハダカデバネズミは東アフリカの半乾燥帯で、アリのように地下に巣穴を掘り、数十匹の群れですむ。体毛が少なく、目はほとんど見えない。老化しにくく数十年も長生きするなど生態にはなぞが多い。

 群れには赤ちゃんを産む女王1匹と数匹のオス、赤ちゃんは産まないメスの「働きネズミ」がいる。このメスはふだんはトンネルを掘り、エサの植物の根などを集めているが、女王が出産すると一部が赤ちゃんを暖めたり、掃除をしたりするようになる。

ハダカネズミと言えば元記事にもあるような衝撃的なビジュアルで有名な生き物ですが、そうですかネズミのくせに何十年も生きやがりますか。
長年慣習的に行われてきた行為がむしろ有害無益であったと言うケースはあるものですが、こちら社会的影響も大きそうなニュースです。

クロールのバタ足、速くなる効果なし むしろ水の抵抗増(2018年7月4日朝日新聞)

 水泳のクロールで速く泳ごうとすればするほど、キック動作(バタ足)は前に進む力に貢献しにくくなる――。
 こんな研究結果を、筑波大と東京工業大の研究チームがまとめた。

 秒速1・3メートル(100メートルのタイムで76秒92に相当)より速くなると、足の動きで生じる水の抵抗が大幅に増えるという。
 生体工学の専門誌「ジャーナル・オブ・バイオメカニクス」(https://doi.org/10.1016/j.jbiomech.2018.05.027)に論文が掲載された。

しかし事実だとすれば大変な問題ですが、エリートスイマーほどこうした無駄を避ける技術があると言うことなのでしょうかね。
個人的にはあまり意識したことがなかったのですが、言われてみればそんな気もすると言う問題が克服されたそうです。

「スパゲッティの乾麺は必ず3つ以上に折れる」という現象を乗り越えて研究者が2つに折ることに成功( 2018年08月14日GigaZiNE)

カチカチに乾燥したスパゲッティの乾麺を両手で持ってアーチ型に曲げて折ろうとすると、まず間違いなく3つ以上に折れてしまうという不思議な現象が存在します。誰がどれだけ頑張っても決して逃れられなかった「スパゲッティ折りのミステリー」をついに乗り越え、スパゲッティをキレイに2つに折ることに成功した研究者が現れました。

「スパゲッティの乾麺は必ず3つ以上に折れる」という不思議な現象は、ノーベル賞科学者のリチャード・P・ファインマンが見つけて世界に問いかけたものです。鉛筆や木の棒など、細長いものを曲げると大抵の場合は真ん中あたりから真っ二つに折れるものですが、ことスパゲッティに関しては「誰がやっても絶対に2つに折ることはできない」ということが明らかにされていました。
「なぜスパゲティだけが?」というこの現象の謎は2005年、パリにあるピエール・アンド・マリー・キュリー大学の物理学者バジル・オードリー氏とセバスチャン・ノイキルヒ氏によって解明されています。両氏は「カタパルト実験」と呼ばれる実験を繰り返すことで、スパゲティが最初に折れた時に生じる「たわみ」が伝わる時に波が合成されて強くなり、新たな折れ目が作られているという実態を明らかにして、「ひびの連鎖による細い棒の破砕――なぜスパゲティは半分に折れないのか」という論文を発表。この発表の翌年、2006年にオードリー氏とノイキルヒ氏はイグノーベル賞を受賞しています。

その論文では「スパゲッティは必ず3つ以上に折れる」ことの原因が解明されたのですが、今度は逆に「2つに折る方法はないのか」という謎に取り組んだ科学者が現れました。それはコーネル大学の大学院生であるロナルド・ハイザー氏とマサチューセッツ工科大学(MIT)の大学院生であるビシャール・パティル氏らのチームです。
日常の会話の中から「スパゲッティを2つにある方法があるのではないか」と考えた2人は、まずスパゲッティを手で持ってさまざまな方法で曲げることでその折れ方を検証。その後、専用の「折り曲げ機」を開発することで、より詳細なスパゲッティの折れ方を調査するに至りました。そして研究の結果、2人がたどり着いた答えは「スパゲッティを一定以上の角度にねじっておいた状態で曲げていくと2つに折ることができる」という結論でした。
(略)
研究チームでは、この現象を数学的に解明することにも成功しているとのこと。上記のように、通常のパスタが3つ以上に折れるのは曲がっていたスパゲッティにかかっていた「ひずみ」の力が解放されて真っ直ぐに戻ろうとする時の「たわみ」の波が合成されることで力が大きくなり、そこで新たな折れ目ができるというものでしたが、「ねじり」を加えたスパゲッティでも「ひずみ」が存在するのは同じ。しかしそこに「ねじり」の力が加わることで、スパゲッティが元の状態に戻ろうとする際の挙動が変化するといいます。
曲がったスパゲッティが元の直線に戻ろうとする時に力の伝わる速度と、ねじられたスパゲッティが元の状態に戻ろうとする時に力の伝わる速度は、後者の方が早いことが今回の研究で明らかにされています。この速度の違いによって、大きな「曲げ」を解消しようと働く力の強さが、「ねじり」を元に戻そうとする力が合成されることで、スパゲッティを折ってしまうほどの力が生じない状態になるというのが、研究者が導き出した答えであるというわけです。

2006年の論文に負けず劣らずの「イグノーベル賞候補」といえそうな今回の研究結果ですが、2人の研究者はこの成果により「亀裂形成の理解を高めることや、多繊維構造、人工ナノチューブ、または細胞の微小管などの他の棒状材料の骨折を制御すること」などの、単なる料理的好奇心を超える用途があると述べています。
(略)

大変な実用性も秘められているかも知れないと言う研究成果なのですが、しかし束になったスパゲッティを見事二つ折りにすると言う課題は未だ克服されていないと言えましょう。
最後に取り上げるのは昨今何かと話題になっているロボット関係の、意外とも納得とも言える最新知見です。

「命乞いするロボットの電源を切るのは難しい」ことが最新の研究から明らかに( 2018年08月03日GigaZiNE)

(略)
ドイツの研究者たちがオープンアクセスジャーナルのPLOS ONEに掲載した論文では、89人のボランティアを集め、小さなヒューマノイドロボット「NAO」の助けを借りながら1対1で指定の作業を行ってもらうという実験が行われています。作業中、NAOは「パスタとピザのどちらが好き?」などの質問を被験者たちに投げかけたそうです。
被験者には「NAOの学習アルゴリズムを改善するための実験」と伝えられていたそうですが、実際は別の目的がありました。それは、作業が終了した後に被験者へ「ロボットの電源を切ってください」と頼み、どれだけの被験者が電源を切ることができるかを調べるというもの。

被験者がロボットの電源を切ることができるかをただ調査するだけでなく、89人の被験者の半分に対しては、NAOが「ノー!どうか僕の電源を切らないで!」と懇願するように条件を設定したそうです。すると、NAOの言葉を聞いた43人の被験者のうち13人は、最後まで電源を切ることができませんでした。また、残りの30人もNAOの訴えを聞かなかった人と比べると、平均で2倍も電源をオフにするのにかかった時間が長くなったそうです。
ロボットの電源をオフにすることを拒否した被験者は、「ロボットがお願いしてきたことに驚いたから」や「電源を消さないでとお願いしてきたから」とその理由を記しています。被験者たちの反応を受け、研究チームは「人々はロボットを機械としてではなく現実の人間として扱う傾向があり、(嘆願により)電源を消すことをやめるか、少なくともその行動について深く考えるようになる」と記しています。

これは1996年に心理学者のバイロン・リーブス氏とクリフォード・ナス氏が書いた著書で初めて登場した「メディアの方程式」と呼ばれる理論に基づいていると考えられています。メディアの方程式というのは、人間以外のメディア(TV、映画、コンピューター、ロボットなど)を人間であるかのように扱う傾向を理論化したものです。
2人の心理学者がメディアの方程式を提唱して以降、多くの研究で「人間の行動がメディアの方程式にどのような影響を受けているか?」が調べられてきました。特にロボットとのやり取りは顕著で、人間は人間と同じような人格を持つボットとのやり取りを楽しむ傾向があることなどが研究から明らかになっています。
(略)

想像するに見るからに高価そうな装置を用いて研究に協力しているのですから、電源を切るなと言われれば切らないでおこうと考える人もいて不思議ではない気もします。
とは言えロボットが精巧になるほどその声に耳を傾けたくなるのは理解出来る話ですが、動物をかわいがるのと同様人間扱いとはまた微妙に違う行動なのかも知れませんけれどもね。

今日のぐり:「和彩もとしま」

福山駅前の繁華な一画から一本入った裏通りに位置する、こちらなかなか雰囲気があるお店ですね。
掘りごたつ形式の個室がメインとなっているようで、単品メニューもありますが各種コースも揃っていて、今回は鰻蒲焼・虎魚唐揚げコースを頼んで見ました。

先付の湯葉あんかけから始まってデザートまで一通りのものをいただきましたが、この時期の定番である松茸とハモの土瓶蒸しなどはうまいに決まっています。
お造りではヒラメやマグロなど定番ネタに加えてイワシが身が厚く嫌な臭みも無くありがたいものでしたが、とうもろこしの茶碗蒸しなどは最近よく見かけるメニューですね。
ウナギの蒲焼きは天然物なのでしょうか、香ばしい焼き加減でなかなかですが、それ以上に感心したのがオコゼの唐揚げで、なかなかここまで立派なものは見かけません。
料理の方は全体にどれもなかなか立派なもので満足感の高い内容ですし、このお値段でこれであれば文句を言えないと言うものですよね。

トイレも広さや設備面は及第で、ともかく基本的に個室で気兼ねなく飲食出来ると言うのがありがたいですが、さすがに繁盛されているようですよね。
強いてけちを付けるとすればアルバイトっぽい接遇面で、レスポンスなどは決して悪くはないのですが、少し店の格に合っていない印象です。

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2018年9月21日 (金)

産科無過失補償制度、報告書の公開を停止した理由

本日の本題に入る前に、医療訴訟と言うものも一時ほど大々的に取り上げられることがなくなった印象ですが、先日こんな記事が話題になっていました。

東京高裁が1審覆し約1250万円の支払い命じる 外来患者自殺で開業医有責、現場で高まる懸念(2018年9月18日日経メディカル)

 統合失調症の患者が自殺したのは主治医が適切な対応を行わなかったためだとして、遺族らが精神科開業医を相手取って起こした訴訟で、東京高裁が医師側の責任を認める判決を下した。患者側の訴えを棄却した地裁判決を覆す内容で、開業医は上告。現場からは、医師に過大な義務を課すものだと批判する声も出ている。
 「多くの通院統合失調症患者の診療に携わっている私たちとしては、この二審判決に重大な危惧を禁じ得ません。そもそも統合失調症は自殺に至るリスクの高い疾患です。(中略)私たちは、この状況で、医師の責を問うのは、きわめて過度であると感じます。こうした判決は、私たちのような医療者の実践を萎縮させます」
 これは、2018年3月に日本精神神経科診療所協会が出した声明文だ。文中にある「二審判決」が東京高裁で下されたのは2017年9月28日のこと。精神科開業医の注意義務違反を認め、損害賠償約1250万円の支払いを命じた

 事件の概要はこうだ(表1)。日本在住の中国籍の女性患者A(1971年生まれ)は2001年6月、都内で開業する医師Bのクリニックに通院するようになった。
 医師Bは、Aを統合失調症と診断し、抗精神病薬を処方していた。2007年8月には長野県に転居。その後は医師Bのクリニックに通院することは少なくなり、Bは主にAの夫Cから症状を聞いて、薬剤を処方するようになった。
(略)
 そんな中、6月8日にAの幻聴が悪化。2日後の6月10日、Aはマンション6階から飛び降り、死亡した。

 夫Cは医師Bを被告とし、自殺予防のための緊急措置を取らなかった過失や、抗精神病薬を整理・減量化したことの過失などを主張し、慰謝料の支払いを求めて提訴。2016年2月17日の長野地裁判決では、Aの自殺再企図の可能性は精神科病棟への入院を要する「高度な危険性」とまではいえず、精神科外来における頻回・継続的な治療による対応も許容されるとして、自殺予防のための入院措置に関する注意義務違反は否定。Cらの請求を棄却した。
 だが、その後の東京高裁の控訴審では、Aの自殺防止における医師B、夫C双方の注意義務違反を認め、過失の割合を2:8とした。前述の医師Bの1250万円という損害賠償額は、この過失割合により算出したものだ。
(略)
 自殺と過失の因果関係について夫Cらは、争点1、2の注意義務違反(過失)がなければAは自殺することはなかったと訴え、自殺と過失に因果関係があると主張した。これに対し医師Bは、夫CがAの強い希死念慮をメールで訴えた5月28日の時点で仮に抗精神病薬の増薬を指示したとしても、抗精神病薬の効果発現には通常2~4週間を要すると指摘。6月10日のAの死亡までに抗精神病薬の効果が発現するには時間が足りず、Aの自殺との間に因果関係はないと主張した。また、5月28日から6月10日までの13日間は、Aの近親者で対応可能であったほか、そもそも「医師Bが夫Cに病院での診察を指導していれば自殺をしなかった」という関係すら認められないなどと訴えた。
 これに対して裁判所は、抗精神病薬の効果発現までに通常2~4週間を要するのであれば、併せて監視体制や入院措置で自殺を回避すべきであり、注意義務違反と自殺との間に因果関係がないとはいえないと判断。さらにAに対する診療態勢、監視態勢と入院措置などの不備がAの自殺を招き、Aの自殺はBとCの自殺を回避すべき注意義務違反が競合することで発生したと認めた。

 今回の控訴審判決に対し、医師側の代理人弁護士の成田茂氏(日比谷共同法律事務所)は、裁判所の過失の解釈に疑義を呈する。「通常の裁判では、過失の『具体的行為』を記載してその行為を行ったこと、もしくは行わなかったことの過失を判断する。これに対し、控訴審判決は注意義務違反のある具体的診療行為を特定せずに、『Aに対する診療態勢、監視態勢と入院措置などの不備』というあいまいな概念だけで注意義務違反を肯定した」と指摘。具体的診療行為について注意義務違反の存否を論じる必要があるとする判例の考え方から逸脱しており、診療行為における過失の解釈に重大な過誤があるとしている。2018年3月に、上告する旨を記した書類を最高裁に提出した。
 では、現場の精神科医はどう捉えたのか。精神科の開業医として30年以上のキャリアがあり、数多くの統合失調症患者を診てきたある精神科医は、「外来診療で、患者の自殺に対する医師の責任を問われたことに非常に驚いた」と話す。「外来診療では、医師が四六時中患者を観察できるわけではなく、どちらかというと患者家族の監督責任が大きい」と考えるからだ。
 夫Cは、外来診療で抗精神病薬の調整を行うのは極めて困難で、医師BがAに対して入院を指示し、病棟の医師と連携するべきだったと主張したが、この医師によると希死念慮がある患者をクリニックで診るのは珍しいことではないという。「当クリニックの患者のうち多少とも希死念慮のある患者は2割くらい。外来でも抗精神病薬によりある程度コントロールできる」と話す。
 そのため同医師は、「今回のケースでは入院の選択肢を患者家族に提示しているのは適切な対応ではないか」とみる。また、前述の争点1で問われた投薬などの診療内容についても、「判決文を見る限り、問題はないように見える」と話す。

 医師、弁護士で浜松医科大学医療法学教授の大磯義一郎氏は、今回の判決が精神科の診療にマイナスの影響を与えることを危惧する。責任を問われることを懸念して、外来で希死念慮のある患者を診療することを避けるなど、現場が萎縮してしまうのではないかというのだ。過去の判例では、入院中の患者の自殺で病院の管理体制の不備などによる責任が認められたケースはあるが、外来患者が自殺した事例(9例)で責任が認められた例は、特殊な事例を除き、これまでなかったと指摘する。自殺リスクが高い外来患者に対し、主治医は入院措置などを講じる責任があることを初めて示した判決となった。
(略)

治療経過として妥当なのかどうかは何とも言いがたいのですが、ちょうど先日は北里大学の精神科教授が市中病院・開業医は外来対応可能なケースでも入院させたがると苦言を呈している記事が出ていました。
こうした記事が出るくらいですから不安だから入院対応、高次医療機関紹介と言った対応がかなり頻繁に行われているのでしょうし、言ってみれば現場でのリスク管理の意識はかなり滲透していると言うことでしょうか。
そんな中で市中開業医としてかなり頑張った結果がこうした悲劇的な結末に至ったのだとすれば報われない話ですが、ともかくも不幸にしてお亡くなりになった患者さんのご冥福を祈るしかありませんね。
さて話は変わって、2009年に開始されたのが産科無過失補償制度ですが、その運用に関連して気になる側面が出てきていると言う話を、医療訴訟のベテランである井上清成弁護士が先日訴えていたそうです。

産科医療補償制度の「要約版」、なぜ公表停止?日本産婦人科協会シンポ、「重度脳性麻痺訴訟の提訴は急増」(2018年9月9日医療維新)

 一般社団法人日本産婦人科協会のシンポジウムが9月8日、「日常診療に必要な法的対策を考える」をテーマに開催された。弁護士の井上清成氏は、産科医療補償制度をめぐる最近のトピックスとして、日本医療機能評価機構が原因分析報告書の「要約版」のホームページ上での公表を8月1日から停止したことを紹介した(同機構のホームページを参照)。公表停止自体は一定の評価をする一方、井上氏は2009年1月の制度開始から10年目に入った同制度の後半期は、前半期に比べて「重度脳性麻痺訴訟の提訴は急増している」と警鐘を鳴らした。

 井上氏は、2017年5月30日の改正個人情報保護法の施行に伴い、「要約版」の公表については、妊婦等から明示的な同意を得る必要が生じたが、現在の産科医療補償制度では同意を得ていないことが公表停止の理由であると説明。井上氏は、同機構が改正法施行から1年2カ月、放置していたことを問題視した。
 「要約版」を公表された分娩施設は、匿名化されても特定し得ることから、産科医らが精神的なダメージや風評被害を受けるケースもあり、日本産婦人科協会は、事務局長の池下久弥氏らが中心となり、かねてから公表を問題視してきた(『産科医療補償制度、訴訟の増加を招く』などを参照)。ようやく公表停止になったことから、井上氏は「産科医療補償制度の失われた10年」と称した。
(略)
 原因分析報告書作成後、カルテのコピー等を廃棄すれば、「要約版」は「要配慮個人情報」に該当しなくなる。「要約版」の公表は、再発防止が目的の一つ。「再発防止だけを考えたら、カルテのコピー等を分娩施設に戻したり、廃棄すればいい。しかし、同機構が廃棄等をしないのは、“リピーター”の分娩施設を特定するなどの狙いがあるからではないか」と井上氏は見る。
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 一方で、「一般には、重度脳性麻痺の訴訟は、産科医療補償制度により減少していると流布されているが、何の根拠もない。日本医療機能評価機構も、『産科の訴訟は減少』と言っているが、『重度脳性麻痺の訴訟が減っている』とは言っていない」(井上氏)。

 「重度脳性麻痺訴訟の提訴は急増」の根拠としたのは、2013年11月27日の日本医療機能評価機構産科医療補償制度運営委員会「産科医療補償制度の見直しに係る報告書」と、日本産婦人科医会会報の2018年5月号の掲載データ。補償対象事例のうち重度脳性麻痺に関する紛争(損害賠償請求事案)は、(1)制度の前半期(2009年1月から2013年5月末までの4年5カ月)は33件、うち提訴事案は17件、(2)制度の後半期(2013年6月から2017年12月末までの4年7カ月)は64件、うち提訴事案は34件――と、約2倍になっている。
 最高裁判所のまとめによると、2000年代に入り、医療訴訟の新規提訴件数は増加、2003年1003件、2004年1110件と2年連続で1000件を超えたが、2005年以降は減少傾向にあり、今は700~800件台で推移している。産婦人科に限った新規提訴件数は公表していないが、既済(裁判が終了)件数は、2009年から2013年までの5年間は370件、2014年から2017年までの4年間は216件で、4割弱減っている。
 「医療訴訟全体のトレンドとして、件数が減っている中で、産科医療補償制度が浸透した後半期になって、重度脳性麻痺の訴訟件数が増えている」と井上氏は指摘。そもそも産科医療補償制度は、「紛争の防止・早期解決および産科医療の質の向上」にあることから、制度の改善策を講じる必要性を指摘した。
(略)

無過失補償制度に関しては一つには報告書が公開されることから再発防止と言う目的が形骸化するのみならず、場合によっては責任追及に転用されるのではないかと言う懸念が当初から指摘されていました。
この点で重度脳性麻痺の訴訟件数が増加しているのは憂慮すべき事態ですが、他方で全体としての訴訟件数は減っているという点をどう解釈すべきかで、好意的に取れば補償制度が機能している可能性があります。
ただ患者や遺族側にとっていわば訴訟の窓口にあたるのが弁護士ですが、当然ながら弁護士としても勝てる見込みがない裁判を勧めるとは思えず、この点で報告書が一つの判断材料になる可能性はありますね。

経過を知っている患者側からすれば、自分達のケースだと同定することはかなりの確率で可能であるとも思われますが、関連して記事にもあるように制度が浸透し始めてから訴訟が増えていると言う指摘が気になります。
要するに患者サイドがこうした報告書があることや、その活用法について学んだ結果訴訟が増えているとなれば制度本来の趣旨とはかけ離れた話であり、報告書の公開停止もやむなしと言うしかありませんね。
また医療訴訟の件数の増減だけではなく、原告勝訴率すなわち医療側敗訴率がどうなっているのかも気になりますが、いずれにせよ健全な制度運用にあたっては弁護士サイドの立場も極めて重要でしょう。

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2018年9月18日 (火)

終末期医療、手段としての議論は進む一方で

先日ちょっとした話題になっていたのがこちらのニュースです。

がん3年生存率71% 膵臓は15%、高齢者も課題 国立センターが初集計 治療効果、早期に把握(2018年9月12日共同通信)

 国立がん研究センターは11日、2011年に全国のがん診療連携拠点病院でがんと診断された患者の3年後の生存率は、がん全体で71・3%だったと発表した。3年生存率をまとめるのは初めて。継続的に分析することで、新しい薬や治療の効果を早く把握できるようになり、がん対策に活用できるとしている。
 膵臓(すいぞう)がんの3年生存率が15・1%にとどまるなど、5年生存率が低いがんは3年でも低い傾向がみられ、がんの治療法開発が課題として改めて浮かび上がった。また高齢がん患者では、持病などがん以外の病気で死亡する例が多いと考えられることも判明。全身状態に配慮したきめ細かい治療体制の確立も求められる。

 拠点病院のうち268施設の患者約30万6千人を分析。主要な11種類のがんについて、がん以外の死亡の影響を取り除いた「相対生存率」を算出した。治療成績を評価する指標として同センターはこれまでに5年や10年生存率を発表しているが、3年生存率は短期間で集計できる利点がある。
 種類別は、肺がんが49・4%、食道がんが52・0%、肝臓がんが53・6%と比較的低い結果となった。一方、前立腺がんは99・0%、乳がんは95・2%、子宮体がんは85・5%と比較的高かった。
 08~09年に診断された患者の5年生存率も公表。全体の生存率は65・8%で、08年単独集計の65・2%と比べるとほぼ横ばいだった。詳しく調べると、患者の約半数を占める70歳以上では、がん以外の死因が多いことが分かった。心臓病や糖尿病などの持病のほか事故が原因と推測される。
(略)

当然ながら膵臓癌のように発見された時はすでに進行しているケースが多い癌では生存率は低くなるのだろうし、胃や大腸など早期発見早期治療が増えている癌では非常に好成績になるだろうとは予想出来ます。
単純に記事に挙げられた数字だけを比べてもあまり意味がない話ですが、強いて言うなら癌と言っても今や結構長生きする時代になったのだなと言うことで、癌と言われれば直ちに死を覚悟と言うものではないわけです。
無論手術で癌を取りきって経過観察している状態の患者と、進行した癌を抱えながら日々治療を頑張っている患者では全く話が違うとは言え、後者の場合も今や年単位の余命は珍しくない時代ではありますね。
ただそうは言ってもやはり月日が経ち状態が悪化していくにつれ、いずれは終末期へと至る患者もいらっしゃるのは事実なのですが、先日終末期医療に関してこんな記事が出ていました。

<終末期医療>延命中止、意思確認に力点 自民、新法検討(2018年9月16日毎日新聞)

 自民党は、終末期医療のあり方を規定した新法作成の検討に入った。終末期医療を巡っては2012年に超党派の議員連盟が尊厳死法案をまとめているが、本人の意思に反して延命措置が中止されることへの懸念が根強い。同党は、法案を抜本的に見直し、継続的に本人の意思を確認するなど手続きに力点を置いた新たな法案への練り直しに着手。与野党各党の賛同も得て早ければ来年の通常国会への提出を目指す。【酒井雅浩】

 末期がんや老衰により回復の見込みがない患者に対し、人工呼吸器の装着や人工透析などの延命治療を施すのは、患者の苦痛や家族の介護負担などを考慮すると必ずしも患者のためにならないとの考え方がある。一方で、現行法では医師の延命措置の中止が刑事責任を問われる恐れもあり、医療従事者を中心に法整備を求める声が出ていた。
 12年の法案は「終末期」について患者が適切な医療を受けても回復の可能性がなく、死期が間近と診断された状態にある期間と定義。延命措置を中止できるのは、患者が書面などで意思を表示している場合とした。ただし、この規定に従わずに延命措置を中止することもできるとしている。

 だが、終末期患者の7割は、意識不明や認知症などのため自分の意思が伝えられないとのデータもある。障害者の団体などからは「意思を示すことができない患者が尊厳死に追い込まれるのではないか」などの懸念が示された。法案は国会提出に至っていない。
 そこで、自民党の終末期医療に関するプロジェクトチームは8月29日の会合で、法案をゼロベースで見直すことを決めた。

 近年、医療現場では、最期の迎え方を患者本人と家族、医師らが継続的に話し合う「アドバンス・ケア・プランニング」(ACP)の取り組みが進んでいる。継続的に話し合うので本人の意思の変化も反映できる。
 同党は新法案にACPの考え方を盛り込み、患者の意思決定のあり方の透明化を医療現場に促し、国民の理解を得たい考えだ。

この問題、ここ数年で各種ガイドラインが登場するなどかなり話が進んできた印象がありますが、患者サイドから求めがしばしばあったのに対し、医療側は法的責任追及を恐れ延命処置中止を渋る構図がありました。
医学的に明らかな終末期であり、当事者がいずれも延命的処置中止を望んでいる場合、それを可能にする裏付けに関して指針なり立法なりがあれば助かると言うのが多くの臨床家の実感ではないかと思います。
無論進歩的な団体の方々による根強い反対論に加え、いわゆる遠い親戚問題など現場が乗り越えるべきハードルは多いにせよ、全ての関係者が一致して求めている場合にも出来ないと言うのでは困りものですね。

ただこの問題に関しては本質的には患者の権利問題であり、議論の本筋もそうあるべきではあるとは言え、2012年頃から具体的な議論が進み始めた背景には医療費増加や医療崩壊の問題があることも否めません。
終末期と言えば当然ながら極めて状態が悪い重症患者であり、延命処置を続けるならばそれなりの医療リソースを投じる必要がありますが、その結果より必要性の高い患者に医療が行き届かないのでは問題です。
医療の供給量が限られている以上、個人レベルにせよ社会レベルにせよ一定程度の歯止めは必要で、出来ることは何でもやってくださいは通じなくなってきている時代ですが、では誰がその選別をするのかですね。
ひとまずは議論の余地なくと言う場合からの限定的な運用になるにせよ、あるべき医療の提供体制とはどうあるべきかと言う議論も平行して行っていかないと、結局現場が困ると言う構図はあまり変わらない気がします。

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2018年9月15日 (土)

今日のぐり:「哲多食源の里 祥華 (しょうか)」

近年高速バス絡みの重大事故がたびたび報じられていますが、こちらその半歩手前だったと言うびっくりニュースです。

高速バス、迂回路間違え山道へ 崖っぷち1キロ恐怖の夜(2018年8月28日朝日新聞)

和歌山と大阪を結ぶ西日本ジェイアールバス(大阪市)運行の高速バスが26日夜、渋滞を迂回(うかい)するため和歌山県内で高速道路を降りたところ、道を間違えて狭い山道に入り込み、立ち往生していたことがわかった。乗客38人は同社が手配したタクシーなどで運んだ。けが人はなかった。

同社によると、同県白浜町を午後6時過ぎに出て、午後10時ごろ大阪駅JR高速バスターミナル到着予定の高速バス。阪和自動車道を走行中の26日午後7時50分ごろ、バスの50代の運転手から「渋滞しているので、迂回指示を」と同社の営業所に連絡があった。
指示を受け、バスは御坊南インターチェンジ(IC)を降りて迂回路の県道に入ったが、運転手は途中で道を間違え山道へ。道幅は車が1台やっと通れるほどしかなく、道路脇は崖。同社によると、バスは車体をガードレールや岩などにこすり、ミラーを破損しながら走行を続けたという。
結局、誤った道を約1キロ走行し、同県日高川町内で動けなくなった。

幸いにも?夜だったのでまだしもだったのかも知れませんが、外の光景が見えていたとすれば乗客は恐怖の連続だったでしょうね。
今日は無事の生還を果たしたバス乗客の幸運を祝して、世界中からこれはさすがに怖い…と感じてしまうニュースを紹介してみましょう。

部下の女性の連れ去り計画 公判で分かった逮捕された上司の異常性(2018年8月20日産経新聞)

 今年1月、大津市の老人ホームの駐車場で給食会社の女性社員(24)が襲われ、連れ去られそうになる事件が起きた。女性からの連絡で駆けつけたという男性上司(49)も「物陰から現れた犯人に顔を殴られた」といい、滋賀県警が捜査を開始。ところが翌日未明、わいせつ略取未遂などの疑いで逮捕されたのはこの上司だった。検察側は、女性に一方的に好意を募らせ犯行に及んだとして同罪などで起訴。大津地裁の公判では、女性の着替えを盗撮したりスマートフォンをのぞき見したりという、上司の日ごろからの執拗(しつよう)で異常な行為も明らかにされた。

 公判によると、事件が起きたのは1月25日午前5時半ごろ。大津市はこの日最低気温がマイナス3・5度で、比叡山麓の同市西部にある老人ホームの駐車場にはうっすらと雪が積もっていた。
 そこへホームでの朝食準備のため女性が車で出勤。車を降り、通用口の鍵を開けて入ろうとしたところ、突然、建物の陰から飛び出してきた人物に羽交い締めにされ、押し倒された。
 さらに顔に金属ようのものを押し当てられ車に連れ込まれそうになった。必死に抵抗していると、別の社員が出勤してきたため犯人は逃走、女性は110番するとともに上司の携帯電話にも連絡した。
 「近くにいるから行く」。電話を受けた上司は、ほとんど時間をおかずにやってきた。この日は休みのはず、しかも自宅は京都市内だ。
 上司は「たまたま近くに来ていた」といい、敷地内で「犯人」と鉢合わせし、自分も顔を殴られたと説明した。しかし不自然な点が多く、県警に追及されすぐに嘘がばれた。
(略)
 「女性に好意があった」。県警の調べに対しこう供述していた被告の上司だが、公判では否定し、連れ去ろうとした目的も「何も決めていなかった」と主張した。
 だが、検察側の指摘で周到な計画性が次々と明らかになった。被告の車からは粘着テープやおもちゃの手錠、女性用のミリタリー風のコスチュームなどが見つかった。コスチュームは「カラオケのアイテムのつもりだった」と弁明したが、「はいたらパンツが見えそう」(検察官)なほど短い丈のスカートだった。
 また被告は襲った際、女性用カツラで変装。被害女性の視力が弱いことを知っており、背後から近づき、最初にメガネを奪い取っていた。実際、女性は襲ってきた人物が上司だとは気付かなかったという。

 女性への異常な執着ぶりも明らかにされた。被告は老人ホームの更衣室で着替える女性を盗撮。女性がスマホの画面ロックを解除する様子を背後から撮影して暗証番号を解読し、女性が不在のときにスマホをいじり、保存されていた写真などをコピーしたことも。
(略)
 弁護側は反省していることや体調などを理由に執行猶予を求めたが、大津地裁は判決で「職場の人間関係を悪用した。刑の執行を猶予すべき事案とはいえない」として懲役2年(求刑同3年)の実刑を言い渡した。被告は判決を不服として控訴した。

しかしいい歳をして何をやっているのだと言うものですが、最初にメガネを奪い取ると言った辺りが薄ら寒いものを感じさせますね。
アメリカと言えば昨今警察官による射殺事件が相次ぎ大きな議論を呼んでいますが、こちら幾ら何でもそれは…と感じさせる悲劇的ニュースです。

アパートの自室間違えた米女性警官、部屋にいた男性を射殺(2018年9月8日CNN)

(CNN) 米テキサス州ダラスの警察は7日、女性警官が市内のアパートで自室と勘違いして入った他人の部屋にいた26歳男性を射殺する事件が起き、過失致死容疑に問われた同警官に対する逮捕や捜索などの令状を求めていると発表した。

同市市警の本部長によると、女性警官は勤務を終え帰宅。制服姿のまま誤認した部屋に入り、被害者の男性と遭遇し、何らかのやりとりがあった後、発砲したという。このやりとりの詳細は不明となっている。
女性警官は発砲後、緊急通報し、被害者は病院に搬送されたが死去した。同警官の訴追はまだされていない。

今回の事件捜査は、警官絡みの発砲事案に関する規定に従い、ダラス警察が担当していない。テキサス州の法執行機関に独立的な捜査を依頼したとしている。ただ、飲酒や薬物検査のための血液採取は実施したという。
被害者の男性はSNS「リンクトイン」で自らの肩書を、監査業務などを手掛ける企業「プライスウォーターハウスクーパース」に勤める経験豊富なリスク管理担当者と紹介している。

自宅にいたら警官に不法侵入され射殺されるなど意味不明なのですが、近所に警官が住んでいるリスクも計算に入れていなかったのが被害者の不幸だったでしょうか。
先日日本代表の活躍もあり盛り上がったロシアW杯ですが、その裏でこんなおそロシアな事件もあったようです。

ロシアW杯決勝乱入の反体制派、毒を盛られ重症か。視力失い言葉話せず(2018年9月13日フットボールチャンネル)

 ロシアワールドカップ決勝のフランス対クロアチアの試合でピッチに乱入したロシアの反政権の活動団体「プッシー・ライオット」のメンバーが毒を盛られた。12日に英メディア『meduza』が報じている。

 試合中、偽の警官制服を着た男女4人がピッチに乱入。ロシアのプーチン大統領が観戦する目の前で、政治犯の釈放などをロシア政府に求めるため実行に移した。ただ、その代償は大きかったようだ。

 同メディアによると、現地時間9月11日に「プッシー・ライオット」のメンバーが病院に運ばれてきたとのこと。かなりの重症で、視力を失い体も動かせず言葉も話せない状態のようだ。毒を盛られた可能性があると同メディアは報じている。

当時幾ら何でも空気嫁と話題になっていた乱入騒動ですが、ロシアにおいてその代償は大きかったようです。
最後に取り上げますのはこちら、ある意味で科学技術の進歩が人間に不幸をもたらすと言うニュースです。

犯罪を犯す前に危険人物を発見し、人相から政治思想・性的傾向・知能指数まで検出できるAI搭載防犯カメラ(2018年07月15日カラパイア)

 ある専門家によると、顔認証AIによって”潜在的に危険”な犯罪者を犯罪が犯される前に発見することができるかもしれないという。
 昨年、性的傾向を検出できるAIを開発したとして物議をかもしたミハウ・コシニスキ(Michal Kosinski)博士は、顔認証技術を用いれば、犯罪傾向のある人物を判別する防犯カメラを開発できるようになるだろうと話している。
 コシニスキ博士が現在取り組んでいるのは、政治思想から知能指数まで、ありとあらゆることをたった一枚の写真から検出してしまうプログラムだ。
 博士は、この技術はテストステロン量に影響される顔の特徴の変化を読み取ると説明する。
(略)
 もし、攻撃的な傾向など、個人や社会を脅かすような特徴を事前に、正確に把握することができれば、治安の向上につながるかもしれない。
 ただしこうしたアプローチには、プライバシーの侵害につながるとして賛否両論の意見がある。

 コシニスキ博士は昨年、AIを使って一枚の写真からゲイかストレートか判断できるというAIに関する研究論文を発表し、注目を浴びた人物だ。
 (略)
 世界最大のLGBTQメディア支援団体GLAADと全米最大のLGBTQ権利団体ヒューマンライツキャンペーンは、彼の方法論には致命的な欠陥があると批判する。
(略)
 彼によれば、政治傾向は受け継がれるところがあるらしく、顔の特徴としても現れる遺伝子あるいは発達上の因子と関連しているかもしれないというのだ。
 「顔は、これまでの人生、発達因子、健康状態といった幅広いファクターを観察できる形で表しています……この技術は一見きわめて危険な恐ろしいものに思えますが、正しくかつ倫理的に利用されれば、私たちの生活を大きく向上させるでしょう」
 専門家は、こうした技術は間もなく、今のところ人を特定する上で最も効率的だとされる指紋認証技術に取って代わるだろうと考えている。

現時点ではいささか胡散臭いとしか言いようが無い話ですが、技術が正確であっても不正確であっても問題が大きそうな話ではあります。
しかし写真一枚から性的嗜好も判明するとは興味深い話ですが、血液型占いや予言などと同様結果の解釈の仕方に秘訣があるのでしょうかね。

今日のぐり:「哲多食源の里 祥華 (しょうか)」

岡山県北の山深く人里離れた場所に立地するこちらのお店、知っていなければなかなか気づかない場所ではありますね。
こう見えても地元のお客で常時混み合っているようで、今回も相変わらず予約のお客で満席なのだそうですが、辛うじて席を用意していただきました。

ランチメニューから旬彩たまて箱をいただいてみたのですが、ローストビーフや牛めしなど千屋牛料理を中心に一通り揃っていて、なかなか豪勢ですよね。
特に野菜天ぷらの中の高野豆腐の天ぷらが意外性もあってうまかったのですが、煮物も湯葉であるなど副菜類は精進料理っぽさも楽しめます。
メインの牛飯は小綺麗に調えてありますし、ローストビーフも値段を考えると別に悪くはないのですが、まあ正直肉料理を食いたければ別のお店に行くべきと言う気もします。
この界隈は蕎麦の産地でもあるそうですが、汁代わりの付け合わせの蕎麦は蕎麦自体は水準ながら汁の味がよく及第でした。

法事絡みのお客が多いそうなので手慣れた野菜料理の方が全体に良さそうですが、しかし出汁などもなかなかいい味で仮に競合店のある地域でも十分商売になるとは思います。
トイレはデザインは垢抜けないのですが、身障対応でスペースは十分あり、接遇面もわりとしっかりはしているのですが、混み合う時間帯はさすがにレスポンスは今ひとつでしょうか。

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2018年9月12日 (水)

「鰯の頭も信心から」と言う言葉がありますが

先日亡くなった有名漫画家の方に関して、またぞろこんな話が出ているようです。

さくらももこさん、仕事のために “民間療法” で向き合った乳がんとの闘い(2018年9月3日週刊女性PRIME)

《『ちびまる子ちゃん』の原作者、さくらももこ先生がお亡くなりになりました。心よりお悔やみ申し上げます。アニメ『ちびまる子ちゃん』は今後も続けてまいりますので、これからもよろしくお願いいたします》
(略)
「さくら先生の病状は、番組関係者でも数えるほどしか知りませんでした。乳がんを発症されたのは今から7年ほど前です。当時、手術もして状態は落ち着かれていたと聞いていたのですが、再発してからは抗がん剤を使用するような、いわゆる標準治療をしていなかったそうなんです。さくら先生はもともと、スピリチュアル(精神世界)に大変、興味を持っていて自宅の仕事部屋にもピラミッドパワーが集まるという帽子があったり、関連書籍も山積みになっていました」(番組関係者)
 スピリチュアルにあまりにものめり込み、海外の有名なパワースポットにも出かけるエッセイを手がけるほどだった。

 食事に関しては、お気に入りのイタリアンや寿司店での外食や、スタッフを自宅に招いて手料理を振る舞うのが好きだったというが、晩年はそれも減ってしまった。
「乳がん発症時に使用していた抗がん剤の副作用が、相当、辛かったようで、身体にも合わなかった。そのため、仕事に支障がないようにと民間療法を試すようになったのだと聞いています。そうこうしているうちに、取り返しのつかない状態にまでなってしまったようです。良いと聞けば資料を集め、気に入ると全国の民間療法施設に出かけたりしていたようです。民間療法で器具を用いて波動の測定をしたり、食事療法のアドバイスなども、熱心に取り組んでいたようです」(前出・番組関係者)
(略)

さくらももこだけじゃない?小林麻央ら芸能人がハマる怪しすぎる「がん民間療法」の黒い罠(2018年9月4日デイリーニュースオンライン)

 漫画家・さくらももこさんが8月15日に乳がんで亡くなった。享年53歳、日本中が若すぎる死を悼み、その才能を惜しんだ。だが、亡くなってはじめて、さくらさんの10年にも及ぶ闘病生活が明かされ、その取り組みに驚いた方も多かったようだ。

「さくらさんは切除手術は受けていましたが、抗がん剤は使わないと決めていました。代わりにハマっていったのが、いわゆる民間療法です。20代後半から続ける飲尿療法をはじめ、寝る時に愛用した備長炭のマットや、波動を測定するドイツ発祥の『バイオレゾナンス』なる治療法も取り入れていました。また、世界中のパワースポットを回っていたのも”スピリチュアルな力でがんを克服しようとしていたのかもしれません」(週刊誌記者)
 さくらが晩年、宇宙や精神世界、死後の世界などスピリチュアル方面に傾倒していたのは著書からも知られている。だが、なぜ傍目から見ても”怪しい”民間療法に、さくらはハマっていったのか。
「民間療法にハマったのはさくらだけではありません。小林麻央(享年34・乳がん)や川島なお美(54)ら、知性派と言われる芸能人ほど、ガンになった途端、すがるように民間療法を選んでいます。小林は乳房を切除しない『水素温熱免疫療法』なる治療を選び、1億円とも言われる治療費を支払っています。結局、その”クリニック”は医療届を出しておらず、その後、業務停止命令を受けています。川島は『純金製の棒で、気の力を使って病気の根源の邪気を取り除く』”ごしんじょう療法”なる治療に傾倒していきました」(同記者)
 ほかにも芸能人では、忌野清志郎(享年58歳・がん性リンパ管症)や緒形拳(享年71歳・肝臓がん)も一時は「玄米菜食法(マクロビオテック)で癌が消えた」としながらも、完全な克服はできず結果的には”進行を早めた”との見方も強い。最近では、竹原慎二(46)や山本KID徳郁(41)も民間療法を選択しているという。

 がんは1981年以来、日本人の死因の1位であり、誰もが人ごとではない。国立がんセンターでは「補完代替療法(民間療法)には、治療効果が証明されるもの、治療法として勧められるものは現段階では一つもない」と明言している。もちろん科学だけが万能というわけではないし、選択も個人の自由である。もしもの時には、貴方も民間療法を選ぶだろうか。

不肖管理人も読んだことがある国民的な人気漫画の作者だけに、今回の早すぎる死去は残念であったと申し上げるしかないのですが、しかし個人情報がこれだけ出回っていて良いのかと言う疑問はあるでしょうか。
ただ一方ではもともとの病期や最初の治療など医学的な情報はあまり目立ったものがないのですが、発症後7年とも10年とも言うくらいですからそれなりに初期治療も有効であったのではないかと言う印象は受けます。
その後の再発において標準治療であればどうだったのかと想像は膨らむのですが、ご本人としては副作用等それなりに検討した上で代替医療を選んだと言うことであれば、それはそれで有りだと思いますけれどもね。

過去にも何人か著名人がこうした代替医療に走った末に亡くなっている経緯がありますが、当然ながら標準治療を受けた上で亡くなっている方も多いわけで、残念ながら標準的な医療なら助かったとも言えません。
ただ記事にもある小林麻央氏川島なお美氏などは代替医療選択に至る経緯がかなり詳細に報じられていて、結果はともかくその選択の過程に疑問を感じると言う声が多かったことも確かですよね。
この辺りは他人の人生の選択であり、何を優先し何を重視するかの判断は人それぞれと言うしかありませんが、他方でこの種の保険適応外の代替医療に巨額のお金を支払うことに注目する向きも多いようです。
刑事事件にまで発展するような詐欺師紛いの事例は論外ですが、当然ながら保険も使えず高額な支払いになる一方、必ずしも裕福ではない庶民の場合金の切れ目が縁の切れ目と言うことも多いと聞きますね。

他方で近年は超高額な新規抗癌剤による医療費の高騰も危惧されていて、月300万を越える高額薬が医療を破綻させるなどと騒がれていますが、保険診療で自己負担が少ないが故に使用が増える面もあります。
高額薬を批判する観点に立つなら、医療財政に一切負担をかけない代替医療の普及は悪い話ではないとも言え、実際にイギリスなどは風邪など軽症の場合を中心に代替医療を認めていることが知られています。
要は標準的医療であれ代替医療であれ結果に大差ないなら好きにすればと言うことなのでしょうが、そうなりますと標準的医療で成果が望めない末期状態の患者などは代替医療の適応ありとも言えるかも知れません。
この辺りは国によっては医療と言うよりも宗教の出番とされる領域ですが、日本では医療と宗教の連携は未だ極めて限定的であって、だからこそ鰯の頭にも商品価値が出てくるのでしょうが、鰯の頭に幾らの値打ちがあるのかは冷静に判断したいものです。

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2018年9月10日 (月)

医学部合格率、やはり女性の方が低かったが忖度はなし?

先日の東京医大女医排除問題に関して、厚労省の緊急調査の結果が出てきたそうです。

医学部合格率、男性が女性の1.18倍、8割の大学で上回る(2018年9月5日医療維新)

 文部科学省は9月4日、全国81の大学を対象に実施した「医学部医学科の入学者選抜における公正確保等に係る緊急調査」の結果速報を公表、2013年度から2018年度までの過去6年間の入試合格率は、平均で男性受験者が女性受験者の1.18倍であることが明らかになった。受験者に対する合格者の割合は、男性の11.25%に対し、女性は9.55%。
 男性の合格率が女性を上回ったのは、毎年度46~57大学と幅があるが、平均では81大学中、63大学(77.8%)。ただし、東京医科大学以外は「特定の受験者に対して、加点等を行ったとの大学からの回答はなかった」という。

 6年間全てで入試を実施した79大学を見ると、男性の合格率が女性より最も高かったのは、順天堂大学で1.67倍、以下、昭和大学1.54倍、日本大学1.49倍、九州大学1.43倍、慶應義塾大学1.37倍などと続いた(6年間の平均)。2016年度医学科新設の東北医科薬科大学は、3年間平均で1.54倍。
 一方、男性の合格率が女性よりも最も低かったのは、弘前大学で0.75倍。以下、岐阜大学0.84倍、徳島大学0.87倍、三重大学0.88倍、産業医科大学0.89倍など。
 国公私立別では、男性の合格率が女性を上回ったのは、国立42大学中、31大学(73.8%)。公立8大学中、8大学(100%)。私立31大学中、24大学(77.4%)
 6年連続で男性が上回ったのは、19大学だが、東京医科大学は含まれていない。国立では、筑波大学、新潟大学、金沢大学、名古屋大学、京都大学、岡山大学、九州大学、熊本大学。公立では、横浜市立大学、大阪市立大学。私立では、岩手医科大学、埼玉医科大学、慶應義塾大学、順天堂大学、昭和大学、日本大学、日本医科大学、大阪医科大学、近畿大学。
 年齢別の合格率は、2018年度の場合、全大学の平均で「18歳以下」と「19歳」がいずれも男性15%、女性11%、「20歳」男性11%、女性8%、「21歳」男性8%、女性7%、「22歳以上」男性5%、女性4%と、年齢が上がるにつれ、低下した。
(略)

実際の男女差は元記事の表を参照いただきたいところですが、合格数における男女差と比べるとずいぶんと大人しい差と言うのでしょうか、やはり受検者の間でも医学部は男社会と言う認識があるのですかね。
入試における忖度と言う点では過去に京都大学のような有名大学でも多浪生に対する調整が行われていたと言い、群馬大学では年齢による不合格とされた学生が大学を訴えると言った話もあるなど実例があります。
それだけ当たり前に行われてきた各種調整が、こと男女に関してだけは行われていなかったと言うのも実際どうなのかですが、こうして問われればやっていないと答えるしかないのが大人の事情と言うものですね。
医療現場で実際に多忙な実臨床に従事している先生方の間からは、一定程度のことは必要悪だと言う声も少なからずあるようですが、選別自体の是非とは別に女医に対するこんな声もあるようです。

全員当直、女性も努力を 木戸道子・日赤医療センター第1産婦人科部長 「女性医師3割の壁 大学合格抑制を考える」(2018年9月6日共同通信)

 日本赤十字社医療センター(東京・渋谷)は年間約3千件のお産を扱う。危険度が高い妊婦にも24時間対応する。常勤医師26人中22人が女性だ。未就学児を持つ母親もいるが、全員が夜勤、休日勤務をこなす。2交代を徹底し、長時間勤務はない。働く環境を整備すれば、子育て中でも働ける。環境整備は費用も手間もかかるため、雇う側がやりたがらないだけだ。
 当センターもかつては当直の日の午前に出勤し、翌日夕方まで働くのが常態化していた。2009年に労働基準監督署の指導が入って状況が変わった。東京医科大は女性に離職が多いことを理由に挙げているようだが、問題のすり替え

 女性も努力が求められる。子育てを理由に負担の軽い勤務だけを続けていると、年齢を重ねてもリーダーにはなれない。当センターで全員が当直を務める理由は、頼れる人がいない夜間に修羅場を経験し、適切な判断を下す能力を身に付けてほしいからだ。
 私が大学入学時には90人の同期のうち女性は3人だった。医師の更衣室に女性の場所はなかった。男女雇用機会均等法施行直後だったが、そんな状況だった。
 今は多くの病院で女性管理職が増えた。まだ十分ではないが医師を目指す女性たちも背中を見て続いてほしい。ただ猛烈に働くスーパーウーマンだけではなく、誰もが安心して能力を発揮できるシステムが必要だ。人材の多様性を増やし、層を厚くする必要がある。

 医師の働き方を改めずに、入り口で女性を排除して現状維持を図るべきではない。男女に関係なく、まともに働く環境を整えないと、男性も目指さなくなる。少子化で人口が減っている。医師の世界に女性を締め出す余裕はないはずだ。

 きど・みちこ 88年東大医学部卒。3人の子どもを育てながら、長野赤十字病院などを経て02年から同センター勤務。

ここでさすが女医さんだなと思うのは、女医に対してもこれだけ厳しい努力を求めていると言う点で、なかなか男の立場からは言いにくいことでもこれだけ子育てにも臨床にもキャリアがあれば説得力が違いますね。
木戸先生の御意見にはおおむね同意で、女医が無理なく働ける環境の構築は男医にとっても望ましいはずですが、雇う側の立場に近いエラい先生ほど現状維持路線とも言うべき反対意見が根強い印象もあります。
無論こうした勤務体系を実現するためには最初は根強い反対もあるでしょうが、特に当事者である医師の意識改革が最も重要で、365日24時間いつでも応需を前提にした就労体系への問題意識があるのかですね。
また特に子育て中の女医などはフルタイムよりもパートタイムの労働の方がよいと言う声もありますが、男性であっても柔軟な働き方を望む声はあるはずで、女医問題を働き方改革の突破口にしようと言う動きもあります。

女性の社会的地位向上は今や文明社会のバロメーターのような扱いですが、以前に見かけた興味深い話として女性の書いた本は男性の書いた本の半分の値段で売られていると言う調査結果があるそうです。
何かしら世間的な目線の影響でしょうが、医療の世界では逆に女医にかかった方が長生き出来ると言うレポートが話題になったり、過去には高齢のベテランよりも若い医師にかかった方が成績がいいと言った報告もありました。
この辺りは様々な解釈が可能な結果ではありますが、少なくとも女医の方が戦力価値が低いから排除が正当化されると言う立場であれば、それ相応のエヴィデンスを示した上で論ずるべきなのは当然ではあるでしょうね。
ただ女医に対する反発の根本には、働きの内容に関わらず卒後年数で一律に決められることの多かった医師の報酬体系の問題があるとも言え、特に公立病院などはもっと柔軟な勤務と報酬の体系を工夫する余地はありそうに思います。

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2018年9月 8日 (土)

今日のぐり:「紅虎餃子房 イオンモール高知店」

先日こんなニュースが話題になっていました。

37年のキャリア警察署長 高齢者を暴行した18歳の息子を容赦無く逮捕(2018年8月23日ゴゴ通信)

37年のキャリアがある警察署長の息子が犯罪を犯したら? 普通なら圧力や示談で無かったことにされそうなものであるが、今回はそんなこととは無縁であった。

アメリカ北カリフォルニア、ユニオンシティ警察庁署長の息子であるタイロン・マカリスター(18)が犯罪を犯し自らの父親に逮捕された。
8月6日、カリフォルニア州にて71歳の男性が若者2人から暴行を受けるという事件が起きた。加害者の若者2人は高齢者を暴行したあとに逃走。2日後の8日に警察に少年らは逮捕されることとなったのだが、容疑者の1人はユニオンシティ警察庁署長ダリル・マカリスターの息子のタイロンだと判明。共犯の16歳の少年の名前は公表されていない。

ダリル署長は「署長の権限を利用して息子を庇うことはしない」としており、積極的に捜査に協力。ダリル署長は実の息子の逃走経路を直接追跡し、現場の調査状況の情報を警察に提供。結局問題児であるタイロンは事件から2日後の8日に強盗未遂と暴行容疑で逮捕された。
息子を自分の手で逮捕したダリル署長は、警察公式SNSを介して「息子が騒動を起こして申し訳ありません、罪を厳罰という立場を明らかにしました。息子は数ヶ月前から家出して家族とは離れて生活していました」と心境を語った。続いて「子どもを守りたいというのが普通の親だが、法に委ねると誓った以上任務を遂行しなければいけない。息子に罪を償ってほしい」と37年キャリア警察としての使命感を表した。

アメリカのネットユーザーは「素晴らしい父親だな。こんな親の元でも糞ガキが育つんだ」、「家族の恥部を公然に晒したダリル署長に拍手送るわ」と反応を見せた。

少なくとも公人として公明正大な態度であったとは言えるかと思うのですが、しかし家庭内環境にも何かしら問題があったのか気になるところですね。
今日はマカリスター署長の子息の更生を願って、世界中からそれはなかなか容赦が無い…と感じさせるニュースの数々を紹介してみましょう。

札幌すすきの交差点でハイタッチを試みた男性が殴られる(2018年6月29日北海道テレビ)

盛り上がりを見せているサッカーワールドカップ。街ゆく他人同士が「ハイタッチ」する光景をよく目にしますが、29日朝、すすきの交差点近くでは、ある「勘違い」が、悲劇を招きました。

 午前6時ごろ、さっぽろすすきの交差点近くの歩道で20歳の男性が、28歳の男に顔面を2回殴られました。けがはありません。男性は3人組で歩いていて、男のグループとハイタッチをしようと両手を挙げながら近づいて行ったということです。

逮捕された男は「殴られると思った。先に殴らないとやられると思った」と話しています。

殴られると勘違いするところまではまあありかなと思うのですが、先にヤらねばヤられると言う発想はいささかどうなのでしょうね。
同じくワールドカップにも出場したあの有名選手について、こんな動画が話題になっていました。

メッシが犬とサッカーするとこうなる!なんと動物相手に“無双”!(2018年7月31日livedoorユース)

ワールドカップで失意の敗退となったバルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ。
イビサ島でのバカンス中には、こんなこともあったようだ。妻アントネッラ・ロクッソさんがSNSにアップしたのがこの動画

犬相手に無双!ボールを一切触れさせないとは…(一度だけハンドしていたが)。
遊んでいたのは、彼の愛犬であるボルドー・マスティフの「Hulk(ハルク)」。
なお、メッシはセビージャとのスーペル・コパから復帰する可能性があるようだ。

確かにうまいとしか言いようが無いのですが、しかしこんな大きな犬に迫られても平然とボールを扱う平常心が得点力の源泉なのでしょうか。
昨今何かと話題になるニュースも多いのが中国ですが、こちらちょっと怖いでは済まされないびっくりニュースです。

中国、鳥型のハイテクドローンで国民を監視?(2018年06月26日CNET News)

 空を見上げると、1羽の可愛らしい鳥が優雅に飛んでいる。まさに美しい自然の鳥かと思うと、それはハイテクな監視ドローンかもしれない。
 中国ではこの数年間に、少なくとも5つの省で、30を超える軍事機関や政府機関が鳥の形をしたドローンを使って市民を監視しているという。South China Morning Postが現地時間6月24日に報じた。

 報道によると、このプログラムは「Dove」(ハト)というコード名で呼ばれ、西安市にある西北工業大学の教授、Song Bifeng氏の下で実施されているという。Song氏はかつて、中国の第5世代ステルス戦闘機「J-20」に関する上級科学者を務めていた人物だ。
 この鳥のようなドローンは、電気モーターで動くクランク機構を2つ搭載し、本物の鳥の羽ばたきを模倣する。また、高解像度カメラ、GPSアンテナ、飛行制御システム、それに衛星通信が可能なデータリンクを搭載しているという。
 「まだ規模は小さい」と、Song氏のチームで働くYang Wenqing氏は、South China Morning Postの取材に対して語っている。Yang氏によれば、研究者たちは「このテクノロジが将来大規模に利用できる可能性を秘めており、(中略)軍事部門や民間部門におけるドローンのニーズに対応できる、ほかにはない優位性を持っていると考えている」という。

 ただし、中国にとって監視体制の強化が急務というわけでもないようだ。中国はすでに、顔認識機能、人工知能(AI)、スマートグラスなど、さまざまなテクノロジを駆使して約14億人の国民を監視しているとされ、いずれは国民一人ひとりを、その行動に基づいたスコアで評価することを目指しているという。

いやいや監視社会怖すぎだろうと思うのですが、しかし14億人を管理すると言うのはなかなか大変な作業でしょうにね。
最後に取り上げますのはこちら、ご存知ブリからのちょっとびっくりするようなニュースです。

乳児虐待の罪で服役中の父親、他の受刑者に襲われる 英国一荒れた刑務所で(2018年8月29日テックインサイト)

荒れた刑務所内で、受刑者が新入りの小児性愛者や児童虐待者らに激しい暴行を加えるというケースがあとを絶たないイギリス。このほどケント州にある「イギリス一荒れた刑務所」と言われるスウェールサイド刑務所で、乳児虐待の罪で収監された男が他の受刑者に襲われた。『Metro』などが伝えている。

トニー・スミス(47歳)は2014年、ガールフレンドのジョディ・シンプソン(24歳)との間に誕生した生後41日になる男児トニー君を瀕死の状態に陥らせた。
スミスはシンプソンとともに、およそ10日間にわたりトニー君を激しい力で揺さぶり、引っ張り、ねじるなどといった虐待行為に及び、激しい暴行を加えた後も重傷の我が子を放置して9時間後にようやく病院へ連れて行った。トニー君は両大腿骨、両下肢、右足首、左親指、足指の2本の骨の合計8か所を骨折しており、敗血症にもなっていた。そのためトニー君の両脚は切断せざるを得なくなったものの、奇跡的に一命を取り留めたという。現在3歳になっているトニー君は、新しい家族のもとに引き取られている。

メイドストーン刑事法院で、スミスとシンプソンの我が子に対する恐ろしいほどの虐待行為が明らかとなったが、2人はすぐにトニー君を病院に連れて行かなかったことに対して「ボイラーが壊れていたので修理人が来るのを待っていた」と言い訳する始末だった。今年2月、ヘロイン依存のスミスにはシンプソン同様10年の懲役刑が科せられ、ケント州シェピー島にあるスウェールサイド刑務所へと収監されていた。
しかしこの服役中、スミスは他の受刑者2名から襲われた。8月7日、スミスに接触を図った男らは4時間独房に閉じ込めた状態でスミスを椅子に縛り付け、ツナ缶を詰め込んだ靴下と金属棒で殴る蹴るなどの暴行を加え、スミスに眼窩、肋骨、顎の骨折を負わせた。どうやらこの2名は、脆弱な受刑者らが服役する棟に間違って収容されていたようだ。事態に気付いた看守らは男らをスミスから引き離し、現在男らは隔離された状態で取り調べを受けている。

刑務所側はスミスが襲われたことを事実と認め、「この件は警察に報告済み」と述べている。スウェールサイド刑務所内では度々こうした暴行が起こることから、“stab city”と呼ばれていることを今年始めに同刑務所の元看守が明かしていた。この光景を目撃していた別の受刑者は、「スミスが命を落とさなかったのはラッキーだ」と口にしている。
このニュースを知った人からは、「なんだ、助かったのか。残念」「誤って違う棟に収容? これ、わざとな気がする」「自分の子供にしたように両脚切断の羽目になればよかったのに」「そんな目に遭うなんて自業自得だ」「いつかは自分に返ってくるってまさにこのこと」「こんなろくでもない人間が子供を作るな!」「赤ちゃんを瀕死の目に遭わせて10年の懲役刑って絶対に短すぎる」「イギリスも死刑制度を取り入れたらいいのに」といった声があがっている。

しかし日本でも昨今こうした幼児虐待の事件は決して珍しくもないのですが、この種の犯罪者が刑務所内で歓迎されないと言う噂は本当だったのでしょうかね。
世間的には因果応報であると言った声が多いようですが、いずれにせよ不幸なトニー君の将来に幸多かれと願うばかりです。

今日のぐり:「紅虎餃子房 イオンモール高知店」

こちら何となくイオンモール内には大抵ある中華チェーン店と言う印象があるのですが、実際にはイオンモールに限らずかなり手広く全国展開されているようですね。
ずいぶんと以前にお邪魔したことがあって、とにかく味の濃い店と言う印象があったのですが、今回久しぶりに訊ねてみることにしました。

一般的な中華系のメニューが一通り揃っている感じですが、エビとブロッコリーの塩炒めは少し濃いめですが悪くない味ですし、油淋鶏もクリスピーで及第点が付けられると思います。
レタス玉子チャーハンは脂ギッシュだがなかなかいい感じの炒め加減、海鮮揚げ焼きソばは麺や野菜の食感はともかくやはり味が濃いなと言う印象で、食べていて水が欲しくなりますね。
こちらの場合店名にもある餃子がメインメニューになるかと思うのですが、まずは看板メニューのはずの鉄鍋棒餃子やエビシュウマイの皮が伸び気味なのが気になります。
黒酢水餃子や青菜水餃子もふやけていると言うのでしょうか、点心類の皮が揃ってここまでコシがなくだらしないとと言うのは加熱部分だけでなく練りの問題もあるのでしょうかね。

全体的には安価な中華系チェーンとしてこんなものかな内容ですが、しかしこういう口に乾きを覚える濃い味の中華は昔はとりたてて珍しくなかったものですが、昨今はむしろ希少な気がします。
接遇面ではチェーン店としては特に可も無く不可も無く、特別印象的なものではありませんが、比較的まだ席数には余裕がありそうなのにかなり待たされるのは少し気になった点でしょうか。

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2018年9月 5日 (水)

東京五輪でスポーツドクターをタダ働きさせようと画策中

アジア大会も終わり次は東京五輪だとスポーツ界は盛り上がっているようですが、その五輪に関連してこんなニュースが出ていました。

東京オリパラ ボランティア説明会開始 11万人以上が必要(2018年9月1日FNN PRIME)

 2020年東京オリンピック・パラリンピックのボランティア説明会が始まった。
 都内で行われた初回の募集説明会には、仕事帰りの人など、およそ230人が参加した。

 9月中旬から募集が始まる東京大会のボランティアは、11万人以上が必要で、このうち、競技会場での運営サポートなどを行う大会ボランティアは、10日以上の参加を基本としたうえで、活動時間を1日8時間程度としている。
 説明会では、募集要項や活動内容などが紹介され、参加者からは「時間の制約が強いと参加が難しい」といった意見が聞かれたほか、ボランティア休暇の導入や、託児所の整備などを求める声が上がった。
(略)
 東京オリンピック・パラリンピックのボランティアは、交通費の一定額は支給されるが、宿泊費については、自己負担だという。

働く人たちの反応を街で聞いた。
参加しない・IT関係(20代)は「会社で募集があったんですけど、申し込んでないです」、「(ボランティアは勤務扱い?)特別休暇みたいなのが与えられるらしく、有給の中でボランティアに行く」、「(会社で)選考もあるし、いろいろ準備もしないといけなさそうだし、自費だし。結局、総合的に考慮してやらない」と話した。
参加しない・販売業(40代)は「自分がその時に『きょうは参加してみようかな』みたいな感じだったら参加しやすいが、普通に仕事があるので、その兼ね合いの中で、なかなか難しい(1日)8時間というのも」と話した。
参加したい・IT関係(50代)は「五輪って大きなイベントで、それが東京であるので、参加できればとは思っていた。(条件は大丈夫?)突発的には無理だが、事前に(会社と)話をすれば、十分いけると思う」と話した。

ちなみにボランティアの募集要件については、厳しすぎるようだと人材確保が難しいと言うことで今後再検討の余地を残しているそうで、より短時間・短期間での参加も可能になる可能性がありそうです。
とは言え事前にかなり綿密な打ち合わせなどが必要であり、当日になって飛び込み参加と言うわけにはいかないはずですから、あらかじめ勤務時間との摺り合わせ等様々な準備を調えておく必要があるのは当然ですね。
とは言え、一生に何度もない自国開催の五輪の場に居合わせたい、お金を払っても参加したいと言う方々がそれなりにいらっしゃるだろうとは思うのですが、一方でボランティアの在り方を巡るこんな議論もあるようです。

東京五輪スポーツドクターまで無償依頼、医師が苦言 「資格持って責任持ってする仕事」(2018年8月31日BIGLOBEニュース)

東京五輪のスポーツドクターの仕事依頼がきたが、「案の定 無償」だったとして医師が苦言を呈している。

産婦人科医で婦人科スポーツドクターの高尾美穂氏は、東京五輪でのスポーツドクターの依頼がきたことを29日にTwitterで報告。しかし、その報酬は「案の定 無償」だったとして、「本気でこれでいいのか?これでは日本スポーツ界は変わっていかない」と疑問を呈している。医師としてのスタンスについて、「好きな人が好きなことやってるんだからいいでしょ?じゃない、資格持って責任持ってする仕事なんだよ」と語っている。

高尾氏の苦言を目にした人からは、命に関わる専門職まで無償で依頼する東京五輪に対して疑問の声や批判が殺到。「金は払わないけど、全責任を取れですね」「プロの医師の時間を拘束するなら、覚悟とお金が必要、ということですね。ボランティアはない」「日本は技術者に対する賃金の考え方が緩い」といった声も寄せられている。

なお、東京五輪のボランティアは、大会運営に携わる8万人の「大会ボランティア」、観客の方々を迎える3万人の「都市ボランティア」が必要とされている。「大会ボランティア」の中には、応急手当セットを所持して会場を巡回する「ファーストレスポンダー」や、大会関係者が会場間を移動する際の車両運転など、命を預かるような職種も含まれている。その活動期間は、1日あたり8時間程度を10日間以上。また、東京までの交通費と宿泊費は自己負担となるなど、参加者の負担が大きいとの批判が上がっている。

もちろん専門職がボランティア活動として専門的なスキルを発揮すること自体はあり得ることですが、この場合プロフェッショナルに対してその専門分野での業務を無償で依頼したと言う点で議論を呼んでいるようです。
語源的にもボランティアにおいて最も重視されるのは自発性であり、先方から依頼されると言うのであればそれはボランティアではないと思うのですけれども、名目上はボランティアとしての依頼ではなかったのだろうとは思います。
ただ無償でやってくれと組織として言ってくる点がどうなのか、駄目元でも人材が確保出来ればそれでよしと片っ端から依頼を出しているのか、ともかくも専門職ならずともそれはいささかどうよ?と感じた人が多かったようです。

何かあった際の責任問題にも言及されていますが、この種の議論でしばしば出るのが飛行機のドクターコールのケースで、名乗り出て何かトラブルがあった場合には通常の臨床と同様の責任を問われると言うことのようです。
特にオリンピッククラスの選手となれば巨額の稼ぎのある方々も多く、スポーツドクターなどは大変な責任を負うことになるはずですが、その場合組織委員会なりがどこまで責任を負ってくれるのか、不安を覚える話でもありますね。
もちろん専門職ならずとも一般のボランティアにおいても何かあれば責任を問われる可能性はあり、事実過去に損害賠償を命じられた事例もあるのですから、各自自己責任で保険に加入する等の対策は必要でしょう。


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2018年9月 3日 (月)

岐阜の高齢者医療施設で入院患者5人が熱中症で死亡

先日以来世間的には大騒ぎになっているのがこちらのニュースなのですが、恐らく医療業界の内外で受け止め方にずいぶんと差がありそうな事例でもありますね。

岐阜の病院死者5人に 84歳男性、熱中症か 病室、エアコン故障(2018年8月29日共同通信)

 岐阜中署は29日、エアコンが故障した部屋の入院患者4人が相次いで死亡した岐阜市の「Y&M 藤掛第一病院」で28日夕、患者の男性(84)が死亡したと発表した。同病院の死者は5人となった。同署は男性も熱中症で死亡した疑いがあるとみて、業務上過失致死容疑を視野に5人が死亡した経緯を捜査、司法解剖して死因を調べる。

 同署によると、男性は24日に入院、当初はエアコンが故障していた3階の病室にいた。28日午後6時40分ごろに死亡。その際、どこの病室にいたかは不明で、同署が詳しい状況を捜査している。
 この患者の成年後見人を名乗る男性(52)が同日午後8時40分ごろ、入院患者の死亡が相次いだことから、署を訪れ相談した。病院から県警への連絡はなかった

 病院などによると、26日午後8時40分~27日午前11時35分ごろ、83~85歳の男女4人が相次いで死亡。3階と4階の少なくとも10部屋のエアコンは20日に故障した。各病室の天井に吹き出し口があり、集中制御する構造だった。
 故障を受け、病院側は扇風機で対応する措置を取ったが、3、4人が定員の各部屋に1台ずつを置いただけだった。数人の患者はエアコンが故障していない2階の病室に移動させた。27日までに死亡した4人はエアコンの故障した部屋にそのままいた

 岐阜市は29日、病院に対し空調設備の状況を改善するよう指導した。病院には、除湿機とみられる機器数台が持ち込まれた
 28日に取材に応じた藤掛陽生(ふじかけ・ようせい)病院長は「エアコンの故障が死亡につながったとは考えていない。いつ容体が急変してもおかしくない症状だった」と説明した。

入院患者5人、病死判断 診断書に熱中症記載なし(2018年8月30日共同通信)

 岐阜市の「Y&M 藤掛第一病院」でエアコンが故障した部屋に入院していた80代の患者5人が死亡した問題で、病院側が5人の死因をいずれも病死と判断していたことが30日、岐阜県警への取材で分かった。死亡診断書に熱中症との記載はなかったという。
 医師法は医師が死体に異状を認めた場合、24時間以内に所轄警察署に届けなければならないと規定しているが、病院は5人の死亡をいずれも県警に通報していなかった。病院側が報告の必要な死亡と判断していなかったとみられる。

 市によると、病院には看護師や看護補助者のほか、非常勤の医師ら計36人の職員がいたが、常勤医師は藤掛陽生(ふじかけ・ようせい)院長1人だけだった。
 5人のうち何人かは重症の心不全や多臓器不全、肺の病気のため入院していたとみられる。県警は28日、病院を捜索し、カルテなどを押収。生前の病状と死亡との因果関係を調べるため、一部の患者について29日から司法解剖を始めた。
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入院患者5人死亡 エアコン故障の各病室に扇風機1台のみ 院長「暑い方がいいという人もいた」(2018年8月29日東海テレビ)

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 岐阜市などによりますと、病院は、エアコンが壊れたそれぞれの病室に家庭用の扇風機を1台しか置いていませんでした。
藤掛陽生院長(28日):
「患者の中にも暑い方がいいという人もいたので残ってもらってることも」

 警察は、病院が暑さ対策を怠り5人が熱中症で死亡した可能性があるとみて調べています。
 また、岐阜県などは29日も病院への立ち入り検査を続けていて、医療法に基づき病室の使用を禁止する制限命令を出すことも検討しています。

記事を見る限りでもおおむね想像はつくと思いますがこの藤掛第一病院なる施設、療養病床119床を有する老人医療の専門病院で、高齢者のご臨終までの終末期医療を担当することを役割としています。
病院サイトでも診療方針として「与えられた範囲内での最高の質の医療を施し、最善の努力をする」と記されていることが非常にリアルに感じるのですが、限られたリソースで地域医療の最下流を担っていると言えますね。
たまたま岐阜がこの夏に記録的な猛暑に見舞われていたことが不運だったとは言えますが、この種の老人施設では毎日何かしらの事情でお亡くなりになっていくわけで、本来こうした大騒ぎになる話ではなかったとも思えます。
その意味で今回注目したいのが何故こうして大々的な問題になったのかですが、記事を見る限りでは遺族の一人が警察に駆け込んだことが発端であったようで、いずれ民事訴訟でも争われることになるのでしょうか。

病院側としてもこの猛暑の中、エアコン故障に対してただ業者の手が空くのを待っていただけと言うのは努力不足と言われる余地はあり、特に問題が表面化してから冷風機を新たに導入するなど後手に回っている印象です。
一方で報道を見ていて気になったのが警察に届け出なかったことを問題視している点ですが、今回の場合明らかな病死であって死因にも疑いの余地はなく、また外表異状もないわけで常識的には異状死体ではないと思われますよね。
ただ異状死体とはそもそも犯罪に関わりのありそうな死体に関して、警察の捜査が容易になるように届け出を求められていると言う経緯があり、警察が業務上過失致死で捜査をしている点から逆算するとどうなのかは気になります。
異状死体とは外因死の疑われる死体であると考えると、熱中症による死亡は外因死だろうとも言えますが、今年の夏にも大勢出た熱中症による死者をどれだけの医療機関が警察に届けているのかと言う話でしょう。

報道と言えば病院側が杜撰であるとかいい加減だと言った批判的な論調も多いのですが、繰り返すようですが熱中症でなくとも感染症の蔓延など療養型ではこの手の大量死亡事例は全く珍しくありません。
そもそもが回復の見込みがない終末期の患者や寝たきりの高齢者が、言ってみれば亡くなるために入院しているわけで、何か想定外のことが発生すれば容易に状態が急変し死につながるような患者ばかりであるわけです。
そうした状況が気に入らない、何かあれば絶対助けろと言うならそもそも入院させるべき施設ではないし、大多数の家族はこうしたことは了承した上で入院されていると思いますが、中にはそうではない方々もいらっしゃるでしょう。
今回のようなケースがあってはならないことにされてしまえば、今後は慢性期や療養型の受け入れ要件がさらに厳しくなってくると思いますが、結局そのつけはいずれ急性期医療の破綻と言う形で顕在化していくのでしょうか。

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2018年9月 1日 (土)

今日のぐり:「松庵」

朝夕はようやく涼しくなってきた頃ですが、そんな良い時期にこんな怪人が出没したそうです。

去りゆく夏の風に吹かれて…お台場に全裸マン!夜景が台無し(2018年08月29日ハザードラボ)

 今月28日夜、東京・港区のお台場で、全裸の男が歩いているのを通行人が目撃し、警察に110番通報した。

 公然わいせつ事件が発生したのは28日午後9時40分ごろ、東京湾に面した港区台場1丁目の公園内で、若い男が全裸の状態で歩いているのを通りがかった人が目撃した。
 犯人は年齢が20代くらいで、身長は170センチ前後だったが、目撃者に気づいても無言のままだったという。

 現場はレインボーブリッジ近くの海浜公園で、夜景が人気のスポットだが、一方で交際相手を求めて訪れるゲイの男性利用も多いといわれている。

どのような心境でそこに出没したのかは判りませんが、夜景を楽しみたい周囲の方々にとってはあまりありがたくない話だったかも知れませんね。
今日は全裸マンの反省を促す意味で、世界中からそれはちょっとはた迷惑な…と言いたくなる事件の数々を取り上げてみましょう。

すごく怪力な女性の仕業? 名古屋の駅のトイレ貼り紙が理解超えてる(2018年7月26日J-CASTニュース)

名古屋市内の駅にあったトイレの貼り紙の内容が、「理解を超えている」などとネットで話題になっている。
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貼り紙では、「洋式便器のトイレットペーパー使用について」と題して、「無駄使いは、おやめ下さい」と呼びかけが行われていた。
それによると、最近、トイレットペーパーを丸ごとホルダーから取り出し、真ん中から2分割して便座に敷き、用を足すと汚物入れに捨てていく人がいる。これは、便座に直接肌が触れないようにするためだという。
2分割されたペーパーの写真も添えてあり、それを見ると、ペーパーがぐじゃぐじゃになっていた。貼り紙では、「次に使用された方はペーパーが無い為、お困りです」と訴えていた。

貼り紙の写真は、テレビアニメにもなった「このはな綺譚」などの作品で知られる漫画家の天乃咲哉さんが投稿した。
天乃さんは、ペーパーを2分割するというやり方について、「素手で引き裂いてるっぽい」と指摘し、「すごい怪力な女性だなと思った」と驚いていた。
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名古屋鉄道の広報部は7月25日、名古屋本線・鳴海駅の構内の女子トイレにこの貼り紙を出していたとJ-CASTニュースの取材に認めた。
しかし、具体的なことについては、「客のプライバシーに関わりますので、お答えは差し控えさせて下さい」と明かさなかった。もう被害が出ていないとして、この日のうちに貼り紙を撤去したとしている。男子トイレにも、いたずらや嫌がらせを止めるように貼り紙を出していたという。
関係者によると、ペーパー2分割の被害は、ほぼ毎日あった。貼り紙は6月下旬ぐらいに出し、それからは被害がなくなった。和式便器はあったが、こちらは使っていなかったという。

ちょっと状況が理解出来ないのですが、冷静に考えるとかなりそら恐ろしい状況ではありますね。
昔と今では何かと違ってくるものですが、こちら今の時代だからこそ出てきた迷惑行為と言うべきでしょうか。

「もう北海道来ないでください」 インスタ映え狙って畑踏み荒らし被害続発(2018年8月22日J-CASTニュース)

 美しい丘の景観で知られる北海道美瑛町などで、お花畑などを勝手に踏み荒らして農家を困らせる行為が続発している。
 藁を巻いたような牧草ロールの前で、男性が畑の中にしゃがんでいたり、カラフルな花のじゅうたんの中に入って、女性がポーズを取っていたり...。
 インスタグラムで「biei」と検索すると、外国人が投稿したらしいこんな写真が次々に出てくる。

 札幌市内在住という「たこすけ」さんは2018年8月18日、写真をいくつかアップして、観光客らが「インスタ映え」を狙って農家の私有地である畑に無断侵入している現状を告発した。そして、こんなマナーに反する行為に対し、「もう北海道来ないでください」と訴えた。
 北海道では最近、牧場やお花畑などに踏み込んで、写真撮影してSNSなどに投稿している人が目立つと、ネット上で指摘されている。16年2月には、撮影スポットとして人気だった「哲学の木」のポプラが、周囲の畑を観光客に踏み荒らされたこともあって、所有者が伐採してしまう事態にもなった。

 美瑛町の経済文化振興課にJ-CASTニュースが21日に聞いたところによると、畑などに立ち入る人は、以前から見られたが、最近は、SNSなどを通じて、その「被害」が目に触れやすくなったという。
 畑に踏み込めば、靴の裏に付着している病原菌や害虫が土の中に入って、畑がダメになってしまい、農作物が採れなくなってしまう恐れがある。
 このため、町では、観光協会所属の観光アドバイザーに農地を巡回してもらい、観光客に注意を呼びかけている。
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 花のじゅうたんに踏み込んだ女性に対しては、インスタのコメント欄で、日本人からとみられる非難の書き込みがあった。「無断侵入は畑にダメージを与えるもので、あなたは批判されている」「恥知らずだ」と英語で指摘されたが、女性は、まったく反応せず、好意的な人にだけ返信していた。
 畑の中にしゃがんでいた男性は、批判されたのを気にしたためか、21日夕現在でインスタを非公開設定にしている。

多かれ少なかれ同種の行為は昔からあったのでしょうが、しかし全世界にいわば犯罪的行為の証拠を公開してしまうと言うのが何とか発見器たる所以でしょうか。
知能の高い生き物が多い海生哺乳類は自然界と水族館とを問わず人気ですが、それが故にこそこんなことにもなるのでしょうか。

【悲報】恋が実らず凶暴化しフランスの海で人を襲い続けるイルカ(2018年8月28日edamame)

先日、フランスのブルターニュ地方にある小さな海辺の村が、夏真っ盛りだというのに遊泳を禁止した。
その原因というのが、海で遊ぶ人間を狙う凶暴化したイルカである。

問題となっているのは3メートルほどの若いオスイルカで、地元ではザファーという名前で親しまれていたという。
そんな中、8月23日、ザファーがビーチで遊んでいた女性を口で咥え、勢いよく投げて遊ぶという事件が起こった。
その後、海上に浮くカヤックや小型ボートをひっくり返しては、体の一部をこすり付ける行為もし始めたのである。
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それまでザファーは、人間を好いている可愛らしいイルカだったという。
海水浴に来た子供に背びれを掴ませると一緒に泳いでくれたり、ボートに乗る観光客に会いに来てくれたりと、サービス精神がたっぷりだったようだ。
そのおかげで地元では愛されていたようだが、ここ数週間で、急に性格が変わってしまったと村民は話しており、この短い期間だけでも、凶暴化したザファーによって何名かの観光客が被害を訴えていたという。

専門家によると、ザファーは性的な目覚めの時期にあるというが、今のところ彼がつがいのメスと泳いでいる姿は見られていないという。こうした理由から、専門家の間では欲求不満に陥り気性が荒くなっていると推測されている。
これを受け、海があるランデヴェネック市の市長は遊泳を禁止し、イルカを発見したら50m以上の距離を取るように呼びかけている。
ザファーに恋人が見つかり、前のような穏やかな性格に戻ってくれればありがたいものだが・・・。

彼女を見つけてあげれば皆が幸せになれる気もするのですが、ともかくもザファーの幸せを願うしかありません。
最後に取り上げるのは何とも奇妙なニュースなのですが、まずは記事から紹介してみましょう。

読むと「死ぬ本」が存在していた ― 恐るべき有害性と“美しすぎる表紙”に込められた謎とは!?=デンマーク(2018年7月8日トカナ)

「読むと死ぬ本」――それは決してショッキングな本の比喩的呼称などではない。文字通り、読んだだけであなたの心臓が物理的に止まってしまうかもしれない恐ろしい本が現実に存在するのだ。デンマークの大学図書館に収蔵されている恐怖の古書3冊について、科学メディア「Science Alert」が報じた。

 先日、南デンマーク大学の図書館が保管する16~17世紀の極めて貴重な書籍3冊について、ある興味深い発見がなされた。なんと、その表紙に非常に高濃度のヒ素が含まれており、取り扱いに気をつけなければ健康を害する恐れがあるという。そう、これがまさに「読むと死ぬ本」である。
 では、なぜ古書の表紙にヒ素が使われていたのか? 実は今回の発見、別の研究の過程で明らかになった偶然の賜物であった。

 16~17世紀ヨーロッパの製本業者は、古い羊皮紙を再利用しており、これらの本の表紙もリサイクル羊皮紙であった。研究者らは、表紙の羊皮紙にかつて何が書かれていたかを分析するためX線による分析を行っていた。どうやらそこには手書きでローマ法などについて書かれていたようだった。だが、表面全体に塗られていた緑色の塗料が解読を妨げた。その塗料の成分を調べたところ、高濃度のヒ素が含まれていることが判明したのである。…
 ヒ素は強い毒性を持つ物質の一つで、中世から暗殺用の毒や殺鼠剤として知られていた。その一方、ヒ素を含む顔料が19世紀のヨーロッパで鮮やかさと退色のしにくさから人気を集めるようになった。ヒ素は経口摂取のみならず、皮膚接触や気体の吸入でも重篤な中毒症状を起こす。ヒ素を含んだ緑色の顔料は「パリ・グリーン」や「エメラルド・グリーン」の名で人気を博していたが、色鮮やかな美しい壁紙やドレスが、ひっそりと多くの人々の命を奪っていったのである。

 デンマークの古書に使われていた塗料は、装飾目的ではなく害虫から本を守るために使われていたとみられる。大学図書館では同書を1冊ずつダンボールに入れ、換気の行き届いたキャビネットで警告を表示した上で保存しているという。中身の閲覧をしやすいよう、デジタル化も計画しているそうだ。
 読むと死ぬ本、その表紙に図らずも仕込まれていた毒は、恐ろしくも美しい緑色であった。

えてして伝説とはこうしたところから形作られていくのかも知れませんが、ともかくも犠牲者が出ずして何よりですね。
こうした書物の製本業者にはさぞや被害も出ただろうと思うのですが、ヒ素の毒など古くから知られていたでしょうに美しさ優先だったのでしょうか。

今日のぐり:「松庵」

米子駅近くの裏通りに面した住宅街の一角にある、こちらごく目立たない蕎麦屋なのですが、何やら満席の行列待ちになっています。
客層を見ると地元っぽい年配客が多く、これは期待できるのかなと感じさせるのですが、店内に入っても蕎麦屋と言うより定食屋のノリですね。

今回は親子丼セットを冷ぶっかけ蕎麦で頼んでみましたが、蕎麦屋であるだけに当然ながらメインのぶっかけ蕎麦の出来がどうなのかです。
細打ちの蕎麦の出来はなかなかよく出来たものですし、この蕎麦つゆもぶっかけには少し弱いかと思ったんですが、この蕎麦にはよく合っていますね。
少しだけワサビを溶いてみてもこれがなかなかのもので、蕎麦の味は相当なものに仕上がっているように思いました。
一方で親子丼の方は味は別に問題ないのですが、個人的に卵は半生よりは半熟くらいがいいのかなと思うのですが、これもまあ好みの問題でしょうか。

見た目より味を基準に考えるとなかなかこれはよさそうな蕎麦屋なのですが、今度は蕎麦の季節にゆっくりお邪魔してみたいものですね。
接遇面では昔ながらの町の飯屋と言う感じですが、さすがにこれだけ繁盛店なだけあって手馴れている感じの仕事ぶりは好印象でした。

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