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2018年7月25日 (水)

独善的環境テロリストの新たな標的

先日から話題になっているこんな事件をご存知でしょうか。

仏で肉屋襲撃相次ぐ 菜食主義者犯行か、壁にメッセージ(2018年7月6日朝日新聞)

 フランスで肉屋が襲われる事件が相次ぎ、あらゆる動物性食品を避ける完全菜食主義者による犯行との疑いが出ている。業界団体によると、6月下旬までに50件ほどの被害が確認されており、肉屋の店主たちがたまらず政府に直訴。警察による保護を求めている。

 パリ郊外ジュイアンジョザスで今月2日の未明、肉屋を営むカルル・ピテルさん(48)の店舗兼住宅が襲われた。店のガラス扉が割られ、外の壁には「人間至上主義にストップを」とスプレーで描かれていた
 人間が生物の頂点に立つかのような発想を否定する、一部の完全菜食主義者がしばしば使うメッセージであることから、その関係者による犯行との疑いが出ている。
 ピテルさんは「食にも自由がある。肉食をやめろと誰が強制できるのか。肉屋を攻撃しても仕方ない」と語った。

 AFP通信などによると、仏では4月以降、北部リールなどで肉屋の店舗が血を模した液体で汚されたり、ガラスが割られたりする被害が出ている。「肉とは殺害である」などのメッセージも添えられていた。
 肉屋などの業界団体は先月、コロン内相に手紙を送り、「仏全土の1万8千人の食肉職人が事態を憂えている」として、警察による保護を訴えた。(ジュイアンジョザス=疋田多揚)

日本の調査捕鯨に対する環境テロリストの破壊的妨害活動がひと頃ずいぶんと話題になりましたが、当時逮捕された妨害活動船の船長が法廷で述べた得手勝手な論法にあきれた記憶があります。
今回の事件においても同様の自己中心的な思想に基づく行動であるとすれば今後も継続する可能性がありますが、しかし社会の末端で細々と商売をしている小売業者を攻撃するところが計算高いですよね。
日本の調査捕鯨船に対する攻撃も反撃の恐れのない日本相手だから出来ることで、気の荒い海外の漁師相手に喧嘩を売って反撃され這々の体で逃げ出したと言いますが、さて現地フランス国民がどう考えるかです。
ただ今までどちらかと言えば欧米諸国からは出撃する側であった環境テロリスト一派ですが、最近は足下のヨーロッパでの活動を強化していると言うことなのか、以前にイギリスからもこんなニュースが出ていました。

動物愛護は過激主義なのか 英で活動家と農家が対立(2018年02月1日ニュースジャパン)

英国で動物の権利保護を主張する活動家たちと、養豚場などの畜産業者たちが対立している。

動物愛護団体の活動家は自分たちの活動は非暴力的抗議だと主張し、畜産業はかつての奴隷産業と同じだと世間に認識させて世論を変えることが目的だと言う。

その一方で、農場の関係者は自分たちは育てる動物に誇りを抱いているし、「動物の安全を守ろうという人たちから、殺害脅迫状が送られてくるのは皮肉だ」と話す。

ちなみに日本においても人里にまで降りてくるクマ駆除に反対する方々がいらっしゃるようで、最近は特にクマ被害が増加し人的被害続出と報じられ対策が急がれている中でなかなか勇気ある提言だと思います。
無論彼ら保護団体にも思想信条の自由はあるわけですが、当然ながら畜産農家の方々にも思想信条の自由はあるわけで、自分だけは他人のそれを一方的に制約できると誤解しているのであれば怖い話ですね。
ただ今回注目したいのは漁師や捕鯨船ではなく、いずれも農家や食肉業者など再生産可能な産業を攻撃対象にしている点で、牛や豚は食っていいが野生動物はダメだ式の主張とは少し方向性に違いを感じます。

最近はいわゆる菜食主義の方々を中心にして、再生産可能な畜産関係への抗議活動も少なくないのだそうで、劣悪な環境にある生き物達を多数救い出したと言ったニュースもたびたび報じられているようです。
同じ他の生物を摂食するのに違いはないにも関わらず、菜食が良くて肉食がダメと言うロジックをどうにも理解出来ないと言う声も少なくありませんが、結局のところ他人に対する独善的非寛容である点が問題ですね。
ちなみに日本では例によってこの辺りを良い感じにあしらった画像が多数作られているのだそうで、かつての中国での反日騒動時の「日本鬼子」による反撃を思い出すところでしょうか。


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コメント

過激な完全菜食主義者は、自分たちは植物を殺して食っているっていう自覚は無いんでしょうな。
ああいう人たちは、精神異常者だと思うのだが。

投稿: | 2018年7月25日 (水) 09時11分

>日本の調査捕鯨船に対する攻撃も反撃の恐れのない日本相手だから出来ることで、

挙句に多額の賠償金をふんだくられてりゃ世話ないやねw

投稿: 10年前にドロッポしました | 2018年7月25日 (水) 09時19分

無差別大量殺人者と同類
生きてることは地球に悪い

投稿: | 2018年7月25日 (水) 10時20分

インドのヒンズー教徒の皆さんが全世界的に牛肉食反対と唱えないでいる寛容さについて、いつもありがたいと感じています。

投稿: 管理人nobu | 2018年7月25日 (水) 11時59分

トランプ大統領の支持基盤であるキリスト教の一派は
宗教的信念から丸禿丼(←穴倉む)を早く招来するために
医すら得るを支持する、人死に上等 な方々です。
外へ出てこなきゃ いいんですが、 歴史を進めたい となると
器具類とは申しませんが、はた迷惑この上もなく
現実に殺される側としては テロリストになるのも仕方がないことではないかと

投稿: | 2018年7月25日 (水) 14時22分

トランプの支持基盤はごく普通のアメリカ人だよ

投稿: | 2018年7月25日 (水) 17時21分

うん。だから普通のアメリカ人が外に出て正義を振り翳すと、普通に迷惑なんだよ。
ちょっと賢いやつらが リベラル って頬かむりを教えていた間はいくらかましだった、
というだけ。

投稿: | 2018年7月26日 (木) 10時23分

投稿: | 2018年7月26日 (木) 10時24分

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