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2018年7月

2018年7月30日 (月)

職員過労死で国立病院機構が史上初めての書類送検

かつては一種聖域視されていた感のある医療機関に対して、このところ労基署が空気を読まずに踏み込む事例が増えてきている印象ですが、先日こんな興味深いニュースが報じられていました。

国立病院機構過労死で送検へ(2018年7月25日NHK)

宮崎県にある、国立病院機構が運営する病院でおととし男性職員が過労自殺し、労働基準監督署は男性に違法な長時間労働をさせた疑いで機構と当時の上司を近く書類送検する方針を固めました。
国立病院機構が労働基準法違反の疑いで書類送検されるのは初めてです。

おととし7月、宮崎県都城市にある国立病院機構・都城医療センターに勤める20代の事務職員の男性が自宅で自殺し、その後、過重労働による労災と認定されました。
関係者によりますと男性は電子カルテのシステムの更新を担当していましたが、都城労働基準監督署が調べた結果、自殺した年のひと月の時間外労働が多いときで150時間以上に達し、労使協定で定められていた上限の「3か月で120時間」を大きく超えていたことが分かりました。
このため労働基準監督署は、病院を運営する独立行政法人の国立病院機構と、当時の上司1人を、上限時間を超える違法な長時間労働をさせた労働基準法違反の疑いで近く書類送検する方針を固めました。
国立病院機構が労働基準法違反の疑いで書類送検されるのは初めてです。

関係者によりますと、都城医療センターにはタイムカードがなく、残業する場合は本人が勤務記録簿に手書きで記入する仕組みになっていますが、記録上では男性職員の残業時間は労使協定の上限内に収まっていたということです。
ところが労働基準監督署が男性のパソコン記録を調査した結果、違法な長時間労働の実態が明らかになったということです。
国立病院機構本部の金森勝徳職員厚生部長は「労働基準監督署の指摘も踏まえ、よりよい勤務管理に向けた取り組みを進めたい」と話しています。

医師ら医療職ではないにせよ、国立病院機構が労基法違反で書類送検されるのは史上初めての事例なのだそうで、これを機会に医療業界の正常化が進んでいくことを期待したいところですね。
労働時間は手書きの帳簿で管理されていたようで、実労働時間と明らかな乖離があったと言うことですから、職場内で明文化あるいは暗黙のルールとして残業記帳は何時間までと言った制約があったのかも知れません。
医師に対しても同様なシステムをとっている施設は少なくないと思いますが、今どきは電子カルテ記録で実際の労働時間がかなり把握しやすくなっているそうで、今後はますます摘発が進む可能性があります。
いずれにせよ医師の過労に関しては本人だけの努力ではどうにもならないものがあって、冒頭の記事でも上司が書類送検されている点に注目いただきたいところですが、この点に関して先日こんな記事を拝見したので紹介してみましょう。

月200時間超の残業…過労で起こした「死亡事故」で上司も書類送検、社会への影響は?(2018年5月12日弁護士ドットコム)

2017年の衆議院議員選挙の前日に、兵庫県川西市の選挙管理委員会の男性職員(50代)が起こした死亡事故を巡って、県警が4月23日、男性職員に加え、過労を知りながら運転を命じたとして、上司の選管事務局長(50代)も道交法違反(過労運転下命)の疑いで書類送検した。
(略)
今回の兵庫県警の判断を、専門家はどう評価するか。通勤中の「過労事故」についての事件を担当したことのある、川岸卓哉弁護士に聞いた。

●上司も書類送検「実態に即した適切な判断」
ーー今回男性職員に過労運転をさせたとして、男性職員の上司も道交法違反容疑で書類送検されました。どう評価しますか。
「刑罰の課される過労運転について、事故を起こした当事者以外の管理監督者の責任も追及されることになったことは、異例で画期的であるといえます。
しかし、これは本来は当然のことです。労働法上、使用者(会社側)には、労働者に過度に疲労を蓄積させて健康被害等を生じさせてはならないという『安全配慮義務』を負っています
今回の書類送検は、事故を起こした運転者の背景にある過労実態を適切に捉えて、真の事故責任者を処罰する判断をしたもので、実態に即した適切な判断といえます」

●刑事上も責任を問われることが明らかに
ーー今回の書類送検が与える影響について、どう考えますか。
「通勤途上の交通事故は、労働者の自己責任の範囲とされ、事業者の安全配慮義務違反が問われることはほとんどありませんでした。労災認定上も、『通勤災害』は通勤経路であれば労災認定されますが、事故の背景にある過労実態について調査されることはなく、事業者も対策を怠ってきました。
今回の書類送検によって、会社側が、過労状況に追い込んで通勤時に運転をさせた結果発生した事故について、民事上のみならず、刑事上も責任を問われる可能性があることが明らかになりました。各企業は通勤途上の過労事故を防ぐ対策を迫られると考えます」
(略)
今、社会問題となっている過労死や過労自殺について、かつては自己責任とされていましたが、裁判例の積み重ねの結果、真の責任者である会社側が責任を負うという考えが定着していきました。今後、潜在する過労事故についても、過労死の一類型として対策が進むことが求められます」

道交法違反と労基法違反では扱う主体も変わってくるわけですが、職場で過剰な業務を強いられ過労に追い込まれた被雇用者が事故を起こした場合、管理者も責任を問われることがあるとは当然の判断に思えます。
特に医師の場合法的に応招義務などと言うものを課されていることもあり、職場管理者はどうやって医師の過重労働を抑制するかの算段こそ必要になるはずですが、実際にそうした配慮が十分であるとはとても言えません。
無論可能な限りの配慮を行っても業務量が上回ると言うことはあるわけで、この場合は受診抑制や逆紹介など様々な手段も講じる必要がありますが、個々の現場医師がそれを行うのは実質的に不可能であると言えます。
この辺り最終的には全国統一の公定価格により、一定の数をこなさなければ経営が成り立たないと言う点も一因で、国としても違法労働が何故続くのかと言う点にも目を向けた対策が求められるところですね。

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2018年7月28日 (土)

今日のぐり:「橋立海産センター 瑞松苑」

このところ豪雨被害や猛暑被害など大変なことになっていますが、こちらちょっと凄いことになっていると感じずにはいられないニュースです。

猛暑、日本だけでなかった…北極圏で33・5度(2018年07月21日読売新聞)

 【ジュネーブ=笹沢教一】世界気象機関(WMO)は20日の記者会見で、豪雨で大きな被害が出た日本が今度は猛暑に見舞われていることなどに触れ、北半球で7月中旬以降、記録的な高温を伴う異常気象が相次いでいると強い懸念を表明した。WMOは、異常気象は「全体の傾向としては、気候変動の結果だ」との見方を示している。

 WMO報道官は「日本は豪雨から猛暑に切り替わり、豪雨の被災者など脆弱な状況の人々への影響が危惧される」と述べた。

 WMOによると、ノルウェーでは北部の北極圏で7月17日に7月としては史上最高の33・5度を記録し、翌18日には北極圏の別の場所で夜間の最低気温が25・2度と、日本の熱帯夜に相当する温度を観測した。スウェーデンでは7月中旬だけで、高温と乾燥による森林火災が約50件も起きた。

一体何がどうなっているのかと言う話ですが、これでは北極クマもおちおち暮らしていられないでしょうね。
本日は思わぬ猛暑被害に襲われた北極圏の方々にもエールを送る意味で、世界中から夏らしさを感じさせるニュースを紹介してみましょう。

暑さで仏壇のロウソクがグンニャリ 猛暑の恐ろしさを語るのに分かりやすい写真(2018年7月23日ねとらば)

 都内でも40度を超すなど、猛暑の脅威が連日報道される中、その恐ろしさを伝える写真がTwitterをどよめかせています。仏壇用のロウソクが暑さで変形し、ゾウの鼻のように垂れ下がっている……。

 写真は投稿主のかける(@cc_Token)さんが、母親から受け取ったもの。仏壇は西日の当たる部屋で、日陰になる場所に置いてあったといいます。ロウソクは、主に火を点けないときの飾りとして使うタイプだったそうです(画像提供:かけるさん)
 ロウソクは40度以上で柔らかくなるといわれています。当日の最高気温は36度でしたが、西日などの影響で室内はそれ以上の温度になっていたと考えられます。投稿主の家庭では、普段は仏壇の近くにいるときしか火を点けないとのことで、ロウソクが曲がって燃え広がるといった事故にならなかったのは幸いでした。

 かけるさんはロウソクが溶けたことそのものよりも、部屋の温度が条件次第で40度に達することに驚き、日中は不在時でもエアコンを使用することに決めたそうです。ツイートには「火を点けてもいないのにここまで曲がるとは」「一瞬、何が起きているのかよく分からなかった」など、驚きの声が多数寄せられています。

その異様な光景は元記事の画像を参照いただきたいところですが、なかなかお目にかかれない不思議な画像ではありますよね。
夏と言えば自由研究ですが、こちら全国で絶讚された中学生の自由研究を紹介してみましょう。

「なぜ38度の日は暑いのに38度の風呂は熱くないの?」中学生の自由研究に絶賛 試行錯誤の末に結論を導く(2018年7月18日ねとらば)

 全国の小中学生を対象とした理科自由研究コンクール「自然科学観察コンクール」で2002年に文部科学大臣奨励賞を受賞した「38℃の日は暑いのに38℃の風呂に入ると熱くないのはなぜか」が話題を呼んでいます。2002年に発表された自由研究ですが、SNSで拡散されたことをきっかけに注目を集めたようです。「外部の温度と、皮膚温との差が大きいほど熱さ(暑さ)を感じる」にたどり着くまでの過程が見事。

 あまりにも熱くて汗が出たある日、シャワーを浴びて「お湯の温度は38度なのになぜ熱いと感じないのか」と疑問に思ったところから研究が始まりました。そこで、「風呂の場合は頭が38度のお湯の中に入っていない」「風呂の場合は服を脱ぐが、気温の場合は着ている」「水の熱伝導率は空気と比べ25倍ほど大きい」「風呂は入ってる時間が3分から10くらいだが、気温は数時間に及ぶ」など、風呂と気温の違いをあげ、検証が始まります。
 お風呂の場合は頭だけお湯につからない状態になるため、最初はシュノーケルを付けて頭も含めた体全体が38度のお湯につかる状態にしたり、頭を入れた箱にドライヤーで熱風を送り38度にしてみますが、いずれも体全体が暑い(熱い)とは感じられません。服を着たときと着ていないときの違いや、長時間お風呂に入った際の検証も行いますが、結論にたどり着くことはできませんでした。
(略)
 そして立てた仮説は「外部の温度と、皮膚温との差が大きいほど熱さ(暑さ)を感じる」というもの。38度の気温では汗の気化熱で皮膚温が下がりはじめ、34度から35度で皮膚温が安定しますが、38度の風呂の場合は入ってすぐに皮膚温が38度になるため、実際の感覚にも仮説にも一致します。また、41度のお風呂や、22度の冷房が効いた部屋でも実験し、「皮膚温と外部の温度の差で暑さ・寒さを感じるから」という結論を出すのでした。

 身近なテーマをもとに実験を重ね、結論を導き出す姿には「自然科学の原点」「仮説検証のサイクルがきちんとできている」と絶賛する声が多数あがっています。

元ネタはこちら自然科学観察コンクールのサイトから参照いただきたいと思いますが、しかし言われてみると不思議な現象ではありますね。
夏と言えば時に鬱陶しくも感じるあの賑やかな生き物の季節ですが、こちらまあ仕方ないか…と納得せざるを得ないニュースです。

素数ゼミ、221年に1度の交雑確認 大発生の謎に迫る(2018年4月23日朝日新聞)

 米国で13年か17年ごとに大量発生する「素数ゼミ」が、周期の異なる種間で交配していたことを、京都大などの研究チームが遺伝子解析で突き止めた。素数である13と17の年周期をもつ種が出会うのは、最小公倍数の221年に1度しかないが、交配の痕跡が残されていた。周期の謎に迫る手がかりになるという。
 英科学誌ネイチャーの関連誌に発表した。素数ゼミは、米東部などで大量発生する7種がいる。13年と17年のいずれかの周期で発生を繰り返すが、地域によって発生のタイミングが異なり、ほぼ毎年米国内で大量発生が起きている。集団間の競合を避けるために、出会うタイミングが少ない素数周期で進化したとする説があるが、詳しい理由は解明されていない。

 研究チームは、7種を4個体ずつ集めてそれぞれの遺伝子の一部を分析。13年ゼミと17年ゼミが過去に交配したことを示す、交雑の形跡が初めて確認できた。
 交雑でできた子孫は、発生周期がずれて、同じ集団内の仲間の子孫との出会いのチャンスを逃す恐れもある。だが、今回の分析から、交雑を経ても固有の周期がずれることはなく、10万~20万年にわたって維持されていた可能性が高まった。発生周期のカギを握る未知の遺伝子が関与している可能性があるという。

 チームの曽田貞滋・京都大教授は「全遺伝子の解析を進めるなどして、なぜ周期がこれほど安定しているのかに迫りたい」と話している。

交雑種はどちらの周期に従うのか等謎は謎を呼びますが、しかし何とも気の長い話でもありますね。
最後に取り上げるのはお隣中国から、こんな物騒な夏は嫌だと感じるニュースを紹介してみましょう。

雨天の外出には生命の危険が=広東省で1日に4人死亡、いずれも感電死(2018年6月14日レコードチャイナ)

中国では、広東省内で8日、外出していた人の感電死が相次いだことが問題視されている。死亡したのは計4人で、当局は2人については「感電死の可能性を否定できない」としているが、医療機関が作成した死亡証明は死因をいずれも「感電」としている。中国メディアでは上観、澎湃新聞など多くのメディアが関連記事を配信し続けている。

同省仏山市で8日午後7時ごろに発生した事故では母親と娘の2人が死亡、原因は感電と発表された。母子はバス停にあった広告看板に触って感電したと見られている。
広州市では高校2年生の男子生徒が水たまりで突然倒れ、病院に運ばれ手当てを受けたが死亡した。大雨のため授業開始後に休校になり、帰宅する途中だったという。病院が発行した死亡証明は、男子生徒の死因を「電撃傷」としている。警察も「感電の可能性は排除できない」とした。
父親が後日、息子が倒れた現場を調べたところ、近くに信号機用の配電ボックスがあった。ボックスの扉は開けることができ、中を調べところ家庭用とほぼ同じの差し込み口などがあった。ボックス内部は泥がこびりついており、父親は、配電ボックスが冠水した水につかったために電気が漏れたと考えている。
肇慶市では65歳男性が集合住宅近くで倒れた。集合住宅の階下には宅配便受け取り用のロッカー式ボックスがあり、同ボックスにつながる電線の一部は銅線がむき出しになっていた。建物外部にはその他にも、多くのコンセント用電源が取り付けられている。防水などはしておらず、屋内用と同様の電源だ。
事故発生当時、現場は大人のひざ程度の深さに冠水していた。救急隊員らは建物の電源全体を落とす作業が終わってから接近したという。同男性の死亡証明も、死因は「感電死」と書かれている。

中国メディアの上観は、公共の場所は設計から施工、維持(利用)のすべての段階において電力の安全な使用を考慮せねばならない明確な規則があり、漏電発生の際には電力供給を自動的に遮断する装置を設置せねばならないと紹介。しかし「現実の生活においては、漏電により発生する死傷事故の大部分が規則違反によるもの。安全装置が規則通り取り付けられていなかったり、検査をきちんとしていなかったために問題が発生した」と批判した。
さらに、広東省で1日に3人が死亡した事態は特殊な事例ではないと指摘。2013年8月に河南省鄭州市で1週間にわたり大雨が続いた際には通行人4人が感電死、16年7月には湖北省武漢市と江西省南昌市では6日内に冠水した場所にいた計6人が感電死、同月7月30日には四川省楽山市で街灯からの漏電で若い男性2人が死亡したと紹介した。
同記事は、公共の場所での漏電事故は「全体的に見れば低い確率」ではあるが、その背後には大きな危険が存在すると考えねばならず、放置していたのでは「低い確率」が「高確率」になる可能性もあると主張した。(翻訳・編集/如月隼人)

日本では浸水被害があってもこの種の事故はあまり報じられていませんが、確かに漏電は恐ろしいですよね。
それんしいても公共の設備でも家庭用の配線というのは恐ろしいものを感じますが、中国のインフラは大丈夫なのでしょうか。

今日のぐり:「橋立海産センター 瑞松苑」

名勝地天橋立で仕切られた内海が阿蘇海ですが、その岸辺に立ついかにも観光地に良くありそうな物産販売所がこちらです。
併設してちょっとしたお食事コーナーがあり、海鮮丼が名物なのだそうですが、海鮮丼系も色々と種類があるようですね。

今回は最もベーシックでオーソドックスな海鮮丼を頼んで見ましたが、色々と珍しそうなネタが乗っている海鮮丼もあるようです。
ネタとしてはとり貝(他県産)が載るのが少し珍しいくらいで、後はアジにイカ、マグロとありきたりなものばかりですが、地元色のある食材が欲しいなあと思います。
ネタとシャリのバランスなど見た目にもちょっと寂しい感じで、こちらの上海鮮丼がこの値段なら納得ですが、付け合わせのいりこの甘露煮が一番地元っぽいですかね。
ちなみに自家製醤油麹のタレは少し珍しいくらいですが、都市部でこの値段この内容ならまあ許容範囲とは言え、気の利いた店ならもっといいものが出るかなとも思います。
同行者のカニ卵丼も少し食べて見たのですが、確かによく探してみるとカニの身らしきものが少し見えるもののほぼ単なる卵丼ですから、1000円を超えるのは割高に感じますね。

特別な美味でもないものの観光地の飯屋としては外れとも言い切れない微妙な味で、わざわざ立ち寄る価値があるかと言われれば比較的混まない点くらいが美点でしょうか。
なおオーダーと配膳は普通に席について行いますがお冷などはセルフで、まあそれなりの客単価であるとは言え接遇面は見た目通りにこんなものかなと言うところでした。

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2018年7月25日 (水)

独善的環境テロリストの新たな標的

先日から話題になっているこんな事件をご存知でしょうか。

仏で肉屋襲撃相次ぐ 菜食主義者犯行か、壁にメッセージ(2018年7月6日朝日新聞)

 フランスで肉屋が襲われる事件が相次ぎ、あらゆる動物性食品を避ける完全菜食主義者による犯行との疑いが出ている。業界団体によると、6月下旬までに50件ほどの被害が確認されており、肉屋の店主たちがたまらず政府に直訴。警察による保護を求めている。

 パリ郊外ジュイアンジョザスで今月2日の未明、肉屋を営むカルル・ピテルさん(48)の店舗兼住宅が襲われた。店のガラス扉が割られ、外の壁には「人間至上主義にストップを」とスプレーで描かれていた
 人間が生物の頂点に立つかのような発想を否定する、一部の完全菜食主義者がしばしば使うメッセージであることから、その関係者による犯行との疑いが出ている。
 ピテルさんは「食にも自由がある。肉食をやめろと誰が強制できるのか。肉屋を攻撃しても仕方ない」と語った。

 AFP通信などによると、仏では4月以降、北部リールなどで肉屋の店舗が血を模した液体で汚されたり、ガラスが割られたりする被害が出ている。「肉とは殺害である」などのメッセージも添えられていた。
 肉屋などの業界団体は先月、コロン内相に手紙を送り、「仏全土の1万8千人の食肉職人が事態を憂えている」として、警察による保護を訴えた。(ジュイアンジョザス=疋田多揚)

日本の調査捕鯨に対する環境テロリストの破壊的妨害活動がひと頃ずいぶんと話題になりましたが、当時逮捕された妨害活動船の船長が法廷で述べた得手勝手な論法にあきれた記憶があります。
今回の事件においても同様の自己中心的な思想に基づく行動であるとすれば今後も継続する可能性がありますが、しかし社会の末端で細々と商売をしている小売業者を攻撃するところが計算高いですよね。
日本の調査捕鯨船に対する攻撃も反撃の恐れのない日本相手だから出来ることで、気の荒い海外の漁師相手に喧嘩を売って反撃され這々の体で逃げ出したと言いますが、さて現地フランス国民がどう考えるかです。
ただ今までどちらかと言えば欧米諸国からは出撃する側であった環境テロリスト一派ですが、最近は足下のヨーロッパでの活動を強化していると言うことなのか、以前にイギリスからもこんなニュースが出ていました。

動物愛護は過激主義なのか 英で活動家と農家が対立(2018年02月1日ニュースジャパン)

英国で動物の権利保護を主張する活動家たちと、養豚場などの畜産業者たちが対立している。

動物愛護団体の活動家は自分たちの活動は非暴力的抗議だと主張し、畜産業はかつての奴隷産業と同じだと世間に認識させて世論を変えることが目的だと言う。

その一方で、農場の関係者は自分たちは育てる動物に誇りを抱いているし、「動物の安全を守ろうという人たちから、殺害脅迫状が送られてくるのは皮肉だ」と話す。

ちなみに日本においても人里にまで降りてくるクマ駆除に反対する方々がいらっしゃるようで、最近は特にクマ被害が増加し人的被害続出と報じられ対策が急がれている中でなかなか勇気ある提言だと思います。
無論彼ら保護団体にも思想信条の自由はあるわけですが、当然ながら畜産農家の方々にも思想信条の自由はあるわけで、自分だけは他人のそれを一方的に制約できると誤解しているのであれば怖い話ですね。
ただ今回注目したいのは漁師や捕鯨船ではなく、いずれも農家や食肉業者など再生産可能な産業を攻撃対象にしている点で、牛や豚は食っていいが野生動物はダメだ式の主張とは少し方向性に違いを感じます。

最近はいわゆる菜食主義の方々を中心にして、再生産可能な畜産関係への抗議活動も少なくないのだそうで、劣悪な環境にある生き物達を多数救い出したと言ったニュースもたびたび報じられているようです。
同じ他の生物を摂食するのに違いはないにも関わらず、菜食が良くて肉食がダメと言うロジックをどうにも理解出来ないと言う声も少なくありませんが、結局のところ他人に対する独善的非寛容である点が問題ですね。
ちなみに日本では例によってこの辺りを良い感じにあしらった画像が多数作られているのだそうで、かつての中国での反日騒動時の「日本鬼子」による反撃を思い出すところでしょうか。


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2018年7月23日 (月)

一瞬の躊躇が生死を分ける局面で躊躇させないための準備

豪雨被害から一転して記録的な猛暑なのだそうで、各地で熱中症に対する警戒が呼びかけられていますが、今年は特に学童学生の死者すら出るほどの劣悪な学校生活環境に関して注目が集まっているようです。
校内に(職員室を除き)ほぼ冷房設備なしと言う地域も少なくないようですが、それ以前にあり得ない校内ルールを強要し熱中症に追い込むかのような人災的側面が注目され、早急に是正すべきだとの声が高まっています。
特にこの時期猛暑の中で運動を強いられる部活動にも批判が高まっていますが、毎年この時期に高校野球全国大会を主催し動向が注目されている朝日新聞が先日こんな記事を掲載していました。

炎天下の駐車場、車内に女児 ガラス割ろうとしたその時(2018年7月21日朝日新聞)

 炎天下の駐車場で車内に置き去りにされた子どもが、熱中症などで命を落とすケースが後を絶たない。酷暑のこの時期、パチンコ店が見回りを強めるなど、あちこちで注意が呼びかけられている。

 千葉県八千代市のマルハン八千代緑が丘店。女性従業員が昨夏、駐車場の車の中でぐったりとした2歳ぐらいの女児を見つけた。
 気温は30度を超えているのに、エアコンは動いていない。窓をたたき、声をかけても反応はない。店内のアナウンスで車の持ち主を呼び出し、警察に通報。ガラスを割ろうとした瞬間、女児が寝返りをうった。
 発見から10分後、戻ってきた両親は「短時間じゃないですか」「こんなことで子どもは死にません」。いらだった様子だったという。
 当時店長だった片山晴久さん(38)=現・静岡店長=は「保護者との温度差を感じる。夏場の車内が危ないと思っている人が少なすぎるのでは」と話す。

 赤ちゃんの寝顔の下に、「救出の為(ため)、車の窓ガラスを割る場合があります」。全国で300店以上を展開するマルハンは昨春、こんなポスターをつくり、今年5月にネットで話題になった。「割っていいのか」「託児所を作れ」という批判の一方、「子どもの命はガラス1枚より重い」と賛意も寄せられた
 八千代緑が丘店の見回りに今月、同行してみた。気温は32・5度。駐車場に日陰はなく、閉め切った車内はすぐ息苦しくなる
(略)
 山崎直樹店長(45)は「従業員も体力的にきついが、かけがえのない子どもの命を守りたい一心で回っています」。

パチンコ店に入って短時間で済むはずがない、もし短時間で本当に済むのであれば無断駐車だったのではないかと言う声もあるようですが、ひとまず子供が無事だったことで最悪の事態だけは避けられたようです。
パチンコ店の皆さんも大変だと言うしかありませんが、システム的に何とかこうした事故を防ぐ手立てはないものなのかと言う意見に加えて、平然と幼児虐待行為を行う親に対する厳正な処分を望む声も少なくないようです。
管理人も窓ガラスを割った結果当事者とトラブルになった事例を目撃したことがあるのですが、当事者側は問題意識など存在しないのですから反発があるのは当然として、割る側の躊躇が重大事に結びつくのでは困りものです。
医療の世界でも善きサマリア人法の必要性は以前から言われていますが、結果的に望ましくない事態に陥った場合単純に免責するだけではなく、何かしら公的な金銭保障の制度でもあればお互いに助かると思いますね。
ただこうした点については日本はかなり世界的にも遅れている部分があるようで、先日洞窟内に少年達が閉じ込められたタイのケースでは、慌ただしい短期間の救出劇の中でこんな手配まで行われていたそうです。

タイ洞窟救出豪ダイバーに外交特権、「失敗しても訴追免除」 報道(2018年7月16日AFP)

【7月16日 AFP】タイの洞窟に閉じ込められたサッカーチームの少年らの救出活動に参加したオーストラリア人ダイバー2人が、救出活動が失敗しても訴追対象とならない外交特権を得ていたと、豪ABCが16日報じた。

 タイ語で「イノシシ」という名のサッカーチームの少年らは、タイ北部のタムルアン(Tham Luang)洞窟に18日間閉じ込められていたが、タイ海軍特殊部隊と洞窟潜水を専門とする外国人エリートダイバーらによる大きなリスクを伴う3日間の救出活動が奏功し、メンバー全員が無事脱出した。
 オーストラリアからも、麻酔医のリチャード・ハリス(Richard Harris)氏とダイビングパートナーのクレイグ・チャーレン(Craig Challen)氏という2人の洞窟潜水専門家が救出活動に加わり、重要な役割を担った。
 ABCが当局筋の話として伝えたところによると、オーストラリアとタイの当局が交渉し、危険な救出作業が失敗した場合でも訴追対象とならない外交特権を与えた上で、両氏の参加が決まったという。
 豪外務省はこの報道について肯定も否定も差し控えるとし、救出活動の計画・実行に関してはタイ当局に問い合わせるよう促している。

 ダイバーのチャーレン氏は帰国後地元メディアの取材に対し、救出活動が「まさに生死を分ける」内容で、少年12人とコーチ1人の全員を無事救い出せる確証はなかったと振り返った。
 また同氏は少年らに対し「投薬を行った」ことを認め、「あの場で子どもたちをパニックに陥らせるわけにはいかなかった。子どもたち自身が死亡し、救助者が巻き添えになる恐れもあった」と説明した。
(略)

各メディアで非常に詳しく報じられていたから現地の状況は皆さんも御覧になったと思いますが、必ずしも機材や人員等の点で満足いく環境とも言い切れない中で、こうした対応がきちんと行われていたと言う点に驚きます。
日本でも各地の災害で国内外のスタッフが大勢救助活動に参加する事例が少なくありませんが、現場での救命医療行為など技能や手段はあっても制度的に行えないことになっているケースは少なくないのでしょう。
無論違法行為として後日の訴追覚悟でやってしまう人もいるのでしょうが、現場スタッフが躊躇なく最善の行動を行えるような制度的なバックアップがとられるなら、誰もが安心して活動に従事できるのではないかと思いますね。
日本国内でも非常事態に対応した省庁の創設なども議論されているようですが、非常事態にあたって限りあるリソースが十二分に活用出来るように、こうした面でも何が出来るかを検討し準備いただきたいものです。

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2018年7月21日 (土)

今日のぐり:「トマトアンドオニオン高梁店」

先日の水害で倉敷市真備町では町が一つ水没すると言う大災害に見舞われましたが、そんな真備町にすごい人物が現れていたそうです。

水上バイクで来たヒーロー 15時間かけ120人救う(2018年7月19日朝日新聞)

 西日本豪雨で甚大な浸水被害を受けた岡山県倉敷市真備(まび)町で、多くの住民が取り残される中、「どげんかしたらないかん」と、水上バイクで約15時間にわたり、約120人を救助した町出身の若者がいる。「町のヒーローじゃ」。救助された住民たちから命の恩人として感謝されている。

 「おかんが真備の家に取り残されとる。どうにか助けてもらえませんかね?」
 7日昼前、岡山県総社(そうじゃ)市の建設業、内藤翔一さん(29)は、同じ真備町出身の後輩で岡山市に住む上森圭祐さん(25)から電話で頼まれた。
 地元の浸水被害に、内藤さんは「なんかできんか」と思っていた矢先だった。趣味で水上バイクに乗ることがあり、免許も持っている。総社市の自宅から真備町はほど近い。
 「すぐ行っちゃるわ」
 水上バイクを友人から借りて、出発した。

 昼過ぎ、泥水は民家の2階ほどまで上がり、水かさは依然として少しずつ増していた。木やタイヤなど様々なものが流れ、油の臭いが鼻を突いた。ヘリの音が響く中、ベランダや屋根の上に避難している人々から救助を求める声が、数メートルおきに聞こえた。
 「助けて」「こっち回って!」
 「次行くけ、待っとって」と伝え、最初に上森さんの母親を救出した。
 取り残されている人々の多くが高齢者。自力でバイクに乗ることができず、抱きかかえる必要がある。途中から地元の後輩にも手伝ってもらった。助け出した人々は、高台にある森泉寺まで運んだ。
(略)
 屋根の上に3時間以上立ち続けて足が動かなくなった高齢夫婦にも出会った。水は屋根の上に達していた。疲れ切った顔で「もうだめじゃ。わしらええけ、他行ったげて」と言った。
 「いや、絶対助けてやる」。水上バイクをロープで固定し、屋根まで歩み寄り、水につかりながらも、夫婦が呼吸できるように高めに抱きかかえて乗せた。
 日が暮れると、住民はライトを振ったり笛を鳴らしたりして存在を知らせていた。夜中には水深が浅くなり、水上バイクの底が何かにぶつかって何度も転倒したが、起き上がって救助を続け、午前4時までに計120人ほどを運んだ。途中から、避難先の森泉寺には内藤さんの後輩数人が集まり、バイクから住民を降ろす作業などを手伝った。

 森泉寺によると、7~8日に100人ほどが境内に身を寄せた。寺以外にも、希望する場所まで送られた人が20人ほどいた。
 水上バイクは傷だらけになった。燃料は何度も補充した。必死に救助を続け、最後は全身がつって動けなくなった。後日、避難所で炊き出しのボランティアをしていると、救助した高齢者から次々と感謝の声をかけられた。「それだけで、やってよかったと思った」
(略)
 2人は現在も避難所での炊き出しや知人の家や店舗の片付けを手伝っている。実家の片付けも残っているが、「自分ができることを続けて真備町を立て直していきたい」と内藤さん。被災地を駆け回っている。(河崎優子)

無論現地で支援に当たられた一人一人がヒーローではありますが、それにしても100人とは凄いものですね。
今日は大活躍された内藤さんらに敬意を表して、世界中から何それちょっと凄いと思うしかない人々のニュースを伝えてみましょう。

図鑑の毒グモ「間違ってるよ」 函館の小2秋山君が指摘(2018年7月17日北海道新聞)

 【函館】函館市立昭和小2年の秋山良歩得(ラファエル)君(7)が、危険生物を紹介する児童向け図鑑で、毒グモの挿絵に別の種類のクモを掲載しているのを見つけた。指摘を受けた出版社は重版時の差し替えを約束。秋山君は「(指摘が)合っていたのが分かって安心した。うれしかった」と笑顔を見せている。

 秋山君が間違いを見つけたのは、「『もしも?』の図鑑 身近な危険生物対応マニュアル」(実業之日本社)。3月下旬に読んでいる時、「通学路に潜む危険生物」として紹介されていたハイイロゴケグモの挿絵が、カバキコマチグモのものだと気付き、母の清美さん(48)に伝えた。いずれも国内に生息し、毒を持つクモ。

 清美さんは間違いかどうか判断できなかったが、同社にメールで連絡すると、同社から「監修者に確認をしたところ間違いだと判明した」と返信があった。返信にはおわびとお礼とともに、重版の際に正しい挿絵に改めると書かれていた。

しかし小学生でありながらどれだけマニアックなんだと…いや失礼、大変素晴らしい知識を持っていると感服するしかありませんね。
先日のW杯では世界中で観戦した方々が何億人といたと言いますが、メキシコではこんな騒ぎになっていたそうです。

メキシコ市で人工的な揺れ W杯観戦のジャンプ原因か(2018年6月18日サンスポ)

 サッカーのワールドカップ(W杯)で、メキシコが1-0でドイツを破った17日、首都メキシコ市で人工的な地震波が観測された。わずかな揺れで、当局は試合中継を観戦していた大勢のファンらが一斉に跳び上がったのが原因とみられると指摘した。メキシコの地元メディアなどが報じた。

 当局によると、揺れはメキシコのロサノ選手がゴールを決めた時刻と一致しており、複数の観測機器が感知した。市中心部のソカロ広場では、数万人が集まって中継を観戦していた。(共同)

ドイツにとっても痛恨の失点だったでしょうが、しかし地震を起こすとは人間の力も大変なものだと思います。
日本でも非常時に配送車やコンビニが食料を無料で配布するニュースが見られますが、こちら言ってみればその真逆と言うべきびっくりニュースです。

運転手が森林さまよい4日間、積み荷のポテチには手を付けず(2018年4月30日CNN)

米オレゴン州で、ポテトチップスを満載したトラックの運転手が途中で道に迷い、森林を4日間さまよう出来事があった。勤務先によると、積み荷のポテトチップスには一切手を付けなかったという。

運輸会社に勤務するジェイコブ・カートライトさん(22)は、ポテトチップスを積んだ18輪トラックを運転して、オレゴン州ポートランドを24日に出発した。CNN系列局のKATUによると、25日午前7時半までに、アイダホ州との州境に近いナイッサに積み荷を届けるはずだった。
ところがオレゴン州警察によれば、GPSシステムのせいで道を間違えて、山間部に迷い込んでしまったという。
勤務先の上司によると、カートライトさんは間違った住所を入力し、ナビゲーションに従って運転を続けた。夜間だったことから道を間違えたことにも気づかなかった。
ようやく気づいて引き返そうとしたが、雪や泥にはまってトラックが身動きできなくなった。

携帯電話の電波も届かなかったため、カートライトさんは助けを呼ぼうと、徒歩で来た道を引き返し始めた。
そのまま3日間、森林で野宿しながら1日12~13時間歩き続け、28日になってようやく、州間高速道路に到達。通りかかったトラックに乗せてもらって約14キロ離れたオレゴン州ラグランデの自宅にたどり着き、病院に運ばれた。
カートライトさんは脱水状態で腎不全を起こし、右足は凍傷の可能性もある。上司が冗談で、なぜポテトチップスを食べなかったのかと尋ねると、「あれは積み荷だから、手を出すわけにはいかない」と話したという。

真面目というのか何と言うのか微妙なところですが、何しろ広いアメリカ大陸では日本のようにあけばどこかに出ると言うわけにもいかないのでしょう。
境遇には同情するが行動には同情できないと言うケースはままあるものですが、こちらその手段が話題になっていたニュースです。

両腕の無いホームレスの男、足に握ったハサミで男性を刺す(2018年7月17日テックインサイト)

アメリカでこのほど男性がハサミで刺されるという事件が発生した。犯人は両腕の無いホームレスだったが、なぜ人を刺すことができたのかと多くのメディアが注目したようだ。『CBS News』『Miami Herald』などが伝えている。

今月10日の深夜、シカゴからフロリダ州のマイアミビーチへ観光に訪れていたセザール・コロナドさん(Cesar Coronado、22)がホームレスの男にハサミで刺された。左腕が出血していたため、すぐにマウント・サイナイ医療センターに搬送された。刺した男はホームレスのジョナサン・クレンショウ(Jonathan Crenshaw、46)だった。
セザールさんの証言によると、友人女性と通りを歩いている際にジョナサンへ道を尋ねたところ、セザールさんに飛びかかりハサミで2回ほど刺して逃げて行ったという。その直後にジョナサンは逮捕されたが、この事件に多くのメディアが注目した。
なぜならジョナサンには両腕が無かったため、どのようにして刺したのかという疑問が起きたためだ。なんと彼は足でハサミを操り、セザールさんを刺したのだった。実はジョナサン、ホームレスの身であるものの地元では名の知れたストリート・アーティストだった。
2011年の『Miami New Times』の記事によると、ジョナサンはマイアミのリンカーン通りで足にペンを握り、鮮やかな絵を描いて路上で1作品につき60ドル(約6,700円)で販売していたという。
(略)
ジョナサンはこのたび事件を起こした理由について、セザールさんが近づいて来て頭を叩いてきたためだと話している。しかし裁判所の記録によると、ジョナサンは2006年から治安紊乱行為、公務執行妨害、不法侵入のほか、さらに4回ほど暴行などの犯罪歴があった。
ちなみに裁判所の提出書類によると、ジョナサンは両腕が無いために指紋を取ることが出来なかったとのことだ。今回の事件で彼は加重暴行の罪で逮捕されており、保釈金は7,500ドル(約843,000円)に設定されている。

人間の能力には限界がないのだと改めて感嘆する話ですが、願わくはその能力を別な方面に活かして欲しかったところでしょうか。
最後に取り上げるのも同じく生まれながらの肢体不自由を抱えた方のニュースですが、男性であれば涙無しでは読めないと話題になっていたニュースです。

ペニスなしで生まれた男(44)が“バイオニックペニス”で童貞卒業! 早くも“悟りの境地”に到達(2018年7月5日トカナ)

 44年間、セックスとは無縁だった男……その理由は、生まれつきペニスがなかったからだ。しかし今“バイオニックペニス”を手に入れた彼は、夢にまで見た童貞喪失を体験しようとしている。

 英マンチェスター在住の44歳、アンドリュー・ワードル氏は今、まさに童貞を喪失しようとしている。
 2000万人に1人の症状であるとされる泌尿器官の形態異常「膀胱外反症」を伴って生まれたワードル氏は、生まれた時からペニスのない身体的特徴を持ってこれまでの人生を送ってきた。下腹部には人工膀胱が埋め込まれ、常にトイレのことを考えなくてはならない生活を強いられてきたのである。
 しかし今、ある出会いを機に抱き始めた4年越しの悲願が叶えられようとしている。人工ペニスである“バイオニックペニス”をついに手に入れた彼の身体は今、セックスができる準備が整いつつあり、実に44歳の“童貞喪失”へ向けた計画が大詰めのところまできているのだ。
(略)
 2014年に最初の手術に着手し、その後も段階的に手術を重ね、腕の皮膚と筋肉、そして足の静脈を組み合わせて人工のペニスを作ることにも成功。そして今回、手術は最終段階に入り、遂に“バイオニックペニス”が備えつけられることになったのだ。バイオニックペニスは勃起することが可能なスグレモノである。ちなみに手術の総費用は約725万円(5万ポンド)であるということだ。
「44年間、ペニスのない人生を送ってきて(女性との関係において)いかにセックスを避けるかに尽力してきました。…(中略)…もちろん(セックスができることを)楽しみにしていますが、私にとってそれは最終目的ではありません。(セックスができることは)手術の副産物にすぎず、何よりこの手術によって私は社会の一員になれたのです」(アンドリュー・ワードル氏)

 社会の一員になることができたと感じているワードル氏だが、同じくサイボーグになった気分も味わっているということだ。
「自分の中では半分人間で半分ロボットになったことを強く意識しています。“サイボーグ”になった気分です。私の場合は泥酔していたとしても(セックスが)できるんですから」(アンドリュー・ワードル氏)
 最後の仕上げとなる手術が終わっても術痕などが落ち着くまでは“童貞喪失”はできないということだ。44歳の“記念日”はもう少し先のことになりそうだ。

 今回、新たな人生のスタートを切ったワードル氏なのだが、これまでの人生は絶望に苛まれ辛酸をなめるものであったと振り返る。薬物に走った時期もあり、うつ病の症状も現れ、なんと自殺未遂も2度経験している。
(略)
 薬物中毒一歩手前のワードル氏は薬物を断つ決意と共に2012年にタイへの滞在旅行に出る。そこで現在のパートナーであるイギリス人女性のフェドラ・ファビアンさんと出会うことになったのだ。
「私はこのままでは生きていけないことに気付いたので、まったく新たな環境に身を置かねばなりませんでした。もう一度自分の人生に戻るための“電気ショック”が必要だったんです。 私はバンコク行きの飛行機に乗り、バスのチケットを手に入れてパタヤへ行きました」(アンドリュー・ワードル氏)
(略)
 タイ旅行がきっかけで転機が訪れ、今こうして“バイオニックペニス”を手に入れたワードル氏は、これから“第二の人生”を存分に謳歌することだろう。

しかし構成材料を見るとそのものがどのように機能するものなのか、どの程度の随意性を持っているのかなど興味深いところです。
再生医療の進歩は大変なものだと思いますが、しかし何事にも遅すぎると言うことはないもので、ワードル氏の人生の新たな船出を祝いたいですね。


今日のぐり:「トマトアンドオニオン高梁店」

山城で有名な高梁市街地の郊外、ショッピングモールの一画に位置するこちら、田舎を中心に?展開している印象のあるファミレスチェーン店です。
メニューを見ますと特にハンバーグがメインなのかなと思うのですが、まあ一般的な洋食メニューが並んでいる感じですよね。

色々あるがやはりここは昭和の香り濃厚なハンバーグナポリタンなるメニューを頼んで見ましたが、ナポリタンにハンバーグと目玉焼きが載ったものです。
ちゃんと焼いた鉄皿に載ってくるのがそれらしいのですが、全体的に味自体はファミレスとしてはごく標準的で特記事項はありませんでした。
ただスパゲッティとしては意外と普通な点が逆にナポリタンとしては少し完成度を下げている印象もあって、このあたりは難しいところですね。
トッピングの半熟目玉焼きやハンバーグはまあこんなもので、特にどうこうない味ではあるのですが、この場合組み合わせの勝利でつい食べたくなるメニューでしょうか。

接遇面はこの種のファミレスとしては至って標準的ですが、小さな店舗だけにファミレスとしてはやや雰囲気が違っていて、隅っこで長時間居座りにくいような印象もあります。
設備面も大規模店に比べると全体にやや物足りない印象もあって、特にトイレは本来色々と揃えているべき備品がいずれも品切れなのが残念でしたね。

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2018年7月19日 (木)

世界一小さい日本の医療地域間格差、今後は拡大の見込みへ

医療を評価するための3大要素として質とコスト、アクセスの容易さが取り上げられますが、日本はこれら3要素がいずれも高水準でバランスが取れているとされる一方、何が強みなのかと言うことがやや判りにくかったとも言えます。
この点で海外諸国との比較を通じて、日本の医療の強みについてのなかなか興味深い指摘が報じられていたのですが、こちら海外著名医学雑誌からの引用を紹介してみましょう。

医療へのアクセスと質、日本は地域間格差が世界最小(2018年7月11日Lancet)

 「世界の疾病負担研究(Global Burden of Disease:GBD)2016」のデータを用いて、1990-2016年の世界195カ国・地域での個人の医療へのアクセス状況と質をHealthcare Access and Quality(HAQ)指数で評価した。

 その結果、サハラ以南のアフリカと東南アジアの国々では2000年以降にHAQ指数が著明に改善したが、ラテンアメリカなどでは停滞していた。日本は医療へのアクセスと質の地域間格差が最も小さかった。各国のHAQ指数は1人当たりの医療費および医療システム・インプットと正相関したが、特に社会人口統計学的指数が低ないし中水準国ではこの関連に大きなばらつきが見られた。

元論文はこちらでご参照いただきたいと思うのですが、図で見た限りでも日本全国全ての地域で公平性の高いアクセスが保障されていることが判りますし、世界的にはむしろある程度地域格差があるのが当然とも言えますね。
日本の場合基本的に医療の制度的なアクセス制限は設けられておらず、また狭い国土の中に道路網も整備されていますから、純粋に医療機関との物理的距離だけでアクセスが決定されているとも受け取れるデータです。
これはこれで日本の医療の美点であるとも言えるのですが、興味深いことには1年前に報じられた調査結果として、都道府県間の質的格差の拡大を示唆するようなデータが同じ雑誌に掲載されていました。

都道府県間で広がる健康格差(2018年8月2日ケアネット)

 東京大学大学院医学系研究科主任教授の渋谷 健司氏らによる「日本の都道府県別の疾病負荷研究(1990~2015年)」の結果が、Lancet誌オンライン版2017年7月19日号で発表された(筆頭著者は同大学助教の野村 周平氏)。1990~2015年に日本では、総じて大半の重大疾患による死亡率や身体的障害発生の低下に成功した一方で、ゆっくりとだが都道府県間の健康格差は進んでいることが明らかになった。その原因については、各都道府県間の保健システムの主なインプット(医療費、医療従事者数など)と健康アウトカムに有意な関連を見いだすことはできなかったとして、著者は「保健システムのパフォーマンス(医療の質など)を含む評価を早急に行い、都道府県格差を生み出している要因を明らかにする研究が必要である」と提言している。
(略)
平均余命、全国的には4.2歳上昇も都道府県間の格差は拡大
 1990~2015年に日本の平均余命は、79.0歳(95%不確定区間[UI]:79.0~79.0)から83.2歳(83.1~83.2)へと4.2歳上昇した。しかしながら同期間中に、平均余命が最も短い県と長い県の格差が2.5歳から3.1歳へと広がっていた。同様に健康寿命についても2.3歳から2.7歳へと拡大していた。
 全国的な年齢標準化死亡率は、29.0%(28.7~29.3)の減少がみられた。しかし都道府県間では、かなりばらつきがみられ、最大県は-32.4%(-34.8~-30.0)、最小県は-22.0%(-20.4~-20.1)だった。
 同期間中の年齢標準化DALYは、全国的には19.8%(17.9~22.0)の減少であった。年齢標準化YLDは3.5%(2.6~4.3)の減少と、かなり少なかった。

 死亡率およびDALYの減少ペースは、さまざまな要因によってもたらされていたが、2005年以降は横ばいになっている。DALYの34.5%(32.4~36.9)は既知のリスク因子によって説明がついた。そのうち大きな2つの要因は不健康な食生活と喫煙であった。一方、保健システムのインプットと年齢標準化死亡率やDALY率に関連は認められなかった

しかし医療費や医療従事者を増しても健康に結びつくわけではないらしいとは、考えてみれば非常に応用の利く話でもあり、また医療従事者にとっても行政の側にとっても興味深い話だと思いますね。
25年間での都道府県格差が0.6歳と言うのがどれほどの問題なのか、都道府県間の所得格差はもっと拡がっているのではないか等々疑問もある話ですが、しかし逆に都道府県格差がどこまで縮小すればいいのかです。
自然・社会的環境や医療のリソースに差があることは明らかなのですから、本来平均寿命等は違っていて当然だと思うのですが、日本では全国一律で皆保険制度が施行されている以上、医療に差がないと言う建前ですよね。
現実的には日本全国どこでも全く同じ医療が受けられると考える方がおかしいのであって、統一料金で同じ医療を提供しますと言う建前の方に問題があることは明らかですが、そこを改めようと言う動きは乏しいようです。

ところで今後は地域医療構想に基づいて、都道府県が主体となって地域内の医療提供体制を決めていくことになりますが、必然的に都道府県毎に異なった医療の将来像を追及することになるかと思います。
その一端を示すのが先日奈良県で知事が言及し話題になった都道府県別の診療報酬と言う問題ですが、良い方に考えれば例えば小児医療が課題となっている地域で、小児科の報酬を高く引き上げると言った手もあります。
ただ当然ながら財政基盤が盤石ではない都道府県で報酬を引き上げる方向での改定は難しく、むしろ奈良県と同様引き下げる方向になる可能性が高いですが、こうした結果として都道府県格差がどうなるか注目ですね。
地域によってコスパの良い医療、悪い医療に別れるのも当然ですが、高くついても良い医療やそこそこの質だが安上がりの医療を追及してもいいわけで、皆保険制度の実質破綻は良い方に進む契機にもなり得ると言えます。

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2018年7月17日 (火)

日医、労基法無視で過労死水準の医師労働推進を主張

日本医師会(日医)と言えば何かと突っ込みどころの多い組織としても知られていますが、先日またやらかしたと話題になっていたのがこちらのニュースです。

松本・日医常任理事 、「過労死ライン超えた働き方も」日医主導「医師の働き方検討会議」の意見書を説明(2018年7月11日医療維新)

 日本医師会常任理事の松本吉郎氏は7月11日の定例記者会見で、日医主導で開催した「医師の働き方検討会議」がまとめた意見書について説明し、「改革するべきはまず改革することが前提。医師に合った制度自体を検討するという発想だ」と基本的な考え方を述べた。時間外労働の上限設定については、「過労死ラインで設定すると、現時点では対応が難しく、地域医療が崩壊し、命を救える患者も救えない状況になる。過労死ラインを超えたような働き方も認めていただきたい」として、過労死ラインにとらわれない設定を慎重に検討する必要性を訴えた(関連記事は『時間外労働「医師の特別条項」など提言、日医主導会議』を参照)。
(略)
 「長時間労働是正のための仕組み」では、医師の時間外労働の上限について、「医師の特別条項」と、さらに「医師の特別条項の『特例』」を設けることを提言。具体的な時間は盛り込んでいないが、「医師の特別条項」は脳・心臓疾患の労災認定基準(いわゆる「過労死ライン」、発症前1カ月に100時間または2~6カ月間平均で月80時間)を基にし、それを超えざるを得ない場合の「医師の特別条項の『特例』」として、精神障害の労災認定基準(発病直前の1カ月に概ね160時間、または3週間で120時間などこれと同程度の時間外労働)や海外の事例を手がかりとして検討することを求めている。

 松本氏は、社会的な長時間労働抑制の潮流について、「確かにこれを求めるのは厳しいと認識している」と述べた上で、「現実的に医療現場の働き方を考えると、(1カ月の時間外労働が)160時間以上の医師も10%程度、200時間を超える医師も数%いる。どういった健康確保策をすれば、そういった働き方ができるのかも焦点だ」 と指摘。一方で、あまり上限を高いところに設定すると、改革が進まなくなることも懸念されるとして、「設定には非常に慎重な議論が必要だ」と述べた。

 「医師の宿日直」では、いわゆる「寝当直」に当たる「許可を受けた宿日直」(断続的・監視的労働で労働時間の適用除外)、と「通常業務と同じ宿日直」の間に「中間業務」を設けることを提案。全国医師ユニオンが2017年に実施した勤務医労働実態調査で、宿日直の業務内容が「通常よりは少ない」との回答が47.2%あったことから、試案として、「全拘束時間に占める労働時間が○%の場合に、全拘束時間の25%を勤務時間とし、それに相当する賃金を支払う」ことを示している。

松本氏はこの試案の意図として、昨今は「寝当直」よりは働いているが、通常業務よりは業務量が少ないような勤務の場合にも、全拘束時間分の賃金を支払うことを求められているが、「現状はAll or Noneの考え方になっている。現実に合わせた働き方や賃金もあるのでは、という提案だ」と説明した。当直明け勤務の負担軽減や、勤務間インターバルとの関係でどのような扱いをするかについては、今後の検討課題だとした。
(略)

日医理事が公式の場で「過労死ラインを超えたような働き方も認めていただきたい」と発言したと言うことは、日医としての公式の見解であると言うことですが、組織としての日医の性格がよく表れている発言であるとは思います。
ちなみに松本吉郎理事のキャリアが話題になっていましたが、浜松医大卒後8年で皮膚科開業し現在医院には「医師数名、他大学病院から非常勤医師が勤務」していると言いますから、さぞや経営的手腕がおありなのでしょう。
医院のサイトには何故かクリニック限定商品だと言う化粧品や石けんなどが医薬品として紹介されていて、皮膚科ではこういうものも医薬品として売るのかと興味深いのですが、皮膚科医推奨となればいい商売になるのでしょうね。
ちなみに記事の冒頭に登場する日医主導の検討会議においても「現行法令の枠に拘らない」働き方を求めるまとめが提出され、他の参加者からたしなめられるという一幕もあったそうで、かなり本気の主張と言えそうです。

日医がこうまで法令無視で医師の奴隷労働化を推進しようとするのは当然経営的な判断が大きいのだろうし、事実可能な限り医師給与を抑制しようと姑息な努力を続けていることが記事からも理解できます。
ただ興味深いのは最も医師給与を抑制する手段の一つと言える医師数増加に関しては日医は反対している点ですが、需要と供給のバランスをとりながら自分達の利益を最大化しようとする意図は明確に見て取れますね。
それ自体は業界団体として当たり前の行為なのですが、問題は医師業界とは現場臨床医の集合と言う側面もあって、その臨床医の働き方改革の方向性を論じる場で、日医と言う組織が代弁者として妥当なのかです。
無論労働者の過労防止は経営者側の努力が必要であると言う点で、日医のような組織の意見も必要であるのは理解出来ますが、当事者を抜きにして議論が進むようであれば現場に取っては不幸な結論が見えていますね。

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2018年7月15日 (日)

今日のぐり:「創作料理居酒屋つむぎ 福山神辺店」

人間ついついやらかしてしまうものなのですが、こちら幾ら何でもそれはと話題になっていたニュースです。

岡村隆史、自宅の電気事故であわや「死んだかも」(2018年7月13日朝日新聞)

 ナインティナイン岡村隆史(48)が、自宅の電気事故で死を意識した出来事を語った。

 12日深夜放送のラジオ「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」で「ほんまに大事件でしたけれども、大事に至らなくて良かった」と、ある夏の出来事について語った。
 暑い日にエアコンが効かなくなり、修理を試みたのか、ブレーカーにドライバーを差し込んだ。その瞬間「バーンッ!」と爆発が起き、「脚立から落ちて、壁とかにバーンてぶち当たりながら。『ああ…』って思って、目は開けてるんですけど、真っ白なんですよ、世界が。『うわぁ…』って思って。ブレーカーぶっ飛んでますから真っ暗のはずやのに、真っ白なんですよ、目の前が。それはその時の閃光(せんこう)がバーンて残ってるんです。目は開けてるのに真っ白で、耳はキーンって音。すごかったもんね。ほんまに死んだかもわからんって思って、ひっくり返ったままじっとしてた」と事故の状況を振り返った。

 その後、次第に視界が戻り、ブレーカーに差し込まれたままになっているドライバーが見えた。「ぶっ刺さったまま真っ黒に焦げてんねん。手、持つところのプラスチックが焦げてんねん。あれ、俺もうちょっとでもプラスチックじゃない鉄の部分触ってたら、マンガによく出てくるガイコツのやつになってたと思う」と大事に至らなかったことに安堵(あんど)し、「神様がまだもうちょっと頑張って仕事しなさいっていうことやったんやなと思っていますけれども、皆さんもほんまに気をつけてくださいね」と注意を促した。

いやまあ、普通の人間はブレーカーにドライバーを差し込んだりはしないと思いますが…芸人が芸を極めるとはこうしたものなのでしょうか。
今日は無事極言体験を生き延びた岡村氏に敬意を表して、世界中から思わず「無茶しやがって…(AA略)」と言いたくなるようなニュースの数々を紹介しましょう。

盛岡でクマに襲われ男性けが(2018年7月12日NHK)

12日午後、盛岡市郊外の山林近くで、84歳の男性がクマに遭遇し、かさで威嚇した際に襲われ、軽いけがをしました。

12日午後1時すぎ、盛岡市浅岸の市道で、近くに住む八重樫光行さん(84)が自転車に乗っていたところ、3頭のクマと遭遇しました。
八重樫さんは持っていたかさを開いてクマを威嚇しましたが、3頭のうち、親とみられる1頭に襲われ、腕や指をひっかかれて軽いけがをしました。

その後、クマは3頭とも山林の中に去ったため、八重樫さんはその場から自転車で逃げ、病院で手当てを受けました。
現場は、盛岡市郊外の盛岡競馬場から数キロほど離れた山林近くで、周辺に建物や田畑などはなく、人通りはほとんどないということです。
(略)

実際に傘を開くと驚いてクマが逃げたと言う話もあるそうですが、幾ら何でも84歳が3対1の勝負を挑むのは無謀というものですね。
こちら友情の発露が思わぬ悲劇に結びついたと言うニュースですが、まずは記事を紹介してみましょう。

友人の肩を叩こうとして転倒…バイクの後ろに乗っていた大学生、対向車にはねられ死亡(2017年7月12日産経新聞)

12日午前2時50分ごろ、大阪府泉佐野市日根野の府道で、2人乗りのバイクが別のミニバイク4台と並走中、1台と接触して転倒。後ろに乗っていた同府和泉市王子町の大学1年、中嶋心(こころ)さん(18)が投げ出され、対向車線の男性会社員(46)が運転する乗用車にはねれた。中嶋さんは搬送先の病院で死亡が確認された。

 バイクを運転していたアルバイト男性(21)にけがはなかったが、接触したミニバイクを運転していた高校3年の少年(18)も転倒して病院に運ばれた。大阪府警泉佐野署は自動車運転処罰法違反の疑いで、アルバイト男性らから事情を聴いている。

 現場は片側1車線の直線道路で、同署によると、中嶋さんは友人らとバイク5台で連なって走行。中嶋さんのバイクが最後尾から1台を追い抜いた際、後ろに座っていた中嶋さんが運転する友人の肩をたたき、さらに前方の1台を運転する少年の肩をたたこうと近づいた際、タイヤ同士が接触したという。

走行中に手を出すのは危険ですからやってはいけないのは当然ですが、しかし対向車線の男性も不運だったとしか言い様がありませんね。
こちらも運転中の不幸な事故ですが、幾ら何でもそれは無理があったと言う声が多いニュースです。

“自転車スマホ”禁錮2年を求刑 女性死亡で元女子大生(2018年7月12日FNNニュース)

スマートフォンを操作しながら、電動自転車に乗り、衝突した女性を死亡させた罪に問われている元女子大生。検察側は禁錮2年を求刑した。

森野実空(みく)被告(20)は2017年12月、神奈川・川崎市麻生区で、両手にハンドルを沿えた状態で右手に飲み物、左手でスマホを持ち、耳にイヤホンをしながら電動自転車に乗り、前を歩いていた米沢晶子さん(当時77)に衝突して死亡させた、重過失致死の罪に問われている。
12日の初公判で森野被告は、起訴内容について、「間違いはありません」と述べ、認めた。

検察側は「安全運転の意識が欠如している」として、禁錮2年を求刑し、弁護側は「大学を退学するなど、社会的制裁は受けている」として、執行猶予付きの判決を求めた。
森野被告は「本当に申し訳ございませんでした」と、遺族に向かって頭を下げた。

歩きスマホどころではない状況ですが、しかしこれで運転が出来ると言うのもすごいとは思います。
独裁国家では空気を読まなければ生き残れないと聞きますが、こちら空気を読まなかった方の悲劇的な末路です。

習近平の顔写真に墨をぶちまけた女性が謎の失踪! 当局は、海外メディアへの閲覧規制も発動か(2018年7月10日日刊サイゾー)

 習近平政権発足以降、中国政府は民主活動家や人権派弁護士への圧力をますます強めている。こうした中、先日、突如行方不明となった女性に大きな注目が集まっている。一体、女性の身に何があったのだろうか?

「自由亜洲電台」(7月4日付)によると今月4日、20代と思われる中国人女性が自撮り動画を中国版Twitter「微博」にアップしたのだが、その内容が当局の逆鱗に触れた可能性があるという。
 問題の動画で女性は、「私はいま、上海にいます。そして後ろには習近平の顔写真があります。私は習近平の独裁専制政治や中国政府の横暴に抗議します」と主張している。
 さらに女性は、背後にある顔写真に向かって歩きだすと、なんと手に持っていた墨の入ったバケツをぶちまけたのである。女性は、真っ黒になった顔写真を指さし「習近平に反対! 中国共産党に反対!」と叫んだのだった。2分ほどの動画は、ここで終わっている。
 複数の海外メディアは、彼女のこうした行動が、当局の厳しい取り締まりの対象となってしまうと判断し、女性の「微博」に安否を確認するメッセージを送っていた。女性は当初、メディアからのメッセージに無事である旨を返信していたが、当日午後2時頃、女性は「自宅に私服警官が数名やってきて、ドアをノックしている」と投稿。これを最後に、連絡が途絶えてしまったのだ。

 海外メディアが指摘している通り、おそらく彼女の身柄は当局によって拘束され、反政府活動を行った容疑で取り調べを受けているものと考えられる。女性の過去の投稿によると、当局は昨年6月ごろから女性に対する監視活動を行っていたようだが、理由は不明だ。
 一方で、女性の行動を支持する動きもみられる。女性が拘束された翌日、今度は広東省の路上に掲げられた習近平の顔写真に、今回と同様、墨がかけられているのが発見されたのだ。こうした活動が広まることのないよう、当局がアクセス制限をかけているため、本件に関する海外メディアの報道は、中国国内では閲覧できない状態だ。
 ともかく、女性の無事を祈りたい。

もはや何を以て無事と言うかと言う問題にもなってきますが、しかし迂闊なことをしたものだなとも思ってしまいますね。
最後に取り上げるのはご存知ブリからのニュースですが、今の時代こうして証拠がばっちり残ってしまうようです。

恐ろしい飲酒運転の一部始終を捉えていたドライブ・レコーダーの映像!(2018年5月5日オートブログ)

このような運転を続けるクルマと路上で遭遇することがないことを願いたい。英国サセックス警察が公開したドライブ・レコーダーの映像は、飲酒運転のドライバーがどんなに危険な運転をしているかを示している。ぜひ、この映像を反面教師として活かして欲しい。

およそ1カ月前のこと、英国で教師をしている女性が、かなり酔っていたにもかかわらず自身の白いボグゾール「コルサ」を運転していた。案の定、女性は路上に停まっていたアウディに衝突したのだが、この時、警察はドライブ・レコーダーが浅はかな飲酒運転の一部始終を記録していたことを発見した。映像は、クルマが何度も生け垣を擦ったり、縁石に乗り上げたり、道を逸れる様子を捉えており、ドライバーがまともではないことを示している。
こ女性は自身を含め誰も怪我をさせたりはしなかったものの、その可能性が常にあったことは明らかだ。呼気検査では、英国の基準値の約3倍のアルコールが検出された。罰金が科せられ、2年間の免許停止と150時間の地域社会における無償の奉仕活動を命じられた

ネイサン・ラングレー巡査はこのように語っている。「我々は、この映像を公開することで人々が気を付けてくれるようになればと願っています。飲酒運転をしても大丈夫と思ったことがある方は、考え直して下さい。もしくは、過去に行ったことがある方は、繰り返そうとは思わないで下さい。次にやった時が、あなたの最後になるかもしれません」。まさにその通りだ。

その恐怖の走行の様子は元記事の動画を参照いただきたいところですが、しかしかなり速度を出しているだけによく犠牲者が出なかったと思います。
しかし学校教師がこうした行為をしてしまうと校内での権威も何もないだろうと思うのですが、十二分に反省し二度と繰り返さないようお願いしたいですね。

今日のぐり:「創作料理居酒屋つむぎ 福山神辺店」

福山市北部の幹線道路沿いにあるこちらのお店、居酒屋とは言っても落ち着いた雰囲気で食事が出来るなかなかいい感じのお店ですね。
四季折々の食材を使った創作料理が楽しめるとのことですが、今回はお任せのコース料理を頼んで見ることにしました。

前菜から始まって椀もの、刺身、サラダ、焼き物など一通りの料理が出てくるのですが、基本的には和食ベースでところどころアクセントに洋食風あり、中華風ありと言うところでしょうか。
食材そのものは特別珍しいと言うほどのものはなかったのですが、いずれの料理もなかなかしっかりしたものだと思いますし、お値段も考えると十分及第点だと思いますね。
ただ一つ不思議だったのは、初夏のこの時期あまり見かけないカニ料理がかなりしっかりした位置づけで出てきたことなのですが、何か理由があるのでしょうかね。

飲み放題のコースもありますがあまり大騒ぎをすると言う雰囲気でもなさそうなので、数人の小グループでじっくり飲み食いしたいときにはちょうどいい感じでしょうか。
トイレなど設備面は一通り揃っており、座敷席も掘りごたつ式になっているので座るのも楽ですが、接遇面も意外としっかりしていて気の利いたところがあり好印象でした。

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2018年7月11日 (水)

LGBTを巡る最近の話題

まあそうなのだろうなと感じる話でもあるのですが、少し前にこういう興味深い記事が出ていました。

LGBT問題 このままでは当事者たちの居心地は更に悪くなる(2018年4月21日NEWS ポストセブン)

 少数者(マイノリティ)への差別や偏見はよくない。現代社会なら、誰もがうなずく基本的な考え方だろう。彼らの人権を守るため、当事者やその支援者たちは様々に活動している。とくにLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)の人権問題は、婚姻を法的に認める国や、パートナー制度を認める日本の自治体が増えるなか、世間の耳目を集めているテーマだ。ライターの森鷹久氏が、LGBTが注目を集めることによって起きる摩擦と、当事者の危機感について、考えた。

 東京・新宿の飲食店でユウトさん(20代)が記者と”偶然”出会ったのは、昨年の夏前頃。パートナーの男性と一緒に酒を飲んでいたところ、仲間に入れてくれ、といって間に入ってきたのは大手新聞社の記者を名乗る女性だった。
「酔った様子もなく、店に入ってきてからすぐ、僕らのところにやってきたので”アレ?”とは思いましたが……」
 そこは、ゲイの人たちが多く集うことで知られてはいるものの、異性愛者や女性も受け入れる店だったため、誰でも観光気分で楽しみにくることでも有名な場所だった。とはいえ、知人でもないゲイカップルにずかずかと近づく女性客は珍しい。ところがその女性記者は初対面にもかかわらず、どんどん酒を勧めてきて、二人に関することを根掘り葉掘り聞いてきた。互いに秘密にしていること、あえて聞かずにいたことなど、問われることで気まずい雰囲気になっていることもお構いなしに質問を浴びせつけてくる。そして最後に、こう言って笑い飛ばしたのだ。
「LGBTいいですよね、と言ったんです。レズビアンやゲイが”いい”とはどういうことなのか、僕らはポカーンとしちゃいましたが、その時は”理解者だ”と思って、彼女のことを受け入れました。しかし……」

 この女性記者の「いいですね」発言の真意は、その直後にいやでもわかることとなった。
「その後すぐ、ゲイカップルとして取材を受けてくれないかと、電話が来ました。気は乗らなかったですが、パートナーにも相談して……と返すと、二時間くらいでしょうか”あなたたちが声を上げないから国が良くならない”みたいなことを延々と説得されました。なんか、僕たちが悪者扱いされているようで不快でした……」
 結局、ユウトさんはこの女性記者からの申し出を断ったが、何度も受けた「説得」はもはや、脅迫ともいえるような高圧的なもので、とてもユウトさんたちのような性的少数者に「寄り添う」モノではなかったと回想する。
「”いいですね”というのは、取材対象として、またネタになる存在としていい、ということだったんでしょう。取材を受けない、と言った途端にパタッと連絡は止みました。しばらくしてまた連絡が入り”顔出しの取材”を受けてくれる人を紹介してくれ、としつこく言われました。最後は”顔出しでしゃべらないと意味がない”とか”(取材を受けないと)いつまでたっても社会に理解されない”とまで……」
(略)
 LGBTに限らず、最近はマイノリティの存在と権利を訴える動きが盛んだ。ユウトさんも、人権を守り、偏見や差別をなくそうという思いはもちろんある。だが、マイノリティと呼ばれる当事者には、一人ひとり異なる思いがあり、問題への取り組み方も人によって違うのに、声の大きな人が自分の運動の仕方に無理に巻き込もうとする動きが強くなっていることが、かえって世間の反感を買うのではないかと不安を抱いている。
「性的少数者だけでなく、ニューカマーの外国人問題だってそうです。多様性は重要だけど、そのことを利用して自分とどう関わりがあるのかよくわからないデモへの動員をかけたり、インタビューを受けさせられて、政治家への不満を答えさせたりするパターンが多い。そこでは、なぜか顔出しや自身のプロフィールをさらけ出せ、と半ば強いるように求められる。記者が僕たちに寄り添い、話を聞いてくれて、匿名の同性愛者の声として記事を書いてくれれば、それだけで嬉しいと思ったはずです。でもそこには必ず顔出しなどの”前提”がある。これがわからないんです。結局あなたたちは何がしたいのか? いいように使おうとしてませんか? と」
 前出の女性記者は、自分の記事を特ダネにしたいという欲望のために、マイノリティの人権のために戦うべきだという理屈を振りかざしてきたと感じたユウトさん。ユウトさんは断ることが出来たが、しつこく食い下がられて断り切れず、不本意な形で世間に向けてカミングアウトさせられた人がいる可能性もある。なかには、考えてもいなかった政権批判に結びつけられた記事に利用された人もいるかもしれない。
(略)
「とある番組に出たゲイの知人が話していたんです。”こういった人たちがいるのだ”で終われば済む話が、マスコミへの出方、報じられ方によって必要以上にセンシティブで腫物のような存在として社会に認識されてしまい、やはり打ち明けるべきではなかった、やはり社会は私たちを受け入れてくれなかったと、間もなく絶望しなければならないかもしれない、と」
 ユウトさんの知人は、某番組の出演前に、ディレクターから「オネエな感じを強調して」「白い目で見られたエピソードを多めに話して」などとアドバイスを受けていた。「私はゲイです」だけでは弱く、そこにドラマティックで、かつ虐げられているようなエッセンスを取り入れないと、番組が成り立たない、そう間接的に説明されたのだ。
「LGBTを知ろう、受け入れようという動きは、どちらかと言えば歓迎すべきこと。でも、LGBTであることを白状させようとか、政治家に文句を言うべき、国のダメさを訴えろ、と強要してくるようなことになってはいないか。それでは結局、性的少数者は以前より居心地が悪くなってしまいそうですね」

(略)

LGBTに限らずマスコミがよく使う手法で、時にマッチポンプなどと呼ばれるものですけれども、他方ではこうしたマスコミの取り上げ方を利用して声を大きくしてきた進歩的な方々もいらっしゃったのは事実です。
しかしそうしたお約束の流れに乗りたがらない人も増えてきていて、昨今ではマスコミではなくネットやSNS経由の方が自分の声を直接誤解無く届けられると考える人も多いようですが、マスコミとしては面白くないでしょう。
結果的によりセンセーショナルにネタとして取り上げる傾向が増強しているとも言え、社会的少数派であり、誤解を受けやすい立場の方々ほどマスコミとの付き合い方を考えるべき時期だと言えるのではないでしょうか。
さて話は変わって、こちら以前から個人的に関心を持っている問題なのですが、先日再度炎上していたと報じられていました。

「小児性愛者は認められるべき」TEDでの発言が大炎上! ペドへの社会的偏見が露呈、LGBTと同じ性的指向の1つか議論紛糾!(2018年6月27日トカナ)

 今年5月5日、ドイツ・ユリウス・マクシミリアン大学ヴュルツブルクで開催された講演会「TEDx」に登壇した医学生ミリヤム・ハイネさんが、「小児性愛者の社会的認識は変わらなければならない」と主張、大きな話題になっている。

 TEDxとは世界的講演会「TED」のフランチャイズ版講演会であり、世界各国で開催されている。ハイネさんのスピーチはTEDxの公式YouTubeアカウントで一度公開された後、削除された。そのためスピーチの全容を確認することはできないが、米超保守派オンラインメディア「Breitbart」(6月22日付)が、その概要を伝えているのでご紹介したい。
 スピーチでハイネさんは「小児性愛は自然であり、変えることのできない性的指向」であると主張、「幼児への性的虐待は間違っているが、何もしていない小児性愛者の存在は認められるべき」だと語ったようだ。さらに、これまでの科学的調査により、幼児への性的虐待を犯した小児性愛者らは強い社会的孤独感を抱えていることが判明していると指摘。小児性愛者であるとカミングアウトできない状況では、彼らを助けることができないとも。
 小児性愛者容認ともとれるハイネさんの発言に批判の声が集まり、TEDは火消しに追われた。しかし、ハイネさんの発言は本当に「Ideas worth spreading(広める価値のあるアイデア)」(TEDの標語)ではなかったのだろうか? 

 性的マイノリティを表す「LGBT」に代わり、それにペドファイル(小児性愛)・ズーフィリア(動物性愛)・ネクロフィリア(死体性愛)を加えた「LGBTPZN」という新しい概念が、2016年よりネットを中心に使用されている。これはもともと、性的指向という点においてホモセクシャルなどは小児性愛者やズーフィリアと変わらないという反LGBT的な意味でポーランドの保守的なキリスト教徒が造語したものだが、現在日本では小児性愛者を中心に肯定的な意味で使用される場合が多いようだ。ただ、反LGBT的な意味合いを持つことからも分かる通り、ハイネ氏のスピーチが猛バッシングを受けたのと同様、「LGBTPZN」に反発する人は少なくない
 しかし、歴史的に反LGBT的な意味の言葉だとしても、それとは独立に意味ある問いを提起する力がこの概念にはあるだろう。つまり、性的多様性の認知のために生まれたはずの「LGBT」というカテゴリーが、性的マイノリティである「PZN」に反対するとはどういうことか、という問いである。一つの回答は、「LGBT」がヘテロセクシャル(異性愛)の絶対性という社会的規範を打ち崩そうとするうちに、自分自身が次なる規範と化してしまったというものだろう。「怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ」。ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェの警告がこのことを如実に表している。

 そして、ハイネ氏のスピーチを非難する人たちも同じように規範を持っていると考えられる。「小児性愛者の存在を認めてはいけない」という強固な規範である。だが、以前トカナでもお伝えしたロリコン紳士トッド・ニカーソン氏のように、どうしても幼い少女に対する気持ちを捨てられないものの、その欲求と格闘している極めて道徳的な人物も存在する。ハイネさんもスピーチの中で「幼児虐待は疑いなく間違っています。しかし、幼児を虐待しない小児性愛者は何も間違ったことはしていません」と語っているように、小児性愛という性的指向そのものは決して断罪されてはならないだろう。もし特殊な性的指向そのものを認めないということになれば、ヘテロセクシャルの絶対性への回帰でしかない。今後、小児性愛者の存在を巡って理性的な議論が巻き起こることに期待したい。

この問題に関しては以前から断続的に取り上げて来たところなのですが、LGBTの方々の大多数が善良で無害な存在であるのと同様、小児性愛者の大多数もまた善良で無害な存在であると言われます。
ところがLGBTの権利擁護が全世界的に広まりつつある一方で、何故か小児性愛への弾圧とも言える態度はますます増強しているようなのですが、反対派は小児性愛の正当化自体を否定する立場であるようです。
これはまさにLGBT肯定派が否定派に対してそうあってはならないと主張しているスタンスそのものだと思うのですが、どのような理屈で特定性癖に対する攻撃だけを正当化できるのかに興味がありますね。
LGBTの権利擁護を叫んできた進歩的な方々が今後小児性愛者の存在正当化にも尽力いただけるものと思いますが、個人的にはとある雑誌に掲載されていたと言うシンプルな文言が妙にしっくりきましたね。

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2018年7月 9日 (月)

言われてみれば確かにと言う話ですが

セクハラパワハラの類は今や全く同情の余地なく断罪される風潮になってきていますが、先日出ていたこちらの処分は重いのか軽いのか意見が分かれているようです。

新潟大教授パワハラで停職 部下に長時間勤務強要(2018年3月16日共同通信)

 新潟大は16日、部下の教員らに長時間勤務を強要するなどのパワーハラスメントをしたとして、医歯学系の50代の男性教授を停職15日間の懲戒処分にしたと発表した。処分は15日付。

 新潟大によると、教授は2010年9月~13年8月ごろ、研究や診療で部下の複数の教員を指導する際、無理な長時間勤務を強要するなどして精神的苦痛を与え、職場の秩序を乱したとしている。
 13年8月に部下の相談を受け、大学が調査していた。教授はパワハラ行為を認め、「指導のつもりだったが、深く反省している」と話しているという。

 高橋姿(たかはし・すがた)学長は「職員に対するより一層の意識の徹底を図り、再発防止に努める」とのコメントを出した。

しかし労基法無視の長時間労働を強制するのは確かにパワハラだと言われれば納得するしかないのですが、こういう方向から医療現場の過重労働を考えてみるのも面白いかも知れませんね。
この種の行為は大学に限らず世の中の医療現場に満ちあふれているのだと思うのですが、興味深いのは部下が直接大学当局に相談し処分が下っていると言うことで、今の時代黙って耐えてばかりではないと言うことですね。
深く反省した結果停職明けにどのように変わるのかと言うことも興味があるのですが、一般に教授選考では講座の運営能力などはあまり問われないようですので、選任の在り方にも再考の余地があるかも知れません。
いずれにせよきちんと処分が下ったと言う点で組織としてまだ健全性を保っていると言えますが、これも組織のトップの考え方一つでどうなるかは判らないもので、先日こんな記事が話題になっていました。

労基署介入「労働時間の短縮のみ、センスがない」、聖路加・福井院長(2018年7月4日医療維新)

 聖路加国際病院の院長を務める福井次矢氏(聖路加国際大学学長)は6月29日、石川県金沢市内で開かれた第68回日本病院学会のシンポジウムで登壇し、2016年6月に労働基準監督署から是正勧告を受けて診療体制を縮小するなどの対応を余儀なくされた自院の経験を振り返った上で、私見として「医師の労働時間を短縮することだけに注力しており、行政に携わる者としてセンスがない」と一刀両断した。
 「労基署にも厚生労働省にも問い合わせたが、現時点では医療における時間外労働の定義、自己研鑽と労働の区分けを明示できない。にもかかわらず、『労働時間の是正』と称して病院に次々介入している現状はおかしい」と理由を説明し、理不尽な対応になっていると苦言を呈した。「医師の分布を理想的な状態に近づけるための施策を併行して強力に押し進めるなどの対応が必要」とも訴えた。

 福井氏は、「救急で夜勤が多くなり、うつになっていないか、診療の質が低下していないかなど、医師個人のモニタリングは最も重要」と述べ、医師個人の健康管理については最重要事項に位置付けた。その上で、「医師の労働時間に関する取り組みが米国では医療事故が発端だったのに対し、日本では医師の自殺がきっかけなので、患者に対する医療やケアの質という面が二の次になっている印象が強い」との見方を示した。
 さらに、「時間だけの論議が進むと、恐らくどこかの時点で、目の前で苦しんでいる人がいて、命にかかわる状況なのに、『自分の時間外労働はもうできないから』という理由で立ち去る医師が出てくるのではないかと危惧している」との考えも吐露。「医師のプロフェッショナリズム・モラルの低下、学習速度も臨床研究も低下する。同じ労働ではあるが、特殊性があるというところだけは法律を作る際に考慮していただきたい」とも述べた。また、「(医療において)労働と自己研鑽を本気で線引きするのか。私は、「患者を診ることイコール勉強」だとさえ思っているので、我々現場では(線引きは)不可能だ。あえて線を引くなら国の責任でやっていただきたい」と述べ、医師個人に一定の裁量権を認めるような措置の必要性を強調した。

 労基署介入後の聖路加国際病院については、さまざまな工夫で残業自体を減らし、月平均40時間未満の状況が続いていると説明。一方、若い医師からは「自己研鑽・学習のために(聖路加へ)来たのに話が違うじゃないか」などの苦情が届いていることも明かした。
 残業時間を減らす取り組みについては、下記の2つを柱に進めたと説明。
・当直体制の見直し
・医師に「患者の治療・ケアに携わる以外の時間は病院を出てほしい」と依頼

 当直体制については、「若い医師に圧倒的な負担がかかっていたのを、40~50代の医師にも入っていただくようにした。当直医の数も、以前は17~18人だったのを12~13人までに減らしてきた。救急、小児科、産婦人科、外科、内科、集中治療なども全部合わせた体制として。また、内科では年齢制限なく、60歳に近い先生も当直に入っている」と明かした。
 医師への依頼については、「自己研鑽と業務の区別などを示す国の指針が固まるまでは、病院にいる時間も時間外業務として残業代などを支払わなければならなくなり、経営が困難になるという状況を説明した」と述べ、苦渋の選択だったと振り返った。また、「あらかじめ夜間まで手術がある場合は通常の労働時間に組み込む『変形労働時間制』も導入した」と述べた。
(略)
 労働時間の短縮が困難な領域としては「救急」「小児科」「産婦人科」「集中治療」を挙げた。「シフト制にしようにも医師が十分におらず、新規雇用も難しい。ほとんど不可能ではないか。我々のように病院全体の医師数は多くても、診療科偏在もあり、なかなか難しい」と述べた。

聖路加病院への労基署介入事件については以前にも取り上げたところですが、この結果聖路加では土曜外来を全廃したり夜間の病状説明を取りやめたそうで、おかげで患者家族からクレームが来て困っているそうです(苦笑)。
そもそも論としてこの先生は何故労基法で労働時間が制限されているのかご存じないのかと思うのですが、命にかかわる状況で過労死寸前の医師に働かせてどうやって医療安全を保とうと考えているのでしょうか。
医師個人に裁量権が無く過剰な労働を強いられている状況で裁量権を認めることは結構なことだが、それは国では無く施設長ら幹部が労使交渉の中で決めることで、過剰に労働させるためのお墨付きであってはなりませんね。

全体に記事を見る限りどうも病院のトップとして当事者意識が欠けていると言うのか、現状を是正する意志が乏しいと受け止められても仕方がないと思うのですが、問題はこれを読んで全国の医師がどう感じるかです。
何故多忙なのかと言えば業務量が多すぎると言うことももちろんですが、少なくとも相対的あるいは絶対的な人材不足が背景にあるはずで、では人材を集めるためにどうするのかと考えるとやはり自院のアピールが必要でしょう。
この記事を読んで聖路加の院長先生はセンスがあって素晴らしい、是非自分もこんな素敵な施設でバリバリ働きたいと全国から医師が集まってくるようになるのかどうか、そちらの行く末についても注目したいですよね。

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2018年7月 7日 (土)

今日のぐり:「ブレッドガーデン イオンモール倉敷店」

浦島太郎伝説は有名ですが、こちらプチ浦島太郎と話題になっているニュースです。

海で死んだはずの女が帰ってきたリアル浦島太郎事件発生! (2018年7月5日トカナ)

 複数のインドネシアメディアが驚愕のニュースを報じている。なんと、1年半前に波にさらわれ消えた女性が、当時と同じ衣服を身につけた状態で浜辺に倒れているところを発見されたというのだ!

 インドネシア紙「Tribun Jatim」(7月3日付)によると、発見されたのは、インドネシア西ジャワ州に住むニニン・スナルシさん(53)。スナルシさんは、2017年1月8日、地元のCitepusビーチで遊んでいたところ、突如発生した巨大な波に飲まれ行方不明になっていたという。事件から一週間後に腐乱死体が浜辺に打ち上げられたが、母斑からDNAまでスナルシさんとは異なる別人であると判明、その後スナルシさんの生存は絶望的と判断され捜索も打ち切られた。

 だが今年6月、スナルシさんの叔父が不思議な夢を見る。夢の中には行方不明になったスナルシさんが現れ、自身が波にさらわれた浜辺からほど近いPalabuhanratuのビーチに自分を探しに来るように言ったというのだ。最初、叔父は夢のことをさほど気にかけていなかったが、その後も同じ夢が続いたため、家族に打ち明けたそうだ。
 そして、6月30日に家族とともに指定されたビーチへ行き捜索を開始。夜通しで探し回り、遂に明朝4時ごろ、砂に覆われ意識を失ったスナルシさんを発見したという。

 不思議なことにスナルシさんは行方不明当時と同じ花柄の黄色いドレスと黒いパンツを履いており、まるで1年半前からタイムトラベルしてきたかのような姿だったそうだ。その後、スナルシさんの体調を心配した家族はすぐに病院に駆け込んだが、健康状態は良好だったという。実に不思議な話だが、家族らはそんなことよりも、スナルシさんが無事戻ってきたことに満足している様子とのことだ。
 地元警察も調査に乗り出しているが、有力な手がかりは得られておらず、頭を抱えているという。いずれにしろ、スナルシさんが意識を取り戻したら、真相を語ってくれることだろう。一体どんな話が飛び出してくるのだろうか? 続報に期待したい。

色々と感じるところはあるニュースですが、まずは無事の帰還を喜びたいところですよね。
本日はスナルシさんの生還を祝して、世界中から信じられないが本当だと言うしかない奇妙なニュースを取り上げてみましょう。

クマの次はサメ! 生還したイケメン男性また襲われる(2018年6月23日クランクイン)

 1年前にクマに襲われながらも生還した男性が、今度はサメに襲われた。4月19日、ディラン・マクウィリアムズさん(20歳)は、ハワイのカウアイ島沖でボディーボードをしていた。突然右足に鋭い痛みが走り、マクウィリアムズはサメに襲われていることに気づいたという。海外メディアHuffington Postが伝えた。

 「パニック状態でした」「脚の半分がなくなってしまったかもわからなかった」と語るマクウィリアムズさん。彼はサメと思われる縞模様を目撃しており、体長は約182~243cmと推測している。
 サメにかまれたその時点で、彼は岸から約27mほどの距離だった。そしてサメを強く蹴って、彼は岸へと泳いだ。CBS Denver紙には「一番怖かったのはサメがどこにいるかわからなかったこと。また襲われるかも分からなかった」とコメント。命に別条はなかったものの、脚に負った深い傷の写真をフェイスブックに投稿している。
 こうした事態の後では海が怖くなりそうなものだが、マクウィリアムズさんは治り次第またボディーボードを再開するつもりだそうだ。

 マクウィリアムズさんは昨年、コロラドでのキャンプ中に約136kgほどのクマに襲われ頭部を中心に複数の深い傷を負っていた。その出来事に関して彼は「クマは僕の後頭部を掴んで引っ張り、僕は出来る限り抵抗しました」「仲間がクマを追いやってくれました」とコメントしている。
 また、3年前にはユタ州でのハイキング中にヘビに咬まれたこともあるとのこと。BBCに対してマクウィリアムズは「動物はずっと大好きでしたし、できるだけ多くの時間を動物と共に過ごしたい」「サメも、クマも、ヘビも責めません」とコメントしている。

動物達を責めない心がけは立派と言うしかないのですが、しかしこれだけ襲われ続けると言うのは何か理由でもあるのでしょうかね。
同じく間一髪の生還を果たしたのがこちらの方ですが、まずはこちらのニュースから御覧いただきましょう。

2リットルの宿便で危うく命を落としそうになった男性(2018年6月26日テックインサイト)

決して便秘を侮ってはならない―そう実感させられるようなニュースがオーストラリアから飛び込んできた。ある男性が、大量の宿便が原因で危うく命を落としそうになったのである。『Mirror』『indy100』『IFLScience』などが伝えた。

便秘が原因で3日間の腹痛や吐き気、脚の痛み、更には脚の感覚が麻痺して24時間身動きできなくなるほどの症状を訴えたオーストラリアに住む57歳の男性(名は公表されず)。ビクトリア州のフッツクレー病院で検査を受けると、とんでもない事実が発覚した。
男性の腸内には大量の宿便が蓄積されていた。その容量は2リットルにもなり、これが男性の腹部を膨張させ、右脚への血液の流れを止めてしまっていた。病院へ搬送された時には、男性の右総腸骨動脈がブロックされていたため右脚に血流障害が生じ冷たくなり、ほとんど歩くことができなかったという。医師らは男性の右脚の脈さえも見つけることができなかった。さらに男性は重度の代謝性アシドーシス、腎機能障害も起こしていた。

サイモン・ホー医師は、男性の容態が一刻を争う緊急事態であることを察し、急遽宿便を除去する手術にとりかかった。この事例は医学情報サイト「BMJ Case Reports」で報告され、男性は腹腔内圧が上昇することで呼吸・循環障害を生じる「腹部コンパートメント症候群(ACS)」を患っていたと明かした。
同サイトによると「ACSは重大な罹患率や死亡率を引き起こすため迅速な治療を必要」とし、この男性の場合はまさに危機一髪のところだったようだ。幸いにも、大量の宿便が除去された男性の腹部の腫れはすぐにおさまり、右脚の血流も元通りになったという。男性は術後4日間ICU(集中治療室)へ入っており、介助なしで歩けるようになるまでに13日を要したが、ホー医師は「ゆっくりではあるが男性は完全に回復した」と述べている。

NHS(英国民保険サービス)では、「長期にわたり便秘症の人は宿便が蓄積しやすくこのような症状に陥りやすい」と話している。このニュースを知った人からは、「これはすごい」「CT写真見たら、体内が便で埋め尽くされているって感じ」「大変だっただろうな。同情するよ」「そういえば、エルヴィス・プレスリーの死因が便秘という噂もあったよね」といった声があがっている。

どれだけの便なんだと言う話ですが、しかし便秘にはやはり注意が必要であると言うことですね。
動物園から時に動物が脱走することはありますが、こちら一体何が起こったのかと言う事件であったようです。

ライオンに虎にジャガーに熊 独の動物園から一斉に逃走(2018年6月1日朝日新聞)

 ドイツ西部ラインラント・プファルツ州にあるアイフェル動物園で1日、ライオンやトラなどが逃げ出し、警察や消防が付近の住民に避難を呼びかける騒ぎがあった。付近は悪天候のため洪水が発生し、おりが破損したとみられている。逃げた動物はまもなく捕獲された。

 地元メディアによると、捕獲されたのはライオン2頭、トラ2頭、ジャガー1頭。クマ1頭は射殺された。警察は、住民にドアや窓を閉めて自宅にとどまるよう呼びかける一方、ドローンを使うなどして捜索した。

 報道によると、動物園の広さは約30ヘクタール。約60種、400匹前後の動物を飼育しているという。

それは広くて管理も大変なのでしょうが、幾ら何でも逃げすぎだろうと言うもので住民もびっくりでしょうね。
同じく動物に絡んだニュースと言えば言えるのですが、こちらごく普通だがちょっと危ない方々の話題です。

「ポニーになりたいフェチの男」たちの激ヤバイベント! (2018年6月26日トカナ)

 英紙「Mirror」(6月20日付)によると、米・ルイジアナ州ニューオーリンズ某所で年に2回、“馬やポニーのコスプレ”をした男たちが集う奇妙なイベントが開催されているという。一見したところただのSM的なコスプレのようだが、彼らはこのイベントで馬になりきり様々な馬術競技で争うというから、その熱の入れようは半端じゃない。さらに、身につけている鞍から何から全て本物の馬に使用されるものだという。

「このイベントは競技なんです。普通の馬がやるように争います」
「衣装はとても値が張りますから、メンバーの誰もが自分で作った衣装を誇りに思っていますよ」
 そう語るのはポニーフェチが集うグループ「Ponies on the Delta」のベテラン“ポニスタ”、ジョーイ・ウォーホースさんだ。ウォーホースさんはリアル志向の衣装を好む本格派だ。

 メンバーの1人であるいたずらっ子の雌馬ポニー・ウィン氏は、競技中にコースから外れたり、御者が乗るカートを蹴ることで、手綱を持つ御者を困らせ、言うことを聞かせてもらいたいのだという。
「ポニープレイの時、僕は自由で野生的なんです。走り回って、飛び回り、鼻をこすりつけたりします。そして頭を掻いてもらうんです」(ポニー・ウィン氏)

 ポニーフェチの彼氏を持つイブ・スミス氏も付け加えてこう語っている。
「みんな一度衣装を身につけたら、本当に馬になっちゃうんですよ。ハミ(馬の口につける馬具)を付ける瞬間は彼が馬に変わるために必要なステップなんです。ハミを通して彼が人間から馬に変わるのが感じられるんですよ」(イブ・スミス氏)

 メンバーは口を揃えて自分たちは「税金をしっかり納めている普通の市民」だと語っている。同じ趣味を持った仲間と変なことをする自由を謳歌するのは年に2回の週末だけだという。
 特殊な趣味を分かち合うことは難しいが、こうした仲間たちがいることは彼らにとって何よりの宝なのではないだろうか。

元記事の画像を見る限りでも一体どんな趣味なんだと突っ込みたくなるのですが、このいかにも特殊な趣味にこうまで同好の士がいるものなのですね。
最後に取り上げるのは中東では珍しく(失礼)安定した国家と言われるあの大国が、やはり実際には…と感じさせるニュースです。

サウジはカタールを文字通り、島に変えようとしている?(2018年04月08日スプートニク)

カタールとの国境沿いに水路を掘り、カタールを島にする案がサウジアラビアで浮上した。同意が得られれば、9社からなるサウジアラビア投資同盟によって計画が実行される。政府系ニュースサイト「Sabq」によると、水路の幅は200メートル、深さ15〜20メートル、長さ60キロでどんな種類の船も進水できる。

「Sabq」は、こうした水路の設置は観光と域内貿易の発展を促進すると指摘。水路はカタールの国境線から1キロ離れた、ウジアラビア領内に掘られるため、水路はサウジアラビアが専有する。カタール国境沿いの陸部は自衛のための軍事ゾーンとして機能する。
水路の両端にはホテル、プライベートビーチ、ボート用の船着き場付きのリゾートの建設を予定。サウジアラビアはこうして新たな海路によって同国港町サルバとフル・アル・アディド地域を結ぶことができる。また、地域には自由貿易地域が設置される。水路の工事は2019年にも開始する可能性がある。プロジェクトの総費用はおよそ7億4600万ドル(約800億円)と見積もられている。

昨年、バーレーン、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、エジプト、イエメン、リビア暫定政府、モルディブ、モーリシャスは、カタールの首長がテロや過激思想を支持しているとして、カタールとの断交を発表した。サウジアラビアはカタールへの陸上輸出を禁止し、国境を閉鎖。カタールは一方、外交関係を断絶したアラブ諸国の決定に遺憾の意を示し、取られた行為を不当だと述べた。

まあ某国でも大統領が国境線沿いに壁を作るとか作らないとか言っているそうですから、こちらまだしも平和的で景観にも配慮していると言えないものでもないのでしょうか。
歴史的に海が通り道として機能してきた日本人であればちょっと考えにくいような発想ですが、この辺りの考え方が大陸国家だなと感心すべきなのでしょうかね。

今日のぐり:「ブレッドガーデン イオンモール倉敷店」

今や全国何処にでもある巨大ショッピングモールですが、その倉敷店の一角に位置するのがこちらのお店です。
これも全国展開している洋食系のお店のようですが、多少の追加料金でパンや前菜を食べ放題と言うのが売りだそうですね。

今回はハンバーグとミックスグリルと言う鉄板のメニューを、あえてパンなしの単品で頼んで見ましたが、これだけでもボリュームはしっかりあります。
失敗しようがないような組み合わせですが意外にハンバーグもいけますし、特にグリルドチキンの皮の焼き加減が香ばしくて好みでした。
付け合わせにイタリアンサラダを頼んで見ましたが、こちらは可も無く不可も無くと言うところで、まずはこんなものでしょうか。

見た目からいかにもファミレス的な味を想像していたのですが、少なくとも二昔前のファミレスに比べるとずっと真っ当な味で、正直思ったほど悪くなかったですね。
また言葉遣いなどは丁寧に教育されているのですが、おそらくアルバイト店員主体なのでしょう、時々マニュアルを思い出しているのだろうなと感じさせるものではありました。

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2018年7月 4日 (水)

推進が期待される医師の働き方改革、その阻害要因とは?

先日は医師の働き方改革に対する厚労省側の見解を紹介しましたが、同じ病院学会で医療系団体からはこんな発言があったそうです。

「医師と個別に契約書」「専門医も総合的なマインドを」(2018年6月30日医療維新)

 金沢市で開催された第68回日本病院学会で6月28日、「今後の医療・介護の行方~地域・包括医療・ケアを中心に~」をテーマに、特別シンポジウムが開かれ、医療関係団体のトップら4人が登壇。地域医療・介護の提供体制そのものよりも議論になったのは、その担い手である医師の働き方や求められる医師像だ。
(略)
 特別シンポジウムに登壇したのは、日本医師会会長の横倉義武氏、日本病院会会長の相澤孝夫氏、全日本病院協会会長の猪口雄二氏、地域包括ケア病棟協会会長の仲井培雄氏。司会は、全国自治体病院協議会の前会長で、赤穗市民病院名誉院長の邉見公雄氏が務めた。

 相澤氏は、自身が理事長を務める社会医療法人財団慈泉会の相澤病院(長野県松本市)では、医師一人一人と業務内容と給与を記載した契約書を交わしていることを紹介した。「『先生には、これだけの仕事をやってもらいます。だから給与はこの額です』と提示している。こうしたことをやらないと、多分もたない」と相澤氏は説明。医師によって得意分野、可能な業務内容や業務量は異なる。ワーク・ライフ・バランスについての考え方も違う。個々の医師に対して、あらかじめ業務内容や業務量を規定し、それに応じた給与を規定することにより、皆が納得感を持って仕事ができる体制を構築するという発想だ。「排除するのではなく、皆を巻き込んで、うまく人材を活用することが必要」(相澤氏)。

 横倉氏は、「労働基準法通りにやると、地域医療は崩壊してしまう。『医療、医師は特別』とは言わないが、医療の現状を理解してもらい、どこまで医師の働き方改革ができるかを検討していく必要がある」とコメント。日医主催で、四病院団体協議会、全国医学部長病院長会議などが参加する「医師の働き方検討会議」の報告書がまとまったことを紹介。「若い人の意見も取り入れた。労働法制の方にも理解いただける内容」(横倉氏)。医師の働き方改革の基本的考えとして、一つは医師と医療の特殊性を洗い出すこと、もう一つは医師の健康を確保するためには何が必要かを考え、各医療機関での実施を徹底することを挙げ、横倉氏は「医師の自己研鑽が労働に当たるかどうか、宿日直の在り方、オンコールの労働性などの議論が今後、必要になってくる」と述べた。
 さらに横倉氏は、「国民の理解を得る必要がある」とも指摘した。「国民皆保険下では、いつでも、どこでも、誰でも受診できる。このアクセスの良さを現状のまま維持することができるか、国民に考えてもらうことが必要」と述べた。
(略)
 仲井氏は、「ハイクオリティー、ローコスト、フリーアクセス」の全てを維持するのは無理との考えを示した。自身の経験を踏まえ、原則60日以内の入院となっている地域包括ケア病棟について、早期退院の努力をして30日など短期間で退院させた方が、60日の入院よりも収益性が低いなどの問題点を指摘、診療報酬体系に改善の余地があることを示唆した。
(略)

病院学会でのコメントですから、当然ながら医師よりは病院の側に立った内容となっているものと言えますが、日医などの立場を見るとやはり経営者的には現状維持最優先なのだなと言う印象を受けます。
この点で先日の医政局長からは「一番良くないのは、何も変わらない、何もしないということ」と言う発言がありましたが、久しく以前から医師の労働環境の悪さが指摘される中で、ようやく今からの議論なのかとも感じますね。
いずれにしてもこれだけ世間が労働環境改善に目を向けている中で、医療業界だけが必至に抵抗を続けていれば嫌でも注目を集めざるを得ませんが、労働量そのものを根本的に減らせるかも重要な課題です。

仲井氏が指摘するように診療報酬の設定にも問題があり、現場が努力し医療コスト削減を進めることが経営上かえってデメリットになるのであれば、医療費の際限なき増加を招き医療財政を破綻させかねません。
それを避けようと診療報酬が削減されれば、減収を避けようとする医療機関が薄利多売に走り不要不急の医療需要を喚起し、さらなる現場の疲弊を招いてきたと言う側面はこれまでにも見られたことでした。
他方で日本の医療の構造的な問題として、応召義務とフリーアクセスの存在が際限ない医療需要の増加を招くと言う指摘がありますが、特に後者に関しては日医ら医療団体がその維持を主張してきた経緯もあります。
当然ながら労働量削減のための根本的対策としてフリーアクセスの制限を求める声も根強くありますが、これに強硬に反対してきた日医の代議員会の場で先日こんな発言があったと言います。

「受療行動変革、一層進める」日医横倉会長(2018年6月27日医療維新)

 日本医師会会長の横倉義武氏は6月24日の第143回日医臨時代議員会で、国民の受療行動は変化してきているとの認識を示した上で、「これからの超高齢社会、少子化による人口減少社会に向け、国民の受療行動の変革を一層進めていかないといけない。かかりつけ医機能を推進していくことが非常に重要」と述べた。宮城県代議員の橋本省氏の代表質問に答えた。

 橋本氏は、日本の患者は大病院指向が強く、軽症でも大病院に行くことや、救急外来を受診して専門医の診察を要求する例が少なくないことなどから、勤務医の負担が過剰であると指摘。特に急性期病院で労働基準法を守るためには医師の増員が必要だが、それは不可能で、医療を縮小するしかないがそれもできないという現状を訴えた。
 さらに、フリーアクセスに変化が必要であるとも説明。まずはかかりつけ医を受診して必要に応じて専門医の紹介を受けることや、コンビニ受診抑制といった受療行動変革の必要性について、日医の見解を尋ねた。

 横倉会長は、大病院と、中小病院や診療所の外来の機能分化の観点から大病院の直接受信の是正の重要性を指摘。今年4月の診療報酬改定で紹介状なしの大病院受診時の定額負担徴収義務がある病院の対象が、従来の特定機能病院と一般病床500床以上の地域支援病院から、許可病床400床以上の地域支援病院に拡大されたことを挙げ、対象病院の要件と負担額の分析や、初診だけでなく再診にも広げていくことにも言及。国民の意識変革を促し、ヘルスリテラシーを高めていくことは「医師会の使命だ」との見解も示した。


「医師少数区域勤務で所得税優遇を検討」中川日医副会長(2018年6月24日医療維新)

(略)
 中川副会長は、牧角氏の3つの指摘について、以下のように回答。
(略)
 第二の「医療現場での労働環境の整備」については、「地域医療の継続性と医師の健康への配慮の両立が不可欠であり、労働時間だけの問題ではない」とし、日医に「医師の働き方検討会議」を設置し、慎重に議論をしていると説明。「例えば、かかりつけ医機能の推進や外来機能の分化を進め、国民に分かりやすい形で示し、受療行動の在り方を考えてもらうことも必要だろう。また、病院と診療所の連携、病院内の医療関係職種との連携など、地域医療連携、多職種連携が重要」などと述べ、都道府県医師会が、地域住民の方への啓発活動をはじめ、地域全体の課題として検討するよう働きかけた。
(略)

直接的な受診抑制を求めているわけではないものの、日医が国民にフリーアクセスの制限めいたことを求めるとは興味深く、それが勤務医の過労改善など医師労働環境整備の文脈で出ている点が注目されますね。
形の上ではイギリスのNHS的なゲートキーパー機能を容認しているようにも受け取れるコメントですが、これこそまさしくフリーアクセスの制限に他ならず、日医の過去の主張との整合性はどうなのかと気になります。
無論制度としてNHS方式の受診抑制策を認めるとも思えませんが、診療報酬の格差設定などで実質的に大病院の直接受診を抑制することは可能であり、日医もそこは容認していると言うことでしょうか。

元々は診療報酬設定の問題もあり、有名な話では病院に対して開業医での診察コストを高く設定した結果、患者が診察費が安上りで各科専門医が揃っている大病院に集中してしまったという過去の経緯もありました。
最近は選定療養加算などで大病院受診を抑制しようと言う動きも見られますが、根本的には全国どこでも一律の診療報酬が設定されているのも問題で、患者とすれば同じ料金なら大病院志向になるのは当然です。
日医としては開業医への診療報酬を安く、病院は高くと言う設定には断固反対と言いたくなるでしょうが、結局問題となるのは個々の診療報酬がどう設定されるかではなく、医療機関トータルでの収入が増えるのか減るのかと言う点にあるはずです。
大病院にかかれば支払いが高くつくとなれば自然に開業医への受診も増え、結果的に安い診療報酬設定でも増収になる可能性はあるわけで、日医としても損して得取れの精神で診療報酬の格差設定を容認いただきたいところですね。

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2018年7月 2日 (月)

抵抗根強い医師の働き方改革、その推進力となるものは?

医師の働き方改革と言うことに関して、医療系団体からはいかにして医師を持続的継続的に労働させるかと言う観点からの発言が相次いでいますが、一方で先日厚労省医政局長からこんな発言があったそうです。

「真の医師の働き方改革とは何か」、武田厚労省医政局長(2018年6月28日医療維新)

 厚生労働省医政局長の武田俊彦氏は6月28日、金沢市で開催された第68回日本病院学会で「将来を見据えた医療提供体制の構築に向けて」をテーマに、特別講演した。「医師の働き方をどのように規律すれば、真の『働き方改革』になるのか」と問いかけ、「単に労働時間を短くする」のではなく、医師という職業の特殊性、医師の健康管理、地域医療への影響などを総合的に勘案して、検討していく必要性を強調した。
 「結局、今の働き方をある程度、維持できる、認める形での規制をしなければいけない一方、どのような統計データを取っても、今の医師の働き方は圧倒的に長時間労働であるのも事実。地域医療を守りながら、これから医師を目指す若手のことも念頭に置き、健康確保の方策について、われわれ医政局として医療行政の一環として考えていかなければいけない。また、たくさん働いている医師には、それに応じた賃金が支払われることも必要」(武田氏)
(略)
 武田氏は、「医師の特殊性」としてよく指摘されるものとして、(1)医師の特性・社会的要請に関するもの(人の生命を扱う公共サービスであるなど)、(2)医師の供給面に関するもの(医師養成には長時間を要する、業務独占など)、(3)医師の職業倫理に関するもの(患者を最優先に考えるなど)、(4)使用者との関係に関するもの(診療方針は、医学的判断によって担当医師・チームが立てるなど)――を挙げた。
 医師以外の専門職として、大学教授、民間組織の研究員、弁護士、新聞記者、本社の企画職(ホワイトカラー)、管理職、ディーラー・アナリストを挙げ、「いずれも何らかの労働時間規制がある。なぜここに医師が入ってこなかったのか。それは医師自身が自分を労働者として認定していなかったという面があるだろう。医師の働き方改革は、取り残された問題であり、今回はしっかりとした議論をすることが必要」(武田氏)。

 その上で、武田氏は、「医師の働き?改?に関する検討会」のこれまでの議論を踏まえ、「私見」と断り、(1)労働法の観点から、医師の働き方をどのように規律すれば、真の『働き方改革』になるのか、(2)医師が健康に働き続けられる勤務環境とはどのようなものか、(3)その他、必要と考えられる視点――の3点を提示。
 (1)については、外来や手術、自己研鑽、宿日直など、「密度が異なるさまざまな仕事」を手がける医師の勤務の特殊性などを踏まえる必要性を指摘。一方で、自己研鑽は「良質かつ適切な医療を行う」ための大前提であり、「自己研鑽を抑制するような規律の仕方であってはならないのではないか」との見解を示した。
 (2)については、「単に時間を短くすればいい、わけではないのではないか」と問いかけた。「一人一人の医師がやりがいを持ちながら、無理をせず経験、研鑽を積むことができることが重要なのではないか」とする一方、「勤務時間インターバル」(終業から始業までの間隔)の設定、連続労働時間や当直回数の制限、完全休日の設定などにより働きづめにならないこと、メンタルヘルスなどの健康管理の必要性も挙げた。
(略)
 武田氏は、医師確保対策、地域医療構想、医師の働き方改革は相互に密接に関係する問題であるとも指摘。地域医療構想について、「もともと必ずやらなければいけないことについて、国として枠組み、財源、ツールを用意した」と説明。「一番良くないのは、何も変わらない、何もしないということ。その結果、経営が悪化し、医師が来なくなり、患者の満足度が低下してしまう」とし、改革を進めれば、経営的、医療機能や医師の確保でもいい影響が出てくるとした。
(略)
 さらに「日本の医師数は少ないのか多いのか」と武田氏は問いかけ、日本の人口は減り始めている一方、2008年度以降の医学部定員増で医師数は増えていることから、「人口10万人当たりの医師数は、今までの伸びのトレンドから、上方にシフトする。医師不足は、マクロにおいては解消されつつある」との見解を示した。一方で、いまだ医師の偏在は解消されていないことから、「偏在対策は強力に実施していかなければいけない」とし、医療法・医師法改正法案に盛り込まれた一つである、「医師需要の見える化」を、人口構成や患者の流出入の補正をしながら取り組む重要性を強調した。
(略)

シンプルに考えるなら、日勤の給与に対して当直や時間外の給与を2-3倍くらいに設定すれば、現場の不満や不公平感もかなり解消されるかとも思うのですが、医師偏在と言うなら労働量の偏在も解決すべき課題の一つでしょうね。
それはさておき、「結局、今の働き方をある程度、維持できる、認める形での規制をしなければいけない」と言うコメントがまた異論を呼びそうですが、認めて欲しいのは誰なのかと言う視点は必要ですね。
病院を経営する立場からは医師を労基法無視でどんどん働かせられる事が望ましいのでしょうが、今後そうした働かせる側の論理に対して異なる意見を持つ医師はますます増えそうです。
特に新臨床研修制度導入以来、自分で自分の望む職場を探し就職するのが当然となった若手医師にとって、何故望みもしない過酷な労働環境を強いられなければならないのかでしょう。
「何も変わらない、何もしない」施設では今後ますます医師確保が難しくなりそうですが、そうした施設を医師不足だと制度的に救済すべきなのかどうか、議論は別れるところでしょうね。
いずれにせよ厚労省とは厚生行政のみならず労働行政も担っており、医療の特殊事情ばかり忖度するわけにはいかない道理ですが、労働行政の面から先日興味深いこんな記事が出ていたことを紹介してみましょう。

違法残業監視に民間の力 厚労省、対策強化へ委託(2018年6月25日共同通信)

 厚生労働省は7月から働き方改革の一環として、民間の力を借り、残業に関する企業の監督体制を強化する。具体的には、残業をさせる際に労使で結ぶ「三六協定」の届け出がない会社に対し、厚労省の委託を受けた事業者が調査票を送り、現状を記入させ、回答に応じて専門家が指導する。労働基準監督官による従来の立ち入り調査と組み合わせることで、これまで手が回らなかった多くの企業に目を光らせる狙い。

 労働基準法は労働時間を「1日8時間、週40時間」などと定め、それを超えて働かせるには同法36条に基づき協定を結ぶ必要があるが、協定がない違法状態で残業をさせている企業は多い。厚労省の2013年の調査では、約1万の企業のうち、協定を結んでいたのは約半数だけ。締結しない企業に理由を尋ねると「協定を知らなかった」という回答が多かった。
 事業所は全国に約400万あり、計約3千人の監督官では指導にも限界があった。監督の実施率は16年で4%程度にとどまっていた。

 今回の新事業では、委託先から企業に送る調査票に(1)協定締結の有無(2)労働時間の状況(3)就業規則策定の有無―などを記載。問題が確認されたり、事業所から相談を求められたりすると、弁護士や社会保険労務士、監督官OBらが改善を指導する。
 当面の対象は従業員10人以上の約45万事業所。長期間回答しないなど、悪質な事業所を把握できるだけでも違法残業監視への大きな進歩となるという。

 政府の規制改革推進会議は昨年5月の答申で、一部事業の民間委託を盛り込んでいた。一方、労働問題に詳しい弁護士らからは「監督官の増員が先決だ」との指摘も出ていた。

この種の民間委託と言えば10年余り前から駐車禁止の取り締まり業務が民間委託されましたが、その結果何でも杓子定規に作業が行われるようになり取り締まりが以前よりも厳しくなったと言う声があるそうです。
ある程度権限のある人間であれば自分の責任で判断する余地がありますが、限定的な権限しか与えられていないスタッフであればルール通り行動するしかないのは当然で、空気を読まない厳しい対応が期待されますね。
民間導入の暁には、今までのように医療だけは特別だと斟酌することのないようお願いしたいですが、大学病院レベルでも三六協定すら締結されていないような遵法精神に欠ける業界では取り締まりのしがいがありそうです。
労基法違反の取り締まりもレセプトチェックのように厳しく行われるようになれば医療の世界もあっと言う間に変化が進みそうですが、こうした外力でも利用しない限り医療の世界もなかなか変われないのかも知れません。

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