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2018年2月 7日 (水)

健診受診率が低い地域、低い職業

先日も紹介しましたように、各都道府県が競い合うようにして医療費削減を追い求める時代がやってきていますが、そんな中で大阪府がこんな制度を打ち出したそうです。

メタボ健診、受けたら3千円もらえる? 大阪府が検討中(2018年2月4日朝日新聞)

 「メタボ健診」(特定健診)を受けた人に3千円程度の電子マネーを付与する――。大阪府がそんな制度を2019年度から始める方針を固めた。医療費を抑えて国民健康保険の負担減をめざすため、健康に努める人に「キャッシュバック」する。

 大阪府によると、国保の被保険者が年1回のメタボ健診を受けると、3千円程度の電子マネーに交換できるポイントをもらえる。健康マイレージシステムと名づけ、19年10月からの本格運用をめざす。ポイント制の健康増進策は岡山市などであるが、電子マネーに交換できる制度は都道府県では初めてという。
 また専用アプリをダウンロードすれば1日5千歩以上でポイントがつき、ポイントがたまると抽選で3千円程度の電子マネーが当たる仕組みも検討中だ。18年度予算案にシステム開発費3億7千万円を計上する。

 大阪府内の国保の被保険者でメタボ健診を受診した割合は29・9%と全国42位(15年度)。50歳以上では未受診者ほど医療費が高くなる傾向があるという。国保は被保険者で支え合う制度で、健康な人が増えれば保険料が下がるため、「健康を意識する人にキャッシュバックしよう」と考案した。大阪府の担当者は「生活習慣の改善のきっかけにしてもらいたい」と話す。

 ポイント制の導入は国民健康保険法の改正がきっかけだ。現在は市町村が担う国保の運営に新年度から都道府県も加わり、保険料を統一できる。高齢化で医療費が増大し、現状のままでは40年度に府内の市町村間で年間19万円まで保険料の差が広がるといい、府は保険料の統一を決めた。試算では22市町で保険料が下がり、21市町村で上がる。
 ポイント制度は、保険料が上がる被保険者の負担感を減らす狙いもある。(太田成美)

メタボ健診を受診すれば健康になると言うのもいささか眉に唾をつけたくなるような話なのですが、何しろ健診で引っかかれば職場が躍起になって改善を促す仕組みになっていますから、従業員にはプレッシャーですよね。
実際にメタボ健診で引っかかり、一定期間の追跡指導を受けた場合に医療費が2割安くなったと言う調査結果もあるそうですが、残念ながら健診後にきちんと指導を受けている人は全体の2割にも満たないのだそうです。
残りの大多数は健診で引っかかっても全く無視しているわけで、しかもそもそも健診受診率自体が決して高くないことを考えますと、まだまだ改善の余地は極めて大きいものと考えざるを得ないでしょう。
全国的にも受診者に対しプレゼント等を贈ることは珍しくなくなっていますが、どのようなインセンティブが安上がりで有効な受診率向上に結びつくものなのか、全国自治体の実績を比較検討したいところですね。

ところでこうした医療にまつわるインセンティブ付与に関してはとりわけ進歩的な方々から反対意見も根強いようで、その在り方に関しては今なお様々な考え方があり手探りであるとも言えます。
無論生まれつきの体質によって起きる病気なども数多いのですから、病気であるかどうかで色分けをすることには微妙なものがありますが、今回の場合は受診するかどうかと言う純然たる努力の部分での話とも言えます。
これも健診を受けたくともブラック企業の従業員は受けられない云々と幾らでもケチは付けられるのですが、健診受診率の低い会社にはせっかくですからこの際労基署の方から強力な指導なりを講じて頂くようにすべきでしょう。
ちなみに茨城県で各種業種別に健診受診率を調べた結果、医療・福祉業界は全業種の平均をかなり下回っていたそうで、一人当たり医療費や外来受診日数も高水準と言う残念な結果であったそうで、まあ意外性はないですかね。

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コメント

ところで大阪じゃ皆さん普通に電子マネー使えるんですかね?

投稿: ぽん太 | 2018年2月 7日 (水) 08時17分

実施の際には金券等も選べるようになるのでしょうが、予算の都合上からすると使えない電子マネーを死蔵してもらった方がありがたいと言う計算もあるのかも知れません。

投稿: 管理人nobu | 2018年2月 7日 (水) 21時11分

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