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2018年1月 4日 (木)

ネトゲでのトラブルで全く無関係な人が射殺されると言う斜め上な事件発生

タイトルだけではちょっと何言っているのか判らない系のニュースなのですが、不幸な被害者のご冥福を思わず祈りたくなるのがこちらの事件です。

CoD:WWII: わずか1.5ドルの賭け試合でスワッティング、無関係の男性が射殺される最悪の事態に(2017年12月31日FPSニュース)

アメリカの28日木曜日の夜に、カンザス州ウィチタの男性(28歳)が警察によって射殺されたという報道がありました。 これだけですとゲームとは全く関係ない一文なのですが、報道の直後に『CoD』のコミュニティが、これはアメリカの警察特殊部隊「SWAT」に人質事件といった偽の通報をし相手の家に送り込む「Swatting(スワッティング)」という悪質極まりない行為のせいだとの声が上がりました。
警察の調査の結果、SWATの出動は『Call of Duty: WWII(コール オブ デューティ ワールドウォー 2)』の賭け試合に負けたプレイヤー2人が引き起こしたもので、被害者は完全に無関係な人物だという最悪な事態だったことが判明しました。

事件の経緯
CoD:WWII: わずか1.5ドルの賭け試合でスワッティング、無関係の男性が射殺される

    アメリカの28日午後、UMGというサイトで掛け金1.50ドル(約169円)の試合が行われる。
    敗北したチームの2人のプレイヤーM1ruhcleとBaperizerが激昂しお互いをTwitter上で挑発。
    M1ruhcleが無関係の近所の住所を自分の住所だと伝える
    Baperizerが、12月上旬にもテキサス州ダラスのイベントでもスワッティングを行ったと目されている人物(Swatter)にその住所を伝える
    依頼を受けたSwatterが、カンザス州の地元警察に「父が銃を持ち家族を人質にして自殺を計っている」と嘘の通報
        12月31日追記: 警察が通報の記録を公開し、「通報者自身が父の頭を撃ち、家族を人質にしている。 家にガソリンを撒いた。火をつけるかもしれない」と通報者が発言していたことが判明しました。
    SWATは通報を受けた無関係の住所に突撃、住民のAndrew Finch氏が玄関から出たところを射殺される。
    報道後、当事者のプレイヤー2人のTwitter凍結。その後削除。通報した犯人はIDを変更
    現在警察は、より詳細な調査を継続中。

偽の住所を公開したM1ruhcleは「誰かが自分をスワッティングしようとして、無実の男性が殺された」とツイート。 スワッティングを行った人物は「自分がSwatしたガキの家がニュースに出ている」、「自分は誰も殺していない、なぜなら銃を撃ったのは自分ではないし、SWATの一員でもないからだ」とツイート。 当事者達のあまりにも無責任極まりないツイートには言葉を失います。

Andrew氏の遺族が会見
突然命を奪われたAndrew Finch氏の遺族が会見に出席。 母親のLisa Finch(リサ・フィンチ)氏は「息子はゲームをしなかったし、スワッティングという行為の存在など知らなかった」と涙ながらに話しつつも、失望からの乾いた笑みまで浮かべ、怒りと混乱の様相が激しく伝わります。 またAndrew氏は銃を持っていたわけではなく非武装だったと伝えられています。また、Lisa氏は「息子は誤報で警察に殺害された」と警察の手順も厳しく批難しています。
「スワッティング」という行為が引き起こした今回の悲劇ですが、アメリカの警察はこれまでにも何度も無実の人間に危害、もしくは殺害を行ってしまったことや、Andrew氏へのSWATの対応が正しかったのかという点も合わせて、全米のニュースで注目される事件となっています。 地元警察は出動した隊員達の体に取り付けてあるビデオカメラの映像を公開しています。 (アメリカの警察はボディカメラの着用が義務付けられている)
(略)
スワッティング問題は度々目にすることがありますが、警察は全ての通報の真偽を確かめる余裕がないためにスワッティングが減ることはありません。 特にアメリカは銃の所有が信じられないほど簡単なせいで、ほぼ毎日の様に銃撃事件が発生しておりSWATの出動も頻繁にあります。 先日ある番組が13歳の俳優を雇ってお酒、タバコ、宝くじを購入できるかテストしたところ、どのお店の店員も販売を拒否しましたが、ガンショップで銃を買えるか試したところあっさり購入できてしまうという結果が出ています。
(略)

続報によれば偽の通報を行った容疑者は逮捕されたそうで、過去にも放送局への脅迫で逮捕歴があると言うことからもかなり筋金入りなのでしょうが、しかしこの場合誰がどういう罪でどの程度の処罰に値するものなのでしょうか。
もともとこの人物はこうした行為を行う存在だと知られていたそうで、もちろん直接の実行犯であるとは言えるのですが、そもそも彼をしてそうした行為を実行させたのはゲーマーBaperizerの軽率な行動であったわけです。
そして元々のトラブルの発端であるゲーム中でのトラブルを最初に引き起こし、また自らの住所と偽って赤の他人の住所を教えたM1ruhcleの責任を問う声も少なくないようで、まさかM1ruhcleもこの結果は想定外でしょう。
ちなみに同じゲーム内でのトラブルでやはりSwattingに至った別事件の場合、犯人は対戦相手のIPアドレスから住所を割り出したのだと言い、住所を明かさなければ大丈夫とも言い切れないところに恐さがあります。

誤報だろうが何だろうがいきなり武装警官隊が出動してきて、しかも場合によっては即射殺されてしまうと言う点ではいかにもアメリカらしいニュースなのですが、しかし偽通報自体は日本でも問題になっていることです。
昨今世界的なテロ頻発とも関連して、犯罪予告や怪しい通報などには警察のみならず世間も対応せざるを得なくなっており、数年前には人気漫画のイベントが脅迫により中止に追い込まれた事件もありました。
特に往年の名作映画「新幹線大爆破」よろしく時間も限られ、対応策も限定される状況での脅迫に対しどう対処すべきなのか、特に東京五輪など大規模イベントに関連して起これば大騒ぎにもなりかねません。

愉快犯も含めたこの種の行為に決定的な対策はないそうですが、誘拐事件などと同様こうした方法が有効であると判ればますます事件が続発する危険性もあって、マスコミが大げさに報じない方がいいと言う意見もあります。
また興味深い指摘として、この種の事件を行う犯人は必ずしも悪意があるわけではなく、むしろ当事者意識として正義感から行っている場合が少なくないと言う声もありますが、宗教絡みのテロと同様むしろそちらの方が厄介そうですよね。
なおこの種の脅迫で威力業務妨害と認められた場合3年以下の懲役または50万円以下の罰金になるそうですが、主催者や参加者から民事訴訟で訴えられる場合も少なくないそうで、大規模イベントともなると賠償額も大変な金額になりそうです。

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コメント

ドイツではとんでもない法律が制定されているようです。
なんと、SNSで誹謗中傷を行なった場合、24時間以内に削除できなければ4400万ポンド(日本円で67億円)という巨額な罰金が課せられます。
もちろん24時間以内に消せばいいわけではありますが、そこまで大きな金額を支払うとなると、おちおち自分の意見も書き込むことに億劫になりそうですね。

さて、このSNSの対象となるものは「200万人以上の会員数があるもの」とされておりますので、その対象サービスは限られてきますが、Facebook・TwitterはもちろんYouTube・Reddit、Tumblr、ロシアのSNSであるVKなども怪しいといいます。
また企業がよりスムーズに投稿を報告させるという法律も制定させ、もし誰かが誹謗中傷を行えば、日本のようにプロバイダが・・・守秘義務が・・・などという面倒なやり取りなく直ちに法の下で厳正なる対応がとられるようになるのです。

ただし、この法律の対象となるのはSNSの運営会社であり、投稿した本人は罰せられません。
とは言え、悪しき投稿を削除するという手間を考えれば当然運営会社も人件費がかさみ、今度は個人を訴えるなんてこともありえますので、全く無害というわけではないはずです。

http://www.yukawanet.com/archives/5314471.html

投稿: | 2018年1月 5日 (金) 19時09分

↑ドイツはちっとも反省しちゃいねぇwwww
http://nikkou.cocolog-nifty.com/nemurarenuyorunotameni/2006/01/post_d3ed.html

投稿: 10年前にドロッポしました。 | 2018年1月10日 (水) 18時15分

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