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2018年1月

2018年1月22日 (月)

医師の働き方改革、当たり前のことを当たり前に推進

ここまで来ると逆に厳しいと言うべきでしょうか、このところ推進されている働き方改革に関連して、先日海外からこんなニュースが出ていました。

人が健康的に働けるのは週39時間まで(2018年01月19日GigaZiNE)

オーストラリア国立大学の研究によって、人々が健康的に働けるのは週39時間が限界であると示されています。過労は日本だけではなく世界的に問題になっており、近年の科学研究によって、労働時間を削減することが重要であるという証拠の数々が示されています。
(略)
「働き過ぎ」の傾向は世界各国で起こっており、ドイツの金属労働組合であるIG Metallでは、1万5000人もの労働者がワーク・ライフ・バランスを向上させるため週28時間労働を求めてストライキを行いました。2017年2月にオーストラリア国立大学の研究チームは「健康的に働ける限界は週39時間だ」という研究結果を発表していますが、ドイツでストライキを行った労働者らも自分たちの要求について「怠惰ではなく自己防衛」だと説明しています。なお、シリコンバレーのコンサルタントであり起業家&スタンフォード大学客員研究員でもあるAlex Soojung-Kim Pang氏は、現代の労働者がクリエイティブでいられるのは1日4時間までであると主張しています。
さらに、スウェーデンで1日6時間労働を2年間取り入れた結果、労働者は自分たちがより健康的になったことを報告し、また仕事の生産性が組織全体で85%も向上しました。

ただし、これらの研究の多くは「労働時間」という数字的側面に着目したものであり、雇用条件について語るものではありません。例え1日数時間であってもストレスにあふれた労働環境であれば、労働者の自由や創造性は失われてしまう可能性もあります。市場調査会社YouGovの調べによると、イギリスでは全体の3分の1の労働者が自分の仕事は無意味だと考えているとのこと。労働時間とともに労働環境や従業員の士気の改善がなければ、労働時間削減の効果は少なくなってしまう可能性もあるわけです。

さすがに日本で直ちに6時間労働化も難しいのでしょうが、朝から夕方までずっと最善最良の仕事を続けられるかと言えば難しいでしょうから、人間創造的かつ効率的に働ける時間と言うのは案外短いものなのでしょうね。
記事にもあるスウェーデンの6時間労働化の社会実験では数々のメリットもあるものの、あまりにコストが掛かりすぎて持続可能とは思えないと言う大きな問題も指摘されており、実際2年間の完遂も資金的に難しかったそうです。
ちなみにこの実験では医療・介護関係者も数多く参加し、これら時間交代制が可能な職場では良いものの業界によっては全く合っていないと早々に離脱する業種もありで、なかなかに時短も難しいもののようですね。
とは言え過労死水準の労働は今や文明社会において許容されるべきではないのは当然ですが、医師の働き方改革検討会においても時短に関して早急に実施すべき項目が挙げられたと言います。

医師の時短に向け直ちに実施すべき事項を明示(2018年1月16日日経メディカル)

 医師の働き方改革の在り方を検討するために設置された厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」は1月15日、これまでの議論で明らかになった医師の勤務実態を踏まえ、医師の労働時間短縮のために全医療機関が直ちに取り組むべき項目として、尿道カテーテル留置など一部の行為を他職種に業務移管することや、自院の36(サブロク)協定の点検を行うことなど6項目を示した。来月に開催される検討会で再度検討した後に、何らかの形で全医療機関に通知する方針だ。
(略)
 今回示したのは「医師の労働時間短縮に向けた緊急的な取り組み」(骨子案)。具体的には、(1)医師の労働時間管理の適正化に向けた取り組み、(2)36協定の自己点検、(3)既存の産業保健の仕組みの活用、(4)タスク・シフティング(業務の移管)の推進、(5)女性医師などに対する支援、(6)医療機関の状況に応じた医師の労働時間短縮に向けた取り組み――の6項目を求めている。(1)~(5)については、勤務医を雇用する全医療機関で実施されるべき内容と位置付けられており、(6)については各医療機関が置かれた状況に応じて積極的に検討することを求めている。

 (1)「医師の労働時間管理の適正化に向けた取り組み」では、医師の在院時間について客観的な把握を行うよう求めている。ICカードやタイムカードなどが導入されていない施設であっても出退勤時間の記録を上司が確認するなどして在院時間を的確に把握する。
(略)
 (4)「タスク・シフティング(業務の移管)の推進」では、初療時の予診、検査手順の説明や入院の説明、薬の説明や服薬の指導、静脈採血、静脈注射、静脈ラインの確保、尿道カテーテルの留置、診断書などの代行入力、患者の移動について、医療安全に留意しつつ、原則として医師以外の職種が実施することで医師の負担を軽減する。さらに、労働時間が長い医師については、その業務内容を再検討し、業務分担できるように検討する。また、特定行為研修を修了した看護師を活用してタスク・シフティングをしている医療機関があることから、特定行為研修の受講を推進するとともに、修了した看護師が適切に役割を発揮できるように業務分担を検討するよう求めている。
(略)
 医師法第19条に定める応招義務については、「社会情勢、働き方、テクノロジーが変化している中で、今後の在り方をどのように考えるか、個人ではなく組織としての対応をどう整理するのかといった観点から、諸外国の例を踏まえ、検討してはどうか」という意見を紹介。
 自己研鑽に関しては「一般診療における新たな知識の習得のための学習」「博士の学位を取得するための研究や論文作成」「専門医を取得するための症例研究や論文作成」「手技を向上させるための手術の見学」があることを挙げ、自己研鑽とされているものの労働時間への該当性を判断するための考え方を示す必要があると記載している。
(略)

働き方改革の緊急対策、労働時間管理など5項目は「当然」(2018年1月15日医療維新)

 厚生労働省は1月15日の第6回医師の働き方改革に関する検討会(座長:岩村正彦・東京大学大学院法学政治学研究科教授)に「医師の労働時間短縮に向けた緊急的な取り組み」の骨子案を提案した。(略)
「緊急的な取り組み」は現行法や省令の改正を要しない内容で、厚労省は検討会で了承を得られれば通知などの形で医療機関に実施を求める。同省医政局医事課は会議後、「(1)~(5)は当たり前のことで、原則(医療機関に)やっていただく内容。一方、(6)は難しいものもある」と説明した。
(略)
 骨子案では、労働基準法に規定のある(1)と(2)、労働安全衛生法に定めのある(3)について「現行の労働法制により当然求められる事項も含んでおり、改めて全医療機関において着実に実施されるべきものである」と明記し、強く実施を求めている。
(略)
 (4)のタスク・シフティングについては、2007年12月28日付け厚生労働省医政局長通知などに基づき、「原則医師以外の職種により分担して実施することで、医師の負担を軽減する」として、同通知の「関係職種間で適切に役割分担を図り、業務を行っていく」との記述よりも踏み込んだ表現で推進を強く求める。大学病院は他の病院団体よりもタスク・シフティングが進んでいない実態が明らかになったため、取り組みを一層推進する。
(略)

それはまあ、大学病院ではタスクシフティングも進んではいないのでしょうが(苦笑)、先日も北里大病院が医師の労働時間も定めず労働時間把握もしないまま長時間労働を強いて是正勧告を受けたと言います。
医師に限って管理規定の対象外とした上で、タイムカードを正しく打刻させないよう強要していたそうで、この種の違法行為を平然と行う施設には働き方改革について口を出す資格はないと言うものですね。
また以前から長時間労働の根本原因とも目されている応召義務についても議論されることが決まっているものの、今のところ具体的にどこまで話が進むのかはっきりせず、今後の議論の行方が注目されるところです。
ただ今回の記事を読んでいて気になったのが、(1)の医師労働時間管理に関して在院時間の客観的把握を求め、出退勤時間を記録し確認せよとした上で、これを今後当たり前に行うこととしている点です。

以前から医師の働き方改革に関連して問題になっているのが、院長理事長など管理者側が何かと労働ではなく自己研鑽であると主張し、医師の労働時間を実際よりもはるかに少なく限定しようとしている点でした。
この点で今回労働時間ではなく在院時間を記録し管理すると求められることになったわけで、今後は何が労働時間かと言う神学論争は棚上げにして在院時間短縮と言う視点で議論されることになるのでしょうか。
世間的には仕事が終われば退社するのが当然であり、出社退社の時間に合わせてタイムカードを打刻するのが当たり前で、医師が労働時間外での在院が多いと言うなら残業時間ではなく、労働以外での在院時間を申告させるようにすれば済む話ですね。
まして医療業界には医師の働き方改革に関して自助努力が乏しいどころか、完全な抵抗勢力化している感がありますから、今後は不毛な論争に無駄な時間を浪費することがなくなれば望ましいことです。

ちなみに医師を対象とした調査でもっとも進んでいる働き方改革の取り組みとして労働時間管理の強化が挙げられていますが、それも16%ほどに留まり実際には過半数が何も変わっていないと答えたそうです。
この点からも業界の抵抗勢力化が見えるとも言えますが、基本的に社会保障費は今後も引き続き抑制される中で医師数増加政策が続いているのですから、当然ながら一人当たりの取り分は目減りする宿命です。
その代わりに労働環境が良くなればまだしもなのですが、現状では施設管理者側は今まで同様の利益を上げるためにさらに労働強化を推進しそうな気配が濃厚で、とても働き方改革などと言えそうにはありません。
診療報酬が引き下げられれば一層薄利多売が進み、総労働量が増え医療費も抑制されない制度上の問題もあると言え、今後は働き方改革推進に結びつくような診療報酬のあり方も望まれるところではありますね。

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2018年1月20日 (土)

今日のぐり:「まちの駅周防大島」

人工知能の進歩は今や留まるところを知りませんが、それでも未だ限界はあるものだと言うことを知らせるこんなニュースが話題になっていました。

波紋を呼んだ「ゴリラ」誤認識、機械学習ではいまだ解決せず(2018年1月12日MITテクノロジーレビュー)

2015年、グーグルは大きな非難を受けた。グーグル・フォトの画像認識システムが黒人女性をゴリラと認識してしまったからだ。しかし、2年経った今でも、問題は適切に修正されていない。その代わり、グーグルは多くの霊長類に関連する画像タグを検閲して削除している。

ワイアード(Wired)は多くの動物の写真を使ってグーグル・フォトを再度テストした。確かに、パンダからプードルといった動物については簡単に認識できることは分かった。しかし、ゴリラやチンパンジー、それにヒト科に分類されるチンパンジー属の画像については、ラベル付けされていなかった。ワイアードがグーグルに確認したところ、それらの画像のタグは検閲して削除されていることがわかった。

その反面、たとえば、グーグルのクラウド・ビジョン(Cloud Vision)などの他のコンピューター・ビジョン・システムは、ゴリラの写真に正しくタグ付けしてユーザーに答えを提供できる。要するにグーグル・フォトでのタグの削除は、ばつが悪いPRなのだ。

検閲よりも大きな問題は、機械学習用のデータ・セットに潜む偏見である。機械が学ぶ必要のない、人間の一面を反映しているのではないだろうか。しかし、偏見を減らし無くしていくのは、単にラベルのブラックリストを作るより、もっと大変な仕事なのだ。

それは確かに大変な仕事ではあるのでしょうが、しかし人間の目には違いは明白に見えてもAIにはそうではないと言う問題、他にも色々とあるのかも知れませんね。
今日は世界中で日々進歩し続ける科学技術のさらなる発展を祈念して、世界中からこれはと思う最新最先端のテクノロジーを伝えるニュースを紹介してみましょう。

CPUの速度を上げるらしい謎技術「アクセラレーション・ブースト」にネットの反響続々(2018年1月18日インターネットウォッチ)

 CPUの脆弱性についての解説記事でその存在が明らかになった謎の技術「アクセラレーション・ブースト」を巡って、ネット上で続々と反響が広がっている。

 元記事によると、これはCPUの処理速度を上げるための手法の1つらしいのだが、これまで全く知られておらず、実在するか否かも定かではない未知の技術ということで、興味を抱くユーザーが続出。
なによりその語感の異常なよさから、元記事の内容そっちのけでツイートされてトレンドワードする一方、「connpass」には「アクセラレーション・ブースト勉強会」なるイベントが登録され、エンジニアを中心とした100人近いユーザーがメンバーとして登録。
また「ぱくたそ」には「メモリ4枚差しのアクセラレーション・ブーストマジ卍」「アクセラレーション・ブーストしたらPC壊れた」などのフリー素材が登場するなど、あらゆるジャンルへと波及しつつある。

 ちなみにツクモネットショップ‏では「アクセラレーション・ブーストという機能を搭載した製品はツクモネットショップでは取り扱いがない模様です」と、取り扱いベースでは対応製品が存在しない旨をコメントしている。

誰一人その実態を知りもしなければ理解も出来ないとはすさまじいものですが、しかしどのような技術であるのか興味が湧きますね。
太陽の輝きは地球の全ての生命活動の源泉とも言えるものですが、人工の光も馬鹿に出来ないと言うことが判るこんなニュースが出ていました。

LEDの光を使った作物栽培で小麦などを1年で6回も収穫できるようになることが判明(2018年01月09日GigaZiNE)

全世界の人口は増加の一途をたどっており、21世紀末の2100年ごろには112億人にも達すると予測されています。そんな将来の地球では全ての人が生きていくのに必要な食糧をいかに生産するかが問題となるとされているのですが、この問題を解決できそうな新しい耕作技術として、LEDの光を使うことで作物の成長速度を大幅に向上させる方法の研究が進められています。

この研究を進めているのは、オーストラリアのシドニー大学、クイーンズランド大学、ジョン・インネスセンターなどの研究者によるチームです。チームの一員であるクイーンズランド大学のリー・ヒッキー博士によると、この研究はかつてNASAが進めていた宇宙船の中で作物を栽培する技術開発の後を受ける形で進められているとのこと。
使える空間が極めて限られる宇宙船の中で作物を育てる際には、面積または体積に対する収穫量の多さが重要になります。そのため、NASAではできるだけ少ない空間でより多くの作物を収穫する技術の開発に取り組んでいました。その技術を応用することで、地上でもより効率的に多くの作物を育てることで将来起こりうる食糧難を解決することが目指されています。

ここで使われているのは、光源にLEDを用いることで作物の成長速度を大幅に向上させるという手法。それぞれの作物に最も適した波長の光を照射することで、自然界では成し得ない速さでの成長を実現します。
LEDを使った促成栽培により、1年間で作物を収穫できる回数がセイヨウアブラナだと4回、そして小麦やヒヨコマメ、大麦の場合だと6回にものぼったとのこと。小麦や大麦などの作物だと「1年に1回だけ収穫」というのが最も知られたサイクルといえますが、わずか2カ月で作物が成長して収穫ができ、次の栽培に使える種子が採れるというのは、農業に革命を起こすといっても過言ではなさそう。
研究室では、作物に1日あたり22時間にわたって光を照射することで生育を早めることに成功しています。また、光源にLEDを使うことで従来の促成栽培で使われてきた白熱灯などと比較して電力エネルギーの節約にもつながっているとのこと。ヒッキー氏によると、現在は小麦と大麦を1平方メートルあたり900株の密度で栽培することに成功しているとのことです。

これまで、作物の収穫量を増やすための方法としては、害虫などに強い遺伝子組み換え作物を育てることが最も有力な方法とされてきましたが、LEDを使ったこの栽培であればさらに多くの収穫が可能になるほか、耕作地を立体的に配置することで耕地面積あたりの収穫量を文字どおり「倍々ゲーム」で増やして行くことが可能になりそう。また、一般的には作物を早く育てると栄養分が不足するなど、虚弱な作物が育つことが多いのですが、この方法であれば通常よりも栄養価の優れた作物を収穫することもできるとのこと。
今後は、研究チームはさらに技術の開発を進めてより確実な収穫を可能にするための手法を確立させる方針とのこと。人口が増大する今後の地球では食物が不足し、世界中の人がアメリカ人のように暮らすには地球が4個必要という考察結果も明らかにされているほど。農業に限らず、従来どおりの食物生産では追いつかない時代がもうすぐやってきそうな気配です。

その栽培光景は元記事の画像を参照いただきたいと思いますが、こうした人工照明でよいならさらに高効率での栽培も可能になりそうですね。
同じく光を利用した画期的な新技術ですが、こちら人類のエネルギー問題を根本的に変革しかねない発明なのかも知れません。

水を分解 水素作る触媒開発(2018年1月13日NHK)

太陽の光をあてるだけで、水を完全に分解して水素を作り出すことができる特殊な触媒を開発したと大阪大学のグループが発表しました。
新たなエネルギー源として活用が期待されている水素の可能性を広げる技術として注目されています。

研究を行ったのは大阪大学産業科学研究所の真嶋哲朗教授らのグループです。
グループでは植物が光エネルギーを使って水を酸素と水素に分解する仕組みを参考に光を吸収しやすい「黒リン」と呼ばれる物質と塗料などに使われる化学物質を結合させて粉末状の物質を作りました。
そして、この粉末を水に入れて光をあてたところ粉末が光触媒として働き、水が酸素と水素に分解されることが分かったということです。

光触媒を使って水を分解する技術はこれまでもありましたが、非常に効率が悪く実用化は難しいとされていましたが、今回の光触媒は光を当てるだけで水を完全に分解できるということです。
グループではさらに研究が進めば燃料電池など新たなエネルギー源として期待される水素を効率よく製造する技術につながるとしています。

研究を行った真嶋教授は、「水素は二酸化炭素を発生させない究極のエネルギー源で、大量かつ安く作り続けることが重要になってくる。その第一歩となる成果だ」と話しています。

しかし効率やコストなどまだまだ実用化に至るまでに課題は多いのでしょうが、非常に期待される画期的な新技術ではありますね。
すでに部分的に実用化が始まっているあの技術なのですが、案外その進歩は早そうだと言うニュースが登場していました。

米GMが2019年に自動運転車 当局に申請、早期実用化の競争激化へ(2018年1月13日産経新聞)

 【ワシントン=塩原永久】米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は12日、ハンドルやブレーキペダルなどがない自動運転車を2019年に実用化する方針を明らかにした。すでに最大2500台の車両の運行許可を米交通当局に申請した。米IT大手グーグルなどと自動運転車の早期商用化に向けた競争が激しくなりそうだ。

 ロイター通信などによると、GMは電気自動車(EV)「シボレー・ボルトEV」をベースとする新型車両「クルーズAV」を自動運転車として使う。クルーズAVには21基のレーダーと16台のカメラが搭載される。
 特定の区画内で走行するなどの条件の下、運転手なしに自動運転する「レベル4」と呼ばれる技術水準の車両になる。同レベルで商用化される世界初のケースとなる可能性がある。

 自動運転技術をめぐっては、グーグルの自動運転部門「ウェイモ」が、運転手を必要としない「ロボット・タクシー」について、今年前半に公道で実証実験に乗り出す方針を表明。トヨタ自動車も今月8日、宅配やライドシェア(相乗り)向けに自動運転のEVの試作車を公開している。

素人が考える自動運転と言うものに相当するのがこのレベル4からだそうですが、それが来年にも実用化されると言うのですから穏やかではありませんね。
画期的な新技術と言うわけではないのでしょうが、力業でもここまでやってしまえばある意味画期的だと思えるのがこちらのニュースです。

「世界最大の空気清浄機」が中国に建てられ効果を発揮していることが判明(2018年01月17日GigaZiNE)

重度の大気汚染に苦しめられている中国で、対策として「世界最大の空気清浄機」が建設されたことがわかりました。現在は試験運用中のようですが、すでにここ数カ月で周辺の大気汚染を改善する効果を上げているとのこと。

陝西省西安市に作られたのは「世界最大の空気清浄機」だという、高さ100mのタワー。西安では暖房の燃料の多くが石炭であるため、冬になると重度の大気汚染が起きることが続いており、対策が求められていました。
タワーを作ったのは中国科学アカデミー・地球環境研究所。仕組みとしては、汚染された大気を吸い込んで温室に入れ、太陽エネルギーで加熱。熱風と化した大気を複数の浄化フィルターを通した上でタワーから放出しているとのこと。

責任者であるCao Junji氏によると、タワーは1000万立方メートル相当のきれいな空気を生み出しており、この数カ月で西安近郊の10平方キロメートルの地域で大気の質の改善が認められたとのこと。有害な微粒子として知られるPM2.5の数も平均して15%ほど減少しており、特に汚染のひどい日でも、スモッグを日常レベルにまで抑え込む効果が出ているとCao氏は語っています。
実際、タワーから1kmほど離れたところのレストランの店長によれば「この冬は明らかに大気汚染が改善された」とのこと。タワーから数百mのところにある陝西師範大学の学生も「大気の質が改善されていることに疑いはありません」と語りました。一方で、タワーから10km離れた学校の教師は「他の地域と状況は変わりません」と、タワーの恩恵を受けていないことを明かしました。

なお、西安に作られたこのタワーはあくまで試験用のもので、Cao氏らはこのタワーの大型版を中国全土に作ることを考えているとのこと。大型タワーは30平方キロメートルの範囲をカバーできるものになるそうです。

その雄大極まりない光景を見ずとも突っ込みどころは多々あると言うニュースなのですが、ともかくも住民が効果を実感していると言うのですからまあいいのでしょうか。
最後に取り上げるのはご存知ブリからのニュースなのですが、こちら眉に唾をつけながら読みたくなるニュースと言えるでしょうか。

人間×動物のハイブリッドがすでに155体誕生していることが判明! 英国のヤバすぎる秘密実験とは!?(2018年1月9日トカナ)

 多くの先進国では、動物実験は動物虐待であるとして反対の声が上がっている。例えば、新たな動物実験を経て発売された化粧品はEU圏内で発売しないなど、特に西洋でその傾向は顕著だ。しかし、そんな動きをリードする国でもあるイギリスで、あろうことか人間と動物を合わせた、いわば「ハイブリッド胚」なるものを用いた動物実験が極秘裏に行われているという衝撃的なニュースが飛び込んできた。いったい何のためにそのような実験を……?

■人間と動物の胚細胞を掛け合わせた実験が進行中

 オルタナティブ系ニュースサイト「Disclose.tv」によると、この「雑種」を使った実験の目的は、さまざまな病気に対する治療法を探ることにあるという。しかも、すでに3年間、各研究機関で行われているというから驚きだ。さらに衝撃なのは、その実験に使われたハイブリッドたちの“数”である。
 英紙「Daily Mail」によると、これまでに登場したハイブリッド治験体は155体にまで達しているという! ――考えるだけでもおぞましい話だが、従事する研究者たちは「この実験は幹細胞研究の発展に有益なのだ」と大義名分を立て、最近ではキングス・カレッジ・ロンドンやウォーリック大学など、イギリスの名門大学に対しても密かに参加を促していたという。
 当然ながら、どの大学も資金不足を理由に断ったと伝えられている。名門校は資金も豊富にあるはずだから、断る建前が欲しかったのかもしれない。

 驚くべき現状が報じられると、このような実験に対して一斉に疑問の声が上がり、ついに先日、イギリスのロード・アルトン議員も次のように批判するコメントを発表、社会に警鐘を鳴らしてしている。
「すべて大人の人体から採取した幹細胞をベースに実験しており、従来の動物実験とは異なる。では、胎児を利用すればよいかというと、それも違う」

■動物愛護先進国の闇

 動物実験に対して厳しい態度で臨むイギリスで、人間と動物を掛け合わせる前代未聞の行為が地下研究的に行われているという事実を、政府関係者が公式に認めた構図だ。
 それにしても、人間と動物のハイブリッドとは、40年前に大ヒットした映画『オーメン』をめぐる論争のようだ。とはいえ、世界各国で議論が紛糾している現在、やはり過去の研究者たちが証明してきた「安全で倫理的な方法」を用いることを基本に据えた研究がなされるべきだろう。

元ソースがデイリーメールと言う点でいささか信憑性的に東スポと比肩しそうなニュースではあるのですが、この種のものが存在した場合確かに都合のいい局面も多いのでしょうね。
将来的にいずれこの種の技術も当たり前のものになるのかも知れませんが、その場合それこそゴリラと人間以上にその境界線の引き方には苦労することになるのかも知れません。

今日のぐり:「まちの駅周防大島」

岩国市の沖合に浮かぶ周防大島は瀬戸内海で3番目に大きな島なのだそうですが、ハワイ移民が多かった関係でハワイゆかりの食べ物も多くあるようですが、ハワイはこうまで寒くはないでしょうね。
こちらの建物もカウアイ島市庁舎がモデルなのだそうですが、しかしハワイ云々は置くとしてもちっとも「まち」っぽくはない山の中と言うのもどうなのでしょうか。

こちらロコモコなどハワイ関係の料理の他にも、新郷土料理と称するみかん鍋やいりこそばなど攻めてるメニューが多くて目移りするのですが、今回は季節ものでかき天定食を頼んで見ました。
こちら単純に牡蠣フライ定食のてんぷら版と思いきや、実際には天ぷら定食+かき天と言う感じでかなりボリューミーなもので、野菜天は絶妙の火の通りの玉ねぎ天を始め及第でしょうか。
しかし肝心のかき天が問題で、冷凍食品っぽい衣が妙に粉っぽいのもどうかと思いますが、何しろ中身の牡蠣が冷たいと言うのは正直色々と大丈夫かと不安に思ってしまいますね。
飯や味噌汁はまあこういうお店でよくあるような味ですが、小鉢のごぼうきんぷらはここまで細切りにすると食感的にごぼうらしさが損なわれる気もするのですが、この辺りの伝統的な調理法なのでしょうか。

ちなみに見る限りではハワイっぽいメニューの方はもう少し気合いが入っているようなので、温かい時期にロコモコなどハワイ名物満載のアロハプレートなどを屋外で食べるのがいいのでしょうか。
接遇面ではこんなものかですが、トイレは設備面は及第ですし一応は店内でこの時期寒すぎると言うほどでもないのですが、常時消灯がデフォにされているらしいのはちょっと困りますね。

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2018年1月17日 (水)

労働を労働と認識出来ない人間がトップに居座る組織の悲劇

それはちょっとおかしいのでは?と思うことがまかり通る世の中ですが、先日こんなおかしなことが明らかになったと報じられていました。

過労死ラインの2倍 医師の残業、月200時間容認 日赤医療センター労使協定(2018年1月14日産経新聞)

 日赤医療センター(東京都渋谷区)が医師の残業時間を「過労死ライン」の2倍に当たる月200時間まで容認する労使協定(三六協定)を結んでいることが13日、分かった。医師20人は平成27年9月からの1年間で月200時間の上限を超えて残業。渋谷労働基準監督署は昨年3月、センターに協定を順守するよう是正勧告した。

 労災の過労死が認められる目安は月100時間の残業とされているが、現行では労使間合意があれば残業時間の上限に制限はない。日赤医療センターは日本初の赤十字病院で常勤医師約260人、約700床の大型総合病院。月200時間の上限を過重だったと認め協定を見直すとしている。

いくら協定を結んでいようが200時間はいささかどうよ?と思いますが、その200時間すら越えて働かせていたと言うのですから驚きで、どうも日赤と言う組織には遵法意識は存在しないと言うことなのでしょうか。
先日は岐阜市民病院が労使協定上限の100時間を越える残業を強いていたと指導を受け、新たに150時間まで残業を認める労使協定を結び直したことが話題になりましたが、医療の世界はとかく発想がユニークですよね。
どうして医療の世界ではこうも労働管理がいい加減なのか、その理由の一端を知る手がかりとして先日非常に興味深い意識調査が発表されていたので紹介してみましょう。

「医師の労働」とは何か?◆Vol.8「区別困難」や「区別必要なし」との意見も(2018年1月14日医療維新)

 医師の一日は診療から事務作業、各種委員会や勉強会、自己研鑽など多岐にわたり、「労働時間」の議論に入る前に、そもそも「どこからどこまでが労働か」が問題になる。「医師の労働」とは何かを聞いた。

Q: 下記のうちどれが労働(対価として給与をもらう仕事)に該当するとお考えですか。(複数選択)

 多くの項目で、理事長や院長など高い地位にある場合に「労働には該当しない」と考える傾向が見られた。診療やそれに伴う事務作業、当直、日直は多くの医師が「労働」と考えているが、いずれも1~2割程度は「労働に該当しない」と考える医師もいた。
 「オンコール」や「研修医やコメディカルの教育・指導」、「カンファレンス出席」は立場によって大きく意見が分かれた。「オンコール」は理事長・院長では労働と考えるのはちょうど半数だが、実際に現場に立つ層では副院長・部長・科長が65.5%、医長が70.7%、役職なし・研修医などが68.4%と「労働に該当する」と考える医師の割合が比較的高かった。「研修医やコメディカルの教育・指導」と「カンファレンス出席」も同様の傾向だ。
 どの層でも「労働に該当する」と考える医師が少ないのは、「論文・医学書で勉強」や「研究や論文執筆」、勉強会などの準備や出席だ。「自己研鑽」の色合いが強くなるこれらの項目では、「労働に該当する」と答えた医師はいずれも半数に満たない。「区別は困難」や「区別する必要はない」との回答も、1割に満たないとはいえ見られた。

この調査で興味深いのは何が労働に当たるかを立場毎に調査している点で、特に現場でいわば働かされている末端勤務医と、彼らを働かせている管理職とで顕著に労働とは何かと言う認識が異なる点が注目されます。
この差が顕著なものとしてオンコールは医長や研修医は7割が労働と考えているのに対し理事長・院長ではわずか5割、スタッフの教育指導もそれぞれ7割に対して4割、カンファレンスは6割に対して4割と言った具合です。
当然ながら世間的にはこれらは全て労働扱いになることは言うまでもありませんが、理事長や院長が労働と言うものに対してこうも特異な認識を持つに至った理由が何なのかと言うことが気になりますよね。

当然ながらこうした組織管理責任者の浮世離れした認識がスタッフの過重労働改善が進まない一因となっていると思われますが、それが経営的判断から為にするものなのか、それとも真性そう思い込んでいるのかが問題です。
単純に俺達の若い頃は式の旧世紀以来の伝統的思考をお持ちの高齢者の方々がトップに居座っていると考えるにせよ、思考のアップデートが出来ないと言うのはこの業界にあって致命的欠陥と言うべきでしょうね。
ちなみにごくごく大まかに言えば上司に命じられた行為は全て労働時間となるわけですが、興味深いのはいわゆる自発的残業や持ち帰り残業も黙認や許容があった場合には労働時間と見なされると解釈されている点です。
逆にこれらを労働時間としてカウントさせないために何が必要かと言えば、はっきり明示的にそれらの行為を禁止する、中止させると言った指示を出す必要があるのだそうで、医療業界でそれを行っている組織は希少でしょうね。

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2018年1月15日 (月)

年々技術革新が進むあの装置がさらに進歩した結果

安楽死と言うと日本では癌末期などに限っての議論が主ですが、海外ではすでに高齢であると言った理由だけでも安楽死が認められる国も出てきているそうで、そんな需要に応えるべく?先日こんな記事が出ていました。

苦しまない安楽死マシンなら死を選びますか?(2017年12月13日ニューズウィーク)

オーストラリアのフィリップ・ニチキ医師(70)は、「自殺幇助のイーロン・マスク」を自称する。自ら開発した自殺幇助装置「サルコ(Sarco)」も、マスクが開発した電気自動車、テスラの「モデルS」に匹敵する技術革新だと考えている。
オーストラリア南東部のビクトリア州が11月29日に安楽死を合法化する法案を可決したのを機に、本誌はニチキに話を聞いた。安楽死が合法化されたのはオーストラリア・ニュージーランドを通じてこれが初めてとして注目を集めたが、ニチキは以前にも自殺幇助をしたことがある。オーストラリア北部の準州ノーザンテリトリーが、1996年から翌年までの短期間、安楽死を合法化した時だ。

ニチキは若い頃から安楽死に興味を持ち、アメリカの有名な安楽死の推進者ジャック・ケボーキアン博士の研究に傾倒した。ケボーキアンが考案した「死の装置」に魅せられたニチキは、その進化版として「ザ・デリベランス」と名付けた自殺幇助装置を開発した。静脈注射のチューブとノートパソコンを接続しただけの原始的なものだったが、役目はちゃんと果たした。あらかじめパソコンに入れたプログラムを使って、患者本人の意思を確認したうえで、致死量の鎮静剤を投与する仕組みだった。ノーザンテリトリーで安楽死が再び非合法化される1997年までの1年間に、ニチキは4人の患者を安楽死させた。
非合法化された後も、「死にたいと言ってやって来る患者が後を絶たなかった」とニチキは言う。「ここ20年は、合法化に向けた戦いの日々を送ってきた。それが今、実を結んだ」
(略)
安楽死の仕組みはこうだ。利用希望者は事前にオンラインで精神的に健康かどうかを調べるテストを受ける。合格すると、24時間有効なアクセスコードが送られてくる。カプセル内のタッチパッドにそのコードを入力し、本当に死を希望するかという質問に回答すると、サルコのカプセルに窒素が充満し、酸素濃度が5%まで下がる。利用者は1分以内に意識を失い、数分後に死亡する。
サルコを使った死は他の方法と比べると無痛に近いと、ニチキは断言する。飛行機の機内で急減圧が起きた時のように、窒息状態になって苦しむことがなく、楽に息を引き取れると言う。サルコの運用開始は来年を予定している。ニチキはすでに、スイスの合法的安楽死クリニックとサルコの利用に向けた話し合いを進めている。

ここ20年間、医師の助けで安楽死をする権利はワシントン州、カリフォルニア州、バーモント州、オレゴン州、ヨーロッパ諸国などで続々と認められてきた。アメリカのベビーブーマー世代(1946~1964年生まれ)の高齢化がきっかけだと、ニチキは言う。「世代によって、安楽死に対する考え方がまるで違う」と彼は言う。「ベビーブーマー世代は、自分の死をコントロールしたい気持ちが強い。年老いた時、子供のように頭をなでられ、あれこれ指示されるのが嫌だからだ」
医師による自殺幇助に関して、州や国は独自の解釈に基づく規制を設けている。だが死ぬ権利は人権そのものであり、医療や法律が決めるべき特権ではないというのが、ニチキの信条だ。死を選んでもよい病気の程度を定めた規則なんかに、誰も縛られるべきではないと彼は言う。
「穏やかな死を迎えるのは、理性的な成人に与えられた権利だ」と、ニチキは言う。「70歳以上の人は皆、自分の意思で死ねるべきだ

当然、ニチキの意見には反論もある。「医師としても、倫理上も、公共政策上も、有害だ」と、米ジョージタウン大学で生物医学倫理学を研究するダニエル・サルマシー教授は本誌に語った。「殺人行為を治療に見せかけているだけだ。今は緩和ケアでかつてないほど苦痛を取り除くことができるのに、その現実を無視している」。緩和ケアとは、癌など終末期の病気と闘う患者の苦痛を和らげ、生活の質を向上させることだ。
(略)
緩和ケアは万人向きでないと、ニチキは反論する。健康な人から、良い人生を全うし、もう死ぬ覚悟ができたという理由で、自殺幇助を求められたこともあったと言う。健康な人々にも死ぬ権利があって当然というのが、彼の考え方だ。
ニチキも70代になり、自分の死と向き合い始めた。彼の最後の砦は、サルコかもしれない。
「最近、自分の死について考えることが増えた」と彼は言う。「サルコはやっぱり魅力的だ。その時が来れば、サルコで死ぬつもりだ」

世界的に多くの国々で自殺は良くないものとされているのが現状ですが、人口の多さは国力の高さを示すと言う考え方や、生産活動の多くが労働力集約型であったこともこうした考えが定着した理由かも知れません。
現代日本においても企業の人不足が理由で、退職希望者を辞めさせない様々な縛りを設けている場合があるそうですが、勝手に市民が死んで国力や生産力が低下していくのでは為政者や支配者は困るでしょう。
その点で勝手に死ぬのは悪いことだと言う考えは非常に都合が良かったのでしょうが、一方で労働力の多くが機械力で代用が利くようになってくると、単純に人間が多ければ有利と言うものでもなくなってくる理屈です。
特に先進国では人間1人を最低限であれ生活させるコストは安くはなく、生産性の低い個人などはむしろ社会にとって損だと言う考えも出るでしょうし、低生産層への社会保障と言う無駄など削減すべしともなるわけです。

この点で近年取り上げられる機会が増えているのが高齢者ですが、先日も厚労省が終末期医療のガイドライン改定を打ち出したように、若年世代と同じようにコストもマンパワーも無尽蔵に投じると言う時代ではなくなりました。
さすがに歳をとったら片っ端から死んでもらうと言うわけではありませんが、逆に望まぬ延命治療が苦痛であると言う声も未だにあって、やることはやりきったと言う高齢者にこそこの種の装置が必要なのだとの考えは一理ありそうです。
この点で記事タイトルにもあるように、全く苦痛もなく死ねるのだとすれば自ら死を選びたいと言う予備軍は実際の自殺者よりもはるかに多いのだろうと想像するのですが、そうした人々が手段を手にした時どうなるのかですね。
今回の装置などはまだしも大がかりでコストも高そうですが、身近にある安価で入手も容易なもので同様に苦痛なく死ねる方法があればどうなのかで、ひと頃自殺本や自殺サイトなどが問題視された理由でもあります。

需要に合致し利用も容易であるとなれば反社会的と認定しようと非合法化しようといずれ一定程度広まっていくのは世の習いですが、自殺によって本人や周囲にそれなりの不利益があればそう簡単に死なれては困ります。
しばしば自殺抑制のための決まり文句的に言われることに、死んでしまったら後悔しても遅いと言った不可逆性の指摘がありますが、人生70年以上も生きて考え抜いた結果もう十分と決めた人が後悔するのかどうかですよね。
ただ電車飛び込みの事例などを見聞するまでもなく、未だに死んだ後の後始末と言うものはそれなりに大変であって、周囲の人間からすれば様々な後片付けや届け出等の手間だけを考えても勘弁してよが本音でしょう。
その観点からすると自殺する手段だけでなく、死後の諸々の面倒が全て片付くサービスなども需要がありそうですが、これもやりようによっては葬儀産業どころではない大きなビジネスになるのかも知れませんね。

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2018年1月14日 (日)

今日のぐり:「よりしま多幸半(たこはん)田町店」

日本のみならず北米も大変な看破なのだそうですが、ナイアガラの滝が凍り付く以上にその寒さが判ると話題になったのがこちらのニュースです。

極寒のカナダ、ペンギンすらも屋内に避難(2018年1月2日AFP)

【1月2日 AFP】カナダはどれぐらい寒いのか知りたければ、カルガリー動物園(Calgary Zoo)のペンギンに聞いてみよう──同園では寒さのあまり、ペンギンたちでさえもが屋内への避難を強いられている。

 同国西部アルバータ(Alberta)州にある同園のマル・チェリ(Malu Celli)園長によると、同園で飼育されているペンギン5種のうち、キングペンギン(オウサマペンギン)は、比較的温暖な気候を好むフンボルトペンギンなどに比べ、寒い気候に慣れているとされる。
 だが、大みそかには寒波により気温が氷点下30度を下回る水準にまで低下。風を考慮した体感温度は氷点下40度に達した。同園では生後5か月のひなも1羽いることから、職員らは先月31日、ペンギンの耐寒限度を氷点下25度とすることを決めた。
 10羽のキングペンギンは暖房の入った飼育場に移されたが、それでも動物園を訪れる果敢な人々の目に届く場所で展示されている。

 カナダでは国内の大半の地域で1週間近くにわたって極寒注意報が出されており、一部の都市では大みそかの行事の会場が屋内に変更された。

ペンギンですら避難するとはどれだけ寒いのかですが、氷点下25度でも十二分に冷えているのではと言う気はします。
今日はペンギンたちの生活が平穏無事であることを祈念して、世界中からこの時期の気象を物語るニュースの数々を紹介してみましょう。

"寒さ"も"豪雪"も記録的 幌加内町 積雪197センチの別世界 「埋もれちゃう」(2017年12月21日北海道ニュース)

 厳しい冷え込みで、川からは、まるで湯気のように水蒸気が立ち昇り、木々は凍りついています。
 12月21日朝は、北海道陸別町で氷点下24.5℃とこの冬一番の冷え込みになり、北見市でも氷点下22.7度と、12月としては32年ぶりの冷え込みとなりました。
 住民:「寒いです。きょうは特に手が冷たいです」

 一方、こちらは上川地方の幌加内町です。
 人の背丈をはるかに超える雪山がそびえたち、国道は車がすれ違うのもやっとです。
 幌加内町では、積雪が197センチと12月としては観測史上2番目の多さとなっています。
 北海道有数の豪雪のまちではありますが、今年の雪の多さには住民も困惑気味です。
 住民:「毎日、雪はねするしかない。埋もれちゃうからね」「お正月前にこんなのって初めて」
(略)

画像を見ても家の屋根まで達する雪の高さには驚くばかりですが、しかしこんな環境ではちょっとした対応を間違えれば命に関わりそうですね。
これだけの寒さだけに温かいものが欲しいところですが、こちらその欲望に負けてしまったが故に悲惨な状況となった方々のニュースです。

肉焼いたから…教室のストーブ没収 外は雪、授業寒い?(2018年1月11日 7時2分朝日新聞)

 宮崎県北部にある県立高千穂高校(高千穂町)で、生徒のいたずらを理由に1カ月以上、1年生の教室からストーブが没収されている。
 10日は数センチの雪が積もったが、このクラスはストーブなしで授業を受けた。

 学校の説明によると、昨年11月末、1~3年の全クラスにストーブを設置した。数日後、1年生4クラスのうち1クラスの生徒がストーブで弁当の肉を焼いたため、担任がこのクラスのストーブを撤去し、職員室に持ち帰った。それ以降はストーブなしで授業をしてきたという。
 新原正夫教頭は「ストーブの使い方を考えなさいという担任の指導と思う。校内規則にもストーブを不適切に使用した場合、使用停止にするとある。ただ、寒くなってきたのでそろそろ戻したい」と話し、近日中に教室に戻すという。

 高千穂町は熊本県に接した山あいにあり、隣の五ケ瀬町には日本最南端のスキー場がある。宮崎地方気象台によると、高千穂町の10日の天気は雪で、最低気温は零下1・2度だった。(河崎優子)

宮崎にも雪が積もると言うのも驚きですが、しかしよりによって何故教室で肉を焼くかと言う気もしますでしょうか。
北米大寒波の影響がうかがえるニュースの一つとして、ちょっと状況が想像しにくいこんな話題もあるようです。

寒すぎて(2018年1月11日産経新聞)

 温暖な気候で知られる米南部フロリダ州で、寒波による気温低下によってイグアナが体を硬直させ、木から転落する事態が急増している。庭でひっくり返り、動けなくなった様子などをツイッターに投稿する人が相次いでいるという。米メディアが伝えた。

 専門家によると、イグアナは気温が10度を下回ると動きが鈍化し始め、さらに下がると凍るように硬直する。暖かくなると動きだすという。(共同)

そのあまりにあまりな様子は元記事の画像を参照いただきたいところですが、しかしイグアナには死活問題なのでしょうが何とも間抜けな姿ではありますね。
これまた異常気象と言っていいのでしょうか、とかく暑さで話題になりがちなあの場所でこんなびっくりニュースがあったようです。

サハラ砂漠に異例の積雪、過去40年で3度目(2018年1月10日CNN)

(CNN) 地球上で最も暑い場所として知られるアフリカのサハラ砂漠で、異例の積雪が観測された。

「サハラへの入り口」と呼ばれるアルジェリアの町アインセフラに雪が降ったのは7日。過去40年で3度目の積雪だった。所によっては約38センチの積雪があったとも伝えられたが、アインセフラの公式な観測では1インチ(約2.54センチ)に満たなかった。
夏の間は気温が地球上でも有数の高さにまで上昇する同地だが、冬は夜間の気温が急落して、砂漠が雪に覆われることもある。雪が積もった砂漠の光景を撮影した写真家によると、今回の雪は日中もかなり長時間、溶けずに残っていたという。
「再び雪を見に行った時は本当に驚いた」。写真家のカリム・ブーシェタタさんはそう振り返る。「7日は1日中残っていて、午後5時ごろに溶け始めた」

アインセフラの砂漠地帯では昨年も、37年ぶりの積雪が観測されていた。

その幻想的とも言える光景は元記事の写真を参照いただきたいと思いますが、しかし案外と雪がふるものなのだなとも言えるのでしょうか。
最後に取り上げるのはこちらのニュースですが、地球が丸いのだなと言うことを体感出来るニュースとも言えます。

猛暑のオーストラリアでコウモリが大量死、脳が過熱(2018年1月9日AFP)

【1月9日 AFP】連日猛暑に見舞われているオーストラリアで、熱波で脳が「過熱状態」になったコウモリたちが木々から次々と落下して命を落としている。野生動物保護当局が9日、明らかにした。

 オオコウモリはオーストラリア国内最大のコウモリで、国内法で生存が「危機的状況」な動物に指定されている脆弱(ぜいじゃく)な種だ。
 7日に記録史上最高となる45度を記録したシドニー西郊のキャンベルタウン(Campbelltown)では、暑さで脳をやられて木から落ちて死んだオオコウモリの数が数百匹にも上った。

 キャンベルタウンに集団生息するオオコウモリを管理するケイト・ライアン(Kate Ryan)氏は地元メディアに、酷暑がコウモリの脳にも影響を及ぼしていると説明した。「コウモリたちの脳が高温になりすぎて錯乱状態になってしまうのです」
 これまでに100匹以上のオオコウモリがレスキュー隊に救助されたが、地面には落下して死んだオオコウモリの死骸が散乱している。木にぶらさがったり張り付いたりしたまま死んだコウモリもいる。

 オーストラリアではシドニー西郊ペンリス(Penrith)で7日に1939年以降で最も暑い47.3度を記録するなど記録的な猛暑が続いていることから、ニューサウスウェールズ(New South Wales)州の野生動物保護団体「WIRES(Wildlife Information, Rescue and Education Service)」は酷暑の中で死ぬコウモリは数千匹に上る可能性があると危惧している。

その死屍累々と言う光景は元記事の写真を参照いただきたいのですが、しかし北が異常寒波なら南は異常熱波とは困ったものですね。
将来的に地球上の各地で熱量を自由に移動させられるようにでもなればこんな悲劇も防げるのでしょうが、今はただコウモリ達の冥福を祈るばかりです。

今日のぐり:「よりしま多幸半(たこはん)田町店」

岡山から福山にかけて展開されているこちらの多幸半さんのうち、福山市内の一角に位置するのがこちらですが、なかなか小洒落た店構えのお店ですよね。
店名は名物のタコの唐揚げに使うタコを捕っている蛸捕り名人の半さんに由来するのだそうですが、実際メニューを見てもタコ料理は充実しています。

この日は適当に頼んで見たのですが、前菜代わりに取った海鮮サラダやタコサラダ、タコポテトサラダなどいずれもタコが入っていて、この食感や味が確かに合いますね。
刺身はごく普通のネタばかりですが、見た目も味もいずれも水準以上で、特に旬のヒラメと実はこの時期味がいい春告魚の鰆のタタキはなかなかのものでした。
車エビの焼き物やハマグリの酒蒸しなど魚介系料理全般に美味しくいただけるのですが、強いて言えば天ぷらだけは何かもう一つ物足りなさが残ったでしょうか。

さほど大きくはないお店ではありますが、基本的にどこも個室なのはありがたいものですが、トイレ待ち行列が発生しやすい上に厨房の前と言うのは少し気まずいです。
しかしこの時期は特に多忙でレスポンスが悪いのはあきらめるにしても、接遇面では忙しいなりにもう少し丁寧な対応が出来ればなお良かったですね。

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2018年1月11日 (木)

認知症ではないとして免許を更新していた高齢者による重大事故発生

正月早々騒がしいニュースが続いているのですが、成人式の晴れ着騒動と並んでこちら若い人たちが犠牲になった痛ましい事件が起こっています。

逮捕の85歳男「気付いたら事故」 親族が目離した隙 車乗り出す 前橋の女子高生2人重体事故(2018年1月10日上毛新聞)

 「気付いたら事故を起こしていた」。前橋市内で9日朝、登校途中だった自転車の女子高校生2人が同市下細井町、無職、川端清勝容疑者(85)の運転する車にはねられ、重体となった事故。前橋署によると、2人に相次ぎ衝突、けがを負わせたとして、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで逮捕された川端容疑者はこう話し、容疑を認めている。川端容疑者の親族は「運転しないように普段から言っていた。申し訳ない」と語り、女子高生2人の親族は言葉を失った。

 事故は9日午前8時25分ごろ発生。前橋市北代田町の群馬県道前橋赤城線で、自転車に乗っていた市立前橋高1年の太田さくらさん(16)=同市高井町=と、同校3年の大嶋実来さん(18)=同市元総社町=が川端容疑者の乗用車にはねられ、頭などを強く打って市内の病院に搬送された。前橋署は同日夜、川端容疑者を逮捕した。
 川端容疑者は県道を南へ走行中、対向車線にはみ出し、路側帯を走っていた太田さんをはね、民家の塀に衝突した後、大嶋さんをはねた。さらに走行車線に戻り、渋滞で止まっていた同市の男性会社員(35)の軽乗用車に衝突した。川端容疑者は頭、男性は首にそれぞれ軽傷を負った。現場にブレーキ痕はなかった。同署は男性の負傷についても、同容疑で捜査を進める。
 川端容疑者はこの事故の直前、約150メートル北の同県道交差点で、対向車線で右折待ちをしていた同市の女性(26)の乗用車と、右のドアミラー同士が接触する事故を起こしていた。市内の老人福祉センターに向かう途中だった。

 県警によると、昨年、認知機能検査を経て免許が更新されていた
 川端容疑者の親族の50代女性によると、認知機能に不安があるなどしたため、普段から車を運転しないように伝えていたという。車で外出しようとしたのでいったんは止めたが、目を離した隙に出掛けてしまったといい、「あの時に鍵を取り上げていればよかった。(被害者が)大変心配」と涙ながらに話した。
(略)
 事故現場には、前輪が大きく変形した自転車が路上に倒れ、事故に遭った女子高生のものとみられる靴やリュックが散乱していた。事故車両は前部が破損し、右側面にこすったような大きな痕跡があった。
 「渋滞の車列に並んでいたら、ものすごい速度の車がセンターラインをはみ出して追い越していった」。事故を目撃した前橋市の60代女性はこう証言した。
 現場近くに住む60代男性は大きな物音で屋外に出たところ、女子高生が心臓マッサージを受けているのを見たという。「どれほどの衝撃だったのだろう。(運転手が)車からはうように出てきた」と振り返った。
 近所の50代女性によると、運転手は警察官に事情を聴かれても「よく分からない」と言い、ぼうぜんとしていたという。女性は「(市立前橋高は)息子も通っていた。心が痛い」と表情を曇らせた。

家族は免許返納求め…高齢男がはね2人重体(2018年1月9日日テレニュース)

9日朝、群馬県前橋市で、男(85)が運転する車が自転車に乗った女子高校生2人をはねた。2人は意識不明の重体となり、警察はこの男を逮捕した。

過失運転致傷の疑いで逮捕されたのは、前橋市の事故現場近くに住む無職の川端清勝容疑者(85)。警察などによると、9日午前8時半前、前橋市北代田町の交差点近くで、川端容疑者が運転する車が自転車に乗っていた女子高校生2人をはねた。
現場付近の高校に通う1年生と3年生で、どちらも意識不明の重体。2人は始業式に向かう途中だった。

目撃者「事故直後は女子高校生2人が倒れちゃっていて、(川端容疑者は)多少ケガをして車の中にいたから『大丈夫か』と聞いたら『大丈夫だ』と」
川端容疑者は、対向車線に車をはみ出させ、女子高生たちをはねる間にも別の車や壁に衝突し横転するなどしていて、警察の調べに、「気がついたら事故を起こしていた」と話し、容疑を認めているという。
川端容疑者の家族は、これまでも高齢なので免許を返納するよう求めていたと話していて、9日朝も「車で出かけないで」と止めていたという。

たまたま事故の瞬間を捉えた映像が公表されているのですが、しかし車が吹っ飛ぶような事故でよく運転手も無事だったなと感じるところで、ともかくも事故被害者二人の回復を願うばかりですね。
新年早々始業式に向かっていた何の罪もない少女二人が重大事故に巻き込まれたと言うことで、当然ながら事故について世間の関心も高いのですが、誰しも気になるのがこの運転手が車に乗ることの是非です。
家族によれば以前から認知機能に問題があり、車を運転しないように懇願されていたと言うことですが、実際に今回も事故前にも車をぶつけ、また事故後も何のことか判ってないかのような証言をしているようです。
家族が車を強制的に取り上げるなど何らかの対応が出来なかったのかですが、法的には家族と言えど勝手にそうした行為は出来ないはずで、さてこの場合誰が悪かったのかですよね。

記事を見ると昨年に免許を無事に更新していたそうで、当然ながらこの際には認知機能検査なども受けていたはずですが、特に問題なくパスしていたようですから検査自体の実効性がどうなのかと言う疑問が湧きます。
もちろん昨年の更新時から大きく認知症が進んでいただとか、あるいは日によって症状に大きな変動があると言った可能性もありますが、ご家族のコメントを聞く限りでは昨日今日の問題ではない印象ですよね。
この高齢ドライバーの運転免許問題は当「ぐり研」でも以前から取り上げて来たところですが、75歳以上の高齢免許所持者500万人のうち免許を失うのは年20万人ほどだと言い、大多数は免許所持を続けていると言えます。
改正道交法施行後半年で認知症検査で認知症の恐れありとされた高齢者が3万人、そのうち6000人余が免許を自主返納し、失効や取り消しになった人が約2000人ですから、2/3ほどは結局免許を更新しているわけです。

認知症の恐れありとされれば医療機関を受診し診断を受けなければなりませんが、この点も専門外のかかりつけ医で対応出来るのか、専門家であっても免許を失効させることへの責任が取れるのかと言う問題があります。
特に以前から指摘されている問題として、認知症診断をパスした高齢者が事故を起こした場合、問題なしと診断を下した医師が何らかの責任を問われるのかどうかですが、制度上は当然そんなことはないことになっています。
ちなみに過去に精神科病院入院中の患者が外出中に殺人事件を起こし、病院が民事訴訟で訴えられた事例(請求棄却で結審)もあるのですが、この場合犯人が責任能力ありと実刑判決が下されたこともポイントに思えます。
逆に言えば今回の事故で運転手に責任能力がないと判断された場合、責任も取れない認知症高齢者に免許を更新させた責任はどうなるのかですが、制度設計上ももう少し煮詰める必要がありそうに思われますね。
ともかくも高齢者の免許問題はともすれば高齢者の生活権を制約すると言う、いわば被害者的立場での議論が先行していただけに、加害者の立場に立った今回の事故が一石を投じることになりそうです。

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2018年1月 9日 (火)

三六協定?結んでいませんが何か?な藤田保衛大がやはり労基署から是正勧告を受けていた件

先日は共同通信のアンケートで医師と三六協定など結んでいないと堂々と回答したことが注目された藤田保衛大ですが、案の定違法残業が蔓延していたとして是正勧告を受けていたそうです。

三六協定なく医師呼び出し 違法時間外労働で是正勧告 未払い残業も、愛知の病院(2017年12月27日共同通信)

 藤田保健衛生大病院(愛知県豊明市)が、医師との間に時間外労働(残業)に関する労使協定(三六協定)を結ばず緊急呼び出しを繰り返し、割増賃金も支払っていなかったとして、名古屋東労働基準監督署から是正勧告を受けたことが26日、関係者への取材で分かった。勧告は11月22日付。
 同病院は病床数が1400以上で、高度医療を提供する特定機能病院。各地の病院で三六協定の上限を超えた違法残業が明るみに出て医師の長時間労働が問題となる中、重症患者の救急受け入れなどを担う大規模病院で、協定なしの違法残業が放置されていた実態が明らかになった。
 厚生労働省幹部は「この規模で協定が結ばれていないのは通常あり得ない。組織の在り方として問題だ」と批判。病院を運営する学校法人藤田学園は「医師は労働時間の正確な把握が難しく三六協定の対象に含めていなかったが、緊急呼び出しは時間外労働に当たると認識を改め、対象に加えて再締結し、労基署に提出した」としている。

 関係者によると、労基署は同病院の少なくとも5人の医師が、休日や就業時間後に緊急呼び出しを受け、入院患者に対応していたことを確認。ある医師では週の所定労働時間が約39時間だったが、呼び出しによる業務は最長約9時間に及んでいた。同病院が締結している三六協定の対象に医師が含まれていないことから、違法な時間外労働に当たると認定した。
 また、病院の就業規則に緊急呼び出しに対する割増賃金の規定がない上、医師らに支払われている緊急呼び出し手当などは、算定方法が時間単位になっておらず、実質的な割増賃金にも当たらないと判断した。
 通常の勤務時間以降の居残り時間が、労働に当たるのか私的な研究に当たるのかの区別が付かなくなっているとして、労働時間の適正な把握に努めることも指導した。
(略)

事務部門でも違法残業 愛知の病院、昨年是正勧告(2017年12月28日共同通信)

 医師との間で労使協定(三六協定)を結ばずに時間外労働をさせていた藤田保健衛生大病院(愛知県豊明市)が、協定を結んでいた事務部門の職員らにも、上限時間を超える違法な残業をさせたとして、昨年2月に名古屋東労働基準監督署の是正勧告を受けていたことが27日、関係者への取材で分かった。

 関係者によると、労基署が2015年10月から総務部などの職員を対象に行った調査で、14年度の1年間に、厚生労働省が時間外労働の上限として示す「月45時間」を毎月上回っていた職員がいたことが判明。
 調査前の半年間に、労災認定の目安とされる月100時間の「過労死ライン」を超える時間外労働をしていた職員が13人いたことも分かった。最長は141時間だった。

 同病院は出入館の時刻をICカードで管理し、時間外労働は自己申告するシステムを使用。退館時刻と自己申告の終業時刻の差が2時間を上回った場合、理由を入力する必要があるが、残業代が付かない「自己研鑽(けんさん)」との申告が多用されていた。最長で6時間を超える「自己研鑽」をしていた職員もいたという。
 労基署は、こうしたケースについても居残りの理由などを詳しく調べ、残業と認められる場合には未払い分を支払うよう指導した。
(略)

しかし大学当局のコメントを見ると今まで緊急呼び出しは時間外労働には当たらないと認識していたとしか受け取れないのですが、彼らが何故そのような斜め上の発想に至ったのかと言う思考過程にはかなり興味が湧きますね。
医師相手であればいや応招義務が云々と誤魔化しも効いていたかも知れないものを、一般職にも同じような違法労働を強いていたことで単にトンデモ病院であることが全国に知れ渡った形となってしまいました。
厚労省もあり得ないと驚く無法ぶりですが、もともと私大付属病院などは医師の労働環境としては最底辺とも言われてきた歴史があり、伝統的に給料も決して良い訳ではありませんから、これだけで済むのかどうかです。
中の人から風の噂に聞くところではずいぶんと組織的な記録の改ざんや隠蔽工作が日常的に行われていたそうですが、しかし今の時代これが通るのですから逆説的に医局の力もまだまだ捨てたものではないのでしょうね。

昨年末には研修医を過労死に追い込んだ新潟市民病院が、医療機関として史上初めてブラック企業大賞の業界賞を受賞したと話題になっていましたが、近ごろでは国も働き方改革のかけ声のもと指導監督も甘くはないようです。
昨今ではブラック企業リストなるものを厚労省が発表していますが、これは労働関連法規違反で送検されたケースが掲載されると言うことで、必ずしも世に言うところのブラック企業なるものとは一致していない部分がありますね。
ただ人手不足感がどこの業界でも顕著であり、また新卒学生などの間にもブラック企業は忌避する風潮が定着してきていると言うことですので、この種のリストアップが長期的には相応に有効となってくるのかも知れません。

医療業界に関してもブラック認定されている施設は決して少なくありませんが、興味深いのは看護師などからは忌避されやすいのに対して、医師の場合必ずしもブラックだから求職者が少ないわけでもないらしいのですね。
この辺りは自己研鑽のためにはより厳しい環境に身を置いた方が力がつくと言う考えが未だ根強いのかも知れませんが、少なくとも過労死レベルの労働環境が能力開発に有利であるとは常識的に考えにくいところです。
医師の場合受験などのいわば勝ち組で、苦労すればその分見返りも大きいと経験的に確信している人の率が高いと言う説もありますが、根拠に基づかない徒なハードワーク至上主義は日本のスポーツなどでも指摘されてきた課題でもあります。
トップアスリートの世界では伝統的なスポ根式トレーニングは今やすっかり科学的な方法論に取って代わられましたが、せっかく自分で臨床研修先も選べる時代になったのですから、効率的なキャリアアップの方法論についても考えてみたいところですね。

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2018年1月 7日 (日)

今日のぐり:「さかりば」

先日報じられたこちらのニュースが、妙に世間の共感を得ているようです。

「トイレに急いで」高速を168キロで走行…千葉県立高の女性教諭を戒告(2017年12月21日産経新聞)

 高速道路を168キロで走行して摘発されたとして、千葉県教委は21日、県立千葉工高の女性教諭(27)を戒告の懲戒処分にしたと発表した。教諭は県教委の聞き取りに対し「トイレを急いでいた」と話しているという。

 県教委によると、教諭は7月8日朝、大学時代の友人の男女2人と日帰り旅行で新潟県内を運転中、同県小千谷市の関越自動車道下り線で制限時速100キロのところを、68キロ速度超過する168キロで走行したとしている。最寄りのインターチェンジまで残り約3キロの地点で、後日、道交法違反(速度超過)容疑で同県警に摘発された。

 教諭は11月9日に同罪で千葉簡裁から罰金9万円の略式命令を受け、後日納付。10月2日に免許停止90日の行政処分を受けた。

そのような状況では致し方なかろうと言う声も多いこの一件、果たして女性がトイレに間に合ったかどうかが気になるところです。
今回は女性教諭が事故を起こさなかった幸いを祝って、世界中からそれはまあ仕方ないかな…と納得させられそうになるニュースの数々を紹介してみましょう。

ラマにほうき投げ…女性飼育員の“虐待”に批判殺到(2017年12月17日テレ朝news)

 サファリパークで飼育員がラマに乱暴な行為していた問題で、施設には問い合わせが殺到して電話回線が一時、パンクする事態になった。

 カメラが動物園職員の暴行の瞬間を捉えた。動物に近付く職員。すると、持っていたほうきを投げ付けた。そして、逃げる動物に後ろから蹴り掛かっている。その後も何度もほうきを投げ付ける様子がカメラに映っていた。動物への暴行を行ったのは、栃木県の那須サファリパークに3年以上勤める女性飼育員。被害に遭ったのはラクダの仲間のラマだ。これを受けて、インターネット上には批判の声が。
 ツイッター:「飼育員やる資格ないよ」「許せない、虐待だと思う」
 那須サファリパークは「追い払うためだった」と日常的な虐待は否定したものの、行き過ぎた行為と認めて謝罪している。ラマにけがはないという。女性飼育員は反省しており、現在、休職中。今後、自主退職するという。園は徹底した再発防止に努めたいとしている。

元記事の動画を見ますと明らかに尋常ではない様子で、それは電突もするだろうと言うものですね。
こちら誰しもその境界線に一度は悩んだことがあるのではないかと思うのですが、確かに一面の真理を突いているように見えます。

「1個ちょうだい」はどこまで許せる? ボーダーラインを表したイラストが秀逸(2017年11月11日ねとらば)

 お菓子などを「1個ちょうだい」と言われたとき、許せる目安はどれくらいでしょうか。橋本ゆのさん(@riko3_)がその見解をまとめた1枚のイラストが秀逸だと、Twitterで評判を集めています。
 それによると「1個ちょうだい」の許容範囲は、あくまで1箱(1袋)に入っている数に比例するものだと明快に表しています。

 例えばポッキー1本なら、1箱38本入りなのでたった2.6%の割合なので勿論あげてもOK。アーモンドチョコも1箱25個入りのため、1個なら4%程度なので、1個あげることは問題ありません。
 しかし、ピノは1箱に6個だけなので、1個ごとの割合は17%にまで跳ね上がります。からあげクンなら1袋に5個だけのため、20%にまで上昇。ここまで来ると「1個あげる」のはちょっと悩んでしまいます。
 さらに雪見だいふくは1箱2個だけなので、1個ごとの割合は50%にまで跳ね上がります。これで「1個ちょうだい」と言われても、おいそれとあげられませんね。

 冷静に考えれば当たり前のことですが、このようにイラストで明快に示したところが実に秀逸。2人の関係性にもよりますが、「数が少ないとあげるのはためらう」「わかります。“一口だけ”ってパターンもありますよね」と共感のツイートが相次いでいます。
(略)

その状況は元記事のイラストを参照いただきたいと思いますが、確かに雪見大福はハードルが高そうですね。
海外からのニュースですが、確かにそうなのだがそれはしかし…と言う微妙なニュースがこちらです。

WWEの人気レスラー、「サインがチンコにしか見えない」と州から呼び出されてブチギレ動画を投稿(2017年12月18日サイゾーウーマン)

 WWEの人気レスラー、エンツォ・アモーレ(31)が、デラウェア州に怒りを炸裂させている動画をインスタグラムに投稿した。運転免許証に記載されている彼の署名がチンコに見えると問題視されてしまい、作り直すように呼び出しを食らったとのことで、本人は「俺様は小学校の頃から、こう署名してきたんだ!」と大爆発。ファンは「すげぇ!」「チンコだ!」「最高!」と感激している。
(略)
 この動画は、デラウェア州の運転免許証を発行するDMV(車両管理局)駐車場に止めた車の中で撮影されたもので、エンツォは口癖である「ハゥ・ユー・ドゥーイング?(みんな元気か?)」とニッコリ笑顔で動画をスタート。直後、舌をレロレロしながら怒りに満ちた表情に変わり「問題があるんだ。デラウェア州だよ! 俺様は最近、忙しくってな。アブダビに行ったり、インドにも行ったしな」と海外遠征にも参加している人気ぶりをアピールした。次にサングラスを外し、「そんな俺様の電話がひっきりなしに鳴るわけよ。でも俺様は出ない。FUボタンを押して、そのまんま留守電につなげる。だって誰からなのか知ってるから。デラウェア州だよ!」と、電話を無視して留守電につなげることを表現する「ファック・ユー・ボタン」ことFUボタンというスラングを口にした。
(略)
 そして、あきれた表情で「俺様は小学校の頃から、この署名なんだよ」と、カメラの前に運転免許証を掲げる。そこには穏やかな微笑みを浮かべたエンツォの写真と、その下に記載された彼の署名があるのだが、どう見ても「チンコと金玉」にしか見えない。しかし、エンツォは「俺様の名前、EAじゃねぇか、デラウェアよ! どう思うよ! ハァ? 何が問題なんだよ、デラウェア!」とヒートアップして、動画は終了する。
(略)
 しかし、署名は確かにチンコに見えるため、ネット上で大爆笑をさらった。メディアもおもしろがって伝えたため、再生数はあっという間に20万回を超えた。1,200以上ついたコメントのほとんどが「すげぇ!」「最高!」と彼の署名と態度をたたえるものだった。
(略)
 ちなみに世間に出回っているエンツォのサインは、リングネームのエンツォ「Enzo」とアモーレの「Amore」と読めるサインになっており、チンコ形ではない。彼の本名はエリック・アーントで、本名でサインする時のみこのチンコ形スタイルを取っているものと見られる。
 セレブや著名人の多くが、他人には真似できないような個性的なサインをする。そのため、サインの一部がチンコに見えてしまうケースはこれまでもあり、あのオバマ大統領や人気中堅俳優のトム・ハーディも「チンコになってる!」と世間を喜ばせたことがあるものの、エンツォのサインは、これを超える「チンコサイン」だとネット上は大盛り上がり。「こんなリアルなチンコ形のサインはいまだかつてなかった」「こんなサインを小学生の頃からしてきたのか」と感心さえされている。
(略)

そのサインがどれくらいにアレなのかは元記事の画像を参照いただきたいとして、まあ小学生当時よほど考えに考え抜いてこのサインで行こうと決めたことでしょうね…
最後に取り上げるこちらのニュース、しばしば顧客へのアピールとして記載されてきたものですが、言われてみれば確かに…と言うものでしょうか。

「愛は成分の名称にあらず」 米食品医薬品局がパン店に警告(2017年10月27日産経新聞)

 米食品医薬品局(FDA)が、食品の原材料を表示するラベルに「愛」と記載されていたことを不当表示だと警告、話題となっている。店側は当局の意向に従ってラベルから「愛」の文字を削除したが、経営者は「今もたっぷりと愛を込めているよ」と話す。

 FDAから指摘を受けたのは、東部マサチューセッツ州コンコードのパン店「ナショーバ・ブルック・ベーカリー」。FDAは5月下旬から6月上旬にかけて同州で検査を行い、ホームページに9月22日付で結果を掲載した。

 FDAが問題視したのは同店が製造、販売するシリアルの成分表示ラベル。砂糖やバニラなどに並んで「愛」と記載されていたことに関して「『愛』は成分の一般的な名称ではない」として不当表示だと結論付けた。同店は約19年前から営業しており、シリアルのラベルには当初から「愛」と記載していたという。

これを妥当と考えるか野暮と考えるか微妙なところですが、そもそも何を書けと言う指定はあっても何を書いてはいけないと言う指定はあるものなのでしょうか。
しかし昨今愛の形と言うものも多様化してしばしば議論にもなるところですが、パン屋の親父さんからの愛を喜んでいた顧客が大勢いたことを願うばかりですね。

今日のぐり:「さかりば」

福山市北部に位置するこちらのお店、よくある海鮮居酒屋に見えるのですが、何でも世界のマグロと北海道の魚介類が売りなのだそうです。
確かにちょいと古びて小さな居酒屋に似つかわしくないほど海鮮系のメニューは充実していますが、酒もなかなかに有名処が揃っていて、しかもワインまで一通り用意されているとはなかなかですね。

この日は団体だったのでお任せのコースを頼んだのですが、前菜でそれぞれ種類の違う小鉢が人数分出てきて、これは好きなものを取れなのかシェアしろと言うことなのか迷ってしまいました。
刺身は特別目立ったネタはないものの角が立ったなかなかしっかりした刺身で、強いて言えばタコの足の刺身が地域性もありもの珍しさもありと言うことなのでしょうか。
珍しいところでは瀬戸内界隈で一般的なサワラがシャブシャブで出てきたり、店の売りのマグロは頭の肉がサイコロ状に切り出されて出てきましたが、普通の刺身よりも面白いですよね。
一方で定番のカレイ唐揚げや鍋の締めの雑炊なども出てきましたが、全般にお値段がリーズナブルな割になかなかバラエティーに富んだコースで楽しめました。

小さな店内が満席になると手不足になるのかレスポンスは今ひとつなのですが、料理自体は割合と順調に出てきたので早めのオーダーを心がければそう困ることはなさそうです。
トイレはさほどに清潔感はないのですが広さや設備及第として、気になったのが飲食店として衛生面のトラブルが怖いはずなのに壁の張り紙で刺身の持ち帰りを推奨している点でしょうか。

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2018年1月 4日 (木)

ネトゲでのトラブルで全く無関係な人が射殺されると言う斜め上な事件発生

タイトルだけではちょっと何言っているのか判らない系のニュースなのですが、不幸な被害者のご冥福を思わず祈りたくなるのがこちらの事件です。

CoD:WWII: わずか1.5ドルの賭け試合でスワッティング、無関係の男性が射殺される最悪の事態に(2017年12月31日FPSニュース)

アメリカの28日木曜日の夜に、カンザス州ウィチタの男性(28歳)が警察によって射殺されたという報道がありました。 これだけですとゲームとは全く関係ない一文なのですが、報道の直後に『CoD』のコミュニティが、これはアメリカの警察特殊部隊「SWAT」に人質事件といった偽の通報をし相手の家に送り込む「Swatting(スワッティング)」という悪質極まりない行為のせいだとの声が上がりました。
警察の調査の結果、SWATの出動は『Call of Duty: WWII(コール オブ デューティ ワールドウォー 2)』の賭け試合に負けたプレイヤー2人が引き起こしたもので、被害者は完全に無関係な人物だという最悪な事態だったことが判明しました。

事件の経緯
CoD:WWII: わずか1.5ドルの賭け試合でスワッティング、無関係の男性が射殺される

    アメリカの28日午後、UMGというサイトで掛け金1.50ドル(約169円)の試合が行われる。
    敗北したチームの2人のプレイヤーM1ruhcleとBaperizerが激昂しお互いをTwitter上で挑発。
    M1ruhcleが無関係の近所の住所を自分の住所だと伝える
    Baperizerが、12月上旬にもテキサス州ダラスのイベントでもスワッティングを行ったと目されている人物(Swatter)にその住所を伝える
    依頼を受けたSwatterが、カンザス州の地元警察に「父が銃を持ち家族を人質にして自殺を計っている」と嘘の通報
        12月31日追記: 警察が通報の記録を公開し、「通報者自身が父の頭を撃ち、家族を人質にしている。 家にガソリンを撒いた。火をつけるかもしれない」と通報者が発言していたことが判明しました。
    SWATは通報を受けた無関係の住所に突撃、住民のAndrew Finch氏が玄関から出たところを射殺される。
    報道後、当事者のプレイヤー2人のTwitter凍結。その後削除。通報した犯人はIDを変更
    現在警察は、より詳細な調査を継続中。

偽の住所を公開したM1ruhcleは「誰かが自分をスワッティングしようとして、無実の男性が殺された」とツイート。 スワッティングを行った人物は「自分がSwatしたガキの家がニュースに出ている」、「自分は誰も殺していない、なぜなら銃を撃ったのは自分ではないし、SWATの一員でもないからだ」とツイート。 当事者達のあまりにも無責任極まりないツイートには言葉を失います。

Andrew氏の遺族が会見
突然命を奪われたAndrew Finch氏の遺族が会見に出席。 母親のLisa Finch(リサ・フィンチ)氏は「息子はゲームをしなかったし、スワッティングという行為の存在など知らなかった」と涙ながらに話しつつも、失望からの乾いた笑みまで浮かべ、怒りと混乱の様相が激しく伝わります。 またAndrew氏は銃を持っていたわけではなく非武装だったと伝えられています。また、Lisa氏は「息子は誤報で警察に殺害された」と警察の手順も厳しく批難しています。
「スワッティング」という行為が引き起こした今回の悲劇ですが、アメリカの警察はこれまでにも何度も無実の人間に危害、もしくは殺害を行ってしまったことや、Andrew氏へのSWATの対応が正しかったのかという点も合わせて、全米のニュースで注目される事件となっています。 地元警察は出動した隊員達の体に取り付けてあるビデオカメラの映像を公開しています。 (アメリカの警察はボディカメラの着用が義務付けられている)
(略)
スワッティング問題は度々目にすることがありますが、警察は全ての通報の真偽を確かめる余裕がないためにスワッティングが減ることはありません。 特にアメリカは銃の所有が信じられないほど簡単なせいで、ほぼ毎日の様に銃撃事件が発生しておりSWATの出動も頻繁にあります。 先日ある番組が13歳の俳優を雇ってお酒、タバコ、宝くじを購入できるかテストしたところ、どのお店の店員も販売を拒否しましたが、ガンショップで銃を買えるか試したところあっさり購入できてしまうという結果が出ています。
(略)

続報によれば偽の通報を行った容疑者は逮捕されたそうで、過去にも放送局への脅迫で逮捕歴があると言うことからもかなり筋金入りなのでしょうが、しかしこの場合誰がどういう罪でどの程度の処罰に値するものなのでしょうか。
もともとこの人物はこうした行為を行う存在だと知られていたそうで、もちろん直接の実行犯であるとは言えるのですが、そもそも彼をしてそうした行為を実行させたのはゲーマーBaperizerの軽率な行動であったわけです。
そして元々のトラブルの発端であるゲーム中でのトラブルを最初に引き起こし、また自らの住所と偽って赤の他人の住所を教えたM1ruhcleの責任を問う声も少なくないようで、まさかM1ruhcleもこの結果は想定外でしょう。
ちなみに同じゲーム内でのトラブルでやはりSwattingに至った別事件の場合、犯人は対戦相手のIPアドレスから住所を割り出したのだと言い、住所を明かさなければ大丈夫とも言い切れないところに恐さがあります。

誤報だろうが何だろうがいきなり武装警官隊が出動してきて、しかも場合によっては即射殺されてしまうと言う点ではいかにもアメリカらしいニュースなのですが、しかし偽通報自体は日本でも問題になっていることです。
昨今世界的なテロ頻発とも関連して、犯罪予告や怪しい通報などには警察のみならず世間も対応せざるを得なくなっており、数年前には人気漫画のイベントが脅迫により中止に追い込まれた事件もありました。
特に往年の名作映画「新幹線大爆破」よろしく時間も限られ、対応策も限定される状況での脅迫に対しどう対処すべきなのか、特に東京五輪など大規模イベントに関連して起これば大騒ぎにもなりかねません。

愉快犯も含めたこの種の行為に決定的な対策はないそうですが、誘拐事件などと同様こうした方法が有効であると判ればますます事件が続発する危険性もあって、マスコミが大げさに報じない方がいいと言う意見もあります。
また興味深い指摘として、この種の事件を行う犯人は必ずしも悪意があるわけではなく、むしろ当事者意識として正義感から行っている場合が少なくないと言う声もありますが、宗教絡みのテロと同様むしろそちらの方が厄介そうですよね。
なおこの種の脅迫で威力業務妨害と認められた場合3年以下の懲役または50万円以下の罰金になるそうですが、主催者や参加者から民事訴訟で訴えられる場合も少なくないそうで、大規模イベントともなると賠償額も大変な金額になりそうです。

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2018年1月 1日 (月)

今日のぐり:「いろり山賊 玖珂店」

新年あけましておめでとうございます。今年も当「ぐり研」をよろしくお願い申し上げます。
さて、毎年この時期になると風物詩的に取り上げられているあのニュースですが、先日その起源が報じられていました。

ああ!カピバラになりてぇ~(2017年12月22日NHK)

22日は冬至。きっと各地のNHKで冬至にちなんださまざまな話題を取材しているのだろう…。そう思った我々は驚きました。なんと、全国で9か所も、お風呂に入るカピバラの取材を予定していたのです。なぜこれほど話題になるの? 取材を進めると、あちこちでこんな心の声が聞こえてきました。「ああ!カピバラになりてぇ~」(ネットワーク報道部記者 飯田暁子 佐藤滋 野田綾)
(略)
そもそも、いつからカピバラはお風呂に入るようになったのか。私たちはその歴史から取材をはじめました。
「私たちがカピバラ風呂の元祖と名乗っています」
こう話すのは静岡県伊東市にある伊豆シャボテン動物公園の中村智昭園長。なんと35年も前からお風呂を楽しんでいると言います。
この公園は、日本が高度成長期に入り伊豆半島一帯がリゾート地として開発される中、昭和34年に世界中の珍しいサボテンや動物に親しむことができる観光施設として作られました。
世界最大のねずみの仲間カピバラの飼育もまもなく始まりました。
ところがカピバラは本来、ブラジルなどの南米の川や湖など水辺の草原に暮らしていて、水の中で泳ぐのは大好きですが、寒さは大の苦手です。
(略)
そんな35年前のある日。
飼育員がお湯で展示場を掃除していたところ、小さなお湯だまりにカピバラたちが集まりました。そして、お湯に足やおしりをつけて気持ちよさそうにしていたのです。
「もしかして、お風呂を作ったら喜ぶかも?」
飼育員はさっそく池の冷たい水を抜き、お湯を入れてみました。するとカピバラたちが我先にと大喜びで入浴したのです。それ以降、お風呂に入るカピバラの姿は伊豆の冬の風物詩となりました。
(略)

カピバラにすれば寒い日本の冬をやり過ごすための生活の知恵なのかも知れませんが、確かに何とはなしに癒される光景ではありますよね。
本日は全国でカピバラになりたいと願っている疲れた人々に一時の安らぎを与える意味で、あちらこちらから少しだけ微笑ましく感じるニュースを取り上げてみましょう。

「あなたのスーツの内ポケットからこんなものが……」 夫婦の修羅場漫画が意外なオチで「尊い」の声(2018年12月5日ねとらば)

 Twitterでさまざまな漫画を公開している「羊の目。」さんが、新作4コマ「夫婦と隠し事」を公開しました。妻が夫を問い詰める修羅場的なシーンから始まる、緊張感あふれた作品となっています。一体この夫婦はどうなってしまうんだ……と読み進めてみると、あー尊いなー! 尊いなこの夫婦はー!

 最初に妻が旦那に対し、「私たち夫婦は隠し事はナシにしようって約束だったわよね」と残念そうな表情で言い放つと、夫は「う、うん……」と動揺した様子。2コマ目では、「実はあなたのスーツの内ポケットからこんなものが……あなたと楽しそうに写真に写っているこの女性は……」と写真を取り出します。うおぉ、ヤバイ……!

 そして「シャシーン!!」の効果音とともに出てきたその写真に写っていたのは(略)

 このほっこりな内容に、ネット上では「ほんとすきすぎる」「ごちそう様!」「和む」「旦那さんかわいい」「リア充爆発しろ」「良い直弼」といった声があがっていました。

   

何がどう尊いのかは是非元記事から参照頂きたいのですが、しかし夫婦の間にもやはりなにがしかの秘め事は必要なのかとも思いますね。   
アメリカと言う国では広大な森林での火災がしばしば大変な騒ぎになりますが、こちらそんな大騒動の中での一コマです。   

炎に向かうウサギ…男性が保護 ロサンゼルス山火事(2017年12月11日BBC)

米ロサンゼルス周辺で150棟以上が焼失し、5万人以上が避難している大規模な山火事で、炎に向かって走るウサギを通りかかった男性が保護する映像がソーシャルメディアで広く拡散され、野生動物を保護することの是非も含めて話題となった。

国道101号沿いで6日にウサギを見つけた19歳の男性は、保護したウサギと子供たちを、炎が来ていない国道の反対側に放したと複数の報道機関に話している。

ちなみに現地ではこの行為に賛否両論集めているところですが、さすがに目の前を走り抜けるウサギがいれば放置は出来なかった状況ではないでしょうか。
同じくアメリカからのニュースなのですが、ウサギ一匹でも大騒ぎするお国柄ですから当然ネコ一匹にも大騒ぎすると言うことのようです。

登ったはいいが降りられない 猫を助けるプロの木登り(2017年11月3日BBC)

猫は木に登るのは得意だが、降りるのは実はそれほどうまくない。どんどん上へ上へと登ってしまい、降りられなくなることもある。

米ワシントン州には、高さ30メートルにもなる非常に背の高い木がいくつかある。そこにはまって動けなくなってしまった猫を、助けてくれる人たちがいる。

猫を愛する木登りのプロ、ショーン・シアーズさんとトム・オットーさんは、これは何とかしなくてはと思い立ち、「キャノピー・キャット・レスキュー」を立ち上げた。

すでに2000匹からのネコを救助したと言いますから商売のネタはどこにでもあるものですが、しかし意外とネコも抜けているところがあるものですね。
最後に取り上げるのも同じくアメリカからのニュースですが、何とも微笑ましい反則行為が話題になっています。

俺の姉ちゃんからどけ!姉のレスリングの試合中に弟が乱入、対戦相手に襲い掛かるというハプニング(2017年12月17日カラパイア)

 私は今までこれほどまでに弟に守られたことはあっただろうか?いじめっ子といじわる担任から弟を助けてやった記憶はあるけれど、弟に助けられた記憶が一切なさ過ぎて切ない。まあいいや、弟を等身大の人形として着せ替えゴッコで遊んでたからそれはチャラにしてやろう。
 兄弟、姉妹、姉弟、兄妹、様々なきょうだい構成があるが、小さい方の子が大きい方の子を助けるのは感動的だ。
 だがそれはいじめられているわけではなくちゃんとした試合だったのだ。

 5歳のライアン君のお姉ちゃんはレスリングの試合を行っていた。対戦相手は今まさにお姉ちゃんを倒そうとしていた。
 その瞬間、ライアン君は試合に乱入、対戦相手に襲い掛かったのだ。
 姉が対戦相手に足をとられ、倒されそうになったその瞬間「お姉ちゃんからどけ!」と叫びながらライアン君は試合に乱入、対戦相手に襲い掛かったのだ。
 なんという姉へ対してのきょうだい愛。
 大好きなお姉ちゃんが倒されるのを見ていられなかったのであろう。

 とはいえこれは試合でありスポーツである。
 結果的にお姉ちゃんは負けてしまったのだが、弟のことが気になってしまったのかもしれない。対戦相手の方だって気まずかっただろう。
 ということで家族愛にあふれる子どもがいる場合には、アグレッシブなスポーツ会場に連れていくのは控えた方がいいのかもしれない。

その状況は元記事の動画を参照いただきたいところですが、あえなくお姉ちゃんは負けてしまったのは残念でしたね。
しかし小さな体で立ち向かっていく根性があるのですから、いずれは自分も試合に出て堂々と勝つようになるのかも知れません。

今日のぐり:「いろり山賊 玖珂店」

かつて岡山県南部に存在した平田食事センターが閉店した際には多くの惜しむ声がありましたが、全国各地にそれぞれ名物となるようなお店はあるものです。
岩国市中心部から遠く離れたこちらのお店、山口県民もさることながらむしろお隣広島県民に人気だとも聞くのですが、ともかくも今回お邪魔してみることにしました。
しかし何もない山の中に突然出現する異空間ぶりは、もう何なのでしょうかこの何とも言いがたい独特の雰囲気と言い、皆が皆写真を撮りまくっていましたがそれはインスタ映えするわと納得しますね。

それなりにメニューの種類もあるのですが圧倒的な名物は山賊焼と山賊むすびだそうで、ちなみにコンビニにも売っている山賊むすびの発祥はこちらだと言う話です。
こちらのオリジナル山賊むすびは鮭、昆布、梅と言う中身がどのように山賊と関係があるのかは不明ですが、しかしコンビニ版はあれでもサイズ的には遠慮しているのだなと言うことが判る大きさでした。
味は別にどうこうと言うこともないのですが、海苔が湿気てくると妙に食べにくいのが難点で、深めの籠に入っていてくっつきやすいこともあり、この辺りは昔ながらの竹の皮の方がありがたかったですかね。
山賊焼とは長い串に刺した骨付き鶏もも肉を炭火でじっくりと焼き上げたもので、タレは甘辛い醤油ダレですからまさに巨大な焼き鳥とでも言うべきものでしょうか。
炭火でうまく焼き上げているせいか、とにかく皮の香ばしさが印象的なのですが、身も固くなっていないですし肉厚もあるだけに、ちょっとくどいくらいのタレにも関わらず肉の味も十分楽しめます。
ただこの串に刺して焼いた肉と言うもの、昔から映像などではよく見るのですが実際に食べて見ると案外とこれは食べにくいのだなと、妙なところで実感するものがありますね。

接遇面ではまあこんなものだよねと言う感じですが、オーダーするのに名前を求められると言うのは実名でなくてもいいとは言え、今どきちょっとドキドキしますよね。
それにしてもこの店構えは何とも言いがたいですが、古風な外観に反してトイレなどは意外と近代的で、混雑時にも弁当を扱うお土産売り場もあるので、ドライブイン的な用途にも合いそうですね。

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