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2017年11月 3日 (金)

通販の配達料金はいくらが妥当か

このところ宅配便業界では増え続ける荷物取り扱いに悲鳴を上げていて、その大きな理由の一つに増え続けるネット通販配送業務があると言いますが、今春には大手宅配便会社が大手ネット通販会社の取引を縮小する方針と伝えられたのは記憶に新しいところです。
通販の場合受け取りの不確実性から何度も再配達を強いられるなどの問題もありますが、大きな問題の一つに配達の料金をどのくらいに設定すべきかと言う点が有り、当然ながら通販会社とすれば少しでも安くしたい、出来れば文字通り送料無料が望ましいわけです。
ついつい送料無料の通販を選んでしまうと言うユーザー側にもこうした点への反省もあって、たびたび妥当な料金とはどの程度なのかと言う議論が行われてきましたが、先日とある業者が非常に興味深い社会実験とも言えることをやったと話題になっています。

「ゾゾタウン」の“送料自由”、0円を選んだユーザーは全体の35%(2017年10月3日WWD)

 ファッションEC「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するスタートトゥデイが1日に発表した“送料自由”サービスについて、0円(送料無料)を選択したユーザーが全体の35%だったことを前澤友作・社長が自身のツイッターで明かした。この結果は2日12〜19時の平均値という。同時に前澤社長は、ユーザーの設定した金額が宅配業者への実質の支払い金額を超えた注文の割合は、同じ時間帯で全体の0.2%だったと投稿。上回った金額(スタートトゥデイのもうけ)は今後の物流サービス拡充の資金にあてるとした。

 “送料自由”は1日に試験導入したサービスで、ユーザーが商品購入後の画面から自由に送料を決めることができるもの。0〜3000円で自由な金額を決められるが、初期設定は400円になっている。発表後にはネットでも賛否が分かれたが、「多く払った分はきちんと宅配業者に支払われるのか」という疑問の声も多く見られた。

「ゾゾタウン」“送料自由”の平均は96円、都道府県別では近畿2府3県がワーストに(2017年10月24日WWD)

 「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するスタートトゥデイが10月1日に開始した“送料自由”サービスの利用データを公表した。集計期間は10月1日正午~23日午前0時。この期間の平均送料は96円(税込)で、送料0円を選択した注文は全体の43%だった。

 また、都道府県別の平均指定送料も公表。1位は福島県の111.73円で最下位の47位は奈良県の86.05円。ワースト5を京都府、滋賀県、兵庫県、大阪府、奈良県と近畿地方が占める結果となった。

「送料自由」関西人は安く設定…下位5位を独占(2017年10月28日読売新聞)

 ファッション通販サイト「ゾゾタウン」で1日から、購入客に送料を決めてもらう取り組みを試行したところ、都道府県別ランキングで金額の安い下位5番目までを、奈良県や大阪府など近畿5府県が独占した。

 送料を0円から自由に設定できる仕組みで、現在も続けている。サイト運営会社のスタートトゥデイが23日までの状況を調べた結果、平均額は奈良県が86・05円で最下位の47位。46~43位は大阪府、兵庫県、滋賀県、京都府の順だった。和歌山県は40位。1位は福島県の111・73円で、2位に岩手県、3位に青森県が入るなど、東北地方の金額が高かった。全体の平均額は96円で、0円と設定した人が43%を占めたという。

 関西人は倹約意識が高い一方で、大事な場面では大盤振る舞いする人も多いとされる。「関西人の正体」などの著書がある国際日本文化研究センターの井上章一教授(風俗史)は「面白いデータだが、婚礼や誕生日など贈答関係の支出では、違った結果になるかもしれない」としている。

都道府県毎に支払い額がかなり違うと言うのも興味深い話で、特に関西地区が下位を独占していることに関しては様々な意見を持つ方々も多かったようですが、送料自由化と言っても通販業者に支払う料金での話で、宅配業者には規定の料金が払われているようです。
逆に言えば規定の料金だけしか払わなかったとなると、仮に実際の送料よりも高い平均値がついた場合どうするのかですが、この場合通販会社の儲けにすると言うことですから、配達を行う宅配業者としてはひとまず定額の料金だけで我慢するしかないと言うことですね。
この料金負担の方法も例えば宅配便の受け渡し時での支払いと言ったことであれば、より高い値付けが多くなった可能性もありそうですが、その場合タダでさえ忙しい宅配便スタッフに余計な仕事を増やすことになりますから、この辺りが妥当な対応なのかも知れません。

この結果をどう考えるかですが、宅配便や郵便小包の最も小さい60cm角のサイズで送料がおおむね600円台だそうですから、平均で100円そこそこと言うのはやはり相場と比べるとずいぶんと安く見られているとは言える金額ですよね。
送料0円を選んだツワモノも相当数いたと言う事で、一体他人の労働への対価をどう考えているのか云々と言う意見も少なからずだったようですが、多くの通販業者が一定金額以上で送料無料とやっていることから、同じ感覚だったのかも知れません。
なおこの会社ではその後、送料を一律200円に設定したと言うことですが、価格競争の激しい通販業界で誰がどの程度の送料を負担するのかと言う問題に対しての、一つの問題提起になったと評価するべきなのでしょう。

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コメント

一義的には、通販業者と輸送業者の契約の問題でしょう。
送料無料といっても実際には輸送コストは販売価格に含まれているわけで、エンドユーザーとして送料無料に後ろめたさを感じる必要はないと思います。

ちなみにAMAZONの問題点は、受け取りを日時指定すると送料が有料になる点ですね。
再配達が増えるようにAMAZONが仕向けていると言えましょう。

投稿: JSJ | 2017年11月 3日 (金) 14時51分

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