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2017年8月 9日 (水)

関わりたくはないが見ている分には面白い進歩的な人々

今日はまたしょうもないニュースを取り上げてみようかと思うのですが、ひとまず本題に入る前に先日ちょっとした話題になっていたこちらの記事を紹介してみましょう。

サメ出没の原因は鯨増加?=豪環境相が調査指示(2017年8月2日時事ドットコム)

 【シドニー時事】反捕鯨国オーストラリアのフライデンバーグ環境相は政府系研究所の連邦科学産業研究機構(CSIRO)に対し、海岸でのサメ遭遇事故増加と鯨の生息数増加に因果関係がないか調査するよう指示した。オーストラリアン紙が2日までに報じた。

 環境相は西オーストラリア州で、サーフィン中にサメに襲われて死亡した若者の近親者と面会し、対策強化を約束した。同州内だけでも、2000年以降に15人が犠牲になっている。
 サメの襲撃が増えたのは、沿岸で鯨が増え過ぎた結果、鯨を捕食するホホジロザメも集まってきたのが一因との指摘があるという。厳格な鯨保護で生息数が増えたことが襲撃増加の遠因になった可能性があるようだ。
 対策として、「ホホジロザメを保護対象から外し、捕獲すべきだ」という声もある。豪州は鯨保護に熱心だが、生息数を調整するためとして、カンガルーやコアラの殺処分は行っている。

オーストラリアと言えばともすれば狂信的とも言える行動に走るほどの反捕鯨国として知られていますが、反捕鯨自体は国の方針でいいとして、その結果こうした事態が起こることも仕方がないことではありますが、さてこの場合サメも間引くべきなのかどうかです。
ちなみにホホジロザメも非常にその生存頭数の減少が危惧されているサメなのですが、残念ながら正確な数を示すデータがないのだそうで、直ちに絶滅を心配するような科学的な根拠がないのだから殺してもいい…と理屈は付けられるものなのかも知れませんけれどもね。
いずれにせよ特定の生き物を保護する一方で特定の生き物は殺してもいいと言った考えはレイシズムに直結するだけに、恣意的な理由によって行われる場合には特に注意が必要ですが、一部の方々はまさしくその恣意的な理由を振り回すことを得意としているようです。
日本でも近ごろでは一部地域を中心に話題になる方々がいらっしゃいますが、海外では時に考えられないような行動に出る手合いがいらっしゃるそうで、先日こんなびっくりニュースが報じられていました。

精肉店に「反肉食」の警告掲示、愛護団体抗議でやむなく 米加州(2017年08月07日AFP)

【8月7日 AFP】超進歩的な米カリフォルニア(California)州の都市では時間の問題だったのかもしれないが、ある高級精肉店が、肉を食べるのは残虐だと警告する張り紙を店頭に掲げ、常連客を驚かせている。

注意:動物には生きる権利がある。どのような方法であれ、動物を殺すことは暴力で不当だ

 こんな掲示を出したのは、進歩的な大学都市として知られるカリフォルニア州バークレー(Berkeley)の精肉店「ザ・ローカル・ブッチャー・ショップ(The Local Butcher Shop)」。店の窓に張られた掲示は、ここ4か月にわたって店先で抗議活動を展開してきた動物愛護活動家らとの「和平協定」の一環だという。

 この精肉店では毎週、日曜日に食肉処理の講習会を開いているが、動物愛護団体「ダイレクト・アクション・エブリウエア(DXE)」が店先を封鎖してこれに抗議。時には活動家が血のりをまとった裸体をラップで巻いてデモを行うこともあった。

 夫と共同で店を営むモニカ・ロッチーノ(Monica Rocchino)さんは途方に暮れ、DXEの活動家と話し合うことを決めた。「彼らはバークレーを『無肉都市』にしたいと主張し、私たちの店を閉店に追い込む用意があると言った」とモニカさん。どうすればいいのか尋ねると、検討すると答えたが、その後も抗議は続いた。

 迷惑した近隣住民も怒りを募らせ、付近の店から客足が遠のくなど影響が広がるに至って、「完全にベジタリアンの精肉店になるか、講習会をやめるか、動物には生きる権利があるという張り紙をするか、そのどれかを選ぶしかなかった」とモニカさんはAFPに語った。

 とはいえ、この張り紙では白黒をはっきりつけたがっているDXEをなだめることはできないだろうとモニカさんも分かっている。「彼らが問題にしているのは、動物を殺しているかどうか。その信念は理解できるが、考えを他人に押し付けるのは別問題だ」とモニカさんは話した。

 DXEのマット・ジョンソン(Matt Johnson)代表は「誰を敵視しているわけでも、精肉店を嫌悪しているわけでもない。動物を愛しているだけだ」と主張している。

完全にベジタリアンの精肉店なるものがどのようなものなのかは正直理解しかねるのですが、しかし幾ら進歩的(苦笑)なカリフォルニアだと言っても無肉都市などと言うことを言い出して社会的支持を得られるものなのかと言う疑問は抱くところでしょう。
この種の方々の考え方でよく理解できないのは、その保護対象となる生物が特定種に偏っていて、その他の生物に対しては全く保護する必要がないと言う考え方にどのような根拠があるのかと言う点ですが、実際のところ彼らは蚊やゴキブリに対してどんな態度で接するのでしょうね。
そもそも調理などで火を通したりするだけでも数限りない微生物の大量虐殺をその都度行っているわけで、日々生きていく上で保護すべき対象と保護しない対象を彼らがどのように決定しているのか、その法則性の一端なりと開陳して頂ければ主張に対する理解も進むのかも知れません。
しかしこうした生物種差別主義者が日本ではさほど大きな支持を得ていないらしいのは喜ぶべきことですが、時にはこうした方々が病院に乗り込んできて「アルコール消毒ハンタイ!抗生物質投与ハンタ-イ!」などと叫び回ってくれれば、野次馬的興味としては面白そうですけれどもね。

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コメント

なんで通報しない?

投稿: | 2017年8月 9日 (水) 08時23分

↑アメリカには威力業務妨害罪ってないんですかねえ…?(困惑
つーこってここはアメリカ人らしく腰に下げた黒光りしたリアルな鉄で射殺しようw(提案

投稿: 10年前にドロッポしました。 | 2017年8月 9日 (水) 10時44分

地域住民の空気次第では忖度したと言う可能性もありますが、アメリカなら民事で十分追い込めそうなケースに思えるのですが。

投稿: 管理人nobu | 2017年8月 9日 (水) 12時52分

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