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2017年7月

2017年7月31日 (月)

沖縄離島でまたしても医療を巡る異常事態が話題に

先日沖縄県は北大東島で、飲酒運転の島民の車にぶつけられた島内唯一の女医が「通報したらどうなるか分かるよな」などと脅迫され、島外に逃げ出さざるを得ないと言うびっくりするような事件があったことはご記憶のことかと思いますが、背景には沖縄独自の交通事故解決法の習慣があったとも言います。
いずれにしても地元民からこうした対応を取られてはおちおち島外から赴任するのも難しい話ですが、先日今度は同じく沖縄県は石垣島に近い竹富島において、こんなびっくりするような状況が続き島民と医師が困惑していると言うニュースが出ていました。

軽症なのに「救急ヘリを」 竹富診療所、観光客対応に疲弊(2017年7月29日琉球新報)

 【竹富島=竹富】年間約50万人の観光客が訪れる竹富町竹富島で唯一の医療機関である町立竹富診療所が、一部の観光客の過大な要求に悩んでいる。軽症にもかかわらず夜間に「救急ヘリを呼んでほしい」などの求めがあるなど、現場が疲弊しているという。診療所は「離島の医療資源は限られており、そのことを知った上で宿泊してほしい」と訴えている。

 竹富診療所は所長の石橋興介医師(38)と看護師、事務職員の3人で運営されており、診療時間外の救急診療では、3人に加えて日中は別の職を持つ消防団員も駆け付ける。
 一方で、島内ホテルの宿泊客の一部からは「コンタクトレンズが外れない」という相談や、微熱で必要性が低いにもかかわらず夜間の診療を求められるケースもあり、その中には「船をチャーターしてほしい」「ヘリを呼んでほしい」などと要求をする観光客もいるという。

 竹富島では2009年4月~11年4月の2年間と14年7月~15年3月の9カ月間、常勤医が不在だった。石橋医師は「歴代の医師が抱えていた問題で、所長を離れる要因の一つになっている」と語る。「むちゃな要求をする観光客は感覚的に増えている印象がある」とする。
 「観光客はもちろん大切だが診療所は本来、島民のためにある。島民が診療所の負担を考えて急診を控える一方で、一部の観光客が安易に急診で夜間に呼び出す現状を知ってほしい」と強調する。

 竹富公民館長の上勢頭篤館長は「負担がさらに増えた結果、医師がいなくなって困るのは島民だ。観光客も都会感覚での急診は控えてほしいし、ホテルなどのオーナーも宿泊客に安易に急診しないよう呼び掛けてほしい」と求めた。(大嶺雅俊)

「救急ヘリを呼べ」観光客のモラルに、沖縄・竹富島の医師が「疲弊」訴え(2017年07月26日ハフィントンポスト)

沖縄・竹富島でたった1つの医療機関、竹富町立竹富診療所が、一部の観光客が無理な要求をしてくることで「スタッフが疲弊している」とFacebookで悲痛な訴えをしている。投稿した診療所の唯一の常勤医、石橋興介さん(38)は、ハフポストの取材に対して、「離島の医療資源は限られている。出来ないことが多いことを理解して、マナーを守って欲しい」と話した。
(略)
——投稿されたような観光客のモラル問題はいつ頃から浮上したことなのでしょうか?
実はずっと歴代の医師が同じ悩みを抱えています。石垣島から一番近い離島で、島の規模に対して非常に多くの観光客が訪れるからです。

——どんな患者さんに困っておられますか
日中は、白砂の道を自転車で走って転んだ、であるとか、熱中症などによる脱水症状などの訴えが多いですね。これは注意すれば防げる可能性があります。
投稿したような、軽症にも関わらず「船をチャーターしてほしい」「ヘリを呼んでほしい」という無理な訴えがあるのは主に夜間です。高級リゾートに宿泊していて「金ならあるんだ」と言う人もいましたし、軽症なので緊急搬送などは不要と診断しても「あなたは(特定の病気の)専門医じゃないから信じられない」となじられたりしたこともありました。

——ちょっと信じられないような事態ですね...
万一、命に関わるような事態には、船などでの救急搬送も不可能ではありません。しかし、観光客の方には、離島はリスクだということを知ってもらいたい。限られた医療資源を大切に使うために、観光で来る方にも理解とマナーが大切です。
私がもう1つ訴えたかったことは、島の人たちは診療所を維持するために我慢している、ということです。
島の人たちは医者がいなくて、不安な苦しい暮らしを強いられた経験がありますから、無茶なことは言いません。週末に体調を崩しても、迷惑をかけてはいけないと診療所に連絡せず、「よく我慢したな」と思うような方さえいました。
島の診療所は本来、そういう島の方たちの健康を維持するためにあって、私もそのために働いているんです。

竹富島と医療

竹富島は石垣島から高速船で約10分。昔ながらの沖縄の町並みが残る島として近年、人気が高まっている観光地だ。
島の人口は364人(2017年1月末)。これに対して観光客は年間約48万2000人(2016年)が訪れる。1989年の約8万6000人から5倍近くに増えており、観光の環境は激変した。
島で唯一の医療機関である町立竹富診療所は、2009年4月〜2011年4月の2年間、2014年7月〜2015年3月までの9カ月間、常勤医が不在だった。
福岡県内の医療機関に勤務していた石橋さんが2015年の4月に常勤医として着任し、現在は医師、看護師、事務職員の3人で診療所が運営されている。夜間の急患の際には3人に加えて、ボランティアの消防団員が駆けつけることになるという。
石橋さんは診療以外にも、65歳未満の死亡率が高いなどの健康課題を解決するため、島をあげての予防医学活動に取り組んでいる。

しかしヘリを呼べ、船をチャーターしろとはずいぶんと豪勢な話のように聞こえるのですが、無駄にお金を持った観光客が多いと言うこともこうした傾向に拍車をかけていると言うことなのでしょうか、地域経済に大きな影響力を持つだけに観光産業の在り方も問われるところですね。
個人的に気になったのは地元観光業界や自治体などが島の医療体制に関してどのようなアナウンスをしているのかで、例えばどこかのリゾートホテルなりが「離島ですがいざとなればいつでも救急ヘリで即搬送!安心の医療体制!」などと宣伝していたりと言ったオチはないものかと言うことです。
いずれにせよ大ざっぱに記事を分類するならば全国どこにでもあるコンビニ受診や安易な救急搬送要請と同じ文脈で語られそうな話であり、当然ながらそれぞれの地元でそうした習慣を持ち込んだ観光客が旅先で同様の振る舞いに及んでいる可能性が高いと言う想像も出来ます。
その結果医療崩壊だ、救急破綻だと言われる状況に陥りつつあるのもこれまた全国共通の課題と言っていいと思いますが、旅の恥はかき捨て的な感覚でいるからなのか、高い料金を払っているから当然と言う考えなのか、ともかくも地元では大迷惑であると言うことです。

この種の問題で思い出すのが山岳や海難救助に関して同様に、あまりに安易にリソースを浪費している人々が存在すると言う問題ですが、こちらはつい先日山岳救助ヘリ有料化を巡る議論について紹介したように、当事者にリスクマネジメントについて再考させる契機になるとも期待されています。
ただ一般に全国どこでも無料で好き放題に救急車が呼べると言う状況の中で、離島でだけ救急搬送に高い料金を取るのは不公平ではないかと言う議論も当然予想されるわけで、この辺りは全国統一料金で同じ医療を提供している建前の皆保険制度が産んだ弊害とも言えるかも知れません。
それならいっそこの際に救急車も有料化してしまえと言う声も出てきそうですが、これまた根強い反対意見があるように未だ具体化に向けた話が進んでいないところで、意識低い系の方々に性善説的な対応がどこまで可能なのかと言う懸念は当面続きそうな気配ですね。

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2017年7月30日 (日)

今日のぐり:「台湾料理  四季紅(シキコウ)/金源 玉島店」

過ぎたるは及ばざるがごとしと言う言葉がありますが、たまにならともかくあまりやり過ぎると世間的にも問題視されると言うニュースが出ていました。

「ぐらぐらしてたので…」歯科検診で勝手に児童30人の乳歯抜く 姫路の小学校(2017年7月13日産経新聞)

 兵庫県姫路市は13日、市立安室東小(同市田寺東)で歯科検診の際、学校歯科医が2~6年の児童30人の乳歯計36本を無断で抜いていたと発表した。歯科医は「ぐらついていたので、よかれと思ってやった」と説明しているが、ショックを受けている児童もおり、市は夏休みに入る21日以降、学校にカウンセラーを派遣し、希望する児童の心のケアにあたるという。

 市によると、歯科検診は6月14、15日に全校児童を対象に保健室で実施。平成19年から学校歯科医を務めている市内の40代の男性開業医が、ぐらついている乳歯に診療器具「探針」の先端のかぎを引っかけて抜いた。出血した児童もいた。

 同15日に保護者から「希望していないのに子供が歯を抜かれた」と連絡があり、発覚。検診では治療行為は認められていないが、歯科医は「永久歯への生え替わりをスムーズにするため、よかれと思ってやった。軽率だった」と話したという。

 市教委健康教育課は「あってはならない行為。今後は市の歯科医師会と連携し、適切な検診の実施に努めたい」としている。

健診中たまたま一人二人の歯が抜けてしまったと言う程度ならまだしもだったかも知れませんが、ここまで大々的にやってしまうとさすがにいささかどうよ?と言うことでしょうね。
本日はうっかり後に続く軽率な歯科医の先生が出て来ないよう注意頂く意味も込めて、世界中からそれはさすがに程度が過ぎたと言うニュースを取り上げてみましょう。

60代女性が高校「替え玉受験」か 合格取り消しへ(2017年7月28日朝日新聞)

 北海道教育委員会は28日、2013年3月の道立網走南ケ丘高校(網走市)の定時制2次募集の入学試験で、70代の女性受験者に代わって別人が受験して合格する「替え玉受験」があったと発表した。ただ、合格した女性は一度も学校に通わずに13年5月に退学した。道教委は合格を取り消す方針だ。

 道教委によると、試験は面接だけで、受験者の70代女性が当日に体調を崩し、血縁関係にある60代女性が面接を受けたとみられる。学校側は控室や面接室で名前などを確認したが、写真台帳との照合が不十分で別人と思わなかったという。

 60代女性は同校の定時制教育を支える団体のメンバーで、70代女性に出願を働きかけていた。昨年11月に同校関係者から情報が寄せられ、道教委が調査したところ、70代女性は面接を受けていないことを認めたという。60代女性はあいまいな話をしているという。

 同校の定時制の定員は40人だが、当時の入学者はこの女性を含めて10人。その後も定員割れが続いており、今年度の入学者は5人だった。(芳垣文子)

しかし70代の高校受検者と言うのもなかなか見かけませんが、この60代替え玉受検者も下手をすると日本記録レベルであるかも知れませんね。
道路上の落下物で通行止めと言うことは時折あることですが、こちら滅多にないものが散乱した結果阿鼻叫喚の地獄絵図だったと言うニュースです。

卵9千個散乱、9時間以上通行止め トレーラーなど4台衝突 茨城・常磐道(2017年7月15日産経新聞)

 15日午前3時15分ごろ、茨城県つくば市南中妻の常磐自動車道上り線で、大型トレーラーや大型トラックなど4台が絡む多重事故があり、大型トラックの男性ら3人が軽傷を負った。

 県警高速隊によると、大型トラックの積み荷の卵約9千個が路上に散乱。桜土浦インターチェンジ(IC)-谷田部ICが9時間以上、通行止めとなった。

 現場は片側3車線の直線。大型トレーラーがトラックに追突した後、卵を積んだ大型トラックなどが相次いで突っ込んだ。高速隊が詳しい事故原因を調べている。

たまたま通りかかった目撃者談によればそれはそれは大変な状況だったそうですが、この時期だけに路上に落ちた卵はすっかり火が通ってしまったでしょうかね。
ドバイと言えば非常にバブリーな都市として近年知られるところですが、そのドバイでは何もかも規格外であると言うことを示すのがこちらのニュースです。

ドバイの乞食が月収825万円と話題に! それ目的で入国する人まで(2017年6月3日ゴゴ通信)

中東のドバイは世界で最も豊か国として知られている。その豊かさは想像を超越しており、乞食がお金をとんでもなく稼ぐことでも知られている。
ドバイのメディア、ガルフニュースは面白い統計調査を発表。ドバイの自治国と共同で約60人の乞食を相手に月の収入を調査。
結果は驚くべき事に、物乞いだけで月に27万ディルハムを得ていたという。日本円に換算して825万円(2017年6月3日現在)。

これらの乞食の中には、この収入を目的として入国した人もいた。数名の乞食は事業や観光ビザを受け、パスポートを所持していた。
地方時期当局は「乞食の大半が3ヶ月のビザを所有し合法に入国後に、ビザの期限が切れるまで、できるだけ多くのお金を稼いでいる」という事実を発表。

実際にアラブドリームを実践するために密入国した外国人もいるという。この外国人は中国の10代の少年で、昨年6月に上海国際空港の塀を越えてドバイ行きの旅客機に乗ろうとしていた。
しかし、彼の夢はそれほど長く続かなく、旅客機がドバイに到着後に警察に即摘発されたのだ。密入国を計画した10代の彼は「違法であることは知っていたが、未成年者であるため、逮捕は免れられると考えていた」と語った。
このようにドバイは乞食行為だけで、毎月平均825万円が稼げてしまう国なのである。

ザカートと言う宗教的慣習もあることとは言え、恐ろしいことに最多でと言うのではなく平均値でこうだと言うのですが、それは確かに密入国でも何でもしたくなる話ですよね。
同じく宗教と関係していると言えるのがこちらの話ですが、あまりにも人間離れしすぎていると話題になっていたニュースです。

80年近く飲まず食わず インド苦行者 医師らを仰天させる(2017年07月11日大紀元)

 人間は一生飲まず食わずで生きていけるのでしょうか? 87歳のインド苦行者プララド・ジャニ(Prahlad Jani)さんは70年以上、食べ物も飲み物も一切口にしていませんが、健康な状態を保っています。

 ジャニさんの話を検証するため、医師たちは彼に、アフマダーバード市(Ahmedabad)のスターリン病院(Sterling Hospital)に入院してもらいました。24時間体制の監視の下で、医師たちはジャニさんを観察。驚いたことに、15日間まったく飲食を摂らなかったジャニさんは脱水症状になっていないばかりか、健康状態はいたって良好だったのです。
 さらに医師たちを驚かせたのは、ジャニさんが入院中に一度も排泄をしていなかったこと。医師たちはジャニさんの膀胱内の尿容量を朝晩に測定しましたが、彼は体内で尿を吸収しているようでした。ジャニさんの養生の秘訣は、瞑想、ヨガ、チャクラ脳活性健康法ですが、なぜ絶食しても生存できるのかについては、科学的に分かっていません。

 神経科医のスディール・シャー氏(Sudhir Shah)は記者会見で、「生物学の科学的視点からは、奇跡を目撃したと言えます」と話しました。
 一方、インド国防局生理学学会(Defence Institute of Physiology)の イラバジャガン博士(G. Ilavazhagan) は、ジャニさんのケースを研究すれば、自然災害などの食料不足の時に生存率を上げるだろうと話しています。

高齢になりますと食事を食べても食べなかったことに出来る能力が開花する場合もあるやに側聞するのですが、どのような原理でこうした奇跡が成り立っているのか興味深いですね。
最後に取り上げますのはしばしばありがちな現象ではあるのですが、幾ら何でも限度があるだろうとも感じてしまうびっくりニュースです。

英眼科医、女性の目からコンタクトレンズなんと27枚を摘出!(2017年07月16日スプートニク)

英国で眼科医が、女性患者の目から27枚もの外し忘れのコンタクトレンズを発見した。英国検眼協会が発刊する専門誌『Optometry Today』が報じた。

女性は、白内障手術のために医者を訪れた。医者は検査中に、眼球上の青がかった膜に意識を向けた。
明らかになったところ、女性(67)の目には27枚ものコンタクトレンズが残っていた。女性は露ほども疑っていなかったという。
最初の検査で17枚のコンタクトレンズが摘出。2回目には残りの10枚が取り除かれた。女性は、目のかゆみが歳によるものだと考えていたと語った。

同誌によると、女性は1日使い捨て用のコンタクトレンズを35年間使っていた。
手術を行った眼科医は、今までこのようなケースに遭遇したことはないと認めた。

記事を見ますとずいぶんと年季の入っていそうなレンズばかりが並んでいるのですが、しかし27枚も入っていても気がつかないものなのですね。
致命的な状況にならずに済んでよかったと言えますが、どのような形で収まっていたものか見てみたいような見たくないような気がします。

今日のぐり:「台湾料理  四季紅(シキコウ)/金源 玉島店」

最近は中華料理ではなく台湾料理と言う看板を掲げているお店も多いのですが、こちら倉敷市西部の玉島地区中心部に位置する台湾料理店です。
だたお店の名は四季紅が正しいようなのですが、何故か看板には金源と表記されていて、このあたり何がどうなっているのか謎めいていますよね。

ひとまずごくベーシックなメニューとして海三鮮炒めと炒飯を頼んで見たのですが、まずはいわゆる海鮮炒めながら三鮮とある通り、三種類の具材が炒められているようです。
炒め物としてはしゃっきり炒まっているし味もそう悪くないんですが、なぜか微妙に寂しい感じがするのはスープの味が物足りないのと、この見た目の地味さにあるのでしょうかね。
この海三鮮炒めもそれなりにボリュームがあってすでに十分満腹しそうなものですが、遅れて登場した炒飯の方はさらに輪をかけた量で、正直後悔しなかったと言えば嘘になります。
炒飯として炒め具合など調理面は問題ないものの、味はよく言えば家庭的と言うのでしょうか、個人的には同じく大盛りで有名な岡山市内の「梶屋」の味を少し連想しました。
とは言えこの炒飯だけでもそこらの大衆店の2人前くらいのボリュームがあるので、この価格も込みで考えれば非常に割安な気はしますでしょうか。

基本的にセットメニュー中心のようで、聞いたところでは安くて量が多いのが売りなのだそうですが、席に着きオーダーをするまでの短時間に限っても意思疎通に激しく不安が感じられました。
店内をみてもおじさんとおばちゃんだけでやっているようで、ちょっとチェーン店とは思えないような雰囲気なのですが、それだけに混雑時には手が回らない様子が見られます。
ちなみにこちらのお店、食べ放題も出来るのだそうですが、今回の件から類推するによほど大人数で来ないとあまり沢山のメニューは食べられないのではないかと言う気がしますね。

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2017年7月28日 (金)

世間では体操一つとっても業務の一環なのだそうで

新入社員を自殺にまで追い込んだ大手広告代理店の違法残業問題で、裁判所が略式起訴を認めず正式の裁判を行うことになったことが話題となっていて、今の時代違法な労働行為に対しては断固たる態度で臨むべきであると言う新常識が定着しそうな勢いです。
そんな中で非常に盲点と言うのでしょうか、確かにそれはその通りだと多くの人々が改めてその違法性を認識したと言うニュースが出ていたのですが、本日まずはこちらの記事から紹介してみましょう。

スズキ相良工場 残業代未払い(2017年7月24日NHK)

浜松市に本社を置く自動車メーカーのスズキが牧之原市の工場で朝の体操や朝礼を労働時間に含めていなかったとして労働基準監督署から是正勧告を受け、従業員に未払いの賃金およそ1000万円を支払ったことがわかりました。

是正勧告を受けたのは牧之原市にあるスズキの相良工場です。スズキによりますと相良工場では、始業時間の前に行っていたおよそ10分間の体操や朝礼について労働時間に含めていなかったということです。
従業員からの情報で島田労働基準監督署が立ち入り調査を行い、先月、体操や朝礼の時間を労働時間として把握するよう是正勧告を行いました。

勧告を受けてスズキは工場内で働く従業員のうちおよそ500人に対し、今の勤務制度になった去年6月からことし2月までの未払い分の賃金、あわせておよそ1000万円を今月支払ったということです。

スズキは「今後は適正な労働管理に努めてまいります」とコメントしています。

もちろん世界的な大企業であるからこそ敢えて厳しく取り締まったと言う面もあるのでしょうが、伝統的に正式な始業時間前に行われることが多かっただろうこの種の活動に対して、正式に業務の一環であると認定されたことの意味は小さくないように思います。
朝礼やラジオ体操も業務扱いされるのですから、ましてや始業時間前に行われる朝のミーティングなどは当然業務の一環と見なされるべきだろうと思うのですが、果たしてそこまできちんと業務手当が出ているものかどうか、各企業はもう一度見直してみる必要がありそうですね。
いずれにせよ世間ではすでにこれだけ業務について厳しい在り方が追及されるようになっていると言うことですが、そんな中で相変わらず後ろ向きな態度が目立つ某業界では、先日研修医の過労死まで出した施設のトップが未だにこういう認識を公言しているそうです。

病院の責任と「働き方改革」のジレンマ - 片柳憲雄・新潟市民病院院長に聞く(2017年7月23日医療維新)

 2016年1月に後期研修中の女性医師が過労自殺し、2017年6月に新潟労働基準監督署から長時間労働是正などの勧告を受けた新潟市民病院。新潟市は勧告を受けて6月、「緊急対応宣言」を出し、紹介状なしでの外来受け付けを取りやめるなどの対応策を打ち出した。3次救急や周産期医療を担う自治体病院としての責任がある一方で、社会問題となっている「働き方改革」を進めなければならない。院長の片柳憲雄氏は「ジレンマがある」と言い、頭を悩ませている(2017年7月20日にインタビュー。計2回の連載。「緊急対応宣言」は新潟市のホームページ)
(略)
――時間外労働の算定に当たって、どこまでを「労働」とするかという基準はありましたか。

 「業務」と「自己研鑽としての研修」は今までも分けていたのですが、今回のことがあって、徹底しました。「業務」は、当直も含めた診療、診療に関わる検討会、患者の診察後に手術が必要と判断した場合に準備も含めて手術開始までの待ち時間や、患者さんが亡くなったときなどの待機時間、病院から指定された医療安全や感染管理などの研修会、それ以外で上司からの指示があった場合。これを時間外労働として算定します。

 「自己研鑽としての研修」は専門医を取るための学会や研究会の準備、手技のトレーニング、ビデオや参考書、学会誌などでの勉強、文献検索、そういったものを自己の研修として指示しています。そこを分けないと、管理も始まりませんので。これはずっと医局の医師には言ってきましたが、今年4月の医局総会で改めて確認をしました。

 また、これまでは、業務をして勉強をして、また業務をして、と混在していたので、是正勧告を受けてからは、「勉強は業務が終わった後にやる。場所も、時間外労働は患者のいるところ、つまり病棟や手術室でやる。勉強は医局に戻ってやってください」とはっきりと区別できるようにしました。やりづらくはなります。勉強も、どこでもいつでもできたのが、それをされると勤務時間が分からなくなるので、管理するためには、分けてもらわないといけない。

 (時間外労働の)上限規制の議論で罰則付きの規定ということになれば、(法施行までの)2年間プラス5年間の猶予期間はありますが、うちのように急性期の救急医療をやっている病院にとっては、ジレンマがあります。(時間外労働が)月80時間になったから帰るとか、患者に呼ばれたけど行かないとか、そういうことはできません。医師は患者を助けるために医師になったわけですし、そのためには時間外労働などはいとわないものなのですが、今回のことで変えていかなければいけないとは思っています。

この片柳院長と言えば過労自殺を受けての記者会見で「研修は労働時間でない」と公言し、遺族を激怒させたことで知られる方ですが、どうもよほど研修と労働との切り分けに関して熱意がおありであるようで、記事からもその情熱がありありと伝わってきます。
しかし文献検索などはまさに目の前で難渋している症例を解決するために行うことで、まさしく診療の一環と言うしかないのではないかと思うのですが、新潟市民病院が公式に認めた労働時間ではない行為の数々が全国的コンセンサスなのかどうか、興味深い話ですね。
ただ公平を期すために言っておけば別にこうした考え方は片柳院長に限られたことではなく、全国的に労働者である医師を使役する立場の管理職の偉い方々にはおおむね共通して見られる傾向であるようで、「医師は特別だから」と堂々と主張されている特権意識の強い方々もいらっしゃるようです。
今回の件も含めて最近ではようやく労基署も医療現場の違法労働行為に立ち入るようになってきているようで、今後この種の解釈に対しても何が正しく何がそうでないのか公的な見解が示されることを期待していますが、それまでに新たな犠牲者が出ないことを願うばかりです。

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2017年7月26日 (水)

歩きスマホ行為に対する、奇妙な攻撃的行動が拡大中

俗に言うところの歩きスマホなる行為の危険性は改めて周知徹底されるべきものですが、先日こんな一件が報じられていたのをご存知でしょうか。

歩きスマホの女性に体当たり 傷害容疑で男逮捕(2017年7月22日神戸新聞)

 歩きながらスマートフォンを操作していた女性に体当たりをして重傷を負わせたとして、兵庫県警葺合署は22日までに、傷害の疑いで、神戸市内の自称作家兼ミュージシャンの男(63)を逮捕、送検した。女性は頭を打って一時意識不明の重体となっていた。

 送検容疑は、19日午後7時半ごろ、神戸市中央区のJR三ノ宮駅のホーム上で、スマホを操作しながら歩いている同市内の無職女性(55)に、正面から体当たりして転倒させ、重傷を負わせた疑い。同署の調べに「歩いていたらぶつかった」と容疑を否認している。

 同署によると、男がスマホ操作中の女性をめがけて歩いて行き、体当たりした様子がホームの防犯カメラに写っていたという。女性は後ろに倒れて後頭部を打ち、意識なしの重体で搬送された。その後、意識は戻ったという。男は「相手がスマホをしているのが悪い」と供述しているという。

 同駅では19日、ホームでスマホ操作中の乗客が何者かにぶつかられた事案があったほか、20日には、男と別の乗客がトラブルとなり、同駅から通報を受けた同署員が駆け付ける事案があった。その際、男は「相手にスマホを当てられた」と話していたという。

昨年1年間で歩きスマホを含めたながらスマホ行為でほぼ2000件にも及ぶ事故があり、死亡事故すら27件発生していると言う警察疔の発表もあり、全国的にも今後取り締まりの強化を行っていくそうですから、市民としても早めに対応しておいた方がよさそうです。
とは言え今回の件で興味深いのはわざわざ「正面から体当たり」したと報じられていると言うことで、当事者は否定していると言うことですがどうもたまたま歩いていてぶつかったと言ったケースとは違うのではないかと言う印象であり、実際他にもスマホ絡みのトラブルを起こしていたようですね。
特に今回の相手に重傷を負わせた事件の翌日にもまたトラブルを起こしていたようですが、実はたまたまこの男が例外的に特殊な行動を行っていると言うだけではなく、全国的に歩きスマホに対する攻撃的な行動が増えてきているのだそうで、こんな記事を紹介してみましょう。

歩きスマホの人を狙う「当たり屋」 都市部でトラブル続出(2017年7月25日NEWSポストセブン)

 兵庫県神戸市JR三ノ宮駅のホームで、歩きながらスマートフォンを操作していた女性に体当たりし転倒させ重傷を負わせたとして、60代の作家兼ミュージシャンの男性が22日までに逮捕、送検された。このニュースが報じられると、SNS上では「やはり歩きスマホは危ない」といった声とともに、「スマホを見ている人にわざとぶつかってくる人がいて怖い」という声も多くあがった。
 事件が起きた地元の神戸新聞が報じた内容をみると、この60代男性は、SNS上で「怖い」と言われている、スマホを操作している人にわざとぶつかる行為を繰り返していた疑いがある。
(略)
 この男のように、わざとぶつかる人は都市部を中心に一定数、存在している。北陸地方在住の30代女性は、出張で東京に来た折、わざとぶつかられてとても怖い思いをしたと話す。
「新幹線から乗り換え改札を出て、行き先を確かめようとスマホを見ていたら、ものすごい勢いで歩いてきた男性にぶつかられました。ぶつかってきた男性は何も言わず、振り返りもせずに去って行ったので、尻もちをついたまま後ろ姿を呆然と見るしかありませんでした。通る人がいても5メートル前くらいに気づいて移動できるだろう間隔を見計らった場所を選んで立っていたから、普通のスピードで来られればよけられたのに、無理な速さでした」

 都内で働く40代男性も、初めて降りた駅でスマホの地図アプリを見ていたところ、どう考えても「わざと」ぶつかられる体験をした。
「改札を出て少し歩いてから、地図アプリを見ていたら、自分よりも少し年上の男性にぶつかられました。すごく不自然にこちらに向かってきて歩き去ったので、わざとだと思うんです。付近には、他にもスマホを見ている人はいました。そのなかで、それほど体が大きくなくて、強く反発しそうにない見た目の自分を選んでぶつかったんだと思います」

 彼のように、人を選んでぶつかられたと話す人は少なくない。東京近郊に住む女子大学生は、「露骨に相手を選んでますよ」と苦笑いする。
「ターミナル駅付近で、スマホを見ている人にぶつかるのを繰り返すおじさんがいます。狙うのは主に一人でいる女性。男性と一緒だったり、服装が派手で気が強そうな人には絶対に近寄らない。私も友だちと待ち合わせ中にスマホを見ていたら、不自然に向かってきたおじさんにぶつかられて転びました。ちょうどやってきた友だちがものすごい剣幕で怒鳴ったら、すごい勢いで逃げられました」

 少数だが、自分も歩きスマホにはわざとぶつかっているとSNSで発言する人たちがいる。一年前にアプリゲーム『ポケモンGO』が大流行し、歩きスマホしながらゲームをする人が増えた頃から「わざとぶつかりにいってる」「わざと体寄せてぶつかってる」「注意喚起のためにわざとぶつかってる」とSNSで誇らしげに宣言する匿名アカウントが続出した。
 スマホ当たり屋と呼ばれることもある彼らは、自分がSNSで宣言している内容が傷害罪につながる可能性はあまり考えていない。流行に流されない自分たちは他とは違うと主張し、ネットでウケる「ネタ」のひとつを提示しているにすぎない。彼らなりの正義を叫ぶ言葉の強さとはうらはらに、実行しない人も多い。ところが、ネタの発言数が増えると、それを現実にしても許されると思い込む人があらわれる現象が近年、目に見えて増えている。
(略)

いわゆる当たり屋と言うのは金銭的な目的を持って事故をわざと起こす人々のことでしょうが、こちらの場合特にそうしたわけでもなくひたすら体当たりを繰り返すのだそうで、どうも第三者的に見てみると間抜けな行為としか思えないのですがその理由が何なのかです。
記事の後段では正義感的なものが背景にあると言うことですが、相手が反撃をしてこない確率が高いことを前提にした自己満足を得るための行為とも感じられ、今回たまたま相手が重傷を負ったからこそ逮捕されたとは言え、ほとんどの場合事故と言い張れるのでしょうね。
ちなみに今回の場合冒頭の神戸の容疑者氏の周囲が取材に応じているのですが、「やっぱりなぁと」「だんだん乱暴になってきて声が大きくなって怖いよねって感じ」と言ったコメントがあり、他人に対して攻撃的になってきていることを感じていたのだそうです。
何かしらのストレス発散的な行動の一環として、仮にトラブルになっても相手に道義的責任を負わせやすい歩きスマホ相手への攻撃を繰り返しているのだとすればいい迷惑としか言いようがありませんが、とは言え歩きスマホ自体にも加害者となるリスクがあることは大前提とすべきでしょうね。

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2017年7月24日 (月)

認知症高齢者の運転免許、剥奪が徐々に進む

このところたびたび重大事故が発生し、社会問題化している感もある高齢者の運転免許の問題ですが、先日警視庁の開催した有識者会議でこんな話が出ていたそうです。

免許更新時「認知症のおそれ」の18%が認知症(2017年7月5日日経メディカル)

 3月12日の改正道路交通法の施行から5月末までの81日間で、免許更新時の認知機能検査を受検した75歳以上の高齢者は41万6608人。そのうち「認知症のおそれ(第1分類)」と判定された人は1万1254人(2.7%)で、この中で5月末までに医師の診断を受けたのは1278人であり、うち14人は免許取り消しの処分を受けていた。6月下旬に警察庁が開催した高齢運転者交通事故防止対策に関する有識者会議で公表された。
 また、「認知症のおそれ(第1分類)」と判定され医師の診断を受けた上記の1278人のうち、警察庁が把握している受験者873件の診断結果の内訳は、「認知症」が18.0%(157件)、「認知症ではないが認知機能の低下がみられ、今後認知症となるおそれ」が54.9%(479件)、「認知症ではない」が27.1%(237件)だった。

 免許取り消し者数が14人と少なかったことなどについて、警察庁交通局運転免許課理事官の佐藤昭一氏は、「診断書提出命令の提出期限が原則3カ月以内とされていることや、認知症と診断されても、行政処分を行うには聴聞等の手続を経る必要があることなどから、医師の診断や行政処分の対象となる方の大部分はその手続の途上にあると考えられる。このため、医師の診断や免許の取消し等を受ける方の数については、施行後81日間の状況がこのまま推移するとは考えておらず、これらが本格化する本年夏以降、加速度的に増加することが見込まれている」とコメントした。
 また、免許更新に訪れた75歳以上の高齢者のうち、「認知症のおそれ(第1分類)」と判定された人が2.7%だった点について佐藤氏は、「ここ数年、2014年が3.7%、2015年が3.3%、2016年が3.1%と減少傾向にある。近年、免許証の自主返納件数が急増していることから、認知症かもしれないとの自覚が本人にある場合や、そうした不安を家族が抱いている場合など、第1分類と判定される可能性の高い方が、検査を受ける前に免許証を自主返納したり、免許証の更新を断念したりするケースが増加していることも一因と考えられる」と話した。
 一方、免許更新時に「認知症のおそれ(第1分類)」と判定された人のうち、18.0%が医師により認知症と診断された点について、日経メディカル Onlineで連載「プライマリケア医のための認知症診療講座」を執筆する八千代病院(愛知県安城市)愛知県認知症疾患医療センター長の川畑信也氏は、「例年よりも認知症と診断される割合が少ない印象がある。原因としては、改正道路交通法の施行以降により多くの認知症でない人が『第1分類』と判定されたか、もしくは実際には認知症である患者を認知症と診断していない可能性が考えられる」と指摘。「改正道路交通法の施行をきっかけに、非専門医が頑張って認知症診断に取り組んでいる様子を耳にするが、現実には『認知症』と診断するハードルは非常に高いようで、長谷川式スケールの点数が非常に低いなど明らかに認知症を疑う例でも、『認知症でない』もしくは『認知症疑い』と診断しまっていると聞いている」とコメントした。

 なお、改正道路交通法が施行された3月を境に、診断協力医の数が増加したことも明らかになっている。診断協力医は、2017年2月末時点で指定医950人/指定医以外2192人だったが、5月末時点では指定医1087人/指定医以外3678人となっており、指定医以外の診断協力医の数が大きく増えている
 3月12日に施行された改正道路交通法では、75歳以上の高齢者は運転免許証更新時の認知機能検査で「認知症のおそれ(第1分類)」と判定されると、全員が公安委員会が指定する医師(認知症専門医)による臨時適性検査を受検するか、診断書の提出が必要になった。さらに更新のタイミングにかかわらず、75歳以上の高齢者が一定の違反行為を行った場合は臨時認知機能検査が課される(関連記事:免許更新の認知症診断に医療機関は対応できるか)。

有識者会議の議論の詳細についてはこちら警視庁のサイトから参照いただければと思いますが、免許更新時に認知症のおそれとして引っかけられた人のうち、後に認知症と診断されたのが2割弱だったと言う点についてはまあこんなものかと言う気もします。
一方で少し気になったのが認知症のおそれと言われながら実際に医師の診断を受けたのが把握されている限りで1割ほどであり、免許取り消しにまで至ったのは全体のわずか0.1%ほどにしか過ぎないと言う点ですが、こちらについては今後増加する見込みだと言います。
いずれにせよ社会的な関心も高まる中で心身の疾患により意識消失を来す可能性があったり、安全な運転が出来ないと判断された場合には今後免許取り消しも辞さずと言うことなのですが、それに対してこんな声も出ているようです。

「認知症でも運転できる」 改正道交法に当事者や医師ら(2017年7月21日ヤフーニュース)

75歳以上の高齢者が運転免許の更新時か違反時に「認知症のおそれあり」と判定されたら、例外なく医師の診断が必要になり、“クロ診断”なら運転免許は打ち切りにー。そんな新ルールがこの3月から始まっている。認知症のドライバーを早期に見つけ、事故を減らす狙いだが、当事者団体や学会などからは「認知症、即免許停止は乱暴」「危険運転との因果関係は証明できていない」といった批判が消えない。運転能力のある認知症の人もいるうえ、高齢者にも豊かな生活を営む権利があるからだ、という。車がないと生活できない高齢者も存在する中、この新ルールをどう捉えたらいいのだろうか。(益田美樹/Yahoo!ニュース 特集編集部)

診断書の依頼、医師が断る

認知症臨床専門医の池田健さん(57)がその電話を受けたのは5月29日だった。東京都多摩市の天本病院。相手は以前診察した高齢の男性患者で、「認知症かどうかの診断書をすぐ書いてほしい」と言う。「半月以内に必要です」とも訴えていた。
池田さんは年間延べ約2000人を診る認知症のエキスパートだ。ところが、病院内での協議も経て、池田さんは依頼を断った。「免許取り消しになったら困る」という男性患者を前に、「そんなデリケートな診断を短期間で下すのは医師として無責任」と考えたからだ。
(略)
認知症でも安全に運転できる人はいます。『認知症がイコール運転不適格者』はかなり乱暴。原因となる病気によって認知症は症状に違いがあり、できること、できないことの内容や程度は千差万別。病気の進行程度や個人差もある。だから、一人ひとりの運転能力をチェックせず、『認知症』というだけで免許取り消しを図る制度に合理性はありません

一律の運転禁止、学会も疑問符

「認知症=免許取り上げ」は乱暴ではないかー。その考えは池田さんに限らず、医学界にも広がっている。
国会で新制度が議論されていた昨年11月、日本精神科病院協会や日本老年精神医学会などは、「提言」や「要望」の形で次々と疑問を投げかけた。このうち、日本精神神経学会の要望は「そもそも認知症と危険な運転との因果関係は明らかではありません。認知症であっても運転能力が残存しているのであれば、それを奪うことは不当」と明記している。
NPO法人日本身障運転者支援機構の佐藤正樹理事長(53)も「運転能力のある認知症の人もいます。住み慣れた街で自分らしく生きることを、『認知症だからダメ』と一律に禁じていいのでしょうか」と言う。
(略)
高齢者のよろよろした運転、中央線をはみ出して走る運転。そんな場面を自分で目の当たりにする機会も多くなってきた。それでも「認知症イコール免許停止」には納得していない。
「要はどこで線を引くか、の問題です。それなのに『事故を起こす前に一律に運転をやめさせろ』という考えが、社会全体に広がっている。それは、やはりおかしい。認知症や高齢者の人には『自分らしく生きる権利』はないのでしょうか?」
(略)
今回、Yahoo!ニュース 特集編集部が同グループの認知症メンバーに取材を申し込むと、ていねいな断りがあった。
代わって対応してくれた事務局の渡辺紀子さん(46)によると、取材を断ったのは、認知症の当事者が意見すると、エゴと捉えられかねないからだという。高齢者による交通事故が盛んに報道され、子どもが犠牲になることもある。そんな社会の状況を考えると、当事者としては訴えたい言葉を発信しにくい、というわけだ。
グループ内の議論でも「せっかく、認知症の早期診断が可能になり、進行を緩やかにすることもできるようになってきたのに、認知症という診断だけで免許更新ができないとしたら、診断そのものをためらう人も出てくるのではないか」という声が認知症の人たちから出されているという。
日本認知症ワーキンググループの活動に参加する永田久美子さん(57)は、認知症介護研究・研修東京センターの研究部長でもある。東京都杉並区の仕事場に足を運ぶと、「認知症の常識は変わってきたんです」と語り始めた。
(略)
永田さんによると、欧米や豪州では、「ドライブサポート」という考え方が広がっている。加齢とともに運転能力が衰えるのは当たり前。だから、その低下に合わせ、長く安全に運転できるよう対策する。「日中のみの運転を許可」「高速道路での運転は認めず、一般道は許可」といった対策もある。
細やかな具体策もないまま、「0か100かで免許停止に至るのが今の日本です」と永田さんは言う。
(略)
最後にもう一つ、当事者団体の声を紹介しよう。公益社団法人「認知症の人と家族の会」。本部は京都市の観光名所・二条城のすぐ北側にある。
(略)
認知症でも運転できる人はいる。一律に運転させないのはおかしいー。そんな声をどう捉えているのだろうか。
(略)
「認知症と診断されたら運転はさせない方がいい。これが会の基本的な立場です。(認知症の人に運転させないという)改正道交法には反対しません。人権侵害だ、権利の抑圧だ、などとも言いません」
新ルールに賛同するのは、事故を起こせば、第三者を巻き込む恐れが常にあるからだ。そして、ある時点での診断がどうであれ、認知症は進行していくからだ。
「きょう運転に問題がなくても、あすは問題があるかもしれません。家族は、事故の可能性を危惧しているんです。家族にしてみると、『どうやったら運転をやめさせることができるか』が一番の課題。運転を続けたいと譲らないおじいちゃん、おばあちゃんに、家族がどれほど苦労しているか
考えなければならないのは、「免許がなくなった後」のことです、と高見さんは力説する。認知症の人でも安心して自由に移動できるよう、公共交通機関網の充実や割引制度の拡充を図ってほしい、と毎年のように要望しているのもそのためです、と。
(略)

しかし認知症の専門家であっても診断書を書くのに躊躇すると言うのですから、ましてや一般臨床医ではなかなか責任あるものは出せないでしょうが、今後も増え続ける高齢ドライバーに対して誰が最後の「引導」を渡すのかは難しい問題だと思いますね。
以前から言われていることに特に地方において運転免許を取り上げると日常生活に大きな支障が出る高齢者はあって、そうした方々に対して何ら代案も用意することなく突然免許を取り上げ運転を禁止するのは無理があるのではないかと言う問題があります。
法律とはそうしたものだとも言えますが、本当に認知症があれば免許を取り上げようが運転を禁止しようが車に乗る可能性もあるわけで、厳しくするばかりでは実際の社会的安全に結びつくのかどうかが判らない部分もありますね。

この点で結局何故運転免許を取り上げるのかと言えば、一つには認知症高齢者が事故を起こした場合責任は取れるのかと言うことで、幾ら運転能力を保持していようが事故を起こした時に責任が取れないのであれば運転をしてもらっては困るわけです。
この点で高齢者に関しては免許だけではなく所有車輛のチェックも入れるだとか、任意保険加入を義務化する等の対策も考えられますが、しかし極端なことを言えば免許更新すら行わず車検切れの車に延々乗り続けていると言うことも考えられる話です。
また予想される事故リスク上昇に伴う安全性確保の問題がありますが、この場合運転する高齢者当人のそれと、周囲の赤の他人のそれとは分けて考えなければならないはずで、この辺りは喫煙の議論と通じるものもありますね。
ちなみに記事にもあるように海外においては免許の制限を設けることでなるべく長く運転を認めると言う考え方もあって、実際田舎の農道林道を走っている分には本人の転落等のリスクはともかく、他人の危険に結びつく恐れは少ないとも言えますよね。

その意味で本人のリスクは本人で勝手に負ってもらえるのであれば、例えば所属自治体内など特定地域内限定での免許なども一つの方法ではあると思うのですが、当然交通量の多い都市部では使えない話ですから、居住地により不公平が出てしまうとも言えますね。
もちろん都市部では公共交通機関も発達しているのだから、そうしたものが存在しない僻地に限定した特例として認めると言う手はあるかと思うのですが、地域制限を担保する手段としてGPS連動の装置などの組み込みをすると言った手段はあるでしょう。
また自動運転などの安全技術も未だ完全ではありませんが、交通量が少ない僻地専用と言うことであればかなり高精度のものが出来るでしょうから、その種の装備を義務づけるなど機械的サポートの有無を要件とすれば一定の安全性も保たれそうには思います。
最終的には車を運転する権利をどこまで普遍的に認めるべきかと言った議論ともつながりそうですが、認めるにしても認知症高齢者にどこまでの責任が負えるのかと言う話で、何かあったら家族に巨額賠償請求が来るようなことにはならないようにしなければならないでしょう。

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2017年7月23日 (日)

今日のぐり:「高松道豊浜SA下り」&「山陽道竜野西SA上り」

冗談のような本当の話と言うことでしょうか、先日こんなニュースが話題になっていました。

タコにかまれ男性呼吸困難(2017年07月14日長崎新聞)

 13日午前6時ごろ、五島市三井楽町嵯峨島沖で漁をしていた男性漁業者(35)がタコに右手首をかまれ、その後、呼吸困難になり病院へ搬送された。市水産課によるとタコは捕獲できておらず、猛毒を持つヒョウモンダコの可能性があるとして注意を促している。

 同課によると、網を引き揚げていた際にかまれたらしい。ヒョウモンダコの唾液はフグと同じ神経毒テトロドトキシンを含み、人がかまれると呼吸困難や心停止を引き起こし、最悪の場合、死に至ることもある。体長は約10センチ程度。刺激を受けると青いリング模様が全身に現れるのが特徴で、浅い岩場や小石交じりの海底に生息するという。

 同課は「見つけた場合は絶対に触らず、日時と場所の情報提供を」と呼び掛けている。

そもそもタコが噛むものだと言うイメージを多くの方々は持っていないと思いますが、甲殻類なども食べるわけですから噛む能力はあるのも当然なのでしょうね。
今日はその後無事に命を取り留めたという男性漁業者氏を励ます意味で、世界中から滅多にない不幸な偶然に遭遇した方々のニュースを紹介してみましょう。

岡山のスーパーに車突っ込む 高齢男性運転、1人けが(2017年5月19日山陽新聞)

 18日午後6時40分ごろ、岡山市東区神崎町のスーパーで、前進して駐車場に止まろうとした同市、男性(83)の軽乗用車が駐車枠を通り過ぎて店舗にぶつかった後、車を移動させようと後退中、後方へ止めてあった乗用車に衝突、さらに車を戻そうと前進させた際、店内に突っ込んだ。店舗への1回目の衝突時、弾みで動いた店内の商品陳列棚に買い物中の同市、パート従業員女性(67)が接触し、右脚に軽傷。

 岡山東署によると、男性は「運転操作を誤った」と話しているといい、アクセルとブレーキを踏み間違えたとみて調べる。

 現場はJR西大寺駅の南東約4・5キロ。男性や店員らにけがはなかった。

往年のドリフのコントにでもありそうな状況なのですが、巻き込まれた方々にとっては一体何がどうなっているのかと思うような事故であったと想像いたします。
日本でも時折報じられる高速道路上の落下物による事故は恐ろしいものですが、こちらその理由となったのが滅多にないものであったと言うニュースです。

大量のヌタウナギで道路がヌルヌル ⇒ 後続車4台がスリップ事故(2017年07月15日ハフィントンポスト)

アメリカ西部・オレゴン州で7月13日、ヌルヌルした粘液を出すことで知られる魚「ヌタウナギ」を積んだトレーラーが横転し、粘液にハンドルを取られた後続車4台が続々とスリップ事故を起こした。NHKニュースなどが報じた。

ヌタウナギは原始的な海水魚。見た目はウナギに似ているが、別の種類だ。ストレスを受けたときや捕食者から逃れたいときに大量の粘液を出す習性がある。日本やアメリカでは食用として馴染みがないが、韓国では「コムジャンオ」の名で高級食材として親しまれているという。
ワシントンポストなどによると、トレーラーには韓国への輸出用に約3.4トンのヌタウナギが積まれていた。
しかし、運転手がハンドル操作を誤って横転。約150メートルに渡って、ヌタウナギが生きたまま路上に散乱した。ヌタウナギが発した粘液にハンドルを取られて、後続の乗用車4台が次々にスリップ事故を起こした。

この事故で乗用車の1人が負傷したが、命に別状はなかった。地元の消防署が、ヌタウナギでヌルヌルになった事故現場の惨状をツイートしている。

その壮絶極まる状況は元記事の画像を参照いただきたいと思うのですが、まさに身の毛もよだつような光景とはこういうものを言うのでしょうか。
同じく生き物に絡んだ不幸な事故なのですが、こちら恩を仇で返された形の悲劇的なニュースです。

クジラを救助した漁師が直後にクジラに殺されてしまう事故が発生(2017年7月14日GigaZiNE)

網に捕らわれてしまったクジラの救助活動を15年にわたって行っていた男性が、クジラの救助後に尾びれで船から振り落とされ、そのまま帰らぬ人となるという事件が起こりました。
亡くなったJoe Howlettさんはロブスター漁師であり、カナダのカンポベッロ島でクジラを救助する団体を2002年に創設した人物。この15年で誤って網に捕らわれた数十頭のクジラを救ってきたとのことです。

Howlettさんと共に救助団体を作ったMackie Greenさんは、「彼らはクジラを網から完全に解き放ちましたが、次の瞬間、恐ろしいことが起こりました。クジラが尾を大きく振ったのです」と当時の状況を説明します。「この事件をきっかけに、私たちが活動をやめることを彼は絶対に望んでいません。彼は活動を愛していたし、捕らわれたクジラを自由にする時以上にいい気分になることはありません。クジラを網から解いたあと、彼がどれほどよい気持ちだったのかを、私は知っています」と語り、救助活動を継続する意向を示しました。

Howlettさんらが救助したのは、現在は500頭ほどしか存在せず絶滅危惧種として保護されるタイセイヨウセミクジラで、成長すると体長13~18m、重さは70トンにもなります。
カナダの水産海洋省によると、Howlettさんが亡くなった2017年7月5日の前日も、Howlettさんらは別のクジラの救助に成功していました。「網に捕らわれたクジラを解放するのは大きなリスクがつきものです。シチュエーションはさまざまであり、クジラの動きは予想できません」と水産海洋省は述べています。同時に、水産海洋省はHowlettさんが「すばらしく勇敢で、海洋動物の繁栄に情熱を燃やす人物だった」としています。

(略)
しかし素朴な疑問として絡みついた網を遠慮なくカットしていっているのですが、こうした漁網の費用は誰が負担していたのでしょうかね?
世界的には様々な理由から思いがけない不幸に見舞われる方がいるものですが、こちらまさかそんなことでと思うようなニュースです。

はげ頭の男性狙って襲撃、2人死亡 モザンビーク、臓器を呪術に(2017年06月07日AFP)

【6月7日 AFP】アフリカ南部モザンビークで髪の毛のない男性2人が惨殺され、体の一部が呪術に使われる事件があった。当局は6日、同様の襲撃が起きる恐れがあるとして警戒を呼び掛けた。

 2人の殺害事件は先月、マラウイとの国境に近い中部ザンベジア(Zambezia)州ミランジェ(Milange)で発生。1人は髪のない頭部を切り落とされ、臓器を抜き取られた状態で発見された。臓器はタンザニアとマラウイで運気を上げる儀式に使われたという。
 地元警察はAFPの取材に、2人はいずれも40歳以上だと述べた。

 国家警察のイナシオ・ディナ(Inacio Dina)報道官は首都マプト(Maputo)で開いた記者会見で、容疑者2人を逮捕したと発表。動機については「現地では頭髪のない人は裕福だと信じられている」と述べ、迷信や文化が背景にあるとの見解を示した。
 モザンビークでは、体の一部を呪術の儀式で使用するため先天性色素欠乏症(アルビノ)の人たちへの襲撃が相次いでおり、ディナ氏は今回の殺害はそれに似ているとも指摘した。
 ザンベジア州の治安部隊の報道官は、州一帯で頭髪のない人が標的にされたのは初めてとしている。

どのような迷信が存在するのかは土地土地で異なっているのでしょうが、しかし当事者にとってはあまりに哀しい話ではありますね。
極めて珍しい状況で不幸に見舞われたのがこちらの方ですが、周囲の人間も驚いたことでしょう。

現金受取口から助け求めるメモ、ATM内に作業員閉じ込められる(2017年7月14日ロイター)

[オースティン(米テキサス州) 13日 ロイター] - 米テキサス州で12日、銀行の現金自動預払機(ATM)を修理しにきた作業員の男性が機械室に閉じ込められ、「助けて」と書いたメモをATMに投入し、現金引き出しに訪れた顧客に助けを求める出来事があった。

男性は、携帯電話を車においたまま修理に入り、機械室から出られなくなった。部屋の壁が厚く叫び声が外に届かなかったため、現金受け取り口に「助けてください。ここに閉じ込められており電話を持っていません。上司に電話してください」と書いた紙を投入、訪れた利用者に助けを求めた。
警察は、男性は3時間にわたって助けを求めたが、利用者が冗談と思い無視されてしまったと説明。だが、ある顧客が通りかかった警官に受け取ったメモを見せたことから、上司に連絡が取られ、救助活動が行われたという。

警察によると、男性は無事解放された。

この状況では誰しも良くてドッキリネタくらいに思うところでしょうが、しかしこういう事件が起こるのを見ても閉じ込め対策と言うのは何であれ必要なんですね。
最後に取り上げるのはちょっと普通では考えにくい事故と、そのあり得ないような顛末を伝えるニュースです。

オーラルセックスで恋人が窒息死!? 殺人罪に問われた米国人、証拠品として自分のペニス提出を訴える (2017年5月17日日刊サイゾー )

「彼女が死んだのは、オレのナニがデカすぎたから」
 米フロリダ州で、第2級殺人の罪に問われている被告人の男(65歳)が、法定でそう主張した。

 英紙「メトロ」(電子版/5月11日付)によると、リチャード・ヘンリー・パターソン被告は、交際していた女性フランシスカ・マルギネスさんを殺害した容疑で、15年11月に逮捕された。
 自宅で発見されたマルギネスさんの遺体の周辺からは、血痕や精液の付着したティッシュが見つかった。しかし、死後1カ月以上が経過していたため、遺体は腐敗が進み、死因を特定することはできなかった。

 パターソン被告は、法定で罪は認めたものの、故意に殺したのではなく、オーラルセックスで窒息したのが原因であると証言。その証拠として、自分の下半身を裁判官や陪審員たちに見せると主張している。
 弁護士は、この証拠を裁判で開示することは非常に重要であり、もし直接見せることが却下された場合は、ペニスの型を取って、それを証拠として提出するとしている。

 ちなみに、裁判ではペニスを勃起させた状態で見せるのか、フニャチンのまま見せるのかまでは明らかにされていない。
(略)

状況からしてそれはさすがにどうよ?と言う弁解ではないかと思うのですが、大まじめにこれを法廷で主張する弁護士の心境もどうであったのかです。
それにしても65歳でこうまで立派なご子息をお持ちとはうらやましいと言うべきなのか、それともとんだ不肖の息子だと哀れみ同情するべきなのでしょうか。

今日のぐり:「高松道豊浜SA下り」&「山陽道竜野西SA上り

四国内をX字の様に走る高速道路網の中にあって、こちら豊浜SAはかなり規模が大きな施設だと思うのですが、いつもお客が大勢入っています。
しかし最近はどこのSAもコンビニから露店まで盛りだくさんで賑やかになっていますが、おかげで肝心の駐車スベースが不足気味になるのは困りものですね。

この日は近隣名物の讃岐うどんに敬意を表して四国まるごとぶっかけなるものを頼んで見たのですが、見た目はトッピングが盛りだくさんなぶっかけうどんと言うところでしょうか。
一昔前ならこうした場所で食べるうどんと言えば伸びきったようなものばかりでしたが、硬めのうどんは機械打ちっぽいのですが舌触りもなめらかで悪くないですし、辛口の汁もいい感じです。
トッピングは四国各県の名物が入っているようで、愛媛のじゃこてんに鰹節は高知、ワカメは鳴門が産地として名高い徳島と言うことでしょうか。
四国まるごとと言われるとちょっと微妙に誤魔化されたような気もしますが、ぶっかけうどんとしてはわりと普通に食べられる仕上がりなのではないかと言う気がします。

兵庫県内の竜野西SAも日常的に大勢のお客が入っている人気のSAだと思いますが、以前にはこちらで何故か大分名物の鳥天丼を食べた記憶があります。
今回は近隣の加古川名物と言うかつめしを食べて見ようかと思っていたのですが、2色かつめしなるメニューを見つけ思わず頼んでしまいました。

この2食かつめしと言うもの、大ぶりの器に盛られたご飯の上にとんかつが2枚乗っていて、うち1枚には通常のかつめしと同じデミグラスソースがかけられています。
一方でもう1枚にはおろし大根やワサビなど和風のトッピングがなされていて、これを小鉢の醤油ダレに付けて食べると言う、要するにこれは和風かつと言うものですね。
こちらのかつ自体は正直さほどに感銘を受けなかったのですが、ともかくも大ぶりのかつ2枚はかなりのボリュームで、個人的には普通のかつめしでも十分と言う感じでした。
しかしかつめしと言うものを食べるたびにお隣岡山のデミカツ丼を思い出すのですが、ラーメンとセットで食べることが多いデミカツ丼に比べると元々量が多いものなのでしょうね。

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2017年7月20日 (木)

乳癌で亡くなられた著名人が引き続き話題に

このところ著名人の訃報が単に流れると言うだけに留まらず、その亡くなられ方にまで言及される機会が増えてきていますが、その一因としてSNS等の発信手段の多様化もあって生前や死後に当事者サイドから多くの情報が出てくるようになったことが挙げられそうです。
ただこれらはしばしば当事者の肉声として貴重なものではあるものと、時として客観的な事実と整合性がないのではと指摘されることもあるようで、先日亡くなったこちらの著名人を巡っても最近こんなニュースが相次いでいます。

「あのとき信じなければ」小林麻央さんも後悔 がんを見落とす医者(2017年7月16日週間現代)

「心配いらないですよ」
乳がんで亡くなった小林麻央さんは、生前、ブログにこんな言葉を残している。
〈私も後悔していること、あります(中略)あのとき、/もうひとつ病院に行けばよかった/あのとき、/信じなければよかった〉('16年9月4日付)
その言葉からは、病院や治療の選び方についての後悔が滲む。とりわけ彼女は、がん告知までの医師、病院の選択を深く悔いていた。なぜなら、その過程で医師が、がんを見落とした可能性があるからだ。

麻央さんが初めてがんを意識したのは、'14年2月。夫の市川海老蔵と人間ドックを受け、医師にこう告げられた。
「左乳房に腫瘤があります。これはしっかり検査して診てもらったほうがいいので、なるべく早く病院へ行ってください」
麻央さんが「がんの可能性もあるということですか」と尋ねると、
「五分五分です」
この段階で、がんのリスクはハッキリと麻央さんに提示されていた。

しかしその直後、麻央さんは都内の虎の門病院で、マンモグラフィ検査などを受け、がんを疑う状況ではないと告げられる
麻央さんは重ねて、細胞を直接採取して調べる「生検」の必要はないかと確認したが、
医師は、「必要ないでしょう。心配いらないですよ。半年後くらいに、念のためまた診てみましょう」と答えた。
麻央さんはホッと息をついた。

ところが検査から8ヵ月経った同年10月、麻央さんは左乳房にパチンコ玉のようなしこりに気づき、不安を胸に、再診を受ける。しこりについて虎の門病院の医師に報告し、触診を受けた。
だがこの段階でも医師は、「大丈夫だと思います」と判断していたという。
しかし、エコー検査をすると医師の表情が曇る。腋にもしこりがあると分かり、ようやく生検を受けることになった。そして、検査から約10日後の10月21日、がんが告知された――。
麻央さんの担当医は、かなり迂闊だったと思います」と指摘するのは、乳がんを専門とし、数千の手術を行ってきたベテラン医師である。
「検査の段階でつまずいていた可能性が高い。当初、担当医はマンモグラフィを使ったようですが、授乳中はマンモグラフィが映りづらい。様々な可能性を考えて、生検も行うべきだったと思います。
もちろん乳がんは診断が難しいですが、麻央さんの例に限らず、医師が独りよがりに診断を下してしまい、『これで診察は終わり』と打ち切ってしまうケースは見受けられます。大抵は経験が浅かったり、過去の失敗の反省がない医師ですね」

がんは、数ヵ月発見の時期が遅れただけで患者の運命が大きく左右される病気だ。だからこそ患者は、医師はがんを真剣に見つけてくれるだろう、見逃すことなどないだろうと信じてしまう。
しかし、そうした患者の不安をよそに、流れ作業のように診察を行って検査結果を見落としてしまう医師や、十分な検査さえしない医師もいる。
(略)
師はがんを見落とすものだ――そう想定し、自衛したほうがいい。

小林麻央さん、標準治療を受け入れず… 命を奪った忌わしき「民間療法」(2017年07月13日デイリー新潮)

(略)
 2014年2月、PL東京健康管理センターで人間ドックを受けた際、左乳房に「しこり」が見つかった。「精査すべし」と判断が下り、虎の門病院へ。診察を受けたところ、腫瘍の存在が確認されたうえで、
「若い女性に多い良性の乳腺線維腺腫に見受けられたようです。全く問題がなさそうなら半年後と言うのですが、白黒はっきりしないので“3カ月後に来てください”と伝えたのです。彼女のブログには〈「授乳中のしこりですし、心配いらないですよ。半年後くらいに、念のため、また診てみましょう」と言われました〉と綴られていますが……」
 と、虎の門関係者。ところが、麻央さんは多忙だったためか、受診が遅れ、再検査を受けたのはその8カ月後だった。
「その時にがんが見つかり、針生検の結果、脇のリンパ節への転移がわかった。比較的、進行が速かったけれどこの段階で治療に取りかかれば5年生存率は90%超。当然、標準治療を勧めたのですが、麻央さん側は首を縦に振らなかったと言います」(同)
(略)
 いずれにせよ標準治療から遠ざかったのは事実だが、その理由は定かではない
 つまり14年10月から、16年6月9日にスポーツ報知が〈麻央夫人 進行性がん〉とスクープし、これを受けた会見で海老蔵が乳がんだと認めるまで、いや、その後も含めて、どこで何をしていたのか判然としなかったのだ。
(略)
 だが、ここへきてその一端が伝わってきたのである。
 事情を知る関係者は、
「気功に頼っていたのです。いわゆる標準治療は全くしていなかったと言います」
 と告白する。
(略)

この事例を巡ってはお亡くなりになる前から噂レベルも含めて様々な情報が駆け巡っていたものの、このところ話題になっているのは主に2点で、最初に診断された時点でそれが本来行われるべき時期よりも遅れた診断であったのか、いわゆる見落としがあったのかと言う点です。
一部には見落としがあったことを前提にしているような報道もあり、今回の記事も含め他の見落とし事例などと絡めて仕立て上げられた記事も少なくないのですが、無論どのような場合であれ人間である医師が決して見落としをしないことなどあり得ないことです。
ただ一方で医師はごく標準的な対応をしていただけであると言う見解もあり、特に授乳中の乳癌診断はしばしば難しいと言うことですから、後段の記事にあるように念のため3ヶ月後に再診をと指示されていたのであれば確かに特別おかしな対応ではなさそうに思われますね。
問題は当事者が自己発信している情報としてそうではなかった、次回は半年後と言われたと明記していることとどちらが正しいのかですが、当然ながらこの辺りはカルテにははっきりと事実関係が記載されているのだろうとは思います。

もう一つ多くの方々が疑問に感じている点として、仮に半年後の発見であったにせよこの時点から治療を始めていればまだ十分治る見込みがあったはずにもかかわらず、その後1年半もの間一体何をやっていたのかと言う点ですが、少なくとも標準的治療は何もしていなかったことは事実であるようです。
1年半の後に別な病院を受診した際にはすでに骨や肺にも転移した状態だったとのことで、専門家の中にも最初に診断した医師が「標準治療の有用性をもっと真摯に説明していたら、状況は変わっていたはず」だと批判する方もいるようですが、何故こうした判断に至ったのか本人以外には判らない部分もあるでしょう。
ともあれ先日ちょうど今回の事例とも関連した「癌患者さんに民間療法を受けたいと言われたら」と言う記事を見かけたのですが、高価でなくどうしてもやってみたいなら駄目元のつもりで許容はするものの、とても積極的に勧める気にはならないと言う意見は臨床医の最大公約数的な見解なのかも知れませんね。

先年も胆管癌を罹患した著名人が標準治療ではなく民間医療を受け亡くなった事例があり、あちらの場合では標準治療での成績があまり芳しくないことから意見が分かれる部分もありましたが、今回の場合比較的標準的な治療によって効果がそれなりに期待出来る乳癌であったと言うことも判断を難しくするところです。
もちろん初診の段階できちんと診断がつき、標準的治療を行ったところで100%完治するものではなかった可能性もあるのでしょうが、正しい時期に一定の根拠のある標準治療を行っていれば高い確率でよりよい結果が得られていたのではと考えると、民間医療に費やした時間は果たしてどうだったのかと誰しも感じるところではないでしょうか。
なお一部メディアの真偽不明の報道によればご遺族は病院と訴訟も辞さずの構えであるとのことですが、興味深いことにその対象は本人が悔いていたと言う虎ノ門病院ではなく、根拠に乏しい民間医療を行った施設でもなく、最後に患者を受け入れ在宅医療に移行する直前まで治療を受けていた有名病院だと言うことです。

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2017年7月18日 (火)

国が医療費抑制の成功報酬で自治体間の競争を煽る

都道府県が地域内の医療提供体制を計画的に整備していく地域医療計画の策定が原則的に昨年一杯が年限とされていましたが、今後はいよいよ計画に従って各地で独自の医療提供体制が整えられていくと言うことになります。
その結果これまで国民皆保険制度の建前であった、全国どこでも同じ医療を同じように受けられると言う非現実的な前提が制度上も崩壊することになる理屈ですが、当然ながら自治体間での差異と言うものも嫌でも目立ってくるようになるはずです。
特に医療費削減とも絡めて全国の平均的水準から各地域の医療コストが高いか低いかと言ったことが明らかになれば、それに従って国が何らかのペナルティーなりで是正してくると言う予想は以前からあったのですが、先日こんなニュースが出ていたことが注目されます。

医療費抑制で1千億円配分 国保支援、成果に応じ(2017年7月7日共同通信)

 厚生労働省は6日までに、国民健康保険(国保)の運営主体が来年4月に市町村から都道府県へ移るのに合わせ、医療費抑制の成果などに応じて来年度、都道府県と市町村に500億円ずつ、計1千億円を配分して財政支援する方針を決めた。自治体側に5日付で通知した。

 加入者1人当たりの医療費が低かったり、メタボリック症候群の該当者を減らしたりした自治体に報奨としてお金を配ることで、医療費抑制と住民の健康づくりを促す狙い。医療費の地域間格差の是正にもつなげる。

 都道府県分の500億円の内訳は(1)年齢構成を調整した後の1人当たり医療費が全国平均よりも低い、または前年度より減らした場合に150億円(2)市町村への指導状況や糖尿病などの重症化予防の取り組みに応じて150億円(3)管内市町村のメタボ健診実施率や、ジェネリック医薬品(後発薬)の使用割合などにより200億円。これまでの成果や来年度の取り組み態勢などを考慮して傾斜配分する。

 運営移管後も保険料収納や住民の保健事業を担う市町村分の500億円については、医療費抑制への取り組みに加え、保険料収納率なども評価し配分を決める。

 運営移管に当たってはこの1千億円とは別に、急激な保険料上昇の緩和などに約800億円を交付する。

 国保は低所得の加入者が多く2015年度の実質赤字総額は約2800億円に上る。保険給付費は約9兆5500億円、加入者は約3200万人。

国保と言うものは加入者の割合に地域差があり、失業者や高齢者なども含まれることから地域の高齢化率や経済力などとも無関係ではなく、この点で全国一律で比較して判断すると言うことは良いのかどうかと言う議論はあるでしょう。
現在の支出に対して幾ら幾らを減らしましたと言う削減率で判断すればいいと言う考え方もあるでしょうが、この辺りは炭酸ガス削減の議論と同じですでに努力して目一杯削減してきた自治体ほど損をすると言うことになりかねませんよね。
ただいずれにせよ国が各自治体の医療費削減の努力を横並び比較で競争させようとしているとは言える話で、今後どこまでこうしたアメとムチによる医療費削減努力の半強制化が進んでくるものなのかと興味深いところです。

実際のところ地域医療にどれほどの違いが出てくるものなのかと言うことも気になるのですが、健診実施率や予防医療の推進、ジェネリック使用の促進などについては特に誰が困ると言うことでもなく、さらに強く推し進められていくと言うことになろうかと思います。
問題は全体の3割と言う小さくない部分を占める医療費削減と言う結果に対するいわば成果報酬の部分ですが、具体的にどこをどのようにと言う細かい指定がなく結果だけを問われると言うことになれば、自治体によってその方法論に差が出るのは当然でしょう。
思いつくところでも高齢化率の高い地域における高齢者医療の在り方などはたちまち議論になりそうですが、他方で例えば小児医療費削減や現役世代への給付の抑制などについては、このところの世論の風潮を見る限り難しそうな気がします。
また地域の実情の差から、補助金導入で医療費地域間格差が縮まるのかどうかは何とも言いがたいとも感じるのですが、成績上位の地域は成績下位の地域に比べ改革への問題意識も強くないでしょうから、長期的に見ればある程度平均化する方向で機能するのかも知れませんね。

当然ながらどこの方面にも配慮してしまえば現状維持で何ら削減の余地がない、むしろ増額の要求ばかりと言うことになるはずですが、いずれにせよ長期的に見て副次的に発生してくるだろう現象として自治体毎に医療提供体制に差が付いてくるだろうと言う点があります。
とある県ではお年寄りの入院には厳しい制約があるのに対して、隣の県ではむしろ早期入院早期退院を推進していると言ったケースが考えられますが、この場合当然ながら自治体の境を越えてより有利な地域へ患者の自主的移動が発生するだろうと予想できますね。
現在でも首都圏などでは医療リソースの乏しい自治体から豊かな自治体への越境搬送が日常的に行われていますが、さらにこれが進んだ場合こうした越境患者の医療費は計算に加えるべきなのかなど、今までとは異なった問題も発生するかも知れません。
いずれにせよ制度として赤字が続いている以上早急に何とかしなければと言われればその通りなので、日本においても米国などと同様に保険者の顔色をうかがいながら、医療経済学的な観点も勘案しての医療が行われる時代が迫っていると言うことになるのでしょうか。

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2017年7月16日 (日)

今日のぐり:「そうめん處 森正 (もりしょう)」

このところ何かと話題になる事の多いあの件に関して、動物の世界でも同様の問題が存在していると言う驚くべきニュースが報じられていました。

トイレに流される避妊薬のせいで川魚の20%が性転換! 完全な”草食系”になっていたことが判明(2017年07月05日ユルクヤル)

英エクセター大学の研究チームが国内50箇所の河川を調べたところ、オスの川魚のおよそ20%がオスとメスの特徴を両方持ち合わせていることが判りました。
これはトイレや下水に流された「避妊ピル」や「洗剤」が原因だと言います。

英紙テレグラフ(電子版)が報じたところによると、避妊薬や洗剤などが下水に流れることで、いま世界的にオスの川魚がトランスジェンダー化しているようです。
これらには女性ホルモン「エストロゲン」に似た効果を持つ化学物質が含まれており、5匹に1匹もの割合でオスの川魚が影響を受けているとか。具体的には精子が減少し、体内で卵子が作られ始めています。
同時にメスを惹きつけるための攻撃性や競争性を失いつつあるとのこと。交尾が難しくなっただけでなく、産まれてきた子孫は化学物質にさらに影響されやすい体質になっています。
(略)
化学物質の弊害についてはアメリカでも広く議論されています。
米NPO「ポトマック環境保護団体」が2010年に行った調査では、ポトマック川に生息するブラックバスの実に80%以上のオスがメスの特徴を備えていたのです。
これも原因は河川に流れ出た有害物質によるもので、オスの精巣の中に卵子が見つかるなどのケースが目立ったと言います。
(略)

ソースがソースだけににわかに信じて良いものなのかどうかですが、しかし人間も同様な影響を受けているのだとしたら…等々色々と考えさせられますよね。
今日はエクセター大の成果に敬意を表して、世界中からちょっと直ちには信じがたいようなニュースの数々を取り上げてみましょう。

韓国が2000億円かけて進入することが出来ない高速道路を建設(2017年7月6日ゴゴ通信)

韓国に先月末に開通した尚州~永川(よんちゃん)の民間高速道路。この高速道路には大邱~浦項高速道路と交差する部分があり、大邱方面もしくは浦項方面に向かいたい人にとっては需要のある道路。
しかしこの高速道路に乗り入れることが出来ないことが発覚した。通常の高速道路であれば、ジャンクションを使いそのまま別の高速道路に乗り入れるが、この進入不可能な高速道路には、分岐点から1キロ離れた料金所から一度出て、再び高速道路に入り直さなければいけない。
そのため乗り入れるためだけに余計に通行料金が発生してしまう。それだけでなくかなり遠回りになるのだ。

通常、高速道路の出入り口は上下共に建設するが、この区間は片側のみ建設。建設会社は需要がないと判断し、このような措置を取ったとコメントしている。しかし、利用者にとっては不便でしかないようだ。
なお尚州永川高速道路の通行料は通常の高速道路よりも30%ほど高価だという。

日本においてもよく判らない構造をした高速道路は時折見かけますが、しかし高いお金を取ってこれでは利用車も不満がたまるでしょうね。
中国と言えば昨今少々の事では驚きませんが、こちらまたしても伝統のお家芸が炸裂したと報じられていました。

住民の「希望の橋」が完成からわずか2時間で崩壊、業者「雨が降ったから」(2017年6月29日レコードチャイナ)

陝西省商洛市丹鳳県で26日、地元住民も出資して建設した橋が崩れた。完成してからわずか2時間後だった。陝西省メディアの華商網が報じた。

資峪溝村は丹鳳県の中心である県城から約3キロメートルの場所にある。国道312号線が通っているが、村内を川が流れており、20戸余りが川向こうにある。増水期には農作業のために耕作地に行くにも子どもらが学校に通うにも不便だった。
そこで、川向うの住民の羅寛譲(ルオ・クアンラン)さんが、県政府民政局が所管する県慈善協会に橋の建設を申請した。慈善協会は認めたが、地方財政からの出資は5万元(約83万円)。橋の建設費用は9万元(約149万円)前後と見積もられたので、不足分は受益者である川向こうの住民が負担することになった。

橋の建設を請け負ったのは県慈善協会が指定した業者だった。中国では工事を請け負った業者が後になって工事を実施する能力を持たなかったことが判明し問題になることがある。羅さんは業者の能力について「持っていると思っていた。ただ、確かめてはいない。工事費用は後払いということになっていた」と説明した。
橋の長さは約20メートル。いわゆるアーチ橋だ。2カ月の工事期間を経て26日には基本的に完成した。後は橋面の仕上げをするだけだった。作業員は建設中の橋を支えるために下部に積んでいた土石を除去。作業は午後6時ごろに終了した。
「午後8時過ぎでした。突然、大きな音がしたんですよ」と、住民の張兵富(ジャン・ビンフー)さんは言う。驚いて家を飛び出す。音のした場所は出来上がったばかりの橋だった。見ると、橋の片側が崩れ落ちていた。張さんは「橋ができたらみんなが便利になると思っていた。まさか崩れるとは思わなかった。私も3000元(約5万円)、出資したのに」と嘆いた。

橋の崩壊を受け、住民らは工事に問題があったと主張。「コンクリートを少ししか使っていない。しかも使っている砂が泥砂だ」などの批判が出た。橋の建設にあたっては、住民の3人が代表となり、工事を監督していた。コンクリートについては、工事請負業者に対して問題を指摘したが「こういうふうにして多くの橋を造ってきた。心配ない」と聞き入れなかったという。
請負業者は橋の崩壊について、「このところ、雨が続いたからだ」と主張。一方で、「想定外だった。私が責任を取って、改めて造り直します」とも述べた。
県慈善協会の査義斉(チャー・イーチ―)副会長は、建設請負業者は自分が紹介したと説明。ただし建設の実施主体は村であり、村が建設を監督すべきだと述べた。しかし、村民委員会の楊勇(ヤン・ヨン)主任(村長)は、村は橋の建設に基本的には参加していないと主張。県慈善協会を所管する県政府民政局の劉忠民(リウ・ジョンミン)局長は、問題を起こした橋の建設については聞いていなかったと説明。橋の監督は財政に関することなので、責任を持つのは財政部門だとしている。(翻訳・編集/如月隼人)

何処の国でも責任のたらい回しとは起こるもの感じるのですが、雨が降ったからとはなかなか斬新な弁明で、次回は先に雨除けでも建設しておくべきでしょうかね。
動物と言うものは人間とは異なった行動原理を持つのが当然ではありますが、こちらあまりに欲望に率直すぎた生き物のニュースです。

【そこかよ】愛犬が行方不明で絶望的に見つからず → ダメもとで「ある超単純な方法」を試したら瞬く間に帰ってきた!(2017年7月5日ロケットニュース24)

ペットは家族の一員で、かけがえのない大切な存在が突然いなくなったら、どんなに辛いだろうか。
そんなペットを飼っている人が経験したくないような事態に陥ってしまった一家が、大々的にペットの捜索を展開するもなしのつぶて……。そこで、ダメもとで「ある超単純な方法」を試したところ、瞬く間に帰ってきたというのである!

・大事なペットが行方不明に!
米ニュースサイト『KWQC TV6』によると、大事なペットが行方不明になったのは英カンブリア州に住むリズ&グラハム・ハンプソン夫妻。飼っていたミニチュア・シュナウザーのチャーリーとセオを夫妻の息子ジョン君が散歩させていたら、いきなり姿を消してしまったそうだ。

・大々的に捜索を展開するも成果はナシ……
息子からチャーリーとセオがいなくなってしまったと知らされた夫妻は、隣人に協力を求めて120人の捜索チームを結成。さらにはドローン2機を出動させ、Facebookでもページを作成して情報収集に努めたが、その成果はゼロ……。
そこで夫妻は、最後の手段とばかりに2匹が臭いに敏感なため、ワンコの大好物のカンバーランド・ソーセージをバーベキューすることにしたのである。このソーセージはカンバーランドの伝統的な特産物で、非常に長くて螺旋状になっているのが特徴だ。

・大好物のソーセージの匂いで帰ってきた!
それほど大きなソーセージを焼いたら、遠くまで匂いが届くのは間違いない。最後の神頼みとばかりにダメもとで試した手段だったが、バーベキューを開始すること2時間半……。
なんと、大好物のソーセージの匂いを嗅ぎつけたチャーリーとセオが、喜々としながら夫妻のもとに戻ってきたのだ! 120人の捜索隊とドローンでも見つからなかっただけに、「そこかよ!」という気がしなくもないが、超食いしん坊のワンコには最初からこの手を試しておけば早かったようである。
あまりにも単純すぎる方法で笑ってしまったが、思いつきそうで思いつかない手だとも言えそうだ。とにかく、夫妻が最愛のペットと再会できて何よりだった。

見つかって良かったと言うべきなのでしょうが、しかしそこまで食い意地が張っていたとは自由な生活も必ずしも楽ではなかったのでしょうか。
最後に取り上げるのは先日報じられていたちょっと恐怖な、なおかつにわかには信じがたいこちらのニュースです。

目覚めたらクマが頭を…真夏の米キャンプ場で恐怖の体験(2017年7月11日AFP)

目覚めるとクマが頭にかぶりついていた──。米コロラド(Colorado)州のキャンプ場で男性スタッフ(19)が寝込みをクロクマに襲われ、頭部をかみつかれる被害に遭った。「とんでもない痛み」だったというが、9針縫う傷で済んだ。男性がこのほど地元メディアに恐怖の体験を語った。

 九死に一生を得たのはディランさんという男性指導員。同州ウォード(Ward)にある「グレイシャー・ビュー・ランチ(Glacier View Ranch)」というキャンプ場で、キリスト教団体のサマーキャンプを手伝っていた9日、他の指導員ら4人と湖畔で寝袋に入って寝ていたところ早朝にクマに襲われた。
「ガリガリいう音がしたんです。あれは、かみついた(クマの)歯が頭蓋骨にこすれていたんだと思う」。ディランさんは地元ニュース局「デンバー7(Denver 7)」にそう語っている。
「クマにつかまれ、引っ張られました。それから後頭部をかまれ、引きずられました。引きずられているときが一番時間がたつのが遅くて、永遠に続くように感じました」(ディランさん)
 クマはディランさんを4メートルほど引きずったところで、他のキャンプ参加者らに追い払われた。現在、公園職員らが犬を使って追跡している。

 ディランさんはKTVB-TVに、首の後ろにクマの吐く息を感じたと説明。かみ痕やひっかき傷を見せながら「一瞬、夢を見ているのかと思ったけれど、夢にしてはあまりにも痛すぎると思いました」と話している。
 ディランさんは病院に搬送されたが、頭部を9針縫うだけで退院した。
 コロラド州の公園・野生生物局は地元メディアに対して、クマを刺激しない限り、今回のように襲われるケースはまれだと述べている。

まさかそんなことがあるのかと言う事件なのですが、ともかくも命拾いして良かったと言うしかありませんね。
しかしクマがこのような行動に出るとは恐ろしいものですが、「夢にしてはあまりにも痛すぎる」とは何とも正直な感想だったのでしょう。

今日のぐり:「そうめん處 森正 (もりしょう)」

日本最古の神社とも言う奈良県は大神神社の鳥居のすぐ脇にあるこちらのお店、見るからに歴史のある素麺のお店です。
三輪素麺自体も日本で最初に作られた素麺とも言いますから大変なものですが、この辺りは他にも素麺を食べさせるお店が多いそうですね。

素麺は一般的なつけ麺方式のそうめんに加えて、丼に入れ汁をかけてあり麺もやや長いと言う長そうめん、そしてにゅうめんが用意されています。
今回は長そうめんを食べて見ましたが、見た目はよくあるぶっかけスタイルの素麺で、トッピングも含めてなかなか綺麗な盛り付けですよね。
そうめん自体はコシもしっかりありなかなか美味いものですし、よく冷えた汁も薄口あっさり仕立ての夏向きな味で、ボリュームも相応にあって食べ応えがあります。
トッピングでは生麩のようなものが面白いなと思ったのですが、このあたりは産地でもあるそうで素麺などにもごく普通にトッピングされるもののようですね。

こちら見た目通り古式ゆかしい建物で、日陰ですから風が通ればそれなりに涼しいのかも知れませんが、夏の盛りには扇風機だけでは少し暑いかも知れません。
接遇面では特に愛想はないものの観光地らしく手慣れたものですが、時間帯によっては素麺の味が変わるとも聞きますから開店直後など狙い目なのかもですね。

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2017年7月14日 (金)

過度な他人への攻撃性は匿名だからこそ発揮される?

ところ変われば何もかも違っている可能性があるとはついつい忘れてしまいがちなことですが、先日パキスタンでこうした判決が出たと話題になっていました。

ネット上の侮辱で死刑判決(2017年6月12日産経新聞)

 ロイター通信などによると、パキスタン中部パンジャブ州バハワルプルの法廷は11日までに、フェイスブック上でイスラム教の預言者ムハンマドを侮辱したとして、冒涜罪に問われた男性(30)に死刑判決を言い渡した。検察当局が明らかにした。

 パキスタン政府はソーシャルメディアの取り締まりを厳格化しており、検察当局はソーシャルメディア上での冒涜罪に対する初の死刑判決としている。判決は10日付。男性は上訴できるという。

 冒涜罪は少数派弾圧の手段に使われているとして、人権団体が批判している。男性は同国で少数派のイスラム教シーア派に属しているという。

近年ではイスラム世界の法体系に関してどちらかと言えば批判的に取り上げられることが多く、一部の方々は熱心な反対運動までやっているとも聞くのですが、この件に関してはやり過ぎだと言う意見以外に「ネットなら何でもありではない」と一定の評価をする声も少なくないようです。
今回の場合は宗教的な権威に対するそれですが、個人や団体に対する誹謗中傷は何処の国でもありふれた話となっており、多くの場合ネットの匿名性を盾に好き放題言っていると言う反発が大きいせいか、韓国のようにネット実名性を取り入れたり中国のように人肉捜索などと言われる私的なつるし上げが行われる場合もあるようです。
日本においては匿名性の保持に関しては根強い支持があるものの、行き過ぎた個人攻撃や誹謗中傷などに対しては発信者の個人情報開示も行われるようになってきていて、大阪などは開示義務を示した条例まで作ったものの、必ずしも情報が明らかになるケースばかりでもないようですね。
いずれにせよ実社会で考えてみれば一方的に他人を集団で袋だたきにする行為と言うものは当事者はもちろん、周囲の第三者に取っても必ずしも楽しいものではない場合も多いのですが、先日こんなCMが登場したことが注目されているのもネット上ではこの種の行為が行き過ぎる嫌いがあると言うことへの問題提起と言うことでしょう。

「窃盗だろw」「桃の気持ち考えろ」…桃太郎で“ネット炎上”描く広告、狙いは? ACジャパンに聞く(2017年7月5日産経新聞)

 「窃盗だろw」「早く謝ってください」「桃の気持ち考えたことがあるのか!
 桃太郎を題材に「ネット炎上」の惨状を描いた公共広告「苦情殺到!桃太郎」を、ACジャパンがこのほど公開した。「(第三者の)悪意ある言葉が、当事者や家族の心を傷つけるトラブルも多い」として「おおらかな心の大切さを訴える」としている。

 動画広告は、おばあさんが川上から流れてきた桃を拾ったところ、匿名の苦情が殺到するというストーリー。「窃盗だろw」「泥棒ワロタ」「炎上案件キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!」「ていうか、川で洗濯するなよ」「旦那は山で柴刈りしている人らしいよ」「背景から住所分かるかも」などのコメントが画面を埋め尽くし、おばあさんが涙ぐむ様子が収められている。
 ACジャパンが毎年7月に実施している広告キャンペーンの一環。動画をテレビCMとして流すほか、ラジオ広告、新聞広告も展開する。

■なぜ、桃太郎を題材に?

 「いつの時代も、分かりやすく伝えようとすると、広告コミュニケーションは難しい」--今回のキャンペーンを手掛けたACジャパンの担当者はそう話す。
 個人ユーザーのSNSや企業広告など、さまざまな内容が炎上する中、「子どもから高齢者まで幅広い世代が知っている『桃太郎』を選ぶことで、意図を伝えたかった」という。
 画面を埋め尽くす苦情コメントは、マイルドな表現にすることも考えたが、「リアリティーを追求し、実際に使われるネットスラングを取り入れた」(担当者)
 「ACジャパンは、こうした公共広告でしかメッセージを伝えられない。今回の取り組みを通じて、いま一度ネットモラルを考えてもらう機会になればと考えている」


ACが「苦情殺到!桃太郎」のCMで炎上に苦言 専門家は「普通の人がうっ憤を晴らそうとして起きる」と指摘(2017年7月5日キャリコね)

公益社団法人ACジャパンがネットモラルの向上を目指して作成したテレビCMが話題だ。7月1日に公開されたCMは、昔話の桃太郎をアレンジし、ネットで批判が殺到する「炎上」で傷つく人がいることを訴えるものになっている。
炎上はどういった人々が、どのような理由で引き起こしているのか。専門家は「炎上の背景にはネットの『共感の文化』がある」と指摘する。
(略)
2015年度版の情報通信白書によると、SNS炎上に関する新聞記事は2013年を境に大幅に増加している。炎上そのものが増加し、新聞社がそれを取り上げる頻度も増えていることがわかる。炎上しても仕方がないような事例も中にはあるが、批判が過度に殺到したり、理不尽な「クソリプ」が大量に送り付けられたりすることの背景には何があるのだろうか。
ソーシャルメディア活用を専門とするネットメディア攻略研究所代表の落合正和さんは、「炎上が発生するのはインターネットが匿名で利用されているから」だという。
    「ツイッターの利用者は5000万人に上りますが、匿名で利用している人が多い。日頃のうっ憤を晴らすため、顔の見えない相手を攻撃する人が多いのでしょう。クソリプを送ったり、炎上させたりしている人は、憂さ晴らしをしたいだけのごくごく普通の人だと思います」
2014年度の情報通信白書によると、日本では匿名でSNSを利用する人の割合が他国よりも高い。フェイスブックでは実名利用する人が匿名利用する人の割合を上回っているが、ツイッターでは匿名利用が7割を超えている。アメリカやフランス、韓国ではツイッターでも実名利用の方が多いこととは対照的だ。

落合さんは、ネット独自の「共感の文化」も炎上を引き起こす一因だという。
    「ネットには元々、気に入った投稿に『いいね!』を押す共感の文化があります。共感できるかどうかが1つの基準になっているんです。それが『同じ意見じゃないと認めない』『共感できないものは排除する』という姿勢につながってしまうのかもしれません」
(略)

件の動画はこちらなどから参照頂ければと思いますが、個人的にはツッコミを入れるなら竹取物語などの方がよほど突っ込み甲斐があるのではとも思うのですが、今回のCMがシリーズの第一弾で引き続き様々な古典が題材として取り上げられることもあるのでしょうかね。
注意していただきたいのは何であれ他人の行為に対して様々な感想を抱くのが人間と言う存在であり、同じ行為に対しても好感情もあれば悪感情もあり得るのが当然ですが、雑多な個人の感情も一定数集まるとそれは世論と呼ばれる一つの権威になるわけです。
こうした現象が極大化すると炎上と言われる現象となりますが、もともと一方的な他者へのバッシングを繰り返し、世論の誘導喚起によって社会的炎上を発生させることを生業としてきたのが新聞やテレビなど既存のマスメディアであり、言ってみれば炎上させるプロとも言えます。
社会の木鐸を自称する朝日新聞などが実名主義を掲げている点を見ても、この種の現象に匿名性などは本質的に無関係であることが容易に想像出来そうに思うのですが、業務として行うのであれば炎上させるだけでなく鎮火の方法まで用意してから行って頂きたい気がします。

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2017年7月12日 (水)

幼児への延命治療中止を国が両親に強制

このところ話題になっていたのがこちらの成り行きですが、記事から紹介してみましょう。

<英国>乳児尊厳死に注目 トランプ氏ら治療継続を支援(2017年7月10日毎日新聞)

 【ワシントン山本太一】深刻な難病で生命維持装置をつけている英国のチャーリー・ガード君(生後11カ月)の治療を続けるかどうかに世界の注目が集まっている。回復見込みがないとして地元の病院は安楽死を提案したが、両親は拒否し、米国で治療を継続することを模索。3~4日、トランプ米大統領やバチカンが両親への支援を表明したことで、さらに関心が高まっている。

 英メディアなどによると、チャーリー君はロンドン在住のクリス・ガードさん(32)、コニー・イエーツさん(31)夫妻の長男として2016年8月に誕生。まもなく先天性の「ミトコンドリアDNA枯渇症候群」と診断された。細胞が正常に機能しないため内臓や筋肉の形成が難しく、脳にも深刻な損傷を負っているという。
 16年10月から治療を続けている病院は「やるべき治療は全てやった」と強調し、両親に生命維持装置を外して安楽死を受け入れるように提案した。病院は裁判所に安楽死の許可を申請し、欧州人権裁判所は今年6月、治療継続は「さらなる苦しみを与える」として安楽死を認める決定をした。両親がチャーリー君を国外に渡航させることも禁じた
 これに対し、両親は「命が尽きるまであきらめないのが私たちができる唯一の務め」と安楽死を拒否。国外も含めた受け入れ先を探し、米国の医師を見つけた。医師は、治療としてチャーリー君の体内で生成できない物質を経口投与すると約束したという。両親は治療費や渡航費を募るため、ネットサイトを設置し、130万ポンド(1億9000万円)以上の寄付を集めた。

 トランプ氏は今月3日、「もし私たちが助けることができるなら喜んでそうしよう」とツイート。ホワイトハウスは政府職員が両親と連絡を取っていると明らかにした。
 さらに、フランシスコ・ローマ法王が、両親が最期まで子どもに寄り添い治療にあたることを認めるべきだと主張。バチカンが運営するローマの小児病院は4日、受け入れを表明した。しかし、ジョンソン英外相は裁判所の渡航禁止命令を理由に小児病院への転院は「できない」としており、当面は地元の病院での治療が続く見通しだ。

乳児尊厳死の是非、審理再開=医師団「回復不能」、両親は拒否-英(2017年7月11日時事通信)

 【ロンドン時事】英国で先天性の難病のため自力での生存が不可能と診断された乳児(生後11カ月)の尊厳死の是非が争われ、英最高裁と欧州人権裁判所でいったんは尊厳死が認められた裁判で、英高等法院は10日、新たな証拠を検討するため審理を再開した。

 この乳児はロンドンの病院で生まれたチャーリー・ガードちゃん。生まれつき細胞内の小器官ミトコンドリアに異常がある「ミトコンドリアDNA枯渇症候群」というまれな疾患にかかっており、自力で呼吸もできない。医師団は「脳に回復不能の損傷がある」と診断し、生命維持装置を外す尊厳死を勧めた。両親は拒否し、米国での治療を求めていた。
 チャーリーちゃんの尊厳死の是非が問われた裁判で高等法院は今年4月、医師団の判断を支持。両親は上告したが、最高裁と欧州人権裁も6月にこれを棄却した。しかし今回、治療法についての「新たな証拠」が提出されたとして審理が再開された。
 両親の弁護士は最新の遺伝子科学による実験的な治療法が「劇的な臨床的改善」をもたらす可能性があり、「試してみる価値がある」と主張しているが、病院側は疑問視している。

 チャーリーちゃんについて、米国での治療を認めるよう求める35万人の署名が集まっている。トランプ米大統領が今月3日、ツイッターで「少しでも助けることができるなら喜んでする」と述べたほか、フランシスコ・ローマ法王も「子供に付き添い世話したいという願いが無視されるべきではない」と、両親を支持する声明を出した。

この耳慣れない「ミトコンドリアDNA枯渇症候群」なる病気、先天性代謝異常の一つでミトコンドリアのエネルギー代謝が障害される状態の総称なのだそうですが、良い治療法も確立されておらず大人になるまで生きてはいられないと言う非常に重大な病気だと言います。
乳幼児に限らずいずれにしても命の終わりが見えている方にどこまで延命をするかは意見が分かれますが、今回興味深いのは両親が反対しているのに病院側が安楽死の話をどんどん進めていて、裁判所も延命治療の中止をいわば強要していると言う点ですよね。
この辺りは安楽死や児童虐待などに対する民族文化の違いを感じざるを得ませんが、治療費も自前で調達し国外で保険外の診療を受けたいと言う希望すら禁止すると言うのも、日本ではなかなか考えにくい状況ではないかと言う気はしますがどうでしょうか?

今回の場合延命治療を中止する消極的な安楽死とも言われるものですが、毒物を投与して死に至らしめる積極的安楽死に関しても世界各地で徐々に認められる国も出てきていて、実際その運用がどうなっているのかが注目されています。
法で末期患者へお毒物投与を認めたカリフォルニア州では施工後半年で111人が亡くなったそうですが、興味深いのは医師から薬を処方されていたのは191人だったそうで、59人は薬を使ったかどうかもはっきりしないと言いますから毒物管理体制としてどうなのかですよね。
海外では過去に何度も安楽死を巡る様々な事件があり、日本でも射水の事件など話題になってきた事例は少なくありませんが、日本の場合仮に助からないとされても全て保険診療で延命治療が続けられ、金銭的理由や外圧によって中止が求められることはあまりないようです。
逆にそうであるからこそ誰がそれの開始や終了を判断すべきかも難しいとも言えますが、継続を希望している延命治療が強制的に打ち切られるような医療を国民の多くが望んでいるとはとても思えず、その点ではまだしも日本は恵まれているのでしょうね。

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2017年7月10日 (月)

構造的に破綻が見えてきた介護業界のその後

人それぞれに思うところはあるのだろうと思うのですが、先日ちょっとした話題になっていたのがこちらのニュースです。

「介護ミスで母親が死亡」 遺族が特養老人ホーム提訴へ(2017年7月6日朝日新聞)

 埼玉県ふじみ野市の特別養護老人ホームに入所していた高齢女性が介護ミスで死亡した、などとして、遺族が近く、施設の運営法人に約4千万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こす。遺族は「同様の事故を減らすため、裁判で原因や背景を明らかにしたい」としている。

 亡くなったのは中野小夜子さん(当時86)。認知症を患い、2015年1月から特養「上野台の里」に入所。事故時は要介護度4で、座った状態を保つのも困難だった。原告となる中野さんの息子2人や代理人弁護士によると、事故は15年9月7日の夕飯時に起きた。中野さんは、食事を飲み込んだ後に吐き出す動作をくり返し、病院に救急搬送されたが、10月23日に死亡した。死因は食物が肺に入った場合に起きる「誤嚥(ごえん)性肺炎」と診断された。

 施設側が県に出した事故報告書では、食事介助の際に上半身を起こすベッドの角度を過度に垂直に近づけたことや、食事を早く食べさせ過ぎたことを認めている。遺族によると、謝罪され和解金の提示も受けたというが、「入院中の見舞いにも葬儀にも来ず、誠意を感じなかった。命を扱う事業者として責任感を持ってほしい」と提訴を決めたという。

 施設長は朝日新聞の取材に、「個人としても法人としても、取材は受けない」と回答。同市は取材に対し、救急搬送の直後に施設から報告があったことを認めたが「詳細な報告内容は言えない」としている。

当時の状況は記事からは何とも言いかねるものがあるにせよ、進歩的なメディアとして内外に知られる朝日新聞が大々的に取り上げていることからしても余程に事情があったのだろうと思うのですが、いずれにせよお亡くなりになった方のご冥福をお祈りするばかりですね。
この種の民事訴訟とは法律ではなく当事者の意志に基づいて起こされるものであり、その結果を度外視するならばどこの誰がどのような訴えを起こしても自由であるのですが、一般的に弁護士に相談が持ち込まれた段階である程度の専門的判断が働くのだそうです。
その意味でこうして裁判にまで持ち込まれたと言うことでそれなりに勝算があると言う判断が働いたと言うことなのでしょうが、関係者一同の証言や当時の状況などに基づいて司法の判断がどのようなものになるか知りたいところですね。
さて、このところ全国的に非常に求人倍率が高まっていて、それこそ何十年ぶりと言うほど雇用状況が改善しているのだそうですが、その一方で一部業界では慢性的な人手不足が続いていて、特に運送業や介護業界などはたびたび社会問題にもなっています。
介護業界などは3Kだ、いや4Kだとその過酷な労働環境が取り沙汰されることが多く、いざ勤め始めても皆すぐに辞めてしまうとも側聞するのですが、今やそれ以前の段階で介護業界離れが深刻化していると言うことが先日報じられていました。

ケアマネジャーなどの資格、志望者減 待遇に見合わない責任や負担 「介護の質」低下懸念(2017年8月7日産経新聞)

 高齢者が増える中、介護保険を利用する人のケアプランを作るケアマネジャーや介護福祉士を目指す人が減っている。平成28年度の資格試験の受験者や合格者は減少、人気低下が鮮明になった。研修時間増など制度変更が要因とされるが、背景には待遇に見合わない責任や負担の大きさがある。いずれも現場で中心的な役割を担うだけに、なり手が減れば介護の質の低下を招きかねない。

 東京都の高野清美さん(44)は、5年間務めた在宅介護でのケアマネジャーを辞めた。今は訪問介護事業所で、サービス提供の責任者を務める。
 ケアマネジャーは介護保険開始と同時に制度の要として創設された。比較的待遇が良いため、ヘルパーや介護福祉士が目標にするケースも多い。
 ケアマネジャーとしての高野さんの仕事は多忙を極めた。月1回の利用者宅への訪問に加え、関係者を集めたケア会議の開催、医師や看護師、事業者や家族との調整。書類作成も多く「利用者のために自分がいるのか、書類のためにいるのか分からなかった」。
 時間に関係なく呼び出され、夜に子供を置いて利用者宅に駆け付けたことも。「医療の知識やコミュニケーション能力も求められ、自分には無理だ」と離職を決めた。

 20万人を超えたこともあるケアマネジャー試験の受験者は28年度には12万4千人となり、前年度より約1万人減少。合格者は1万6千人、合格率13・1%と過去最低だった。
 日本介護支援専門員協会の能本守康常任理事は「必要な実務研修の時間が44時間から87時間とほぼ倍になったことが大きい」とみる。「仕事を長期間空けて自費で受講するのは難しい」ためだ。
 ケアマネジャーの仕事には多くの課題がある。独立しても経営が難しいため、特定の事業者に所属し、その意向に沿ったプラン作成を求められる。利用者から「何でも屋」と思われ、無報酬で動くことも
 施設関係者からは、ケアマネジャーなしでプランが作れるのではという「不要論」まで浮上。「国が進める在宅医療は医師主導。将来が見えない」といった声も上がる。

 一方、28年度の介護福祉士国家試験の受験者も7万6千人と前年度から半減。合格者は5万5千人で4割減った。受験資格に原則450時間の実務者研修が加わったためとされる。日本介護福祉士会の石本淳也会長は「受験者が本当に介護福祉士を目指す人に絞られたためで、これを機に質を上げなければならない」と話すが、根底には処遇問題が横たわる。
 「介護保険が『介護』をつぶす」の著書がある元ヘルパーの桜井和代さんは「介護現場で働く人を大切にしてこなかったつけだ」と指摘する。
 「資格を取っても待遇が同じなら、受験しなくなるのは当然。ケアマネジャー不足は質の低下につながり、利用者や家族にしわ寄せがいく。処遇を良くしなければ人材は逃げていくばかりだ」と話している。

 厚生労働省が発表した平成28年の賃金構造基本統計調査によると、ホームヘルパーの平均月収(残業代などを除く)は21万3000円、施設職員が21万5000円、ケアマネジャーは25万5000円。全産業の平均は30万4000円で、介護関連職種の低さが目立つ。男女の賃金格差もあり、女性はそれぞれさらに低水準にとどまる。

これだけどこの職場でも人材を求めている時代に低賃金で労働が厳しく、昼夜の別もなく働かされるではどんなブラック職場かと言う話なんですが、ある意味将来の保障がある資格職であるにも関わらず目指す人間自体が減少しているのは問題です。
その背景に待遇の悪さが知れ渡っているのももちろんですが、待遇が良く介護職の「あがり」の地位とも目されるケアマネージャーですら全産業平均の2/3の低賃金と言うのですから、「命を扱う事業者として責任感を持ってほしい」と言うならそれ相応の見返りを求められるのも当然でしょう。
この点で医療などと同様に全国一律の公定価格での仕事を強いられる介護保険と言うものの存在が良いのか悪いのかですが、利用車目線で見れば安い定額料金で利用出来るのですから基本良いこととして、将来的に人材不足がさらに深刻化した場合どうなるかです。
公的で平等なサービス利用がどんどん困難になり、かつ質的にも満足いくものではなくなった場合、多少の追加負担をしてもよりよいサービスを求めたがる人が必ず出てくるはずで、介護業界もいずれ付加価値の多寡により二極化が進んでくる可能性があります。
同様に公定価格である医療の場合治療成績など一定の客観的指標もありますが、介護の場合客観視が難しい顧客満足度での評価となる局面が大半であって、それ故進歩的な方々も一概に高負担高付加価値サービスの存在を否定はしにくいでしょうね。

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2017年7月 9日 (日)

今日のぐり:「アビヤント」

人間思わずやってしまう大失敗はあるものですが、こちら何をどうやってそうなってしまったのかと話題になったニュースです。

歓送迎会で自分の腹刺す 埼玉・志木市職員「衝動的に上り詰めてしまった」(2017年7月4日産経新聞)

 埼玉県志木市は4日、居酒屋でカッターナイフを使って自分の腹を刺すなどして迷惑をかけたなどとして、環境推進課の男性主任(53)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にしたと発表した。

 市によると、男性は4月、市内で開かれた同課の歓送迎会で、隣に座った男性課長(53)と話した後、近くのコンビニエンスストアでカッターナイフを購入して店に戻り、自分の腹を刺した。
 主任は腹部に刺し傷を負って12日間入院したが、命に別条はないという。その後、心療内科を受診し、現在は自宅療養中。
 市の調べでは、課長は主任に「仕事はきついところもあるかもしれないけど、自分もたくさん経験している」などと激励のつもりで声をかけたが、主任は叱責と受け止めたという。
 主任は市の調べに対し、「パワハラに近いことはなかった」「衝動的に上り詰めてしまった」などと説明している。当時、酒を飲んでいたという。

 志木市の相子知行企画部長は「公共の場で公務員としてふさわしくない迷惑行為を行い、市民の信頼を著しく損ねたことを深くおわびしたい」とコメントした。
 朝霞署は、銃刀法違反にあたる可能性があるとみて捜査している。

どのような経緯でこういう結論に至ったのかは何とも想像し難いのですが、同年齢で上司と部下の関係と言うと何かと難しいこともあったのでしょうかね。
今日は衝動的に上り詰めてしまい思わぬ騒動を引き起こした男性主任氏の早い回復を祈念して、世界中からついついやらかしてしまった…と後悔しているかも知れない方々のニュースをお伝えしましょう。

パトカーに子どもが缶酎ハイ見せ、酒気帯び発覚(2017年6月6日読売新聞)

    福岡県警八幡西署は5日、中間市松ヶ岡、自称パート店員の女(33)を道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕した。

    同乗していた子どもがパトカーに向けて缶酎ハイを見せたため発覚したという。

    発表によると、女は同日午後5時20分頃、北九州市八幡西区穴生3の市道で、酒気を帯びて軽乗用車を運転した疑い。容疑を認めているという。

子どもがどのような気持ちでこうした行為に走ったのかは何とも言えませんが、母親からすれば思わず頭を抱えたくなったかも知れませんね。
昨今世界的にテロの話題には事欠きませんが、こちらいざ出撃と言う場面でやらかしてしまった方のニュースです。

自爆テロリスト、戦地に赴く前の送別会でうっかり自爆してしまい親族ら12人死亡(2017年07月03日ユルクヤル)

自爆しなくていい場面で自爆してしまったことはありますか?
人間なら誰しも間違いを犯してしまうもの。しかしそんなうっかりの過ちで、イスラム過激派(ISIS)の自爆テロリストが12人の同胞を巻き込み自爆してしまう驚きの事故が起きました。

イラクの首都バグダットにもほど近いメクヘイサ地方で先月26日、ISISの自爆テロリストが自爆ベルトをうっかり起爆。
親族や友人を含む12人の同胞を殺してしまう事故が起きました。
捜査にあたった警察署長ジャッセム・アッ=サーディー氏は「自爆テロで使用される予定だったはずのベルトが爆発し、12人が巻き添えとなった」と声明を発表しています。
(略)
自爆事故が起きたのは、ISISが自爆テロを実行する前に催す「Blood Party(血のパーティー)」と呼ばれる儀式でのこと。
同胞たちはこの会合で自爆テロリストの幸運を祈り、今まさに彼を危険な戦地に送り出そうとしていたのです。その集会で自爆ベルトが暴発!爆発の威力は凄まじく、なんと周囲約1kmを吹き飛ばしてしまったのだと言います。
テロリストを含む、計13人が爆風に巻き込まれ死亡。中にはISISリーダー格の人間も含まれていたそうです。
(略)

これは当事者にとっては何とも不幸な事故なのですが、しかし世界的に見るとまた別な見解もあり得ると言うニュースでしょうか。
男だから女だからと区別することは昨今あまり宜しくないことのようですが、しかしこちら世の男性諸氏にとってはとりわけキツいニュースでしょう。

ブチギレた息子の嫁をなだめようとした義父、股間をひねり潰され死亡(2017年07月01日ユルクヤル)

股間が握り潰される痛みを想像できますでしょうか?
インドのとある村で先月19日、息子の嫁に股間を握りつぶされてしまった男性が多量出血で死亡してしまうという世にもおぞましい事件が起こりました。

事件の舞台となったのは、インド中部に位置するジャールカンド州サイトラ村。
この日バイロ・ケルケッタさんはニワトリ同士を戦わせる「闘鶏」の試合で負けてしまい、家の大切なニワトリを没収される羽目に。それに激怒した妻のアニマ・カリアさんと大喧嘩になってしまったのでした。
そこに仲裁に入ったのが、バイロさんの父親ガウ・ケルケッタさんでした。
しかし妻アニマさんは仲裁に入った義父ガウさんの睾丸をおもむろに鷲掴み、あろうことか力任せに捻り潰してしまったのです。

その翌朝には、アニマ容疑者は警察に逮捕され刑務所送りに。
地元警察によると、彼女は罪を認めているものの「意図したものではなく単に事故だった」と述べているとか。「犠牲者のガウさんは、耐え難い痛みと多量出血によって死亡したものと考えられる」との検死報告が出ており、詳しい経緯について今も調べが進んでいます。
なお闘鶏が理由で喧嘩をした夫婦は事件当時「酔っていた」と見られています。

何ともまあ、ご愁傷様と申し上げるしかないのですが、しかし女性側にこれは少し想像力が不足していたと言うことなのでしょうかね。
お隣中国と言えば昨今少々のことでは驚きませんが、社会制度上こういうことが起こってしまうのかと感じさせられるニュースがこちらです。

交通事故を起こした男が被害者を殴打(2017年7月5日トカナ)

(略)
 日本同様、もちろん中国でも悲惨な交通事故は相次いでいる。ところが、事故後の対応を見てみると、彼の国の“特異性”が際立つという。では、海外動画共有サイト「LiveLeak」に投稿された、あまりにも衝撃的な事故の一部始終をご覧いただこう。

 原動機付自転車のような乗り物を運転している2人。その後方から、乗用車が一切速度を落とすことなく激突する。しかし、幸いにも2人は一命を取り留めたようだ……と、乗用車から慌てて降りてくる男。2人のもとに駆け寄り、怪我の具合を確かめようとするのかと思いきや、衝撃の展開が待っていた! なんと男は、「多額の賠償金を請求されるくらいなら殺してしまおう」と考え、道路に倒れ込む2人の頭部をハンマーで何度も殴りつけ始めるのだ! しかも途中、男の犯行を止めに入った無関係の女性まで本気で殴り殺そうとする始末……。やがて、気が済むまで3人を殴打した男が姿を消すと、事故現場には生死不明の被害者らが残された。

 金の請求を恐れるあまり易々と他者を葬ろうとする姿は、狂っているとしか思えない。中国の道路交通事情は、まさに地獄としか喩えようがない状況のようだ。

元記事にはその衝撃画像もリンクされているのですが、しかし同様の理由で事故後の被害者への二度挽きなどは珍しくないのだそうですね。
最後に取り上げますのはご存知ブリからのニュースですが、これもさすがにその言い訳はいささかどうよ…とかなり話題になっていた事件です。

18歳少女を性暴行した疑いで起訴された財閥の男性 「たまたま性器が入っただけ」と主張し無罪に(2017年6月19日ゴゴ通信)

18歳の少女に対して性暴行の疑いで起訴されたサウジアラビアの財閥の男性の裁判で、理不尽な判決が言い渡された。
6月15日、ロンドン西部刑事裁判所が18歳の少女を強姦した容疑で起訴されたサウジアラビアの大富豪、アプドゥル・アジーズ(当時46)に無罪判決を言い渡した。

昨年8月にアプドゥル・アジーズは自宅に遊びに来ていた少女を強姦した容疑で起訴された。
性暴行容疑を否認していたアプドゥル・アジーズは「ソファの上で寝ている少女にTシャツを着せるさいに引き寄せたら偶然にも性器が挿入されてしまった」と主張した。
また「性器が挿入される前、ほかの女性との性行為をしたあとだったので彼女の体や足に精液が付着した」と当時の状況を説明。

このようなあきれる説明に対してイギリスの裁判所はアプドゥル・アジーズが悔しい思いをしていると判断し、彼に無罪判決を言い渡した。
アプドゥル・アジーズのありえない主張とイギリスの裁判所の判決を聞いたマスコミや市民は「ありえないだろ!」と裁判所の判決に強く反発している。

この程度の判決はブリなら普通のこと…と言う声も多いようですが、実際には無罪になったわけではないと言う情報もあるようですね。
いずれにせよ公の場で大まじめにこのような主張をする心境はいかばかりかですが、当時法廷にいた方々がどういう表情で受け止めたものなのか気になります。

今日のぐり:「アビヤント」

岡山市内中心部にほど近い辺りに位置するこちらのお店、なかなかおしゃれな雰囲気のちょっと感じの良い店構えですね。
基本的にはイタリアンのお店で特に石釜ピザが売りらしいのですが、ランチにも使えるしビールなど飲み用途でも使えると手頃なお店のようです。

この日はサラダからパスタ、肉料理、ピザと一通り出してもらいましたが、結論から言いますと一番うまかったのは最初に出たサラダかな…と言う気がします。
色々と出てくる料理も別に何が悪いというわけでもないのですが、正直どれもさほど印象に残らずと言うのでしょうか、確かにどんどんお腹は膨れてくるのですけれどもね。
もっともそれだけ好き嫌いが分かれず癖のない味だとも言えますし、ランチで売りだというピザやパスタとサラダなどを中心にいただく分にはいい感じなのかも知れません。

ところで見ていてかなり遅くまでされているお店なのですが、こちら午後のアイドリングタイムの表示がなかったのですが、ずっと続けての営業となると大変そうですね。
小さなお店で雰囲気や接遇面は落ち着いたものですし、飲み中心での利用にはちょうどよさそうなお店ですから、二次会などの流れでちょっと寄るのにいいのでしょう。

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2017年7月 7日 (金)

子供を殴り倒す母親の暴力行為が話題に

全国的に体罰は絶対悪と言う価値観が正義とされて久しいですが、こちら一つの体罰動画が国内のみならず国内までも拡散し話題になっています。

自動車の前に飛び出した幼児を母親が激しくビンタ これは「教育」なのか?「体罰」なのか?大論争(2017年6月30日J-CASTニュース)

   ツイッターにアップされた動画にある母親の行動がネット上で物議を醸している。3歳くらいの子供に対し、吹っ飛ぶほどの平手打ちをかましているのだ。
   乗用車の車内カメラで撮影されたその動画は、乗用車が走行中、目の前に子供用自転車が突然現れて、あわやというシーンになる。乗用車の急ブレーキで難を逃れたが、子供の後を追っていた母親が追い付き激しい平手打ちをしたため、ネット上では「これは教育ではなく虐待だ!」「母親として当然の行為」といった論争が起きている。

   問題の動画は2017年6月28日にアップされた。ツイートは、
    「今日の会社帰り子供飛び出してきてほんと焦った、たまたま踏切の遮断機下がっててブレーキに足かけて減速しようとしてたから間に合ったって思った安全運転でこれからも行こうと思った。てかお母さんの平手打ちに強さにもびびった」(原文ママ)
となっている。
   動画は車内カメラで撮影されていて、乗用車が運行中に左側に駐車していたワゴン車の陰から3歳くらいの子供が子供用自転車で飛び出して来る。急ブレーキをかけた乗用車の前を自転車は通過する。後ろから走って追いかけてきた母親は運転席に、「申し訳ありません」といった表情を浮かべ頭を下げたあと、子供の顏のあたりを激しく平手打ちし、子供は吹っ飛ぶように尻もちをついた。この動画を見た人たちは、
    「何はともあれ無事で良かった...」
などといった感想を漏らし安堵したのだが、母親の取った行動に「体罰ではないのか?」「虐待だ!」などといった批判が向けられることになり、
    「こんなのは教育ではありません 暴力で子どもをしつけようとする人間は頭が悪い人です 貴方に子どもさんがいらっしゃいましたらこんなことはしないであげてください」
    「子どもが真っ先に親の顔を見ている+あの母親のどつき...黒に近い虐待サインですね」
    「悪気はないのだろうけど子供がケガしそうな勢いで叩いてるからなぁ... ケガをしない力加減で叩けなかったら、それはもう暴力と呼ばれても仕方ないのかと思います」
などといったリプライがこのツイッターの動画に寄せられることになった。

   母親批判に対する反論も相次ぎ、
    「お母様も心臓が飛び出る勢いでお子さんに平手打ちしたんだと思います...。きっと私もそうなると思います。 子供にはまだ解らなくとも」
        「親として本当に心配してる証拠ですね。体罰いけないとか言うけど、危険に関わることは体に覚えさせる必要あるから」
        「法的には平手打ちしたお母さんの行動は虐待に当たりますが、一歩間違えれば生命を失っていたかも知れない事なので、個人的には愛情、教育として間違っていない行動だと思います」
などといったリプライが寄せられ、全面対決の様相となったが、「母親としての立派な行為だ」という母親擁護の意見の方が圧倒的に多い
   このツイートは17年6月30日昼までに6万近いリツイートがあり、あまりの反響の大きさに驚いたツイート主は一時鍵を掛け閲覧できないようにした。30日に再開し、この母親の行為は体罰なのか、躾なのかのアンケートを取ったりしていたが、30日午後4時には再び「非公開」にし現在は閲覧できないようになっている。

子どもが吹っ飛ぶほどひっぱたいた日本のママを、中国ネットユーザーが称賛(2017年7月1日レコードチャイナ)

日本でも中国でも、子どもの教育をめぐってはさまざまな論争がある。中でも体罰の可否については、その程度なども含めて意見が分かれるところだ。30日、日本のある映像が中国の動画サイトに投稿され、ネットユーザーの注目を集めている。
(略)
この動画に対して、中国のネットユーザーからは「どうやら、(こういう状況で子どもをたたくのは)世界中どこでも同じようだ」「ひっぱたくべきだ。でないと次は命がなくなるかもしれないからな」といった声や、「俺のおじさんもそうだった。川で泳いで遊んでいたら、おじさんが棒を持ってやってきた。川の真ん中の方に逃げる俺を見て『たたかないから、こっちおいで』って言うので岸に上がったら、めちゃめちゃたたかれた。それから川では二度と遊ばなくなったよ」といった体験談を語るユーザーもいた。

また、母親の対応について、「中国のママならまずドライバーを責めるだろうね」「たたく親の子どもは将来それをしなくなる。ドライバーを罵倒する親の子どもは将来はねられる」「30数年前は中国もこうだったんだけどなあ。昔は子どもがけんかしてるのを見たら、まず自分の子どもをたたいたもんだ。でも、今は一緒になってけんかする」と、最近の過保護すぎる中国の保護者を皮肉ったコメントも少なくない。

このほか、「なんと、先にドライバーに頭を下げるとは。この民度よ」「(これが)素養教育。まずドライバーに謝ってから子どもをしかる」「日本の文明レベルはアジア最強」と母親がすぐにドライバーに謝罪の意思を示したことを称賛するコメントも寄せられた。

日本では昨今、教育現場などでの体罰への批判が高まっている。中国でも以前に比べて体罰に批判的な声が増えてきているものの、「たたかなければ一人前にならない」と言われるように、日本と比べると容認派が多い印象だ。

ちなみにまさに当事者目線と言える問題のドライブレコーダーの映像はこちらから参照いただければと思うのですが、動画を見ながらひとまず誰しもが「よくぶつからずに済んだな」と思うような状況でしょうし、ドライバー本人も偶然と幸運に恵まれた結果であるとは感じているようです。
この母親の行動について特に進歩的な方々からは評判が極めて悪いようですし、自分なら別な行動を取った、これを当然の行為だと思って欲しくないと言う人も多いでしょうが、直ちに命に関わり二度と繰り返してはならない行為であって、絶対確実な教育を行うべき状況であることに異論のある人はいないのではないでしょうか。
となるとその方法論はと言うことになりますが、多くの方々が指摘しているように子供にとっては良くも悪くも非常に大きな衝撃を与えただろう出来事だと想像出来るだけに、末永くこの時の記憶は残るだろうとは言えるでしょうし、まさにそれが目的の行為ではあったわけです。
体罰によって教育を受けた者は自らも体罰に頼るようになると言う説もあり、実際何にでも体罰でしか教育を行えないと言うのは問題外でしょうし、行う場合も自らもいずれ誰かから同様の暴力を振るわれる可能性を理解した上での最終手段であって欲しいと言う気がしますが、皆さんはどうお感じになったでしょうか。

ちなみに今回の場合こうした行為は駄目だと言う教育効果はあったと思いますから、この行為にダメ出しする場合には同等以上の効果が期待出来る代案を提示すべきかとも思うのですが、その点に言及する意見が少ない様子なのは少しばかり残念ですよね。
個人的には車に比較的よく乗っている方ですのでドライバー目線で見てしまいがちで、こうした場合にドライバーの反射神経にしか頼るものがないと言う状況を何とかすべきだなと改めて感じたのですが、まさに今現在行われている自動運転など運転補助技術の類はこうした局面で活躍してもらいたいものでしょう。
特に最近信じられないような事故のニュースも多く、とっさの行動が遅れがちな高齢ドライバーこそ安全サポート技術の完備された車に乗せるべきだと言う声も増えているのですが、先日政府の有識者会議で自動ブレーキ装備の車であることなどの条件をつけた高齢者限定免許の導入が提言されていたのは興味深いことだと思いますね。
もちろん若い人であっても危険な暴走行為などは論外で、今回の現場のような狭い裏通りを平気で爆走している車などは何とかならないものかと常々思うのですが、運転行為そのものに制約を加える類の装置はそうした行為をしがちなユーザーほど無効化してしまうでしょうし、そんな制約の多い車に乗りたい人がどれだけいるのかと考えると悩ましいところですよね。

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2017年7月 5日 (水)

臨床も医療費の無駄遣いを考慮しながら行われる時代に

何も考えずに読み流せば当たり前の話と思う方も多いのでしょうが、先日こんなニュースが出ていたことをご存知でしょうか。

高い抗がん剤使いません 効果同じなら安い薬を 日赤医療センター決定(2017年7月3日共同通信)

 日本赤十字社医療センター(東京)は30日までに、5月に保険適用が決まった抗がん剤「ザルトラップ」について、治療で原則使用しない方針を決めた。同じ効果で約半額の既存類似薬があり、割高な新薬を使うメリットはないと判断した。薬価が高いことを理由に医療機関が使用を差し控える決定をするのは異例

 がん治療薬「オプジーボ」など超高額新薬が保険財政に与える影響が問題化したことから、厚生労働省は薬価制度の見直しを進めている。同センターは医療費の抑制につなげる狙いで、今回の決定は国の制度見直し議論に一石を投じそうだ。

 ザルトラップはフランスの製薬大手サノフィが開発した点滴薬で、国内販売は今春始まった。一部の大腸がんが対象。100ミリグラム約7万9千円で、日赤医療センターによると、体重60キロの人が半年間使うと約278万円かかる。同じタイプの抗がん剤では「アバスチン」が先に保険適用されており、効果も副作用も同様で費用は約150万円と約半額で済むという。

 ザルトラップを巡っては2012年、米国のがん専門病院が「アバスチンより2倍以上高い」として使用しない方針をニューヨーク・タイムズ紙に寄稿し、話題を呼んだ。米国ではその後、ザルトラップの薬価は引き下げられた。

 日本では公的医療保険に「高額療養費制度」があり、治療費が一定額を上回ると患者の自己負担が大幅に軽減される。

 高額な新薬が次々に登場していることから、日赤医療センターは昨年、抗がん剤について「効果と副作用が同じなら薬価が安い方を使う」との院内方針を決めていた

このザルトラップ(アフリベルセプト ベータ)は既存のアバスチン(ベバシズマブ)やサイラムザ(ラムシルマブ)などと同様腫瘍の血管の新生を抑えるタイプのVEGF阻害薬と言われるもので、類薬で有りながら価格が高いのであれば安いものを使うのが当然、と言う考え方もあるかと思います。
ただ薬の効果は類薬であっても全く同じではないのもまた事実で、「同じ成分同じ効き目」のはずのジェネリック(後発医薬品)も未だに効きが変わるからと変更を拒否する先生もいらっしゃるくらいで、厳密に同じと言えるかどうかは疑問ではありますね。
ただ本質的にはそこまで大きな差はないのだろうとも思うのですが、それならそれで何故類薬でこうまで顕著な価格差を設定するのかで、このところ話題になることも多い厚労省の薬価算定の在り方にも疑問符が付きかねない話でしょう。
加えて今回の件で興味深いのはこの方針変更によって別に医療提供側にはさしたるメリットがないにも関わらず、医療費削減と言ういわば対極的視点からこうした話が決まったとされている点ですが、今後同様の方針がどこまで医療現場に広がっていくものかですね。

先日は日経の調査で医師の実に9割が国民皆保険制度による医療は維持できないと感じていると言う報道が出ていましたが、新薬が出るたびに薬価はどんどん高くなっていくわけですから、いずれ医療費の伸びは負担可能な範囲を超えるのは自明の理に思えます。
この医療費高騰問題は日本のみならず世界各国共通の課題と言えますが、先日の日本医学会のシンポジウムでは高価でありながらさほど役には立たない過剰医療問題が議論され、「賢明な選択」に基づく「過不足のない医療」が推奨されたと言います。
この点に関しては国も問題であると認識はしているものの、先日打ち出された「骨太の方針」でも試案で挙がっていた先発薬価引き下げや差額の自己負担化などが削除されているなど、必ずしも強力な対策が推進されているとも言えない面がありますよね。
いずれにしても現状のままでは早晩医療費増大に社会が追いついていけない時期は来るはずですので、面倒臭いから全部一律○%カットなどとされないためにも、賢明な選択に基づくお金の使い方についての議論を深めておく必要があるはずです。

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2017年7月 3日 (月)

救急医療崩壊への抜本的解決策

千葉県と言えば以前に県東部地域での救急医療の連鎖的崩壊が話題になった地域で、東金病院→成東病院→銚子市立病院→成田赤十字病院と崩壊の連鎖が続き最後の砦であった旭中央病院も救急受け入れ制限開始と言う絶望的な状況を紹介したことがありますが、県西部地域においても先日こんなニュースが出ていました。

救急搬送必ず受け入れ 千葉市内3病院を指定 8月にも開始(2017年6月29日千葉日報)

 千葉県議会は一般質問最終日の28日、自民党の阿井伸也(大網白里市)、坂下茂樹(市川市)、伊豆倉雄太(市原市)、今井勝(我孫子市)、阿部紘一(千葉市稲毛区)の5議員が登壇した。県は、全国ワースト2位の救急搬送時間の短縮に向け、搬送先が決まらない患者を必ず受け入れる病院を事前に定め、病床確保の費用も援助する制度を8月に始めると明らかにした。救急需要が多く、搬送時間も長い千葉医療圏(千葉市)の3病院で試行的に開始予定。坂下議員の質問に答えた。

 消防庁が昨年12月に公表した調査(2015年分)によると、千葉県の平均救急搬送時間(119番通報から病院収容まで)は44・6分で、全国平均(39・4分)を大幅に超え、東京都に次いで長い。前年調査時(44・5分)より悪化した。
 救急車が現場に到着するまでの時間は平均で9分と比較的短いが、そこから搬送先が1回で決まらずに別の病院を探して打診したり、その病院が遠いことで時間を要しているという。
 15年の県の調査で、けが・病気の程度別の平均搬送時間は重症で44分、中等症は43・8分、軽症が43・2分と、重いほど長い傾向に。古元重和保健医療担当部長は「こうした状況を踏まえ、搬送時間短縮により救命率向上を図ることを目的に、患者を必ず受け入れる医療機関を定め、空床確保の経費を助成する」と説明。国の基金を原資に費用の3分の1を助成する方式で、提案中の補正予算案に約3千万円を計上した。

 県によると、千葉医療圏は、病院数が豊富にもかかわらず、救急隊と病院との交渉回数が多い傾向にあり、県内九つの医療圏別で搬送時間が3番目に長い。
 県や千葉市による調整の結果、公立と民間の計3病院が指定受け入れに合意しており、予算が成立後に同市消防局と改めて協定を結ぶという。専用病床は1~2を想定。搬送が決まれば即応するスタッフの人件費などが助成対象となる。
 全国的にも実施例がまだ少ないが、県は開始後の検証で効果が確認できれば他地域にも広げたい考え。
(略)

空床確保にお金を出すことにしたと言うのはそれはそれでよいことなのですが、何でも受け入れに合意と言っても病院トップや事務方が補助金欲しさに話を取ってきただけで、現場で実際に救急医療を担当しているスタッフがどういう考えはどうなのでしょうね。
搬送先が決まらない患者と言うのも微妙な表現で、時間なり問い合わせ件数などが一定以上になればと言うことなのでしょうが、どうせ黙って受けてくれるのだからと何でもかんでも送り込んでくるようなことにならないのかと言う不安はあります。
こうした話が決まれば今まで以上に業務量が増えることが確実なのですから、あらかじめ紹介無しの飛び込み新患は拒否だとか一次救急はお断りだとかやらないと破綻しかねないと思うのですが、院内ではどんな対策を講じているのか興味が湧きますね。

今春に札幌市立病院の救命救急センター勤務医12人のうち7人が一斉退職すると言う件が報じられましたが、少なくとも自己申告による退職理由としては月平均80時間と過労死ラインの長時間労働を挙げる医師は一人もいなかったのだそうです。
救命救急を志すような医師はそうしたものであると言う考え方もありますが、今回のように全例受け入れとなれば当然救急だけでなく他診療科の負担も増す理屈で、院内勤務医の誰もが激務当然の救急医のような考え方でいるとも限りません。
今後千葉県では全県的にこうした制度を広めていく予定だそうで、その結果受け入れ指定医療機関がどうなっていくのかと言うことも気になりますが、まずは仕事を増やすのであればその分きちんと酬いるシステムを用意していただきたいものです。

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2017年7月 2日 (日)

今日のぐり:「中華そば 浅月 本店」

先日ちょっとした話題になっていたのがこちらのニュースです。

YouTube利用女性が恋人を誤って射殺 注目集めの見世物のはずが(2017年06月29日BBC)

YouTubeを利用する米ミネソタ州の女性が恋人を誤って射殺し、過失致死の疑いで逮捕された。検察によると、ソーシャルメディアで注目を集めようとした「見世物」のはずだったという。

調べによると、モナリサ・ペレス容疑者(19)は26日、分厚い本を胸にあてた恋人のペドロ・ルイスさんを50口径の「デザート・イーグル」短銃で撃った疑い。同容疑者は郡刑務所に勾留された。二人はハードカバーの百科事典なら、銃弾は貫通しないと思っていたという。
二人の3歳になる子供と、近隣住民30人が一部始終を目撃していたという。
死亡したルイスさんのおばは、地元テレビ局に対して、「もっと視聴者が欲しい、有名になりたい」とルイスさんが話していたと明らかにした。
「何をするつもりか聞かされて、私は『やめなさい、やめなさい、どうして銃を使うの。どうして』と止めようとした」とクラウディア・ルイスさんは地元テレビWDAY-TVに話した。
「二人は愛し合っていた。いたずらがとんでもなことになっただけ」
ペレス容疑者は、ルイスさんとの二人目の子供を妊娠中。

警察は、26日の事件を撮影していたカメラ2台を押収。容疑者は自宅外で、約30センチ離れた距離からルイスさんの胸に発砲したという。
容疑者は捜査員に、そもそもはルイスさんの発案で、自分はやるよう説得されたのだと話した。
事件に先駆けて容疑者は、「私とペドロは多分、今までで最高に危険なビデオを撮る。私じゃない彼のアイディア」とツイートしていた。
近くに住むウェイン・キャメロンさんはWDAY-TVの取材に、「みんな泣いていた。自分はあそこの木の横に立ってた。それだけだ。もう耐えられなくて、うちに帰るしかなかった」と話した。

二人は今年3月にYouTubeにチャンネルを登録。「10代で親になった若いカップルのリアルな生活」を見せるチャンネルだとうたっていた。
ルイスさんが死亡した日に投稿した一番最近のビデオには、「お祭りで怖いだしもの」とタイトルがついていた。
ペレス容疑者は9月に第二子を出産予定。息子の誕生に夫が立ち会ってくれるので、自分は本当に恵まれていると投稿ビデオで話していた。

確かに遠い外国にまで視聴者が増え、世界的に有名になったのですから願いが叶ったと言うべきなのでしょうが、当事者達にどの程度の達成感があったものなのでしょうね。
今日は見事願いを叶えた若いカップルの将来に幸い多かれと願って、世界中からまあ気持ちは判らなくもないが…と言う少しばかり微妙なニュースを取り上げてみましょう。

豊田議員「この、ハゲェーー!」はヘイト 薄毛に悩む人々「報道もう止めて!」(2017年6月23日J-CASTニュース)

   「この、ハゲェーーーーーーっ!」。豊田真由子衆院議員(42)が男性秘書に浴びせたとされる暴言がニュース番組などで繰り返し放送されたことに、薄毛に悩む男性が精神的なダメージを受けているようだ。
   実際、ツイッターやネット掲示板には、「もう聞きたくない」「勘弁して...」と嘆く声が相次いでいる。さらに、薄毛の学生が集まる早稲田大学の非公認サークルは、豊田議員の「ハゲ」発言に対する抗議声明をツイッターで発表。現職議員による「衝撃発言」が、思わぬ形で波紋を広げている。

   豊田議員の男性秘書への暴言・暴行を報じたのは、2017年6月22日発売(首都圏など)の「週刊新潮」だ。元秘書の男性(55)の告発をもとにした記事で、同誌のウェブ版にはこの男性が録音したという音声データの一部が公開されている。
(略)
   こうした「絶叫音声」は、週刊新潮が発売された22日以降、各局ワイドショーやニュース番組で繰り返し放送された。これにうんざりしている様子なのが、薄毛に悩む男性たちだ。実際、ツイッターやネット掲示板には、今回の「ハゲ」発言がテレビで何度も取り上げられることに対し、
    「昨日から豊田真由子の『このハゲ~ッ!』という罵声を昼となく夜となくテレビから浴びせられてアタマにきてる!もういい加減報道を止めてくれないか?」
    「TVから『このハゲ~!』と聞こえてくると、何だかなぁ。 後頭部薄くなってきたし...」
    「ハゲ~!をテレビで連呼されると少し傷つく」
    「テレビから『このハゲーーーーー!!!!!』って聞こえてくるようになった。ビクッ!!!!!てするからやめて」
といった声が相次いで上がっている。

   薄毛の学生が集まって結成したという早稲田大学の非公認サークル「早大増門会」は22日未明、「豊田真由子議員の発言に対する抗議声明」と題した文書をツイッターで公開した。
   同サークルは16年4月に創立。17年6月現在、22人の現役大学生が所属しており、通常は「育毛研究や発毛研究、ハゲの人権回復運動」などの活動をしているという。今回の声明では豊田氏の発言について、
    「全国の薄毛や抜け毛に悩む、いわゆるハゲと呼ばれる方々の実情と心証を全く無視した発言であり、彼らは深い悲しみと憤りを憶えたに違いありません。これはある種のヘイトスピーチであり、豊田真由子衆院議員は国民の代表たる政治家としての資質に著しく欠如していると言わざるを得ません」
と厳しく非難。その上で、(1)豊田議員の謝罪と発言の撤回、議員辞職(2)各政党における再発防止策の徹底(3)薄毛への差別撤廃などのための早急な法整備――の3点を要求している。
(略)

思わぬところで思わぬ広がりを見せているこの発言で豊田議員もさぞ名が売れたと喜んでいるでしょうが、まあしかし確かにそれはそうなのでしょうかねえ…
チームスポーツで責任を押しつけ合うのはあまり見たい光景ではありませんが、先日それが元で職を失いかねない事態に遭遇した選手がいたそうです。

【MLB】1試合7盗塁を与えた捕手、先発投手に責任を押し付け→翌朝戦力外(2017年6月29日ベースボールチャンネル)

 シカゴ・カブスがミゲル・モンテロ捕手を40人ロースターから外したことを、28日(日本時間29日)に『ESPN』が報じた。モンテロは27日の試合で、7つの盗塁を献上し、試合後のインタビューで盗塁の責任を先発投手のアリエッタに押し付けていた。

 モンテロは7つの盗塁を与えた27日のワシントン・ナショナルズ戦の後に記者に対して、「盗塁の責任が自分に来るのは本当にクソだ。よく見ると、投手が俺に時間を与えてくれないのがわかる。『ミギー(モンテロの愛称)は誰も刺せない』というのは構わないが、投手陣が走者を誰も塁上に留めておけない」と批判を展開。
 さらに、「誰も刺せないことを自分の責任にされるのは本当に残念だ。走者を刺すための時間がないのに、どうやって走者を刺せるんだ?」と言いたい放題だった。

 モンテロは直接先発投手のアリエッタの名前は出さなかったが、アリエッタを批判していることは明らかだ。この発言を受け、カブスは翌朝にモンテロを40人枠から外し、事実上の戦力外とした。
 ちなみに今季のモンテロは31回の盗塁企図数に対し、わずか1回しか刺せず、盗塁阻止率は3パーセントだった。

少なくとも昨季までのモンテロ捕手の盗塁阻止率はリーグトップ級だったそうですが、動画を見た人々の意見では「確かに投手も投手だが捕手も捕手」と言う声が多かったようです。
子供とお年寄りは時に理解困難な行動に出ることがありますが、こちら先日から話題になっていたびっくりニュースです。

安全祈願で飛行機エンジンに小銭を……5時間遅れ (2017年6月28日BBC News)

上海浦東国際空港で27日、80歳の女性が安全祈願として小銭を飛行機のエンジンに投げ入れたため、フライトが5時間以上遅れる事態になった。中国南方航空が確認した。

女性は搭乗するため飛行機に近づいた際に、9枚の小銭をエンジンに向かって投げた。警察には、「安全を祈るため」と説明したという。9枚のうち実際にエンジンに入ったのは1枚だったが、乗客150人は降機させられ、出発は5時間以上遅れた。
女性の行動を不審に思った他の乗客が係員に連絡したことから、警察が呼ばれた。
地元報道によると、女性は夫と娘と義理の息子と一緒に移動していたという。

中国南方航空はSNS「微博」で、「フライトの安全性を確保するため、中国南方航空の整備担当は、エンジンをくまなく調べた」と発表した。
調べによると、エンジンに入った小銭は1.7元(約28円)相当。
「捜査の結果、『チョウ』という姓の女性は、安全祈願のために小銭を投げ入れたと話している。女性の隣人によると、チョウさんは仏教徒だという」と警察は発表した。
最終的に機体の安全が確認され、予定より5時間以上遅れて午後5時52分に出発した。

騒ぎの情報は「微博」でかなりの話題になり、利用者の一人は「おばあちゃん、これはカメのいるお祈りの噴水じゃないの」と書いた。
中国南方航空は後に、乗客は航空法規に従い、他の乗客の安全を損なうような行動は避けるよう呼びかけた。

その発想は正直なかったと言いたいところですが、エンジンにものを投げ入れる恐さを知らなければ案外こういうことをしてしまうものなのかも知れませんよね。
最後に取り上げるのは昨今話題になることも多い性的多様性にも絡んで、ちょっとアメリカらしいと言うこんなニュースです。

ユタ州司法次官補曰く、もしも法律でノートPCとの結婚が認められるとしても、ノートPCが15歳になるまでは結婚できない(2017年06月04日スラド)

米国・ユタ州で、ノートPCとの結婚を認めないのは不当だと主張する男性が提起した訴訟に対し、州司法次官補が棄却申立を行っているのだが、その中で男性の所有するPCが結婚可能な年齢に達していない点を指摘している(棄却申立の文書: PDF、 The Registerの記事)。
この男性は昨年、所有するPCとの結婚許可証をユタ郡で申請したが、無生物との結婚は認められないとして発行が拒否されたため、郡書記官を訴えていた。訴状はその後修正され、州知事や州司法長官も被告に加えられており、複婚の権利を主張する男性2名が原告に加わっている。原告3名は同性カップルに結婚する権利があるなら、PCと結婚する権利や複婚の権利も認められるべきだと主張している。

棄却申立の文書で州司法次官補は、ノートPCや複数のパートナーと結婚することは憲法で保障された権利ではないと主張。男性のノートPCはユタの州法上、儀式による結婚も合意による結婚も不可能だという。これらの条件が満たされるにしても、州法で結婚が認められる15歳に達していないとのこと。また、複婚の権利を主張する2名については、その結婚相手が訴訟に加わっておらず、意思を確認することもできないと述べている。
原告3名は訴状を通じて複婚や同性愛、機械性愛などに対する嫌悪を示しており、連邦最高裁が同性婚を権利として認めたことは違憲でモラルに反するとの考えを明確にしているという。訴訟はノートPCとの結婚や複婚による結婚許可証の受領が目的ではなく、同性愛者の結婚する権利を制限することが目的だと州司法次官補はみているようだ。

こういうニュースを見ると思わずナイスジョークと言ってしまいそうなのですが、アメリカと言うところはチンパンジーの人権が司法の場で判断されたりで、案外当事者は皆真面目そのものなのかも知れません。
しかし「条件が満たされるにしても、州法で結婚が認められる15歳に達していない」とはなかなか傑作ですが、もちろんノートPCとの間に真実の愛があれば15年程度の年月など容易く待てるはずですよね。

 今日のぐり:「中華そば 浅月 本店」

岡山駅西口界隈に拡がる奉還町商店街は市街地中心部にありながらいい感じの寂れ具合で味のある通りなのですが、その中程に位置する「浅月」「冨士屋」の2店は市内でも指折りの老舗として知られています。
週末ともなればいずれも行列待ちを覚悟する人気ですが、特にこの浅月は近年岡山ラーメンの代表的なポジションで各地のイベントにも登場されているようですね。

今回はねぎそばを頼んで見たのですが、しかし久しぶりに入った店内は豚骨臭がかなり強く、小綺麗にはしているが昔ながらの…と言う風情がありますよね。
店内は臭くても(失礼)スープはそうではないと言うお店もありますが、こちらはスープも十分にとんこつ臭く見た目も伴って昭和っぽい雰囲気が漂ってきます。
残念だったのはこの日のスープは味に全くキレがないと言うのか、昼食時に減ったスープに水を足して煮出したような味なのですが、スープだけでなく麺の湯切りの問題もあるのでしょうか。
その麺も老舗によくある微妙に茹ですぎたような茹で加減で、醤油タレの味自体はは好みなんですがちょっとこの日の出来はいささかどうよ?と言う気がしました。
トッピング類はメンマは食感が物足りないしチャーシューも昔ながらの味の抜けきったものと懐かしさを感じるもので、唯一ネギの切り方だけは程よい感じでよかったですね。

まあ普段からこんな調子ではさすがにお客さんも思うところがあるでしょうが、以前に来たときにはもっとちゃんとしたラーメンだったので巡り合わせが悪かったのでしょうかね。
店内はフロアの若いお兄さんと厨房のおばちゃんとで昔ながらの食堂の雰囲気で、接遇面では特に感銘を受けル様なものではないですが、お客が少ない時間帯ならこういうゆるさもいいですね。

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