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2017年5月31日 (水)

未だ根本的解決策のないあの問題からさらにトラブルが派生中

このところ電車内で痴漢と疑われ、線路を走って逃げると言うケースが全国各地で発生していて、当然ながら極めて危険な行為であり中には死亡例まで出ているのですが、その背景には痴漢と疑われたら絶対に言いなりになってついていくな、逃げろと言う情報が広く拡散している背景があるようです。
もちろん実際に不届きな行為を行っている場合は論外ですが、先日テレビ番組が行った調査では床に置かれたカバンを持ち上げる行為を女性の実に4割が痴漢に疑われる行為と認定したと言う衝撃的結果も報じられていて、実際に捜査に当たっている警察官もこんな物騒なコメントを出しているようです。

【緊急取材】痴漢疑われた男性死亡~刑事に聞く、痴漢捜査の裏側(2017年5月16日TBSニュース)

■死者が相次ぐ

 また痴漢事件をめぐって死者が出た。15日午後8時過ぎ、帰宅ラッシュの田園都市線青葉台駅で、痴漢を疑われた男性が線路に飛び降り、電車に轢かれて死亡したのである。今月12日にもJR上野駅で痴漢を疑われた男性が逃走、近くのビルから転落して死亡している。線路を逃走するケースもあとを絶たない。彼らが本当に痴漢をしたのかどうかは分からない。だが、毎日朝晩、満員列車に揉まれるサラリーマンたちの間で、「逃走こそが冤罪防止の最善の策」という情報が広まっているのが現実だ。痴漢を疑われたら即逮捕――。これは本当なのか。現職の刑事たちに捜査の実態を聞いてみた。

■逮捕のカギを握るのは?

【竹内】痴漢容疑事案で逮捕するかどうか、どう判断するのですか?

【刑事】痴漢が発生したら、まず目撃者の有無を確認する。目撃者がいて被害者の証言と一致すれば現行犯逮捕する。いなければ被害状況の再現をして、被疑者が触れることが出来る場所に居たのか、被害者が触っている手や腕を見たのかを確認する。手を見たというのなら、腕時計とか、ワイシャツの袖の色を被害者に確認する。さらに手を辿って被疑者の顔を見たのかも確認する。
(略)
 警察が逮捕するかどうかは、「被害状況の再現」がカギを握る。このとき被害者の証言がブレたり、触った腕などを視認していなければ、微物鑑定を行うことになるようだ。微物鑑定とは、被疑者の手のひらについている繊維を鑑定して、被害者の服や下着の繊維と照合する科学捜査だ。手に被害者の体液が付着していないかも調べ、DNA鑑定を行うこともあるという。こうした鑑定を行う場合は、現行犯逮捕ではなく、いったん家に返され、鑑定結果でクロとなれば通常逮捕されるという。

■被害申告の常習者も

【刑事】女性の主張を吟味もせずに丸呑みしてしまう警察官が多いのも問題。中には示談金目当てで被害を申告する常習者もいるからね。俺が取り扱った事件でも危ないのがあった。被害者は大手企業勤務の女性だったのだけど、被害にあったのが帰宅ルートとはまったく逆の電車、しかも痴漢列車として有名な車両に乗っていた。被疑者は否認しているし、女性の説明もあやふやだったから、念のために他の署に照会したら、その女性はあちこちで痴漢被害を訴えていて、合計数百万の示談金をとっていることがわかった。一件につき、五十万から百万円とっていた。だからといって、実際に複数回被害にあう女性もいるわけだから、警察が被害申告常習者のリストを作るわけにもいかない。難しいところだ。
(略)
■どうやって冤罪を防ぐ?

【刑事】俺は満員電車には乗らない。朝は五時半くらいに家を出ているし、酒飲んで遅くなったら職場に泊る。酒を飲んでいれば、抑制が効かないと判断されて、不利になるからね。

【竹内】やっていないのに痴漢を疑われたらどうすればいい?

【刑事】俺だったら、被害者に対して「私はやっていません。一緒に警察に行きましょう。もし私がやっていないことが証明されれば、損害賠償を求めて提訴します。それでもいいのですね」という。線路に飛び降りて逃げようとすれば、痴漢の嫌疑が深まるばかりか、鉄道会社に損害賠償を求められるし、鉄道営業法にも問われる。通行人にぶつかって怪我をさせれば傷害罪に問われる。まったくいいことはないよ。

【竹内】堂々と合理的に説明して、逮捕されてしまえば裁判で争うしかないのですね。痴漢被害者を守りながら、冤罪を防ぐ根本的な解決策はないのですか?

【刑事】電車内のいたるところに防犯カメラをつけるか、電車の車両を完全に男女別に分けるしかない。痴漢被害に泣いている女性もいるわけだから、警察が捜査の手を緩めることはない。鉄道会社の努力も大事だと思う。

記事には犯罪的な意図で痴漢冤罪を産みだす女性もいると言うことが証言されていて、実際に金品目的あるいは愉快犯的にそうした行為を組織的に行う方々と言うのもいらっしゃるそうなのですが、もちろん大多数の被害女性は誰かの手によって被害にあっている不幸な犠牲者であろうと思います。
その意味で色々と言われる事も多い女性専用車両であるとか、最近話題の指定席通勤列車と言うものも意味があるのかと言うことですが、しかしさすがに満員電車には乗らない、酒を飲んだら乗らないと言うのでは世の大多数の人間にとっては根本的解決策にはなりそうにありません。
冤罪リスクを下げるため誤認の場合申告した女性にも罰則をと言う意見もあれば、いやそれでは泣き寝入りが増えるだけと言う意見もありで世間でも明確な結論は未だ出ていませんが、最近ではスマホアプリでボタンを押すだけで近くの弁護士が駆けつけてくれる痴漢冤罪保険などと言うものも登場していて、さすがに線路を走って逃げるのもどうよ?と言う方々には大いに人気なのだそうですね。
ちなみに女性の権利意識も強い海外ではこの問題はどうなのか?と言う素朴な疑問もあるのですが、そもそも日本のように日常的に満員電車に押し込まれる機会のない海外では他人に触るだけで満足感を得ると言う性癖自体が一般的ではないと言い、日本人がこれほど痴漢問題に悩まされている現状をあまり理解出来ないでいるようです。

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コメント

根っからのいなか者だから都会の満員電車には耐えられる気がしないです。

投稿: ぽん太 | 2017年5月31日 (水) 08時06分

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170530-00129823-diamond-soci

投稿: | 2017年5月31日 (水) 08時27分

>冤罪を防ぐ根本的な解決策はないのですか?
>>電車の車両を完全に男女別に分けるしかない。
今は亡きジョージ・マイケルがやらかして逮捕されたみたいに
男性による男性への、あるいは女性による女性への痴漢行為もあり得ますわなあ。。。

投稿: | 2017年5月31日 (水) 08時56分

どうしたら性犯罪が減るか、ってことだと思うんだけど
どうしたら馬鹿を減らせるか、と同じでムリのような気がしてきた

投稿: | 2017年5月31日 (水) 11時10分

冤罪問題に関してはどこでやるのかの議論はあるとしても、ある程度冤罪防止教育が必要なのではないかと言う気がします。

投稿: 管理人nobu | 2017年5月31日 (水) 17時13分

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