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2017年5月

2017年5月22日 (月)

若い医師ほど腕が良い?

先日報じられて話題になっていたのがこちらのニュースですが、皆さんはどう感じられたでしょうか。

かかるなら若手医師に? 患者死亡率、高齢医より低く(2017年5月19日朝日新聞)

 若い医師が担当した患者の方が高齢の医師が担当した患者より死亡率が低いことが、米ハーバード公衆衛生大学院の津川友介研究員らの研究で明らかになった。「英国医師会雑誌」(BMJ)に17日、論文が掲載された。

 研究チームは、2011~14年に内科系の病気で入院した米国の65歳以上の患者約73万人の予後を、担当医の年齢で比べた。患者の容体の深刻度で担当医の年齢が偏る可能性があるので、シフト勤務中に緊急入院してきた患者を区別なく診ている「ホスピタリスト」と呼ばれる内科医約1万9千人を調べた。

 その結果、患者が入院して30日以内の死亡率は、40歳未満の医師が担当した場合は10・8%、40代は11・1%、50代は11・3%、60代以上の医師の担当患者は12・1%と、年齢が若いほど低かった。ただし、多くの入院患者をみている医師では、死亡率にほとんど差が出なかった

 過去の研究で、高齢医師は若い医師と比べて最新の医学的知識が少なく、治療指針に沿った治療をしない傾向があるとされてきた。だが、実際に年齢別で治療結果に差が出るかはわかっていなかった。

 津川さんは「研究結果では、60歳以上の医師が診た患者を40歳未満の医師が診ていたら、患者77人ごとに死亡者を1人減らせる計算になる。年齢が上の医師の方が経験豊富だから腕がいいだろうという先入観は、必ずしも当たっていないと言える」としている。

若い医師と言われて何歳くらいをイメージするかと言うのも人それぞれだと思いますが、ひとまずは医師の年齢が進むほど治療成績は悪くなっているように見えると言う、なかなか興味深い結果であるのは間違いないところですよね。
ちょうど先日は食道癌手術の領域で、51歳以下の医師の方が52歳以上の医師に比べて術後の予後が良かったと言うもう一つの論文も出ていたのですが、特に食道癌などは若手医師がおいそれと執刀できる領域ではないだけに、世間的にはベテランと呼ばれるような高齢医師が中心になっているはずです。
年齢と共に手に入れるものもあれば失うものもあるはずで、そのバランスも疾患や治療法によって違ってくるのでしょうが、この辺り各種疾患毎の医師の年齢と治療成績の相関であるとか、内科的疾患と外科的疾患での違いなども調べて見ると面白い結果が出るのかも知れませんね。

何故こうした結果になるのか、記事では高齢の医師ほど最新のガイドラインから外れた、恐らく過去の知識や経験に頼りがちな診療をしていることを指摘していますが、多数症例を検討してもっとも効率が良い医療を提示したのがガイドラインだと考えれば当然ではあるのですが、年を重ねる毎に知識が専門分野に偏ってしまい他領域については古い知識で対応していると言うケースも少なくないのでしょうね。
また元データになっているのはアメリカでの研究結果で、日本の医療現場にそのまま当てはまるのかどうかは判りませんが、日本の場合特にある程度大きな病院での入院医療では50代60代の医師が患者の入院診療を直に手がけると言うことはそれほど多くなく、若い先生が実働部隊として下について診療していることが多いのではないかと思います。
各年代の医師が定期的にディスカッションなども行いながら診療しているとなると、入院後日数が長くなるほど治療内容は平均化されてくるのだろうと思うのですが、今回のように緊急入院患者が対象となるともっとも診療内容に差が付くのは初期診療の部分だろうとも想像できますから、火急の場合には若くて体もよく動く医者の方が向いていると言う、ごくごく常識的な解釈も出来るのかも知れません。

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2017年5月21日 (日)

今日のぐり:「手打ちうどん たぐち」

先日は眞子様のご婚約報道が出たところですが、それについてこんないつもながらの光景も見られたようです。

眞子さま婚約でもぶれないテレビ東京を中国ネットも絶賛(2017年5月18日レコードチャイナ)

2017年5月18日、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で、眞子さま婚約に関するニュースが日本のテレビで一斉に報道された中、テレビ東京はぶれなかったと伝える投稿があった。
投稿者は、秋篠宮ご夫妻の長女の眞子さまが大学時代の同級生の小室圭さんと婚約されることになったと紹介。お相手の横浜出身「海の王子」が注目の的となったが、テレビ東京だけが異彩を放っていたと伝えた。
そして、NHK、民法各局が「小室圭さん会見」を放送している同じ時間に、テレビ東京では「薬丸キッチン 冷製そら豆のスープ」を放送していたと写真入りで紹介した。

これに対し、中国のネットユーザーからは「テレビ東京はどれだけグルメ番組が好きなんだ?」「テレビ東京がニュースを流したらそれは本当の大事件」「日本人自身が、テレビ東京がアニメや美食番組を放送しているうちは、まだ事態はそれほど深刻ではないといっているくらいだからな」などのコメントが寄せられた。
また、「もはやテレビ東京は神的存在」「テレビ東京こそ勝ち組」「やはりテレビ東京はこうでなくては。もし突然緊急ニュースを放送するなら、それはゾンビが大量発生したとかだな」などのコメントもあり、テレビ東京のぶれない姿勢を中国のネットユーザーも評価しているようだ。(翻訳・編集/山中)

遠く中国にもその名が知られているテレビ東京のぶれなさ具合を我々は誇りに思うべきか微妙なところですが、やはりテレ東はこうでなければと言う声が多いのも事実ですよね。
本日は常にぶれずに報道を続けるテレ東に敬意を表して、世界中からマイペースに我が道を逝く方々のニュースを紹介してみましょう。

AbemaTVが「鉄チャンネル」を新設 鉄道や工場など“鉄”に関連するコアな番組を放送(2018年5月8日ねとらば)

 麻雀や釣り等さまざまなジャンルに特化した専門チャンネルを持つAbemaTVは、新たに鉄道や工場など“鉄”に関連する番組を放送する「鉄チャンネル」を、5月15日から開設することを発表しました。
 同チャンネルでは、鉄道・列車にまつわる映像作品をはじめ、工場地帯の夜景や旧車・名車の映像、さらには軍事演習の様子に刀をテーマにした映像など、コアかつ熱狂的なファンが多いジャンルの作品を放送。
 開設初日の5月15日21時からは、岡山の観光列車「ラ・マル・ド・ボァ~しまなみ編」のメディア初公開となるAbemaTVオリジナルコンテンツ「美しき観光列車」シリーズが放送されます。

 他にも、定期運行を卒業・引退していく列車の勇姿を収めた「記憶に残る列車」シリーズの放送が決定しており、5月16日22時から「妙高号 183系・189系 #1」、5月17日22時からは「寝台特急編『北斗星・あけぼの』#1」が放送。
 また鉄道の旅で車窓に広がる美しい景色を堪能できる「全面展望」シリーズに、工場の外観を捉えた「美しき工場」も放送が決定。今後もテーマを変えたオリジナル作品の制作が予定されています。

しかし鉄ヲタと言えば一般に鉄道マニアのことだと思っていたのですが、こちら文字通り鉄をテーマにした番組でこうしたマニアも存在すると言うことなのでしょうか。
周囲の迷惑も顧みず我が道を行くタイプはしばしばはた迷惑なものですが、こちら先日ネット上で話題になっていたニュースです。

「尿まき散らしつつ歩行」学生に告ぐ 明治大「張り紙」にネット騒然(2017nenn5月11日J-CASTニュース)

   下半身を完全に露出し、路上に尿をまき散らしながら歩いた学生は、事務局まで正直に名乗り出なさい――。
   明治大学生田キャンパス(神奈川県川崎市)の学内掲示板に、こんな内容の張り紙が掲示され、目撃者から驚きの声が上がっている。いったい、何が起きているのか。J-CASTニュースは、明治大学の担当者に詳しい事情を聞いた。

   話題の張り紙は、2017年5月8日に生田キャンパス中央校舎1階ロビーの学内掲示板に張り出されたもの。明治大学の学生とみられる人物が起こした迷惑行為について、「心当たりのある者は、学生支援事務室まで大至急出頭すること」を求める内容だ。
   その迷惑行為とは何だったのか。張り紙ではまず、4月29日深夜3時30分ごろ、小田急向ヶ丘遊園駅(川崎市)近くのコンビニエンスストア店舗前で、
    「酒に酔って、下半身を完全に露出したまま、路上に放尿(尿をまき散ら)しながら歩き、周囲の歩行者にからんでいた『明大生』を自称する男がいたそうです」(原文ママ)
と説明。続けて、こうした行為をみかねた近隣住民が男の身柄を確保しようとしたが、
    「(男は)激しく抵抗した上、悪態を吐き、その場から逃走したとのことです」
としている。また、この近隣住民はすでに男の行為について警察に通報している、とも指摘している。

   こうした経緯を説明した上で、張り紙では、
    「これが本当に本学学生の行為だとすれば、遺憾の極みと言うほかはありません。この恥ずべき行為に心当たりのある者、その仲間は、5月12日までに生田学生支援事務室に正直に名乗り出なさい」
と強く呼び掛けている。
(略)

実際に明大生であったのかどうかはっきりしないとのことですが、これで堂々と名乗り出てくるようですと本物と言うことなのでしょうか。
お金持ちとは時にちょっと驚くような行為に走ることがあるようですが、こちらのような大富豪ですと桁が外れていると言うニュースです。

アラブの大富豪、深刻な水不足解消のため「南極から巨大氷山を引っ張ってくる計画」を発表! 来年にも実施へ!!(2017年05月07日ユルクヤル)

今後25年間に渡って深刻な干ばつ被害が予測されているアラブ首長国連邦(UAE)で驚きのプロジェクトが始動しようとしています。なんと南極大陸から巨大氷山を船で引っ張ってくるというもの!
この”UAE氷山プロジェクト”は2018年の実施を目標に動いています。

アラブ首長国連邦(UAE)と言えば、年間通じて雨がほとんど降らず夏季には気温が50度近くまで上昇する砂漠気候。そのため深刻な水不足を解消することが将来的な課題となっているのですが、富豪たちの出した答えは単純でした。
「水がないなら南極の氷山を引っ張ってくればいい」
南極大陸から北1,000kmほどに浮かぶハード島から約1年かけて、UAE・フジャイラに氷山を運ぶこの一大プロジェクト。氷山1つで100万人の人々に5年間十分な水が行き渡ると言います。
(略)
アブダビ企業The National Advisor Beureau(国家顧問局)の代表者は「すでに輸送経路についてはシミュレーション済で、技術的・経済的な目処も立っている」としており、2018年初頭にも実施する意向を固めています。
またUAEでは運ばれてきた氷山を飲水にするための処理施設を建設。そこでは「世界一ピュアな水ができる」とも語っています。
温暖なアラビア海に「冷たい氷山があればUAEは年間を通じて雨にも恵まれるだろう」、と専門家。単なる水資源としてだけでなく、砂漠の緑化や観光資源にもなりうる可能性を秘めているようです。

今後も定期的に運ぶつもりのようにも聞こえるのですが、しかし淡水化設備など他の方法と比べてコスパ面ではどうなのでしょうね。
おそロシアと言う言葉も定着して久しいですが、そのロシアにおいてもこれはなかなか常識外と言うニュースが出ていました。

それって道路もイケるの? ロシアの大通りで“1球車”が走行…(2017nenn5月5日MAG2ニュース)

左側から・・・なんじゃコリャ!
ロシアの大通りに信じられない“1球車”が、突如襲来!
この映像を見終わったとき、アナタの心には表現しがたい感情が渦巻くことになる・・・。

本来ならば水上用であるハズの『ウォーターボール』。
だが、この中に入っている誰かさんは、そんな正しい使い方がどうやら気に入らなかったようだ。
周囲の車の流れや状況など気にもせず、ただ道路を押し通る様は、まさに“マイペース”という言葉そのもの。
通行人の人たちも完全に唖然とした様子だが、こんな奇抜な状況にいきなり遭遇してしまったのだ。
そりゃ、無理もない話である。

その尋常ならざる光景は是非元記事の動画を御覧いただきたいと思うのですが、あれもかなりのスピードが出るものなのですね。
日本でもこのところモンスターと言う存在が話題になることも多いのですが、こちらお隣韓国から尋常ならざるモンスターが報じられています。

乗客を297回訴えた韓国のタクシー運転手、結局自分が懲役刑に(2017年5月17日レコードチャイナ)

2017年5月16日、自分が乗せた客とたびたびトラブルを起こし、297回も乗客を告訴・告発していた韓国のタクシー運転手が裁判で懲役刑を宣告された。韓国・京郷新聞が伝えた。

ソウル南部地裁は16日、監禁と虚偽告訴、詐欺の罪で起訴されたタクシー運転手A(59)に懲役1年3カ月を宣告したことを明らかにした。
裁判所によるとAは昨年9月、ソウル市内から空港に向かう乗客2人を乗せた際、後部座席に座った乗客に「シートベルトを締めろ」と乱暴に声を掛け口論となった。また、助手席の客が信号待ちの間に他のタクシーに乗り換えようとドアを開けた際、乗客の足をつかみ降りられないようにした上、助手席のドアが開いたまま50メートル離れた交番までタクシーを運転したという。
騒動から2日後、Aは「乗客が信号待ちの際に助手席のドアを開け、タクシーの運行を妨害した」として、陳情書を作成し警察署に提出した。乗客は「飛行機の時間が迫っているので空港に向かってほしい」とAに要求したものの、聞き入れられずやむなく他のタクシーに乗り換えようとしただけだった。

Aは以前にも、乗客が車道で助手席のドアを開け下車したことについて業務妨害罪で告訴したことがあったが、乗客は嫌疑なしとされた。
1998年ごろからタクシーを運転するAがこれまで乗客に対し行った告訴、告発は297件に達したが、そのほとんどは嫌疑なしおよび公訴権なしの処分となっている。またAは2009年、乗客を虚偽告訴したとして懲役6年、執行猶予2年の処分を受けていた。
(略)

韓国のタクシーのシステムがどうなっているのか存じ上げないのですが、しかしこれでよく商売になっていたものだと感心しますね。
最後に取り上げますのは先日の母の日にちなんだニュースなのですが、まずは記事から紹介してみましょう。

母の日に長さ10メートルに及ぶ「金剛般若経」の写経をプレゼント(2017年05月14日人民網)

母の日を目前に控えた12日、成都のある大学に通う「00後(2000年代生まれ)」の女子大生・呂楚涵さんは余暇の時間を利用して、母親のために「金剛般若経」を写経し、母の日のプレゼントとして、日ごろからの感謝の気持ちを表した。

呂さんは、「わざわざ特別にこういうことをした訳ではなく、普段から読書や書道が大好きで、特に仏教の経典や経書が好き。今年の母の日には、自分で写経した『金剛般若経』を母にプレゼントにした。母はきっと喜んでくれるだろうし、この写経が母に幸運をもたらしてほしいと思う」と語った。中国新聞網が伝えた。(編集TG)

元記事の写真を見ていただければその状況がおわかり頂けると思うのですが、確かにこれは大変な労力がかかっていますね。
お母様に幸運がもたらされることを願いたいところですが、正直この発想はなかったと考えてしまうのは物質文明に心の汚れた日本人であるが故なのでしょうか。

今日のぐり:「手打ちうどん たぐち」

岡山県南の浅口市鴨方町と言えば手延べの乾麺で有名な地域ですが、こちら山陽道鴨方インターを降りてすぐにあるなかなかの人気店だと言います。
見た目からしていかにもうどん屋っぽいうどん屋と言う感じですが、一歩足を踏み入れると包丁の音がひびく店内がいい感じですよね。

メニューは一般的なうどん各種と炊き込みご飯、きつねずし(いなり)ににぎりめしと言ったところで、まあよくわからないメニューが並ぶよりはすっきりしていていいと思います。
ひとまず冷たいぶっかけうどんを頼んで見たのですが、トッピングがわかめに錦糸玉子、かまぼこ、レモンにわさびとは珍しい取り合わせですね。
こちらのうどんはちゃんとコシもあるんですが非常に硬い食感も特徴で、時々ボキボキ言いそうなので冷で食べるには少し好みが分かれるかも知れません。
汁の味はぶっかけとしては特別好みではないのですが、きちんと出汁の味が立って悪い汁ではないので、この出汁とうどんで一度かけを食べてみたいですかね。
しかしちらりとカウンターに並んでいるのが見えたのですが、名物だと言うやたら薄くて大きな天ぷらは確かに話のネタになりそうです。

こうしたうどんは香川では普通に遭遇するのですが、岡山でこういうスタイルで長く続けているのは珍しいと思いますし、もちろん地元鴨方のうどんとも違うようです。
岡山よりも香川のうどんが口に合うと言う向きにはちょうどいいんじゃないかと思うのですが、実際これだけ繁盛されているのですから大変なものですよね。
接遇は田舎っぽい緩さもあるがまあこんなものかと言うところ、トイレも設備や広さは及第点なのですが、何だろうこの仮設っぽさは?とちょっと考え込んでしまいました。

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2017年5月19日 (金)

意外と安泰だった日本の病院

先日以来OSのセキュリティホールを狙ったサイバー攻撃が世界的に大問題になっていますが、見ていますとなかなか興味深い現象も起きているようです。

英病院にサイバー攻撃 病院業務に支障(2017nenn5月13日産経新聞)

 【ロンドン=岡部伸】英BBC放送によると、ロンドンを含む英イングランド各地の国営病院で12日、国営医療制度、国民保健サービス(NHS)関連施設のITシステムに大規模なサイバー攻撃があり、多数の病院でコンピューターが使えなくなるなど障害が発生した。
 診察の予約をキャンセルしたり、手書きで事務手続きを行ったり、救急患者を別の病院に搬送したりするなど病院業務に支障が生じた。患者の情報が盗まれた形跡はなかった。

 攻撃は、コンピューターをロックし、解除する代わりに金を要求する「ランサムウエア」(身代金要求型ウイルス)とみられる。何者による犯行かは明らかではない。ビットコイン(仮想通貨)で金銭を要求するメッセージも出ていた。
 BBC放送によると、NHSネットワークとつながる中部ヨーク、ブラックプールなどの16病院が被害を受けたが、ウェールズやスコットランドなどの病院に影響は出ていない。


「PC全滅、何もできない」英医療機関が大混乱(2017年05月13日読売新聞)

 【ロンドン=角谷志保美、ベルリン=井口馨】12日に起きた「ランサム(身代金)ウェア」によるサイバー攻撃で、被害は全世界に拡大した。

 最も深刻な被害を受けた英国の医療機関は大混乱。病院などのコンピューターが次々と使えなくなった。医療現場の様子はツイッターなどで生々しく伝えられた。専門家は「過去最大規模のサイバー攻撃だ」と警戒を呼びかけている。

 「事務室のパソコンが、一台また一台と全てダウンした」「パソコンが全く応答せず、何もできない。患者が気の毒だ」「処方箋が出せない!」。12日午後1時半(日本時間同日午後9時半)ごろから、英国の病院や診療所、医療関係事務所などで、パソコンが次々とウイルスに感染。現場の医師や医療スタッフがツイッターで現場の混乱を発信した。

茨城・日立の日立総合病院でメール不具合(2017nenn5月15日産経新聞)

 世界各地で大規模なサイバー攻撃の被害が報告される中、社内システムが攻撃を受けた大手電機メーカーの日立製作所が運営する「日立総合病院」(日立市城南町)でも、メールの送受信などに障害が生じていたことが15日、病院への取材で分かった。

 病院によると、13日から職員のメールが送受信できなくなったり、添付ファイルの閲覧ができなくなったりするなどのトラブルが続いている。ただ、診察業務に支障は生じていないという。15日も障害は続いており、病院は復旧作業を急いでいる。

 データを暗号化して読めなくし、復旧に必要として金銭を要求する「ランサムウエア」(身代金要求型ウイルス)による被害が世界各地で起きており、同病院総務グループの三浦正浩主任は「本社(日立製作所)の技術者などが確認している」と話した。

イギリスではNHSのシステム自体に攻撃が加えられていたようで、多数の病院において診療に支障が出たと言うことなのですが、幸いにも日本では今のところ医療業務自体に目立ったトラブルは発生していないようです。
もちろん病院レベルでいくら対策を講じてもネットワークシステム本体がやられたのでは意味がないとも言えるのですが、日本の一般的な病院では電子カルテに連結した院内医療業務と、外部に接続されたネットワークは完全に分断されているのが通常で、データなどの中から外への持ち出しに関しても非常に面倒な手続きや制限がありますよね。
時折患者情報を含んだUSBメディア等を紛失したと言ったニュースが流れ、医療関係者の情報管理体制の甘さを批判する記事も見かけますけれども、個人情報の持ち出しにより将来発生するかも知れない被害を批判するなら、外部からのウイルス等の持ち込みによる現在進行形の被害はもっと叩かれてしかるべきで、今回被害を出した企業や団体は同情よりもまずは大いに批判されるべきだとも言えるかも知れません。

以前にネットワークセキュリティ対策として何が重要かと問われて素人の多くがウイルス対策ソフト等の使用と答えたのに対して、プロフェッショナルの多くは最新版へのアップデートだと答えた、と言う話を見たことがありますが、事実多くのサイバー攻撃がシステムをきちんと最新版にアップデートしておけば防げると言う声もあるようです。
ただ多くの企業では当然ながら業務内容に応じて独自に構築されたシステムを使用していて、アップデートしようにもまずは業務に支障が出ないかどうか確認してからでなければならず、そのためにかかる時間がタイムラグとなって攻撃を受けてしまうそうですから困ったものですよね。
日本の医療機関のように物理的に外部と遮断する方法などは原始的で余計な手間暇がかかるようにも見えるのですが、こうした攻撃に対してはそれなりに強固な防御力を発揮することを実証した形とも言え、各業界においても今回の騒動を検証した上でより強力な防御態勢を構築していただきたいものです。

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2017年5月17日 (水)

100%病気を治せるわけではないのは当然として

今どきそのレベルの認識はいささかどうよ?と、先日ちょっとした話題になっていたのがこちらのニュースです。

くわばたりえが猛批判した医師の発言「100%病気を治せるわけではない」(2017年5月9日トピックニュース)

8日放送の「好きか嫌いか言う時間」(TBS系)で、お笑いコンビ・クワバタオハラのくわばたりえが、医師の「病院は100%治せるわけではない」という発言を、猛烈に批判した。

番組では、客からのクレームに翻弄される病院関係者がスタジオで激論を交わした。その中で「(病気が)治らないなら治療費を返せ」といった、患者からのクレームが紹介される。
これに、スタジオゲストで医師の大竹真一郎氏は、医師と患者の契約は「必ず(病気を)良くするものではない」とし「最善を尽くして診療に当たる」というのが契約だと、お互いの立場を明確にした。

この発言を受け、くわばたは、病院は100%病気を治せるわけではないといった大竹氏の言葉に噛み付いたのだ。くわばたは「それを病院が言ったらアカンちゃうの?って思うんですけどね」と非難を込めて怒りを露わにした。
しかし、大竹氏は「違います。人間の体の病気っていうのは、絶対に誰でも治せるものではない」「そんな傲慢な(ことを言う)医者の方がダメです」と反論してみせる。

坂上忍やほかの出演者が大竹氏の主張に与すると、くわばたは負けじと「ないかもしれへんけど!」と語気を強めて「『一生懸命頑張ります』みたいな(ことを医者が言ってもいい)」と、患者は専門家の診断をしっかりと仰ぎたいのだと訴えていた。
なお、大竹氏は「100%尽くします」は約束できるが「100%治します」と、結果を問われるのは無理だと補足説明している。

考え方は人それぞれではありますし、各人の言うこともそれなりにもっともではあると思うのですが、基本的に今の時代何の商売であれ絶対だとか100%だとか言い切ってしまうと、万一にもそうでなかった場合責任問題になりかねないと言う現実はありますから、むしろ事実そうであるなら決して100%ではあり得ないと言うことは言わなければならないと言うのが正しいのでしょう。
特に医療の世界ですと人の命がかかっているだけに、安易に気持ちだけで安請け合いをしてしまうと後で大変なことになってしまいますし、JBM(判例に基づいた医療)的にも100%云々などと現実的にあり得ない口約束はしてはならないと考えるべきですが、そうは言ってもこの合併症の確立は○%でなどと味気ない話ばかりでもかえって余計なトラブルを招く可能性もあります。
この辺りのさじ加減は臨床医であれば自然に経験から身につけていくしかないのでしょうが、様々な事情を抜きにしてもひとたび約束をしたことを違えてしまうと大きなトラブルの元になると言う。こんな卑近の事例が報じられていました。

“スーパードクター”の執刀かなわず死亡、遺族が埼玉医大を提訴へ(2017年5月15日産経新聞)

 「心臓手術のスーパードクター」としてマスコミにたびたび取り上げられている埼玉医科大の心臓外科医、新浪博士(本名新浪博)教授に手術を依頼したのに別の医師が執刀したとして、手術から半月後の2014年5月に死亡した埼玉県の女性=当時(64)=の遺族が16日、大学と新浪教授らに総額1億円の損害賠償を求め、さいたま地裁川越支部に提訴することが15日、分かった。

 訴状によると、女性はかかりつけ医から大動脈弁の石灰化が進んでいる可能性があると診断され新浪教授を紹介された。

 新浪教授からは「手術が必要だが簡単な部類に入る。私が執刀する」と説明され、14年4月に入院。手術直前になり、別の医師から教授の指示を受けながら自分が執刀することになったと言われ、5月1日に手術を受けたが、同16日に心筋梗塞で死亡した。教授は手術に立ち会わなかった

 埼玉医科大は「大学も新浪教授もコメントはしない」としている。

情報にも乏しく心臓外科の世界にも疎いので臨床経過については何とも申し上げられないところですが、この新浪教授は年間300例もの手術を手がけ日本でトップクラスの実績を誇っているのだそうで、何事であれそれだけの数をこなせば人並み以上には上達することだろうなとは思いますし、実のお兄さんも有名企業のトップを歴任するなど経営の方面では有名人なのだそうですね。
全くの想像だけで言うならば弁置換術の類だったのかと思うのですが、手術から半月後に亡くなったのが手術と関係があるのかどうかははっきりしないものの、患者からすれば簡単な部類の手術を受けた直後に死んでしまったとなるとやはり良い気持ちはしないでしょう。
まして記事から見ますと患者は新浪教授に手術をしてもらいたいと言う強い希望があったことは推定できますし、それに対して実際に教授から自分が執刀すると説明を受けたとなると、直前に別の医師から自分が執刀することになったと言われても納得し難いでしょうから、こうした感情的なもつれがその後の紛争化に大きいな影響を与えていると想像出来ます。
一方の当事者のコメントもない以上本当の事実関係は判らないとしかいいようがないものの、そう考えてみるるとここでは手術がどうであったのかと言うことが問題なのではなく、自分がやると請け負った仕事を人任せにしてしまったと言うことが一番の問題であったとも思えるのですが、仮にそうだったとしても執刀医交代などもきちんと説明し了承を得ていただとか、術後の経過が良ければ問題なかった可能性も高そうですよね。
生身の人間を相手にすることですから100%治せるとは決して言えないことですし、特定の医師と特定の患者と言う関係においては結果的に最善すら尽くせなかったと言うことも起こり得るわけで、あらかじめそうした想定はした上で説明をし同意を得ておくと言うのは今の時代の必然だとも思うのですが、一人の医師がそこまでやっていると年間300例もの手術はこなせないと言うことなのでしょうか。

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2017年5月15日 (月)

労基法無視の状態が続く医療の世界に外圧が介入

医師の労働環境のあり方がようやく労基法違反状態であると認められた中で、一部の方々が必至に労基法違反状態を維持しようと画策していらっしゃるようですが、最近は何やら風向きが変わってきたのだそうです。

《動き出す労基署》聖路加病院に労基署、土曜外来を全科廃止へ(2017年5月10日日経メディカル)

 労働基準監督署による立ち入り調査が行われ、改善策の実施を迫られる医療機関もある。「今の政権になってから、業種を問わず、労基署の立ち入り調査が増えた」と社会保険労務士法人名南経営の服部英治氏は指摘する。労基署がチェックするのは主に長時間労働の実態で、「昔は労基署に医師の仕事は完全に『聖域』という考え方があったが、今はそうではなくなっている」とも言う(元労働基準監督官へのインタビューは別掲記事参照)。

 実際、ここ数年、熊本大学医学部附属病院、沖縄県立北部病院(名護市)など地域の基幹病院に労基署の立ち入り調査が入った事実が報じられている。最近の立ち入り事例の中でもインパクトが大きかったのが聖路加国際病院(東京都中央区、520床)のケースだ。中央労働基準監督署が2016年6月、調査を実施。病院側は医師の時間外労働の削減などを求められ、その影響で診療体制の縮小を余儀なくされた

救急車搬送の受け入れを抑制

 調査の結果、医師に関して指摘を受けたのは、(1)長時間労働の常態化、(2)夜間・休日勤務に対する賃金の支払いの問題──の2点だった(図1)。(1)については、昨年4~6月の時間外勤務が月平均で約95時間に達していた。
 (2)については、これまで宿日直として運用してきた夜間・休日の業務がそうとは認められず、時間外労働として扱う必要があるとされた。
 年間1万1000件もの救急車搬送を受け入れる聖路加国際病院では、救急外来の医師だけでなく病棟の当直医も救急の応援に当たる。本来、宿日直は通常の勤務とは違い、夜間や休日の電話応答や火災予防のための巡視、非常事態発生に備えた待機など、「ほとんど労働を伴わない勤務」と定義されている。聖路加国際病院の勤務実態は、宿日直の定義には当てはまらないと判断された。そのため同病院は、過去に遡り本来支払う必要があった時間外の割増賃金と、実際に支給してきた宿日直手当の差額分を、個々の勤務医に支払うことになった。その総額や遡及期間は明らかにしていないが、過去2年以内について十数億円を支払ったようだ。

 労基署の指摘を受け同病院では、時間外労働を承認制にするなど残業時間のコントロールに乗り出した。また、時間外労働の負担の平準化を図り、60歳に近いベテラン医師にも準夜帯の勤務を担ってもらうことにした。さらに、夜間・休日の応需体制を縮小。今年5月には全科の土曜外来を廃止する。夜間については、これまで救急外来と病棟当直を合わせ1日17~19人の医師で回してきたが、今では12~14人体制に縮小救急車搬送の受け入れも以前より抑えている
 夜間の人員配置の縮小に伴い、これまで実施してきた夜間の患者家族への病状説明などを中止したため、患者や家族からクレームが出ているという。理解を求めるため、事情を説明した貼り紙を待合フロアに掲示している状況だ。

ここで注目頂きたいのは「昔は労基署に医師の仕事は完全に『聖域』という考え方があった」と言う証言なのですが、かつて労基署に電話をしても医師だと判ると電話を切られたと言う都市伝説があるように、明らかな違法状態をやはり放置してきたと言うのは確かであるようです。
このところはそうした態度も改まってきたようですから、労基署もようやく仕事をするようになったと見るべきかですが、医療機関もようやく真面目に順法精神を発揮するようになったとはとても言えない現状であり、いつまでも医師だけは法律無視で何をやってもいいなどと考えているようでは今の時代社会の理解も到底得られません。
聖路加国際病院と言えば当時院長だった日野原重明氏の方針で救急医療機能を拡大したところ、たまたま例のサリン事件が勃発して一躍救急医療の拠点として有名になった施設ですが、それだけに救急医療との絡みでどのような改善が期待出来るものなのか、実効性がどうなのかも含めて今後の成り行きに注目するところですよね。

いずれにせよ周囲の外圧がなければ自浄作用も働かない医療現場のあり方を示す話だとも言えますが、先日の調査では企業の4割は80時間超の過労死水準の残業を行っているなど労働環境改善は急務であり、今回の聖路加やこのところ話題になっている運送業界のように、業務縮小や値上げなど様々な対策を強いられているのが現状です。
労基署も以前よりは仕事をしていると言うことは、当然ながら今まで以上にスタッフが忙しく働かざるを得ないと言う理屈ですが、別に以前が余程に暇を持て余していたと言うわけでもないのでしょうから、多忙になり過ぎて手が回らないと言うケースもあるはずですよね。
そんな中で先日長時間労働是正対策の一環として興味深い話が出ていたのですが、こちらの記事から紹介してみましょう。

長時間労働調査を民間委託 規制改革推進会議が提言(2017年5月9日共同通信)

 政府の規制改革推進会議の作業部会は8日、長時間労働の監督を強化するため、労働基準監督業務の一部を、社会保険労務士など民間に委託する提言をまとめた。労働時間上限の順守状況などに関する調査票を企業の事業所に送って回収し、実態を把握する。問題が見つかれば、事業所の同意を得た上で立ち入り調査や相談指導をするほか、応じなかった場合は労働基準監督署へ引き継ぐ。
 厚生労働省はこれまで民間委託に慎重な見解を示していたが、委託する業務範囲が限定的なことから、最終的に提言を受け入れた。違反した事業所に課徴金を課す制度を創設するといった案は提言に盛り込まれなかったが、引き続き検討すべきだとした。

 労基署が定期的な監督を実施した割合は1年で全事業所の約3%にとどまる。労働基準監督官の不足が原因のため、民間を活用して補う必要があると判断した。規制改革推進会議が6月にまとめる答申に盛り込む。
 委託先は入札で決める。労使協定(三六協定)締結を届け出ていない事業所を調査対象にする。
 今回の提言実施に労働基準法の改正は必要ない。作業部会で主査を務めた昭和女子大の八代尚宏(やしろ・なおひろ)特命教授は記者会見で「残業時間に罰則付きの上限を設ける方針を政府が決めているので、(所管の)厚労省が速やかにやってくれると思う」と早期実施に期待感を示した。

政府が提言を受け入れたと言うことですから近く実施に移されると言う事なのでしょうが、しかしなかなか興味深い話ではあって、それこそ医師からの訴えはあっさりスルーと言った過度な忖度が働くことがなくなり、淡々と機械的にチェックがなされるようになっていくのでしょうか。
この点で業務の実をあげるためにも民間委託するなら成果報酬で、レセプトチェックのように機械的に淡々と行うようにすれば否応なしに大変な社会的影響が出てくるかと思うのですが、全国の病院で三六協定が締結されていない施設が3割程度はあるとも言いますから、医療現場にいても全く他人事ではありませんよね。
ちなみに医師には応召義務があるから労基法適用外とすべきだと言う意見も未だにありますが、これも個々の医師ではなく病院に課せられた義務であると解釈すべきだと言う意見もあるそうで、医療現場が外圧による改革を強いられていく中でこうした法的な疑問点も早急にクリアされていく必要があるのだとは思います。

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2017年5月14日 (日)

今日のぐり:「わら家」

心臓の弱い方はあらかじめ注意いただきたいと思いますが、先日こんなニュースが出ていました。

かっぱカレー食べて PRキャラ「怖い」と泣き出す子も(2017年4月9日朝日新聞)

 民俗学者で「妖怪談義」や「遠野物語」などを著した柳田国男(1875~1962)の出身地で、妖怪による町おこしに力を入れる兵庫県福崎町が、カッパにちなんだレトルト食品「かっぱカレー」を開発した。8日に同町西田原の辻川山公園周辺で開かれた桜やグルメなどを楽しむ「民俗辻広場まつり」で販売された。

 柳田の著書「故郷七十年」には「子供のころに、市川で泳いでいると(河童〈かっぱ〉に)お尻をぬかれるという話がよくあった」と記されている。カッパの好物と言われる「尻子玉(しりこだま)」(人間の肛門〈こうもん〉内にあると想像された玉)に見立てたウズラの卵4個をカレーに入れた。
 試食を重ね、牛ひき肉入りの中辛のキーマカレー風に仕上げ、パッケージにはリアルなカッパを描いた。1箱(200グラム)税込み570円で、町観光協会は町役場やネット通販などで3日から販売している。

 この日はカッパのキャラクター「ガジロウ」がカレーの販売テントに立ってPR。その後、まつりの会場を歩き回ったが、「怖い」「嫌だ」と泣き出したり、逃げたりする子どもが相次いだ。

イベントへの嫌がらせとしか思えない元記事の画像だけでもかなりアレではあるのですが、どう考えても悪のりしているとしか思えないガジロウの悪行の数々を間違っても画像検索などされないことをおすすめいたします。
本日はそのコンセプトの是非はひとまずさておくとして、世界中からそこはもうちょっと空気を読んで欲しかった…と思わずにはいられない残念なニュースの数々を紹介してみましょう。

埼スタ最寄駅の浦和美園、副名称は「銀行最寄駅」に(2017年5月1日レスポンス)

埼玉高速鉄道線(埼玉スタジアム線)を運営する埼玉高速鉄道は5月1日、浦和美園駅(さいたま市緑区)の副名称が「浦和美園とともに歩む 埼玉りそな銀行(今秋オープン予定) 最寄駅」に決まったと発表した。同日から掲出している。

浦和美園駅は埼玉スタジアム線の終点。近くにサッカー場の埼玉スタジアムがある。今回の副名称設定は、埼玉高速鉄道による命名権販売(ネーミングライツ)の一環だ。
埼玉高速鉄道によると、埼玉りそな銀行は今秋、浦和美園地区に初めて新規出店する。副名称は「浦和美園とともに歩む」「埼玉りそな銀行 最寄駅」「今秋オープン予定」の3段で表示し、実際にオープンした後は「今秋オープン予定」の部分が撤去される。
副名称の表記上の文字数は28字。実際にオープンした後の文字数は20字になる。埼玉高速鉄道はこのほか、戸塚安行駅(埼玉県川口市)の副名称を募集している。

一見してもの凄く地元に配慮しているようにも見えなくもないのがポイントなのでしょうが、これが正式名称と言うのですからちょっとびっくりでしょうか。
昨今何処の世界でも多いと言うアレに絡んで、先日幾ら何でもそれは…と言う事故があったそうです。

高さ222メートルの橋で自撮りの女性、転落して重傷 米(2017年4月7日CNN)

(CNN) 米カリフォルニア州で最も高い橋の上で写真を自撮りしようとした女性が、転落して重傷を負う事故があり、地元警察は「自撮りに命をかけるほどの価値はない」と呼びかけている。

同州プレイサー郡保安官事務所のフェイスブックによると、女性は4日、同州で最も高いフォレストヒル橋(高さ約222メートル)から転落し、約18メートル下の遊歩道に落下した。
女性は同州サクラメントから数人の友人と同地を訪れ、橋げたの上を歩きながら写真を自撮りしようとしていたという。
一緒にいた友人がCNN系列局のKOVRに語ったところでは、女性は意識不明の状態で空路、近くの病院に搬送されたが、腕に深い切り傷を負い、骨折もしていたため手術を受けた。

女性は橋の上で写真を撮りながら、橋げたを支える大きなボルトの上に乗り、バランスを崩して後ろ向きに転落したという。
橋のこの部分は立ち入りが禁止されているにもかかわらず、人気スポットになっていた様子で、危険を冒して撮った写真がソーシャルメディアに投稿されていた。
歩道から橋の下にぶら下がる写真や動画の投稿も相次いだため、警察はパトロールに乗り出し、橋の立ち入り禁止区画に入れば逮捕すると警告している。女性の友人は「写真を撮るにはいい場所だけれど、危険を冒す価値はない」と話した。

元記事の画像を見る限りよくこの程度で済んだなと思うような高さなのですが、自撮りとはそうまでして挑みたいものなのでしょうかね。
昨今にわかに悪い意味で注目されるようになった航空会社のサービスですが、こちらかなり同情を呼んでいた悲劇的なケースです。

隣席の肥満客に押し潰され14時間のフライト 豪男性、アメリカン航空を訴える(2017年5月8日テックインサイト)

クリスマス直後の満席のフライトで、隣に座った2人の乗客が肥満体型だったために14時間もの苦痛を強いられたオーストラリア人の男性。しかも持病を悪化させたとして、アメリカン航空に損害賠償を求めていることが豪『news.com.au』や英『The Telegraph』などで伝えられた。

豪ニューサウスウェールズ州ウロンゴン在住のマイケル・アンソニー=テイラーさん(67歳)は2015年12月28日、シドニーから米ロサンゼルスへのフライトのためにアメリカン航空機に乗り込んだ。
エコノミーの3列並びの座席で窓側に座ったテイラーさんは、並びのシートに2人の肥満客が座ったことで体を押し潰されるという苦痛を味わった。テイラーさんは「彼らも同じように航空券を購入しているから、隣に座った人に悪意を持っているわけではないが、彼らの身体が私の座席のスペースを奪ってしまった」と話している。
テイラーさんは別の座席に座らせてほしいとCA(客室乗務員)に再三リクエストしたものの、310席ある機内は満席だったためにCAはその要求を拒否した。終始押し潰される感覚を味わったテイラーさんは、頻繁に座る位置を変えたり、立ったりしゃがんだり、また体を前に曲げたりしながらも14時間のフライトに耐えなければならなかった。

テイラーさんは脊椎が異常に湾曲する「脊柱側弯症」を抱えており、このフライトでその持病が悪化してしまったという。その後も腰痛や首の痛みなどに悩まされていることから現在、アメリカン航空側に10万豪ドル(約830万円)以上の損害賠償金の支払いを求める訴訟を起こしている。
テイラーさんの弁護人トーマス・ジャンセンさんは「テイラーさんは痛みを軽減させるために、何度もCAに座席の移動をリクエストしていました。別の座席に移動させてほしいと言ったりCAの座る席に座らせてほしい、もしくはトイレに座らせてほしいとまでお願いしたにもかかわらず、CAはその都度テイラーさんの要求を拒否しました。アメリカン航空は、テイラーさんに実行できる代替案を提示するという配慮も行わなかったのです」と話している。
(略)
なお、テイラーさんから訴えられたアメリカン航空側は「テイラーさんの申し立てに関して、事実を再調査中」としている。

航空会社にも色々と言い分はあるのでしょうが、しかし一列に二人はさすがにもう少し何とかならなかったのかと感じますね。
昨今おそロシアと言う名前がすっかり定着した感のあるロシアから、こんな発言が飛び出して世界中からブーイングを浴びているそうです。

「デブ女ばかりだから男がゲイに」英女性の肥満を露記者が痛烈批判(2017年5月7日テックインサイト)

英マンチェスターを訪れたことがあるロシア紙の女性記者は、「見渡す限りここの女性はデブばかり。そんなだから男性もつい“同性”に走ってしまうのだろう」と感じたそうだ。さらに彼女はその気持ちを活字にして波紋を広げてしまった。英メディア『independent.co.uk』が伝えている。

ロシア最大の新聞である『コムソモリスカヤ・プラウダ(英名:Komsomolskaya Pravda)』に掲載された、アリサ・ティトコさんという女性記者によるそのコラム。チェチェン共和国で100人以上の男性の同性愛者が当局に身柄を拘束され、拷問を受け、死亡した者もいることに国際世論が猛反発しているが、これに反論する内容のものであった。
そこに“悪い都市の例”として挙げられたのが、アリサさんも訪れたことがあるという英マンチェスターのゲイ・ビレッジ。『ゲイ・ビレッジ』と描かれた標識やLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)のシンボルである“レインボーフラッグ”が強い存在感を示し、虹が描かれた看板を掲げるカフェやクラブが多数存在することに強いショックを受けたとして「もはや同性愛者のための街。そこはキスを交わす醜い同性愛カップルで溢れ、不快だった。モスクワにこんな通りがないことにはホッとする」などと綴った。
なかでも、かなり太った女性2名が結婚式を挙げる様子にドン引きしたというアリサさん。この街の女性たちを「ぜい肉がこぼれ落ちそうな段々腹にもかかわらず、レギンスやミニスカートを穿いている」などと批判した。「男性が図らずともゲイに走ってしまうのは、ひょっとしたら女性たちが魅力に欠けるから…そう考えるのは無理があるだろうか。彼女たちの肥満は大量のファストフードとポテト、それに巨大なジョッキでビールを飲むのが原因。モスクワも英国の二の舞にならないよう気を付けなければ」と続けた。
(略)

もちろんロシア女性に美人が多いことは知られていますけれども、一般的にはやはり「おまゆう」と言われてしまいそうなコメントですよね。
最後に取り上げるのは中国からのびっくりニュースですが、まずは記事から紹介してみましょう。

誰が投函するの? 高さ2メートルの無意味な意見箱に人民大ブーイング!(2017年4月27日日刊サイゾー)

 中国には、各所に「意見箱」なる郵便箱のような小さなボックスが設置されている。これは、役所や施設、会社などが、誰しも匿名で自由に意見を投書できるようにして、(少なくとも表面上は)さまざまな意見を取り入れようとする姿勢を示そうとしているものである。
 そんな中国ではごく普通の存在である意見箱だが、4月半ば、雲南省の田舎町にある一風変わった意見箱が話題になっている。

 なんとこの意見箱、高さ2メートルのところに設置されているのである。投入口はさらに数十センチも上にあり、普通の身長ではとても手が届かない。
 意見箱は地元政府が市民からの意見を集めるために設置したものなのだが、この写真がネット上にアップされるや、ネット民たちは早速騒ぎ始めた。

「チビの意見は聞かないというわけだな」
「ものすごく背の高いやつしか投書できないから、匿名で出してもすぐ誰だかわかっちゃうよな。2メートルを超す身長のやつなんて、そうそういない」
「まあどこに置いてあろうが、意見を出したって意味ないけどな」

 地元政府によると、もともともっと低い位置に設置されていたのだが、この道は人通りが多いため箱にぶつかる人が多く、それを避けるために、2メートルの高さに設置したと説明している。
(略)

中国式民主主義の精神をこの意見箱一つで見事に表現していると言うしかないのですが、しかし何とも異様な光景に見えてしまうものですよね。
理屈と膏薬は云々と言う話で地元政府のコメントもなかなかいい感じなのですが、日本全国各地にも形は違えど同様な馬鹿げたものは転がっているのでしょうね。

今日のぐり:「わら家」

源平の古戦場としても知られる屋島と言えば台形をした不思議な山で、麓から登山道も整備されなかなかいい場所ですよね。
その屋島の自動車道登り口に位置する老舗うどん屋がこちらですが、見た目も雰囲気があるのですが中に入るとずいぶんと広い店内です。

名物の釜揚げうどんと冷たいぶっかけうどんを頼んでみましたが、釜揚げと言えば食感が今ひとつだらしないと言うイメージもありますが、これはしゃっきりした食感が心地良いですね。
もともと硬めのうどんですが、食べていてごついうどんだと感じないのは表面の圧倒的滑らかさから来る舌触りの良さが理由なのでしょうか、この硬いうどんがするすると喉を下っていきます。
併せる熱い汁は釜揚げ用に塩分強めの味ですが、出汁も十分濃く味のバランスは良好で、さすが名物と言うだけにこれはなかなか食べる価値ある釜揚げうどんと言うべきですよね。
冷ぶっかけの薬味の天かすや大根おろしなどは別皿で提供されるスタイルで、恐らくうどん部分はしょうゆうどんと共通なのだと思うのですが、こちらの汁はすっきりした香川のぶっかけっぽい味です。
この味ならもう少し汁の量が多ければなお良かったと思いますが、これもなかなかバランスのいいぶっかけうどんで楽しめますよね。
老舗の有名店と言うだけに満足出来るうまさですし、うどんも汁もいかにも香川らしい仕立てだと思うのですが、それだけにこのまま対岸の本土で売るとさほどには流行らないかも知れないですね。
ちなみに2人で3つうどんを頼んだところ「え?それだけでいいの?」と言う口ぶりだったので量が少ないのか?と思ったのですが、実際には他県の一玉半くらいの大盛りのうどんでかなり食べ応えがあります。
他の席で頼んでる大盛りのうどんを見ると巨大な丼に三玉分くらい入っている感じなのですが、普通のおばちゃんがそれを当たり前に片付けていくのにもびっくりしましたね。
シンプルなメニューの割には香川水準からすると値段は高めなのですが、味もさることながらこれくらいの盛りなら大盛りがデフォルトと言うことで納得は出来る気がしました。

ところでこちらでは入り口で食券を買い、適当に座って待っているとうどんが届けられると言うスタイルで、フロアのお姉さんが空いた席を教えてくれますが席自体はお客が適当に座っていいようです。
この配膳は先年惜しまれながら閉店した某平○食事センターと同様のスタイルなのですが、あちらよりずっと混雑している店内でどうやってお客のオーダーを把握しているのかが妙に気になりました。
建物や庭なども古風な作りでなかなか見た目もいいのですが、さすがにこれだけ繁盛しているお店ですとゆっくり眺めていこうと言う気にはならないものですね。

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2017年5月12日 (金)

生保受給者の調剤薬局を限定

医療費抑制の方策が様々に検討される中で、以前は進歩的なメディアを中心に議論に上ることすら避けられてきた感のある生活保護受給者の医療費抑制についても近年ようやく注目が集まるようになりましたが、医療費自己負担がないと言うことが過剰受診を招いていると言う指摘が多いようです。
つまりは金銭的動機に代わって何らかの別な過剰受診抑制対策が求められるわけですが、そんな中で厚労省が打ち出してきた対策が話題になっています。

生活保護者 調剤薬局を1カ所に限定へ 厚労省検討(2017年5月6日毎日新聞)

 厚生労働省は、生活保護受給者が利用する調剤薬局を1カ所に限定する検討に入った。複数の医療機関にかかって同じ薬を重複して受け取るのを防ぎ、生活保護費を節減するのが狙い。受給者は決められた薬局でしか薬を受け取れなくなる。受給者数が全国最多の大阪市などで6月にも試行し、効果や課題を検証する。

 病院で処方箋を受け取った患者は、病院近くの薬局で薬を受け取ることが多いため、複数の医療機関を受診すると、通う薬局も増える。向精神薬に限ってみると、2015年度には全国4650人が同じ病気で複数の医療機関を受診し、重複して薬を受け取っていた。薬局が限定されれば、受給者にとっては多重投与による健康被害を避けられるメリットもあるが、利便性の低下も予想される。

 厚労省は、生活保護受給者が自己負担なしで薬を受け取れる「調剤券」を、自宅近くなど決められた薬局でしか使えないようにすることを想定している。市販薬などを購入する場合の薬局は対象外。必要な薬がすべて1カ所で手に入るかなどの課題を秋までに検証し、来年度以降は全国に広げることを検討する。生活保護受給者数は約214万人。医療費は15年度実績で1.8兆円かかっており、保護費全体3.7兆円の半分を占めている。【熊谷豪】

生活保護受給者の調剤薬局を1カ所に限定、厚労省検討 ネットでは賛否(2017年5月9日ZUUオンライン)

生活保護受給者の利用する調剤薬局を1カ所に限定する--。厚生労働省が検討していると毎日新聞が報じた。複数の医療機関に通い、重複した処方箋を受け取る事を防ぎ、生活保護に掛かる費用を抑える狙いがあるというが、インターネットを中心に賛否様々な意見が出ている。

生活保護費の抑制と不正受給による薬の売買の抑制も期待

厚生労働省の調査によると、生活保護にかかる費用は2014年度の実績で3.7兆円となっている。その内、46.9%は医療扶助の費用となっており、年々増加傾向にある生活保護費の抑制には医療費削減が必要となる。
生活保護受給者の医療費は原則無料となっており、中には複数医療機関に受診し、同じ薬の処方箋を受けているケースもあると見られる。同報道によると、向精神薬だけで2015年度に全国で4650人が重複した処方箋を受け取っていたという。
(略)
生活保護受給者の中には医療費が無料である事を利用し、投与された薬を自ら服用せず、インターネット等を通じて裏で売買している者もいるとの指摘もある。今回の対策はこうした取引に対する抑制にもつながる。

デメリットを指摘する声も

生活保護費用抑制や薬の不正売買に効果を発揮すると期待される厚労省案であるが、インターネットではデメリットを指摘する声が上がっている。
まずは生活保護受給者の利便性の低下である。調剤薬局が指定されると、自宅や受診医療機関の近くの調剤薬局で薬を受け取る事ができない可能性が出てくる。生活保護受給者の約半数は高齢者世帯である事も反対を呼ぶ要因となっている。
調剤薬局の指定にあたっても、どういった基準で調剤薬局を指定するかが不明確であるとの指摘もある。指定調剤薬局に選ばれない調剤薬局は売上減が想定される為、透明性のある指定基準が求められる。指定調剤薬局で全ての薬が手に入るか等の検証も必要となる。
さらに医療費の削減効果を疑問視する声もある。生活保護受給者の医療費は2014年度実績で1.7兆円となっている。同年度の国民全体の医療費は約40兆円であり、生活保護に係る医療費は全体で見れば大きな金額とは言えない。生活保護受給者の内、薬を重複投与されている者の割合も多くはないと見られ、効果は非常に限られるとの見方である。
不正受給問題等もあり、国民の生活保護に関する目は厳しい。透明性を高め、健全な運用を目指す姿勢は重要である。今回の改革は賛否両論となっており、厚生労働省は国民との対話を大切にしてほしい。

これまた表向きの話と裏向きの話とが考えられるだけに、各メディアの取り上げ方によってかなり異なった印象を与える記事になっているのですが、ひとまずこの方面で以前から独自対策を打ち出してきた生保先進自治体とも言える大阪から試行すると言うのは妥当なアイデアではないかと言う気はします。
反対意見には様々なものが考えられますが、利便性云々に関しては自宅近くの調剤薬局を指定いただくことを期待するとして、その場合処方された薬の在庫がないと言う事態が門前薬局よりも増加することが予想されますが、こちらに関しては医薬分業以来永遠の課題ですから生保受給者に限定した話でもないわけです。
受給者の半数が高齢者であると言うことも問題と言えば問題で、生保受給者の場合そうでない場合と比べて日常的な支援が期待出来る親族が不在である場合が圧倒的に多いはずですから、服薬上の各種トラブルを防止する意味でも調剤薬局は一カ所に集約し責任をもって管理していただく必要性があると言えます。

最終的な医療費削減効果に関してはいずれにせよやってみなければ判らないとしか言いようがありませんし、だからこそ大阪での結果を見てと言うことになるわけですが、上記のように見ていくと効果検証のためにもやってみない理由はないと言うことになりそうです。
むしろ生保患者に限定されるものではない課題も数多く存在している以上、調剤薬局集約化については一般の患者においても推進すべきと言う考え方もあると思いますが、現実に毎年数百億円分にも及ぶ処方薬が無駄に廃棄されていると言う話もありますし、特に高齢者においては自己管理能力の限界がある以上早急な対策が必要ですよね。
生保受給者対策と言えば何かと言えば聖域視されてきた経緯もあり、未だに何の改革であれ反対意見も少なからず出てくるようですが、純粋に医学的視点に立ってもメリットの多い話がある以上やってみるべきだろうと言うことで、後はどのようなやり方で指定薬局を決めるかと言う点が当面の課題と言うことでしょうか。

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2017年5月10日 (水)

高齢者に抗癌剤は使うだけ無駄?

このところ出てきた話ですけれども、こうしたニュースを御覧になったでしょうか。

高齢者の抗がん剤に指針 厚労省が検討へ 延命効果不明の指摘も(2017年4月27日共同通信)

 厚生労働省は27日、高齢者に対する抗がん剤治療の指針作りに乗り出す方針を固めた。高齢のがん患者は、他の病気にかかっていたり、薬を分解する能力が落ちていたりする場合が多く、きめ細かな医療を提供する必要が出てきたため。
 国立がん研究センターは同日、75歳以上の高齢者に抗がん剤を使っても延命効果がない可能性を示唆する研究結果を発表。同省はこうした結果も参考にし、今後6年間のがん対策の方向性を示す第3期がん基本計画に、高齢者を含む年代別のがん治療法の検討を盛り込む。
 具体的には、高齢者を対象とした臨床研究を推進し関係学会と協力して指針の策定に取り組むほか、認知症を合併した高齢患者を支援するための検討も進める。

 国立がん研究センターによると、2007年から08年に同センター中央病院で受診した約7千人のがん患者を調べた結果、肺がんでは、75歳未満で抗がん剤治療による明らかな延命効果が見られた。だが、75歳以上では抗がん剤治療を受けた患者と受けていない患者の生存期間に大きな差はなかった
 ただし、75歳以上の肺がん患者は19人と非常に少ないため、同センターは、これだけでは科学的に抗がん剤の効果がないとは言い切れないとしている。胃がん、大腸がん、乳がん、肝がんでも調べたが、統計的に意味のある結果は出なかった
 同センターは、高齢者へのがん治療効果を明らかにするには、全国のがん登録のデータを使用した大規模調査での解析が必要だと指摘している。
(略)

高齢がん患者 抗がん剤治療の効果調査へ 延命効果検証(2017年4月27日毎日新聞)

 政府は、高齢がん患者に対する抗がん剤治療の効果について大規模な調査に乗り出す方針を固めた。高齢者にとって身体的な負担の重い抗がん剤投与による延命効果を疑問視する声もあるため、大規模調査に基づく科学的分析が必要と判断した。高齢化が進む中、がん治療のあり方に一石を投じる可能性がある。【秋本裕子、岡大介】

    <がん対策>死亡率目標に限界

 抗がん剤はがん治療に効果を発揮するものの、痛みや吐き気、肺炎などの副作用を伴う。特に高齢者では、若年層や中年層と比べて他の病気を併発していることも多く、抗がん剤による副作用で体力や気力が落ちることで、結果的に延命効果は限定的になるのではないかという指摘が医療界にある。また、高価な抗がん剤の使用拡大は医療費の押し上げ要因になっている。
(略)
 厚労省は、全国の病院のがん患者の治療データを都道府県を通じて集約する「全国がん登録」制度などを活用して大量のデータを集め、詳細な分析を行う方針。緩和治療のあり方など「生活の質」の観点からの調査も実施する。
 学会などは、年代の区別なくがん患者の診療指針を定めているが、厚労省は調査結果を踏まえ、高齢のがん患者に特化した指針の策定を促す。結果次第で、より緩和治療を拡充するなどの方向性が示される可能性がある。

医療費抑制と区別を

 高齢のがん患者に対する抗がん剤治療効果の大規模調査は、国民の2人に1人ががんになる時代に適切な治療のあり方を探る基礎データとなることが期待される。
 増加している高齢のがん患者に、治癒の望めない段階まで抗がん剤治療が施されているケースは少なくない
 これは治療効果や安全性を調べる臨床研究の多くで70歳以上が対象外とされ、各学会が作成する診療指針でも高齢患者に関する記載が乏しいのが一因だ。
 一方、国立がん研究センターなどの予備調査で比較対象とした緩和治療も、国内の研究は進んでいない。現行の第2期がん対策推進基本計画では「早期からの段階的な緩和医療の導入」が推奨されているが、いまだに十分ではない。大規模調査で「生活の質」の向上も含めた効果が裏付けられれば、普及の後押しにもなるだろう。
 ただし、どのような治療を選ぶかは、あくまで本人の意思が大切だ。高齢者のがん治療は「抗がん剤のやめ時を考えるべきだ」という意見も、「医療費の高騰と治療をつなげて議論すべきではない」という意見もある。患者の状態や価値観は多様で、年齢で区切れるものではない。
 政府内には、財政面から医療費を抑制したいとの思惑もある。大規模調査の結果を医療現場でどう生かすかについては、経済性にとどまらない慎重な議論が必要だろう。【高野聡】

大規模調査で効果検証 指針作り、議論を注視 「表層深層」高齢者のがん治療(2017年5月8日共同通信)

 がんが進行した高齢者に対する抗がん剤治療を巡り、厚生労働省が適切な治療法を示すための指針作りに乗り出す。大規模調査を通じて延命効果などの実態を検証し、高齢患者の急増に対応する。「年齢で患者を切り捨てないで」「医療費は無制限ではない」。延命効果と暮らしの質、医療費など、さまざまな論点が予想され、関係者は議論の行方を注視している。

 ▽ドル箱

 「抗がん剤について地方でも高齢患者から相談がある。体への負担や生存率などをやはり気にされている」。愛媛がんサポートおれんじの会の松本陽子(まつもと・ようこ)理事長は、患者の切り捨てを心配しつつも、治療効果の評価は必要だと考える。「高齢になると、併発の病気や家族の介護力など、がん以外のことも含めた治療の進め方の判断が必要になる」と指摘する。
 ある患者団体の代表者は「高齢者は医療機関にとってドル箱。費用対効果でもったいないとの発想があると思うが、病気によって状況は異なる」と訴える。
 日本は2025年に65歳以上が人口の3割を超える見通し。12年に新たにがんと診断された約86万人のうち、75歳以上は約36万人と推計される。
(略)
 ▽生活の質

 がん以外の病気でも、高齢者への投薬の在り方は焦点となっている。厚労省は、何種類もの薬を併せ飲むことで副作用を起こしやすい高齢者への対策も始めた。飲み残しで無駄に捨てられる薬は全国で数百億円分との試算もある。
 がん治療薬「オプジーボ」など新型の薬には、患者1人に年間1千万円以上かかるものがあり、医療保険財政の圧迫が懸念材料だ。ただ厚労省の担当者は「指針作りは、高齢者の生活の質という観点から議論を進めたい。医療費削減ありきではない」と説明する。
 公益財団法人がん研究会の野田哲生(のだ・てつお)がん研究所長は、高齢者は治療に耐えるための体力差も大きいと指摘。「無理のない治療が生活の質を高めるためにも大切。そのためには年齢だけでなく、健康状態も考える必要がある。指針作りは大変難しいが、必要なことだ」と話している。

もちろん表向き医療費削減とは別の話と言うことになっているのでしょうが、そうは言ってもやはりそちらとの関連を全く念頭に置かずに議論しているとも思えないので、やはり昨今何かと話題になる医療のコストエフェクティブネスと言う観点も含めての議論は必要になってくるかと言う気がします。
もちろん今の時代に寝たきり要介護の超高齢者に抗癌剤治療をしたがる先生もそうそういないでしょうが、では家族がどうしてもと希望された場合それを行わない根拠にも乏しいと言うのが現実で、記事にもありますがやはりガイドライン等治療指針においても年齢や患者の状態を考慮して、治療を行わない選択をすべき場合も記載して欲しいところでしょう。
また医療においては医療行為を行うことでどれくらいの延命効果があるかと言う指標がよく用いられますが、若い人と高齢者とで同じ期間の延命効果の価値は同じと考えて良いのかと言う議論もあって、社会的活動期と社会から引退した後では価値が違うとは、抗癌剤に限らず寝たきり高齢者に対する延命的治療の是非を問う場合などにもしばしば言われることではあります。
抗癌剤治療に関して言えば未だ多くの癌で完治とまではいかない現実もあり、結局は高価な延命的治療に過ぎないと言う考え方もあって、医師の実に99%までが自分が癌になれば抗癌剤は「絶対に使わない」と答えたと言う調査結果もあるそうですから、若い人であれ高齢者であれ治療を受けることの意味合いをよく考えた上で実施の是非を決めていくと言うのは大前提ですよね。

いずれにせよ○○歳以上は原則抗癌剤治療の対象外、などと一律な線引きはもちろん難しいでしょうが、高齢者に関しては別項を設けるなりして若年者とは違う指標で評価をすべきだと言えば国民世論も許容するのだろうと思われ、最終的には抗癌剤以外にもあらゆる医療において高齢者向けの治療指針が整備されていくことになるのでしょうか。
ちなみに先日は京都市が市民に対して、終末期における延命治療の是非などをあらかじめ自ら定めておくための事前指示書を配布したところ、一部の方々から抗議があったと報じられていましたが、この指示書にしても家族ではなく本人の意志を記載することがポイントで、まだまだ元気なうちからこうしたものを用意しておかなければいざ病気になってから自分の意志をはっきり伝えられないかも知れませんよね。
そう考えると臓器提供の意思表示などと同様、患者の自己決定権を尊重すべきと訴える進歩的な方々の賛同と協力を得て全国民に広まるべきものだとも言えますが、抗癌剤治療などもまさにこうした自己決定権が最大限に尊重されるべきだと言う考えも理解出来る一方で、一部抗癌剤などはあまりに高価であり医療財政を圧迫しかねないと言う現実もあるわけです。
国民全体の医療費総額がここまでと決められている中で高齢者医療費支出がその大きな割合を占めていて、現役世代には高齢者が好き放題医療費を使うツケを払わされているだけだとの不公平感も広まっていますが、その是正を図る上で年代を問わず多くの国民に了解を得やすいとっかかりとして、高齢者に対する抗癌剤治療の制限などは頃合いな落としどころになるのかも知れませんね。

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2017年5月 8日 (月)

クレーマーは放置プレーで、と言うのは簡単なのですが

先日馬鹿げていると話題になっていたのがこちらのニュースですが、個々に見てみればいかにもありそうな話ばかりでもあるのですよね。

「我々も人間です」消防署へ寄せられる『ひどいクレーム』 消防士に話を聞いた(2017年4月29日grape)

「なぜ、消防車でうどんを食べにきているんだ!」
2017年4月、愛知県の消防団に対し、市民から「消防車でうどんを食べに来ている」という苦情が寄せられました。
(略)
該当する男性団員7名は「消防車で飲食店に来るのは非常識」と口頭で注意を促され、消防車は消防活動以外に使用しないというルールになりました

消防士や救急隊員に寄せられる、とんでもない『クレーム』

「救急隊員は連続する出勤などのため、食事がとれない場合があります。そのため、ご理解をいただいた病院の売店で飲食物を購入し、飲食をとることになりました」
病院に貼られた告知が、現在Twitterで話題になっています。そこに書かれていたのは、病院の利用者に対する「救急隊員も売店を利用します」という、一見当たり前のことでした。
この投稿に対し、「こんなことも断りをいれないといけないのか」「クレームを入れた人がいたのだろう」といった怒りの声が上がる一方、「なぜ救急車でお店に寄るんだ」といった非難の声も上がっています。
こういった『過度な配慮』や『過度なクレーム』は、消防士や救急隊員といった人命救助に関わる人たちを苦しめているのです。
多数寄せられる『過度なクレーム』に頭を悩ませている消防士たち。この件について、現役消防士に話を伺いました。

消防士Aさん
――実際に、どのような苦情が寄せられましたか。
スーパーや弁当店の近くに消防車を停めていたら、「消防車で購入していいのか」「邪魔」といった苦情がありました。たった1つの苦情で、私たちの労働環境が悪くなります。本来なら、上の人間がきちんと説明して折れないことが大切だと思うのですが、謝ってばかりです。
(略)
消防士も人間です。食べなければ、力も出ないし頭も回りません。
また、私の所属では夕食を作っているのですが、休みの日に自分の時間を削り、買い出しを行っています。
約30食分を買い出しするのに、2~3時間かかっています。夕食作りは大規模災害時の「炊き出し」の訓練も兼ねています。
全国的に、消防車での買い出しは自粛されています。私の所属も、以前消防車で買い出しをしていました。
その時は、いつ出動があってもいいように装備も車に載せた出動態勢で、無線機を持ってスーパーで買い出しを行っていました。実は、庁舎内で待機しているよりもこの状態の方が出動が早いのです。

消防士Bさん
(略)
怖いのは、こういうクレームをいちいち受け入れていると、次は「夜はうるさいからサイレン消せ」や「土日はうるさいから訓練するな」など、もっと酷いクレームに繋がり、業務に支障がでることです。
事実、うちの消防署は隣のマンションからのクレームで、土日の午前中はエンジンをかけての訓練は禁止になりましたし、サイレンも大通りに出るまでは減音モードを使うよういわれています。
ちなみにアメリカでは、スーパーに消防車専用の駐車スペースがあったり、消防士がレジに優先的に並ばせてもらったりしています。スペインでも、出動の帰りにコーヒースタンドに寄ったりはごく普通のことです。
その違いは何でしょう?欧米にもクレーマーはいると思いますが、何より消防士を尊敬する人が日本より遥かに多いのだと、自分は海外に行って痛感しました。一方で、欧米では『ヒーロー』として見られる消防士も、日本では『公務員』と見られることのほうが多いなと。
(略)
消防士Cさん
うちでは、10年前に業務中の筋力トレーニング(市民体育館での)が禁止になりました。理由は、市民から寄せられた「筋トレばっかりしてないで、仕事しろ!」というクレームに消防長が謝ってしまったからです。
また、同時期に夕飯を作るのも禁止になりました。「業務中に料理をする暇があるなら、訓練しろ!」との市民からのクレームです。
食堂が市民から見える作りになっていたせいもあるのかもしれませんが、やはり、世間様が景気が厳しい時代になると我々の風当たりも厳しくなるのかな…と。日本の消防は『ヒーロー』ではなく、『公務員』っていう目で見られてしまってるんですかね。
(略)
日々、市民の命を救うために働いてくれる消防士たち。彼らの仕事は肉体的にも精神的にも、とても厳しいものです。
そして、そんな彼らの負担をさらに増やしているのは、市民から寄せられるこういった『過度なクレーム』なのです。
「どんなクレームにも誠実な対応をする」という、日本の風潮。確かに、誠実で丁寧なのは日本のいいところですが、明らかに少数の『過度なクレーム』に従うことは正しいのでしょうか。
「我々消防士も、人間です」
彼らがそういうように、当然、消防士や救急隊員も同じ人間です。食事や休憩をとらなければ、いざという時に力を発揮することができなくなります。
『過度なクレーム』に従う社会、もうやめませんか。

個別にクレームの内容を見ていれば実はそこまで常識外れと言うわけでもないようにも思うのですが、消防に限らず何の組織であれ外部から見て妙なことをやっているなと感じるケースは多々あるものですし、人それぞれに何がどうあるべきだと言う考え方の違いがあるのも当然ですから、こうしたクレームが舞い込むこと自体は当たり前なのだろうなとは思います。
そうであるからこそこうした場合きちんとクレームの内容を検討し、組織の在り方と照らし合わせて対応を決めると言うのが本来なのだろうと思いますし、「そんなクレーム一つでいちいち現場を縛り付ける上司が悪い」と言う声が多いのももっともだとも思うのですが、消防に限らず日本の組織でこうした場合に完璧な対応が出来ている組織はむしろ極めて少ないのではないかと言う気もします。
クレームと言う言葉も何をもってクレームと言うのか、貴重な市民の声なり顧客の意見なりとどこから線引きするのかと考えると非常に難しい部分があって、そうであるからこそ御意見を承った個人がその場の思いつきで適当に対応してしまうべきではないだろうと言うことですが、馬鹿げたクレームにも対応せざるを得ない現実を感じさせるこういうニュースも出ていて、これも大いに話題になっています。

事故現場で女性にAEDを使用した男性が「痴漢」扱い 命の現場に警鐘(2017年05月01日しらべぇ)

「一分一秒を争う」と言われる命の現場。
救急車が到着するまでの間、傷病者の容体によっては「救命措置」が求められるのだが、「女性の傷病者に男性が措置を行う」場合について、あるツイッターユーザーの投稿が波紋を広げている。

■女性にAEDを使用した男性が「痴漢扱い」

数年前に書き込まれた「交通事故現場に遭遇した際の出来事」が記された投稿を、あるツイッターユーザーがツイッターに投稿。その衝撃的な内容にネットが揺れている。
たまたま交通事故の現場に遭遇した男性。運転手の男性は軽傷だったものの、助手席の女性が危険な状態であったため、人工呼吸と心肺蘇生法を行った後、救急と警察への通報とAEDの調達の指示を周囲に出した。
間もなくしてAEDが届けられ、付属のハサミで衣服を切ろうとすると、運転手が「なんで服切るんですか! やめろ! 痴漢だ!」などと騒ぎ、男性の腕にしがみついた

■男性は適切に対応したが…

男性は、「一刻を争う事態だ」と説明したが聞き入れられなかったため、無理やり腕を解き、女性の衣服を切りAEDを装着。間もなくして救急・警察が到着し女性は病院へ搬送された。
男性が事故について警察から事情聴取を受けていると、別の警察が到着。なんでも、運転手が男性を「痴漢」だと通報したというのだ。
その場ですぐに男性の容疑は晴らされ、素早い措置のおかげで女性も一命を取り留めたものの「後味が悪かった」と投稿を締めくくっている。

■「とんだ災難」に戸惑うネット民

救命措置を行おうとした人を「痴漢だ」と通報する人が存在するという事実に、ネットでは戸惑いの声も見られる。
中には「救急隊が来るまで待っているのが得策」や「女性の救助は戸惑う」などという投稿も。
(略)
心配停止に陥ってから、心肺蘇生開始までに5分以上かかり、除細動開始までに10分以上かかってしまった場合の生存確率は、0%に近くなると言われています。
しかし、5分以内に心肺蘇生が開始され、10分以内に除細動を行えば生存率は37%。たった数分の差が生存率を大きく左右します」
(略)
一刻を争う命の現場での、「心無い言動」により、助かるはずの命が助からなかった…なんてことは絶対にあってはならない。
正しい知識を身に着けておくことの大切さを、思い知らされる。

この場合きちんと説明した上でなお妨害行為をしているわけですから、事後の結果次第ではむしろ運転手の男性氏が女性の家族なりから訴えられる可能性もありそうに思いましたが、しかし自分の起こした事故で同乗者が死にかけている状況で警察に痴漢云々で通報する余裕があったのであれば、他にやることは幾らでもあっただろうと誰しも感じるところですよね。
とは言えとっさの場合に即座に最善の決断が出来ないと言うことは誰しも当然にあることであり、一刻を争う救急医療の現場を始めしばしば同種のトラブルは発生しがちなだけに、医療関係者の中でも他人事ではないと感じた方々も少なくないようです。
この場合当然ながら?痴漢云々の訴えは取り上げられることはなく、男性氏は警察から感謝状をもらったそうですが、緊急の場面で何から何まで全て完璧な段取りで事が進むことはないのですから、何でもかんでも誤解や正しい知識の欠如からくるクレームとも言い切れないでしょうし、場合によってはそうした認識の行き違いが紛争化の契機にもなるでしょう。
これは不当なクレーム、こちらは正当な要求とクリアカットに切り分けることが出来ない以上、ある程度のところまでは事前に用意したルールなりに基づいて対応していくしかないのでしょうが、千差万別のクレームをきちんと類型化し対応を決めておくと言うのも実際難しそうな課題ではありますよね。

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2017年5月 6日 (土)

今日のぐり:「極旨醤油らーめん 一刻魁堂(いっこくさきがけどう) サンステーション福山店」

先日かなり何を言っているのかわからねえと思うが(以下略なニュースが出ていました。

トラックが店に突入後…運転手が従業員殴る(2017年4月26日日テレNEWS24)

    26日午後、栃木県宇都宮市でトラックが店舗に突っ込む事故があった。
    警察などによると、26日午後4時半すぎ、宇都宮市ゆいの杜にあるバイク用品販売店に2トントラックが突っ込んだ。トラックの運転手にケガはなかった。
    事故の後、店の従業員が運転手とトラブルになり、従業員が運転手に殴られて軽いケガをした。

    従業員「(事故の後)荷おろししてサインくださいみたいな感じできたんで、うちのスタッフが、ちょっとおかしいんじゃないのって話をしたら急に暴れ出して」
    警察は運転手の40代の男を傷害の疑いで現行犯逮捕し、状況などを調べている。

どんなときでも平常心と言うのは大切ですが、しかしあと少しの平常心が足りなかったとみるべきなのでしょうか。
今日は思わぬ災難見見舞われた従業員氏に哀悼の意を表して、さすがにもう少し空気を読んで欲しかったと感じる犯罪者の方々の残念なニュースを紹介してみましょう。

ひき逃げで30歳アルバイト男逮捕「眠かったので家に帰った」(2017年4月26日スポニチ)

 車で夫婦をはねて重傷を負わせ逃げたとして、警視庁高尾署は25日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、東京都八王子市のアルバイトの男(30)を逮捕した。「人をはねたが、眠かったので家に帰った」と供述しているという。

 車は夫婦をはねた後、近くの住宅に突っ込んだ。男は車を降りて逃げたが、現場にとどまった同乗の30代男性の供述などから浮上した。酒を飲んで帰る途中とみられる。

 逮捕容疑は23日午後11時55分ごろ、八王子市大楽寺町で、歩道を歩いていた男性(39)と妻(29)をはねて逃げ、上腕骨折などの重傷を負わせた疑い。

しかし眠かったので家に帰ったと言うのも困った話ですが、そんな酩酊状態で運転している以上相応な処罰は覚悟しなければならないのでしょうね。
スポーツなど全国制覇を目標に頑張っている人々も多いと思いますが、こちら是非とも頑張らないで欲しかった人々のニュースです。

「全国制覇頑張ろう」と1道20県で窃盗行脚、見張り役逮捕(2017年4月18日産経新聞)

 兵庫や和歌山など全国1道20県のスナックやバーにバールを使って侵入し、金庫などを盗んだとして、兵庫県警は18日、窃盗容疑などで住所不定、無職、二神晋也被告(43)=同罪などで公判中=を逮捕、送検したと発表した。起訴された6件を含む計111件(被害総額約527万円相当)の容疑を裏付けたという。
 また、共犯として指名手配中の住所不定、無職、阿部克巳容疑者(47)の氏名や顔写真を公表。県警は阿部容疑者が犯行を主導したとみて調べている。

 県警によると、2人は東京都内の運送会社の元同僚で、昨年8~9月にレンタカーを借りて1道20県を巡り、スナックやバーなどを物色。「警察に捕まらない限り、全国制覇できるように頑張ろう」と話し合っていたという。
 阿部容疑者が実行役、二神容疑者が見張り役とみられる。
 県警は昨年9月、同県相生市の飲食店の敷地内に侵入したとする建造物侵入容疑で二神容疑者を現行犯逮捕。その際、阿部容疑者が逃走したため、翌10月に同容疑などで全国に指名手配した。

未だ主犯格は逃亡中と言うことですが、こんな全国制覇は是非勘弁していただきたいですね。
お隣中国では人口も多いだけに様々なタイプの犯罪者もいらっしゃるようですが、こちら何故その選択を?と感じてしまうニュースです。

10年間も「日本人男性」に成りすました女、巨額の金だまし取る(2017年4月27日Record china)

2017年4月27日、舜網新聞によると、中国上海市でこのほど、およそ10年間にわたっていとこの女性から金をだまし取っていた女が逮捕された。女はその低い声で日本人男性に成りすましていたという。

被害者Aさんの話によると、女が「日本の男性を紹介してあげる」と切り出したのは2008年頃のことだ。「親戚の紹介だから問題はないはず」と考えたAさんは男性とメールで連絡を取り始め、電話でも数回会話を交わした。そんな関係が続いていたある日、女は「男性の会社でお金が必要になった」とAさんに借金を打診。その後もさまざまな理由を付けて金を借り、女を疑おうともしなかったAさんが渡した額は100万元(約1600万円)前後に膨れ上がった。Aさんは自身の給料だけでなく、不動産や家具を手放すなどして金を工面、さらには数十万元に上る借金までしたという。

また、女が2011年当時、「巨額の現金を持ち込もうとした男性と男性の親戚が税関にお金を差し押さえられた。いろいろな支払いが必要になる」と言ってきたことでAさんの同僚のBさんも巻き込まれる事態に。当時、懐事情が苦しかったAさんに助けを求められたBさんはAさんに同情、「日本人男性のおじ」を名乗る女からの電話を信じてしまい、200万元(約3200万円)余りを渡してしまった。ただ、Bさんは今年に入って不信感を持つようになり警察に通報。逮捕された女は取り調べに対し、「離婚後に出会った男性が既婚者と知ったが諦めることができなかった。お金で相手の心をつなぎとめようとしたが出費が膨らんで…。そんな時にAさんのことが頭に浮かんだ」と話している。

しかしこの複雑な人間関係のもつれはどう解釈すべきなのか、もう少し整理整頓願いたかったところです。
未だに抵抗しない=了承のサインなどと誤解しているびっくりさんもいらっしゃるのかですが、こちらそれ以前に相手が悪かったと言うニュースです。

「反抗しなかった」...捨て犬を性的暴行した男が善処の訴え(2017年4月11日問題タイム)

捨て犬を自分の家に誘引して性暴行した男性が不合理な弁解で善処を訴えて非難を浴びている。

去る7日(現地時間)、英国の日刊紙デイリーメールの報道によると、香港のダウ島トゥン庁地域に住んでいるチョン・リンパイ(Chung Lin-fai)は捨て犬を性暴行した疑いで逮捕された。
この事件は、動物ボランティアの通報で世に知られるようになった。
彼はリンパイが捨て犬を家に連れて行くのを目撃した。ところが、リンパイが連れて行った犬は、2時間後に性器の周りに傷を負ったままだった。
ボランティアは、すぐに警察に通報し、捨て犬を動物病院に連れて行って検査した結果、捨て犬の体内からリンパイの精液が発見された。

しかし、この日の香港ウェストゥルン地裁で行われた公聴会でリンパイは「私はこれまでに動物を性暴行したことはない」、「当時、犬たちも特別な抵抗はしなかった」と主張して議論が起こった。
担当裁判を引き受けた判事は、「あなたの行動は非常におぞましいこと」、「刑務所に投獄されることは避けられない」と述べた。
リンパイは動物虐待罪の最高刑である懲役10年の刑、罰金5万ドル(約740万円)を宣告された。

不幸中の幸いとでも言うのでしょうか、中国でありながら食べられずにすんだことをイヌたちは感謝すべきなのでしょうか。
最後に取り上げるのは小さな小さな犯罪者のニュースですが、まずは記事から紹介してみましょう。

チーズバーガーが食べたい! 8歳児、父の車運転しマクドナルドへ(2017年04月14日AFP)

【4月14日 AFP】米オハイオ(Ohio)州イースト・パレスティーン(East Palestine)で、8歳の男の子が父親の車を運転して自宅から2キロ以上離れたファストフード大手のマクドナルド(McDonald's)店舗まで行くという出来事があった。どうしてもチーズバーガーが食べたかったのだという。

 地元紙ウィアトン・デイリー・タイムズ(Weirton Daily Times)によると、男の子は動画共有サイトのユーチューブ(YouTube)で動画を見て運転の方法を覚えた。そして9日夜、両親が寝ている間に冒険に出発した。
 男の子は助手席に4歳の妹を乗せ、マクドナルドまで約2.4キロの道のりをドライブ。途中の赤信号ではきちんと停車し、左折して入店する際も対向車を確認して優先させていた。男の子がドライブスルー窓口の前で車を止めたとき、マクドナルドの従業員はてっきりいたずらで両親が後部座席に隠れているのだと思ったという。

 男の子が車を運転しているのを見掛けた人が警察に通報。駆け付けた警官の姿を見た男の子は、何か失敗したのだと悟って泣き出したという。その後、きょうだいは呼び出された祖父母によって警察署に連れていかれ、そこでチーズバーガーとチキンナゲット、フライドポテトのセットにありついた。
 ウィアトン・デイリー・タイムズによると、最終的に両親が警察署に子どもたちを引き取りに行ったが、処分は一切なかったという。

しかし最近は何でも動画サイトで済ませてしまうのもいいのか悪いのかですが、こういう悪の道への入り口になっている現実も考えなければならないのでしょうね。
しかしアメリカの警察署はやはりカツ丼ではなくハンバーガーが出るものなのかとも思うのですが、これに味を占めて何度も繰り返されても困りますよね。

今日のぐり:「極旨醤油らーめん 一刻魁堂(いっこくさきがけどう) サンステーション福山店」

こちら手広く展開されているラーメン屋ですが、その福山市内の視点が駅ビル内にあると言うことです。
HPを拝見しますと一番推しはあっさり醤油ラーメン、ついで背脂たっぷりのガッツリ系醤油ラーメンなのだそうですが、他にもラーメン系メニューは豊富な様子ですね。

ランチメニューであっさりしょうゆラーメンと玉子チャーハンのセットを頼んでみたのですが、当然ながら組み合わせるラーメンの方は色々と選べるようです。
ラーメンの方は福山市内の老舗である十八番のラーメンをさらにあっさりさせたような感じでしょうか、特に強い印象はないのですがとりたてて害もない味と言う感じです。
パラパラの玉子チャーハンも悪くはないのですが、たまたまこの時だけだったのでしょうが塩気が一部に固まっていたのはちょっと閉口ものでしたね。
ちなみにチャーハンと言えばラーメンと共用のレンゲで済ます店が多いですが、ここのチャーハン専用?のサジはなかなか使い勝手がいいですね。
お冷やが緑茶と言うのも特にこの時期さっぱりして助かりますが、特に匂いの強いものを食べた後ですとこういうところがありがたいのだろうなと思います。

設備面では駅の飲食店そのものですし、接遇面も今どきはどこもそうですがごく標準的なマニュアル対応で、味も含めて良くも悪くも平均的と言う印象でしょうか。
逆に言えばこういう味で全国展開できると言うのはよほど資本関係が強力なのか、それとも他のラーメンの味がよほどに印象的なのでしょうかね。
しかし何度落とすのか?と思うくらいに店員さんがチャーハンのサジを落としていたのが妙に印象的だったのですが、使い勝手と運び勝手は両立しないものなんでしょうかね。

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2017年5月 3日 (水)

今日のぐり:「大蔵屋」

先日から公開されている人気映画について、妙なことで話題になっていると言うのがこちらのニュースです。

コナン映画、最悪「ネタバレ魔」急増 巧妙な手口、防ぐ方法ないのか(2017年4月28日J-CASTニュース)

   上映中の映画「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」をめぐり、作品の根幹に関わる「ネタバレ」を悪質な手口で行うツイッターユーザーが登場し、被害を受けたファンから「最悪すぎる」といった悲鳴が相次いでいる。
   「コナンの映画見たい」「明日コナン見に行く」――今回のネタバレ行為の「標的」となっているのは、こうした呟きを投稿したユーザーだ。

   今回問題となったネタバレの内容は、映画中で起きた殺人事件の「犯人」が誰なのかを明らかにするもの。少年探偵を主人公としたミステリー作品の「コナン」だけに、これは作品の根幹に関わる重要部分のネタバレに当たる。
   その手法は悪質で、映画をまだ見ていないと思われるファンのツイートに、「犯人は●●●●(編注・伏字は原文では犯人の名前)」というアカウントのユーザーが、「いいね」を付けるというもの。実際に、

    「明日コナン見に行くの楽しみだな~~~」
     「コナンの映画見に行きたい!」
     「あ~~~コナン見たい~~見たすぎてやばい」

といった投稿に、ネタバレ用のアカウントから「いいね」が送られている。
   「ネタバレ魔」はツイッターの検索機能を使って投稿を探しているのか、「いいね」が送られるツイッターアカウントは無差別的に決めているように見える。さらに、ツイッターの設定によっては、ツイートに「いいね」を送ったユーザーの名前が自動で通知される場合もあり、ツイッターを見なくてもスマホ画面などに表示されてしまう。
   つまり、ツイッターでコナンの映画について呟いただけで、無差別に犯人のネタバレを食らう可能性があるということだ。
   実際、この「いいね」を使ったネタバレ行為は、映画の上映が始まった2017年4月15日以降徐々に増加。公開から2週間近くが経った28日昼現在で、編集部が確認した限りでは少なくとも100人以上の「被害者」が見つかった。
(略)

よくこういうことを考えつくものだと感心もするのですけれども、確かにこういう行為は嫌だと言うのは理解出来ますよね。
本日は映画を楽しみにしている人々に警鐘を鳴らす意味で、それをやられると地味に嫌かも…と言った類のニュースを紹介してみましょう。

中国の武器「狼牙棒」で後頭部殴打 殺人未遂容疑で53歳男を逮捕 長さ1・8メートル、先端に鉄とげ…(2017年4月15日千葉日報)

 中国の打撃武器「狼牙棒(ろうげぼう)」で男性の頭を殴ったとして、千葉県警成田署は14日までに、殺人未遂の疑いで富里市、自称無職の男(53)を現行犯逮捕した。
 逮捕容疑は13日午後10時35分ごろ、自宅駐車場で、近くに住む男性(32)を狼牙棒で数回殴り、頭などにけがを負わせた疑い。使用された狼牙棒は、長さ約1・8メートルで棒の先端に鉄製のとげ状の突起物が多数取り付けられていた。

 同署によると、男性は、狼牙棒を持って騒いでいた男の様子を見に行ったところ「ちょっと来い」などと因縁をつけられ、後頭部を殴打された。2人は近隣同士で、あいさつする程度の間柄だった。
 男性が「腕をつかまれた。すぐに来てください」と110番通報。駆けつけた同署員がその場で男を取り押さえた。容疑を認めているという。(本紙、千葉日報オンラインでは実名報道)

そもそも狼牙棒とは何か?とググって見ればどのようなものかは判るところですが、同じ殴りつけるにしてもこれは止めていただきたいですよね。
先日一部方面で話題になっていたニュースですが、まずは記事から紹介してみましょう。

入院中の熊本市長宛てに、妻から送られてきた画像がヒドい!(2017年5月1日MAG2ニュース)

熊本市の大西一史市長(49)が、このGW中に、甲状腺にできた腫瘍(しゅよう)を取り除く手術をするために入院をしているようだ。
一刻も早く、良くなってもらいたいものである。

市長によると、妻から、えげつない画像が送られてきたという。
早速、見てみよう。

熊本市長 大西一史
@K_Onishi

入院中の私に妻が送りつけてきた写真。ひどくないっスかッ
2017年Apr30日 14:40

(略)
入院中なのに、これはひどい・・・。
(略)

何がどうひどいのかは元記事の画像を参照いただきたいと思いますが、確かにこれはひどいと言うしかないですね。
こちらも一体何があったのかと話題になっていたニュースですが、これまた記事から紹介してみましょう。

公衆トイレ 屋根裏に3年間「住む」男逮捕 「前の人も」(2017年4月21日毎日新聞)

 大分県警臼杵津久見署に大分県臼杵市内の公園の公衆トイレの屋根裏に侵入したとして建造物侵入容疑で逮捕された男が「約3年前から住んでいた」「前の人もいたので(入った)」と供述していることが分かった。「約10年前に岐阜県から出てきた」といい、住まいを点々とした後に住みついたとみられる。

 男は住居不定、無職の山野内孝志容疑者(54)。逮捕時は氏名不詳だった。

 同署などによると、広さ約92平方メートルの屋根裏に2リットルや500ミリリットルのペットボトルが計300本以上あり、本人のものとみられる尿が入っていたという。電気ストーブやガスコンロ、衣類などもあった。屋根裏はきれいに整頓されていたという。山野内容疑者はトイレの個室の壁などを伝い、天井の約50センチ四方の点検口から出入りしていたとみられる。

 臼杵市は他の市内の公園の公衆トイレも点検したが、同様に誰かが侵入していた形跡はなかった。今回のトイレの点検口も上れない場所に移したという。【田畠広景】

元記事の画像を見る限り確かに入母屋のそれなりに立派なトイレなのですが、しかし前の人もいたと言うのが何とも不気味な感じがしますでしょうか。
そういうことがあるのは理解出来るのですが、何事も過ぎたるは及ばざるがごとしとも言えるのがこちらのニュースです。

70才で体を鍛え始めた男 マッチョ化し半裸で過ごし孫ドン引き(2017年3月15日NEWSポストセブン)

 マッチョなボディーに憧れる男性は多いが、それは老いても同じこと。東京都に住む女性Aさん(68才)は、70才にして体を鍛え始めた夫のエピソードを明かす。

 孫が描いた、“おじいちゃん”の絵が、どう見ても豚にしか見えなかったことにショックを受けて一念発起。70才にして、初めて某有名フィットネスクラブに通いだしたわけ。
 何が気に入ったのかしら。どうせすぐにやめちゃうと思っていたのに、週休2日よ。それで筋肉がうっすらとつき出したらもう止まらない。トレーニングメニューに加えて、毎日のランニングに筋トレ。食事はたんぱく質を中心にして、あんなに大好きだったお酒まで断ったの。
 で、とうとう数か月後には、豚の絵とはまるで違う筋肉質に大変身よ。だけど、しわくちゃ顔を、筋肉スーツの上に取りつけたみたいですごく不自然。
 しかもその体を見せつけたいもんだから、家に帰ったら上半身裸になるのよ。たまったもんじゃないって。
 豚の絵を描いていた頃には、「おじいちゃん大好き」だった孫も、最近は「おじいちゃん気持ち悪い」と寄りつかなくなっちゃった。まったく、何のための筋トレか、本末転倒もいいところ。

それがどのような状況なのか想像出来てしまうのですが、しかし本人も孫離れ出来たと言うことであればよかったのかも知れないですけれどもね。
最後に取り上げますのはこちらのニュースなのですが、これ自体は非常に画期的な新薬と言っていいのでしょうか。

8時間を1000年に感じる「精神と時の部屋」のような薬が開発可能!囚人に服用させるらしい(2017年3月30日秒刊サンデー)

我々の人生は80年、頑張っても100年という感じではございますが、これが科学の力で1000年になるとすれば、とんでもなく人生を楽しめるのかもしれません。しかし、逆に言えば1000年間楽しくない人生を歩むことにもなりかねないわけですが、そんな夢のような技術が開発可能ということで話題になってます。

現在服役している囚人たちですが、最も長い刑罰として「終身刑」「無期懲役」などがありますが、模範受刑者・恩赦などによりだいたい30年ぐらいで出てくることが出来ます。ある意味「終身」でも「無期」でもないわけですが、これが1000年の刑となれば話は別です。いくら恩赦や模範となっても1000年という膨大な規模となれば手の施しようがありません。そもそもそんなに人は生きられません。
しかし哲学者のレベッカ・ローアチェスによると、最新のバイオテクノロジーで人類をたった8時間で1000年の刑に処する事ができるのだという。
具体的に言うと、その特殊な薬を飲むとたった8時間が1000年に感じることができて、薬が抜けた頃には憔悴しきっている状況になるようです。人間の感じる時間を100万分の1にすることで、その技術は可能になるのだといいます。

とはいえ、本人は1000年でも実際の社会では8時間なのではたから見れば刑を軽くしているようにしかみえませんが、その辺の倫理観がクリアされれば実現するのかもしれませんね。
まあ、バーチャルで1000年を感じることが出来るのであればむしろその薬を使って、勉強をしまくったり、やりたいことをやりまくり、そのうえでたった8時間しか進んでいないなんて、まるで精神と時の部屋のような夢のような話ですが開発されればされたでまた別の問題がおきそうですね。

何しろ哲学者の言うことですから実際に科学的裏付けのあることなのかどうか何とも言えませんが、それにしても実際に実用化されれば各方面に応用できそうですよね。
それなのによりにもよって何故囚人に?と言うところからすでに真っ当な発想とは思えませんが、案外収監期間が大幅に短縮出来ることでコスパがよいのかも知れません。

今日のぐり:「大蔵屋」

広島県東部の府中市界隈のお好み焼きは一般的な広島のそれとは少し違っていて、薄切り肉ではなく豚挽肉を使うと言う特徴があるそうです。
その「府中焼き」を出すお店の一つがこちらですが、幹線道路から奥に入った住宅地の一角にあるごく小さなお店ながら、持ち帰りも含めお客は多そうですね。

今回は一番ベーシックなそば肉玉を頼んで見ましたが、テーブル席でも熱々の鉄板に乗せてサーブしてくれるのはありがたいですね。
見た目はごく普通のお好み焼きとさほど違っているようには思えないのですが、肉の食感がないかわりにキャベツとの馴染みがいいのか?と言う気がします。
麺の焼き加減は個人的にはもう少し堅く焼いた方が好みなのですが、逆にこれくらいのぷりぷりした具合がいい人もいるのでしょうね。

府中焼きの中での位置づけは何とも言えないのですが、普通にお好み焼きとして食べても結構うまいんじゃないかと思いますし、価格設定にも割安感があります。
しかし市内でもそう町外れと言うわけでもないのに、トイレが今どき非水洗と言うのは地域のインフラ的にどうなんでしょうね。

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2017年5月 1日 (月)

日々信頼を失い続けていると言う自覚はあるらしい人々の弁

昨今テレビなどで活動されていると言う池上彰氏が先日、インタビューに答えてこんなことを言っています。

信頼失う新聞・テレビは滅ぶのか 池上彰さんが「楽観できない」と語る理由(2017年4月15日BuzzFeed Japan)

メディアの信頼性が下がり続けている。フェイクニュース(偽ニュース)や不正確な情報が、インターネットで急拡散する時代。私たちは何を信じ、どう対応すべきか。池上彰さんに聞いた。【BuzzFeed Japan / 古田大輔】
(略)
従来のメディアが信頼を失っているからこそ、フェイクが本当のニュースよりも広がる。池上さんは「アメリカで起こっていることは、日本でも起こる」と警鐘を鳴らす。
(略)
そもそもなぜ、メディアは信頼性を失っているのか。池上さんは、報道は本質的に危うさを抱えているものだという点から、話を始めた。
(略)
視聴者が見たいものを報じることが、業績を伸ばす近道。歴史的に見たメディアの現実であり、危うさだ。「ただし」と池上さんは付け加える。
ニュースに関しては、知りたくないことでも、伝えなければいけないことは伝えるという風にやってきた。そこが信用された」
その信頼性が、ネットの登場によって崩れたと見る。
ネットには新聞やテレビで報じられていないことが出る。『大新聞やテレビ局が報じない真実』という、昔の週刊誌のような見出しで。『ネットにしか出ていない。本当はこうだったんだ。新聞やテレビは隠している』という誤解が広がり、ネットの方が信頼できると感じる人が増える
週刊誌の影響力はそれを読んだ人に止まる。しかし、ネットでは「新聞やテレビは隠している」という記事に共感した人が、その思いをネット上に書き込み、不信感がシェアされる。他にも同じような不信感を抱いている人がいる、と可視化され、不信感は増幅していく
(略)
輪転機や販売店、電波などの情報の流通手段をメディアが独占し、何の情報を流すかを選別する「ゲートキーパー」の役割を果たすことは難しくなった
「まさに私も悩んでいます。自分で確認していないのに、ネットに情報を流す人がいる。それを見て『新聞やテレビが伝えないことをネットがいち早く伝えている』と捉える人がいる
ネットでスピードを競う。しかも、競争相手はかつてのようにメディア業界内だけではなく、ネットで発信するあらゆる組織や個人にまで広がった。
裏を取らずに書いてしまう危うさ。ウェブファースト、とにかくウェブを第一に急いで出せというのが背景にあるのではないかと思います」

もちろん、ネットは報道やメディアにとってマイナス作用しか持たない訳ではない。ごく限られたマスメディアだけではなく、あらゆる個人が情報発信できるようになったことで、マスメディアの情報を相対化し、検証もできる。「情報の民主化」とも言える。
問題は、それらの情報の中に不正確なものや嘘が大量に混じっていることだ。
(略)
「私たちのように常にニュースに接している人間であれば、これはおかしいとわかる。でも、みんながメディアリテラシーを持っている訳ではないところに恐ろしさがある。では、誰が対策を取るべきか。政府や公的機関が『これはフェイクニュースです』と言い出したら、これほど恐ろしいことはない」
そう、それは検閲の始まりを意味する。
(略)
報道の課題はファクト(事実)のチェックだけではない。論調にもあるという。元外交官で作家の佐藤優さんとの共著「僕らが毎日やっている最強の読み方」の中で、二人は新聞=客観報道の前提が崩れている、と指摘する。

“佐藤 顕著な例ではここ2~3年、慰安婦問題、歴史認識問題、集団的自衛権や安保法制の問題、憲法改正問題、原発問題、沖縄の問題などは、新聞ごとに報道のスタンスが大きく異なります。取り上げるニュースの切り口や論評が異なるだけでなく、「A新聞では大きく扱っている出来事を、B新聞は掲載すらしていない」というケースも珍しくありません。“

ネットはこの傾向に拍車をかけるのではないか、と池上さんは懸念する。ネットでは検索やリンクなどから、自分が見たい記事ばかりを見てしまうからだ。
(略)
「リベラルかコンサバティブか。自分の考えに近い論調の方を読んでいると快適です。それがずっと続くと、どんどんそっちに行ってしまう」
近年、注目を集めている現象だが、実は、新聞にも似たような作用があるのではないか。
「新聞は民間企業が自由に出せるから、いろんな新聞があっても悪いことではない。でも、一紙だけど読むと、結果的に、その考え方にどんどん進んでしまうという党派性がでますね」
「集団的自衛権を認めるかどうかというときに、読売だけ読んでいると反対運動があることがわからない。昔は、いろんな新聞がいろんな主張をすることは良いと思っていたけれど、結果的に世論が分断され、中身のある議論を交わすことが難しくなった。悲しい現実になっています」
(略)
分断された人々に対話をもたらし、社会課題の解決方法を共に考える。それが池上さんの考えるメディア、報道機関のあり方だという。
「アメリカのローカル紙の廃刊が続いています。なくなって初めて、読者は民主主義のインフラだったと気づく。そういうメディアがあるから、選挙報道があり、投票に行く。なくなってからでは遅い。民主主義を支えるインフラとわかってもらうだけの仕事をしないといけない」
(略)

引用部分には色々とキーワードがちりばめられていますが、結局のところ既存メディアが市民の支持を得られなくなったのはやはりその提供する情報の選別や記事の内容があまりに恣意的になっていること、より厳密に言えば元々極めて恣意的であったことは昔から変わらないのですが、それが恣意的であると言うことに多くの一般人が気付き始めたことが大きな理由であると感じています。
ただこの点に関しては池上氏らメディアリテラシーを持っている方々に限らず、普段から図書館などで複数紙に目を通す習慣を持っている人であれば誰でも知っていたことであり、むしろここ最近になってそんな当たり前の「偏向」がどうこうと大騒ぎし始めている人が増えたと言うことには何を今さらと言った感じではないでしょうか。
池上氏はネットニュースについては独自ソースを流すものを中心に考えているようですが、氏が考えているようなメディアリテラシーの欠けているライトユーザーこそ大手ニュースサイトで既存各メディアの報じるニュースを流し読みすると言う旧来の方法論に近いやり方をしているとも言え、この点ではむしろ既存メディアの発信するニュースが低レベル化しハッタリや騙しが効かなくなっていることを業界人は懸念すべきでしょうかね。
この点で既存メディアの中の人を見ていて感じるのが、どうも彼らは自分達は正しい報道を行っているのに世間から誤解されているのだと信じているのではないか?と言うことなのですが、この辺り池上氏のコメントを見てもどうも問題点の所在について認識がずれているのではないかと言う気がします。

そもそも池上氏にもその傾向があるようですが、既存メディアの中の人がしばしば口にするネット情報は検証が甘くいい加減であると言うのも典型的な誤解あるいは偏見で、もともとは専門知識もない既存メディアの記者が誤解と偏見に基づいていい加減な報道を繰り返している、その現実に憤りを感じた各界の専門家達がネットと言う手段を得て市民に直接事実を語りかけるようになったと言う側面も根強いわけです。
20世紀末頃から21世紀初め頃には特にその傾向が顕著となり、各種メディアから一斉にバッシングを受けた某業界なども自己防衛のために立ち上がった結果、既存メディアの報道が如何に現場の現実からかけ離れたフィクションそのものであるかと言うことを多くの市民に知らせる結果になったのは記憶に新しいところですよね(無論、ネットソースだから全て正しい、などと言う話ではありませんが)。
最近沖縄で唯一の保守系ローカル紙が本島に進出したことが報じられていて、それに対して二大地元紙と言われるリベラル系メディアが販売店に配達禁止を迫る通達を出していた、などと言うびっくりするようなニュースが出ていましたけれども、本質的なポイントとはそれが事実かフェイクかではなく、そんなことがあっても全くおかしくないとメディアリテラリーのある人々皆からも認識されてしまう状況の方ではないでしょうか?
そう考えると既存メディアが自主的に報道内容を検証するべきだと言う池上氏の考えも理念としてはいいのでしょうが、現状を考えると世間からは町の反社会的勢力に警察の役目をさせようとでも言うような斜め上のアイデアにしか見えていないのではないか、と言う気もするところでしょうかね。

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