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2017年2月10日 (金)

あなたは狙われている、わけではないらしい

日本では一般にチップの習慣がないだけに海外旅行となるとつい迷うところがありますが、ことアメリカにおいては従業員にとっての労働の対価の一部であり、サービスが悪かったからとチップを減らすのはよろしくない、その場合はマネージャーに文句を言うべきだと言う声もあります。
一方で現実問題として従業員の人種や性別などサービス以外の要因でチップの額に差が付くと言う生々しい傾向もあるのだそうですが、そんなアメリカで先日大いに話題になっていたのがこちらのニュースです。

「ゲイにチップはあげない」女性客がウエイターにメッセージを残す(米)(2017年01月31日テックインサイト)

「『ゲイだから差別をされても当たり前』という社会になってほしくはない」そう訴えるのはつい先日、自身が辛い差別行為を受けたカイル・グリフィスさんだ。1月17日、カイルさんはいつものようにウエイターの仕事に従事していたが、2人の女性客に残酷な差別発言が書かれたレシートを残されたという。米メディア『WDRB.com』が伝えている。

17日、米ケンタッキー州ルイビルのウエスト・ポートにある「Buffalo Wild Wings(バッファロー・ワイルドウイングス)」というレストランで、カイルさんは若い女性2人の接客をした。
会計時になり、カイルさんは残り物を箱に詰め請求金額20.13ドル(約2,300円)が書かれたレシートとともに女性客のテーブル席へ持って行った。ところが最後まで丁寧な接客をしたカイルさんに、その女性2人はチップを渡すどころか心無いメモ書きをレシートに残したのだ。
「悪いけど、ゲイにはチップは払わない。神の救いが必要なんじゃないの。」
乱雑な字で書かれたそのメッセージを見た時、カイルさんは激しいショックを受けたという。「僕は家賃や水道光熱費、食費など生活費全般をチップに頼っているんです」とカイルさんが言うように、アメリカでは客からの日々のチップが生活費になっているという人は決して少なくない。カイルさんはこのメッセージを書いた女性客の名前は伏せ、この出来事を写真に撮ったレシートと共にFacebookに投稿した。
翌日、思ってもいなかった反響が寄せられていることに気付いたカイルさんは、たくさんの人がシェアしてくれたことに喜びを感じながら『WDRB.com』のインタビューでこのように話した。
「僕はこの出来事が嘘ではなく、毎日どこかで誰かに起こっている真実なのだということをみなさんに伝えたいのです。このような理由のない差別行為は止めなければいけません。」
24日の夜にはレストラン側が「この出来事を実に遺憾に思う。今後は一層、お客様と従業員へのリスペクトの念を持ち、より良いサービスが提供できるよう心掛ける所存だ」という声明文を発表し、カイルさんにも全面的にサポートする姿勢を見せている。
また、カイルさんが投稿したFacebookにも様々な励ましのコメントが寄せられたそうだが、なんとそこにはレシートにメッセージを残した本人と思われる女性客からもコメントがあったという。「ジョークだった。ジョークにするべきことじゃなかったし申し訳なく思っている」といった内容が書かれてあったそうだ。これに対してカイルさんは「他人のセクシャルな嗜好をジョークにするべきではない」と述べたものの、その後は攻撃的なコメントが相次いだために現在は非公開になっている。

アメリカでは時に、驚くほどの金額をチップとして与えてくれる親切な客もいる。その一方でチップは「黒人には渡さない」と言われたウエイトレスや「市民にしか渡さない」と言われたウエイトレスも存在するように、肌の色や国籍で判断する客はあとを絶たない。今回カイルさんが訴えるように、こうした差別がなくなる日が果たして来るのだろうか。

歴史的経緯や宗教的な禁忌などから同性愛に対する認識も文化圏によって大きく異なるもので、世界的に見てもかなり寛容な日本からするとアメリカでのゲイに対する風当たりの強さは時に不可思議なものにも見えることがありますけれども、まあ支払うかどうかの是非は別としてもずいぶんと大人げない振る舞いには見えるでしょうかね。
文句があるならサービス提供を断るべきで、サービスを受けておいて対価を支払わないのは食い逃げと同じだと言うもっともな声もある一方で、店側が従業員を全面的にサポートすると言っていることに対して、そもそも店側がきちんと給料を支払ってチップ頼りの生活に追い込まなければよかっただけの話と言う声もあり、チップ制度そのものの是非にも議論が拡がっているようです。
ただそもそも論として従業員がゲイであることを何故客が知ったのか?と言う疑問の声も根強くあって、昨今しばしば話題になるカミングアウトの流れを取り上げて日本でもLGBTの人々はやたらと自分の性癖を告白したがる、アメリカのゲイも同じなのではないかと言う穿った意見もあるようですが、さすがに仕事中の告白もないでしょうから何らかの言動なりファッションなりでそれと察せられるような状況だったのでしょうか。
いずれにせよ「ジョークだった」と言うコメントが本当に当事者のものであったならまさにシャレにならなかったと言うことなのでしょうが、この近ごろ取り上げられることも多いLGBTとカミングアウトと言う話題に絡んで先日こんなニュースが話題になっていたことを紹介してみましょう。

ミッツ・マングローブ 同性愛に対する生理的嫌悪に持論(2017年2月3日トピックニュース)

3日放送の「5時に夢中!」(TOKYO MX)で、女装家のミッツ・マングローブが、同性愛を「生理的に受け付けない」とする感覚との付き合い方について持論を展開した。

番組では「突然のカミングアウト」と題して、夕刊フジが掲載した人生相談コーナーを取り上げた。相談者の男性は、入社以来20年来の同期男性から「実はゲイなんだ」をカミングアウトされたそう。その場は「関係ないよ」とやりすごしたが、翌日からはどう付き合っていいかわからなくなり、頭では理解できても「生理的に受け付けない」と吐露している。

スタジオでは、同性へのカミングアウトが議論に。ミッツは男性の場合は同性の友人からカミングアウトされた場合、「自分が恋愛対象として狙われるんじゃないかって勘違い」をしてしまうと指摘する。「その辺の(思考)回路が若干図々しいというか」「別に男なら誰でもいいわけではないよ」と否定した。

また、同性愛への「生理的に受け付けない」感覚について、ミッツはそうした感覚が湧き上がってしまうことは「しょうがない」とし、否定するのは「不自然」とも語る。セクシャルマイノリティの人々はそうした違和感、嫌悪感とも「上手に付き合っていかなければダメだ」といい、「偏見だ、差別だ」と批判するだけでは「前に進まない」というのだ。

一方で異性愛者の側も、生理的な嫌悪感をどのように表明していくかは考えるべき課題とし、そうでなければ「差別とかが生まれてしまう」と懸念を示していた。

性的嗜好に限らず人間人それぞれの好みや考え方の問題があって、自分と異なる考え方を不快に感じること自体は特におかしな話でもありませんが、そうであるからこそ一般的に意見が分かれそうなものに関しては直接的な意見の開陳を避けると言うのも人付き合いのテクニックとして広く習得されているもので、例えば政治向きのことなどはそうそう不特定多数を前に話題にされることはありませんよね。
同様に自分は○リ○ンだ、おっ○い○人だと言ったこともプライベートならまだしも、職場などでそう簡単に語り合うような話題でもないと思うのですが、近ごろでは職場や学校でカミングアウトしたら引かれてしまったと言ったニュースが目立つこともあって、LGBTとは自分の性癖を語りたい人達なのか?と考える人も実際少なからずであるようです。
LGBT自体にさほど拒否的でない人であっても、実際にカミングアウトされたとして「それで一体何をどうして欲しいの?」と疑問に感じるだろうと言う声は少なくないようで、特に個人的に親しい関係である場合ほど今回の「もしかして狙われているのかもと感じる」と言う指摘と同様の感想を抱きそうだと言う人は少なくないのでしょうね。

とある調査によれば不利益を被らないなど条件さえ整えばカミングアウトしたいと考えているLGBTの人は実に4割以上もいるのだそうですが、当事者の声を見てみるとその理由としてトイレなど実際上の不便を感じる場面が多いと言うこと、特に保険や社会保障、福利厚生などの面で異性の配偶者を当たり前の前提にしているケースが少なくないと言う現実があるようです。
更衣など同性同士だからとあまり気兼ねなく脱いでしまうのが当たり前のような扱いですから、男性更衣室に女性が一人放り込まれている状況を考えると確かにその困惑ぶりは理解出来ようと言うものですが、この辺りは当事者の声を聞くと実益もさることながら隠し続けることでのストレスも極めて深刻である一方、カミングアウトすることへの不安も相当強いそうで、カミングアウトなどしなくていい社会が理想だと言うのも判る気がします。
ちなみにゲイ向けのアドバイスをまとめたサイトなどでもまずは組織に対してよりも個人に対しての、特に親しい相手へのカミングアウトから始めよと書かれているものが多いようで、その理由としては思ったような結果が得られなかった場合の不利益が最小化出来る可能性があるからだと言うことのようですが、つまりは親しい友人だけにそっと打ち明けると言うのも別に狙っているからと言うわけでもないと言うことですよね。
なおカミングアウト後に後悔したと言う声も少なからずありますが、その中でも特に多かったのがまさにこの「自分を狙うのはやめてくれ」と言う反応だったそうで、つまりはマニアックな趣味がバレした時に投げかけられる冷たい視線に傷つくのと同じような状況であると考えると理解しやすいのかも知れません。

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心と体」カテゴリの記事

コメント

心と体の性が一致しない“トランスジェンダー”は、刑務所でどちらの性として扱われるべきなのか。
日本でもトランスジェンダーの受刑者が処遇の見直しを求めて刑務所に申し入れをするなど議論が盛んになっているが、このたびスコットランドでは…。

ペーター・ラングという名の男性として生まれたものの、女性として生きてきたトランスジェンダーのパリス・グリーン(23)は2013年、男2人と共謀しスコットランド・グレンロセスで46歳のロバート・シャンクランド氏を虐待の末殺害したとして懲役18年の有罪判決を受けた。

当時のパリスは性転換手術を切望しており、自分は女であると強く主張。
身体は男性のままであったものの、スターリングの女子刑務所での服役を特別に許可されていた。

しかし入所後5週間しかたっていない2013年12月、複数の受刑者らと淫らな関係を持っていることが発覚し、60キロ以上離れたエディンバラ刑務所の女性専用棟へと移送された。
それから3年を経た2017年、パリスはエディンバラの女性受刑者らと複数回にわたり性的関係を持ち、今度は女性専用棟から男性専用棟への移動を余儀なくされていたようだ。

『dailystar.co.uk』は「刑務所内では複数の女性受刑者が性行為を求めていたが、それに対応できたのはパリスだけだった。
最初は警告に留め黙認してきた刑務所長も、さすがに我慢の限界だったようだ」とその経緯を説明している。
長い服役により性的欲求が高まり、パリスは求められるがまま、あるいは求めるままに性行為に走ってしまったということか…。

パリスの度重なる問題行動に関し、殺害されたロバート氏の妹ポーリーン・ベルさんは「パリスがやっていることはすべてジョークのようなもの。
性転換手術をしたいなんて嘘に決まっています。問題ばかり起こして全く税金の無駄ですよ」と語っている。

http://japan.techinsight.jp/2017/02/ac02072058.html

投稿: | 2017年2月10日 (金) 07時42分

男の娘集団逆レイプってエロコミックかww

投稿: | 2017年2月10日 (金) 12時07分

この場合男性監獄に移送後の行動がどうなるか気になるのは下衆の勘ぐりと言うものでしょうか。

投稿: 管理人nobu | 2017年2月10日 (金) 13時20分

…死刑にしよう!(提案

投稿: 10年前にドロッポしました。 | 2017年2月10日 (金) 16時05分

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