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2017年2月27日 (月)

看護師国家試験が激変したと話題に

ちょうど各方面で試験と言うものが行われている時期なのですが、先日こんな試験があって話題になっていました。

看護師試験、突然難しくなった 「くたばれ厚労省」受験生不満爆発(2017年2月20日J-CASTニュース)

  2017年の看護師の国家試験について、例年と出題傾向が違い、難易度がかなり高かったと、ツイッターなどで受験生らの悲鳴が上がっている。厚労省では、難易度を上げたことは否定している。

    「めっちゃ難しかった」
    「尋常じゃない手汗で答案がべちゃべちゃ」
    「あんなの勉強してても取れないよ」

   第106回の看護師国家試験は2月19日に東京や大阪など11都道府県で行われたが、直後からこんな嘆きや不満の書き込みがネット上で相次いだ。
   書き込みによると、今回の出題では、過去問をたくさん解いていてもダメで、マイナーな疾患や食品衛生法などの法律の知識が求められた。また、長文問題が増え、時間が無くなったといった感想が漏れていた。計算問題は比較的易しかったともいうが、全体的な難易度アップに試験会場は溜め息に包まれたとの報告さえあった。
   看護師不足と報じられていることから、「日本は看護師減らしたいんか」「くたばれ厚労省w」といった疑問や批判も出ている。ただ、前々回から難しくなった、20年に一度の難しさだなどと情報が錯綜しており、「問題が難しくなってもボーダーが下がるだけ」と冷静にみる向きもある。
(略)
厚労省「特段、難易度を上げる行為をしていない」

   厚労省の医道審議会保健師助産師看護師分科会では、看護師国家試験について、2018年の第 107 回から出題基準を改定すべきだという報告書を16年2月22日にまとめている。そこでは、「基礎的知識を状況に適用して判断を行う能力を問う」ことなどに留意し、「複数科目の知識を統合する能力を問うような出題や、多重課題や集団へのアプローチに必要な広い知識を統合する能力を問うような出題」を求めている。
   18年の改定に向けて、厚労省が試行的にこうした出題を一部で出してきた可能性があるらしい。
    「報告書では、受験生の3割しか正解できないような5肢2択の出題について書かれていましたが、今年は、昨年の24問から31問に増えています。また、一昨年から非選択式の出題があるほか、昨年から実習をきちっとやっていないと解けない問題も入るようになっています」
   しかし、看護師不足から、厚労省は、例年通り合格率を9割に維持するのではないかと言う。
    「今年は、合格基準点が昨年の151点から下がるのではないでしょうか。試験ができなかったと言っても、全体の難易度が上がっていますので、あまり心配しなくてもいいはずです。ただ、将来的には、新設の看護学校も増えていますので、質の維持を考えて、厚労省も合格率を下げてくる可能性は十分あると思いますよ」
   厚労省の試験免許室では、看護師国家試験について、出題基準の改定を検討しており、17年3月までに公表予定だとしたが、今回の出題については、「特段、難易度を上げる行為をしたことはありません」と取材に答えた。

医師国家試験なども定期的に出題傾向が変わってちょっとした話題になりますが、今回の看護師試験ではかなり大胆な変更があったようで、記事で見る限りでは単純な過去問暗記ではなく総合的な判断力が要求されるようになったと言うことなのでしょうか。
この種の国家試験においては合格基準点(ボーダーライン)と言うものは年々変動しているもので、最近の傾向としてボーダーラインは下落傾向である一方、合格者数は増えてきていると言う状況が続いていますから、今回も問題自体の難易度がどうこうであると言うことはあまり気にしなくてもいいはずですよね。
ただ当然ながら国がこうした内容の変更を加えてくることには理由があるはずで、こうした変更を行った結果落ちやすくなった人、通りやすくなった人と今までよりも傾向が変わってくるはずですから、国がどのような看護師を求めて変更を行ったのかと言うことは気になりますよね。

一般論として過去問と大きく出題傾向が変わる場合、受験浪人など以前の制度下で学んできた人達にとって不利になると言う場合が多いのですが、今回に関して言うと新卒者にとっても全く予想外で難問であったと言うことであり、また最近特に劇的なカリキュラムの変化があったと言う話も聞きません。
全般的な特徴として問題文が長くなっており、状況を理解するための読解力が求められる出題であったと言うことなのですが、これ自体は試験前の1月に厚労省が例年通りに予告として告知していた傾向であって、従来の出題と比べて丸暗記で何も考えずにキーワードだけを拾い上げ式のやり方ではなく、理解し考える能力を問うているのだとも取れる内容です。
総合的な理解力や判断力の高さを国が求めているのだとすれば、看護師の仕事の範囲を次第に拡大し特定看護師など「準医師」的な役割をも担わせようとする近年の政策的な流れとも合致するものに見えるのですが、従来のように医師の指示をただ確実に素早く実施していくだけではこれからの看護師は務まらなくなってくると言うことなのでしょうか。

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