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2017年1月

2017年1月30日 (月)

機械も間違えると言う当たり前だが困った事実

日本では移植用臓器は臓器移植ネットワークを介して公平公正に分配されると言うことになっていますが、先日その公平性を揺るがしかねないこんな事件が続いていると報じられていました。

臓器移植でまた斡旋ミス 患者2人、1000日以上移植受けられず 臓器ネット「システムに不備」(2017年1月27日産経新聞)

 日本臓器移植ネットワークは27日、昨年10月に導入した新しい移植希望者検索システムに不備があり、3例の脳死心臓移植で患者の選定ミスがあったと発表した。本来なら提供を受けられるはずの患者2人が移植を受けられず、2人は1千日以上にわたり移植を待機している。心臓移植での斡旋(あっせん)ミスは初めて。

 臓器ネットによると、26日午後、臓器提供の申し出を受けて、心臓移植の優先順位1、2位の患者がいる大阪大学病院に臓器ネットが移植希望の意思を確認したところ、「1位と2位が逆ではないか」と指摘を受けた。臓器ネットが調べた結果、NECネクサソリューションズが開発した選定プログラムにミスがあり、患者の情報が修正された場合の待機日数の再計算が正しく行われていなかった

 臓器ネットは平成26年、27年にも斡旋ミスをしており、門田守人理事長は「ミスを受けて導入した新システムで新たな誤りが発生した。患者や関係者におわび申し上げます」と謝罪した。


心臓移植3例誤選定 あっせん順位ミス計5例(2017年1月27日毎日新聞)

 日本臓器移植ネットワークは27日、昨年10月から今月19日までに行われた脳死臓器移植20例のうち3例で、心臓移植のあっせんを受ける患者の選定を誤り、本来優先すべき患者とは別の患者に移植していたと発表した。移植を受けられなかったのは2人で、1人は2度飛ばされたという。あっせん順位を誤るミスは2014年、15年の腎移植各1例に続き、計5例となった。
(略)
 昨年10月に導入し、移植を待つ待機患者の情報を入力したコンピューターシステムで、待機日数を計算するプログラムに誤りがあったのが原因とみられるという。他の臓器でも誤りがあったのかは不明。厚生労働省は移植ネットに対し、このシステムであっせんした事例の検証や再発防止策などをまとめるまでシステムの使用を中止し、原則手作業で選定するよう、臓器移植法に基づき指示した。

 心臓の移植患者(レシピエント)を選択する際の優先順位は(1)親族間(2)病状の程度(3)年齢(4)血液型の適合--で決まる。条件が同じ場合は待機日数が長い患者が優先される。

 移植ネットによると、今月26日に新たな移植患者候補を大阪大病院(大阪府吹田市)に打診した際、同病院が入院中の患者2人について「第1候補と第2候補の順番が逆ではないか」と指摘し、誤りが発覚した。移植ネットが待機日数を再計算したところ、病状の悪化などで患者情報を修正する際に、日数が二重計算されるプログラムミスが見つかった。門田理事長は「一刻も早く正常化し、信頼を回復したい」と陳謝した。【五十嵐和大】
(略)
 臓器のあっせんを巡っては、2014年11月、優先的に腎移植のあっせんを受けるべき患者に対し、提供を受けるか意思確認しないミスが発生。15年3月にも、コンピューター端末の操作を誤り、腎移植の優先順位が高い患者を飛ばすミスが生じている。
(略)
 今回の原因について、移植ネットはプログラムミスとみているが、システムは15年に起きた人為的なミスを反省して導入したもの。より慎重な扱いが求められるはずで、システムの運用に当たる移植コーディネーターがなぜミスに気づかなかったのか疑問だ。移植ネットの関順一郎専務理事は「人為的なミスの可能性も含めて検証する」と話している。【五十嵐和大】

しかし条件を見る限り移植の優先度とはそこまで複雑なシステムがなければ判断がつかないものなのかですし、ひと目見てミスだと判る程度の不具合なら事前にチェック出来たのではないかと言う気もするのですが、記事から見る限りでは非常に初歩的なプログラムのミスと言う気がします。
臓器ネットでは2014年、2015年にもやはり同様の選定ミスがあったのだそうで、それに対する対策を講じたはずがまた新たにシステムに由来するミスが発生したと言うことですから、これは責任問題にもなりかねない話ですが、ではこの場合開発したNECネクサソリューションズが頭を下げればいいのかと言う話でもなさそうです。
聞くところでは2015年の選定ミスにおいても今回とほぼ同様のデータが反映されないことからの順位付けの間違いであったそうで、その理由としてデータを入力したあとプログラムを立ち上げ治さなければデータが反映されない仕組みであったからだと言うのですが、素人目にも何故そんなプログラムでよしとしていたのか、改良するにあたって何故肝心の部分を改善しなかったのかと疑問が残る話ですよね。

今回の報道でメディアの皆さんは移植ネットの人為ミスだ、移植医療の信頼性を揺るがせる大事件だと盛んに報じられていますが、元を正せば人間の起こす人為ミスのリスクを引き下げるためのシステムにこうまで初歩的な誤りがあったことが問題だと言う気がします。
医療ミスと言うものは多くが人為的ミスとして発生するもので、特に人間にありがちな思い違いやうっかりがしばしば重大な結果を招くと言うことについては機械による自動チェックが相応に有効なはずですが、当然ながらそのシステムの立ち上げに際しては念入りなチェックが必要であるはずですね。
もちろんプログラムに不備があったとしても人間の目で確認していれば、今回のように明らかにおかしいと判るケースもあるのでしょうが、そもそもきちんとデータを入力すれば正しい結果が出ると言う大前提があってのプログラムであって、その部分が怪しくて信用出来ないから人力に頼ると言うのは本末転倒である気がします。
それなりにお金も使って開発されただろうシステムでこうまで単純なミスが起こると言うのもお金を出す側にとってはやっていられないと言う話でしょうが、さてこうしたケースの再発防止策として何がいいのか、お金と人手が存分に使えるのであれば複数のシステムを同時並行で稼働させてダブルチェックと言ったことも考えられるのでしょうけれどもね。

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2017年1月29日 (日)

今日のぐり:「せんや 笠岡店」

幾ら何でもそんなことはないだろうと思うのですが、先日こんなニュースが世界を駆け巡りました。

【衝撃】エレベーター「閉」ボタン飾りだった!大手会社取締役が激白(2016年11月3日アトラス)

海外のニュースサイト「デイリーメール」によると、ナショナル・エレベータ・インダストリー社の常務取締役カレン・W・ペナフィエル氏は現在稼動してるエレベーターの「閉」ボタンのほとんどは飾りである、とニューヨークタイムズのインタビューで明かしたという。

ペナフィエル氏によるとエレベーターの閉ボタンは1990年以降は作られておらず、ほとんどがニセモノ。またエレベーターの寿命は平均25年なので閉機能が実装されていても2016年現在は動作することはない、と語ったという。
ペナフィエル氏の話が本当であるならば、我々が「早く閉めよう」と思って閉ボタンを押していた行動は全て無駄だったということであり、「早く閉まった」と感じていたのは全て気のせいということになってしまう。

これはトンでもないふざけた話というか、もはや怪談である。
もし、事実ならばこれは歴史的にも衝撃的なコトである。
もっとも、この話はあくまでアメリカ合衆国のみの話だと思われ、日本で作られたエレベーターの「閉ボタン」はキチンと作動していると思われる。

しかし、ナショナル・エレベータ・インダストリー社のエレベーターは日本でも数台作動しているといわれ、現状でも騙されている日本人は少なからずいると思われる。
今後、エレベーターに乗り込む際には是非「閉ボタン」に要注意していただきたい。

ソースがブリ版東スポとも言われるデイリーメールだけにいささか信頼性としてどうなのよですが、しかし本当にこういうことがあるのでしょうか?
本日はペナフィエル氏の勇気ある告白に敬意を表して、世界中から果たしてどこまでが本当なのか?と思うようなニュースを紹介してみましょう。

伊勢に「しゃべる金魚」「うったえる金魚」(2017年1月26日伊勢志摩経済新聞)

【三重・伊勢】伊勢市在住の「みやざきみわ」さんが自宅の水槽に飼っている金魚が「水中でしゃべる」という。

「しゃべる金魚」は、高校3年の三女が小学6年の時に金魚すくいですくったワキンの1匹が大きくなったもの。家族は「きんちゃん」と呼んでいる。しゃべることに気付いたのは2014年。「チュンチュンと音がしてうるさくて集中できなくて困っていたら、きんちゃんだった。餌が欲しいと訴えているのか、何かをしゃべっているように聞こえた。水中でチュンチュンと言っている」と説明する。

その後、家族が水槽の近くを通る時にチュンチュンとしゃべることを発見。以来、三女が「おなか空いたの?」と優しく声を掛けて餌をあげるようになると、きんちゃんの「声」はさらに大きくなったという。

ちなみに別ソースによれば、このしゃべる金魚はうるさくて迷惑だと言うことで水槽を移送させられたそうですが、実際にどうなのかは元記事の動画を参照頂ければと思います。
象牙と言えば日本人にも馴染みが深い一方、近年密漁絡みでその取引が規制されているものですが、原産地アフリカではこんな現象が見られるそうです。

密猟のせいでゾウが進化したのかも…? 象牙のない象が増えている(2016年12月12日Gizmodo)

生きるため。
人間とは罪深き生き物ですが、ついに進化の在り方にもからんでまいりました。Independentによると、アフリカ象が、今、牙を持たずに生まれてくるという新たな進化をみせているそうです。そもそも動物は生きるため、生き残るために体の形を変え進化を続けるものです。ではアフリカ象が牙をなくした理由は…なんと象牙の密猟とのこと。牙のために殺される、ならばいっそのこと最初から牙のない生き物になろうとしているのかもしれません。

過去にも牙なしで生まれる象はいましたが、それは2から6%程度。研究者によれば、ある地域では、現在、98%ものメス象が牙なしなのだそうです。そして、牙なしのメスから生まれる象も、そのほとんどが牙なし。チャリティ団体Elephant Voicesのトップで、象の進化を30年以上観察するJoyce Poole氏は、タイムズ紙の取材にて、密猟の激しさと牙なしで生まれるメスの象の割合には直接的な関係があると語ります。
ただし、象が生き残るためにこの変化が起こったのではなく、密猟者が牙のある象を狩ったため、牙なしの象が残って子孫を残すようになり、遺伝により結果的に牙なしの象が増えたのかもしれません。さらなる詳しい研究が待たれます。

現在、密猟の取り締まりにより、最盛期と比べ象に及ぶ危険は減少しています。さて、ここから牙を取り戻すのか、それとも忌まわしい過去の思い出として完全に消え去るのか…。いつか母象が子象に話してきかせるのでしょうかね「むかしむかーし、私たちのご先祖様は牙があったのよ。でも、人間という天敵のせいで牙はなくなったの」と…。

密漁という淘汰の圧力が減ればまた元に戻るのかどうかですが、少なくとも再生産に大きく関わるメス象だけでも生き残る可能性が高くなったと言うことでしょうか。
同じくアフリカからはこんなニュースも出ていましたが、これまた何が起こっているのかさっぱり系の話題と言うことになるでしょうか。

息子(10)のア○ルに電気ストーブを突っ込む 父親を逮捕「息子がゲイだったと知り激怒」(2017年1月21日デイリーポスト)

ナイジェリア、ボルノ州で、10歳の息子への暴行容疑で父親の男が逮捕された。

男は、息子が同性愛行為を行っていたと知って激怒。
息子の肛門に電気ストーブを挿入する折檻を加えたとされる。

逮捕された男は上級公務員であり、匿名扱いで報道されている。
息子は複数の政治家と性交渉をもっていたという。

ナイジェリアでは数年前に厳しい同性愛規制法が成立したのだそうで、あるいはその関係なのかとも思うのですが、しかしナイジェリアの家庭にも電気ストーブがあるものなのですね。
お隣韓国と言えば時に法治を超えた人治の国であるとも言われますが、幾ら何でもこれは本当なのかどうか怪しいニュースでしょうか。

韓国の裁判官、被告人に悪態つかれ懲役1年を「やっぱり3年」と言い直し(2017年1月18日レコードチャイナ)

2017年1月18日、韓国の刑事裁判で懲役1年の判決を言い渡した裁判長が、被告人の「でたらめの裁判だ」との不満の声を聞き宣告を即座に訂正、懲役3年と言い直す一幕があり、騒ぎになっている。韓国・ニュース1が伝えた。

物議を醸したのは、虚偽告訴・私文書偽造などの容疑で起訴された男(52)に対する1審判決だ。昨年9月、議政府地裁高陽支部で開かれた裁判で、裁判長は懲役刑を2度言い渡すことになった。1度目の宣告は検察の求刑通り懲役1年、2度目は懲役3年で、判決文には「懲役3年」と記された。
控訴審公判を来月に控えた被告人は当時の状況について「裁判長に懲役1年を宣告された私が『でたらめの裁判だ』と不満を表明したところ、一度退場した私を裁判長が呼び戻し懲役3年と量刑を重くした」と証言、「公正な判決ではなく、悪感情がこもった判決としか思えない」と主張する。

法曹界からも「1法廷で2度の宣告」に疑問の声は絶えず、複数の専門家が「判決は宣告した瞬間に効力が発生するもので覆すことはできない」「(判決文の)単純な読み間違いでない以上、主文を朗読し言い渡した判決を取り消したり変更したりすることはあり得ないこと」と口をそろえる。
一方、1審の裁判長は「宣告の途中に被告人が悪態をつき騒いだため、量刑を訂正して宣告した。宣告を終えない状況下では口頭で量刑を変えることができる」と釈明した。

報道を受け、韓国のネットユーザーからは「ひどいやり方だ」「今度は裁判官がパワハラか。レベルが違うな」「裁判官は怒りでおかしくなっちゃったんだね」「神にでもなったつもり?」「被告人の言う通り『でたらめ判決』に違いないよ」など、裁判長を批判する声が多数寄せられている。
また、「こんな裁判官はよくいる」「裁判官はプライドの塊だからね」といった声や、「これぞ法治主義ではなく人治主義」「騒ぐたびに2年増えたら終身刑にもなっちゃいそう」などのコメントもあった。

表立っては法廷侮辱罪なり色々と理屈はつくのでしょうが、しかしこういうことでは判決の信頼性も何もないだろうと思うのですがね。
大抵のものを食用にしてしまうのが中国と言うお国柄だそうですが、こちらさすがに国外でそれはどうよと思われるニュースが出ていました。

中国料理店が“人間の足”肉を提供…イタリア大騒ぎ、実は(2017年1月19日産経新聞)

 足の付いた物で食べないのは机と椅子(いす)だけ、などと揶揄(やゆ)される中国人だが、何とイタリア北部の街、パドヴァにある中国料理のレストランが何と“人間の足を提供している”と大騒ぎになったのだ。

 1月13日付英紙デーリー・メール(電子版)などによると、このレストランの従業員が、厨房(ちゅうぼう)に置かれた、とある食材をSNS(交流サイト)に投稿したのだが、その画像が騒ぎを引き起こした。
 ブルーのボウルに入ったその食材は、切断され、腐敗しかかった人間の足にしか見えなかったからだ。色は薄い肌色で、ちょうど足首あたりから切断された足2つ、つまり両足ということか…。

 しかし、レストラン側は、欧州スロベニアからやってきた2人の客が注文した熊の足の肉だと主張した。実際、この2人は珍味で知られる熊の足をこのレストランで注文したのだとか。
 とはいえ、この画像に仰天した一般人がイタリア当局に通報。現地の警察と食品基準庁がこのレストランを調べたところ、冷蔵庫や床、オーブンは油と汚れでギトギト。そして、約25キロの肉と出所不明の冷凍魚、賞味期限が大幅に切れたカエルの脚やカニの身などを発見したが、肝心の熊の肉が保管されていた痕跡はなかったという。

 現地警察などは現在、法医学関係者らの協力を得て、交流サイトに投稿された動画を分析し、写っているのが何の肉かについて調査中というが、1月13日付英紙デーリー・ミラー(電子版)は、捜査当局が熊の足ではないと断定したうえで、人間の足の可能性について調査していると報じている。
(略)

ネット上ではその画像が出回っていて、少なくとも形態的に熊の足ではなさそうだと言う意見もあるようですが、しかし実際のところ食べるならわざわざ足でなくとも…とも思うのですが。
最後に取り上げますのがご存知ブリからのニュースですが、いかにもブリ的結末と言うことになるのでしょうか。

壊れたソファの払い戻しを店側が拒否 理由は「アンタたちが太りすぎ」(2016年09月21日ブレーキングニュース)

海外で品物を買うと、28日以内には返品可能というポリシーの店が多い。もちろんレシート持参でタグもそのままの場合に限った話だが、イギリスでは購入後に返品する人の割合は日本よりも遥かに高い。このほど英ダービシャー州に住む女性が、1年前に購入したソファの返金を店に求めた。女性はソファを購入後、使用したうえで返金を要求したのだが、購入者と店側に食い違いが起き問題が起こってしまったことが各英紙で報じられ、世間に呆れられている。

同州サンディエイカー在住のアニータ・ホワイトさん(51)は2014年9月、家具ストア「ハーヴィーズ(Harveys)」にてソファを1594ポンド(約21万円)で購入した。
ところが購入して1年も経たないうちに、ソファの形が崩れ始めた。座った場所が凹んでしまい元に戻らないため、アニータさんは「不良品」と判断した。そこでストア側に返金を求めたが拒否されてしまう。なぜならアニータさんと夫アランさん(61)の合計200キロある体重の重さにより、ソファが原型を失ってしまったと主張されてしまったのだ。
これを聞いたアニータさんは激怒。「1年以内で形が崩れてしまうような不良品を売っている店に、自分たちが太いから壊れたって言われて気分は最悪よ」と各英紙で語っている。

アニータさん夫妻はあくまでも「生産に不備があった」ことを主張し、個人的に監査人に調査を依頼して店側と対立する姿勢を見せた。
その結果、店側は全額返金を拒んだものの、1000ポンド(約13万円)分の返金に応じるか、ソファ代金分の金券をオファーした。ところがアニータさん夫妻はこれを拒否した。
夫妻が購入したソファは現在生産されておらず、仮にソファ分の金券を受け取ったとしても同じソファは購入できない。まして現金の返金となれば500ポンド(約6万6000円)以上も店の利益として取られてしまうのだ。さらにアニータさんは多発性硬化症という神経の難病を抱えていることを訴え、今回はあくまでも店側の不備ということで、病気のことを考えて座り心地のいいソファを提供するよう主張した。

しかし店が唯一提示したソファは、2644ポンド(約35万円)と高額だ。だがアニータさんは「私たちが太っているからなんて冗談じゃないわ。私たちは年金生活者なのよ。500ポンドもみすみすストアに取られてもいいなんていう余裕はないのよ」と怒りを露わにしている。
最終的にハーヴィーズは代わりのソファを提供することを承諾したが、それが35万円の高額なソファであったかどうかは不明だ。それでも「最初から店側は全額返金すべきだったのよ」とアニータさん言い続ける。

返品や返金が一般的なイギリスでは、アニータさんのような客も決して少なくない。しかし商品を既に使用していたのであれば、どこの店でも全額返金は厳しいと思うのが普通だ。「今までハーヴィーズでソファを何度か買ったことがあったけど、金輪際利用しないわ」というアニータさんの怒りは各メディアで報道された。
このニュースを見たネットユーザーたちは「使用していたくせに更に高額なソファを条件に出すのが図々しすぎる」「1000ポンドでも返金してもらったらいい方だったのでは?」「ソファは安いとその程度の質ってことを覚えていた方がいい」「こんなカップルにソファが1年も耐えられなかったんだね、きっと」「この機会にダイエットしてみるっていうのはどう?」といった、呆れ気味の声が多々あがっている。

元記事の画像を見るとソファへの負担が感じられそうですが、しかしデフレ著しい日本では21万円のソファと言えば高級品と感じますけれどもね。
年金生活者でもこんなソファを買えてしまう辺りがゆりかごから墓場までと言うブリ流社会福祉と言うことなのでしょうか、正直その点ではうらやましいような気もします。

今日のぐり:「せんや 笠岡店」

昨今ではどこもかしこも回転寿司の看板が目立ちますが、こちら笠岡市の中心部に位置するあまり聞き慣れない名前のお店です。
試しにググって見たのですが笠岡店以外には店舗が見つからずで、これは個人商店かなにかなのでしょうかね?

その日のおすすめネタなどを中心に幾つかつまんでみたのですが、とびっこや赤エビは並みですが、えんがわは百円寿司のものよりはえんがわらしい味がしますね。
珍しくハマチではなくブリとあったので頼んで見たのですが、確かに見た目も味もブリっぽいものですし、同じブリのあらを使ったらしいあら汁も臭みもなくなかなかいけました。
ゲソ唐揚げの揚げ具合がもう三つばかりなのは味加減がいいだけに惜しいところですが、玉子は結構甘口で寿司屋の卵焼きと言う気がしますね。

全体にネタはそうまで変ではないし、そこらの百円系より味はまともなんですが、とは言え別段うまいと言うほどでもないと言うなかなか微妙なお店のようです。
ちょうど斜め向かいにその全国資本の百円系の回転寿司があるようですが、やはりネームバリューも込みで考えるとあちらの方が繁盛しそうには思いますね。
スタッフは少なく接遇面は今どきのお店としてはかなり雑ですし、設備も老朽化が進んできているようですが、こういう小規模でローカルなお店にもまだまだ頑張って欲しいものです。

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2017年1月27日 (金)

医療の未来はAIが変える?

本日の本題に入る前に、先日こんな興味深いニュースが出ていました。

人工知能が人工知能をプログラムする時代がやってきた(2017年1月20日テッククランチ)

プログラムをプログラムするのは誰か? 近々、人間ではなく別の人工知能プログラムが高度な人工知能プログラムを書けるようになるという。MITのレポートによれば、Google Brain始め機械学習ソフトを開発している多くの組織でこのことが確認された。人工知能によって作成された人工知能プログラムの性能が人間が開発したプロダクトと同等であるか、場合によっては上回わっていたという。

すると機械学習プログラムを書けるデベロッパーでさえ失業の危険にさらされるのだろうか? 早まってはならないが、そういうことではない。まず現状では人工知能に人間に役立つ機械学習プログラムを書かせるためには膨大なコンピューター処理能力を必要とする。Google Brainにおける「人間以上のプログラム」を書かせる実験では人工知能に画像認識プログラムを書かせるために画像処理能力があるプロセッサを―なんと!―800台も協調作動させる必要があったという。これは安くつく話ではない。

しかしこうした手法の優位な点もはっきりしている。必要なコンピューター・リソースを減少させるための開発も進んでいる。機械学習の開発を機械まかせにできるとなれば、この分野における人的資源の不足という問題を根本的に解決できるだろう。現在スタートアップや大学は少しでも機械学習分野の知識がある人材を獲得しようと激しく争っている。また膨大なデータをコンピューターに読み込ませてパラメーターを調整して機械学習システムを訓練するという退屈な仕事をコンピューター自身に任せることができるなら、研究者は人間にとってもっと役立つ、あるいはもっと重要な分野に集中できる

AIが別のAIをチューニングすることには別のメリットもある。現在のAIシステムの学習曲線はかなり急だ。つまり意味のある結果を得るためには最初に大量のデータを必要とする。AIによる機械学習の改良が実用化されれば、当初必要とされるデータ量を大きく減少させることができるかもしれない。自動運転システムにも影響が大きいだろう。自動運転車の開発の場合、プロトタイプで延べ100万キロも走り回ってやっと実用化の入り口にたどり着いたかどうかというのが現状だ。

MITのメディアラボでは他の機械学習ソフトを利用できるソフトの開発をオープンソースで公開している。将来はあらゆる産業分野でコンピューターによって人工知能をプログラミングすることが主流となっていくはずだ。

AIの専門家は機械学習システムの構築には人間の努力が大量に必要であることを指摘するだろう。それは正しいが、同時にそうした努力の一部分であれ、機械に肩代わりさせることができれば影響は大きい。機械学習システムの開発のハードルが大きく下がるはずだ。自動運転システムを含め、数多くの分野でAIを利用したプロダクトが市場に出るだろう。しかし同時にAIの普及が人間の努力を不要にするとかあらゆる分野で失業を増やすといった不安が根拠のないものであることも明らかだ。

人それぞれに色々と感じるとことはあるニュースだと思いますが、技術的にそれが可能であると判っていることは技術的進歩によって早晩容易に行えるようになるのが一般的ですから、現時点ですでにリソースさえつぎ込めば可能であると言うことであれば近い将来スマホやタブレットレベルの道具でも容易に可能になるのではないかと言う気がします。
古来様々な議論のある生命の定義と言うものに関して、再生産が可能である(遺伝と生殖)と言うことはかなり一般に認められた主要な条件の一つではないかと思うのですが、人間の作り出した人工知能もまた再生産が可能になっているばかりか、進化すらも出来るようになってきたと言うことでしょうか。
いずれにせよ条件を限定した環境においてすでに人工知能の能力は人間を上回ることは明白になったと言える時代ですが、では医療と言う極めて不確実性に富んだ世界においてそれがどの程度のレベルに達しているのか、先日こんな記事が出ていました。

人工知能に「患者がいつ死ぬのか」を予測させることが可能に(2017年01月18日Gigazine)

さまざまな分野で活躍するようになってきた人工知能(AI)関連技術は、医療分野でもそのポテンシャルを示しており、Googleが開発したディープラーニング技術が糖尿病にともなう眼疾患の早期発見において専門医を上回る成果をみせるなど、早くも人間を超える成果を示しています。そんな中、AIに患者のデータを機械学習させることで心疾患で死亡する確率を予測させる研究が行われており、大きな注目が集まっています。

イギリス国立医学研究所の研究チームが、AIに血液検査の結果と心拍数を分析させることで「患者の器官に悪化の兆候がないか」を調べるという取り組みを行っています。同研究は放射線医学の学術誌であるRadiologyで公表されており、研究チームは「この技術により、患者の積極的治療を行うべき場所を早期発見することが可能になり、これが患者の命を救うことにつながるかもしれません」と語っています。

MRC London Institute of Medical Sciencesの研究者が肺高血圧症の患者について調査をしていたところ、肺高血圧により心臓の一部を損傷した患者のおよそ3分の1が5年以内に死亡していたことが明らかになりました。この症状に対する治療方法は薬の投与や肺移植などいくつかあるのですが、医者は患者の症状を正確に把握して治療方法を選ぶ必要があります。

そんな時に目を付けられたのがAIと機械学習でした。AIに256人分の患者の心臓のMRIスキャンデータと血液検査結果をインプット。それぞれの心臓の鼓動を約3万箇所から測定し、さらに患者の8年分の健康状態を入力することで、AIは患者の異常を予測し「患者がいつ死ぬか」をはじき出しました。このAIは5年後までの症状を予測でき、1年後に誰が生きているかは80%の精度で正確に予測可能です。なお、同じ予測を医者に行わせた場合、その精度は約60%とのことで、部分的にではあるものの既にAIの方が正確に患者の未来を予測できる模様。

同研究に携わった人物のひとりであるデクランン・オリーガン博士はBBC Newsに対して、「AIは個人個人の治療を細かく調整可能にします。多数の異なるテストの結果を取ることで、個々の患者に起こるであろう未来の症状を正確に予測可能となります。そして、患者は体に負担の少ない最も適した治療方法を選べるようになるわけです」と語っています。なお、研究チームは現在異なる病院の異なる患者を対象にAIの精度を検証する計画を立てており、また、心筋症のような他の心臓病でもAIを用いた予測が有効なのではないかと考えているそうです。

イギリス心臓病支援基金のマイク・ナプトン博士は「今回のようなAIの使用方法は、将来的に医者が患者に正しい治療方法を適用するための手助けになる」と評価。さらに、「次のステップはこの技術をより多くの病院でテストすることです」と現場への投入を期待するコメントをしています。

タイトルにあるように人間の寿命を正確に予測出来たところでそれが何だ?と思われるかも知れませんが、寿命を知ることが出来ると言うことは条件を変えながらより長く生きる道を比較検討出来ると言うことであって、すなわち最も効果的な治療法を見いだすことが出来るとも言えるかと思います。
まさにこうした行為は囲碁や将棋の世界で行われている先読みと全く同じことだと言えそうですが、この点で興味深く思われるのは囲碁や将棋でAIとプロ棋士が対戦した場合、しばしばAI側が一見自らが不利になるだけの悪手とも言える手を打ったり、それにどんな意味があるのかが判らない手を打ったりする、ところが最終的にはAI側が圧勝していると言うケースが見られることです。
一流のプロが集まって検討しても一体何がどうなっているのか判らないと言う場合もあるそうですが、医療においても人間が考えも付かなかったようなやり方で意外な効果を発揮する治療法が見つかると言ったことがあるのかどうか、またそれを一般化していく過程で人間にとっての新たなエヴィデンスが見いだせるのか等々、様々な応用も期待出来そうだと言うことでしょうね。

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2017年1月25日 (水)

依頼人からの依頼を請け負った弁護士が懲戒の危機に

このところ成人向け映像作品、いわゆるAV出演に関する強制性の有無が問題となっているケースが少なからずあると言う問題が報じられる機会が増えていて、中には契約を盾にまさに犯罪的と言うしかないようなとんでもない話もあるようです。
当然ながらこの種のトンデモ契約にはそもそも従う必要はないと思われるのですが、この種の契約と関連して先日非常に興味深いニュースが出ていたことを紹介してみましょう。

AV出演拒否で女性に賠償請求 提訴の弁護士「懲戒審査相当」 日弁連異例の決定 「正当な活動」反論も(2017年1月19日産経新聞)

 アダルトビデオ(AV)出演を拒否した20代の女性に所属事務所が約2400万円の損害賠償を求めた訴訟をめぐり、日本弁護士連合会(日弁連)が、所属事務所の代理人を務めた60代の男性弁護士について「提訴は問題だった」として、「懲戒審査相当」の決定をしていたことが18日、関係者への取材で分かった。弁護士は依頼者の利益を代弁する職責を持つため、提訴を理由に懲戒審査に付されるのは異例だという。

 確定判決によると、女性は「タレントになれる」と18歳でスカウトされ、事務所と契約。その後、AV出演を求められ、拒否すると事務所から「違約金を支払え」などと脅された。女性が契約解除を求めると、事務所は男性弁護士を代理人として損害賠償訴訟を東京地裁に起こした
 しかし平成27年9月の1審判決は「事務所は高額の違約金を盾にAV出演を迫った」と指摘。「女性には契約を解除するやむを得ない事情があった」として請求を退けた。事務所側は控訴せず、判決は確定した。
 この報道を知った東京都の男性が27年10月、「提訴は女性を恫喝(どうかつ)したAV出演強制を助長する行為で、弁護士の品位に反する」として、男性弁護士の懲戒を所属先の第2東京弁護士会(2弁)に請求した。請求した男性は女性や男性弁護士と面識はないという。

 2弁の綱紀委員会は28年3月、「提訴は正当で、品位に反するとは言えない」として懲戒審査に付さないことを決定。男性は日弁連に異議を申し立てた。
 日弁連の綱紀委は28年12月、「訴訟活動は弁護士の本質的職務で、提訴が懲戒理由とされるのは極めて例外的な場合に限られるべきだ」としつつも、(1)提訴はこの女性や同様の立場にいる女性にAV出演を強制する行為とみなされる恐れがある(2)請求額の妥当性や、提訴が女性の心理に与える圧力などを十分に検討していない-などとも指摘。
 「訴えの正当性がないことを知りながら提訴するなどの『不当訴訟』とまでは言えないものの、提訴や訴訟内容に問題がなかったとは言えない」として2弁の決定を取り消した。このため2弁の懲戒委員会は今年1月、懲戒審査を始めた。

 弁護士の不正を監視する「弁護士自治を考える会」主宰の市井信彦さん(62)は「懲戒理由の大半は、預かり金の着服や仕事放置、訴訟手続きのミスなどだ。提訴や訴訟内容を理由に懲戒審査に付されるのは異例で、懲戒処分が下れば初だろう」と指摘。「弁護士は依頼者の利益だけでなく、社会的利益の実現も求められていることを理解すべきだ」と話した。
 ただ弁護士の間には、日弁連の決定について「万人が持つ提訴権を代理して裁判所の判断を仰ぐのが職務なのに、提訴や訴訟内容を理由に懲戒されるリスクがあるなら、暴力団絡みの事件などは引き受け手がいなくなる」と危惧(きぐ)する声もある。
 男性弁護士は取材に「日弁連の決定は異例で納得できない。正当な訴訟活動で懲戒されれば弁護士全体の萎縮につながる。懲戒委で正当性を訴える」と話した。

訴訟社会のアメリカで弁護士と言うものが蛇蝎の如く嫌われていると言う話はしばしば耳にしますが、その理由としてやはり依頼主の利益を最優先に考えると言うことを職業上の使命としており、当然ながら相手にとっては全く愉快ならざる話を強引に押し通そうとするイメージがあるからなのでしょう。
ただ当然ながら依頼主の側も自らの法的権利を追及する権利はあり、そのために弁護士を雇う権利もあるはずなのですが、仮に今回当該弁護士に処分が下されるともなれば日弁連としては相手によってはこうした権利を認めておらず、また認めなくてもいいと宣言したと言う形です。
その結果発生するより副次的な問題として、誰がいつ依頼主の依頼が「社会的利益の実現」に適うのかと言うことを判断し、この依頼主なら断って良いと判断すべきなのか、そしてその判断が間違っていた場合依頼主の権利を侵害した責任は誰が取るのかと言う問題が出てくると思いますが、当然ながら日弁連がそれを引き受けると言うことになるのでしょうね。

今回の一件を見ていて、いわゆる応召義務を定めた医師法19条と現場医師との関係にも少し似ていると感じられた点なのですが、応召義務に関しては直接的な罰則規定もなく、また医師会には当然日弁連のような権力もありませんから、まだしもそのゆるさによって救われている部分はありそうに思えます。
ただ応召義務に絡んで訴訟沙汰になったケースと言うものも過去には当然ながらあって、民事訴訟においては損害賠償が認められたケースもありますから、罰則がない=遠慮なく破ってもいいとまでは言えないのだろうと思いますが、今のところその基準としては過去に厚労省が出して来た通知などを目安に判断するしかありません。
ちなみに医師法19条自体には罰則規定はありませんが、その断り方や内容によっては医師法7条の規定にある「医師としての品位を損するような行為」に該当するとして行政処分を下すこともあり得るのだそうで、現実的には未だ応召義務も有名無実のルールとも言えないようですね。

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2017年1月23日 (月)

必ずしも下手な人の証明にはならない気もしますが

医療現場において日常的に行われていることでありながら、あまり深く考えてこられなかったあの行為について先日こんな記事が出ていました。

もう怖くない痛くない! 「採血がヘタな人」を一発で見分ける3つのポイント(2017年1月19日livedoorニュース)

できれば上手な人に採血して欲しいと思いませんか? 採血が下手な人が一発でわかる方法を麻酔科医がご紹介します。
採血は、痛い医療行為です。嫌だけど採血しなければならない場合、できれば上手な人に採血して欲しいと思いませんか? 2万例の臨床麻酔実績を持つ筆者が考える、採血が下手な人が一発でわかる方法をご紹介します。

採血が下手な人の3つの特徴
1.駆血帯(くけつたい:腕をしばるゴム)をきつくしばる人
2.針を刺す部位を、手でパチパチたたく人
3.いったんアルコール綿で消毒したにもかかわらず、針を刺す直前にもう一度、指先で触って血管を確認する人

次に、なぜこの3つのポイントで採血が下手かどうかわかるのか、ご説明します。

●1.駆血帯(くけつたい:腕をしばるゴム)をきつくしばる人
駆血帯をきつくしばると、静脈だけではなく動脈血まで血流を落としてしまい、うまく血管が盛り上がってきません。採血に自信がないから、駆血帯をきつくしばって血を逃さないようにしているつもりでしょうが、動脈まで圧を落としては、本末転倒です。

●2.針を刺す部位を、手でパチパチたたく人
腕は駆血帯でしばられているので、酸素が細胞に十分行き渡っていない状態です。ところが、酸欠の状態で針を刺す部位を手でパチパチたたくと、血管をたたく刺激によって血管内にブラジキニンなどの血管収縮物質が放出されます。採血は血管を太く保ったほうが成功しやすいので、手でたたく行為は自分で失敗する可能性を上げています。

●3.いったんアルコール綿で消毒したにもかかわらず、針を刺す直前にもう一度、指先で触って血管を確認する人
ほとんど、これはクセです。せっかく消毒しても、自分の指先のばい菌で不潔にして穿刺する行為に気づいていない人がとにかく多いです。自分が針を刺す直前まで血管の走行を確認したい気持ちはわかりますが、これではアルコール消毒の意味がありません。

麻酔科医が考える採血の成功法則
麻酔科医の最も重要な仕事の1つに、血管確保があります。血管確保とは、体内に薬や水分が送り込まれる点滴などを確保する医療行為です。たとえそれが400gの赤ちゃんで極細の血管しかなかろうが、大量出血のショック状態で血管がぺっちゃんこになった方であろうが、点滴ルートを正確に確保するのが麻酔科医の仕事です。麻酔科医が血管確保できないことは、命の敗北を意味します。そんな麻酔科医である筆者が考える採血ポイントは、たった1つです。

「採血行為の前に、最高の血管を捜すことに最大の注意を払う

どの血管を選ぶかで、採血の成功率は大幅に変わります。1回目には、その方の最高に採血しやすいと考えられる血管を選んで針を刺しているはずなのですから、失敗したら最初の血管より採血成功率は下がっていきます。最初の1発で採血に成功するために、腕の表、裏をくまなく調べ、刺す前に一番いい状態の血管を探すことが最大のポイントです。
(略)

ちなみに管理人の中の人はなかなか血管が当たりにくいのだそうで、右、左、右…と交互に刺された経験もあるようですが、たまのことならまだしも年中採血をされている患者さんにとっては死活問題で、出来ることなら下手な人には当たりたくないと言うのも本音ですよね。
記事で言っていることはそれぞれに正論で、特に「最高の血管を捜すことに最大の注意を払う」とは全く同意なのですけれども、しかしこれらをやっているから採血が下手なのかは必ずしも相関関係が明らかではない部分もありますし、後々のことを考えて敢えて最高の血管は温存しておきたくなることもあるだけに難しいものです。
ただそれ以前に記事を読んでいて気になった点としていずれも日常的によく見かける行為であるにも関わらず、理屈の上では間違っているとも言える行為が今日に至るまで蔓延していることを誰もおかしいと思わないのか?と言うことで、何事もエヴィデンスが第一と言う今の時代にあって何とも奇妙な話に聞こえますよね。

例えば血管を叩くと言う行為は血管を怒張させると言うよりも見えやすくする効果があると言う説があるそうですが客観的根拠に乏しく、記事にもあるようにむしろ逆効果であるだけでなく組織障害によってカリウムなどの検査値も変わる可能性があると指摘されていて、少なくとも現代医療の考え方ではこれは否定されるべき行為となるはずです。
エヴィデンスが乏しい、あるいは科学的に好ましくない行為は止めましょうと言うのは今の医学では当たり前の考え方で、当然そうした知識のアップデートは日常的に求められているにもかかわらずそれが未だに行われている、しかも大ベテランの看護師に限らず若手においても行われていると言うのは、経験主義や個々の努力に未だ依存している看護教育の問題点とも言えるかと思いますね。
この辺りは昨今よく使われる採血練習用のダミーでは身につくはずもないことで、現場で身近な先輩の行為をみて覚えていくことなのだと思いますが、もちろん手技的なことに関しては座学的知識だけで身にはつかず経験的要素も色濃いとは言え、やはり最低限やるべきではない行為はやらないと言う教育は必要でしょう。
採血などは相手もいる行為だけに、隣で口を出し手を出して手取り足取り指導しながら覚えさせると言うのも現実的に難しいと思いますが、この辺り日頃から看護研究に専念されている大学病院のエライ看護師の皆様方が、きちんと実臨床の現場でも役立つ実用的な形で今日的な教育方法をまとめていただければと思うのですけれどもね。

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2017年1月22日 (日)

今日のぐり:「うどん食堂まんぷく若松町店」

先日新たなヒーロー誕生か?!と報じられていたこんなニュースがありました。
 
英雄。
誰でも1度はやってみたことあるんではないでしょうか? Excelのスプレッドシートを開いたときに、ふと「これ何行あるんだろ?」と疑問に思い、下にスクロールすることを。ただ、すぐに「無限にある!」とやめてしまうのですけれど。
実はね、この行にも限りがあったのです。Excel界の宇宙の果て、最後の最後の1行を見た男が現われました。
彼の名はHunter Hobbs、エンタメ系YouTuber。
ただひたすら下に下に、決して指を↓キーから離してはならないチャレンジ。電話して、ピザ食べて、おやつ食べて、片手でできる遊びで時間つぶして、ボーっとして、本読んで、なんとか時間をつぶすこと9時間36分!
Excel界の英雄ここに誕生、彼は、ついにExcelの底を見たのです! Excelの底、104万8576行目!
単純ながらきついチャレンジでしたね。
ネット上では何故か「Ctrl+↓」と言う暗号めいた言葉が飛び交っているのですが、ともあれその偉業の様子は元記事の動画を参照いただきたいと思います。
本日はこの英雄の英雄たる偉業に敬意を表して、世界中から見てはしまったもののこれはちょっと対処に困ると言う方々のニュースを紹介してみましょう。
 
 沖縄県石垣市で母親の遺体を自宅の敷地に埋めた疑いで、28歳の息子が現行犯逮捕されました。警察が自宅に入ったとき、男は母親の遺体を埋めている最中だったということです。
 死体遺棄の疑いで現行犯逮捕されたのは、石垣市の前竹拓也容疑者(28)です。警察によりますと午後3時半ごろ、窃盗の疑いで逮捕状が出ていた前竹容疑者の自宅を警察官が訪ねたところ、スコップを使って母親の遺体を埋めているところに遭遇、その場で逮捕したということです。
 遺体は顔がうっ血し、下半身が埋まった状態だったということです。周辺の住民は・・・
 「いつもと違う時間帯で騒いでいる感じだった」(周辺の住民)
 調べに対し、前竹容疑者は「殺害した」とも供述しているということで、警察は殺人の疑いでも捜査する方針です。
しかしこれはその場に出くわせてしまった警官もどう声を掛けたものか迷うところがあったのではないかと思うのですが、困ったものですよね。
同じく警官つながりでこちらアメリカでの話題ですが、やはり彼の国らしいこれは対応だったと言えるのでしょうか。
【1月13日 AFP】米アリゾナ(Arizona)州フェニックス(Phoenix)郊外の幹線道路で12日、警察官を暴行していた男を通りがかった車の運転手が射殺し、英雄だと称賛されている。
 アリゾナ州公安当局(ADPS)などによると、暴行を受けていたのは勤続27年のベテラン州警察官、エドワード・アンダーソン(Edward Andersson)氏。12日午前4時半(日本時間午後8時半)ごろ、銃撃されたとの通報を受けてフェニックス中心部から西に約80キロ離れたトノパー(Tonopah)近郊の現場に急行したところ、待ち伏せていた男に肩と腕を撃たれたという。
 地元メディアが警察の話として伝えたところでは、アンダーソン氏を襲った男はさらに同氏の頭を舗装道路にたたきつけるなど暴行を加えていたが、そこへ通りがかったドライバーが車を止め、男を射殺したという。このドライバーの身元は分かっていない。
 ADPSのフランク・ミルステッド(Frank Milstead)局長は米NBC系列の地方テレビ局WPTZを通じ、「ありがとう。彼の助けがなかったら、私の部下は今生きていなかったかもしれない」と述べ、正体不明のドライバーに感謝した。
 ミルステッド局長によると、アンダーソン氏はトノパー近郊の幹線道路を車で通行中に銃撃されたとの通報を受けて現場に急行。車1台が交通事故を起こしているのを発見し、車内で女性が致命傷を負っているのを確認した後、現場付近の安全を確保しようとしていた際、待ち伏せていた男が襲ってきたという。男の動機は明らかになっていない。
居合わせたのがリベラルな方々であればもっと進歩的な解決策を提示出来ていたはずで、未だ米国社会の暗黒面が明らかになったと言うことなのでしょうかね。
同じくアメリカからのニュースですが、世の男性諸氏にとっては何ともいたたまれないニュースでしょうか。
「ナニよこの安っぽい婚約指輪。私の価値ってこの程度なわけ?」―こんな風に考えてしまう女性がこの世にいる限り、婚約指輪にまつわる騒動、事件の話題はなくならないであろう。このたびの事件の話題は米フロリダ州の『The Florida Times-Union』紙から伝えられた。
フロリダ州のナッソー郡フェルナンディーナ・ビーチで、26歳の婚約者の男性に木の棒で全身を叩くなど暴力をふるった女が逮捕された。郡保安官事務の発表によると、逮捕されたのはエンレヴィー・ヒナヨン・ベンデホ(25)。使用した木の棒は数か所からクギが出ており、男性は体の複数に傷を負っているという。
取り調べに対し、エンレヴィーは「1週間前にプロポーズされたが婚約指輪が安っぽいため腹が立ち、口論となった。彼の顔を殴り、腕に噛みつき、そこにあった木の棒をつかんで腕などを叩いた」などと供述している。暴行罪で起訴されたエンレヴィーの身柄は郡拘置所に送られ、保釈保証金は5千ドルと設定された。なお、この事件をきっかけに2人の婚約関係は解消されたという。
大切なのは婚約指輪のブランド名や値段ではなく、贈り主のハート。それはわかっていても「だって彼からの一生に一度かもしれない高価な贈り物だもの」と考え、こだわりをみせてしまうのが女心というもの。そんな彼女を単純に喜ばせ、有頂天にも似た気分をプレゼントしたいと思ったら、やはり「婚約指輪には少しばかり奮発してみよう」という気持ちも大切なのかもしれない。もちろん彼女にそれだけの価値があれば、の話ではあるが…。
日本でも類似の話題はないではないものの、しかし釘付きとはさすがにいささかどうよ?と言う話ですよね。
遠いアフリカの地では日本ではちょっと理解が難しい事件も多いようですが、こちらもその一例と言うことになるのでしょうか。
ZW Newsが伝えたところによると、南アフリカ共和国のリンポポ州に住む3人の兄弟がクロコダイルの雌を強姦しようとして死亡した。兄弟たちはインポテンスに悩んでおり、地元魔法使いが「民間」療法を勧めた。兄弟はクロコダイルを捕まえることに成功したものの、その瞬間に他のクロコダイルが襲ってきた。
ZW Newsによると、死亡した兄弟の両親は、性的能力に関する問題は、家族にかけられた呪いだと語った。インポテンス治療の助けになると思い兄弟たちが地元魔法使いのもとに向かったところ、魔法使いは兄弟たちに「ムフィ」という名前のアミュレットを渡した。アミュレットはクロコダイルと性交中の兄弟たちをクロコダイルの襲撃から守るはずだった。
南アフリカ共和国政府は市民に、民間療法を避けるよう忠告している。
民間療法にも程度があるだろうと思うのですが、しかしクロコダイルと行為に及べるくらいなら確かにインポに悩むこともなさそうではありますね。
最後に取り上げますのはこれまた奇妙なニュースソースとして名高い中国から、ちょっとどんな光景なのか想像に難い話です。
 中国・寧夏回族自治区で24日、2歳の女の子が洗濯機の中から抜け出せなくなり、救出劇が繰り広げられた。
 救助隊員がしっかりと押さえている洗濯機をよく見ると、脱水槽にはまり出られなくなった女の子の姿があった。隊員らがなんとか引っ張り出そうとするが、なかなかうまくいかず、女の子は泣き叫ぶばかり。結局、隊員らは洗濯機を分解することに決め、慎重に脱水槽ごと女の子を引き出すことに--。
 隊員が、引っかかっている部品を丁寧に取り外し、ようやく無事に救出された女の子。どうして洗濯機にはまってしまったかは、わかっていないという。
まあそれは救急隊員も理解に苦しむ光景だったでしょうが、恐ろしいことに子供に限らず中国では洗濯機にはまるケースが結構あるようなのですね。
一体彼らがどのような理由でこうした状況に自ら陥ろうとするのか、その辺りにも異文化理解の一端が隠されているのかも知れません。
福山駅から少し東に進んだ新幹線高架脇に、まさに最近開店したばかりという感じのうどん屋がありました。
昨今多いセルフと思ったら一般店とは意表を突かれたのですが、讃岐を名乗る通りおでんがあったりする辺りはらしいですね。
かき揚げちくわ天ぶっかけを冷やで頼んで見ましたが、このぶっかけはトッピングに油揚げ薄切りで薬味は生姜でなくわさびと来ると、さてどこ風なのかです。
うどんは加水率高めのフワフワ系ながら腰はかなり強く、汁の味も及第なんですが、濃さと言い昆布かつおの出汁と言いやはり讃岐を名乗られると違和感がありますね。
天ぷらは別皿でちゃんと天つゆもつくのですが、このちくわ天は中にチーズ入りなのが面白いものの、これを職人が揚げる天ぷらと言われるとどうなのかと言う仕上がりです。
決して悪いうどんではなくむしろ今後に期待を感じさせるのですが、しかし蕎麦屋を名乗りながらラーメンを出されたような気もしないでもないですかね。
箸の先端が刻みが入っていたり、大根を自分で下ろすのでおしぼりは大きいものだったり、ロジックは感じるのでもう少し店員が慣れるまで様子見でしょうか。

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2017年1月20日 (金)

残業しないことを報奨する制度

新入社員の過労死に端を発する一連の電通捜査について先日塩崎厚労相が「社長の引責辞任ですむ話ではない」と言ったと報じられていて、これは珍しく本気でやるつもりになったかと感じるのですが、電通に限らず世にブラックと呼ばれる企業は数多くある中で、今や心当たりのある各社としては対策が急がれるところですよね。
この労基法無視の過重労働に関しては各方面で対策も講じられながら未だこれはと言う改善策も打ち出せていない中で、比較的奏効率が高いように思われるのがこうした方法ではないでしょうか。

はるやまが「ノー残業手当」導入 4月から、健康配慮し業務効率化(2016年1月12日山陽新聞)

 長時間労働を是正しようと、はるやまホールディングス(HD、岡山市北区表町)は、定時に退社する社員に「ノー残業手当」を支給する新制度を4月から導入する。社員の健康に配慮するとともに、業務の効率化を促すのが狙い。

 スーツ販売の子会社・はるやま商事(同)と合わせた計約1200人(課長級以上を除く)が対象。残業時間ゼロの社員に月額1万5千円を支給する。残業した社員についても、残業代が1万5千円に満たない場合は、手当と同額になるよう差額分を支給する。

 手当の総額は年間1億8千万円を見込む。両社の社員1人当たりの平均残業時間は月10時間半で、制度導入により残業代を年間8千万円圧縮できるとみている。

 同HDは「健康経営は企業の責務でもある。業務を効率化し、なるべく定時退社できるよう促したい」としている。

この残業問題に関しては、当然ながら雇用者側としては少なくとも建前上は残業を減らせと言うはずですが、残業が減れば残業手当が減ってしまうじゃないかと反発する声も確かに一部ではあるようで、残業する権利を守るべきだなどと本末転倒な?擁護論も一部で出る所以ですよね。
裏を返せば正当な勤務時間内に終わらせられるはずの仕事でもダラダラと引き延ばして残業にしてしまえば手当がつくと言うものですから、被雇用者が効率よく業務時間内に仕事を片付けるモチベーションになりにくいと言うことでもありますが、これらに対する一つの解答がこうした残業しない人への手当支給です。
勤務時間を短くする方が給料が増えると言うことは効率よく仕事をこなす動機付けになるはずで、企業にとってもメリットがあるのだそうですけれども、記事を見れば判るように実際には全社員に一定金額を支給すると言う実質給与アップで終わるだけと言う懸念もありそうですね。
無論そもそも残業手当など付かないような本物のブラック企業においては、もともと給料に手当も含まれている等々の名目で遠慮なくタダ働かせようなどと考える雇用者もいるかも知れずで、あくまでも余計に働けば余計にお金が出ると言う建前を守っている会社だからこそ成立するシステムであるとも言えますよね。

先日「残業を減らしたければ部下の「頑張る姿」を評価するな」なる記事が出ていて興味深く拝見したのですが、要するに部下は残業することで上司の評価が上昇すると言う意識を持ってしまえば残業してしまうだろうと言う、人間心理として当たり前のこととも言える指摘です。
では上司は残業を減らすためどうすればいいのかと言う対策として、全て結果だけで部下を評価するようにしろと言うのもいささか極端だとは思いますが、やはり上司も部下が定時までにきちんと仕事を片付けてさっさと帰ると言うことを評価しないと、職場内に残業に対するプレッシャーをかけているも同じだと言うことでしょうか。
もちろん単純に労働力に対して仕事が多すぎると言う職場も多く、別に残業をしたくてしているわけではないと言う人も多いはずで、企業が残業をさせていることへのペナルティも必要な場合があるのでしょうが、この場合単に時間が来たら職場の電気を消すなどと言う話では何ら意味がなさそうで、労働力と労働量のミスマッチをどう解消させるかへの誘導が必要になるはずです。
この辺りは労働力の供給に一定の制約がある有資格職でミスマッチが起こった場合には、どうしても労働量の方を制限する必要があると言う結論とも結びついてくると思うのですが、社会として制度としてそれは当たり前のことなのだと言う認識をどこまで共有できるかが鍵になりそうですね。

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2017年1月18日 (水)

偽の肝炎治療薬、発見される

当然に予想されたことと言うべきでしょうか、こんなニュースが出ていました。

C型肝炎治療薬の偽造品が流通(2017年1月17日NHK)

奈良県内の薬局で、C型肝炎の治療薬の偽造品が確認され、厚生労働省と奈良県が、流通経路を調べています。これまでに健康被害の報告はないということです。

偽造品が確認されたのは、アメリカの製薬会社「ギリアド・サイエンシズ社」のC型肝炎の治療薬、「ハーボニー」です。
厚生労働省と奈良県によりますと、今月10日、奈良県内の薬局で「ハーボニー」を処方された患者から、「いつもの薬と違う」という問い合わせがあり、連絡を受けたギリアド・サイエンシズ社が回収して検査した結果、偽造品とわかりました。

製薬会社などが偽造品を処方した可能性がある奈良県内の薬局などを調査したところ、ほかにも2か所で、4つの偽造品が見つかったということです。
正規品の「ハーボニー」は、ひし形をしただいだい色の錠剤ですが、偽造品はまだら模様で、薄い黄色など色や形が違うものがボトルの中に混入していました。
実際に購入した患者は1人だけで、これまでに健康被害の報告はないということです。

ギリアド・サイエンシズ社は、ホームページで、詳しい情報を掲載して、偽造品が疑われる場合は、連絡するよう薬局や医療機関に呼びかけています。
また、厚生労働省と奈良県は、偽造品が流通した経路について調べています。

C型肝炎治療薬の偽造品=奈良の薬局チェーンで発見-厚労省(2017年1月17日時事通信)

 厚生労働省は17日、米ギリアド・サイエンシズの日本法人が販売するC型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品が、奈良県内の薬局チェーンで発見されたと発表した。偽造品に含まれる成分を調査中で、厚労省と同社は患者や医師、薬剤師に対し注意を呼び掛けている。
 同社によると、これまでに偽造品の服用による健康被害などの報告はない。ひし形でだいだい色の同錠の正規品とは明らかに外見の異なる錠剤入りのボトル5個が、チェーンの本部や店舗計3カ所から見つかった。ボトルには、外見の異なる錠剤だけが入ったものと、正規品に似た錠剤と混在したものがあった。偽造品は、同社の正規取引先以外の経路から入手されていたという。
 錠剤の外見が異なっていることに気付いた患者が、処方した薬局に持ち込んで発覚した。同社は奈良県警への被害届の提出を検討している。
 厚労省によると、ハーボニー配合錠は1錠約5万5000円の高額薬品で、2015年9月に国内販売が開始された。昨年12月までの利用者は約7万6000人。 

厚労省の報道発表資料についてはこちらを参照いただきたいと思いますが、ハーボニーの偽造薬が確認されたのは全国でもこれが初めてなのだそうで、これだけ高価な薬であるだけにむしろ今までよく表沙汰にならなかったものだと思います。
偽造品はギリアドの正規取引先以外の経路から入手されたものだと言いますから、この薬局チェーンかその卸業者のいずれかが非正規ルートを使って偽造品を掴まされたと言うことですが、今のところ特定薬局チェーンにだけ限定していると言うことですからどうなのでしょうね。
この偽造品がうまいと思うのは12週間だけ使用する薬であり、しかも4週間分をまとめて処方するパッケージになっていますから患者が偽物と気づくチャンスは最大2回しかなく、最初から最後まで偽造品が処方された場合にはそれが偽造だと気づく可能性すらないと言う点で、いつも同じ薬を長年処方されるタイプの薬とは話が違うと言うことでしょうかね。

ところでこの場合健康被害があったなかったと言う、その健康被害とは何なのかと言うことが気になったのですが、例えば何の役にも立たない砂糖玉を処方されていたとしても何ら健康上の不利益はなく、健康被害はなかったと言えるかも知れません。
ただ使えば実質的にほぼ100%肝炎ウイルスが消える薬であり、なおかつ非常に効果で医療費助成がなければ使いがたいものである上に、その医療費助成が通常一生に一度だけしか認められないと言うことであれば、偽物薬を掴まされた結果一生に一度だけのチャンスを逃がしたと言う方もいて不思議ではないわけです。
その結果肝硬変になりました、肝臓癌が出来ましたという話になれば場合によっては莫大な損害賠償の発生する可能性もありそうですが、さてその責任はどこの誰が取ることになるのか、今後の捜査の行方を見守っていきたいですね。

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2017年1月16日 (月)

裏を返せば男性医師が患者を殺していると

アメリカにおける話なのですが、こんな論文がちょっとした話題になっているそうです。

「死にたくなければ女医を選べ」日本人の論文が米で大反響(2017年1月13日ダイヤモンドオンライン)

女性医師(内科医)が担当した入院患者は男性医師が担当するよりも死亡率が低い」――。米国医師会の学会誌で発表された日本人研究者(米国在住)の論文が、現地のワシントンポスト紙、ウォール・ストリート・ジャーナルなどの有力一般紙がこぞって取り上げるほどの騒ぎとなった。『死にたくなければ女医を選べ!』という報道まであったという。果たして、女性医師に診てもらった方が安全なのだろうか。日本でも当てはまることなのだろうか。その論文を書いたハーバード公衆衛生大学院の津川友介氏に取材してみた。(医学ライター?井手ゆきえ)
(略)
昨年12月、米国医師会の学会誌のJAMA Internal Medicineに「女性内科医が担当した入院患者は、死亡率や再入院率が低い」という調査結果が掲載された。
調査対象はメディケア(高齢者・障害者向けの公的保険)に加入している65歳以上の高齢者で、肺炎や心疾患、COPD(慢性閉塞性肺疾患)など日本でもおなじみの内科の病気で緊急入院した患者およそ130万人。
対象患者の入院後の経過と担当医の性別との関連を解析するため、メディケアに登録されたデータから病状や診療に関するデータを入手し、入院日から30日以内の死亡率(30日死亡率)と退院後の30日以内に再び入院する確率(30日再入院率)を女性医師と男性医師とで比較した。
この際、患者の重症度や年齢、入院の原因以外に持っている病気など患者の特性と、医師の特性(年齢、出身医学部など)、入院している施設をそろえるなど、結果に影響を与えそうな条件を補正したうえで比較を行っている。
条件を補正した後の30日死亡率をみると、女性医師の担当患者は11.1%、男性医師は11.5%、再入院率はそれぞれ15.0%と15.6%で、女性医師が担当した患者のほうが死亡率、再入院率ともに「統計学的に有意」に低いことが判明したのだ。

「どうせ、女性医師のほうが軽症患者を診ているんだろう?」という疑いの声が聞こえてきそうだが、同調査はこうした批判を事前に想定し、米国特有の職種である「ホスピタリスト」のデータも分析している。
ホスピタリストとは、入院患者の診療しか行わない病棟勤務の内科医のこと。勤務時間内に入院した患者を順番に担当するので、軽症患者を意識的に選ぶことはできないし、逆に「この先生がいい」と患者が医師を指定することも不可能だ。どの医者が誰を担当するかは「くじびき」のようなもので、必然的に各ホスピタリストが担当する患者の重症度は同じレベルにそろうと考えていい。
この結果、対象をホスピタリストに限定した場合でも女性医師が担当した患者の30日死亡率は10.8%、男性医師では11.2%、再入院率は女性医師14.6%、男性医師15.1%とこちらも「統計学的に有意に」女性医師のほうが低かったのである。

実はこの「統計学的に有意に」がミソ。つまり、偶然や計算上の誤差では説明がつかない「明らかな理由」で、女性医師に担当してもらったほうが命拾いする確率が高い、ということが示されたのだ。
研究者の一人が「この死亡率の差が真実であれば、仮に男性医師が女性医師なみの医療を提供すれば、メディケアの対象者だけでも年間3万2000人の命を救える」とコメントしたこともあり、日本と同じく「男性医師>女性医師」と見なす米国では、調査結果が公表されたとたん、ワシントンポスト紙、ウォール・ストリート・ジャーナルなど米国の一般紙がこぞって取り上げる騒ぎになった。
いったい男女の違いの何が、明らかな有意差につながったのだろうか。

慎重にガイドラインを遵守する女性
リスクを取りガイドラインを逸脱する男性

研究チームの一員であるハーバード公衆衛生大学院の津川友介氏は「一般紙では『男性医師は3万2000人を殺している』とか『死にたくなければ女医を選べ!』みたいな極端な扱いをされてしまってちょっと困っています」と苦笑しながら、「例えば、医学部で受けた教育プロセスが同じで勤務先や診療スタイルも同じ、しかも周囲の評判に差がなければ男性医師よりも女性医師のほうが質の高い医療を提供している可能性がある」という。
津川氏の説明によると、一般に女性医師は、診療ガイドライン(GL)などルールの遵守率が高く、エビデンス(科学的根拠)に沿った診療を行うほか、患者とより良いコミュニケーションを取ることが知られている。また、女性医師は専門外のことを他の専門医によく相談するなど、可能な限りリスクを避ける傾向があるようだ。
「ここにあげた理由は先行研究で示されたことですが、今回の調査でも女性医師のほうが、より詳しい検査を行うなど慎重に診療を進めている可能性が示唆されています」
(略)
津川氏は医師個人を客観的に評価する目安になるエビデンスの創出を目指しており、今回の調査結果はその第一弾だ。今後は対象を他領域や外来患者にも拡げていくという。
(略)
「同じ疾患を診ているにもかかわらず、医師の間で死亡率や再入院率にばらつきがあるなら、それは何故なのかを科学的に評価することで修正できるようになります。一般の人がエビデンスに基づいて医師を選択できる指標を提供する一方で、どの病院でどの医者にかかっても標準化された高い質の医療を受けられるというのが研究の最終的な目標ですね」。機会があれば、日本でも同様の研究を行いたいという。
医療者にとって「個人の評価」はあまり歓迎できないかもしれない。しかし、エビデンスに基づく評価基準とビッグデータの活用で医師の「診療成績」を見える化できれば、医療者と患者・家族の間にある情報格差が生み出している医師への過度な期待や極端な不信もなくなるだろう。患者・家族が求めているのは“神の手”ではなく、標準化された質の良い医療を「いつでも、どこでも」提供してくれる医師なのだ。

臨床現場の感覚として単純に男女の医師では客層が違うと言う声も根強いようなのですが、一応そうした因子は補正した上でのこの結果であると言うことですからどう解釈すべきなのかですが、今回の調査ではこの違いが何に由来するのかと言うことまでは明確には示されていません。
当然ながらこうした差異が何に由来するのかと言うことが気になるところですが、診療ガイドラインの遵守などより慎重な診療を心がける傾向にあると言うことであれば、やはりガイドラインと言うものは守った方がよろしいと言う結論になりそうには思いますね。
また大変に穿った見方をするならばメディケアを利用する高齢者と言うことで客層に一定のバイアスがあると言えますから、医療担当者の死生観や医療に対する考え方なども反映されている可能性もあるかと思うのですが、この辺りにも男女差があるとすれば興味深い話です。
いずれにせよ当然ながらアメリカにおける医療事情と日本における医療事情とはまた異なるはずで、特にアメリカの場合医療経済学的な側面から必ずしも医学的に妥当と思われる方法だけを貫くことが出来ない場合も多そうですが、むしろ現場が金勘定にルーズであろうと思われる日本でこそより明確な結論が出てくるのかも知れません。

現実的な女医であることの効能を考えてみますと、記事にもあるように他人に頼ることを厭わないと言うのは例えば疲弊した状態で24時間365日の診療に当たることを避けると言うことにもつながるのでしょうし、昨今しばしば言うところの女医が働きやすい職場はよい職場的な話ともつながってくるのかも知れません。
また男性医師には何も言わない患者が看護師には色々と話をすることは珍しいことではなく、記事にもあるように女性相手の方が気楽に話しやすいと言うことはあるのかも知れませんが、裏を返せば男性医師がしばしば権威的・拒絶的な態度を取っていると言うことでもあって、診療技術の一環としても接遇面に改善の余地があるのかも知れませんね。
こうした話を聞けばさて、これからは男よりも女の医師にかかろうかと考える人もいるかも知れませんが、現実的には未だ女性医師は少数派であり、診療科によっては極めて少ないと言うことですから、望んで受診したいと考えてもそうそううまく当たるものではないと言えそうですが、皆さんは選べる立場にあった場合どちらを選ぶでしょうか。

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2017年1月15日 (日)

今日のぐり:「お食事処 さかゑや」

先日こんな話が話題になっていました。

「麺なしラーメン」って何だ 「ただのスープだろ」(2016年12月15日J-CASTニュース)

寿司のシャリを残して具だけ食べる客がいると最近話題になったが、今度は、ラーメン店で麺を残さないまでも「麺なしラーメン」を注文する客が増えていると、テレビなどが盛んに情報を流し、ネット上の話題を集めている。しかし、その「名前」を巡っては、賛否の論議も起きている。

フジテレビ系ワイドショー「とくダネ!」は、2016年12月12日の放送で、最近はダイエットを気にして、麺なしでラーメンを注文する人が増えているとして、豆腐や野菜などを麺の代わりに入れる店があることを紹介した。
東京都立川市のラーメン店「立川マシマシ」では、麺の代わりに豆腐を入れた「中ラーメン」を750円で出している。店側は、「うちは麺を豆腐に変更できる」と説明していた。
一方、長崎ちゃんぽんで知られる「リンガーハット」の東京・銀座店では、麺の代わりに野菜を大盛りにしていると番組が指摘したが、名前にラーメンは入れず、「野菜たっぷり食べるスープ」(680円)になっている。
このほか、つけ麺の代わりに「つけ肉」も出している「舎鈴」東京・八重洲店や、麺ではなくキャベツを切って入れて「ラーキャバ」名で出している東京・赤坂のラーメン店「秀ちゃん」も番組で取り上げられた。

「麺なしラーメン」について、番組が男女100人に聞いたところ、賛成が36人、反対が64人だったという。出演者の間でも議論となり、賛成派は「麺が食べきれないのでいい」「選択肢が増える」と主張したが、反対だとした司会の小倉智昭さんは「ラーメンじゃない」「メニューの名前を変えろ」と息巻いていた。
番組の放送後には、ツイッター上で「麺なしラーメン」がトレンド入りするほどの話題になった。

「麺なしラーメン」の賛否は、ネット上の掲示板などでも分かれている。
賛成の声としては、「残すを選ぶくらいなら全然有りだろう」「野菜ラーメンで麺抜きはやったことある」「ラーメンスープにご飯とかで最初から雑炊風もいいな」といった書き込みがあった。
一方、「なにこれ?麺よりスープの方がカロリークソ高いだろ」「ラーメンじゃないからな!店に失礼だぞ!」「ただの野菜スープだろ...」といった疑問や批判も多くなっている。
(略)

蕎麦にも台抜きと言うものがあるくらいで麺無しは別にありだと思うのですが、しかし確かにラーメンと呼ばれると違和感はありますかね。
今日は全国の麺なしラーメン愛好家に敬意を表して、各地からこれは一体何がと思わず考え込んでしまいそうなニュースを紹介してみましょう。

ペットトラブルで傷害罪 無罪(2017年1月11日NHK)

埼玉県川口市で犬の散歩をめぐり、近所の人とトラブルになり大けがを負わせたとして傷害の罪に問われた男性に、さいたま地方裁判所は「相手が執ように殴るのをやめないため、男性は暴行を加えた」などとして正当防衛を認め無罪を言い渡しました。

さいたま市に住む40代の男性は去年6月、川口市の路上で近くに住む60代の男性を殴って転倒させ大けがを負わせたとして傷害の罪に問われました。裁判では男性が無罪を主張したのに対し、検察側は懲役3年を求刑していました。
11日の判決でさいたま地方裁判所の渡邉史朗裁判官は、2人は飼い犬の散歩をめぐって過去にトラブルになっていて、この日も40代の男性が犬の散歩をしていた際に進路をふさいだ相手の自転車を蹴ったことから、相手が暴行を加えてきたと指摘しました。
そのうえで、男性が殴った行為について「相手が執ように殴るのをやめないため、暴行を加えた」などとして正当防衛を認め、無罪を言い渡しました。

これについてさいたま地方検察庁の葛西敬一次席検事は「判決内容を精査し適切に対処したい」とコメントしています。

その場がどのような状況であったのかがちょっと想像しかねるのですが、大人げないと言う言葉が一番しっくりくるのですかね。
商売のあり方は年々多様性が増している気がしますが、それはあまりに時代を先取りしすぎたかと思えるのがこちらのニュースです。

数十台の車パンクさせたか(2016年12月23日NHK)

北九州市小倉北区のスーパーに止めていた軽乗用車のタイヤをパンクさせたとして、22日夜、64歳の無職の男が逮捕されました。

22日午後3時すぎ、北九州市小倉北区のスーパーで「車に乗って駐車場にいたところ男がタイヤをパンクさせて逃げた」と女性から警察に通報がありました。
警察官が防犯カメラの映像を調べるなどして周辺を警戒していたところ22日の午後10時頃、よく似た男がはさみを持ってあるいているところ見つけ、問いただしたところ容疑を認めたため、器物損壊の疑いで逮捕しました。

逮捕されたのは住所不定、無職の石井伸吾容疑者(64)で、警察によりますと、調べに対し「パンクさせてタイヤの交換の手伝いを持ちかけお礼の金をもらおうと思っていた」と供述しているということです。
周辺では2年ほど前から同様の被害が10数件相次いでいて、警察は関連があるとみて調べています。

風が吹けば桶屋が儲かると言うのでしょうか、正直この発想と行動力をもっと良い方向に活かしていればと悔やまれてなりません。
先日の熊本地震では今も後始末が大変難渋しているそうですが、そんな中でこんなものが話題になっていました。

地震の巨岩、売ります 被災住民がヤフオク!に出品(2016年12月19日西日本新聞)

 熊本地震の巨岩、買いませんか-。熊本県御船町水越地域の住民が、地震で崩落して道をふさいでいる岩(高さ3・2メートル、周囲12メートル)を、インターネットオークションサイト「ヤフオク!」に出品した。入札は20日午後7時19分まで。

 住民によると、岩は4月16日の本震で山の斜面から崩落。この道は地域が管理する作業道のため、行政による撤去の見通しは立たず、現在も車が通れない。
 作業道の奥の畑でクリを栽培する岩本増喜さん(83)は「軽トラが入れないので手入れも収穫もできなくなった」と肩を落とす。同地域の高齢化率は60%近く、住民による撤去も、業者を雇う費用を捻出するのも難しい状況だ。

 住民らでつくる「水越地域活性化協議会」は10月下旬、支援組織「ふるさと発 復興会議~九州・熊本」(河井昌猛議長)に相談し、オークション出品が決まった。落札者は岩をそのまま運んでも砕いてもよいが、道を通れるようにすることが条件。砕いて撤去した場合、費用は100万円前後になるとみられる。
 同協議会事務局の山下陽子さん(69)は「気軽に入札はできないかもしれないが、まずはオークションで注目してもらえれば」と話した。

聞くところによると熊本の業者に2400円で落札されたそうですが、しかし安いのか高いのか何とも言いがたいところですかね。
マナーの悪い大人は子供の悪い見本と言いますが、こちら悪い見本どころではすまなかった大人のニュースです。

小6殴った61歳男を逮捕(2017年1月7日NHK)

きのう夕方(6日)、北九州市の公園でゴミのポイ捨てを注意した小学生の顔を殴り、けがをさせたとして61歳の無職の男が傷害の疑いで逮捕されました。警察によりますと、男は調べに対し、容疑を否認しているということです。

逮捕されたのは、北九州市門司区西新町の無職、谷口伸太郎容疑者(61)です。警察によりますと、谷口容疑者は、きのう午後5時前、北九州市門司区の公園で、11歳の小学6年生の男の子に対し、顔を数回殴るなどの暴行を加え首などに軽いけがをさせたとして傷害の疑いが持たれています。

これまでの調べによりますと、男の子は友だち3人と遊んでいた際に、弁当を食べたあとの容器をポイ捨てしたとして谷口容疑者を注意したところ、追いかけてきて捕まえられた上、投げ飛ばされたり馬乗りになって顔を殴られたりしたと話しているということです。谷口容疑者は公園の近くにいた数人の成人男性に取り押さえられ、友だちからの110番通報を受けてまもなく現場に駆けつけた警察官にその場で逮捕されました。

警察によりますと、谷口容疑者は調べに対し、「そんなことはしていない」と述べて容疑を否認しているということです。

色々と想像の余地のある事件だろうと思うのですが、何にしろ何をやっているのかと言うしかないニュースですね。
最後に取り上げるのは先日話題になっていたこちらの人物なのですが、まずは記事から引用してみましょう。

こんな言い訳あり!?「英国では無施錠の自転車は乗ってもいい」 兵庫県警、英国人の男逮捕(2017年1月11日産経新聞)

 放置してあった自転車を無断で使用したとして、兵庫県警垂水署は10日、占有離脱物横領容疑で、英国籍の職業不詳、ジョン・ロイド・マークハム容疑者(37)=同県明石市大久保町福田=を逮捕した。「英国では鍵のかかっていない自転車には乗ってもいいことになっている」と容疑を否認している。

 逮捕容疑は平成26年11月10~16日、無施錠で止めてあった自転車を大阪市中央区瓦屋町から神戸市垂水区平磯まで使用したとしている。

 同16日早朝、垂水区内を無灯火の自転車で走行していたマークハム容疑者を巡回中の署員が発見。大阪市内で盗難届が出ていた自転車だったため職務質問したところ、「鍵がかかっていなかったので大阪から乗ってきた」と供述したという。

 同署は任意捜査を進めていたが、マークハム容疑者が応じないため逮捕した。

言い訳にしても何だその言い訳はと思ってしまうのですが、無論ブリだからと言ってそんな無法が許されているなどと言うことはありません。
しかし大阪から兵庫まで乗って来たとは明石までそのまま帰るつもりだったのでしょうか、何とも無駄に元気が良いと言うしかないですね。

今日のぐり:「お食事処 さかゑや」

境港と言えば近年ではCMで有名になった橋が人気スポットなのだそうですが、その近所にあるのがこちらのお店です。
境港界隈で手軽にカニを食べられる人気店なのだそうですが、見た目は良くある普通の食堂と言う感じで大きな看板が動いていたりはしませんね。

メニューを見ますと各種かに料理が並んでいるのは当然として、それぞれ使うかにを紅ずわいと松葉のいずれかを選択する仕組みになっています。
この日は紅ずわいは売り切れだと言うことでしたので特に迷う必要もないのですが、しかし紅ずわいの倍ほどの値段で松葉と言うのはお得感がありますね。
海鮮かに丼は松葉の半身の焼き蟹にイカ、マグロと豪勢なトッピングで、これが全部地元産の食材と言うのが境港の恐ろしいところです。
かにの身にも十分甘みがあって味はいいんですが、トッピングも多いことに加えて飯もさらに多すぎて、丼物としてはちょっとバランスが悪いですかね。
焼き蟹は小ぶりですが松葉丸々一匹で割安感がありますが、焼きがにの風味は好きなんですがジューシーな食感は失われますから、茹でや蒸しとは好き好きでしょうか。

関西などで有名なかに料理屋などと比べると地味なんですが、お手軽にかにをと言うと確かに悪くない選択肢だと感じました。
しかし松葉がになど市場価格から考えると料理の手間賃も出ないくらいな価格なのですが、やはりこういうところでは安く仕入れるルートもあるのでしょうね。
接遇面はまあ普通と言いますか、見た目通り田舎の食堂と言う感じなのですが、価格帯を考えるともう少し気が利いていて欲しい気はします。

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2017年1月14日 (土)

サッカー試合中の負傷に賠償金判決

先日こんな記事が出ていたことが話題になっています。

サッカーで接触の相手が重傷、賠償命令に賛否(2017年1月13日読売新聞)

 社会人サッカーの試合で30歳代の男性選手の足を骨折させたとして、東京地裁(池田幸司裁判官)が昨年12月、相手選手に約247万円の賠償を命じた判決が波紋を呼んでいる。
 男性は、足に着けていた防具が割れ、左すねが折れ曲がる重傷だったが、選手同士が接触するスポーツにけがはつきものともいえる。「危険なプレーなら仕方ない」「選手が萎縮してしまう」。判決に対する現場の賛否は割れている

 「今も痛みがあり、小学生から続けてきたサッカーができなくなった。あのプレーが認められれば、子供に勧められる競技でなくなってしまう。危険なプレーを減らしたい思いだった」。今月7日、東京都内で取材に応じた男性は、訴訟に踏み切った理由をそう語った。
 判決によると、男性は2012年6月、千葉市で行われた東京都社会人4部リーグの試合に出場。センターライン付近でボールを右ももで受け、左足で蹴ろうとしたところ、走り込んできた相手の左足が男性の左足すね付近にぶつかった。
 審判はファウルをとらなかったが、男性が倒れ込み、試合は一時中断。男性は左すねの手術などで計約1か月間入院し、15年5月、「スパイクの裏側で故意に蹴られた」などとして、相手選手らに計約689万円の支払いを求めて提訴した。
 訴訟で相手選手側は「男性の足元から離れたボールに向けて左足を伸ばした。けがは予見できなかった」などと主張した。しかし、判決は「勢いを維持しながら左足の裏側を突き出しており、男性の負傷を十分予見できた」と指摘。「故意」は否定したが、「退場処分が科され得る行為だった」として過失責任を認定した。
 相手選手側は既に控訴。相手選手と代理人弁護士はいずれも「裁判中なので答えられない」としている。

 今回の判決は、現場や専門家の間でも注目されており、賛否両論が出ている。「選手生命を絶つほどのプレーなら仕方がない」(サッカー少年団の20歳代男性コーチ)、「サッカーは接触が当たり前。賠償を恐れれば、レベルが下がりかねない」(社会人チーム代表の40歳代男性)。
 判例などでは、賠償責任が生じるか否かは、〈1〉プレーがルールや常識の範囲内か〈2〉重大なけがの発生を予見し、回避できたか〈3〉競技者の「危険の受け入れ度合い」を上回ったか――などがポイントとなる。
 第一東京弁護士会のスポーツ法研究部会の部会長を務める合田雄治郎弁護士は「最近はスポーツを楽しむ権利が重視されてきたことを背景に、ルールの範囲内でも、注意義務違反があれば賠償責任を認める傾向にある。今回は、こうした流れに沿った判断だろう」と指摘。これに対し、スポーツを巡る訴訟に詳しい片岡理恵子弁護士は「賠償責任の認定は特に危険な行為に限定されるべきで、今回がそこまでの行為だったのか疑問だ。判決は負傷の程度を意識し過ぎたのではないか」と話している。

サッカーと言えば大きな怪我がつきものとは言え、時に相手にダメージを与えることそのものを目的にしているのではないかとしか思えない危険なプレイが見られるのも事実で、日本でもシドニーオリンピック予選での小野伸二選手が靱帯断裂の重症を負う原因となったタックルが未だに話題になったりもしますよね。
当の小野選手自身も後に「僕の中では、僕のサッカーを一番変えた一瞬」「今でも、『あれがなかったらなあ、どうだったんだろうなあ』と思うことは思います」と語っている通り、まさに人間一人の運命を変えた瞬間であったのかも知れませんが、このタックルにしても状況的に疑いが濃厚であったと言われることはあっても明確に故意であったと認定されたわけではありません。
今回の裁判にまでなったプレイも故意ではなかった裁判所が認めたと言うことですが、審判もファウルを取らなかったと言うことで実際に偶然による事故に過ぎなかったのか、それとも審判の目を欺くほどの頭脳的な悪質プレイだったのかは何とも言いがたいとしても、これが仮に故意による危険プレイであったと認定されていたならばここまで議論が盛り上がらなかったかも知れませんね。

許容される危険行為とはどこまでが含まれるものなのかと言う議論は競技のあり方そのものとも直結するものですが、サッカーなどはそれでも本来相手に物理的危害を加えてはならない競技ですからまだしもで、これがもともと相手を打ちのめすことを目的としている格闘技などになるとより話は複雑なものになりそうです。
結果が重大であったから問題なのか、危険と目される行為を行うこと自体が問題なのか、あるいは故意が疑われる行為であることが問題なのか、競技の性質によっても微妙に主眼点は変わってくるのだと思いますが、実際に規制として導入された実例に挙げられるプロ野球における危険球なども、導入当初は賛否両論あったものの最近はあまり議論になっていないようにも見えます。
その意味でこうした事例への対策によって競技そのもののあり方が変わったとしても、慣れてくれば案外普通に受け入れられるものなのかなとも思うのですが、しかしアマチュアサッカーでもこれだけの損害賠償が認められるとなれば、高給を取る有名プロサッカー選手であれば世間も反応せざるを得ないほどの巨額賠償金が命じられることになるのでしょうか。

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2017年1月12日 (木)

身近に存在する悪魔の誘惑、公式に否定される

先日以来話題になっているのがこちらのニュースですが、まずは記事から紹介してみましょう。

まじでやめよう耳掃除。米医学会が声を枯らして警告(2017年1月5日ギズモード・ジャパン)

「肘より小さいものを耳に入れるな」と英語の諺にもあるように、欧米で耳掃除は「やってはいけない禁断の快楽」です。やるときは「ママに怒られる~」とヒヤヒヤしながら喜んでいたりします。
それでもついついやってしまうのが耳掃除なわけですけれど、そんな罪人のためにアメリカ耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が耳ケアの新ガイドラインを発表し、ゴルァア! 何度言ったらわかる! 耳掃除やり過ぎると「耳垢栓塞」になるってばよ!と再度注意を呼びかけました。

なんでも耳垢(earwax、cerumen)には耳垢なりに、耳の中を適度に湿らせ、チリやホコリが中に入るのをブロックし雑菌の繁殖を防ぐ大事な役目があるので、そんなにゴミ扱いしてとらんでもええわ!と言うことらしいですよ? しかも新しい皮膚細胞が生成されると古いほうから順繰りに出ていく自浄作用もあるのだと、新論文にはあります。余計なことして自浄のサイクルを断つと耳垢がたまって、詰まったり耳が遠くなる症状が出るらしく、そうした症状に悩まされている人は子どもの約10%、成人の約5%にのぼり、高齢者や発達障害を抱える人の間で高くなることがわかりました。
この耳垢栓塞の最新データとあわせて新しいガイドラインの発表に踏み切ったというわけですね。

発表の要点は次のとおりです。

・耳掃除のやり過ぎには注意。
綿棒のような細いものを耳に入れないこと。耳垢を奥まで押し込んで、栓塞悪化や炎症を招いてしまうので。
・痛み、難聴、耳が詰まる症状がある場合は、耳垢が原因とは限らないため、医師に診てもらうこと。
・大体の人は耳掃除は不要。必要な体質の人は正しい手入れに個人差があるため、医師に相談すること。
・ろうそくで耳掃除(イヤーキャンドル)は禁止。耳垢除去の効果はないうえ、外耳道と鼓膜を傷めてしまうため。

そういえば大昔に流行ったオトサンも、耳垢のように見えて全部ろうだったりしましたわねぇ…。
欧米でも耳かきは中世までありましたが、今は衛生上の理由で綿棒が主流です。元祖綿棒のベストセラー商品「Q-Tips」でさえも、箱には「耳かき用ではない」との医師の注意書きが書かれています。海外で赤ちゃんの耳掃除をしてカンカンに怒られても、それはいじめとかじゃなく本気で心配しているだけのことなので、悪意にとらないように、ね。

まあしかし耳かきの欲望に耐えることはなかなかハードルが高いと言う声も多いようで、道具や方法にこだわりを持つ人も多いようですけれども、しかし欧米ではそこまで禁忌扱いにされているとは知りませんでしたが、やはり経験的な背景があるのでしょうかね。
この耳垢なるもの、長年放置しておくとどうなるかと言うことが時々ネタのように話題になったりもするものですが、多くの人々はさしたる理屈づけもなくただ気持ちが良いからと続けてきたことなのではないかと思いますが、国民生活センターによると2010年度以降の約5年間で178件のけがの報告があったと言い、それなりにリスクのある行為だと言えましょう。
特に昔ながらの先が曲がってへら状になった道具、いわゆる耳かきなるものに関してはその有害性が指摘されているもので、昨今ではあれは素人が使うべきではないものとされているそうですが、それでは一体何をどうしたらいいのかで、これに代わる一般向けの掃除道具として綿棒と言うものが台頭しています。
ただ記事にもあるように海外の綿棒メーカーのサイトにもごく一部の体質的な例外はあるものの「the rest of us are better off keeping cotton swabs—or anything else—out of our ears.」と明示されており、綿棒とはそもそも耳掃除のための道具ではないばかりか、いわゆる耳掃除自体必要がないと言うスタンスであるようです。

耳の構造的に耳垢とは内から外へと耳道を自然に出てくるものなのだそうで取る必要がない、せいぜい外側を綺麗にする程度で穴の中に突っ込んではいけないと言うのですが、では耳の奥がかゆくなったりした場合にどうしたらいいのかと言えば、素人が触って傷をつけるよりは耳鼻科医に任せておけと言うのが公式な見解であるようです。
ただ現実的に多忙な耳鼻科医の先生方がお安い耳掃除代で快く処置をしてくれるものなのか疑問ですし、仮にしてくれるにしろ多忙な外来の合間を縫ってではひどく待たされるのではないかと思うのですが、そうまでして耳鼻科にかかってもほとんどの人はそもそも耳垢などたまっていないと言われるのだそうです。
昨今では液体タイプの耳洗浄とも言われるものも一部で使われているそうですが、これもほとんどの場合何らの安全性の確認もされておらずおすすめしかねるのだそうで、結局耳がむずむずしても何とか我慢しなさいではますます妙な民間療法も蔓延しそうですから、家庭で出来て安全に満足感も得られる対処法があればいいのでしょうけれどもね。

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2017年1月10日 (火)

年々癌死亡者は増加している、と言うわけではなく

薬漬けの治療法に疑問を感じ、「薬を使わない薬剤師」を目指す過程で薬剤師業は辞めてしまったと言う宇多川久美子氏が、先日こんなおもしろい記事を書いていました。

がん医療が飛躍的に進歩でも、年々がん死亡者増加という不都合な真実…がんの定説が間違っている疑い(2017年1月7日ビジネスジャーナル)

 現在、日本人の死因の1位はよく知られているとおり「がん」で、死亡者数のおよそ3割を占めています(2015年、厚生労働省人口動態調査)。
 日本で、がんが初めて死因の1位になったのは1981年のこと。それ以来、がんの死亡者数は年々増え続け、現在にいたるまで死因1位の座を不動のものとしています。

 この数字が物語るとおり、がんは多くの人の命を奪う恐ろしい病気です。がんと聞けば、誰もが深刻にならざるを得ないほど、その恐ろしさが周知されています。
 それだけに、がん治療の研究は絶え間なく続けられており、その成果として新しい技術や新しい薬が次々に開発されています。
(略)
 普通に考えるなら、がん治療の進展に伴い、医療環境が整った日本におけるがんの死亡者数は年を追うごとに圧倒的に減っていくはずです。
 ところが実際には、この日本において、がんで亡くなる人の数は年々増えつづけています。がん治療の研究は継続的に行われているというのに、なぜ死亡者数は減少しないのでしょうか。
(略)
 現代の西洋医学では、がんは無限に増殖するとされています。これは近代医学の祖といわれるドイツ人医師のルードルフ・ルートヴィヒ・カール・ウィルヒョウ(1821~1902)の「がん細胞増殖説」に基づくものです。ウィルヒョウは、「がん細胞は、ひとたび発生すると無限に増殖を続ける」と主張しました。
 しかし、その説に沿うと、納得できない面があります。がんは、1回分裂すると2個になり、2回分裂すると4個……、40回で 1兆個に達します。この計算でいくと、46回目の分裂で64兆個となり人間の細胞の数とされる60兆個を超してしまいます。
 ウィルヒョウの理論では、「正常な細胞の多くは、分裂を数十回くり返すと、それ以上の分裂能力を失うか、細胞がアポトーシスするように設計されている。しかし、DNAに異常のあるがん細胞は、アポトーシスすることなく分裂を続ける。そして分裂・増殖を繰り返し、ついには宿主(患者)を死に至らしめる」とされています。

 しかし、これは150年も前の時代の理論です。私たちの体内には、毎日5000個ともいわれるがん細胞の元が発生しています。ウィルヒョウの説が正しければ、人類はとっくに滅亡しているはずです。毎日がん細胞ができているのに人類が100万年以上も生き延びているのは、NK細胞をはじめとする身体の免疫システムが、がん細胞の増殖を抑えてくれているからです。
 ウィルヒョウの時代には、免疫細胞の存在すら見つけられていませんでした。そのため「がん細胞・無限増殖論」に世間は納得したかもしれません。しかし、免疫細胞の存在が明らかになった現代でも、なぜかまだウィルヒョウの理論が定説となっているのです。
 日本人のがん死亡者数が減らない原因のひとつは、いまだに「がん細胞・無限増殖論」を信じるあまりに、自分自身が持っている免疫の力を忘れてしまっているからではないでしょうか。

さすがに全部を紹介するのはなかなか厳しいものがありますが、この人間の精神構造を理解する上で非常に興味深いテーマを投げかけてくれる宇田川氏の独創的な理論については各方面で解説されているようですので、興味と精神的耐性に自信のある方はご参照いただければと思います。
宇田川氏にとっては残念なことに「がん細胞・無限増殖論」を信じるどころかそんなものの存在すら知らないだろうイヌやネコの世界においても癌による死亡が年々増加していると言う事実があって、この一点をもってしても同氏の理論は破綻していると思いますが、このことから誰しも思いつくことは人口高齢化が癌を増やしているのではないかと言う疑問ですよね。
実際に宇田川氏を始めとする「何故癌は未だに増え続けるのか」論者(仮名)にとっては残念なことに、人口高齢化の影響を除いて比較するとすでに1990年代から癌による死亡率は低下し続けている(と言うより、ほとんどの疾患の死亡率は低下してきている)と言う事実があり、コスパと言う点では未だ議論の余地があるとは言え医学的進歩はその成果を挙げつつあると言っていいようです。

ただそのコスパと言う観点からすると癌治療が必ずしも褒められたものではないと言うことは実は年々顕著になっていて、一つには昨今話題になることが増えているように超高額な抗癌剤が続々登場していると言うこともあげられますが、一方で治療法の進歩により癌になっても長く生きられるようになったために治療費が高くなっていると言う面もあります。
多くの癌は手術によって治せる場合はまず手術を考え、癌が取りきれなかった場合あるいは手術が出来なかった場合には抗癌剤や放射線治療などを行うと言う方針になると思いますが、この場合手術一回で完全に治る場合がもっとも安上がりになる一方で、何年も高額な抗癌剤治療を続けていればトータルでの費用は大変なものになるでしょう。
無論皆保険制度によって患者負担はそこまでのことはありませんが、医療費抑制論の行き着くところこうした高額な医療にどこまで保険を認めるべきかと言う議論は定期的に出てくる話で、仮に今後治療法の進歩によって癌患者がさらに長く生きられるようになってきた場合、毎月何百万もする治療を受ける患者が社会の中で次第に増えて行く可能性もあるわけです。
諸外国ではコスパなど様々な指標を元に高額な医療に対する保険給付を制限する動きが広まってきていて、当然ながらこの種の抗癌剤治療などは直接的にその影響を受けることになりますが、現在日本で行われようとしている緊急避難的な薬価切り下げで抜本的な解決が得られるとは到底思えない話で、我々はいずれ嫌でも「癌治療費無限増殖論」と向き合わなければならなくなると言うことでしょうね。

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2017年1月 9日 (月)

今日のぐり:「そば商店 大隈(おおくま)」

食あたりと言うものはいつ誰にでも起こり得るものですが、こちらあまりにも起こって欲しくない食あたりが発生してしまったと報じられていました。

金正恩氏から贈られた鮮魚を食べた国境警備隊兵士が集団下痢(2016年12月27日レコードチャイナ)

2016年12月26日、マレーシア華字紙、光華日報は、北朝鮮の国境警備隊の兵士らが、最高指導者の金正恩(キム・ジョンウン)氏から贈られた鮮魚を食べた後、集団下痢に見舞われたと伝えた。

海外メディアの報道によると、国境警備隊の兵士らは、金正恩氏から贈られたスープの中に砂が入っているのを見つけたほか、ハタハタから変な臭いを感じたという。

金正恩氏は軍に対し、兵士らが中国の兵士をうらやまないように、より良い食事を与えるよう命じている。だが、新しい食糧を摂取した兵士らに下痢が広がり、騒動を起こしている。

しかしこうした場合にクレームを入れるわけにも行かないと思うのですが、独裁国家の末端公務員も何かと大変な事でしょうね。
今日は思わぬ不幸に見舞われた北朝鮮兵士の快癒を願って、世界中から悲劇的な結末を迎えた事故の数々をテーマに記事を紹介してみましょう。

「激辛の唐辛子」を食べて食道穿孔を起こした男性 唐辛子の大食い大会に出て23日間入院するはめに(2016年11月1日ヘルスディニュース)

 激辛唐辛子の大食い大会に参加したサンフランシスコ在住の男性が、食道穿孔を生じたとの報告が、「The Journal of Emergency Medicine」オンライン版に9月29日掲載された。

 米カリフォルニア大学サンフランシスコ校救急医学部のAnn Arens氏らの報告によると、この47歳の男性は、世界で最も辛い唐辛子の一種で、ハバネロの2倍以上の辛さをもつことで知られる「ブート・ジョロキア」を食べた後、激しい吐き気と嘔吐、さらには重度の腹痛と胸部痛が生じたため救急科を受診した。
 CTおよび胸部X線検査の結果、食道の周囲に空気が認められ、特発性の食道穿孔が示唆された。挿管を行い、直ちに手術をしたところ、食道に2.5cmの裂傷が認められ、その周辺には液体や食物残渣がみつかった。最終的に、患者は13日間にわたり栄養チューブを必要とし、退院には23日間を要した。

 Arens氏らは、「我々が知る限り、これはブート・ジョロキア摂取に関連する初めての症例報告である。ただし、特発性食道破裂は稀ではあるものの、極めて危険で死亡率が高い。この症例は、辛いものを多量に食べた後の不快感から始まり、生命にかかわる外科的救急疾患が存在することを思い起こさせるという点で重要である」と述べている。

どれだけの辛さなんだよと思わず突っ込んでしまいますが、くれぐれもこうした危険なものに興味本位で手を出さないことですね。
同じく食べ物に絡んだ重大トラブルですが、こちら提供者の側にとって大いなる悲劇となったと言うニュースです。

「金属ブラシ入りフレンチ」で1億4000万円の賠償命令(2016年11月01日AFP)

【11月1日 AFP】フランス人の著名オーナーシェフ、ダニエル・ブールー(Daniel Boulud)氏が米ニューヨーク(New York)市内に構える店で料理に混入していた金属片をのみ込み、緊急手術を余儀なくされたとして、客が損害賠償を求めて起こした訴訟で、市の裁判所の陪審団はこのほど、店側に賠償金など計130万ドル(約1億4000万円)余りの支払いを科す評決を下した。

 巨額賠償を命じられたのは、ブールー氏が市内で経営しているレストランの一つでマンハッタン(Manhattan)にある「dbビストロモデルネ(db Bistro Moderne)」。異物混入は2015年2月、原告のバリー・ブレット(Barry Brett)さんが妻と連れ立って店を訪れたときに起きた。
 AFPが確認した裁判所の文書によれば、ブレットさんは食事を始めて間もなく、喉に異物が詰まり、途中で退店するほかなくなった。料理はコック・オ・バン(鶏肉の赤ワイン煮込み)だったという。
 ブレットさんの外科手術を行った担当医によれば、喉に詰まっていたのは安物のグリル用金属ブラシの毛で2.5センチほどの長さがあったという。ブレットさんの弁護団は、致死性の感染症を招く恐れがあったと主張していた。
 ニューヨーク市の裁判所の陪審団は先週、店側の不注意だったとして、ブレットさんへの慰謝料30万ドル(約3000万ドル)、懲罰的損害賠償100万ドル(約1億円)、さらにブレットさんの妻への賠償金1万1000ドル(約120万円)の支払いをdbビストロモデルネに命じた。
 店側の関係者は米紙ニューヨーク・ポスト(New York Post)に対し、控訴を検討していると説明している。

 ブールー氏は1980年代以降、ニューヨークを拠点に活躍。米国では首都ワシントン(Washington D.C.)やボストン(Boston)、ラスベガス(Las Vegas)、マイアミ(Miami)、パームビーチ(Palm Beach)、米国外では英ロンドン(London)、シンガポール、カナダのモントリオール(Montreal)、トロント(Toronto)にも出店している。dbビストロモデルネは2001年にオープンした。(c

この懲罰的賠償と言うのがいかにもアメリカですが、しかし何故こんなものが混入したのかきちんと事後の対策はして欲しいものですね。
同じくアメリカから何とも悲劇的なニュースが舞い込んでいますが、想像するだけでも身の毛のよだつと言うことになるのでしょうか。

ベンチプレスで143kgのバーベルが首に落下、大学生が死亡(2017年1月3日ブレーキングニュース)

アイオワ州デモイン市にある「Elite Edge Transformation Center」という有名なスポーツクラブで12月26日、ウェイトトレーニングを行っていた男性が体にバーベルを落下させ死亡するという事故が起きた。地元メディアの『whotv.com』が伝えている。

首の骨折および内臓のひどい損傷により搬送先の病院で死亡したのは、アイオワ州立大学の4年生であったカイル・トムソンさん(22)。高校時代はフットボール部のキャプテンであり、高校卒業前には野球選手としてもMVPに輝くなどマルチタレントなアスリートでもあった彼にとって同クラブのベンチプレスは使い慣れていたもので、今春に大学を卒業したら警察犬のハンドラーとして活躍することを目標に常に体を鍛えていた。しかしその時は142.8kgのバーベルのグリップを握る手がたまたま滑ってしまったようだ。

イースト・ハイスクール時代に重量挙げを指導してくれたトムソンさんの恩師、グレッグ・ショーン氏は取材に「あまりにもショックです。彼とは何回も一緒にウェイトトレーニングを行ってきました。彼は体格も心も大きな素晴らしい子。最近は体をずいぶん引き締めていたようです」と言って肩を落とした。143kgもの重量を挙げるだけにスポッター(補助者)の役割は大きく、「それが付いていたと言うなら、なぜこんなことになってしまったのか」と腹立たしくて仕方がない様子だ。

また同クラブのオーナーであるジョー・ブランマー氏は「ご遺族の気持ちを思うと本当にいたたまれない事故です」と哀悼の意を表した。フットボールや野球のチームメイトをはじめ、トムソンさん同様ウェイトトレーニングを日課としていたほかのメンバーも強いショックを受けており、心理カウンセラーが相談に乗るなどしているもようだ。

それはショックも受けるでしょうが、しかしこれだけの重量を扱うというリスクはやはり知っておかなければならないことですよね。
こちら今や世界的に大きな話題のテロリストに関わる事故なのですが、これは良かったとも悪かったとも言いがたい話です。

ナイジェリアで群衆が「自爆ベルト」が作動しなかった女性テロリストをリンチ(2016年12月27日スプートニク)

ナイジェリアで、女性テロリストが自爆テロを起そうとしたが「自爆ベルト」が作動せず、群衆がこの女性テロリストにリンチを加えた。デイリー・メール紙が報じた。

ナイジェリア北東部の中心都市マイドゥグリで月曜、女性2人が家畜市場で自爆テロを計画した。うち1人は爆発装置を作動させることができたが、もう1人の爆発装置は作動しなかった。これを見た群衆が女性テロリストを打ちのめし、テロリストは死亡した。 なおテロ攻撃の犠牲者については伝えられていない。

自爆テロについて今のところ犯行声明は出ていないが、治安機関はイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」の犯行ではないかとの見方を示している。

まあしかしトータルで見た場合の死傷者数は減ったと言えるのでしょうし、これは群衆にとっても十分正当防衛が成り立つ話なのでしょうかね。
同じくアフリカから宗教に絡んだ話題ですが、一体何がどうなっているのかと目を疑うようなニュースです。

空から魔女が落ちてきた!(2016年12月ムー)

2016年8月のある日、午前3時30分ごろのことだ。アフリカ、ガーナのアシャンティ州クマシ市近くにあるブロック工場の屋根に突如、衝突音が響きわたった。驚いた作業員たちが外に出てみると、地面にドレスを着た女性が、顔から血を流して倒れていた。どうやら屋根から地上に落ちたらしい。
ところが「おい、大丈夫か?」「何があったんだ?」と、作業員たちが声をかけたところ、女性はいきなり起きあがり逃げ出したのだ。作業員らが後を追うと、女性はドレスがずり落ち上半身裸という姿のまま逃げまどった。だが、結局逃げ切れず、女性は捕らえられてしまったのである。そのころには、この騒ぎを聞きつけた住民たちで、現場は騒然となっていた。だが、人々のだれひとりとして、この女性を知らなかった。

正体を問われた彼女は「自分は魔女だ」と告げ、人々を驚かせた。なんでも、この現場から10キロ以上離れた土地から来て、約230キロ離れた町へ向かう途中だったという。墜落したのは上空を飛行中に突然、電気ショックとおぼしきものを受けたためらしい。
「魔女が捕まった」というこのニュースに、地元住民は騒然となった。宗教にもよるが、当地では魔女、すなわち呪われた悪魔の存在を信じる人々がいまだに少なくない。そして、一度「魔女」の烙印を押されると、その人間は一生、差別や虐待など迫害の対象となって生きていかなければならないのだ。
この自称魔女は住民らからそんな仕打ちを受けるのを恐れ、上半身裸のまま逃げまどったのである。なお、この女性の“その後”は定かではない。

魔女云々はともかくどこから落下してきたのか謎と言うものですが、しかし現実の魔女とはこのように生々しいものであったのですね。
最後に取り上げるのもやはり宗教に絡んだ話題ですが、あまりに悲劇的過ぎて世の男性諸氏は涙無しでは見られないのではないかと言うニュースです。

無認可医院で割礼に失敗 9歳少年がペニスを全切断(2017年01月04日ブレーキングニュース)

宗教の儀式としてはもちろん、各種性感染症のリスクを抑えられることもあり、大人の男性への通過儀礼としての割礼は東南アジアでも広く実施されている。しかし昨年12月15日、マレーシア・クアラルンプール市の「ジャラン・イポー・クリニック」で行われた9歳になる男児への割礼で、医師がペニスの先をハサミで切り落としてしまい、その場で接合を試みたものの失敗。少年は「クアラ・ルンプール総合病院」へ搬送されすぐに接合手術が行われたが、ペニスの組織が黒く壊死し始めたため27日、やむなくペニス全体を切断するという事態となった。

割礼を担当した外科医はパキスタンで医師免許を取り、その分野での経験は21年と豊富であった。しかし施術を行うクリニックはマレーシアの保健省に登録されておらず、15年にわたり無認可で営業していたことが発覚。激怒の父親はその被害を警察に訴え、すでに弁護士も雇って裁判の準備にとりかかっている。

さらに12月20日には、同じくクアラルンプールにある別のクリニックで、10歳の少年へのレーザーメスによる割礼の施術が失敗。ペニスの先が切断されてしまった。少年の両親は事実を告げられると切除部分を持って少年とともに「マレーシア国民大学医学部付属病院」へ急行。しかしそこでも前述の9歳の少年と同じ「クアラ・ルンプール総合病院」での治療を勧められ、すぐに接合手術が行われた。幸いにもこちらの手術は成功したもようだ。

一体どのような術式でこうなったのかは定かではありませんが、しかしあまりにもイタイ結果に終わってしまった悲劇と言うしかありませんね。
わずか9歳にして人生の何たるかを知ることになった少年の今後が心配なのですが、彼の今後に幸多かれと願うしかありません。

今日のぐり:「そば商店 大隈(おおくま)」

知る人ぞ知る隠れた店を探し出すのは楽しみではありますが、福山市北部に位置するこちらのお店も隠れ度は相当なものがありますね。
見た目からして町工場のようでとても飲食店には見えないのですが、駅のような看板や入り口と出口が別と言うのも謎で、蕎麦屋ですがうどんも出すようです。

ひとまずざるそばを注文してみましたが、外観から製麺所スタイルかと思わせて中はセルフっぽく、オーダーは一般店のようでもありとなかなか判りにくいですね。
蕎麦は店内で打っているものですが、細打ちのなかなか見目麗しい蕎麦で、水切りがかなり甘いのが減点ですがコシもしっかりしたいい蕎麦ですよね。
ちょっと酸味のある汁はもう少し濃いめが好みですが蕎麦との相性は悪くないですし、この質をこの量でこの価格というのは昨今あまりないものでしょう。
ごぼう天も頼んで見たのですが、これが薄切りをクリスピーに揚げたなかなかうまいもので、お隣の井原市芳井町産と言いますから特産の明治ごんぼうなのでしょうか。
全体的になかなかうまい蕎麦でごぼう天とあわせてお勧め出来るのですが、ともかく前を通りかかって存在に気がつくと言うのが非常に難しそうなお店ですよね。
しかし店舗形態的に繁忙期はセルフ方式になるのかも知れませんが、近ごろはなまじこうしたセルフのお店も多いだけに初心者はどうしても戸惑ってしまいそうです。

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2017年1月 7日 (土)

既存メディアとネットニュース、どちらも本当であり嘘でもある

日本でもありそうな話ですけれども、先日アメリカでこんな事件が報じられていました。

偽ニュース、ネットで拡散=ピザ店に脅迫や銃撃-大統領選にも影響か・米(2016年12月24日AFP)

【12月24日 時事通信社】米大統領選では、虚偽の情報を記事のように仕立てた「フェイク(偽)ニュース」がインターネット上に広がった。事実と異なる内容を平然と語るトランプ次期米大統領に、そうした偽ニュースが追い風を送ったとの見方もある。今月初めには、デマに基づく銃撃事件が起き、米社会に衝撃が広がった。

 ◇デマ信じ「捜査」

 事件が起きたのは首都ワシントン郊外のピザ店「コメット・ピンポン」。4日午後、半自動小銃と拳銃で武装した男が押し入って発砲した。死傷者は出ず、男はすぐに逮捕された。首都警察によると、男はネット上のデマ「ピザゲート疑惑」を信じ、「私的捜査のために来た」と供述した。
 ピザゲートは、11月8日の大統領選直前から広がったデマだ。「コメットは児童売春組織の拠点であり、民主党候補ヒラリー・クリントン氏が関わっている」という妄想に基づく投稿が、ツイッターや匿名掲示板に拡散した。
 もともとコメットは、クリントン陣営のポデスタ選対本部長らのなじみの店。選挙前に告発サイト「ウィキリークス」が続々と暴露したポデスタ氏のメールに、店名が記されていた。
 10月28日、連邦捜査局(FBI)がクリントン氏のメール問題の再捜査を発表すると、ツイッターには「クリントン陣営が関わるコメットの児童売春が捜査される」とのデマが拡散した。「小児性愛の証拠」と称した画像や資料も次々に投稿され、極右サイト「インフォウォーズ」などがクリントン氏の「犯罪」を糾弾。コメットは脅迫にさらされた。

 ◇トランプ氏側近も

 この問題では、トランプ氏の側近らが偽ニュースをあおったことも表面化している。次期政権の大統領補佐官(国家安全保障担当)に就くフリン元国防情報局長官は11月2日、ツイッターに「警察が新たなヒラリーのメールを告発した。資金洗浄、小児性愛など。読むべきだ」と投稿。フリン氏の息子は銃撃事件後、「ピザゲートは、うそと証明されるまで存在し続ける」と書き込み、批判を浴びて政権移行チームを事実上解任された。フリン氏の投稿は既に削除されている。
 米報道機関や警察はピザゲートをデマと認定したが、コメットの店員は、事件から3週間近くたっても「電話やメールでの嫌がらせが絶えない」と語る。
 ネットでは「オバマ政権が疑惑を隠すため、俳優を雇って偽の銃撃事件を起こし、世間の関心をそらした」といった新たなデマが広がり始めた。ツイッターで「ピザゲート」と日本語で検索すると、陰謀論を肯定する多数のアカウントが、新聞やテレビによる「情報操作」を批判している。

デマの類というのは古今東西人の世の中から消えた試しがありませんが、こうしたネット経由で広く情報が拡散し共有されると言うのが今日的なデマのあり方であり、またその過程でいわゆるソースロンダリング的な行為が行われた結果真偽が判りにくくなっていくと言う効果もあるようで、未だに拡散を続けているデマの類も少なくありません。
興味深いのは記事の末尾にある「陰謀論を肯定する多数のアカウントが、新聞やテレビによる「情報操作」を批判している」なる一文ですが、ネット経由で拡散したデマである以上ネット利用者がその関与の主体であることは明らかだろうし、一般論としてもネット利用率の高い人ほど既存メディアに対する信頼感も薄い傾向はあるでしょうね。
この辺りは既存メディアの方では逆にこうしたネット批判的な記事を展開するケースが多くお互い様とも言えますが、先日は朝日新聞社会部が「相手に十分取材をして、記事を書く。そんな当たり前のプロセスが存在しない」とネットメディア批判と受け取られるつぶやきを発したところ「お前が言うな」の大合唱が起きたように、既存メディアとネットとはしばしば対立的な関係にあるように見えます。

今やニュースはネット経由でと言う人が新聞と肩を並べるほどだと言い、興味深いのは若年世代のみならずいわゆる情弱とも言われてきた60代ですらネットニュース利用率が過半数に達したと言う点、そして新聞を読まない人ほどネットニュース利用率が高いと言う点が指摘されています。
他方で若い人ほど既存メディアの代表格である新聞への信頼度は低く、50代以上ではおおむね4割であるのに対して若年層ではわずか2割ほどだと言うことですが、この辺りは調査方法や対象者選定によるバイアスが非常に大きいようで、既存メディアでしばしば取り上げられるのは新聞など既存メディアは高い信頼を維持していると言う調査結果に偏っているようです。
先日はローマ法王が誤った情報を拡散することは「メディアができうる最大の加害行為」と語ったと報じられ、特に冒頭の記事のような行為は罪であると批判したとも言いますが、媒体の種類を問わず誤報や捏造は常に発生し得るものである以上、その後にどのような対処を取るのかと言う点も信頼度の判断における一つの目安になるのでしょうか。

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2017年1月 5日 (木)

同意もなければ全くあずかり知らないところからも子供は生まれる

元日に告知しました通り、本年より当ぐり研は不定期更新とさせていただいております。
不妊治療絡みでのトラブルが報じられることは決して珍しくありませんが、こちらあまり例を見ない形でのトラブルがニュースになっていました。

奈良の病院 夫に無断で受精卵移植 別居の妻出産(2017年1月4日毎日新聞)

 不妊治療を手がける婦人科クリニック(奈良市)の男性院長が2014年、凍結保存された別居中の夫婦の受精卵について、夫の承諾を得ず妻に移植していたことが分かった。妻はこの体外受精で妊娠し、長女を出産。院長側は毎日新聞の取材に無断移植を認め、「軽率だった」と話した。日本産科婦人科学会(日産婦)には移植ごとに夫婦の同意を求める倫理規定があり、院長の行為はこの内規に抵触する恐れがある。
 夫は昨年10月に妻と離婚し、長女と親子関係がないことの確認を求めて奈良家裁に提訴した。長女は戸籍上、今も夫の娘になっている。生殖補助医療の専門家によると、受精卵の無断移植が表面化するのは初めてとみられる。

 夫婦関係にあったのは奈良県内に住む外国籍の男性(45)と、日本人女性(45)。男性の代理人を務める大阪の弁護士や訴状によると、2人は04年に結婚した。約7年前にクリニックで不妊治療を始め、体外受精で複数の受精卵を凍結保存した。女性は受精卵を順に移植し、11年に長男が生まれた。
 2人は13年秋から、関係が悪化して別居。女性は14年春以降、クリニックに凍結保存された残りの受精卵を数回にわたって移植したという。妊娠後に男性に打ち明け、15年4月に長女が誕生した。クリニックは2人が治療を始めた10年に一度だけ移植への同意を確認する書面を作ったが、以降はこの手続きを省いた。
 男性側は昨年12月、奈良家裁で開かれた第1回口頭弁論で「同意がない移植による出産を民法は想定しておらず、血縁を理由に親子関係を認めるべきではない」と主張。女性側は無断で移植したことを認める一方、「親子関係を否定する法律はない」として争う姿勢を示した。
 男性は今後、院長と女性に損害賠償を求める訴えも奈良地裁に起こす。

 体外受精を巡っては、国内に同意手続きを定めた法律はない。一方、日産婦は不妊治療を行う全医療機関に対し、倫理規定で移植ごとに夫婦の同意を確認するよう求めている
 元日産婦理事長の吉村泰典・慶応大名誉教授は、「受精卵は夫婦のもので、使用には双方の同意が不可欠だ。今回のケースが事実ならば、院長の行為は内規違反でお粗末だ」と語った。
 院長の代理人弁護士は取材に応じ、「男性の同意を得ていると思って施術したが、慎重に確認すべきだった」。妻は代理人を通じ「取材に答えられない」としている。【原田啓之、三上健太郎】

近ごろ何をやるにも毎回毎回同意書を取らされて面倒臭いとお嘆きの先生方も少なくないのでしょうが、こうした話を聞けばああした行為にもそれなりに意味があるのかと言う気がしますでしょうか。
同じような行為を一連の処置として繰り返す場合、初回の同意書のみで全てを代用してしまうと言うことはしばしばありそうな話ですし、通常であれば患者側にしても毎回同じような書類にサインさせられるのは面倒臭いと言うものですが、実際には途中で何かしら条件が変わってしまうと言うことは起こり得る話です。
その場合公文書であれば記載内容が事実と異なると言うことになれば当然その有効性を問われるはずですし、診療に関わる書類なども公文書に準じて扱われるべきなのは当然ではあるのですが、しかしお粗末で済ませてしまうと実臨床の場において大変な局面が少なからずありそうにも思われますから、なかなか難しそうには感じますね。

しかし今回の一連の経緯を見る限りでは元妻の側は故意にやっているとしか取れない話ですが、一体何をどう考えてこのような行為に及んだのかで、例えば資産の分与だとか養育費の支払いなどで有利な条件を得るために体外受精を繰り返したと言うのであれば、これはなかなか想像するにも怖い光景ですよね。
親子関係とは基本的に双方の同意に基づいた結果として認定されるものとは限らないのは、世の中に認知騒動と言うものがこれだけありふれていることからも判る話ですが、一般的には妊娠出産自体には同意がなかったにせよ、そうした結果を招く行為については同意があっただろうとは言えるわけです。
もし今回のように全くどの段階においても同意がないまま生まれた子が実子認定されるとなると影響がどうなのかですが、医療機関において行われる体外受精に限らずより広範な事例で応用が利くのかどうかで、例えば資産家を狙って何らかの方法で配偶子を得て事後に無断で受精を行ったと言った場合にも実子認定される可能性もあるのか等々、気になるケースは多そうです。

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2017年1月 4日 (水)

少なくとも医療と介護は景気が悪いらしい

元日に告知しました通り、本年より当ぐり研は不定期更新とさせていただいております。
さて、景気が良いのだか悪いのだかよく判らない時代で、これだけ仕事の求人があるにも関わらずどうも好景気感がないと言うのもおかしなものですが、医療介護業界に関してはとても景気が良いとは言えない状況ではあるようです。

上場企業の倒産は「ゼロ」 倒産件数も7年連続で↓(2016年12月30日テレビ朝日)

 2016年は上場企業の倒産がゼロとなる見通しです。

 帝国データバンクによりますと、29日午後5時現在、今年は上場企業の倒産が発生しておらず、このままいけば2014年以来、2年ぶりにゼロとなる見通しです。2015年はスカイマークや第一中央汽船など3件でした。上場企業の倒産はリーマンショックの影響が広がった2008年の33件をピークに減少傾向が続いています。日銀による異次元緩和で資金調達の環境が安定しているほか、金融機関が積極的に返済条件の変更に応じていることなどが背景です。2016年は倒産件数全体でも7年連続の減少となる見込みです。


病院経営、全国上位50法人のうち19法人が最終赤字 厳しさ続く医療機関の経営(2016年12月25日医療維新)

 一般病院の運営事業を主たる業種とする法人の2016年度決算の売上高をまとめた。データは調査会社「東京商工リサーチ」(TSR)の調査による。上位は、全国上位50法人のうち、19法人が最終赤字となっており、医療機関の経営が厳しい状況が見て取れた。

 TSRの調査によると、2012年度決算では売上高上位50法人では3法人が最終赤字だった(『医療法人など売上トップ100、1位は日赤』を参照)。2016年度決算では50法人のうち19法人が最終赤字になった(※2012年度は学校法人を除外しているが、2016年度は11の学校法人がを含まれているむ)。

 法人の所在地を見ると東京都が15法人、大阪府、神奈川県が4法人、埼玉県、千葉県、福岡県が3法人、北海道、静岡県、愛知県、兵庫県が2法人だった。
(略)

ことし倒産した介護関連事業者 過去最多に(2016年12月30日NHK)

ことし倒産した介護関連の事業者は先月末までですでに全国で97件と過去最多となったことがわかり、調査に当たった民間の信用調査会社は「介護報酬の引き下げや深刻な人手不足が影響しているのではないか」と分析しています。

民間の信用調査会社「東京商工リサーチ」によりますと、ことしに入ってから倒産した介護関連の事業者は、先月末までで全国で97件でした。
年間の倒産件数としては去年の76件を上回り、すでに過去最多となったほか、負債の総額も合わせて91億円余りに上っています。倒産した事業者の規模では、従業員が9人以下が全体の86%を占めるなど、比較的、規模の小さな事業者が目立つということです。

倒産の主な原因では、経営不振が全体のおよそ6割を占め、事業者に支払われる介護報酬が去年4月に全体で引き下げられたことなどが影響していると見られています。
東京商工リサーチの関雅史情報本部課長は「介護報酬の引き下げに加え、小規模な事業者ほど人手不足が深刻で事業をやめてしまうケースもあり、倒産件数は今後も高止まりするおそれがある」と分析しています。

どのように解釈すべきなのかですが、医療介護においては全国統一の公定価格によるサービス提供を義務づけられていることから、このところ社会保障費抑制政策の一環として医療・介護に関しても聖域視せずコストを削減すべしと言う論調が強くなっており、報酬面でも少なくともひと頃のような全般状況を鑑みて上乗せをと言った空気は全くありませんよね。
これに加えてやはり有資格専門職によって成り立っている仕事であるだけに、今もってスタッフの人材不足が経営に直接的影響を与えているケースが少なくないように思いますが、特に従業員規模の小さな零細事業所ほどその影響が顕著であることは当然と言えましょう。
これについては大規模施設では交替勤務制を敷くなど勤務体系の改善のための試みが徐々に滲透してきていて、体調が悪かろうが用事があろうが簡単には休めない零細事業所よりも単純に働きやすいと言う側面もあるのかも知れませんが、ただ零細施設が消えてしまえば大規模施設に顧客が集中し、ますます多忙になると言う構図もあるわけです。

こと医療に関して言えば、厚労省は長年医療リソースの集約化と言うことを考えているようで、地方の中小病院を中心にどんどん統廃合を進め医師を始めスタッフを集約化する一方、総合診療医を抱える診療所によってホームドクター機能を維持すると言う二極化を目指しているようにも見えます。
そのことの是非はともかくとして、介護施設に関して言えば医療と比べてより生活に密着した近場の施設であることが重要であるはずですから、零細介護サービスがどんどん淘汰されていると言う現状は必ずしも望ましいものではないと思うのですが、現時点でこうした状況に対して国が危機感を持って対処しているようにも見えません。
医療にしろ介護にしろ顧客サービスを充実させるほどより高いレベルのサービス提供を求められるものですし、まして全国統一価格で提供されている以上「隣町で出来ていることが何故この町では出来ないのか」と言ったクレームは非常にありがちなものですが、実際問題として同じサービス提供が無理である以上、費用負担が同じではかえって公平性を欠くと言う意見もあってもおかしくないですよね。

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2017年1月 1日 (日)

管理人より年頭のお知らせ&今日のぐり「牡蠣屋」

あけましておめでとうございます。不肖の管理人でございます。
前身のぐり研HP開設からすでに10余年、当ぐり研ブログ開設も2008年7月21日と言いますから、かれこれ9年ほどにもなりますでしょうか。
以後お食事会系ブログを自称し地味に一日も欠かすことなく更新を続けてきましたが、総記事数にして3000余、延べ人数で数百万のお客様をお迎えしたことになります。
このようなマイナーサイトであるにも関わらず、かくも大勢の皆様より長年のお付き合いをいただきありがとうございました。

さて、このところ管理人の中の人もなかなか多忙になってきており、体重の増加が気になり…もとい、必ずしも健康的で文化的な生活を送っているとも言い切れない状態です。
以前のようには気楽にお食事会と言うわけにもいかなくなっているため、勝手ながら本年より当ぐり研も不定期更新とさせていただくこととなりました。
当面は気の向いたときにと言う形になるかと思いますが、ひとまずこうしたスタイルでやってみようかと考える次第です。
以上、勝手ながら年頭の御挨拶と共にお知らせとさせていただきます。本年も引き続きよろしくお願い申し上げます。

新年早々の前置きはそれとして、知る人ぞ知ると言えばこういうことを言うのでしょうか、世に名前を残した人物がまた一人亡くなったそうです。

窒息救命「ハイムリック法」の考案者死去、96歳(2016年12月18日AFP)

【12月18日 AFP】喉や口に詰まった食物などの異物を取り除く「ハイムリック法」(腹部突き上げ法)の考案者、ヘンリー・ハイムリック(Henry Heimlich)氏が死去した。96歳だった。米メディアが17日、報じた。
 胸部外科医だったハイムリック氏は、米オハイオ(Ohio)州シンシナティ(Cincinnati)の老人ホームで、心臓発作を起こした後に死去した。

 ハイムリック氏はレストランで喉を詰まらせた人々――中には死亡した人もいる――を見て1974年に「ハイムリック法」を考案。ハイムリック法は数多くの命を救ったと考えられている。
 ロナルド・レーガン(Ronald Reagan)元米大統領、女優のマレーネ・ディートリッヒ(Marlene Dietrich)、エリザベス・テイラー(Elizabeth Taylor)らもハイムリック法で命を救われている。

 ハイムリック法とは、喉を詰まらせている人を背後から両脇に腕を通して抱きかかえ、握り拳で腹部を突き上げることによって気道から異物を取り除く手法。
 ハイムリック氏は今年5月、自ら開発したこの手法を使い、食事中に窒息した同じ老人ホームの入居者女性(87)の命を救っていた。

しかし96歳と言えば普通でも大往生ですが、生涯現役と言っていい人生だったのでしょう、頭が下がるばかりですね。
今日はハイムリック氏の長年の功績を称えると共にその逝去を悼んで、世界中からそれは残念と言うしかないと言うニュースを紹介してみましょう。

中国人経営の喫茶店でハムエッグを注文⇒出てきた物に目を疑う…(2016年11月30日MAG2ニュース)

バンドQOOLAND(クーランド)のボーカル・平井拓郎さんが、中国人がやっている喫茶店で「ハムエッグある?」と聞いてみたという。
すると、「ツクッタコトナイケドヤッテミル!」と返ってきた。
数分後に出てきたものは・・・。

平井 拓郎 QOOLAND @Takuro_QLD
新宿に中国人のやっている喫茶店がある。目の前のじいさんが「ハムエッグある?」と聞く。「ツクッタコトナイケドヤッテミル!」と返ってくる。異国の地で「やったことないけどやる」が言えるってかっこいいなぁと思っていた。数分後にどう見てもミートソースのパスタが出てきて度肝を抜かれている。

なんと、どう見てもミートソースのパスタが出てきたという。
ハムエッグはどこ行った・・・。

どこにも行かなかったと言うかそもそもこの世に生まれてきてもいなかったのかも知れませんが、しかし色々な意味で残念としか言いようが無い話でしたね。
誰しも一度は考えたことがある話なのでしょうが、実際にやってしまうとこうなるというニュースです。

ヘリウム風船110個を付けた椅子で飛行した男に罰金刑(2016年12月23日AFP)

【12月23日 AFP】ヘリウムガスで膨らませた110個の風船を結び付けたローンチェア(庭用の椅子)に乗ってカナダ西部カルガリー(Calgary)上空を飛行して逮捕、起訴された男に22日、罰金5000カナダドル(約44万円)の支払いが命じられた。カナダ公共放送CBCが報じた。

 ダニエル・ボリア(Daniel Boria)被告は2015年7月5日、酸素ボンベとラジオ、パラシュートを装備してゴルフコースからヘリウム風船で飛び立たった。自らが営むクリーニング店の宣伝が目的だったという。
 ボリア被告の飛行中、カルガリー国際空港(Calgary International Airport)からは旅客機24機が離着陸し、そのうち2機はボリア被告の下を通過したという。航空管制官は最後までボリア被告の正確な位置をレーダーで特定することできなかった。
 ボリア被告は強風にあおられて予定していた飛行経路から外れたためパラシュートで降下し、地上に降り立ったところを追ってきた警察に逮捕された。

 ボリア被告は航空機で危険な飛行をした罪を認め、罰金に加え、慈善事業に2万カナダドル(約170万円)を寄付することも命じられたという。AFPはアルバータ(Alberta)州の地方裁判所に取材したが、対応した係員は判決内容を確認できなかった。
 多数のヘリウム風船による飛行は、1982年に米カリフォルニア(California)州で行われたのをきっかけに世界各地に広がり、極限状況で行われる「エクストリームスポーツ」の一つにもなっている。

確かに風任せで飛行するものが勝手に飛び回っては迷惑極まりないと言うものですが、しかしお店の宣伝目的にしては案外高くついてしまいましたね。
風船というものにはこういうリスクもあると言うことなのですが、何をどう考えたにせよ残念極まりない結果に終わったようです。

エレベーターで水素入り風船が一斉爆発!原因は「ふざけてライターで火を付けた」(2016年12月7日レコードチャイナ)

2016年12月7日、澎湃新聞によると、中国安徽省六安市のホテルで4日夜、エレベーター内で大量の風船が爆発し、8人が顔面を負傷するという事故が起きた。風船の中には国の規定で禁止されている水素ガスが充てんされていたという。

風船はホテルであった誕生パーティーの装飾用として使われたもので、参加者らは自宅に持ち帰ろうと大量の風船を手にしてエレベーターに乗り込んだ。パーティー気分の抜けない数人がふざけ合う中、このうちの1人が「火を付けよう」と発言。他の人が制止し終わるのを待たずにライターの火を近付けたところ、全ての風船が一斉に爆発を起こし、エレベーターは1階と2階の間で停止、乗っていた人は駆け付けた消防により救助される事態となった。

中国当局は「爆発を起こしやすい」という理由で、風船に水素ガスを充てんすることを禁じる規定を設けている。

中国ですら水素入り風船を禁じていると言うのにそれを使うことにもびっくりですが、しかし何も満員のエレベーターの中でやることでもないでしょうにね。
同じくライターによる事件ですが、こちらもかなり残念度の高い行為であったようです。

満タンかな? 確かめようとライター付け、引火 ロシアの女性(2016年11月21日産経新聞)

 ロシアのセルフガソリンスタンドで夜間に給油中の女性が、満タンになったかどうかライターに火を付けて給油口を確認したところ、ガソリンに引火した。ロシアメディアなどが伝えた。

 後続車のカメラがその瞬間を捉えていた。慌てた女性は息を吹きかけて消そうとしたが、さらに燃え広がった。映像はソーシャルメディアに投稿されたが「危険すぎる」とあきれた声が相次いだ。

ロシア故にと言ってしまいたいところですが、日本でもセルフのスタンドでエンジンをかけたまま給油している人を見かけますので、くれぐれも注意いただきたいですね。
最後も同じくロシアからのニュースですが、これもまさにロシアであるからこそ起こり得るニュースと言っていいのでしょうか。

ロシアの酒代わり入浴剤で大量70人超死亡 プーチン政権も対策へ(2016年12月28日産経新聞)

 ロシア東シベリア・イルクーツクで、酒代わりに飲まれていた入浴剤で大勢が中毒になり、28日までに70人以上が死亡した。低所得者層で値段の安い化粧品などが「代用酒」として飲まれてきたロシアでも一度にこれほどの死者が出る事態は異例。プーチン政権も本格的な対策に乗り出した。

 入浴剤には飲用禁止の表示はあったが、75~90%のアルコールを含んでおり、事実上代用酒として流通していたとみられる。大勢の死者が出たのは、販売された入浴剤が偽物で、有毒のメチルアルコールが使われていたことが原因とみられる。捜査当局は製造元や販売店を捜索、10人以上を拘束した。

 ロシアではソ連時代からアルコールの過剰摂取が深刻な社会問題。プーチン政権発足後もアルコール度数の高いウオッカなどへの課税強化や、夜間の酒類販売規制といった措置を取ってきた。しかしロシアのシンクタンクは2千万人以上が密造酒や化粧品など法規制の枠外のアルコールを飲んでいると推計する。

先の大戦では戦車のエンジンから不凍液を抜き取って飲んだくれた赤軍兵士がいたとも側聞しますが、これも伝統文化なのでしょうかね。
しかしアルコール制限のために規制を強化するとこういう問題が出てくると言うことでもありますが、もしや規制逃れで最初から飲用に製造されている入浴剤などもあるのでしょうか?

今日のぐり:「牡蠣屋」

広島湾に浮かぶ宮島と言えば厳島神社で有名ですが、地元名物の食べ物として牡蠣料理やあなご飯があげられるかと思います。
特にこの時期は牡蠣のシーズンですが、こちら商店街の一画に近年出来た牡蠣料理専門店として人気のお店ですよね。

例によって裏メニュー?の牡蠣屋定食を頼んで見たのですが、こちらの牡蠣料理がおおむね一通り楽しめお得な定食だと言うことです。
ちなみに牡蠣屋定食の牡蠣フライが特大のものになるスペシャル版もあるらしいんですが、この時期ノーマル版でも十分に立派な太った牡蠣ですよね。
ともかくこの牡蠣フライですが、これだけ牡蠣の汁が口の中にあふれ出してくる牡蠣フライもなかなかないですし、焼き牡蠣もなんとも立派な牡蠣でうまいエキスもたっぷりです。
メインの名物料理である牡蠣飯もうまいし、これを食べるとひとまず牡蠣を堪能したなと言う感じがしますが、しかしこの日は特に良い牡蠣を食べた満足感がありましたね。

しかしこちらのお店、食べもの系のメニューは少ないせいもあって相変わらずメニューの大半はワインリストですが、これは別々にすれば判りやすいだろうにとも思うのですけれどもね。
料理以外で残念な点としてはトイレなども数は相応に整っているのですが、アクセスの利便性が悪いせいで使い勝手が悪くなっている印象がありもったいない感じですね。
また定食などは会計伝票でどこまで料理を出したか管理しているのですが、厨房に置いておけばいいのにテーブルに置いてあるため、何度も確認に来るのが少し鬱陶しいでしょうか。

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