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2016年12月 5日 (月)

また病院で車が突っ込む重大事故発生

このところ注目されている高齢ドライバーによる重大事故ですが、この週末全国的に報じられていたのがこちらの事故です。

病院にタクシー突っ込む 3人死亡7人けが 運転手を逮捕(2016年12月3日NHK)

3日夕方、福岡市博多区にある総合病院にタクシーが突っ込んだ事故で、警察によりますと、40代の夫婦と50代の男性の3人が死亡し、女性1人が重体となっているほか、6人がけがをしているということです。運転していた64歳のタクシー運転手は「ブレーキを踏んだが止まらなかった」と供述しているということで、警察は運転手を逮捕し、詳しい状況を調べています。

3日午後5時すぎ、福岡市博多区大博町にある総合病院「原三信病院」で、タクシーが東館1階のガラスを破って突っ込みました

タクシーは窓際のラウンジを進んだあと、室内の壁にぶつかって止まりましたが、警察によりますと、この事故でいずれも福岡市博多区の、花田盛幸さん(44)と妻の美佐代さん(44)、それに遠藤一行さん(53)の3人が死亡したほか、女性1人が意識不明の重体になっています。このほか6人がけがをしているということです。タクシーに乗客はいませんでした。

警察は、タクシー運転手の松岡龍生容疑者(64)をその場で逮捕し、過失運転致死傷の疑いで調べています。
警察によりますと、調べに対し「ブレーキを踏んだが止まらなかったので、ギアを変えてエンジンブレーキをかけようとしたが減速しなかった」と供述しているということで、警察が詳しい状況を調べています。

病院に突っ込んだタクシー、数十m手前から急加速か(2016年12月3日朝日新聞)

 一瞬の出来事だった。走ってきたタクシーが、そのまま病院の建物に突っ込んだ。3人が死亡、7人が負傷した事故の現場となった福岡市博多区の原三信病院。周辺に居合わせた人たちは、一様に驚きを口にした。
(略)
 県警によると、タクシーを運転していた松岡龍生容疑者(64)は「ブレーキを踏んだが、止まらなかった」と供述しているとされる。
 福岡市西区で松岡容疑者と同居する次男(29)は自宅前で取材に応じた。「自分が生まれる前から(松岡容疑者は)タクシーに乗っていた。最近の体調も悪くなかった。事故を起こしたこともない」とし、「亡くなられた方が出た大きな事故で、心から申し訳ない。ふだんは朝出て行って夕方には帰ってきていた。今の車になって、8年くらいだと思う」などと沈痛な表情で話した。

 松岡容疑者の自宅近くに住む人たちも、事故の一報を信じられない思いで聞いた。
(略)
 乗る前に必ず車をぐるっと見て回り、タイヤをすべて点検し、車を磨いていたという。「駐車場の出口でもいつもきっちり一時停止。慎重な運転をする人だなぁと思っていた。事故のことはびっくりした」
(略)

不幸にして亡くなられた方々のご冥福をお祈りするばかりですが、しかし先日の駐車場内での事故と言い病院内で相次ぐ自動車事故が発生していると言うのは困った問題で、体が不自由な方々も大勢集まる場所だけに今後こうした方面への対策も講じられるべきと言うことなのでしょうか。
報道で見るところ事故を起こした車輛は国内大手自動車会社が販売しベストセラーとなっているハイブリッド車のようで、同車と言えば数年前にアメリカで暴走事故が相次いでいると大きな問題になっていたことが記憶に新しいのですが、こちらも結局運転操作ミスの可能性が高そうだと言う話ではあるものの、聞くところによると暴走したと言う運転手のほとんどが高齢者であったと言います。
他方で今回のドライバーも高齢者ではあるのですが、気になったのは普段から運転操作や点検などに注意しているプロドライバーと言うことで、車が暴走を始めた際にとっさにエンジンブレーキで減速しようと言う発想に至るような人であっても踏み間違い事故を起こすものなのかと言う点です(もっとも踏み間違いをしていた場合はシフトダウンによるエンジンブレーキはさほど有効ではなさそうですが)。

高齢者の事故が必ずしも多いのかどうかは諸説別れるところですが、特に昨今気になるのがこの種の踏み間違いを想像させるケースや、運転中の何らなの意識障害などを感じさせるケースが数多く報じられていると言う点で、いざそれが発生した際には当事者の現場での努力で防げる可能性が低いと言う点は共通していますよね。
この種の事故を防ぐ方法論として様々なものが議論されているのは周知の通りですが、高齢者の免許を取り上げろと言った主張はさすがに直ちに現実になるものとは思えませんから、より実際的な対策としては近年発達の著しい自動運転や安全アシストなど技術的補助手段の車載を義務づけると言うことが考えられるかと思います。
踏み間違い問題に対しても自動車メーカーもすでに対策を進めているようですが、後付けの車外品でもそもそも構造的に踏み間違いが発生しない方式のペダルであるとか、急にアクセルを踏み込んでも急発進しない制御回路など様々な商品も登場していますから、ひとまず高齢ドライバーを抱え漠然と不安を感じているご家庭でもご検討いただければと思いますね。


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心と体」カテゴリの記事

コメント

こういう暴走するってことはアクセルだけじゃなくブレーキもガツンと深踏みしてるってことなのかな?
AT車が危なくてMT車なら安全って人もいるけど実際のところどうなんだろ?

投稿: | 2016年12月 5日 (月) 08時33分

この事件がアクセルとブレーキの踏み間違いであるならば、という仮定で話をすると、
プロドライバーですらミスすることをミスした本人が悪いで済ませてしまうと、
サクシンとサクシゾンの取り違えで患者さんが亡くなった事故のように、根本的な解決策を実行しない限り同様の事故が繰り返されるのでしょう。

投稿: クマ | 2016年12月 5日 (月) 13時05分

ひところ急発進事故が相次いでAT危険論も出ましたが、時代の趨勢を考えるとトランスミッション形式でどうこうと言う議論はあまり意味がない気がします。
ちなみに管理人も各種形式の運転経験がありますが、唯一経験した急発進のケースはMT車での事でしたし、先日も全く同じ状況での急発進事故が報じられているのを見ました。

投稿: 管理人nobu | 2016年12月 5日 (月) 13時07分

ブレーキの故障らhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20161205/k10010795421000.html

3日、福岡市の総合病院にタクシーが突っ込み、3人が死亡し1人が重体になっている事故で、逮捕された運転手は「近くの公園を出てすぐにブレーキの具合がおかしくなった」と供述していることが、警察への取材でわかりました。現場までの2か所の交差点を一時停止せずに通過したと見られるということで、警察は詳しい状況を調べています。
3日、福岡市博多区の原三信病院に個人タクシーが突っ込み、入院患者の遠藤一行さん(53)と知り合いで見舞いに来ていた花田盛幸さん(44)と妻の美佐代さん(44)の3人が死亡しました。
20代の女性1人が意識不明の重体となっているほか、6人が軽いけがをしました。

警察は、個人タクシーの運転手の松岡龍生容疑者(64)を逮捕して、過失運転致死傷の疑いで調べています。
これまでの調べで、松岡容疑者は、事故の直前およそ300メートル離れた公園に立ち寄っていたことがわかっていますが、調べに対し、「公園を出てすぐにブレーキの具合がおかしくなった」と供述していることが警察への取材で新たにわかりました。
また、公園から現場までの間に一時停止の表示がある交差点が2か所ありますが、いずれも止まらず通過したと見られるということです。
警察は、タクシーが速度を落とさずに事故を起こしたと見た詳しい状況を調べています。

投稿: | 2016年12月 5日 (月) 21時11分

ト◯タいよいよ巨額賠償か

投稿: | 2016年12月 6日 (火) 12時56分

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