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2016年12月 6日 (火)

人身売買は禁止と言うコンセンサス

日本でもすっかり定着したネットオークションですが、過日こんなびっくりニュースが海外で報じられていました。

生後1か月の赤ちゃん 大手オークションサイトに出品される(2016年10月14日テックインサイト)

大手オークションサイト「eBay」では、実に様々なものが競売にかけられている。新品もあるがほとんどは中古品で、世界各地からの投稿がある。なかには元妻と離婚した際に折半した所有物で、真っ二つになった車やソファを出品する人、また数か月前には後に冗談だったということが判明したが、妻を売りに出そうとした夫もいた。このたびその「eBay」で、なんと赤ちゃんが出品されていたという。英紙『Metro』が伝えている。
現在はすでに削除されているが、出品ページによると赤ちゃんはドイツ西部のノルトライン=ヴェストファーレン州のデュイスブルグに住んでおり、マリアという名前で生後40日しか経っていないことが明記されていたという。
赤ちゃんの競売価格は5000ユーロ(約57万円)からとされており、異なったベビー服を着た写真が数枚添付されていたそうだ。

この信じられない出品は瞬く間にユーザーに拡散し、30分以内にeBay側が削除した。eBayスポークスマンのピエール・ドゥ・ボワさんは「サイトを見た多くのユーザーから苦情がきたため、すぐに投稿を削除しました。詐欺行為ともとれるこうした投稿には迷惑しています。こうした出品者は直ちにリストから削除するように、eBayのスタッフチームが監視を強化しています」と話している。
現在、警察では出品者が金目的で投稿したのか、また冗談であったのかを捜査中とのことだ。

さすがにこれは冗談としてもいささかどうよと言うしかないと思うのですが、現代の文明社会では人身売買とは議論の余地なく悪いことだとして公的には扱われている一方で、実際には世界各地で子供を中心とした人身売買が日々行われていますし、国際養子縁組と呼ばれる行為の中にもかなり怪しげなものがあって、当事者の意志を無視して人間をやり取りする点では人身売買と同じではないかと言う声もあるようです。
他方では日本国内でも近年少子化対策と言うものが喫緊の課題に挙げられていく中で、今も数多い望まない妊娠に伴う人口妊娠中絶の問題も注目される機会が増えてきていて、数年前にも有力政治家が少子化対策と言うならまず中絶対策からではないかと問題提起したことが議論を呼んだこともご記憶だと思います。
子供がいらないと言う人がいて、他方では欲しいのに産めないと言う人がいる場合、その間をうまく取り持てば皆がハッピーになれるのではないかと言う考えも当然あるとは思うのですが、先日報じられていたこちらのケースなどは果たして黒か白か、なかなか判断が難しいものがありそうです。

「産めば200万」NPO指導へ 8度目、養親紹介サイト上で(2016年11月28日デイリー)

 特別養子縁組をあっせんする大阪市のNPO法人が、実の親が養親を選ぶ会員制のマッチングサイト上で「中絶を考えられている方へ『産んでくれたら最大200万円相当の援助』」と呼び掛け、所管する大阪市が「人身売買などの誤解を招く」として近く行政指導することが28日、分かった。このNPO法人は運営する別のサイトにも同じ文言を記載。今年4月までに行政指導を7回受けたが、是正していない

 児童福祉法は営利目的のあっせん事業を禁止し、事業者は原則、出産費などの「実費」以外は実親に渡すことはできない。実親が金銭目的で子を渡せば刑法の人身売買罪に該当する恐れもある。

記事にもあるようにこのNPO、以前から何度も行政指導を受けているのですが、その理由がもちろん人身売買ではないかと言う疑惑もあるのですが、マッチングアプリで年間15億円程度の収益を見込んでいること、3年で事業を売却予定と言うことなどから営利目的の行為であるとも判断されたと言う点が大きいようです。
ただ妊娠中絶の理由として大きな部分を占めるものが金銭的な面での困窮であることを考えると、妊娠から周産期までのコスト的にとんとんになる程度の支援が得られ、なおかつ子供の養育の手間がかからないとと言うのであれば産むこと自体は否定しない親も少なからずいるのだろうし、こうしたやり方も方法論としてはそれなりに有効なのだろうとは思えますよね。
お金を出して子供を売買しているにも等しいと考えるならば明らかに黒で終わる話なんですが、経済的理由などで産みたくても産めないまま中絶している人がそれなりに大勢いるのだと考えると、産まれた子供への支援だけでなく産むことへの支援ももっと充実されるべきだと言う考え方もあるのだろうし、むしろ国や自治体が行うべきことではないかと言う声もあるようです。
ちなみに団体の代表氏はこうした批判を受けることは宣伝目的で計算ずくでやっていると言い、世の中に広く知られるほど養子縁組が成立し子供の命が救われるケースが増えると公言しているそうですが、当人のコメントによれば代表自身はお金は受け取っておらず、養親から集めているお金は産みの親への援助やアプリの開発等の経費に充てていると言います。

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コメント

長期間腹の中に子供を抱えて不自由な生活をする報酬が200万ぽっち・・・
産んだ子供は取り上げられて、あとはさいなら
出産後のくずれた体形と、下手をしたら帝王切開の傷跡が残る
子供を育てないなら、どう考えてもさっさと中絶した方がお得ではw

投稿: | 2016年12月 6日 (火) 10時58分

200万と言えばワープア層の年収にも相当する額で、一年間の妊娠期間の代償としてはなかなか臭いところをついてきたかと言う気がします。

投稿: 管理人nobu | 2016年12月 6日 (火) 14時29分

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