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2016年12月20日 (火)

席につけば取りあえず出てくるあの一品がまたしても話題に

ご存知のように当「ぐり研」はお食事会系ブログを称しておりますが、そんな立場上見過ごせないこんな興味深い議論が出ていました。

お通し、「日本人でもあれは困惑」 「外国人トラブル報道」機に議論再燃(2016年12月9日J-CASTニュース)

   沖縄を訪れる外国人観光客が居酒屋の「お通し」に困惑していると地元紙が報じ、ネット上で「お通し」そのものの是非にまで議論が盛り上がっている。

沖縄の飲食店で会計時のトラブルが多発

   記事によると、沖縄でグルメ体験目的の外国人観光客が増え、沖縄観光コンベンションビューローに「お通し」やテーブルチャージなどの問い合わせが寄せられるようになった。メニューに料金の表示がなかったとして、飲食店で会計するときにトラブルが多発しているというのだ。
(略) 
   この記事内容については、ネット掲示板などで話題になっており、「お通し」そのものについて賛否が分かれる議論になっている。

   「お通し」に賛意を示す意見としては、「それが異国文化ってやつ」「郷に入れば郷に従え」「チップ代りだと思っとけば?」といった声があった。ただ、外国人には分かりにくいことから、「お通しの説明をエントランスに表示したらいい」「入場料とか席料取って、お通しはサービスって方が納得いく」などの提案も出ていた。
   一方で、「お通し」に否定的な声も多く、「日本人でもあれは困惑するわ」「頼んでないものを出すのはどう見てもオカシイ」「お通しはほんとやめてほしいな」という疑問や批判が相次いでいる。

ヤフー意識調査では、7割が否定的な回答

   「お通し」について、立教大学法学部の細川幸一ゼミが2014年1月にまとめた調査によると、学生が訪れた居酒屋チェーンの半数で「お通し」を断れず、ネットアンケートでは値段について約7割が「高い」「やや高い」と答えていた
   これはニュースでも報じられ、ヤフーが直後に「お通し」がどうあるべきか意識調査をしたところ、「無料で出してほしい」「無料でもいらない」と答えた人が約7割にも達した。「今のままでよい」は1割強に留まっていた。
   また、Jタウンネットでは、15年11月15日付記事で、居酒屋チェーン各社に客から「お通しいらない」と言われたときにどう対応するかを取材した結果を表にまとめている。5社は「お通し」カットが可能だとしたが、養老乃瀧は「基本的に対応しない」、つぼ八は「アレルギーがある場合などで対応」と答えていた。
   そこで今回、養老乃瀧の広報担当者に、J-CASTニュースがあらためて取材すると、「アレルギーで食べられないときなどは、別のものに変えられます」と話した。外国人に対しては、英語と中国語のメニューを用意して、「お通し」の説明も載せているとし、トラブルは聞いたことがないという。「お通し」については、「料理が出てくるまで、『酒の肴』として楽しんでもらうおつまみです。アルコールを飲む人だけに付けており、テーブルチャージとは違います」と説明した。
   つぼ八の広報担当者は、アレルギーがある場合などで「お通し」カットできると、Jタウンネット記事の時と同じ説明をし、アルコール注文のときだけ「お通し」を付けているとした。英語や中国のメニューでは「お通し」に触れていないが、外国人の来客は少ないため、トラブルは聞いていないという。

ちなみに元記事となっているのはこちら、12月6日付琉球新報の「「お通し」って何? 外国人客のトラブル増 沖縄、店に「多言語化」呼び掛け」なる記事ですが、沖縄に限らず、外国人脚に限らずこの種のトラブルは以前からたびたび発生し、そのたびにネット上ではちょっとした議論が繰り返されてきたものです。
記事を読んでいて興味深いのは大手チェーン担当者のアルコールを飲む人だけに付けている、テーブルチャージとは違うという説明ですが、もちろん日本全国同じルールで運用されているわけではなく、実際にはお金を取るかどうかも含めて各店毎に対応はまちまちであると考えてよいのでしょう。
ただ語源的に言えばお通しとはお客を席に「お通し」し注文を帳場に「遠し」たと言う印だったと言い、喫茶店で注文を取る際に水とおしぼりを持ってくるのと同様料金外の行為だったそうなのですが、それに対してお金を取るようになったことの説明としてしばしばテーブルチャージであるとされてきたのもまた事実ですよね。
ちなみに関西圏で言うところの「つきだし」もほぼ同義で必ず突き出すから突き出し、あるいは料理に付いて出てくるから付きだしと諸説あるようですが、こちらもお通し同様有料扱いのお店もあれば無料のお店もあり、また断れる場合もそうでない場合もあると言う点は共通であるようです。

このお通し問題、いくつかの議論が錯綜するのが常なのですが、一つには頼んでもいないものを勝手に出してお金を取るのはケシカランと言う意見、そして一つには欲しくもないのに断れないとはおかしいじゃないかと言う意見、そしてそもそもあまりにひどいレベルのお通しが多いと言う意見におおむね集約される印象です。
デフレ時代で各店とも一円でも安くとしのぎを削っている中で、やはり注文外の品で勝手にお金を取るのはどうなのかと言う意見はもっともですし、正直安さが売りの大衆店で有料でお通しもどうなのかと思わなくもないのですが、この点に関しては店側もはっきりテーブルチャージである等々明示しておくべきかと思いますね。
その点とも関連して断れないと言うことへの不満ですが、もともと勝手に料理を出しお金を取るのは法的にはグレーゾーンであるものの、社会的に認知されているから違法とは言えないと言う説もあるそうで、今回外国人客からクレームが出たと報じられたのはなかなか示唆的な話だとは思いますね。
売値時価のお店ならともかく、他の料理に関しては明朗会計を貫いているのにお通しだけ不明瞭なのは外国人ならずとも違和感を覚えるところでしょうが、特に居酒屋スタイルと言うものは好きなものを好きなだけ頼める点が外国人に受けているのだそうで、そういう意味でもクレームを受けやすい下地はあったと言えそうです。
いずれにしてもお通しはそういうものと暗黙の了解を前提にやっていると店側も余計なトラブルを招く覚悟はしておくべきだと言う話なんですが、やはりお金を取る以上はそれに見合った中身を期待したくなるのは当然ですから、あまりにお粗末なお通しを出すお店が少なからずあると言う現実にもお店側は留意いただきたいところです。

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コメント

酒!酒を早く持ってきて!

投稿: JSJ | 2016年12月20日 (火) 07時52分

中国人には不評の模様
http://www.recordchina.co.jp/a158148.html

投稿: | 2016年12月20日 (火) 10時14分

気に入らないならお通しの出る店に行かない、で済む話じゃないんかな

投稿: | 2016年12月20日 (火) 17時54分

店としてもトラブルが多発すれば何かしら対策を講じるでしょうから、今も黙ってお通しを出している事からすると案外トラブルは少ないのかも知れませんね。

投稿: 管理人nobu | 2016年12月20日 (火) 18時04分

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