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2016年12月 2日 (金)

大手企業の運営するトンデモ医療情報サイトが炎上

先日こういう記事が出ていたことを御覧になったでしょうか。

DeNA、医療情報サイト「WELQ」全記事を公開停止 「信憑性薄い」指摘受け(2016年11月29日ITmediaニュース)

 ディー・エヌ・エー(DeNA)は11月29日、同社が運営する医療情報サイト「WELQ」の全記事を同日午後9時に非公開にしたと発表した。医学的知見を持つ専門家の監修がなされていない記事が公開されていたとし、「ご利用いただいている皆様には、多大なるご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪。今後は専門家による監修体制を整えた上で、WELQ編集部名義で記事を掲載していくという。

 WELQはDeNAが2015年10月にスタートしたヘルスケアに関するキュレーションサイト。医療や健康に関する記事を大量に掲載しており、検索上位に表示されることが多い半面、医療の専門知識を持たないライターが書いた記事がほとんどとみられ、「内容の信ぴょう性が薄い」「ほかのメディアからの無断転載をみられる内容が多い」などと指摘を受けていた。

 批判を受け、同社が運営するキュレーションプラットフォーム全体への社内チェック体制を強化する管理委員会を設置。編集部による独自記事や外部ライターへの依頼記事のほか、一般ユーザーの自由投稿による記事掲載も含めてチェック体制を強化し、「信頼性を担保できる仕組みを整備する」という。管理委員会の委員長は同社の守安功社長が務める。


東京都、WELQ問題でDeNAを“呼び出し” 「同様な他サイトへの対応も検討」(2016年11月30日ITmedia ニュース)

 「不正確な情報が掲載されている」と問題になったディー・エヌ・エー(DeNA)の医療情報サイト「WELQ」を、東京都も問題視していることが分かった。都福祉保健局は11月28日、「WELQに問題がある」と判断し、DeNAの担当者に来庁を依頼したという。医薬品に関する不適切な情報を掲載しているほかのサイトへの対応も検討している。

 WELQは、医療の専門知識を持たないライターが書いた記事を大量に掲載していた医療情報サイト。「内容が不正確だ」と批判を浴びていたほか、薬機法(旧薬事法)違反とみられる記事やほかサイトからの無断転載も多数あり、10月下旬ごろから“炎上”状態になっていた。DeNAは11月25日、専門家による記事の監修を順次行うと発表したが批判はおさまらず、29日に全記事を非公開にした。

 WELQが非公開になる前日の28日朝、東京都議会議員の音喜多駿(おときた・しゅん)氏が、都福祉保健局の健康安全部にWELQの問題点を報告しており、医薬品の無許可販売の監視などを担当する薬事監視担当課が28日、「事情を聞きたい」と、DeNAの担当者に対して来庁を依頼していた。DeNAの担当者が多忙のため面会は実現していないが、「余裕ができたら連絡してほしい」と伝えており、今後、面会して協議したいとしている。

 同課の河野安昭担当課長は、「医学的根拠がない情報が流れているかもしれないと、音喜多議員から報告を受けた。WELQは医薬品販売サイトではないため、従来は監視対象ではなかったが、情報サイトであっても、『特定の商品がこういう病気に効く』と記載すると法的には医薬品に当たる。WELQの記事は薬機法の観点からも問題があると判断した」と話す。

 医療に関する不正確な情報や、薬機法違反とみられる情報を掲載しているサイトがWELQ以外にも多数あることは「承知している」(河野担当課長)という。「WELQだけではなく、そういったサイトにどう対応するかも含めて協議いしていく。広がりがあるということなら、都だけでなく国との協議も必要かと考えている」。

この種の不正確な医療情報を掲載しているサイトなどネット上で幾らでもあるのに何が問題?と考える向きも少なくないと思いますが、この場合ネット大手企業が「ココロとカラダの教科書」と銘打って運営していると言うことから検索サイトなどで何かしら検索すると真っ先に表示されるようになっていたのだそうで、例えば「死にたい」と検索すると自己分析系のアフィサイトが真っ先に出てくると言った調子だったそうです。
なおのこと世間の不評を被っている理由としてこうした状況に対し同社では「利用規約に違反していない」と言う理由で放置していたのだそうですが、大手が運営していると言うことで妙な個人サイトよりよほど信用がおけると考える人もあるとすれば、その内容が全く素人の妄想を書き連ねただけで何らチェックを受けていないと言う状況は問題だとは思います。
ともかくも医学的に誤りと言うしかない内容があまりに多い、そして何も知らない人がネット検索すると真っ先にこのサイトが引っかかってしまうと言うことを憂慮した専門家有志が記事を訂正し公表するとか、信頼できる医療サービスだけがヒットする検索サイトが登場するだとか、様々な副次的ニュースも出ているようですね。

当然ながら医療関係者からの評判は最悪に近いものがあるようで、内容自体に問題があることに加え内容のほとんどが無断引用で成り立っていると言うことにも批判が集中していますが、あまりに状況がひどいことから「仮にも大手上場企業がこんなお粗末な運営をするものだろうか?何か裏事情でもあるのではないか?」と逆に深読みされていたりもするそうです。
そもそも医学知識のない素人が医療記事を書くことが無理なのだと言う意見もあるようですが、ただこの点に関しては自称医師を名乗っている方々であってもネットとリアル社会とを問わず日々電波をゆんゆんと発信していらっしゃると言うケースもありますし、当然ながら専門外の領域に関しては全く見当違いのことを言っている人もいて実は難しい問題をはらんでいるところです。
同社の社長自身は以前から医療情報発信の重要性を主張していたそうで、その運営内容がこうだっただけに余計残念だと言う声も上がっていますが、本当に間違いのない内容だけを選び抜いた医療記事と言うのもNHKの健康番組的に面白さに欠けるのかも知れずで、どうしてもより多くのひと目に触れることを第一目標にしてしまう商業サイトの場合なかなか難しいものがあるのかも知れませんね。

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コメント

テレビや週刊誌もたいがいなのが多いですが。
こういうの全部チェックするのも無理っぽいですしねえ。

投稿: ぽん太 | 2016年12月 2日 (金) 08時02分

ウソ捏造はわざとやってることなんで
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161201-00000005-wordleaf-bus_all

投稿: | 2016年12月 2日 (金) 08時47分

商業主義が先立つ以上、ある程度売れる要素優先になるのは避けられないと思いますが、そこにどこまで嘘を織り込むのを許容するかですね。
一見突っ込みどころ満載のトンデモ記事に見えて、実は嘘は書いておらず結果として読者を望ましい方向に誘導するのが良い売らんかな記事なのかも知れません。

投稿: 管理人nobu | 2016年12月 2日 (金) 13時00分

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