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2016年12月 9日 (金)

信じる者が救われるのは宗教と言う世界での話なので

おおむね人は信じたいものを信じると言う傾向があると言う人もいますが、医療情報などはその典型であるのかも知れずで、先日こんな記事が出ていました。

氾濫する医療情報の危うさ、体験談の鵜呑みは危険!(2016年12月1日週刊ダイアモンド)

不正確な情報が多いと批判され、DeNAの医療情報サイト「WELQ」が全記事を非公開するに至った。専門知識のない人たちが命に関わる医療・健康情報を扱っているということで大炎上したわけだが、それでは権威のある学者が推奨する治療法ならば、効果を信じていいのか。答えは「ノー」だ。特に保険が適用されない自由診療には信頼度の低いものが氾濫している。(「週刊ダイヤモンド」2013年8月31日号特集「人気医療の罠」より。肩書きや内容は掲載当時のまま)

埼玉県に住む北上大介さん(70歳、仮名)は夏が訪れるたびに亡くなった妻を思い出す。妻がスキルス胃がんと診断されたのは5年前の7月。定期検査でがんが見つかるまでは、看護師として元気に働いていた。だが、すでにがんはステージ3まで進行していた。
妻の闘病生活が始まった。埼玉県立がんセンターで8カ月間にわたり、3種類の抗がん剤を投与した。しかし、がんは転移して好転の兆しが見えない。そこで、北上さんは自らがん治療の勉強を始めた。書店やインターネットで情報を探すうちに、ある記述に目を奪われた。
免疫力をつければ、がんを根絶できる
抗がん剤が効かなくとも、この方法ならばもしかすると──。
わらにもすがる思いで「免疫療法」を行っている神奈川県内の病院の門をたたいた。血液を採取し免疫細胞を培養して戻す治療が1回約40万円。免疫力を強化するという病院独自のサプリメントが約5万円。「最新の治療法」なので保険が適用されない自由診療で、費用は全額自己負担だった。
がんセンターの主治医に相談したときに、「効かないのでやめたほうがいい」とアドバイスされた。だが、病院でもらった冊子に載っていた「スキルス胃がんでも、免疫療法で海外旅行ができるようになった」という体験談に引きつけられ、治療を受けると決めた。
約2カ月間で治療費約300万円を払った。だが、妻の病状は一気に悪化し、その1カ月後に亡くなった
最近、その病院のホームページをのぞいたところ、かつてあれほどまでにアピールしていた免疫療法の記述が消えていた
妻のために使ったカネが惜しいとは思わない。免疫療法の考え方も否定はしない。「効果が証明されていない自由診療に、大きな幻想を抱いてはいけない」という教訓が残った。

がんに限らず、病気の新たな治療法や予防法をめぐる情報は世の中にあふれている。「最新の」「副作用がない」「治った」という言葉に釣られ、飛びつく人は後を絶たない。しかし、その治療法の効果について、科学的に判断できた人は、はたしてどれだけいるのか。
そこで、参考になりそうなのが「科学的根拠に基づいて治療方針を考えてほしい」と語る早稲田大学の大野智客員准教授らがまとめたがんの補完代替医療ガイドブックだ。まず、頭に入れておくべきは、一口に科学的根拠といっても、その評価手法によって信頼性に差があることだ(下図参照)。
基本的に、製造販売を行うことを国から承認された医薬品は、生存期間延長などを指標に、数百~数千人の集団をランダム(無作為)に振り分けて比較検討するランダム化比較試験で有効性が確認されている。自由診療の治療法の大半は、この試験を経ていないので、科学的に有効性が認められていない。ただし、「効果なし」との証明もされていない。「効果があるかないか不明」というあいまいな状態だ。
自由診療を提供する医療機関の中には「抗がん剤と併用しているのに、効果があったら代替医療のおかげで、副作用は抗がん剤のせいにする」(島田安博・国立がん研究センター中央病院副院長)ところもあるという。
治療法に関する情報で、目にするケースが多い体験談は、科学的根拠としての信頼度は最低ランク。「余命半年と宣告されたが、この治療のおかげで1年たったいまも元気だ」という内容は具体的で説得力がありそうだが、主観的な要素が多く、データの裏づけはない。大学教授や人気番組の司会者などの発言も、根拠があるか、ただの意見なのかを慎重に見極めたい。
(略)
保険診療外の治療法の中には、安全性の面から避けたほうがいいものもある。例えば、がん予防のための健康食品・サプリメントは「推奨できない」と統合腫瘍学会のガイドラインで名指しされている。
(略)
9年前に乳がんを治療した桜井なおみさん(46歳)は、保健診療による標準的な治療で十分と考えていたにもかかわらず、健康食品に手を出した。病院で共に治療を受ける仲間が、アガリクスやプロポリスなどを服用しているのを見て「一人だけ塾に通っていないような不安感があった」と周囲に流された当時の心境を振り返る。
厚生労働省の調査によると、がん患者の半数近くが補完代替医療を利用。内訳は9割以上が健康食品・サプリメントで、かかった費用の毎月の平均額は5万7000円。根拠があいまいな治療法にこれほどのカネが費やされている。
本人が納得した上で、懐に余裕がある範囲ならば問題ないかもしれない。しかし、ほかに有意義なカネの使い道はないか。科学的な信頼度を理解した上での判断か。一度立ち止まって考えてみることが大切だ。

鰯の頭も信心からと言う言葉もありますし、最後の最後までそれを信じて行うのであれば個人の自由で何らやましいところはないとも思うのですが、大抵の場合は途中どこかの段階で目が覚める方々が多いようで、事によっては騙されたと言う感覚を抱く方もいらっしゃるようです。
ただこの種の代替医療の類も確信犯的な詐欺的行為として行っている場合もあれば、末端で現物を売りつけている売り子役は本気でそれが有効であると信じ込んでいる場合もあるようで、ひと頃話題になったホメオパシーなども教会幹部などはいざしらず、実際に砂糖玉を売りつけて健康被害を出している方々などは本気であれが効くと信じ込んでいる気配があります。
最も厄介なのは詐欺師などではなく、なまじ医療知識もそれなりにあって患者のためだと自ら信じ込んでいる医師や医学者の類なのかも知れませんが、真っ当な医療の世界では今どきエヴィデンスに基づく医療と言うことを当たり前に行う時代になっていますから、根拠はないが効くかも知れません的なことを言う方々と言うのは最初から眉に唾をつけておいた方がよいのかも知れませんね。

ともあれこうしたもののどれが本当でどれが嘘かと言うことは素人に見分けることはまず不可能としか言いようがありませんが、例えば癌のような多くの人間にとっての重大関心事に関しては世界中で科学者や製薬会社による研究が日々進んでいて、日進月歩で技術の進歩や知識の蓄積が進んでいると言う大前提があります。
世界中で巨大資本が先を争ってそれこそ「そんなもの効くわけがない!」と思うような全くとんでもない素材から新たな抗癌剤の研究を行っているわけですから、古来知られた民間療法や世間で話題の代替医療の類などは真っ先にチェックされているでしょうが、こうしたものの中から実際に有効であると判断され開発が進むと言う話はほとんど聞かないのも事実ですよね。
効果が有る無しと言うことは一般的には大勢の人に使ってみてどれくらいの割合で効いたかと言う確率論で示しますが、もちろん大多数の人には効かないがごく一部の方には効くと言うことも理屈の上ではあり得ることですから、万に一つの可能性にかけて大金を投じるのも一つの考えなのでしょうが、万に一つの夢だけでなく各種デメリットも含めて全て受け入れる覚悟を決めてからにすべきであるでしょうね。
この点で本当に参考になるのは「ワタシはこれで癌を克服しました!」式の体験談ではなく、恐らく大多数の全く効果がないばかりかトラブルまで発生したようなケースに対して、そのセンセイがどのように対応しているのか?と言う部分ではないかと言う気がします。

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心と体」カテゴリの記事

コメント

 株屋の言説やアベノミクスを信じる人、同根で自己責任だが、数十年にわたって国全体を苦しめることになる。

投稿: | 2016年12月 9日 (金) 11時43分

ポッポ信じた馬鹿と言う実例もあるしねw

投稿: | 2016年12月 9日 (金) 11時49分

信仰によって幸せになったと言うのであれば当人にとってはありだと思うのですが、宗教テロの例などに見るように周囲との関係も全く考慮しないではいられませんmから難しいところですね。

投稿: 管理人nobu | 2016年12月 9日 (金) 13時05分

標準治療があるから代替医療をバカにできるわけですが
政治や経済について同じことができるかというと、標準治療に相当するものなんてあったっけ

投稿: | 2016年12月 9日 (金) 14時28分

宗主国を間違えないこと、尻尾を振ること、
国内に一定数の反対派を飼育して苦労しているふりを見せること(民主主義というようです)

投稿: | 2016年12月10日 (土) 11時23分

小泉が始めたことなんだが、
ポッポッポまでさかのぼるのがやっとのトリアタマがのさばるようで。

投稿: | 2016年12月11日 (日) 18時26分

小泉って馬菅と同レベルのあの小泉w

投稿: | 2016年12月11日 (日) 18時56分

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