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2016年12月29日 (木)

踏み間違い事故が少ないMT車は安全?

先日病院にタクシーが突っ込んだ事故では、車輛側の記録解析からどうやらブレーキとアクセルの踏み間違いであった線が濃厚となってきていますが、こうした話が出るたびに話題になるのがAT車が踏み間違い事故を誘発していると言う議論ですが、先日はこんな記事が出ていました。

欧州ではMT車比率高いためアクセル踏み間違い事故は少ない(2016年12月25日NEWSポストセブン)

 アクセルとブレーキの踏み間違いや高速道路の逆走。日本で珍しくない交通事故問題だが、ヨーロッパやアメリカで深刻な問題になっているとはあまり聞かない。“大人1人に1台”が当たり前のアメリカ、つい3年前まで免許証の更新制度がなかったドイツ。果たして実情は…。

「よく、ヨーロッパの人は運転がうまいといわれますが、ヘタな人は当然います。特にクリスマス休暇直前のこの時期は、あちこちで事故が起こっているのも事実です。ただ、日本のようにアクセルとブレーキを踏み間違えて起こる事故は、そんなに多くないんです」
 そう語るのは、モータージャーナリストの岩貞るみこさん。世界のクルマと道路事情に通じ、イタリアで暮らした経験もある。
「その理由は、車両価格の安いマニュアル(MT)車の比率が高いから。特に販売台数の多いコンパクトカーは、10台中9台がMT車と言っても過言ではないですね」

 MT車ではアクセルとブレーキの踏み間違えによる事故が起こりにくいのである。
「MT車にはクラッチペダルがあり、ブレーキを踏むときは必ず踏む。もしも間違えてアクセルペダルを踏んだとしても、クラッチペダルも踏んでいれば車は前に進まず、ただ、エンジンが空回りして大きな音がするだけ。また、前進と後退のシフトレバーを間違えて入れたとしても、そのままクラッチペダルを踏みこめば速度は緩やかになりますから、暴走する可能性は極めて低くなるんです」
 日本でも「高齢ドライバーのためにマニュアル車復活を」という意見があったが、確かに的を射た解決策かもしれない。
 とはいえ、ドイツでも高齢運転者の暴走事故などが問題になっており、クルマの安全性能を評価する団体は、歩行者検知付き被害軽減ブレーキが標準装備されていることを高評価の基準としている。

 では、オートマチック(AT)車が多い北米はどうかというと、クルマ同士の衝突事故に比べて対人交通事故の比率は低いとはいえ、消費者情報誌「コンシューマー・リポート」によると、2014年には約1400万人が65才以上のドライバーが引き起こしたなんらかの交通事故に巻き込まれたという。
「2020年までに、北米では衝突被害軽減ブレーキを標準化することを定めています。ドライバーの高齢化とそれに伴う問題は世界共通。まずはクルマに何ができるか…が焦点のようです」

ちなみについ先日MT車の試乗中にシフト操作を誤ってスピンし盛大な事故を起こしたケースが報じられていたように、別にMT車の試乗中車だから安全と言うのではなくあくまでも踏み間違い事故に関してだけの話であると言う点に留意いただきたいと思いますし、実際昔はMT車ばかりですが事故は多発していたわけです。
そもそもこのAT車有害論的なもの、かつてまだMT車が多かったAT車普及の過渡期に立体駐車場などで車止めを突っ切って転落する事故が多発していると話題になったことがあり、その原因としてAT車のアクセルとブレーキの踏み間違いであると言った話が発端であったかと思います。
もちろん現代社会においては商用車も含めてほぼ全車がAT化されているのですから、今どきATとMTのどちらがいい云々と言う議論自体は全く不毛であるとしか言えませんが、それでも未だにこうした記事が出てくると言うところを見ると根強いMT支持の声があると言うことなのでしょうか。

統計的に見るとAT車の事故率はMT車の2倍程度あると言う話もあるそうで、これは現代においてわざわざ希少なMT車に乗るのは自動車に詳しく運転技術のある人間の比率が高いだろう一方で、高性能のスポーツカータイプの車輛が多いせいか死亡事故率に関しては両者には差がないと言います。
他方で現実的には先進的な安全装備を売りに国内外で販売台数を伸ばしている某メーカーなどは、その安全装備の装着に支障を来すと言う理由で実質的にMT車の製造を中止しているなど、自動ブレーキなどを始めとする現代の安全装備は自動運転技術に近い方向へと進みつつあり、ドライバーの操作に大きく依存するMT車との相性はあまりよろしくないようですね。
逆に言えばAT車の事故率は技術的な進歩に伴いどんどん向上する可能性があるとも言えるし、特に高齢ドライバーに関しては免許を取り上げるよりも安全技術の装着義務付けの方がよほど妥当な事故対策になるのではないかとも思うのですが、モデルチェンジのたびにMT車を廃止してきたメーカー自身にもAT車の安全上の優位性を実証する社会的責任があるのかなと思いますね。

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