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2016年11月14日 (月)

臓器移植詐欺、マスコミ各社を巻き込む

マスコミ各社を招いて厚労省内で記者会見まで開いたと言うのに、それが全て嘘だったと明らかになり世間が唖然としていると言うニュースが話題になっていました。

拡張型心筋症の6歳男児、海外移植へ 募金始まる(2016年11月8日産経新聞)

 拡張型心筋症を患う東京都品川区の小学1年、皆川りた君(6)が米国で心臓移植するため、「りたくんを救う会」が結成され、8日から募金活動が始まった。費用は約2億円かかり、親類など関係者で5千万円集めたが、残り1億5千万円必要だという。

 救う会によると、りた君は今年1月、高熱が続き、夜中に突然呼吸困難になって病院に行った。拡張型心筋症と診断され、心臓移植以外に回復の見込みがないという。

 日本で移植を待っている時間はなく、来年2月にも米国へ渡航を計画。厚生労働省で会見した救う会代表で、りた君の伯母、岩本まどかさん(36)は「走るのが大好きな子。友達と鬼ごっこして遊べるようになってほしい」と話した。

「重い心臓病で募金を」 記者会見はうそ 女性が謝罪(2016年11月9日NHK)

「小学1年生のおいが重い心臓病を患い、アメリカで心臓移植を受けるために募金活動をしている」などとホームページで訴えたうえ、8日、記者会見を開いた女性が9日になって、「おいには病気はなく、金に困ってうそをついてしまった」などと謝罪しました。

東京・品川区に住む36歳の女性は「小学1年生のおいが重い心臓病を患い、アメリカで心臓移植を受けるために募金活動をしている」という内容のホームページを掲載したうえ、8日、手術や渡航費用などとして1億5000万円を目標に募金を呼びかける記者会見を開きました。

ホームページや会見では、男の子の写真とともに募金の振込先の銀行口座などを公開していましたが、9日になって、「おいは健康で、病気というのはうそだった。自分の家族には金がなく、今回のことを思いついた。募金が振り込まれた場合はすべて返金したい」などと謝罪しました。

ホームページの開設や記者会見について、女性は、おいの両親に無断で行っていたということで、「おいの家族にも迷惑をかけたことをおわびしたい」と話しています。


<心臓移植>虚偽の募金会見、女性が謝罪(2016年11月9日BIGLOBEニュース)

厚生労働省内で8日にあった、心臓病の児童が心臓移植を受けるための募金への協力を呼びかける記者会見の内容が、虚偽だったことが9日分かった。 会見を開いた東京都内の女性(36)が虚偽を認めて謝罪した。会見の内容は、一部の新聞やテレビなどですでに報道されていた

女性は児童の親族。移植を支援する団体の代表として記者会見を開いた。児童が米国で心臓移植を受けるため、親族で5000万円を集め、あと1億5000万円足りないとして協力を呼びかけていたが、児童が病気ということ自体が作り話だった。

女性によると、注意欠陥多動性障害(ADHD)のため今年5月に働けなくなり、生活に困窮し、うその募金を思いついた。10月に団体のホームページを開設したところ、支援者から記者会見をするようアドバイスを受け、引くに引けなくなったという。

児童の両親には無断で、ホームページに児童の写真や作り話、寄付金の振込先を掲載し、記者会見を開いていた。両親は弁護士と対応を検討している。 女性は報道各社や児童の家族に向けた謝罪文を発表し「食べていくにも困っており、父から『死にたい』と言われ、うその募金を思いついた。大変申し訳ない。寄付があれば全額返金する」とした。 【山田泰蔵】

独自ドメインを取得してホームページまで開設し大々的にやったことで多くの人があっさり騙されたと言う格好ですが、一斉に取り上げたマスコミ各社も直ちに関連記事を削除して回っているようで、こうしたケースでは今後の類似被害を防ぐためにもむしろ大々的にアナウンスすべきだと思うのですけれどもね。
この件については重症患児が存在しなかったことに安堵したと言う声もないではないものの、マスコミ各社があっさり騙されたことに対しての意見も多く、特に記者会見を取り仕切った形の読売新聞社こそ担当記者の懲戒処分を公表しているものの、他社も何ら責任を取らずに記事を削除するだけでいいのかと言う声も上がるのは当然でしょう。
もともとこの種の募金活動に関しては以前から世間の目線が厳しくなってきていることもあり、今回も公表された活動内容や費用の明細などを見て最初からこれは怪しいと言う声が多く、国内での移植待機患者や関係者の方々からも懸念のコメントすら出ている中で、ここまで話が進んでしまったことにはマスコミの検証能力の欠如と言われても仕方がないところかも知れません。

震災などのたびに各地で義援金などが募られる一方で、それがどのように使われているのかに対してのチェックは必ずしもきちんと行われておらず、国からも「義援金詐欺に注意を」と言った呼びかけが行われるような時代ですが、それでもこの種の移植関係の募金活動と言うものは今も行われており、相応のお金も集まっているようです。
それらのうちでどこまでが詐欺的行為でどこまでが真っ当な募金なのかははっきりしませんが、世間では「死ぬ死ぬ詐欺」なる言葉が定着しているほど怪しげなものであると言う認識も広まっている一方で、「救える命を放置するのか」と熱心に活動に協力していらっしゃる方々もいて、結局は騙されても後悔しないのであれば協力するべきだと言うことになるのでしょうか。
ちなみに国際的には自国内の臓器需要は自国内でまかなうべきだと言う考え方が定着してきていて、WHOなども主導して莫大なお金を投じて臓器を買うような渡航移植を実質禁止する動きも広まってきていますから、いずれは渡航移植云々の話自体が出た時点で徳川埋蔵金だとかM資金などの話と同様の扱いをされる時代もやってくるのでしょうか。

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コメント

「○月×日、△△という個人ないし組織が、◇◇において▼▼▼▼▼▼と発表しました。」という点では誤報ではありませんわな。

投稿: JSJ | 2016年11月14日 (月) 08時05分

寄付ってのは集めている人が飲み食いするために使われてもいいと思うときだけ出してます。

投稿: クマ | 2016年11月14日 (月) 08時51分

↑つまり寄付の類は一切しない、って事ですねわかりますw。

しかし心臓病のお子さんには同情も金も集まるのに生活に困窮している気の毒なADHDのおばはんにはまったく同情が集まらない、ってのもなんだかな、って感じですね。私はいずれにも一切同情しませんがw

投稿: 10年前にドロッポしました。 | 2016年11月14日 (月) 09時41分

町内会で寄付を集めると1/3くらいは飲食、1/3くらいが必要経費って感じですか
こういう詐欺は論外だけど完全無報酬で100%寄付だけってのは無理かな

投稿: いなかっぺ大将 | 2016年11月14日 (月) 10時01分

10年前にドロッポしました。さまへ

地元の福祉系法人とか地元のなんとか保存会の公演とかには寄付してますw。
福祉系法人への寄付は仕事を行う上での潤滑油的な意味合いもありますので・・・

投稿: クマ | 2016年11月14日 (月) 10時25分

究極的に言えば借金の保証人になるのと同じで、相手をどこまで信用しているかと言う話になるのかも知れませんね。
ただ今回は周囲がどんどん先走っていた気配もあるようで、皆で神輿を担いでしまった側面もありそうです。

投稿: 管理人nobu | 2016年11月14日 (月) 12時37分

>こういう詐欺は論外だけど完全無報酬で100%寄付だけってのは無理かな

黒柳哲子さんとこかな?https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E6%9F%B3%E5%BE%B9%E5%AD%90
領収書が発行されないんで寄附金控除が得られないのが難点ですが。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%82%BB%E3%83%95%E5%8D%94%E4%BC%9A

>福祉系法人への寄付は仕事を行う上での潤滑油的な意味合いもありますので・・・

多分出さなくても実際には差支えは殆どないと思いますよ。もちろん私は、そういうのにも一切出してません。余談ですがふるさと納税も純粋に返礼品のみで決めていますw。

投稿: 10年前にドロッポしました。 | 2016年11月14日 (月) 13時38分

誤解か?

http://fp.mainichi.jp/news.html?c=mai&id=20161116k0000e040231000c&t=full

投稿: | 2016年11月17日 (木) 00時44分

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