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2016年10月 8日 (土)

秋の運動会シーズンに発生した斜め上な事件

本日の話題に入る前に、ちょうど秋の運動会シーズンですが、このところ悪い話題になることが多かったあれが少しばかり様変わりしているようだと言うニュースが出ていました。

組み体操、難易度より見栄え 小学校運動会に変化(2016年9月30日神戸新聞)

 相次ぐけがや事故が問題となった運動会の組み体操。今春からピラミッドやタワーに段数制限が設けられた神戸市内では、高さや技の難易度に挑むより見栄えの美しさにこだわる小学校が増えつつある。神戸では1日に運動会を予定している小学校が集中。各校は音楽に合わせたり、隊形を工夫したりしながら“花形演技”に取り組んでいる。

 「指先っ。待ちの姿勢!」。9月下旬、御影小(東灘区)の運動場に教員の声が響くと、6年生約120人の動きが、きれいにそろった。本番は目前。練習に熱がこもる。
 7月、どんな内容にするかを児童で話し合った。折しも、リオデジャネイロ五輪の開幕直前。体操男子の内村航平選手が難易度だけでなく「美しい体操」を目指していることを知った子どもたちは、目標を「ビシッとかっこよく、美しい組み体操」に決めた。
 同校は昨年、3段のピラミッドやタワーを行ったが、今年はタワーをなくした。ピラミッドは、正面から見れば同じ3段だが、積み重ならない形に変更。瞬時に組み上げることができるため「クイックピラミッド」と呼ばれる。
 2人技の「倒立」や「サボテン」もやめた。代わりに放射状に広がって座り、音楽に合わせて倒れたり起き上がったりする「ドミノ」や、円を描き手をつないで順にうねりを出す「ウエーブ」を取り入れ、全員で作り上げることにこだわった。田中秀典校長は「大技でなくとも、全員の動きがそろえば美しい。これも組み体操の良さの一つ」と話す。
 難しい技に挑戦した先輩の姿に憧れる児童もおり、難易度を落とすと、意欲の低下へとつながりかねず、学校現場では模索が続く。若草小(須磨区)は立体ピラミッドをやめ、放射状に並ぶことで奥行きを表すなど、見た目にこだわり「今までの組み体操を超えよう」と一致団結。神出小(西区)では、教師が「心を一つに、指先など細かいところに気を遣おう。簡単になったわけじゃないよ」と呼び掛けている。

 神戸市以外でも同様の傾向は広がっている。豊岡市教委は5月、「高さや大きさより、技の美しさや協調など、子どもが意識して取り組むことで達成感を味わえることを重視するように」との方針を示した。姫路市内でも高さより四方から見た時のボリューム感や腕の上げ方などにこだわる学校が増えているという。

このクイックピラミッド別名ポップアップピラミッドなるもの、どういうものかはこちらの図こちらの動画を参照頂ければと思うのですが、従来の積み上げる静的なピラミッドよりも動きを重視したもので「ビシッとかっこよく」形は整いやすいのではないかと言う気がしますし、当然ながら安全性は比較にならないですよね。
以前にも当「ぐり研」で取り上げたようにこのところ組体操の事故が全国的に問題視され対策が急がれている一方で、人体を用いて高層建築を組み上げると言う行為に未だ根強い執着を抱いている方々も一定数いらっしゃるようで、各地で行政による規制導入が図られていると言うこと自体がその執着の強さを物語っているとも言えます。
ただこうした執着心はいたずらに高難易度の技を追求していると批判を受けた教師の側のみが抱いているものではなく、運動会と言うものに対する地域住民からの根強い期待が背景にあると言いますが、実際運動会というイベントが一部の方々にとってはどれほど重要な位置づけなのかと改めて思い知ったと話題になっているのが先日発生したこちらのびっくり事件です。

「もう1回運動会やれ」校長に包丁突き付ける 容疑の夫婦を逮捕 子供が運動会に出られず?(2016年10月5日産経新聞)

 茨城県警日立署は4日、暴力行為等処罰法違反の容疑で、茨城県日立市南高野町の無職、生天目(なばため)利明容疑者(50)と妻で無職の由貴子容疑者(49)を逮捕した。

 逮捕容疑は2日、自宅を訪れた、子供が通う同市内の学校の校長と教員2人に、包丁を突き付けて「運動会をもう1回やれ」などと脅迫したとしている。利明容疑者は「やっていない」と容疑を否認、由貴子容疑者は「間違いありません」と容疑を認めている。

 同署によると、両容疑者は子供が通う学校に対し、2日に行われた運動会を「延期しろ」と複数回にわたって要求していたという。

 同署は動機を調べているが、何らかの理由で子供が2日の運動会に出られないため、「延期しろ」と要求したが、聞き入れられなかったことから、「もう1回やれ」と脅迫した可能性があるという。

それはまあ普通は聞き入れられることのないだろう要求だとは思うのですが、運動会に参加できないことを当事者である子供が残念に思うと言うことまでは判るにしても、親が刃物まで持ち出して無理難題を要求すると言うのはよほど運動会と言うものが重要なイベントだったと言うことでしょうね。
一体どのような背景事情があったのか様々な憶測が飛び交っていますが、小学校であれば卒業までに最低6回は運動会に参加することになるのですから一回くらい参加できなくともいいじゃないかと言う声がある一方で、近年ではカメラを回す保護者のマナーがたびたび問題になったり、観覧席に一面テントが立ち並んでいることが話題になるなど、運動会そのものの位置づけや楽しみ方も変わってきているようです。
こうした変化に対して組体操くらいは昔ながらの伝統を守って欲しいと言う考え方もあれば、運動会の内容も時代の変化に応じて変わっていくべきだと言う考え方もあるだろうと思うのですが、過激化していった結果社会問題化してしまった組体操などもそうですが、子供のイベントに大人があまり前に出すぎるのも大人げないと言うことなのかなとも感じます。

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コメント

> 無職、生天目(なばため)利明容疑者(50)と妻で無職の由貴子容疑者(49)を逮捕

投稿: | 2016年10月 8日 (土) 09時22分

戦前、鹿児島の田舎で村長をやっていた曾祖父、孫(親父、現在80歳)が運動会の徒競走でドべだった事に立腹、やり直しを命じたそうです。
ちなみに当時の村長は高給どころかほぼ持ち出し、永きにわたりその村長を勤め上げていた曾祖父は人望が厚く、だからこそそんな無茶も許されたのでしょうか。

ちなみに何度やり直しても親父はやっぱりドべだったそうですw。

投稿: 10年前にドロッポしました。 | 2016年10月 8日 (土) 14時30分

小学校の運動会あたりならまだ能力差も目立たない
下手したら人生で唯一の輝ける瞬間だった可能性もあるわな
そらあきらめがつかんでしょ

投稿: | 2016年10月 8日 (土) 18時35分

唯一の輝ける瞬間を残そうとして
親の逮捕歴を残しちゃったんだな、子供がかわいそう

投稿: | 2016年10月 9日 (日) 12時39分

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