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2016年9月 3日 (土)

ヒット中の怪獣映画が意外なところで反響を呼ぶ

このところ新作怪獣映画が好評を博しているそうですが、それを巡って思わぬ騒動も勃発しています。

「なぜ、自衛隊に防衛出動が下されるのか」 石破茂・元防衛相が「シン・ゴジラ」シナリオに物申す(2016年8月20日J-CASTニュース)

   自民党の石破茂前地方創生担当相は2016年8月19日、現在上映中の人気映画「シン・ゴジラ」のシナリオについて、ブログで「注文」をつけた。

   石破氏は、ゴジラの襲来にあたって、劇中の日本政府が自衛隊に防衛出動を下すシーンを疑問視。ゴジラを「天変地異的な現象」と見なし、あくまで「災害派遣」で対処するのが妥当だと指摘した。石破氏は第1次小泉第1次改造内閣~第2次小泉内閣(02年9月~04年9月)で防衛庁長官、福田内閣(07年9月~08年8月)で防衛相を務めている。

   石破氏は「お勧め下さる方があって、『シン・ゴジラ』も映画館で観る機会があった」と報告。そのうえで、「何故ゴジラの襲来に対して自衛隊に防衛出動が下令されるのか、どうにも理解が出来ませんでした」と指摘した。

   「シン・ゴジラ」の大筋のシナリオはこうだ。ある日、東京湾アクアトンネルの崩落事故が発生する。事故をうけて設けられた首相官邸の緊急会議で、俳優・長谷川博己さん演じる内閣官房副長官・矢口蘭堂は海中にいる謎の生物が事故を起こした可能性を指摘する。その後、矢口の指摘通り、海中から出現したゴジラが関東地方に上陸し、破壊の限りを尽くす。ゴジラを迎え撃つべく、政府の緊急対策本部は自衛隊に防衛出動命令を下した。

   現行の自衛隊法によると、防衛出動にあたっては武力攻撃事態法9条に基づき国会の承認を得なければならない。国会承認を経て、内閣総理大臣に命令された場合、自衛隊は「わが国を防衛するため、必要な武力」を行使できる。自衛隊法の中で自衛隊に「武力の行使」が認められるパターンは、この防衛出動に限られる。

   防衛出動は、日本に対する外部からの武力攻撃があったり、武力攻撃が発生する明白な危険があることが前提だ。そういったこともあって、石破氏は

    「いくらゴジラが圧倒的な破壊力を有していても、あくまで天変地異的な現象なのであって、『国または国に準ずる組織による我が国に対する急迫不正の武力攻撃』ではないのですから、害獣駆除として災害派遣で対処するのが法的には妥当」

などと防衛出動の判断に疑問符をつけた。

   ただ、ブログの中では「災害派遣では武器の使用も武力の行使も出来ない」という反論があることも指摘。「(ゴジラ襲来への対応は)『警察力をもってしては対応困難な場合』に適用される『治安出動』ではどうなのか」と別の可能性も示している。


ゴジラへの防衛出動を否定=枝野民進幹事長(2016年8月30日時事ドットコム)

 「鳥獣駆除だ。防衛出動ではない」。民進党の枝野幸男幹事長は30日の記者会見で、映画「シン・ゴジラ」の中で首相が自衛隊に「防衛出動」を命じたことは適切でないとの認識を示した。枝野氏は同映画の制作に協力し、29日に鑑賞した。

 これに関し、石破茂元防衛相も19日付のブログで「なぜ自衛隊に防衛出動が下令されるのか理解できない。害獣駆除として災害派遣で対処するのが法的には妥当」と指摘している。
 枝野氏らの発言は、旧防衛庁の見解を踏まえたものだ。過去に行われた机上研究では、ゴジラは動物と見なされ、ネズミが大量発生した場合などと同様に災害派遣として自衛隊の出動が可能。有害鳥獣駆除の目的で、武器・弾薬も使用できる。

こうしたフィクションを元に国政の場で議論になったと言えばその昔秘密裏に建造された日本初の原子力潜水艦の反乱をテーマにした漫画などが有名ですが、与野党の大物議員がそろって言及するくらいですからよほどに映画の影響力があったと言うことなのでしょうか。
こうした著名人のコメントももちろんネタ的な部分も少なからずあるのでしょうが、石破氏は防衛出動では国会の承認が必要だが災害派遣なら迅速に対応出来ることなどを挙げた上で、「政府全体としてどう行動すべきかをシミュレートするいいきっかけとなれば」「できる限り「想定外」をなくすためには、極限事例について議論しなければなりません」と発言の意図を語っており、これはこれでもっともですよね。
害獣駆除でゴジラに対応出来るのかですが、かつて北海道沿岸ではトドによる漁業被害に対して自衛隊の戦闘機が出撃して機関銃で撃退していたと言う歴史もあり、法的には特に使用できる武器等の制約もないと言うことですので、確かに見た目のイメージを気にしないと言うのであればこちらで対応するのが妥当なのかなと言う気もします。

先日は現役自衛官の方々が「実際に巨大怪獣が上陸した場合にどう対処するか」を検討したと言う記事が出ていて興味深く拝見したのですが、興味深い指摘として「軍時行動やテロ目的で放った巨大生物なら、防衛出動の可能性も出て」くると言う意見があり、映画においてもテロ組織が犯行声明を出すなりのシーンを盛り込んでいればもっと説得力があったのかも知れません。
しかし面白いなと思ったのは陸海空いずれの自衛隊でも怪獣駆除にはかなり自信満々の様子だったと言うことですが、歴代映画の中では失礼ながらあまり有効な活躍ぶりが示されているようではなかったように見えても、やはり現場で実際に武器を使用している方々はそれに信頼を置いていると言うことなのでしょうかね。
石破氏と言えば10年ほど前の福田内閣時代に、当時の内閣が野党の質問に対する答えとして閣議決定したいわゆるUFO論議についても法政上の問題点を指摘していたそうで、確かに日本のように何事も話し合いから入ってなかなか議論が進まないことの多いお国柄では、普段からありとあらゆる状況を想定してシミュレーションを行っておかないといざと言う時困ることになるのでしょうね。

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コメント

 困りはしません。 プーチンの如く、「断固としてやる」首相がトップに居れば、誰が困ろうが実行です。結果を誰も予測できない事態なのだから、やったもの勝ち。
 そういう状況を作らないための努力段階とは違う話。安倍は努力段階からして自己陶酔して嘘つきまくって、自分もプーチンの真似ができる状況を作りだそうとしてるから 始末に負えない。

投稿: | 2016年9月 3日 (土) 12時27分

>>困りはしません。 プーチンの如く、「断固としてやる」首相がトップに居れば、誰が困ろうが実行です。

あのー、日本は法治国家なんですが?
つーか、アベガーするにしても無理筋なうえに場違いですよー?
にしても、アベガーする人って印象操作に終始してて具体的な根拠を示さないから、信用されないんじゃないっすかね

投稿: | 2016年9月 5日 (月) 06時09分

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