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2016年8月12日 (金)

著名人の個人情報、医療関係者が漏らす?

先日取り上げた著名人夫妻の個人情報無断報道の問題ですが、その後にこんな続報が出ていました。

海老蔵 週刊誌報道に怒り「真剣にやめてください!」…再度の自粛要請も(2016年8月7日デイリー)

 歌舞伎俳優の市川海老蔵が7日、自身のブログを更新し、乳がん治療中の妻・小林麻央の周辺や家族に対するマスコミ取材について、再度、報道自粛を呼びかけた
 海老蔵は6月に会見を開き、妻の乳がん闘病を公表。自身が会見し病状などを詳細に語る代わりに、マスコミには家族に対する報道自粛を強く求めていた。しかし、その後も自宅周辺などへの張り込みが続いたことから、海老蔵はブログで再三にわたり、取材自粛を呼びかけてきた経緯がある。

 7日朝、「ちーん くどいですが 再度」と題し、ブログを更新。麻央が転院したことや治療方針を巡って病院で意見が分かれた--などと報じた4日発売の女性週刊誌の記事を引用。仮に病院から情報が漏れているとしたら、との想定で「本当こまる、もし話してたとしたら その、病院はあかんよね…」と困惑した。
 そして「真剣にやめてください!」と週刊誌の名前を記述して報道を控えるよう訴え、「真剣なお医者様にも迷惑です。向き合ってくださる病院の方々にも迷惑ですよ、そして、1番迷惑と私感じます。」と抑え切れない怒りをにじませていた。

 7月21日は麻央の34歳の誕生日だったが、当日、海老蔵は会うことはできなかったという。その理由を8月4日付のブログで「家の周りにマスコミがいるから会えなかったのよ…」とつづっていた。


海老蔵 麻央の「病院で“内紛”」伝える記事に苦言(2016年8月7日東スポ)

 歌舞伎俳優の市川海老蔵(38)が7日、自身のブログを更新し、乳がん治療中の妻・小林麻央(34)周辺へのメディアの取材を再度けん制した。
「ちーん くどいですが 再度」と題したエントリーで、週刊誌「女性セブン」のWEB版の記事を引用。病院関係者の話として「彼女の治療方針を巡って院内で“内紛騒動”が起きたのです」など、麻央と病院側の対立、それに伴う転院の模様などが明かされている

 この記事に対し海老蔵は「病院関係者」の談話に苦言を呈す。「だから、どちらの病院なのかしらね…本当こまる、もし話してたとしたら その、病院はあかんよね…」と、守秘義務があるはずの病院から情報が漏れたことに疑問を表明し、「本当、真剣にやめてください! セブンさん」と取材自粛を要請した。
「真剣なお医者様にも迷惑です。向き合ってくださる病院の方々にも迷惑ですよ、そして、1番迷惑と私感じます」

 これまでも、闘病中の妻周辺の取材に対してき然と拒否反応を示してきた海老蔵だけに、内部情報を含む今回の記事には、ひと言述べなければ気が済まなかったようだ。

マスコミの取材ぶりとはもとからこのようなものですし、市川夫妻にしても言ってみれば半分以上はその世界に漬かって生きてきたのだから今さら文句を言うのは筋違いだと言う意見もありますが、そうは言ってもやはり他人の嫌がることは徹底してやると言うのがマスコミらしいと言うことなのだろうなとは感じますでしょうか。
この種の報道のあり方に関してはつねに個人情報との絡みで議論になるところで、特にマスコミと報じられる側、そして受け取る側である国民との間にそれぞれファウルラインの引き方が違うと言うこともややこしい理由ですが、ただ今回気になったのはそれよりも個人情報を誰がどう漏らしているのかと言うことです。
問題になっている週刊誌の記事からざっと関係者談なる部分を引用してみますが、実際に病院関係者であり事実このように語ったのだとすれば医療関係者としても非常識であると言う気がしますがどうでしょうね。

小林麻央の治療方針を巡り病院内で「内紛」発生し転院(2016年8月6日NEWSポストセブン)

(略)
 実は、麻央の闘病生活には紆余曲折があった。ある病院関係者が明かす。
「乳がん発覚当初、麻央さんは別のC病院に通院していたのですが、彼女の治療方針を巡って院内で“内紛騒動”が起きたのです」
 C病院は都心の一等地にある全国有数の医療機関。同院の医師らは麻央の病状を診て、真っ先に抗がん剤と外科手術を提案した。
「でも、麻央さんは海老蔵さんや家族と何度となく相談を重ね、“切らないで治す”方法を考えていたそうです。彼女はまだ34才。乳房を残したいという思いもあったのでしょう」(前出・病院関係者)

 現代医学の常識では、乳がんが見つかった場合、第一に外科手術が検討される。放射線やホルモン療法はその次の段階である。手術には、患部のみを切除して乳房そのものは温存する「部分切除」か、乳房全体を切除する「全摘出」がある。
「どちらを選ぶかは患部の場所やがんの進行具合で違いますが、いずれにせよC病院の判断は“早く切るべき”というものでした。しかし、中には麻央さんの考えに寄り添う医師もいた。“患者の意向を優先させるべきではないか”と」(前出・病院関係者)
 病院と一部の医師は対立。結果的に、C病院を辞めた医師もいたという。
「麻央さんもまた、この一件の後、転院することになりました。のちにC病院では、彼女側に立った医師の責任を問う事態にまで発展したそうです。“本来、切るように患者を説得するべき立場にもかかわらずそれを怠った”と」(前出・病院関係者)
(略)

医療関係者の個人情報流出に絡んだ事件と言えばかつて総理経験者の終末期の様子がネット上に流れ、全国関連病院で誰が漏らしたかと大きな騒ぎになったことがありますが、医療関係者が家族に漏らした情報が回り回って本人の耳に入り損害賠償につながるようなケースもあるなど、訴えられれば大きな問題にもなりかねない話ではありますよね。
一方で医療人としての秘密の保持に関する別なトラブルも知られていて、例えば病院と患者側が対立した場合患者側は一方的に情報発信を出来ることに対して病院側が出来ないため、いつの間にか世間的に病院が悪かったのだと言う心証を決定づけられてしまうと言ったケースがありますが、特にネット時代になってからこの種の問題は頻発しているようです。
著名人の場合どこまで個人情報を明かして良いものなのかどうか迷う場合もあるのかも知れませんが、一般論としてマスコミに取材されてこうしてぺらぺらと関係者がしゃべってしまう病院と言うのもあまり上等には見えないことは確かですので、組織のイメージ戦略としても情報発信のあり方には注意が必要だろうとは思いますね。

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コメント

こういうのペラペラしゃべっちゃう人いますね。
聞き出す方もプロのテクニックがあるんだろうけど。

投稿: ぽん太 | 2016年8月12日 (金) 08時33分

>聞き出す方もプロのテクニックがあるんだろうけど。

そこなんですよねえ。
守秘義務についての研修も大事ですが、そういうプロの前でうっかりしゃべらない研修も必要じゃないかと思います。

投稿: クマ | 2016年8月12日 (金) 13時19分

官僚が記者の美人局に引っかかったケースもあったように記憶しますが、組織防衛の一環としてもマスコミ対策とネット対策は必要な気がします。

投稿: 管理人nobu | 2016年8月12日 (金) 13時51分

守秘義務違反で、刑事罰があるのは病院では医師だけですし、(他は、弁護士と僧侶等のはず)看護師や病院事務職経由で漏れるのは、事実上防げないかと。

投稿: 麻酔フリーター | 2016年8月12日 (金) 13時51分

そこらへんは民事で個別に対処ですか
さすがにそのうち懲りるでしょ

投稿: | 2016年8月12日 (金) 14時56分

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