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2016年8月13日 (土)

テレビゲーム有害論はまだ続いていた

かつては始終騒がれていた一方で最近はむしろ沈静化してきた印象もあったのですが、先日こんな講演会が開かれたと報じられています。

テレビゲームやスマホ 子どもの脳、発達阻害(2016年7月14日毎日新聞)

 テレビゲームやスマートフォンなどの映像メディアが子どもの発育に及ぼす影響を伝える勉強会「子どもたちのメディアワクチン−本の世界−」が、近江八幡市文化会館(同市出町)で開かれた。仙台医療センター小児科の田澤雄作医師(68)が講演し、テレビゲームなどの依存症が脳の健全な発達を阻害する事例を報告。約200人が聴き入った。

 市民グループ「子ども・本・文化を考える会」が主催し、「テレビ画面の幻想と弊害」などの著書がある田澤さんが招かれた。

 田澤さんはまず、テレビゲーム依存症で学力が低下した小学生の多くが、ライオンになったら、サバンナを駆け巡るより、餌と安全が確保された動物園で暮らす方がいいと思うと指摘した。

 田澤さんによると、テレビゲームによる刺激は、言語や感性などをつかさどる前頭葉を活性させず、後頭葉で興奮や恍惚(こうこつ)感を覚えさせるという。また、正常な発育を妨げる要因として、行きすぎた受験競争や過度な部活動なども挙げた。反対に、親子が目を合わせ、絵本の読み聞かせなど会話をすることが、子どもの成長にとって大切だと訴えた。

 また、田澤さんは「スマホやテレビを見ながらの育児もコミュニケーションを阻害する。親子や家族の絆が子どもの自尊心を養う上で重要」と話した。【金子裕次郎】

まあ何事につけ生きていると言うことは健康に悪いと言いますから、スマホやテレビゲームが悪いと言われても日本人の多数が眼鏡をかけざるを得ないほど現代の生活は体に悪いと言われるのと同じように感じるのですが、しかし管理人個人の記憶を辿ってみても十代の頃に一日数時間も遊んでいたゲーム上でやっていた作業と、今現在日常的に業務としてやっているPC上での作業は基本的に同じものなんだなと言う気がします。
むろんそこに娯楽姓を感じるかどうかはまた別問題で、ゲーム上のデータであれば幾らでも覚えよう、効率よく処理してやろうと言う気になっても、仕事上のデータに同じことを求められれば面倒臭いと言う感情が先に立つもので、将来的には仕事をいかに仕事と感じさせないで行わせるかと言う方向にアプリケーションも進化していけば効率が高まるのではないかと言う気がします。
いささか脱線しましたが、近年むしろこの種の話題が少なくなったのは当の大人がスマホにどっぷりの生活を送っていることと無関係ではないのだろうと思うのですが、一般的に親世代と言うものは自分達も経験してきた遊びに関しては寛容な傾向があるものですから、今後テレビゲーム世代が社会の多数派を占めるにつれてゲーム悪玉論と言うものも、21世紀における漫画悪玉論程度には落ち着いてくるものなのかも知れませんね。
いずれにせよゲームの類は多くの人が程度の差はあれさほど有益な効果もないが必要悪的なもののように受け止めているのではないかと思うのですが、一方でより肯定的な結果を示す調査結果もあるのだそうで、先日はこんな調査結果が報じられていました。

子どものゲーム禁止・許可で「成績の違いなし」 朝日学生新聞社がアンケート調査(2016年7月26日ITmedia ニュース)

 親から見て「ゲーム禁止」と「許可」の子どもで、成績に違いはない――朝日学生新聞社がそんなアンケート調査の結果を発表した。

 小学生1~6年生の男女に、家庭内のゲームに対するルールを聞いたところ、「ゲームを遊んでよいが、ルールや決まりがある」が88.5%、「ゲームで遊んでもよいし、ルールや決まりもない」が5.9%、「ゲームで遊んではいけない」が4.4%を占めた。

 1日の勉強時間は、ゲームを遊ぶ子が平均80.3分、禁止の子が平均92.2分と回答した。一方、「子どもの成績がよい」と回答した保護者は、ゲームを許可している場合で92.5%、禁止の場合で92.6%と「ほぼ変わらない結果になった」(同社)という。

 また、全体の44.0%の子どもが「ゲームが勉強の役に立つことがあった」と答えた。具体的な内容としては「いろんな知識が身に着いた」(65.1%)が最も多く、「集中力が上がった」(23.0%)、「計算問題が早くなった」(22.0%)が続いた。

 調査は6月16~27日、同社が発行する「朝日小学生新聞」の読者、小学1~6年生の男女723人とその保護者723人を対象に行った。

この種の調査の常としてバイアスが掛かっている可能性もあって、それは成績不良な子供が始終勉強もせずゲームばかりやっているとなれば禁止したくなる親も多いでしょうから、ゲームを許可されている家庭の子はもともと成績が良かったと言う可能性もあるのでしょうが、少なくともゲームに対しても肯定的な効果を実感している声も相応にあるのだとは言えるでしょうね。
一方で東北大の研究では長時間のゲームプレイによって高次認知機能や記憶、意欲に関わる前頭前皮質や海馬などの領域で発達の遅れが見られたと言いますが、これも別にゲームではなくとも何かしらの趣味に長時間没頭して周囲と没交渉になっていれば起こり得るのではないかと感じる話で、要するに子供の頃から一つのことにばかり没頭するのはあまりよろしくないのではと示唆する話に思えます。
この点に関しては実は別方面で以前から話題になっていることとして、子供の時代から一つのスポーツをずっと続けさせ、特に成長期にハードなトレーニングを課す日本式のスポーツのあり方と言うものは若い時期からの深刻な胡椒を招いたり、競技者人生を短縮してしまうのではないかと言う懸念が以前から言われているのですが、面白いことに世間やマスコミがこうしたことにあまり深刻な危機感や大きな関心を寄せている気配はありませんよね。
これも社会的に地位もある方々の多くが学生スポーツの経験者でもあったのだろうと考えると、自分達も通ってきた道については寛容になりがちな法則の一つの発露とも思えるのですが、考えてみますと「俺達も炎天下で連日ぶっ倒れるまで練習したのだからお前達もやれ」と言うのは、かつて一世を風靡したおしん的な考え方にも通じるものがありますね。

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コメント

テレビゲームじゃ大人はぜったい子どもに勝てないからね!

投稿: | 2016年8月13日 (土) 16時41分

ゲームで遊ぶのは時間の無駄だと言われているが、
オーストラリアのロイヤルメルボルン理工大学の研究で、
ゲームで遊ぶのは子供の成績アップに役立つが、
日常的にSNSやオンラインチャットをするのは逆効果になるとしている。
新華社が伝えた。

研究者は15歳の若者1万2000人のデータを収集し、
彼らのネット習慣の動向を分析した。
その結果、ほぼ毎日ゲームで遊んでいる学生の数学の成績は平均点より15点高く、
科学の成績は17点高かった。
この研究に参加したアルベルト・ポゾ氏は、
「オンラインゲームで遊ぶ場合、謎を解かないと次のステージには行けない。
これには昼間、学校で学んだ数学や読解問題、科学の知識を駆使する必要がある」
と話す。
また、教師に対しては数学と現在流行しているゲームをコラボさせることをアドバイスしている。

具体的にはどのようなゲームが成績向上に役立つのだろうか?
研究者は「バイオレンスゲーム以外ならなんでもいい」と話す。
またアクションゲームは知能向上に役立つという研究結果も出ている。

さらに研究者は、日常的にSNSやオンラインチャットを使用する学生の成績はやや劣り、
SNSをしない学生に比べると彼らの数学の平均点は20点低いとしている。
ポゾ氏は、
「日常的にSNSをしていると当然ながら勉強時間が無くなる。
しかし、これは子ども自身が勉強したくないがためにSNSをしているのかもしれない」
と話す。
http://www.recordchina.co.jp/a147452.html

投稿: | 2016年8月17日 (水) 00時48分

>オーストラリアのロイヤルメルボルン理工大学の研究で
>ゲームで遊ぶのは子供の成績アップに役立つ

言うたら悪いが母集団のピックアップ元がオーストラリアでしょ?
しかもその地での大学進学率や、標準的な学力も示さずに
「成績アップが~」といわれてもなあ です。
九九の5の段も言えなかった15歳の子供が、7の段まで言えるようになった!
かもしれないわけですから。

投稿: | 2016年8月18日 (木) 09時18分

ある英国人がオーストラリアへ移住しようと移民局で手続きを始めました
移民局:「犯罪歴はありますか?」
英国人:「やはり必要なんですか?」

投稿: | 2016年8月18日 (木) 09時34分

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