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2016年7月 8日 (金)

悪そうなものはやはり悪かったらしいと言う話

意外なと言うべきか当然と言うべきか、先日こんな警告が厚労省から出ていました。

厚労省が在宅酸素療法の火気取り扱いで注意喚起(2016年7月5日日経メディカル)

 厚生労働省は7月1日、在宅酸素療法として酸素濃縮装置などを使用している患者が、喫煙などが原因と考えられる火災により死亡するなどの事故が繰り返し発生しているとして、在宅酸素療法における火気の取り扱いについて注意喚起した。
 この問題に関しては、2010年1月に「在宅酸素療法における火気の取扱いについて(注意喚起及び周知依頼)」(医政総発0115第1号・医政指発0115第1号・薬食安発0115第1号)という通知が出されているが、その後も事故が繰り返し発生していることから、今回改めて注意喚起が行われた。
 日本産業・医療ガス協会医療ガス部門まとめによると、2016年6月末時点で重篤な健康被害事例は2003年12月から16年4月までに61件。火災事故原因別では喫煙43%、漏電8%などとなっている。

 厚労省は、在宅酸素療法を受けている患者やその家族が注意すべき項目として以下の3点を挙げている。
1)高濃度の酸素を吸入中に、たばこなどの火気を近づけるとチューブや衣服などに引火し、重度のやけどや住宅の火災の原因となる。
2)酸素濃縮装置などの使用中は、装置の周囲2m以内には、火気を置かない。特に酸素吸入中には、たばこを絶対に吸わないようにする。
3)火気の取扱いに注意し、取扱説明書通りに正しく使用すれば、酸素が原因でチューブや衣服などが燃えたり、火災になったりすることはないので、過度に恐れる必要はない。医師の指示通りに酸素を吸入する。

酸素を使っていれば火気厳禁と言うことは初歩的な科学的知識があれば理解出来ることですが、実際にはどの程度燃えやすくなるかと言う実感がなかなか湧かないと言う方も少なくないはずで、業者さんも動画等で啓発はしているそうなのですが、しかし火災原因の約半数が本来この種の病気を持つ患者が決して吸ってはならないはずの喫煙が原因と言うのが何とも言いがたいところですよね。
慢性呼吸器疾患は喫煙で発症したり悪化したりと言うことがある病気ですが、残念なことに死んでも良いからタバコだけは絶対やめないと言う人は結構いますから、こうした事態に備えて周囲への延焼阻止策や焼けた後の始末の付け方などきちんと事前準備だけはくれぐれも調えておいていただければと思います。
この種の因果関係がはっきりしているものは誰にとっても判りやすくていいのですが、医学の世界では結局それがいいのか悪いのかが時代によってコロコロ変わると言う厄介な現象もままあるもので、先日出ていたこんなニュースなどもさしずめそんな事例の一つと言えるのでしょうか。

学者、街灯が健康にどんな害をもたらすか語る(2016年6月26日スプートニク)

米国医師会(AMA)は、LED街路灯が人体の健康に与える影響を分析した報告書を出した。

緑と青色のスペクトルの放射光は危険だと協会のサイトに掲載された報告書にある。さらに、青色の光は人の目にしばしば白色だと受容される。
青色のスペクトルを多く含む照明は、夜間に通り過ぎる運転手の視力を下げる可能性がある。さらに、同様の街灯はホルモン「メラトニン」の生産を妨げ、人間の疲労感を高め、労働効率に害を与える可能性がある。

同様の恐れはLED照明のある部屋でも存在する。学者はこう書いている。
「深夜の住居での明るい照明は睡眠時間の短縮と睡眠の質への不満、極度の眠気、昼間の身体機能の乱れ、肥満を引き起こす」

LED照明の否定的な影響を避けるための注意事項として、ランプや電球の光度を下げ、青色スペクトル光を発しないタイプの照明を使用することが推奨されている。

この記事を見ると青色街灯は危険で有り健康に良くないと言うことを指摘しているようにしか見えないもので、青色スペクトル自体を出さない照明器具を使いましょうと言われればなるほど昨今話題のブルーライトか、あれはカットしないと目に悪そうだなどと納得はしそうになるのですが、モニター注視による疲労感の原因は別に青色光だけがその理由と言うわけでもないそうですね。
それはともかく青色の街灯と聞いて誰しも思い出すのが、かれこれ10年ほども前にイギリスでは青色街灯で街の犯罪を抑制している!などと言う話が突然ブームになったことがあり、日本全国で街灯を青色に変える動きが拡がったと言う事件がありましたが、あれも後に単なるガセネタだったことが判明して各地の自治体は無駄な出費に頭を抱えたことでしょう。
ちなみに古来青色など寒色系は心理的に不安感を与える色合いだと言いますが、青色街灯の導入によって何となくその界隈にいることがキモチワルイと感じる人が増え、犯罪者やその予備軍なども立ち去った結果犯罪が減ると言う効果も期待出来るとか出来ないとか言う説もあるそうで、これまた自治体の投じた予算が後々になってやはり無駄ではなかったと再判明する日が来るかも知れませんよね。

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