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2016年6月 3日 (金)

銃社会アメリカで最近最も大きな話題になったかも知れない射殺事件

妙な事が妙な騒ぎに発展すると言うことはよくあることですが、先日発生したこちらの事件がただいま絶讚炎上中だと言います。

3歳児を救うため…絶滅危惧種のゴリラ射殺で大議論 両親に責任?園側の過失? 米オハイオ州(2016年6月1日産経新聞)

 【ニューヨーク=上塚真由】米中西部オハイオ州の動物園が、ゴリラの獣舎に入り込んだ3歳の男児を救うためゴリラ1頭を射殺したことをめぐり、全米で賛否両論が巻き起こっている。射殺されたのは絶滅危惧種のゴリラで、インターネット上では、園側や男児の両親の責任を求める声が殺到。事態を受け、地元の司法当局は5月31日、両親らの刑事責任の有無について捜査を始めたと明らかにした。

 射殺されたのは、17歳の雄のニシローランドゴリラ「ハランベ」で体重は約180キロ。米メディアによると、男児は28日、家族と同州シンシナティの動物園を訪れ、柵をくぐるなどして獣舎に入り込んだ。ハランベが水を張った堀の中で男児を引きずり回すなどしたことから係員は約10分後、ハランベを射殺。男児はけがを負ったが、命に別条はなかった。

 園側は、麻酔銃は効果が出るまでに時間がかかり、射殺は苦渋の選択だったと説明。安全対策にも問題はなかったと主張している。

 これに対し、動物愛護団体は「ニシローランドゴリラは温和な性格で挑発しない限り攻撃しない」と対応を批判。子供から目を離したとして両親の刑事責任を求めるネット上の署名活動には31日夜までに約40万人の賛同が集まっている。

 米大統領選の候補指名が確定したトランプ氏は「射殺以外に選択肢はなかっただろう」と動物園側に理解を示した。

米動物園のゴリラ射殺に批判相次ぐ 4歳児が飼育エリアに転落(2016年5月30日BBC)

米オハイオ州の動物園でゴリラ「ハランビ」(17歳、オス)が28日に射殺されたことを受けて、ソーシャルメディアで批判の声が上がっている。飼育エリアに転落した4歳の男児の安全確保が射殺の理由だが、ゴリラは男の子に危害を加えようとはしていかなったと多くの人が指摘。一部はハッシュタグ「#JusticeForHarambe」を使って、非難のコメントを寄せている。
動物園は、体重が180キロあるハランビが男の子をつかみ、引きずったことから、男児に「命の危険がある」と判断し、射殺を決めたと説明している。
一部では、責任は子どもに対する監督を怠った両親にあると批判している。

ツイッターのユーザー「StrayanRepublic」さんは、「ハランビは殺そうとして引きずったのではない、叫ぶ観光客から守ろうとしたんだ」とツイートした。
「Kenz」さんは、「親の不注意で絶滅危惧種の動物が殺されなくてはいけなかったのはとても悲しい」とツイートした。
「Andrue」さんは「なんで動物園は即効性の麻酔を使わなかったんだ。あのライオン2頭に続いて今度はハランビだ」とツイート。
(略)
動物園のセイン・メイナード氏は、「(関係者にとって)難しい選択だったが、正しい選択だった。男の子の命が救われたのだから。非常に悪い結果になっていたかもしれなかった」と語った。
メイナード氏は、麻酔銃では効果が現れるのに時間がかかり過ぎたと説明した。同氏は、男の子はゴリラに襲われてはいなかったものの、「確実に危険があった」と述べた。
さらに、「絶滅危惧種のゴリラが死ぬという悲劇的な事故に、我々全員が非常にショックを受けている。動物園にとっても、世界中のゴリラにとっても大きな損失だ」と語った。
(略)

風の噂で聞くところではゴリラが射殺されたのは銃を持っていなかったからだと全米ライフル協会が言ったとか言わないとかですが、いきなりこんな騒ぎに巻き込まれた上に射殺されてしまったゴリラが確かに気の毒である一方で、ひとまず子どもに大きな怪我がなかったと言うことで胸をなで下ろした方も多いのではないかと思います。
日本ではこうした場合そもそも銃で射殺すると言う選択肢がまず考えられない状況で、握力800kgとも言うゴリラが逃げた場合に備えて何とものどかな訓練をしているものだと話題になったりもしますけれども、アメリカの場合様々な選択肢が予め用意されている中で、こうした場合に最善最良と思われる方法を躊躇なく行うと言う判断も求められているのだろうと思います。
何が正しい、間違っていると後付けで理由を見つけてくることは誰にでも出来るとしても、決断すべき時に躊躇せず決断し実行に移したことに対して批判されると言うのもどうなのかと思うのですが、現状では記事にもあるように各方面から非難の声が多数上がっていて、むしろそれによって事件が話題になっていると言うことですよね。

興味深いこととして「子どもに危害を加える様子はなかった、ゴリラを射殺する必要などなかった」と主張する方々がよく引用している動画があって、これを見る限りではむしろゴリラは子どもを見守っているようにも見えますから何故?と言う疑問が湧くのも当然ですし、事実こうした動画を見て「何故殺した!」と怒り心頭と言う方々も少なからずなのですが、元動画は連続的に撮影されているはずなのに何故か途中で動画がカットされていることが判りますでしょうか。
他方で一連の経緯を不連続に撮影した元動画とも言えるものもあって、これを見ると何故皆が大騒ぎしているのかが判るかと思うのですけれども、周囲が大騒ぎしたことでゴリラがかえって興奮し危険な状況になってしまったのだと言う批判も確かにその通りなのでしょうが、こうした際に一般観客が全部が全部冷静に対応できるかと言えばまあ無理ですから、転落時の観客対策と言うことも今後改善すべき余地はあるのかも知れませんね。
ちなみに一部動物保護団体がすでに農務省に告発状を提出しているとも言い、一方で地元警察が刑事訴追の有無を調べることになったと報じられ話題になっていますけれども、警察が調べようとしているのは両親の行動が妥当なものであったかどうかだけだと言い、動物園側に関しては一切調べる予定はないそうです。

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心と体」カテゴリの記事

コメント

親は訴えないそうな
http://jp.mobile.reuters.com/article/idJPKCN0YO0A6

投稿: | 2016年6月 3日 (金) 07時27分

>警察が調べようとしているのは両親の行動が妥当なものであったかどうかだけだと言い、
>動物園側に関しては一切調べる予定はないそうです。
是非 福島県警には視察に行って頂きたい

投稿: | 2016年6月 3日 (金) 07時41分

アメリカだけに管理責任がどーたらで動物園に何億か賠償請求しないのかw

投稿: | 2016年6月 3日 (金) 08時42分

かなり深い堀なのになんで落ちたんだろうって思うわけなんですが。

投稿: ぽん太 | 2016年6月 3日 (金) 08時44分

ふざけて柵の隙間から入って落ちたと言うのですが、あの高さから落下してしまう子供と言うのも危険回避能力的にどうかなとも感じます。

投稿: 管理人nobu | 2016年6月 3日 (金) 12時22分

オハイオの男児と北海道の男児、どうして差がついたのか…慢心、環境の違い

投稿: | 2016年6月 3日 (金) 13時41分

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