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2016年5月 7日 (土)

すっかり社会に定着しながら岐路に立ちつつあるSNS

Facebookと言えばSNSの草分け的な存在で、つい先日も好調な業績を発表したばかりだと聞きますが、そのFacebookの行く手にも暗雲が立ちこめていると言うニュースが出ていました。

若者のFacebook離れはSnapChat風アプリを出しても止まらないと思う(2016年4月28日GIZMODO)

Facebookに自前コンテンツを投稿する人が激減してます。
自前コンテンツとは、外部記事のリンクとかじゃなく、自分で書いたり撮ったりした投稿のこと。メディアの血であり肉であります。これが2015年中盤には前年比21%減となり、この2桁ダウンに歯止めをかけようとロンドンに専門チームを設け、戦略立案に当たらせているんですが、今年はじめの段階でもまだ前年比15%減で、減少にストップがかからない状態なのだと情報筋はThe Informationに話しています。特に減りが顕著だったのが、30歳未満の若者層でした。
Facebook公式は「シェアは堅調だ」と主張していますが、年々友達は増える一方なので、あんまりプライベートな情報は前ほどシェアしなくなっているのは事実だと言っています。
(略)
これでオリジナルの写真・動画の共有枚数を増やしたい方針とのことですが、SnapChatのカメラアプリが大人気だからそれを同じものを出したら若者が戻ってくるのかと言ったら、そんなことはないと思います。少なくともアプリだけで戻るようなものではないと…。若者にFacebook離れの理由を尋ねると、みんな「家族がいるから」「残るから」って答えますからねぇ…。Pewが2012年にティーン802人を対象に行った意識調査でも「Facebookを毎日使うには使うけど、それは社会的義務感で使うものになっている」という結果がすでに出ています。

Facebookには知り合いが全員いますからね。家族、友達、そのまた家族、友達の友達まで全員。Facebookで何かシェアすると、その全員に情報を晒すことになります。設定で公開範囲を制限していても、どこから表に出るか油断はできません。ニュースを見れば犯人も被害者もみなFacebookの写真がそのまま使われていて、コメントもそのまま使われてますからね。Facebookのちょっとしたひと言で首になった人もいるし、表に出したくないことがバレる人もいて。恥ずかしい話があっという間に拡散して必要以上に荒れてしまうという側面はあるかと思います。

したがってユーザーの信頼を本当に回復したかったら、シェアしたコンテンツが自動消滅するアプリをつくるぐらいしかないのですが(24時間で消えるSnapChatみたいに)、問題はそれも実はもうやり尽くしてしまってるということです。たぶんこの新しいカメラアプリもPokeやSlingshotの二の舞いで終わりそうな気がしますよ…。

もともとFacebookの特徴として実名登録制であり、テキストベースのメッセージが基本であると言う点が挙げられると思いますが、登場当時と違って今は画像や動画の共有も当たり前の時代ですから、そちら方面に特化したサービスに顧客が移っていくのは仕方ないのかも知れませんが、逆に実名登録制であるからこそ社会的にはある種名刺代わりにも利用されている側面はありますよね。
ひとたびこれだけユーザー数が増え、それに基づいて社会が動くようになればそう易々とサービスへの需要がなくなるとも思えませんが、少なくとも今の時代に個人利用での新規顧客を獲得すると言う点ではかなり不利な立ち位置になってきてしまっていると言うことなのでしょう、今後はどのような方向性に進んでいくべきなのか経営的な判断も難しいのだろうとは思います。
同様にテキストベースの老舗のSNSであるツイッターなども各界の著名人が日常的につぶやくなど利用自体は好調であるようですが、その経営と言う点では決して順調とは言えないようで、先日も赤字経営が続いていると言う生地が出て各方面に反響を呼んでいました。

ツイッター赤字89億円!「有料化してもOK」の声多数(2016年5月4日NEWSポストセブン)

ツイッター社は4月26日、2016年1~3月期決算を発表。純損益は7970万ドル(約89億円)の赤字だった。1億6240万ドルの赤字だった前年同期に比べて改善されてはいるものの、黒字には程遠い状態だ。
2013年11月に株式上場して以来、一度も黒字になったことがないツイッター社。「ツイッター」サービスの利用者をみても、2016年1~3月のツイッターの月間平均利用者数は3億1000万人で、前四半期から1.6%の微増という状態。大きく利用者が伸びているわけではなく、まだまだ厳しい状況にも思える。

日本のユーザーからは、
「ツイッター赤字ってマジかよ、有料にしてもらっても全然おkだからサービス停止すんのだけはやめてくれ頼むから」
「ツイッター、大赤字で有料化されても月数百円なら払う。それくらい便利」
「だからTLを宣伝まみれにするんじゃなくて有料プレミアムオプションを実装しろと何度言わせるんだ。あるいはプレミアムで広告非表示にするとか」
といった声も。有料化されても構わないというユーザーはそれなりにいるようだ。また、有料化以外の改善策としては、
「ツイッター社さんは早く独自のソシャゲを作って赤字解消してほしい
「このツイッター運営って、赤字なんだ。 信頼度も高くてこのツール好きなので、ウィキペディアみたいに、有志の募金とかしたらいいのに…」
「Twitterはもう少し規模小さくていいよ 赤字出さない程度に 古いツイートとかどんどん消してけばリソース空くでしょ」
などのアイデアを出すネットユーザーもいた。
(略)

利用自体が低迷しているわけではないとは言え、社会的に言ってみれば飽和した状態にもなってきているわけですから単純に拡大路線を続けても大きな収益の改善は難しいのだと思いますが、そこで質的転換を図るにしてもどちらの方向を向くべきかで、特に利用者の側から有料化しろと言う声が多いことには注目されるべきかも知れませんね。
この種のサービスの特徴として利用者数が多いと言うこと自体が非常に大きな資産で、周りの誰もが使っている以上利用を止められないと言う側面がありますから、例えばお試し期間として何ヶ月までは無料でその後は月額幾らと言った課金を行ってもさほどユーザー数には影響がないのでしょうし、課金によって広告が非表示になるならむしろ積極的にお金を出すと言う人も少なからずいそうではあります。
ソシャゲなどの普及で少量の課金に関してはかなり敷居が低くなっている現状では、本当に必要なものならお金を出すことにそれほど抵抗感はないのも事実でしょうが、一方で無料で大きなシェアを確保してから徐々に高いお金を取っていくと言うやり方はあまり社会的には好意的に受け入れられない行為でもあり、過去には幾つもの企業やネットサービスが批判を浴びたこともありますよね。
一時は文句やクレームがついても課金に見合った利用価値があると判断されれば業績を伸ばしている企業もあり、わずかな値上げでも一気に客離れを引き起こし転落の契機となった企業もありとこれも判断の難しい問題ですが、SNSもこれだけ種類も増えてくるといずれどこかで淘汰されていくことになるのでしょうから、その第一歩となる引き金を誰がどう引くことになるのかは誰にも判らないことなのかも知れません。

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