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2016年3月14日 (月)

「テレビに出てます」で想像される医師像

先日以来こういう事件が世間を騒がせているようですが、まずは記事を紹介してみましょう。

タレントの女医逮捕=診療報酬不正請求―詐欺容疑で警視庁(2016年3月9日時事通信)

 指定暴力団住吉会系組長らによる診療報酬詐取事件で、診療報酬を不正に受給していたとして、警視庁組織犯罪対策4課は9日、詐欺容疑で、医師でタレントの脇坂英理子容疑者(37)=東京都世田谷区下馬=を逮捕した。
 会社役員早川和男容疑者(39)=詐欺罪で公判中=らについても同容疑で再逮捕した。脇坂容疑者は「弁護士が来るまで話しません」と供述しているという。

 逮捕容疑は2012年11月上旬~14年9月上旬、脇坂容疑者が院長だった千葉県船橋市と東京都目黒区のクリニックで、実際には行っていない治療をしたように装い、千葉県内と都内の8自治体から患者14人分の診療報酬計約155万円をだまし取った疑い。
 同課などによると、不正請求は12年8月~14年11月で総額約6900万円分に上る。受給総額のうち、正規の請求はごく一部とみられる。
 患者の大半は1度通院しただけだったが、脇坂容疑者らはその後も繰り返し治療を受けたようにレセプト(診療報酬明細書)を偽造していた。患者は診療代金を支払わず、報酬を受け取った者もいたという。
(略)

TVも出演、タレント女医=クリニックは閉院-逮捕の脇坂容疑者(2016年3月9日時事通信)

 診療報酬をだまし取った詐欺容疑で、警視庁に逮捕された医師の脇坂英理子容疑者。「Ricoにゃん」と名乗り、テレビ番組などに出演するタレント女医としても知られる。一方で、院長を務めたクリニックは閉院に追い込まれるなどトラブルも抱えていた。

 脇坂容疑者は2012年、千葉県船橋市にクリニックを開業した。専門は麻酔科だが、診療項目には内科のほかにペインクリニックや美容内科も挙げられている。疲労回復や美肌効果のある注射を扱っているという。
 開業医の傍ら、テレビのバラエティー番組にも出演。ブログなどでは、ホストクラブで豪遊する様子を自ら紹介していた。

 船橋市のクリニックは、一連の事件で詐欺の舞台となった歯科医院と同じ建物に入居。建物オーナーの男性(63)は「家賃は払われないままになっている」と話す。
 13年6月には目黒区に移転し、医院を開いた。しかし、14年9月から月額52万円余りの家賃・管理費を滞納したとして、支払いとテナント明け渡しを求められる訴訟を起こされ敗訴。同年末から休業し、15年5月に閉院した。(2016/03/09-11:30)

すでに色々と情報も出回っているようですが、もともと医療施設経営と言うことに関しては全くお話にもならなかったようで、各方面に盛んに借金を無心する一方で派手な豪遊ぶりを自慢して回るなど、いささか社会人としても適性を疑われかねない人物ではあったようですが、ただこういう人物もテレビなどで登場すれば医師代表のように扱われているのも確かですよね。
近年では医師免許こそ持っているものの芸能活動の方を本業のようにしている自称医師の方々も増えていて、世間の方でも「こんな先生には診てもらいたくない」「医者になるための勉強はできたんでしょうが、それ以外は全くのバカ」等々と様々に悪評が高まってきているようですが、正直真っ当な医師としての仕事をしていればそうそう芸能活動などやっていられるとも思えません。
その意味で医師として明らかに非典型例と見なさざるを得ない方々しか医師の肩書きで世間に広く顔を知られる手段がないと言う状況は、医師という職業に対して世間の誤解を招きかねないと言う危険性もあると言えそうですが、実際にこんなことを言い出している人もいるそうです。

テリー伊藤「医者は努力していない」 ネット上では批判の声続々(2016年3月13日オリコン)

 タレントのテリー伊藤が13日、コメンテーターを務めるTBS系『サンデー・ジャポン』(毎週日曜 前9:54)に出演し、日本の医師免許制度について痛烈に批判した。

 元タレント女医の脇坂英理子容疑者が、診療報酬を水増し請求した詐欺の容疑で逮捕されたニュースを受け、テリーは「医者は遊んでて仕事ができるのか。テレビの演出家でも料理家でも、みんな努力してる。医者って、年をとっても試験がない。だから努力をしてないと思うよ」と、医者という職業に対する持論を展開。

 スタジオゲストのタレント女医・西川史子や医学博士・奥仲哲弥氏から「努力してる人もたくさんいる」と反論されるも、「そういう人もいるけど、患者の話を聞いて薬を出すだけの人もたくさんいる。こんな楽な仕事はない。どう向上心があるか、発表してほしい」と最後まで意見を変えなかった。

 テリーの発言を受け、ネット上では「普通の医者は学会行ったり新しい研究結果を考えたりしてる」「いいお医者さんは本当に体力的にも精神的にも大変」「ひどい言い方。向上心のあるなしはどんな仕事でも個人差がある」など、批判的な書き込みがあふれた

ネット上の批判の書き込みを見ていますとむしろ医師などはどうでもいいと言う様子で、その他一般の方々の方が憤っているようにも見えるのですが、昨今低収入で一生懸命努力している方々も多い世の中であるだけに、ともすると電波芸者と呼ばれる方々には反感が集まりやすい時代なのかも知れませんね。
聞くところでは最近のテレビ番組ではお馬鹿キャラなるものがもてはやされるのだそうで、常識外れのことばかり言って笑いを取ったり視聴者の優越感を刺激したり、場合によっては番組に批判が出た場合の被害担当的な役割も果たしているとも聞くのですが、このテリー何某なる人物も以前から「炎上目的で起用しているのでは」等々と様々な評判を集めてきた人物なのだそうです。
ただマスコミとしてこうした発言をさせていると言うことの意味合いをどう考えるのかで、例えばかつてのマスコミでは医療バッシングなるものが非常に盛んだった時期がありましたが、あれも守秘義務であるとか前述の多忙さなど様々な事情もあるのでしょうが、何を言われようが一切反撃をしてこない相手を一方的に叩けるなら楽に番組作りが出来るのは確かだったのでしょう。
ただその後のネットの発達に伴いマスコミバイアスを介さず医師と国民とが意見交換が出来るようになり、また医師の側でも「批判されてまでこんな仕事を続けるのは馬鹿馬鹿しい」と簡単に逃散するようになり医療崩壊と言う現象を招いた結果、今では根拠のないバッシングなどやっていようものならマスコミの方が世間から叩かれるようになってきていますよね。

マスコミの側でもよくしたもので、医療ネタは視聴率や売り上げアップにつながることが知られた結果か昨今では医療と仲良くやっていこうと言う動きが主導的であるそうですが、一方ではもちろん医師と呼ばれる人種の中にも様々な問題児やトラブルメーカーがいるのも事実ですから、下手に聖域化してしまうと今後何かと都合が悪いと言う計算もあるのでしょうか。
昨今医療関連のトラブルや犯罪的行為も少なからず報じられる中で、今回の放言などはそれに対する世間の目線を知る上でも格好のアドバルーンと言うことなのでしょうが、さすがに世間並みの常識が無いだとかブラック業界だとか言った類の痛いところを突かれたと言うのであればまだしも、この種の御仁に「努力をしてない」「こんな楽な仕事はない」と言われてもねえ…と言うのが当事者の率直な感想になりそうです。
ただこうした批判を受けると決まって「そんなことはない!我々はこんなに頑張っているんだ!」と途端に奴隷自慢を始める先生もいらっしゃるようなんですが、それはそれで社会的には大いに問題ある労働慣行と言えますので、そちら方面に関しては世間の批判を謙虚に受け止め改善を図っていくべきではないかとは思いますけれどもね。

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コメント

心が僻地

投稿: | 2016年3月14日 (月) 07時20分

このばかは全国の労働者にケンカ売ったな

投稿: | 2016年3月14日 (月) 08時05分

いろいろと批判の余地はあれど努力してないってのはどうかと。
テリーさんは試験でもないといっさい努力しないタイプなんでしょうけど。

投稿: ぽん太 | 2016年3月14日 (月) 08時32分

努力の方向が違うだけ

投稿: | 2016年3月14日 (月) 10時36分

ご指摘の通り医師の努力の方向性が間違っていると言う指摘であったなら、非常に有意義な議論の呼び水になっていた可能性があると言う気がします。

投稿: 管理人nobu | 2016年3月14日 (月) 11時48分

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