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2016年1月 9日 (土)

SNSと社会との関わり方がより濃厚になってきた結果

SNSと言えばその定着ぶりの一方で、俗に馬鹿発見器などと言われ必ずしも良いことばかりでもないようですが、その代表格で世界最大のSNSとも言われるフェイスブックについてこんな記事が出ていました。

フェイスブックやめると幸せに?デンマークで1000人調査結果公表(2015年11月29日スポニチ)

 ネット交流サイト「フェイスブック(FB)」をやめると幸せになれる? デンマークのシンクタンク「幸福度研究所」は29日までに、FBの利用をやめた人は、続けた人と比べて生活への満足度が高まったとする実験結果を公表した。

 日本でも人気のFBは、利用者が身辺の出来事を文章や写真で投稿し合うのが特徴。同研究所は多くの人が他人の素晴らしい経験などの投稿をうらやむ傾向にあるとし、「自分に何が必要かよりも、他人が何を持っているかを気にするようになる」と指摘している。

 実験はデンマーク在住の1095人を二手に分けて行い、一方のグループだけFBの利用を禁止。1週間後に「生活にどの程度満足しているか」を10点満点で聞いたところ、利用継続グループは実験前の7・67点が実験後は7・75点と大きな変化はなかったが、禁止グループは7・56点が8・12点にアップした。

 また、実験後に「今の気分」を尋ねたところ、禁止グループは88%が「幸福だ」、84%が「人生を楽しんでいる」とし、継続グループの各81%、75%を上回った。禁止グループで「悲しい」と答えたのは22%、「孤独だ」は16%で、継続グループは34%、25%だった。

 実験参加者全体の94%がFBを毎日利用し、69%は「素晴らしい出来事の写真を投稿するのが好き」だと答えた。

いわゆる依存症的にSNSにはまってしまう方々と言うものもいて、確かに実生活に与える影響は無視出来ないものではあるかと思うのですが、実名登録制で比較的利用者の質がいいと考えられているフェイスブックでもこんな調子なのですから、大多数のSNSの状況がこれよりも良いものだとは考えにくいところですよね。
ちなみにこの記事が出た直後にフェイスブックの創設者であり、現CEOでもあるザッカーバーグ氏が450億ドルにも登ると言う保有株式のほとんどを寄付すると報じられたことで「創業者も幸せになりたかったのか」などと言う人もいたようですが、もちろんこれはアメリカの多くの資産家の例にならって慈善事業にお金を出すということで、直接的には何ら関係する話ではありません。
ただやはり瞬時にして個人の発言が広く共有されてしまう、そして場合によってはそれに対するレスポンスを強要されるなど実社会への影響も小さくないと言うことはSNSの持つ課題であって、そうした影響が無視出来ないからこそ先日こんな記事が出ていたことが議論を呼ぶのも当然でしょう。

ツイッター、政治家の削除ツイートへのアクセス遮断を解除(2016年01月01日AFP)

【1月1日 AFP】米マイクロブログのツイッター(Twitter)は12月31日、政治家が削除したツイートへのアクセスを再開していくと発表した。「公の議論にいっそうの透明性をもたらす」助けになるだろうとしている。

 ツイッターは2015年、政治家が削除したツイートを世界30か国で収集して公開しているウェブサイト「ポリットウップス(Politwoops)」から削除ツイートへのアクセスを遮断した。当時、ツイッターは政治家にも他のユーザーと同様に、考え直した後にツイートを削除する権利があると主張していたが、「公人に説明責任を果たさせる」という名目で方針転換した。

 ツイッターは今回、「ポリットウップス」を2010年に立ち上げたオープン・ステイト財団(Open State Foundation、本部:オランダ)ならびに米国の政治家を監視している「サンライト財団(Sunlight Foundation)」と合意に達したと発表した。この3者に加え、あらゆる人がオープンで安全なコミュニケーションを取れるようになることを目指している団体「アクセス・ナウ(Access Now)」が数回の協議を行った末に合意に達したという。

 オランダで始まった「ポリットウップス」の活動は世界30か国に広がり、政治家にとってはたびたび困惑の種となっている一方で、ジャーナリストには便利な情報源となっている

いわゆる馬鹿発見器騒動などは言うまでもありませんが、各方面でSNSを巡る失言騒動はたびたび発生し炎上にも結びついているわけで、特にそれが公的な地位にある人物や著名人である場合には非常に大きな騒動にもなりかねないだけに、昨今政治家などが選挙活動の一環的に安易にSNS等を利用する風潮も何やら危ういものがありますよね。
以前には長万部町のゆるキャラがSNSで暴言を吐きまくって解雇された事例もありましたが、別にSNSに限ったことではなく病院窓口で暴言を吐いたことをわざわざブログで公表し大炎上した岩手県議が最終的に自殺と思われる状況で発見されたケースもあり、昨今では失言暴言の類が炎上するたびに発言そのものを削除すると言う行為が半ばお約束化している感もあります。
これに対して政治家の発言であることを理由に削除発言をオープンにすると言う方針が是か非かと言う議論はあって、そもそも政治家だけに対象を限定する理由は何なのか、公人と言えばマスコミ関係者なども公人ではないか等々様々な意見もあるようですし、逆に政治家であるからと言って常に公的な立場で発言するとは限らない以上、一般人に比べて権利が抑制されるのはおかしいと言う声もあります。

ネットに対する強力な規制が行われているような国でもネット利用者は着実に増えていて、しばしばそれが公権力の腐敗や横暴に対する抑止力にもなると言う現実がある一方で、特に実名登録制など身元バレする可能性が高い場合、当局からの追及を恐れ自由な発言が制約されると言うリスクもありますよね。
その点で常時発言を監視されていると政治家の発言が萎縮してしまい、かえって自由な言論の妨げになるのではないかと言う懸念は当然にあるわけですが、そもそも公の場で発言するのが仕事である政治家が人に聞かれて発言を控えるようでは不適格だと言う考えもあり、未だ賛否両論と言うところであるようです。
ただ全てのSNSがこうした行為を行っているわけでもないので、利用者の考え方によって今後使い分けが広がってくるだろうと言うのは例えばネット上のBBS等で利用者ルールによって自然と棲み分けが発生していることからも予想出来ることで、SNSの世界もどこかの国の国営放送のような発言ばかり並ぶものもあれば、便所の落書きとしか言えないようなものもありと多様性が増していくことになるのでしょうか。

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コメント

自分からバカさらしたがる連中ってどういう心境なの?

投稿: | 2016年1月 9日 (土) 11時23分

本人達にとっては単なる悪ふざけのつもりが、周囲にとってはシャレにならなかったと言うケースは、この連休中にも多発していたようです。

投稿: 管理人nobu | 2016年1月12日 (火) 11時31分

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