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2016年1月16日 (土)

今年も荒れた成人式、各方面から抜本的改革を求める声続出

近年では別な方面で注目されることの方が多くなった感がある成人式ですが、今年最も話題となったのが茨城で起きたこちらの事件ではないでしょうか。

「なめんじゃねー」拡声器で叫びステージに…代表者も反撃 水戸、警察と一時にらみ合い(2016年1月11日産経新聞)

 水戸市の成人式で10日、議事進行の妨害行為や警備員との小競り合いなどが起き、茨城県警本部や水戸署の警察官約20人が駆け付ける騒ぎとなった。式典終了後、騒ぎを起こした新成人らが警備員らに謝罪したこともあり、県警は立件を見送ったが、成人式は終始、大荒れとなった。

 成人式は水戸市五軒町の水戸芸術館の広場で開かれ、約1900人が出席。新成人を代表して式典の実行委員長でもある専門学校文化デザイナー学院2年生の古谷(こや)直之さん(20)がステージで「誓いの言葉」を述べているその時、事は起きた。

 一部の新成人らがマイクを取り上げ、「おめえがあいさつしてんじゃねえ、このやろー」「なめんじゃねーよ」「みんな、よろしく~」「盛り上がっていこうぜ」などと拡声器で叫びながら、警備員の阻止を振り切ってステージに上がり、妨害行為に出た

 警備員らによって下ろされた後、古谷さんは誓いの言葉を続行し、「僕が話すことが気に入らない方もいると思います。みなさん、しっかりと成人としての自覚をもち、これから社会人としてはばたいていきましょう」と反撃。すると、ステージの下からは「てめーが代表じゃねえ、このやろー」などの罵声が飛んだ。

 その後も、ステージの脇に設けられた大型スピーカーの設置台によじ登り、機材を壊し始めるなど、妨害行為はエスカレート。これらの行為を繰り返した面々は焼酎のボトルを会場で飲み続け、酔っ払っていた

 式典が終わると、妨害行為を繰り返した面々と警察官がにらみ合いを展開し、緊張が走ったが、警察官の説得で騒動を起こしたメンバーが警備員らに頭を下げ、事態は収拾した。

おおむねこの成人式での騒動が発生しやすい地域と言うものがあるのだそうで、各種社会統計学的数値などと照らし合わせて地域性等の比較文化論的に語ろうと言う向きもあるようですが、成人式の代表と言うものの選ばれ方は地域ごとに異なるものの、ほとんどの場合は主催者側が選び方を決めて依頼しているのだそうで、確かにその他大勢にとってみれば代表と言われてもぴんと来ないでしょうね。
記事にもあるように当初は暴れた方々が詫びを入れたことで警察もそれで済ませると言う態度だったようですが、恐らく全国各地から御意見多数が殺到したと言うことなのでしょう、その後当事者を立件する方針を固めたと言う続報が出ていて、まあ成人すると言うことは自分の行動には自分で責任を持たなければならなくなると言うことでもありますよね。
ただこの水戸市のケースに関してはそもそも警備担当者がわずか3人しかいなかった等々様々な問題点も指摘されていて、水戸市側では深く反省すると共に来年以降の成人式の見直しを検討していると言います。

【成人式DQN】市長に直撃インタビュー フェイスブックで陳謝も「祝辞述べる資格ない」 式妨害に検討会発足へ(2016年1月14日ライブドアニュース)

 10日に行われた水戸市の成人式で、一部の新成人の男らが式典の進行を妨害した事件で、水戸市の高橋靖市長は産経新聞の単独取材に応じ「大人が責任をもって止められず、来ていた1900人の新成人とその保護者や家族に申し訳なかった」と陳謝した。
 来年以降については、成人式の在り方を協議する検討会を近く発足させ、6月ごろまでに結論を出す方針を示した。(桐原正道)

 高橋市長は「黙認すれば来年また再発する可能性がある。荒れる成人式といえば水戸、となればイメージダウンだ」と述べた。新成人で構成する式典の実行委員会についても「マイクを取り上げられて、あんな恐ろしい役割はみんなやらなくなってしまう」と述べ、式典を妨害した新成人や少年らについて厳重な処罰を望む意向を示した。
 成人式の在り方については「このままの式典で良いのか」と疑問を呈した。(1)前例を踏襲(2)大ホールなどで厳粛な雰囲気で行う(3)市側が関与せずに「成人記念パーティー」のように開催する-などの選択肢があるという。
(略)
 大荒れとなった水戸市の成人式をめぐり、同市の高橋靖市長は陳謝し、県警はようやく式典妨害を刑事事件として立件する方針を固めた。陳謝して当然、立件も当然のことだ。行政や当局の対応をつぶさに見ると、非がなかったとはとても言えない。式典当日の高橋市長と水戸署の対応には苦言を呈しておきたい。

 サングラスをかけ奇抜な髪形をした新成人と、白色の特攻服を着た手下とおぼしき面々が会場の水戸芸術館広場(水戸市五軒町)に現れたのは、式典が始まる10日午前11時前。この時すでに、大声を張り上げ、焼酎の瓶をラッパ飲みし、警備員が注意すると「逆ギレ」していた。
 しかも、妨害行為に及んだのは、式典の後半に新成人代表が「誓いの言葉」を述べているときだけではない。前半にもステージに乱入し、式典をぶち壊そうとした
 その光景は、大荒れになることを予兆していた。水戸市が配置した警備員はわずか3人。これで対応できないこともまた明白だった。それにもかかわらず、高橋市長は事態を放置した。産経新聞の取材に「許せる範囲だと思った」と語ったが、これが許容範囲だとは耳を疑う。
(略)
 警察官が駆け付けるのが遅かったことも、事態を深刻化させた。「誓いの言葉」を妨害しているときや、スピーカーの設置台に上り、足場の鉄板を外して地上に落とそうとした際、警察官の姿は見当たらなかった
 市による110番通報が遅かったのは判断ミスといえるが、こうした事態が起きるのを、県警は事前に察知できなかったのかという疑問が残る。反社会的勢力になりかねない面々の動向に、もっと目を光らせておくべきではなかったか。
 式典を荒らした若者は警備員や警察官に「すみませんでしたね」などと謝罪していた。これをもって水戸署は立件を見送る判断を一旦はしている。全く心のこもっていない形ばかりの謝罪で、彼らを帰してしまったその判断にはあきれた。
 門出の日をけがされた、まじめな新成人たちの気持ちを思うと、いたたまれない。

しかし記事を見ていても感じるのですが、そもそもいわゆる式典部分に参加して来賓数多のありがたいお言葉を拝聴したいと考えている新成人がどれほどいるのかで、基本的に成人式と言うものは同級生と久しぶりに会うことが最大の目的であって、式典部分の方は来賓の方々にとって以外はあまり意味がないのではないかとも思うのですがどうでしょうね。
人間20歳ともなれば色々と生き方のバリエーションも広がってくるもので、それが単に同じ歳と言うだけで大勢が一同に会してイベントに参加しようと言うのですからそれはまとまるはずもないと思うのですが、それにしても最初から酔っ払っての乱入騒動であったと言うことですから主催者側でも何とかならなかったのかと言う声も出てくるのは当然だと思います。
毎年全国でこれだけ荒れる成人式が話題になっている中で、何も起こらないと言う前提でやっているようではあまりに危機管理意識に乏しいと言われても仕方がありませんが、それに対して今後は市側は手を引きます、後は勝手にやってくださいが正しい答えなのかどうかで、全国各地の自治体にとっても悩ましい問題だとは思いますね。

もともと成人式と言うイベントは太平洋戦争後の暗い世の中に出ていく新成人を励ます意味も込めて始まったのだそうで、その原型となったのはかつての元服と言う儀式ですが、元服の場合通常は10代前半で行われていたことですからこういう問題はまだ少ない年頃であったのだろうし、18歳成人の時代になり成人式も年齢が引き下げられれば少しは違ってくるのかも知れませんね。
ただこうした妨害行為をする側にも自分達の求めるイベントとはこういうものではないと言う考え方もあるはずで、複数会場を用意して式次第やドレスコードなどもそれぞれに違いを設定して、当事者である新成人にどこに行くかを選ばせると言った方法なら棲み分けはしやすいのかも知れませんが、これまたどこの会場に行くかで当事者にとっても悩ましいものになりそうです。
少人数ごとに小分けにすればトラブル回避はしやすくなっても同窓会的な有り難みは薄れるのも確かでしょうが、それでも価値観も行動原理も全く異なる人間を何千人も集めると言う旧来のやり方の限界はすでに見えているのは確かですし、今の時代であれば連絡先交換さえ出来れば別に式典はどうでもいいと言う人も少なくなさそうですけれどもね。

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大規模イベントは最初から警察呼んどけよ

投稿: | 2016年1月16日 (土) 10時14分

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