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2015年12月12日 (土)

今度は若者の性道徳離れ?

このところいわゆるリベンジポルノ問題が全世界的な広がりを見せていて、これもネット上で簡単に画像を共有出来る、そして一度拡散した情報は何であれ消えないと言う今の時代の特性が表れた話だと思うのですが、多くの無関係な第三者の方々にとっては「そもそも何故そんな写真を撮らせる?」と言う疑問はあって当然だと思います。
自分の家族には決してそんな写真を撮らせないよう言って聞かせていますと言う人も中にはいるかも知れませんが、当事者にとってこの種の行為がどれほど敷居が低いかと言うことを示すこんな記事が出ていたことを紹介してみましょう。

リベンジポルノにつきまとう「なぜそんな写真を撮らせたのか」問題を考える!(2015年12月6日リテラ)

 10月には、元交際相手の裸画像をツイッターに投稿したとして札幌市の男が逮捕されるなど、2014年11月に「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律(リベンジポルノ防止法)」が施行されて以来、逮捕者が発生する事例が後を絶たない。これだけ頻繁に報道されているのにも関わらず、リベンジポルノは未だに社会問題であり続けているのが現状だ。
 こうしたリベンジポルノ問題について語られる時、「なぜ、そんな写真を撮らせたんだ!」と、まるで被害者を責めるような言葉がよく語られる。しかし、そのような突き放した考え方ではこの問題は解決できない。若者たちの文化や考えに対する理解なくしては問題解決への道筋は見つからないと、メディアジャーナリストの渡辺真由子氏は著書『リベンジポルノ 性を拡散される若者たち』(弘文堂)で主張している。

 若者たちはなぜ性的な画像を残すのか? そのことについて考えるにあたり、まず日常すべてを写真に残すことが当たり前となっている若者たちの感覚を理解する必要がある。渡辺氏の取材を受けた、家庭や学校に居場所を失った少女たちの自立支援を行う一般社団法人「Colabo」代表・仁藤夢乃氏はこう語る。
〈恋愛関係で裸の画像を撮ることは、普通に身近にありますよ〉
〈私の出会う中高生の中では、当たり前のようにやっている子が多いです。スマホがあるから何でも写真に撮るんですよ〉
写真を撮ることが、日常になっているんだと思います。コミュニケーションの一環、みたいな。食べたご飯を撮影してSNSに投稿するのと同じような感覚でしょうね〉
 かつてのように、店に現像に出さなくてはいけないフィルムカメラの時代であればそんなプライベートな空間(特に性的な営み)を写真に残すわけにはいかなかったが、当然ながら現代の若者はそんな時代は知らないし、フィルムカメラを知っている世代は無意識に行う「自制」も彼ら彼女らにはない
 だから、年長者がリベンジポルノ問題を考える時に抱きがちな「こんな危険な撮影に応じるなんて……。彼氏に強要された『性虐待』に違いない」という感覚もまったく的外れなものだと言う。
(略)
 これには、「自己肯定感」を求める彼女たちの心理、「自己承認欲求」も働いている。
〈彼から裸の画像をねだられた少女が感じる嬉しさ。それは、自分の身体が肯定される感覚なのだろう。身体に自信がなかった少女ほど、その喜びは大きくなると思われる。
彼氏との関係の中だったら、撮影されることは『求められている私』と感じているのではないか」、と仁藤さん〉
 こういった感覚である以上、被害者に対して「どうしてそんな写真を撮ったんだ!」と責めたところで仕方がない。前述の仁藤氏も〈『写真を撮らせないようにしましょう』とか言っても、無理じゃないですか?〉〈女の子たちにとっては、『撮られる』っていう感覚じゃない。一緒に撮ったり撮られたり。自分が受け身っていうわけでもないですから〉と語っている。

 しかし、ここで確認しなくてはいけないのは、恋人に撮影されることは認めていても、それを第三者に見せたり、ましてやネット上に拡散されることに許可は出していないということだ。であるならば、悪いのは撮らせたほうではなく、それを拡散させた人間のほうだ。そこを見誤ってはならない。
〈画像をさらされても、『自分のせいじゃない』って思えない子が多いんです。自分も悪かったって思っちゃうから、泣き寝入りする。だけど、本当に悪いのは何なのかっていうのをハッキリさせないといけない。子どもの視点からすれば、関係性があるなかでの撮る、撮らせるっていうのは、悪いとか悪くないとかの問題じゃないと思うんですよ。それをさらすっていうのが問題〉
(略)

リベンジポルノではなくとも馬鹿発見器とも言われるSNS絡みのトラブルなどを見ても時代の違いと言うのでしょうか、写真を撮られることが悪いとか言う感覚そのものがなく、日常の一端であると言うことは理解出来るのですが、そうなりますとリベンジポルノを公開された方々の画像フォルダには相手方のそう言った写真も多数保存されていて、いざとなれば再リベンジの手段もあると言うことなんでしょうかね?
それはともかく、別にこうした今風の感覚の持ち主でなくともまあ事の最中なりにそれと求められ拒否出来るかと言われると難しいところなので、被害者が必ずしも今風の若者だけに限らないと言うことからもこうした感覚の変化にだけ理由を求めるのは無理がある話だとは思いますが、やはり幼小児からネットリテラシー教育などと平行してこの種のことに関しても教育は必要なんだろうとは思います。
特に最近は他人に強要されただとか、勝手に公開されたと言うわけでもないのに自ら進んで怪しげな写真を公開してしまう若者の行動も問題視されているのですが、こちらの記事からも若者の間に広まる好ましからぬ風潮を取り上げてみることにしましょう。

少女「自撮り」裸写真、ネットに氾濫なぜ… 気軽に送信、知らぬ間に拡散(2015年12月7日産経新聞)

 インターネット上に、過激なわいせつ画像があふれかえっている。中でも少女が自らの裸を自分で撮影し、投稿する「自画撮り」の児童ポルノが目立ち始めた。警察庁によると、全国の警察が今年6月までに被害者を特定した児童ポルノ画像は、4割が自分で撮影したもの。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の普及などが理由の一つとなっているが、少女たちは何を目的に裸をネットにさらすのか。(加藤園子)

 ◆児童ポルノの4割

 「もはや公然陳列の場を提供している状況。たまたま児童ポルノが集まったというレベルではない」
 スマートフォン向け人気画像共有アプリ「写真袋」を11月に摘発した警視庁の捜査関係者はこう話した。写真袋は「友人との思い出の写真を共有する」ことを目的としているが、警視庁と京都府警の捜査で、投稿画像の3~4割が児童ポルノだったことが判明した。
 現在、類似の画像共有アプリは数多く出回っている。画像や動画の保管ができ、「クラス旅行」など投稿者が設定した「合言葉」を入力すれば他の利用者も閲覧できる。ところが、わいせつ画像も多く、こうした画像の合言葉は広告のようにツイッターやネット掲示板で拡散されている。
 警察庁の担当者はわいせつ画像について、「以前は『share(シェア)』などファイル共有ソフトで流通していたが、摘発が進んでアプリなどに取って代わってきている」と指摘。アプリはスマホで容易に操作できる分、「子供が自分を撮影し気軽に送ってしまうケースも少なくない」と危機感をにじませる。
 警察庁はこうした画像を「自画撮り」と分類。今年6月までに全国警察が身元を特定した児童ポルノ被害者の41%が自画撮り画像によるもので、「買春」や「盗撮」を上回った。

 ◆ちやほやされたい

 ネット上のトラブル相談を受ける「全国webカウンセリング協議会」(東京)も、自画撮りに懸念を抱いている。「親に隠れて自由にネット空間とつながれる時代。特にアプリは子供が日常使っているもので、悪いものに手を出している感覚がない」と、安川雅史理事長は分析する。
 自画撮りを投稿する理由は、小遣い稼ぎのほか、「ちやほやされたい」という願望も。「普段注目を浴びることのない子が利用者にもてはやされ、どんどん過激な投稿をするケースは少なくない」と、風俗ジャーナリストの青山照彦氏は話す。実際にはカメラの前に1人なので羞恥心がなく、不特定多数の前に裸を公開していることと同義だと、気付いていない子供が多いとみられる。
 同協議会には、アプリを通して得た自画撮りの児童ポルノをもとに2人で会うよう脅されている、との相談も複数寄せられている。安川理事長は「児童ポルノの被害者は低年齢化している。ネットに画像が拡散した際の問題点を家庭でも話し合うことが重要」と呼びかけている。

社会の側でもジュニアアイドルなどと称して早ければ幼児レベルから怪しげな写真集などを売り出している現実もありますが、こうしたことの場合はまだしも親の了解の元に行われているはずだと考えるとまだしも他人のせいにする余地もあるかも知れませんが、自分で勝手にアップしてしまうのでは対策も難しいですよね。
記事にもあるように普段注目されることのない子供がそれらを求めて行っているのだとすれば、彼らにとっては少なくとも当面のところ画像拡散はメリットだとも言えるし、別にそれによって失うものもないと考えているでしょうから、10年20年先にこんな苦労が待っている等々と大人に諭されたところで老人の繰り言や愚痴の類としか受け止められないでしょう。
こうしたいわば自傷的行為の規制方法としては一定以上の肌の露出がある写真をアップさせない等、端末やアプリのレベルでの対策も技術的には可能に思えるし、実際にSNSでそうした機能を果たすAIを実装する動きもあるそうなのですが、単純にそうした行為を規制するだけではなく、子供がそうした行動に走っていると親からチェックできるものの方が需要は大きいかも知れませんね。
とは言え時代時代によって方法論に多少の差はあったとしても、およそ昔から子供や若者は年長者に隠れて良からぬことをしてきたものなのですから、今の若い者は…と単純に顔をしかめ規制を強化するだけでは天に唾する行為であると言う大人の側の認識も必要になるかとは思います。

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コメント

アイドルグループのキスプリクラや女子アナのエッチ写真など、今年も数えきれないほどの芸能人エロ画像流出事件があった。
もはや流出事件は対岸の火事ではない。データ共有サービスなどから簡単に流出してしまうのだ。だが、ネットにアップされている
動画や画像は流出によるものだけではなく、自らアップする男もいるらしい。その目的とは?

「撮っただけで終わるなんて、今はもったいなくてできません」

そう語るのは自らのハメ撮り動画をネットで販売している高橋創一さん(仮名・37歳)。初めて会ったその日に
女性とハメ撮りまで持ち込むだけでも相当な強者だが、彼の場合、その動画を販売し、大金を得ているという。

「お金に困っている女のコなら4万~5万円くらい払えば、余裕で撮らせてくれますよ(笑)。基本的には出会い系、
あとはLINE掲示板などを使って、『お小遣い稼ぎしませんか?』といった内容の書き込みをして募集しています。
あとは、仲良くなった女に『紹介料払うから誰かハメ撮りできる女を紹介して』と頼むと、ビッチ繋がりで
紹介してもらえることもありますね。ネットへの警戒心は多少はあるとは思いますが、彼女たちにとっては
目先のお金のほうが重要なんでしょう」

そうして被写体を集めている動画販売は、開始からわずか2年で多い月には100万円を超える収入になっているという。

「販売を始めた頃は何か特定のジャンルに特化したほうがいいんじゃないかと思ったんですが、いろいろ試行錯誤した結果、
かわいい女のコを撮った動画がなんだかんだで一番売れるっていう結論に至りました(笑)」

確かにエロ動画を見ようとサイトを開いたとき、まず目がいくのはルックス。それが素人ならなおさらだ。
さらに高橋氏は画質にもこだわっているのだとか。

「最初は映像が多少粗くても、そこが素人っぽくていいんじゃないかと思ったんですが、そうでもないんですよ。
購入者はきれいな映像で見たい。だからカメラもできるだけ画質のいいものを使ってます。結局はきれいな映像で見せる
かわいい女のコのエッチ、これが今一番の売れ線ですね(笑)」

現在、高橋氏が販売しているサイトは「FC2」、「Gcolle」、「infopot」の3つ。また、動画販売に際して
必ず注意しなければいけないことがあると高橋氏は強調する。

「児童ポルノ法が施行されてからというもの、サーバーが海外にあるFC2以外のサイトは審査が厳しくなりました。
モザイクはちゃんと入っているかというのはもちろん、女のコの年齢確認も徹底してます。だから僕の場合、
事前に女のコの免許証や保険証を写メで撮って、もちろん撮影同意書も書いてもらってます」

動画の内容によってはサイト側から書類の提示を求められることもあるという。

「もしかしたら本当に未成年で、こっちが捕まる可能性もありますからね。そこは自分のためにもしっかり確認するようにしています」

犯罪にならないよう気を付けているようではあるが…。目先のお金とネットに動画を上げられるリスク。
そのふたつが見合っているのかどうか、見極めることが大切だ。

http://joshi-spa.jp/378528

投稿: | 2015年12月12日 (土) 07時50分

逆リベンジかけるかw

投稿: | 2015年12月12日 (土) 11時37分

「日常すべてを写真に残すことが当たり前となっている若者たちの感覚」とか好き勝手に言っていますが、
説明やらに出てくるのはほとんど女性。時代がそんな感覚だから、彼女たちは悪くない?
言い訳だけですね。
マトモな感覚の持ち主なら、日常を記録することが裸の写真を撮ってもいいよには繋がりません。
普段から何も考えずに行動するのが当たり前になっていて、何か起こっったときにはいつも「私は悪くない」と
言い訳する今の女性特有の発想。
はっきり言って、責められて当たり前だと思うが。(無知は罪)

投稿: | 2015年12月14日 (月) 09時05分

まあ治安の悪い地域に無防備に出かけて行って犯罪に遭遇するケース同様、脇が甘すぎるとどうしても考えてはしまうのですが、やはり犯罪行為は犯罪者側が一番悪いと言う大筋は守るべき気はします。

投稿: 管理人nobu | 2015年12月14日 (月) 11時51分

児童ポルノ大国ニッポンも、子供が馬鹿なんだよね

投稿: | 2015年12月14日 (月) 13時23分

馬鹿馬鹿言う奴が馬鹿なんだよ

投稿: | 2015年12月14日 (月) 17時00分

犯罪者の自己正当化、がんばってね

投稿: | 2015年12月15日 (火) 09時44分

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