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2015年11月18日 (水)

お得な定期預金で健康増進?

ネタのような本当の話と言うのでしょうか、先日こんなニュースが出ていたことをご存知でしょうか。

第四銀:100年定期満期に 旧新潟貯蓄銀が大正4年募集(2015年11月12日毎日新聞)

 満期日「大正104年」−−。

 旧新潟貯蓄銀行(1944年に第四銀行と合併)が100年前に募集した超長期型の100年定期預金が今年、満期を迎えた。第四銀行には今年に入り、先祖から預金証書を受け継いだという市民から「どうしたらいいのか分からない」などの問い合わせが数件あったという。第四銀行広報室の職員は「当行でも100年定期を知る人は少ない。代々伝わっていることに驚いた」と話している。【真野敏幸】

 同行によると、新潟貯蓄銀行が1915年(大正4年)、大正天皇のご即位大礼を記念し、5〜100年の長期定期預金を募集した。100年定期は年利6%で1年複利だったという。当時の銀行員や国家公務員の初任給は40〜50円程度。1円を預けると、満期には339円30銭になっている計算で、子孫に一財産を残そうと申し込んだ人もいたとみられる。

 100年定期証書を持つ人の名簿は、合併やデータ電子化の際に所在不明になったとみられ、実際に何人が持っているかは分からないという。同広報室は「当時の資料は残っていないが証書は有効で、貯金を下ろすことは可能」としている。

 ただ、現在の貨幣価値は当時と比べると数千分の1から1万分の1。仮に100年満期を迎えても、今となっては「すずめの涙」程度の額にしかならず、問い合わせてきた持ち主らは、説明を聞くと「記念として保管する」などとして、いずれも解約しなかったという。

ご存知国民的ネコ型ロボット漫画ではお小遣いを増やすために100年間定期預金をすると言う話があって、あれも結局古いお金が流通しておらず大した儲けにはならなかったと言うオチがついていましたが、こちらの場合実質的な物価を考えると儲けどころか大損だったと言うことになるのでしょうか。
物価が安定している時代であればそれなりの有り難みも残ったのかも知れませんが、残念ながらこの後の日本はいわゆる激動の昭和史を迎えることになりますから目減りするのも仕方のないところで、あるいはデフレ著しい今の時代であればこういう商品も意味があったのかも知れませんが、何にしろ100年も先のことは誰にも判りませんから当時の利用者にしても半ば以上宝くじ的な感覚だったのかも知れませんね。
この種の金融商品と言うのもどこまで当てになるのか何とも言い難いのは仕方がないところですが、銀行の経営的な努力としてのもの以外にも変わった商品もあるようで、先日こんなニュースが出ていたのを紹介してみましょう。

メタボ健診で有利な定期預金(2015年11月13日NHK)

熊本市に本店を置く熊本県信用組合は医療費の増加に悩む多良木町と協定を結び、中高年向けの健康診査を受けた町民に限定して、利率の良い定期預金を発売することになりました。

ふくらみ続ける医療費を抑制しようと、40歳から74歳までの人には生活習慣病を防ぐための「特定健康診査」、いわゆる「メタボ健診」が義務づけられていますが、熊本県内の受診率は平成24年度に平均で42.7%と半分以下にとどまっています。

こうしたなか県信用組合は、受診率の向上に取り組む多良木町と協定を結んで、国民健康保険の加入者で「メタボ健診」を受診した多良木町の住民を対象に、通常の定期預金より利率の良い定期預金を来月から発売することになりました。

今回の定期預金は、10万円以上の預金が条件で、県信用組合の通常の1年ものの利率、0.025%に対し、9倍となる0.225%の利息を設定するということです。県信用組合によりますと、健康診査の受診とリンクした金融商品は極めて珍しいということです。

県信用組合では、「顧客に長生きしてもらい少しでも人口減少を食い止めることは金融機関にとってメリットがある」と話しています。

もちろん9倍の利息と言えば馬鹿にならないですし、その大小が検診受診と言えば利用者にもメリットになることですから社会的にも成功を期待したい商品なのですが、この健康増進のためのアメと言うのは一部の方々には一定の効果があるようで、スポーツジムなども「体重が減ったら○○プレゼント」と言った調子で会員にアメを用意していたりしますよね。
先日は例の地域医療構想で医療費削減の数値目標を設定すべきかどうかと言う点で有識者間で賛否両論あったようですし、自治体が管理している国保の財政が厳しいと言うことは今に始まったことでもないと考えると、医療費削減へのモチベーションは国政レベルから今後は地方自治体レベルにまで拡がっていくことになるのだろうと思います。
近年いわゆるふるさと納税と言うことに関連して、地域の特産品をプレゼントすると言う作戦で大きく納税を増やした自治体もあるそうですが、あれも地元の産業育成を税金を使ってやっていると言う点では通常の補助金行政と大差ないものの、全国から賛同者を募って行った結果地元にも納税者にもメリットがありましたと言われればやはり気分はいいですよね。
今後医療費削減をただ上からの押しつけで推進するばかりではなく、当事者である国民が自ら進んで健康増進に励むようになるアイデアが出てくればお互いにとってメリットのある話ですが、そこにさらに医療機関が関与していくとなると保険診療の制約を緩めたり特区を目指していくべきなのか、それとも健診など保険外診療で何かしら特典を用意していくべきなのか、工夫していく余地はありそうですね。

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コメント

100万円預けると、税引き後200円の利息が1800円になる、と。
検診費用はいくらかかるのかしらん?

投稿: JSJ | 2015年11月18日 (水) 08時42分

70歳未満は¥2,000-だそうです。
税金のことをごまかしたら、ペイしてますよって感じですか・・・。

投稿: | 2015年11月18日 (水) 09時05分

預貯金利息が低すぎるからこれでもお得に見えるって言う。

投稿: ぽん太 | 2015年11月18日 (水) 09時30分

ジムトレ等と同様やった方がいいのは知っていると言うことなのでしょうか、ああいう特典の類は実際にお得かどうかよりも、自分を納得させられる材料として使えるかどうかが重要のようですね。

投稿: 管理人nobu | 2015年11月18日 (水) 11時42分

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