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2015年11月14日 (土)

痴漢冤罪保険は冤罪であった場合のみ有効です

先日こんな事件があったのをご存知でしょうか。

東海道線で痴漢容疑の男、線路飛び降り逃走 列車に遅れ(2015年11月11日朝日新聞)

 神奈川県警戸部署によると11日午後6時50分ごろ、JR東海道線車内で痴漢をした疑いでとがめられて横浜駅で降りた男が、突然線路に飛び降り走り去った。警察官が捜索したが見つからず、一部列車が数分程度遅れた。

 署によると、男は東海道線下り電車の車内で女性に痴漢行為をしたとして乗客にとがめられ、横浜駅で電車を降りた。被害者と目撃者が男を連れて事務室に向かおうとしたところ、男はホームから線路に飛び降り、川崎方面に走り去ったという。

ややこしいのはこの一件で列車が遅れた結果、別の列車から乗客が非常用コックで線路に降りるという事件もあったのだそうで、あわせて4万人に影響が出たと言いますからとんだ大騒ぎですが、それにしても線路上に降りるというのは何であれ感心できない行為ですので、良い子の皆さんは決して真似をしないでいただきたいですね。
ただここでそもそもの発端になったのが痴漢騒動であったと言うことなんですが、こうして記事を読みますと誰しも逃げた男が犯人だったんだなと感じるところですから、やはり痴漢だと騒ぎになった際にも一部サイトで勧められているように急いで逃走すると言うのは果たしてどうなのかと言う気はします。
その痴漢騒動と言うことに関して最近何故かよく話題になるのがやってもいないのに痴漢と間違われ警察に突き出され、最終的にはお金も社会的地位も失い家庭は崩壊…と極めて悲劇的な結果を招きかねない「痴漢冤罪」と言う問題なのですが、恐らく多くの方々から潜在意識のもとで望まれていたものなのでしょう、先日登場したこちらの商品が非常に話題になっているようです。

月額590円「痴漢冤罪保険」に申込殺到 首都圏在住者に人気(2015年11月11日NEWSポストセブン)

 痴漢と間違われることを恐れて満員電車では必ず両手を上げる、そんな中高年男性は多いだろう。しかしどんなに注意しても、もし疑われてしまったら……。そんな人のために発売され、話題を呼んでいるのが、通称「痴漢冤罪保険」である。

 ジャパン少額短期保険株式会社が9月10日に発売した「痴漢冤罪ヘルプコール付き弁護士費用保険」。いったいどんなものなのか、同社社長の杉本尚士氏が説明する。
「保険というものは、社会生活で起こるあらゆるリスクに対応して商品化するものです。痴漢冤罪は毎日、満員電車で通勤するサラリーマンにとってまさに日常的に起こり得るリスク
 この保険には、痴漢冤罪ヘルプコールというものがついています。男性が痴漢を疑われたとき、携帯電話やスマートフォンにあらかじめ登録しておけば、事件発生時に画面のボタンを押すだけで、登録弁護士の携帯電話やスマートフォンにメールが一斉発信され、弁護士と電話で相談できるという仕組みです」

 月額590円払えば、事件発生後48時間以内に限り、弁護士の相談料、接見費用は無料だという。痴漢冤罪における弁護士の役割について、アディーレ法律事務所の岩沙好幸・弁護士は語る。
「痴漢容疑で逮捕されると、検察に送致されるまでの警察署での48時間が決め手です。このとき警察に対して取る対応によって、裁判にならずに済むかどうかが決まります。
 たとえばここで一部分だけでも認めてしまうと、あとでひっくり返すのは難しくなる。『結果的に手が当たってしまったのかも?』というような譲歩した言い方も危険です。冤罪なら警察に言質を取られるような物言いをしないよう、弁護士と早急に相談する必要があるのです」
 実際に対応が早かったことで、起訴を免れたケースもあるという。警察に言い分が認められず起訴され裁判になってしまうと、冤罪でも無罪を勝ち取ることは難しくなることは、「刑事事件で起訴されると有罪になる確率が99%」という事実が端的に示している。

 この保険は「発売から申し込みが殺到して、首都圏在住の方を中心に人気」(同社長)だという。満員電車に乗るために保険を払わねばならぬとは、ますますオヤジが生きづらい世の中である。

これだけ痴漢冤罪なるものが社会的にも話題になっている中で、いつどこで自分も被害に遭うか判らないと考える方々がそれだけ多いと言うことなんだと思いますが、ただ注意したいのは事件発生後48時間に発生した弁護士の相談料、接見費用を負担してくれると言うものの利用できるのは平日のみ、かつ保険期間中に一回だけだと言います。
最近は当番弁護士制度と言うものもあり、また多くの弁護士事務所が初回の相談料を無料にしているそうですから、こうした連絡先を控えておけば当座相談することまでは無料で出来ると言うことは知っておいて損はないと思いますが、とは言えこうした状況にいざ遭遇した場合にどのようにふるまうべきなのかと言う点に関しては弁護士を名乗る人々の間でもまちまちで迷いますよね。
とりあえず最大公約数的に言えることはそもそも電車内で女性に近寄らない、公共交通機関はなるべく利用しない等疑われる行為を回避すること、そしていざ「痴漢です!」コールがかかった際には決して認めるような言葉を口にしてはならないと言うことのようですが、ではその後黙って警察に突き出されるまで唯々諾々と相手に従うべきなのか?と言う点に関しても諸説あるようです。

タチの悪いことにこうした行為を商業的にやっているプログループがいるのだそうで、一人が被害者を装って声を上げたところで周囲の仲間が一斉に取り押さえる、そして示談を装って金を巻き上げるのだと言いますが、この場合周囲の仲間がいざと言う時には目撃者としても機能するわけですから、金を巻き上げるのに失敗した場合そのまま警察に引き渡すことも可能な理屈ですよね。
ただもちろん世の中には実際に痴漢行為を行っている人間もいるわけで、そうした人間がきちんと法の裁きを受けるのが正しい道だとも思われますから難しいのですが、冤罪防止と被害防止双方の観点で切り札になるはずの女性専用車両なども男性差別だ、通勤ラッシュを助長する等々様々な否定論もあって、今のところ決定的な対策は見当たらないようです。
しかしこの種の保険は実際にいざと言うとき使うと言うよりも、自分はそうした保険に入っているとアピールする方が予防的に働き友好なのではないかと言う気がしますので、車両盗難防止装置と同様「私は入っています」的な何かしら表示のようなものを示しておくだけでもそれなりに有効なんじゃないかと思うのですが、誰か商品化しませんでしょうか?

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コメント

一番悪いのは映像を含めた物的証拠が全くないのに裁判で有罪にしてしまう司法だと思われます。
ここを改善しないといくら保険があっても焼け石に水です。

投稿: クマ | 2015年11月14日 (土) 11時41分

自称被害者の証言だけを根拠に有罪と決めつけ謝罪と賠償を要求するんですねわかります

投稿: | 2015年11月14日 (土) 13時15分

活用例 
www35.atwiki.jp/kolia/pages/604.html
uekusak.cocolog-nifty.com/blog/cat30578824/ 

投稿: | 2015年11月14日 (土) 15時54分

女性専用車両は設置しているのに、男性専用車両を設置しなかったため、冤罪となったとして
鉄道会社を訴えたら勝ち目はあるかな?
少なくともこれまでに要望はあったのだし(需要がないとして設置しない回答までしている)、
男女を差別している(実にそのものだと思うが)という事実があるからね。
これまで被害にあった人が集団訴訟を起こさないかな?

投稿: | 2015年11月16日 (月) 08時58分

個人的には馬鹿馬鹿しくも感じていたのですが、こういう問題点が起こることも考えると女性(男性)専用車両と言うものもある程度意味はあるのかなと言う気がしてきます。
考えてみますとトイレなども男女別になっているわけで、社会的に必ずしも受け入れられないものではないようにも思いますね。

投稿: 管理人nobu | 2015年11月16日 (月) 12時13分

一番悪いのは意図的な商業的なプログループというのが基本的な事実と思うが
まず司法が悪いだの鉄道会社が悪いだのって言いたがるよね

投稿: | 2015年11月16日 (月) 12時57分

>一番悪いのは意図的な商業的なプログループというのが基本的な事実

ちょっと違うんじゃないかと。
冤罪として圧倒的に多いのは、一般女性の自意識過剰だと思いますがね。
(悪い≠多いというのは分かっていますが、冤罪にする=悪とすればです。)

投稿: | 2015年11月17日 (火) 09時12分

まあ、痴漢に合うのが嫌な女性は満員電車に乗らなければいいだの文句言わなさそうな風体だから狙われる自業自得だのさんざん言われてますから、
冤罪におびえる男性もぜひ満員電車を避け、冤罪と疑われないような風体、行動を心がければよろしい
男性専用車両、作ったらいいと思いますよ?

投稿: | 2015年11月18日 (水) 11時12分

http://www.daily.co.jp/society/national/2015/11/26/0008598109.shtml
2015年11月26日

さいたま市内を走行中のJR武蔵野線の電車内で、女子高校生に痴漢をしたとして、埼玉県迷惑行為防止条例違反の罪に問われた男性(36)の控訴審判決で、
東京高裁は26日、「被害者の証言は信用できない」として、罰金30万円とした一審さいたま地裁判決を破棄し、無罪を言い渡した。

男性は2013年9月の朝、電車内で当時16歳の高校生の尻を触ったとして起訴された。
高裁の植村稔裁判長は「被害後、犯人の手をつかみ、離さないまま顔を確認した」とする高校生の証言が
「犯人に手を抜かれ、離した」と変遷した点などを挙げ、「証言を全面的に信用した一審判決は誤りだ」と指摘した。

投稿: | 2015年11月27日 (金) 06時39分

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