« 今日のぐり:「あじ仙 倉敷店」 | トップページ | 今日のぐり:「かっぱ寿司 総社店」 »

2015年11月 2日 (月)

世界中でベーコン、ソーセージ好きが大騒ぎ

当「ぐり研」としても看過できないことですが、先日WHOから出されたこんな発表が世界中に大反響を巻き起こしています。

「加工肉の発がん性」WHO組織が正式に認定(2015年10月27日WIRED)

世界保健機関(WHO)の外部組織である国際がん研究機関(IARC)は、ベーコンやソーセージなどの加工肉を「人に対して発がん性がある」、牛や豚などの赤肉を「おそらく発がん性がある」として正式に指定した。
IARCは、牛や豚、羊などの赤肉も、「人に対しておそらく発がん性がある」とする「グループ2A」に分類した。

この結論は、800件を超える疫学調査の分析を、22人の専門家でつくる委員会が審査して得られたもので、結果は『Lancet Oncology』誌で発表された(購読には無料登録が必要)。分析には、さまざまな国や民族、食生活にわたるデータが含まれているため、「偶然や偏り、混同などで説明されるとは考えにくい」と述べられている。
関連性が最も顕著に表れているのは、「加工肉の消費量」と「結腸がん」との関連だが、加工肉は胃がんとも関連付けられている。
これを裏付ける証拠のひとつとして、委員会では2011年のメタ分析結果を引用している。これは、日常的に摂取する加工肉を50g増やすごとに、人が結腸がんになる相対リスクは18%高くなると結論付けたものだ。
さらにこの調査では、日常的に摂取する赤肉を100g増やすごとに、人が結腸がんになる相対リスクが17%高くなることもわかっている。
証拠が限られているため、赤肉とがんとの相関性に関する委員会の結論は、「おそらく」発がん性があるという表現にとどまっている。ただし、結腸がんのほかに、すい臓がんや前立腺がんとも相関性があることがわかっている。

肉とがんとの関係については、そのメカニズムに関する強力なデータがある。塩漬けや燻製などの肉の加工方法によって、ニトロソ化合物や多環芳香族炭化水素などの発がん性化学物質が形成されるのだ。
焼く、揚げるなど高温で赤肉を調理した場合も、ヘテロサイクリック芳香族アミンなどの既知の発がん性物質や、その疑いがある物質が形成される

肉の加工食品過剰摂取「がんのリスク高める」(2015年10月27日NHK)

WHO=世界保健機関は、ハムやソーセージなどの肉の加工食品を過剰に摂取することががんのリスクを高め、5段階ある危険度のうち最も高い分類に当たるとした初めての調査結果を発表しました。
これはWHOの専門機関「国際がん研究機関」が、肉の摂取とがんの発症に関するおよそ800の研究成果を分析し、26日に発表したものです。

それによりますと、ハムやソーセージなどの肉の加工食品について、塩漬けやくん製などの過程で、発がん性物質が蓄積されると指摘しています。
そのうえで、毎日50グラムを摂取すれば、大腸がんになるリスクは、摂取しない人と比べて18%増加し、発がんのリスクは、5段階ある危険度のうち最も高い分類に当たるとしています。
また、牛や豚など哺乳類の肉についても、じか火で焼いた際などに発がん性物質が確認され、大腸がんやすい臓がんなどを引き起こすおそれがあるということです。

分析チームの医師の1人は「今回の結果は、肉の摂取を抑えることを推奨する多くの保健当局の指針を補強するものだ」と話しています。
これに対して、アメリカの食肉業界などは「がんは複合的な要因で発症する病気だ」などと反論しており、今回の発表に波紋が広がっています。

この危険性がどの程度かと言えばアルコールやタバコと同程度の扱いに相当するのだそうで、言っていること自体は昔から言われていることと大差ない内容であるとも言えますし、増加するリスクを考えると各人なりの判断で行動するしかないと言う気もしますが、当然ながら天下のWHOが公式にこうした発表をしたと言うニュースは全世界で大きく取り上げられています。
特に食肉産業の盛んな欧米諸国では大変な反響を呼んでいるようですが、その背景には世界的な食糧不足への懸念や健康志向の高まりを受けて肉消費が落ち込んでいると言う事情もあるようで、単に肉料理が好きな個人に留まらず各国公人が相次いでステートメントを発表してきたところにその影響力jの大きさが感じられます。
ただ興味深いのはこうした反響の大きさを受けてと言うことなのでしょうか、当のWHOからも「肉を避ける必要はない」と言うサイドのコメントが出てきたと言うことで、それなら単に世間を騒がせたいだけだったのか?と突っ込みも入りそうですよね。

「ベーコンのない人生なんて意味あるのか」 「発がんリスク」発表受け、世界中から悲鳴(2015年10月29日J-CASTニュース)

   世界保健機関(WHO)傘下の研究機関が、ベーコンやハムなどの加工肉が大腸がんのリスクを高める可能性があるとする研究結果を発表したことで、ネット上でも反響が広がっている。
   世界中の「ベーコンファン」から「ベーコンのない人生なんて意味があるのか」といった悲鳴に近いツイートが寄せられており、ベーコン関連のハッシュタグが「トレンド」入りするほどの盛り上がりぶりだ。

   研究結果はWHO傘下の国際がん研究機関(IARC)が2015年10月27日、医学専門誌に発表した。それによると、加工肉を毎日50グラム食べると、がんのリスクが18%高まるという。発がん性がどの程度「確かか」を示すリスク分類で、加工肉は喫煙やアスベストと同じ「グループ1」に分類された。ただし、この分類は発がん性の「確かさ」を示しており、ただちに「高さ」を示すものではない
   だが、早くもツイッター上では「#PraiseBacon」(ベーコンを称賛せよ)「#WhatDoesWHOKnowAnyway」(WHOに何が分かるのか)といったハッシュタグを使った書き込みが続々と登場。
   ロイター通信によると、「#FreeBacon」(ベーコンに自由を)「#Bacongeddon」(ベーコンゲドン、ハルマゲドン=最終戦争をもじったとみられる)「#JeSuisBacon」(私はベーコン、風刺週刊誌「シャルリー・エブド」襲撃事件後の標語をもじったとみられる)といったハッシュタグは、2日連続で世界中に話題になっている「トレンド」入りしたという。

   一部には
    「砂糖も炭水化物も体に悪い。それにベーコンが加わっただけだ」
などと比較的冷静なものもみられるが、多いのが
    「ベーコンでガンになるかもしれないが、ベーコンのない人生なんて意味があるのか
    「人間はみんな死ぬ。その日まで食べたいものを食べるだけだ」
といった熱心な「ベーコン支持者」による自暴自棄に近い声だ。
(略)
   こういった騒ぎを「お笑い草」だとして切り捨てる向きもある。AFP通信によると、オーストラリアのバーナビー・ジョイス農相はラジオ番組の中で、WHOが発がん性物質だと指摘するものを全部避けていたら「洞窟生活に戻るしかない」と指摘。ソーセージだけを食べて生活することはありえないとして、バランスの取れた食生活を送ることの重要性を強調していた。

ソーセージを食べよう、「怖がる必要ない」独農相(2015年10月28日AFP)

【10月28日 AFP】ドイツのクリスチャン・シュミット(Christian Schmidt)農相は27日、ソーセージやハムなどががんの原因となると結論付けた世界保健機関(WHO)の調査結果の発表について、ソーセージにかじりつくことを怖がる必要はないとコメントした。

 シュミット農相は声明で「ブラートブルスト(ドイツのソーセージの総称)を食べることを怖がる必要はない」と述べ「何でもそうだが、重要なのは(摂取)量だ。何かを食べ過ぎたら、いつだって健康には悪い」として、「アスベストやたばこと同じグループに肉を分類すれば、無用な心配を与える」と付け加えた。
(略)

肉を避ける必要はなし、発がん性報告でWHOが声明(2015年10月30日AFP)

【AFP=時事】ソーセージやハムなどの加工肉の摂取をがん発症と結びつけ、各国で波紋を呼んだ世界保健機関(WHO)の調査結果について、WHOは29日、肉類を全く食べないことを奨励するものではないと強調する声明を発表した。

 国際がん研究機関(IARC)は26日に発表した報告書で、世界中の800件の研究の精査によって加工肉は大腸がんを引き起こすとし、赤肉にも「おそらく」発がん性があると発表していた。

 この報告書に対し、オーストラリアの農相は「笑いぐさ」と批判。北米食肉協会(NAMI)は、IARCが「特定の結果を出すためにデータを歪曲(わいきょく)した」と主張した。

 だが、WHOは29日の声明で、IARCの調査はWHOによる2002年の食生活と栄養に関する勧告を単に確認し、「がんの危険性を減らすために加工肉の摂取を控えめにするよう」奨励したに過ぎないと強調。「人々に加工肉を食べないよう要請するものではなく、こうした製品の摂取量を減らすことによって、大腸がんのリスクを減らすことができることを示すものだ」としている。

 ただ、IARCの報告書では、安全な食肉摂取量の上限は示されていない。【翻訳編集】 AFPBB News

健康被害と言うことを考えると例えば日本人の塩分過剰摂取なども様々な弊害があると言われているし、脂ぎったベーコンを毎日大量摂取していれば脳卒中や心筋梗塞など様々な疾患に結びつきそうだと言った調子で、大抵の食べものは過剰な摂取をすれば体に悪いように出来ていると言うのは、もともと人間は食糧不足の中で進化してきた生物であり過剰摂取の経験が少なく対応する仕組みがないからだと言う説もあるようです。
ただ今回の発表では特に加工肉に的を絞って一段高いレベルの危険性を訴えてきたと言うことが目新しいのですが、そもそも煮たり焼いたりと言った調理によってせっかくの各種栄養素は破壊されてしまいますから、そもそも論として食べ物は生のままで食べるべきだと言う考え方もあるのだろうし、実際そう心がけている方々も一部にはいらっしゃるようです。
人間が何故食べ物を調理するようになったかと言えば、その方が味が良くなると言うことももちろんあるのでしょうが、出発点としては塩漬けにしたり火を通したりすることで保存性や安全性を高め、結果的により健康に生きられると言う目的があったはずで、その意味では加工食品が体に悪いと言われるのはそれだけ生の食品の安全性が高まったからと言う言い方も出来るかも知れません。
ただ現実的に未だ非加工、非加熱食品による食中毒被害が先進国においても発生している現実を考えると、癌のリスクは下がっても他の健康被害のリスクが上がると言う可能性もあるはずですし、もちろん毎日生肉をかじらされることによってストレスが貯まるだとか言った副次的な問題に関しても総合的に判断する必要がありそうですよね。

|

« 今日のぐり:「あじ仙 倉敷店」 | トップページ | 今日のぐり:「かっぱ寿司 総社店」 »

心と体」カテゴリの記事

コメント

亜硝酸塩が悪いんでしたっけ?
世の中なんでもからだには悪いのばかりだな

投稿: | 2015年11月 2日 (月) 07時54分

1割2割の差だったら気にしないかなあ。
けど肉食過多って色々とよくなさそうだから自戒しないと。

投稿: ぽん太 | 2015年11月 2日 (月) 08時48分

食習慣は文化的背景と密接に関わるデリケートな問題なので、正直こういう形で中途半端な火消しをするくらいであれば、最初から言わなければよかったのにと言う気がしないでもないです。

投稿: 管理人nobu | 2015年11月 2日 (月) 11時48分

国立がん研究センターによると、日本人の赤肉・加工肉の摂取量は1日あたり63グラム(うち、赤肉は50グラム、加工肉は13グラム)で、これは世界的に見ても非常に少ない消費量だそうです。

さらに、2011年に日本人を対象に赤肉・加工肉と大腸がん罹患リスクについての調査では、摂取量の多かったグループでは発がんリスクの上昇がみられたものの、大半のグループでは影響がみられなかったことから、「大腸がんの発生に関して、日本人の平均的な摂取の範囲であれば赤肉や加工肉がリスクに与える影響は無いか、あっても、小さい」としています。
http://www.mag2.com/p/news/121747?utm_medium=email&utm_source=mag_news_9999&utm_campaign=mag_news_9999

気にしても仕方ないってことかな

投稿: | 2015年11月 2日 (月) 19時20分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/519753/62593665

この記事へのトラックバック一覧です: 世界中でベーコン、ソーセージ好きが大騒ぎ:

« 今日のぐり:「あじ仙 倉敷店」 | トップページ | 今日のぐり:「かっぱ寿司 総社店」 »