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2015年10月22日 (木)

当たり前ですが良い医者もいれば悪い医者もいるもので

本日の本題に入る前に、医療関係者の中にも当然ながら悪い人間は幾らでもいるのだと思いますが、先日出ていたこちらの事件などは事実とすればなかなかのブラック感あるニュースだと言う気がしますでしょうか。

時給100円余「だまされた」 元患者が医療法人を告訴 最賃法違反罪など(2015年10月14日産経新聞)

 時給100円余りの賃金で通院先のクリニックで働かされたとして、東京都内に住む50代の元男性患者が14日、最低賃金法違反罪と労働基準法違反罪で、医療機関を運営する医療法人などを上野労働基準監督署に刑事告訴した。この医療法人は、生活保護を受給する患者の相談員として、都内の福祉事務所に職員を派遣。生活保護費を管理するなど患者の囲い込みが疑われており、男性の代理人弁護士は「経費削減を図り、患者の利益をないがしろにした貧困ビジネスの象徴」と話している。

 男性が告訴したのは、通院していた精神科クリニック(東京)を運営する医療法人(同)と理事長ら。

 告訴状などによると、男性は大田区の福祉事務所の勧めで昨年9月から今年8月までクリニックに通院。今年4月以降、週3回にわたり、他の患者の誘導などクリニックの業務を行うよう指示され、4~5月は無給、6~7月は当時の東京都の最低賃金(888円)を下回る時給約111円~約125円で働かされたとしている。賃金はクリニックの職員が管理していたという。

 男性は「クリニックに『ヘルパー2級の資格がとれる』といわれて働いたが、資格もとれず、だまされたという気持ち。生活保護費も管理されていたので、辞めることができなかった」と話した。医療法人側は「担当者がいないので対応できない」としている。

昨今いわゆる貧困ビジネスと言うものが非常に問題視されているのは周知の通りですが、特に生保受給者に関しては一般人に比べ医療・介護と関わり合いがある率が相対的にも高いと言い、昔から一部医療機関で生保受給者の囲い込みが起きているとは言われてきたところですよね。
ただ今回は患者としてやってきた受給者にろくに給料も払わずクリニック業務をさせていたと言う手口が非常に新鮮な印象を受けるのですが、この手の「○○すれば資格がとれる!(だから今は黙って貢げ)」式の商売はあちらこちらで問題視されていて、見方によっては古来続いてきたいわゆる看護師の御礼奉公なども労働搾取という点で類似の問題とも言えるでしょうか。
いずれにせよ今後の捜査の進展に伴い適正な対応がなされることを期待するしかないと思いますが、まともな病院だと思っていたのに実はブラックで…と言うケースは時折あることですし、なるべく良い医者にかかりたいと考えるのも人間自然なことだと思いますけれども、先日こんな記事が出ていたことを紹介してみましょう。

注意したい病院や医者を見分けるポイントはこの9つ。じっくり観察しましょう。(2015年10月9日gooヘルスケア)

 お医者様のお言葉にハイハイと素直にうなずき、お薬をもらって帰る。そんな“聞きわけのいい患者”でいると、病気がいつまでも治らないかもしれません。
「患者さんの不満でよく聞くのは“医者が一度も自分の顔を見てくれなかった”という話。コミュニケーションに問題のある医者は多い。だからヤブ医者というわけではありませんが、治療に安心感は大事。相性の悪い医者にはムリしてかからない方がいいですね」と、医者のあり方に問題を提起している、新潟大学名誉教授の岡田正彦先生。
(略)
注意したい病院や医者を見分けるポイントはこの9つ。じっくり観察しましょう。

1.スリッパにはきかえる
「院内感染が問題になっているのに、誰が使ったかわからないスリッパをいまだに使いまわししているのは不衛生」と岡田先生。古い習慣が残っている病院は、医療知識も古いままかも。

2.看板に「科」が多い
「現代は医療が細分化され、専門分野以外を見るのが難しくなっています」。個人医院で医者が一人しかいないのに複数の科をあげている病院は要注意

3.「すいている」「混んでいる」
「混んでいる病院は腕がいいと思いがちですが、腕が悪くて一度で治せない可能性も。また、予約制でないのにいつもガラーンとしている病院は医者の腕に難ありかも」。口コミを頼りにしてみても。

4.患者への説明をイヤがる
「今は患者さんとのコミュニケーションを重視するスタイルが主流。患者に説明なんてするかという態度の医者は遅れています」。

5.自分の経験にこだわる
「治療法や薬を追跡調査すると、いままでの常識と逆で驚くことも。“私の経験では”“いままでの患者は”という発言が多い医者は注意を」。

6.薬をたくさん出す
「何種類も出す医者は多いですが、本当に必要なのは1つか2つです」。

7.新薬を使いたがる
「新薬は使ううちに副作用が見つかることもあり怖いもの。でも製薬会社に勧められるまま使う医者も」。

8.手術をしたがる
すぐ切らないといけない病気なんてめったにありません。一度切った体は元に戻せないので、慎重に判断を」。

9.検査がやたらと多い
患者を見ず・触れず、検査結果だけで診断する医者が増えているのは困ったこと」。実は高価な検査機器を導入したので、元を取るため検査をススメているのかも。

いい病院や医者の特徴はこちら

たくさんの注意事項をあげてきましたが、いい医者にはこんな特徴が。

◎目の前で医学書を広げる
「高度に進んだ現代医療の知識をすべて頭に入れるのはムリ。知識にないことをごまかさず文献をあたるのは、むしろ熱心な医者です」

◎わからないと言う
「わからないのにわかったふりをし、適当な薬を出してごまかす医者も。わかならいと言ってもらえれば、患者さんは他をあたることもできるので良心的」。

このチェックをもとに、よりよい病院や医者とお付き合いして、健康な毎日を過ごしましょう。

まあ納得出来るような出来ないようなと言う内容なんですが、はっきりこれがあれば良い、あるいは悪いと言うチェックポイントが存在しないと言うのもこの問題の難しさを示しているのでしょうか、「目の前で医学書を広げる」「わからないと言う」のがいい医者などと言われると全国の研修医先生の鼻がむずむずしてくるかも知れませんけれどもね。
医学的に明らかに間違ったことを常習的に行っている先生だとか、診療に必要なスキルを持ち合わせていないのにハイリスクな行為を平気でやってしまう先生などはいわゆるリピーター的素因が濃厚で危ないのではないかと思いますけれども、しばしば最先端の医療を行っている先生方もある意味同じようなことに手を染めているとも言えるので、結果が悪ければ即悪い医者とも言えないわけです。
一方で市中での日常診療レベルで遭遇する疾患に関してはその多くが何をやろうが大差なく自然に治ってしまうだとか、素人目にも明らかに危ない状況になれば上位医療機関に送ると言った方法論で対処出来るケースも多いでしょうから、多少の腕の差で結果に差はつかない場合の方が多いかも知れません。
そう考えるとやはり赤の他人に命を預ける以上腕が良い悪いもさることながら、この人間になら任せて安心出来ると言う信頼関係が一番重要そうであって、その促進因子として対人関係のスキルは非常に重要でもあり、現代の医療従事者にとっては必須スキルと言っていいようにも感じます。

ただこの点で面白いのが、医療の基本中の基本としてインフォームドコンセントと言うことがこれだけ徹底されている時代に、黙々と診療し「じゃ薬出しておきますから。はい次の方」で終わりと言う旧時代の遺物めいた先生も未だに一定数いて、しかも古くからのかかりつけ患者さんだけでなく新しい患者層からも「わずらわしい会話の面倒がなくていい」などと支持を得ている場合もあると言うことです。
何を以て良い医者と考えるのか?と言う価値観の基準は人それぞれですが、忙しい中でわざわざ仕事を休んで来ている人にとっては「風邪薬だけ出してくれ。とにかく一分一秒でも早く」と言う欲求を満たす先生が良い医者なのだろうし、人生最後の時をただ安楽に迎えたいと言う患者さんにとっては最後まであきらめず熱心に濃厚医療をしてくれる医者など苦しい時間を長く引き延ばすだけの鬼のような存在に見えるかも知れません。
そう考えると医者の側に患者にとって良い医者になろうとする意志はあっても、何を求めているのかと言う意向をきちんと表明してくれない患者は扱い難い道理ですが、この辺りは一般の客商売と同様に医者の側にも顧客の要望を聞き出すスキルも求められるのだろうし、患者の側にもきちんと求めるものなり価値観なりを明確化していくべきではないかと言う気はします。
多くの客商売ではここは合わないなと感じた場合そこを離れて別な店に行くのは当たり前のことになっていますが、医療機関の場合数も限られていたり専門性の関係などもあって必ずしもそうした対応は出来ないことも多いだろうだけに、お互いにある程度の労力を払うことでよりよい信頼関係も作りやすいのではないでしょうかね。

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コメント

>何を以て良い医者と考えるのか?と言う価値観の基準は人それぞれですが

でも件のK大講師上がりの大先生と同類の 岡田某名誉教授は、あまり良い先生とは…

投稿: | 2015年10月22日 (木) 09時15分

患者さまがそれでしあわせを感じているのであれば…

投稿: ぽん太 | 2015年10月22日 (木) 09時41分

↑同意

素人が読んでも首をかしげる内容が多い。
30年ほど前なら通じたかも。

投稿: | 2015年10月22日 (木) 09時48分

いわゆる代替医療も含めて一部の医療(類似)行為は宗教的側面が強いと感じていますが、どんな状況であっても医療の方が宗教よりも患者利益に適うと盲信すべきではないと医療従事者も自戒すべきかとは思いますね。

投稿: 管理人nobu | 2015年10月22日 (木) 11時54分

>◎目の前で医学書を広げる
「高度に進んだ現代医療の知識をすべて頭に入れるのはムリ。知識にないことをごまかさず文献をあたるのは、むしろ熱心な医者です」

ワイ「便利な時代になりましたね~」ネットカチャカチャー
患者「」(顔に「オマエ、要らんやんか!」と、書いてある)

投稿: 10年前にドロッポしました。 | 2015年10月23日 (金) 09時16分

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