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2015年10月 7日 (水)

動物愛護に関する最近のニュースから

いわゆる動物愛護団体なるものの評判も最近どうなのかですが、幾ら何でもそれは酷すぎるだろうと非難囂々なのがこちらの一件です。

動物愛護団体がホームレス男性から子犬を無理やり保護、泣き叫び追いすがる姿に同情の声が殺到(2015年9月28日IRORIO)

先週フェイスブックに投稿されて以降、世界中で物議をかもしている動画をご紹介しよう。
今月20日に投稿された動画なのだが、パリの街で起きたある騒動を目撃した人物が撮影したものである。

動物愛護団体が強引に子犬を保護

それは、動物愛護団体のスタッフと思しき男女が、あるホームレスの男性が飼っている子犬を“保護”している現場
しかしそのやり方はかなり強引で、男性から無理やり子犬を引き離し、辺りには「キャンキャン」という子犬の鳴き声が響き渡り、泣きながら職員に追いすがる男性の姿がそこにはあった
更に、大声をあげホームレスの男性を制止しようとする女性職員も続き、騒然とした雰囲気に包まれている
同動画の再生回数は260万回を超え、「ひどすぎる…」「血も涙もないやり方」「子犬を無理やり奪い取るなんてむごい」といった声が相次ぎ、同団体の非道さを訴える署名活動にまで発展した。

団体側は「子犬は物乞いの道具」と反論

これに対し、動物愛護団体「Cause Animale Nord」は、「男性は子犬を物乞いの道具に使っていた」と反論。
子犬の健康状態の悪化を懸念した同団体は、警察に訴えるも何もしてくれなかったため、今回の行動を起こしたという。
併せて、元気に走り回り、ボールで遊ぶ現在の子犬の姿を公開。里親を募集しているそうだ。
ホームレスの男性を擁護する人々からは、「子犬は男性のもの」であることを示す書類が提示されたが、同団体は「書類は偽物」と応酬。騒動はしばらく続きそうである。

その状況は元記事の動画を参照いただければ一目瞭然なのですが、しかしこの動画を見て子犬を奪い取っていく彼らの背中に正義を感じる人間がどれほどあるものなのか、あるいはそもそもこの種の団体とはそうしたものなのだと言うことをこの上なく単純明快な形で示した行動であったとも言えるのかも知れません。
まあ世の中色々な考え方のあることは当たり前ですし、他人のやっていることにカチンと来ることなど誰しも日常的にあることでしょうが、そこで「こいつは俺の考えに反することをしているから何をやってもいいんだ」だとか「こいつは間違ったことをやっているから自分が正してあげないと」などと言う方向に進んでしまうと独善と言われるものになるのかなと言う気がします。
さて、こうした面で昨今日本なども自称動物愛護を掲げるテロ組織の標的と目されて久しいですが、そのテロ組織の支援国家として反捕鯨活動を支えている主要国の一つがオーストラリアと言う国家であると言う指摘が根強くあって、実際に日本人の目から見るとちょっとどうなのか?と思われるような抗議活動も当たり前に行われていると言います。
他方でオーストラリアと言えばカンガルーやコアラなど様々な野生動物を定期的、組織的に大量に殺していると言う事実もあり、また殺すにしてもその殺し方もいささかどうよ?と言うことで実は動物愛護団体から攻撃されていると言う側面もあるのですが、そのオーストラリアから先日またこういう物議を醸しそうなニュースが出ていました。

豪でグレーハウンド毎年1万匹以上が殺処分(2015年9月29日AFP)

【AFP=時事】オーストラリアのドッグレース業界で、毎年1万3000~1万5000匹の健康なグレーハウンドが殺処分されていると28日、豪業界団体「グレーハウンド・オーストラレーシア(Greyhounds Australasia)」が内部報告で警告した。

 内部報告をした調査委員会が発足されたのは、オーストラリア放送協会(ABC)が、競犬用のグレーハウンドの訓練で子ブタやウサギ、オポッサムなどの動物が生き餌として使用されていると報じたことだった。調査の結果、グレーハウンドのレース業界では過剰なまでに繁殖が行われており、健康には問題ないがレースに不適格とみなされたグレーハウンドが毎年多数、殺処分されていることが発覚した。

 調査を支援したスティーブン・ラッシュトン(Stephen Rushton)氏は「毎年1万3000~1万5000匹の(グレーハウンドの)無駄な死の責任は、レース業界にある」と非難した。ニューサウスウェールズ(New South Wales)州の調査では、レースに不適格と判断されたグレーハウンドに里親が見つかったり、訓練士がそのまま飼ったりすることはほとんどないという。

 オーストラリアのグレーハウンドのレース業界は世界最大規模で、生き餌の使用は数十年間から禁止されており、刑罰の対象となる。しかし2月に放映されたABCの番組には、レースの訓練の中で、機械仕掛けのおとりに固定された生き餌を、グレーハウンドが追い掛け、引き裂く様子などが写っていた。

もちろん生きたものを食べてはいけないと言うのも人間の勝手な考え方で、本来動物と言うものは他の生き物の命を奪って生きているわけですから、生き餌禁止と言うのも考え方としてどうなのか?とも思うのですが、しかし毎年これだけのイヌがただ産まれ死んでいくと言うのは愛犬家にはつらいものなのでしょうね。
日本でもかねて伝統的な闘犬と言うものに対する根強い偏見から来る抗議活動が問題になっていて、この点でイヌを使った競技と言えば決して他人事ではないと思うのですが、やはりそこは競技であるだけに向き不向きはあるのだろうし、1頭のエリートイヌを育て上げるために何百何千のイヌが単なる駄犬として扱われてしまうのも仕方がないことなのかも知れません。
先日以来卒業していく高校生達を牛の出荷に見立てた味の素のCMが妙に話題になっていて、かなりブラックなジョークとしても面白いCMだと思うのですが、その中の一シーンで残念ながら望んだ進路に進めず食肉加工場送りが決まった学生が泣き崩れると言うシーンがあって、確かにドナドナされるウシの気分と言うものはそんなものなんだろうなと感じるのですが、では乳牛になるウシが本当にウシとして幸せなのか?と言うとどうなんでしょうね。
選び抜かれた名馬が競い合う競馬などもシビアなものがありますが、競馬の場合各地の牧場で観光に従事したり食肉として利用されると言った道があるのに対して、先の記事の場合イヌたちは単に殺されていくだけであると言う点が違いであるとも言えそうなんですが、果たして動物愛護的観点からはどちらの方がより望ましいことなのか、それともどちらも同様に非難されるべき行為なのでしょうか。

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コメント

子犬を物乞いの道具に使っていたのはホームレスの男性なのか動物愛護団体なのか、どっち?って話でしょうか。

投稿: クマ | 2015年10月 7日 (水) 08時23分

>オーストラリアのドッグレース業界で、毎年1万3000~1万5000匹の健康なグレーハウンドが殺処分されている

ドッグレースを禁止しよう(提案)
*なお、そうなるとグレイハウンドなる犬種は生まれても来なくなる模様

投稿: 10年前にドロッポしました。 | 2015年10月 7日 (水) 09時49分

おっしゃる通り、特定用途に特化しすぎた生き物はその用途が消えれば不要になりますので。

投稿: 管理人nobu | 2015年10月 7日 (水) 13時30分

サラブレッドならペットにもなるよ!

行方不明だったサラブレッド、25時間後に見つかる
http://www.hochi.co.jp/topics/20151001-OHT1T50165.html

投稿: | 2015年10月 7日 (水) 21時36分

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