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2015年9月28日 (月)

著名人の癌死が相次いで報じられる

このところ芸能人の癌と言うニュースが相次いでいますが、先日亡くなったこちらの方も本人にとっては思いがけないことだったのではないかと思います。

32歳で亡くなったニュースキャスター「健康診断受けてなかった」の悲劇(2015年9月24日デイリーニュース)

 9月19日未明、「国際報道2015」(NHK・BS)のキャスターとして活躍していた、フリーアナウンサーの黒木奈々(32)さんが、胃がんで亡くなった。32歳という若さで亡くなった黒木奈々さんの死に、ショックを隠せない声が多く挙がっている
(略)
 そんな黒木さんに胃がんが見つかったのは、昨年8月のことだった。31歳のときだった。同年7月に胃潰瘍の手術を受け、経過検査を受けたときに発覚した。このときの病状はすでに、末期がんであるステージ4の一歩手前、ステージ3だった。黒木さんは番組を休み、治療に専念。胃を全摘出した。番組を突然休んだことから、「スキャンダル発覚」と噂も立った。9月に胃がんを公表した。
 黒木さんは2015年1月に1回限定で復帰し、3月26日には闘病を綴った本「未来のことは未来の私にまかせよう 31歳で胃がんになったニュースキャスター」(文藝春秋)を出版。番組には3月30日から毎週1回、月曜日限定で出演していたが、8月31日の放送を最後に再び休養に入った。多くのファンが完全復帰を待つ中、9月19日に帰らぬ人となってしまった。

 読売新聞の医療サイト「ヨミドクター」では、8月6日から9月17日までの計7回、黒木さんの生い立ちや胃がん闘病についてのインタビューが掲載された。
 最終回で黒木さんは自省の念を込めて「若いから、自分の健康を過信していた」と話している。9月17日の連載最終回の2日後に黒木さんが亡くなると、連載を読み終えたばかりの読者からは、

「泣けてきた」
「読んでて辛い」
「自分より年下の人が亡くなるなんて」
「本人が一番悔しいだろうなあ」

 など、悲しみの声が絶えない。
 また、ここ数年、健康診断を受けていなかった件に強く反応する人もいた。健康診断をサボっていた人からは「自分も受けに行こう」という声も相次いだ
 フリーアナウンサーとしてつかんだ仕事を全力で取り組んできた黒木さん本人も、「まさか自分が胃がんに」と驚き、誰よりも一番悔しかっただろう。

しかし32歳で胃癌と言うのも非常に稀なケースでお悔やみ申し上げますが、聞くところによると胃潰瘍穿孔で緊急手術を受けた際に悪性のものであったと判ったようで、こればかりはもう少し早い段階で見つかっていればと思わずにはいられませんし、若いから、多忙だからと言わず癌検診などもちゃんと受けておいた方が…と改めて感じ入る方々も多かったようです。
この胃癌検診に関してはようやく自治体の行う住民健診においても、来年度からは従来のバリウム(胃透視)に加えて胃カメラ(内視鏡)も推奨すると国のお墨付きが得られそうで、これにあわせて各地の医療機関でも一気に増えてくる可能性のある内視鏡希望者をどうさばくのか工夫が必要になるのではないかと言う気がします。
一方でいざ癌が見つかったと言う場合にも治るものならばまだしも、完治が見込めないと言う進行癌の場合にさてどうするべきなのかと言うことは今も大きな課題となっていますが、先日これも癌によってなくなった女優さんの方法論が賛否両論の議論を呼んでいるようです。

川島なお美さん、手術後は抗がん剤治療拒み民間療法(2015年9月26日日刊スポーツ)

 今月24日に胆管がんで亡くなった川島なお美さん(享年54)は、副作用で女優の仕事に支障が出る可能性がある抗がん剤治療を拒み、14年1月の手術後からは、都内にある民間療法の治療院に通っていた

 同院関係者は「仕事の合間に多い時で週に2、3度、来られていました」と明かした。最後に川島さんが来院したのは今月中旬で、16日に公演先の長野県伊那市で体調を崩す直前だったという。

 また同関係者は、川島さんへの治療内容を「『ごしんじょう療法』という純金製の棒で、患部や体全体をさすったり、押さえたりするものです。気の力で病気の根源となる邪気を取り除いてました」と説明。難病にも効果が見られるとし、「(川島さんは)『舞台に立ちたい』と言っておられました。仕事への情熱、気迫がものすごかった」と振り返った。

川島さんが頼った民間療法…純金の棒で体こする(2015年9月26日デイリースポーツ)

 24日に胆管がんで急逝した女優・川島なお美さん(享年54)は、昨年1月に肝内胆管がんの手術を受けたが、「最後の最後まで力を振り絞って女優として天寿を全うしたい」と副作用で女優の仕事に支障が出る可能性がある抗がん剤治療を拒んだ。代わりに頼ったのは、都内にある「邪気を純金の棒で体をこすることにより取り払ってくれる」という民間療法だった。

 13年7月、人間ドックで小さな腫瘍が見つかった川島さんは、「納得できるドクター」と出会うまで、病院を探し回り、14年1月、開腹手術ではなく腹腔鏡手術でがんを摘出した。手術は12時間にわたった。

 手術を公表した昨年3月末のブログでは「不必要な抗がん剤治療を受ける、とか私は反対です」「素晴らしい民間療法との出会いもありました」と記している。

 川島さんは、川島さんが“墓友”である俳優・奥田瑛二らと昨年10月に出版した共著「私の死生観」では、13年に腫瘍が見つかった後、すぐに“民間療法との出会い”があったこと告白。「体にたまっている邪気を純金の棒で体をこすることにより払ってくれるんです。『ごしんじょう療法』と呼ばれるものです。(中略)その治療をしてもらうと、本当に気力が充実するんです。(中略)術後も順調に回復しました。それも『ごしんじょう』のおかげとお思っています。いまも週に一、二度通っています」と記している。

 川島さんが通っていた治療院のHPでは「ごしんじょう療法では、痛み、アレルギー、がん、パーキンソン氏病、ALS、難病など、さまざまな病に効果をあらわせるのです」(※言文ママ)などとしている。

この川島さんの罹患したのはそもそも治療の難しい胆管癌であったと言うことで、それも当初から相当に進行し余命1年と宣告されていたとも聞きますから、いずれにせよ完治は見込みがたかったのだとすれば個人の選択の自由もあることですし、何に頼ろうが構わないじゃないかと言う考え方もある一方で、やはり話を聞く限りではかなり眉唾物の怪しげなものに聞こえるのでしょう、様々な否定的意見も出ているようです。
それでも7月の時点ですでに進行した胆管癌が見つかり、翌年1月に腹腔鏡手術を受けたと言う経緯もいささか通常とは異なったものであるように感じられるのですが、本人の記すところによればあちらこちらの医師を巡って歩いていたようで、有り体に言えば自分の考える通りの治療をしてくれる医者が見つかるまでいわゆる「癌難民」化していたと言うことでしょうか。
その結果最後にたどり着いたのがこの民間療法であったと言うことで、ご本人は「わけもわからずただ切られる」ことも「不必要な抗がん治療を受ける」こともなく終わったのですから満足されていたのかも知れませんが、例えばこれが見つかった段階ではまだまだ完治が見込めそうな病気であったと言う場合、本人の意志をどこまで尊重すべきか周囲にとってもなかなか判断が難しいものがありますよね。

医療の現場にやってくるのは年齢、社会的地位階層を問わず本当にありとあらゆる方々ですから、当然ながらその思想信条、求めているベストな医療像と言うものも様々であって、そうであるからこそ近年いわゆるインフォームドコンセントなるものの徹底が図られていると言うのも、要するに本人にとって何がいいのかは結局本人にしか判断出来ないと言うことの裏返しでもあるわけです。
ひと頃には宗教的信条から輸血等を拒否して亡くなると言う方々が社会問題化していましたけれども、ああしたケースも本人がそれでいいからと言う場合に関しては比較的対応しやすいのですが、やはり問題化するのは当の本人の意志として拒否していると言うわけではないのに、家族が自分達の信仰を理由として別人格であるはずの患者に特定価値観を強要しているような場合ですよね。
川島さんの場合もそもそも当初から何をやっても多少の時期や経過の違いはあれ結果は同じことだったかも知れませんが、あれやこれやと決断をつけかねているうちに病気が進行し治るものも治らなくなると言うケースもしばしば見聞するところですから、普段から自分の価値観をきちんと認識し家族ともよく意志疎通を行っておくなどして、いざその時には本人も家族も迷いなく後悔のない決断を下せるよう心の準備をしておきたいものです。

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コメント

こう言うことも全部公表しちゃう時代なんですね。
変に隠すほうがイメージ悪化するってことなんだろうけど。
病院側からみたらネガキャンにもなりかねないので。

投稿: ぽん太 | 2015年9月28日 (月) 08時11分

癌の生存率も着実に向上しているようですが、まだまだ不治の病ですよね。
しかたないだろうという年齢で発生したものではない癌は、確実に治せる日が来て欲しいものです。

投稿: | 2015年9月28日 (月) 10時52分

膵胆道領域はもう少し簡便に早期診断が可能なブレークスルーが欲しいところですが、当面胃や大腸に関してはきちんと定期のチェックを行っていくことが望ましいのだと思います。
ただそれに対応出来るだけのリソースが医療現場にあるのかどうかで、下手をすると早期発見をしたはいいが結局治療は先送りになって意味がなかったと言うことにもなりかねません。

投稿: 管理人nobu | 2015年9月28日 (月) 12時36分

こういうのホントにいるんだな

http://www.j-cast.com/2015/09/28246259.html?p=all

投稿: | 2015年9月29日 (火) 08時03分

がん検診のあり方に関する検討会 中間報告書 ~乳がん検診及び胃がん検診の検診項目等について~
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000098766.html

感想
玉虫色

投稿: | 2015年9月29日 (火) 21時36分

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