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2015年9月26日 (土)

暴走する高齢者を誰がどうコントロールする?

最近何でもないようなことから重大トラブルに発展するケースがたびたび報道されていますけれども、先日出ていたこういう記事をご存知でしょうか。

面接したのに合否連絡こない、61歳男「逆恨み」…カッターで会社員脅し逮捕(2015年9月18日産経新聞)

 アルバイトの採用面接を受けたスーパーの社員を脅したとして須磨署は17日、暴力行為法違反容疑で、神戸市須磨区高倉台の無職、森本清容疑者(61)を逮捕した。同署によると、容疑を否認しているという。

 逮捕容疑は16日午後5時半ごろ、神戸市須磨区高倉台の公園で、西宮市のスーパー社員の男性(27)に、カッターナイフを示し、「殺すぞ」などと脅したとしている。

 同署によると、森本容疑者は男性が勤めるスーパーのアルバイトの採用面接を受け、16日に結果が分かる予定だった。しかし、連絡がなかったため森本容疑者は立腹し、スーパー側に連絡。男性が説明のため森本容疑者のもとに訪れたという。

世間ではこの事件に対して「せめて期限の日が終わるまで待てなかったのか」と言った声も出ているようですが、ただ無職高齢者がわざわざスーパーのアルバイトの面接に出かけて行ったと言うことですから決して悠々自適の老後生活と言うわけでもなかったのだろうし、本人にとってはそれだけ重要な問題であったと言うことだったのかも知れませんよね。
ただそうであるからと言ってカッターナイフを取り出して脅迫すると言うのは尋常ではないことで、昨今のお祈りメールの山に慣れた若い世代であれば「何もそこまで」とかえって打たれ強さを発揮出来るのかも知れませんが、こうした年代ですと高度成長期からバブルまで基本的に人生上り調子で生きてきた方々も多いでしょうから、思うままに事が運ばないことには慣れていなかったのかも知れません。
一方でこの年代になりますと性格的にも頑固になってくる、場合によっては認知症の症状も入ってくると言うことで、昨今コンビニ等でも酒や煙草を買うのに年齢確認でタッチパネルに触らせるようになってきていますが、ああした行為に対して「見れば判るだろう」などとトラブルにしてしまうケースに高齢者が多いと言う話も聞きます。
基本的に草食系で他人と争ってまで我を通すと言うことが少なくなっている若い人々にはこうした高齢者層の振る舞いは時に異世界の怪物のように見えているのかも知れませんが、昨今では団塊世代高齢者に対して「団塊モンスター」などと言う言葉があるように、数も多くまだまだ元気な高齢者の引き起こすトラブルが社会問題化してきています。

怒鳴る、場を乱す…非常識行動起こす「団塊害」の3大症例(2015年9月17日女性自身)

 団塊の世代とは、主に第1次ベビーブームの’47年~’49年に生まれた世代で現在65~68歳。若かりしころは学生運動にあけくれ、その後は高度成長を担ってきた。この団塊世代の男性による迷惑行為が問題になっている。なぜか?精神科医の香山リカさんが分析する。
「退職すると1度は、今後への不安や現状への情けなさにさいなまれる人が大半です。そのモヤモヤや葛藤を周囲の人にぶつけてしまうのは、団塊世代に限らず定年世代に共通。また脳では加齢で衝動や感情を抑える監視役である前頭葉の機能が落ち、我慢がきかず、感情のコントロールが難しくなります
 この定年、加齢に共通する症状に、団塊世代の特徴が加算されたものが「団塊害」だ。
「団塊世代には、学生運動でデモに参加したのに、就職後は一転してモーレツ社員となり、反体制から体制側に手のひらを返した人が多い。定年後に『これでよかったのだろうか』と、自分への不満や怒りがわいている人がそのような問題を起こしているのでしょう。団塊世代でも出世や成功をしたり、自分の人生に満足している方たちは、そんなことはしません」(香山さん)
 これが「団塊害」の正体だ。特に被害が頻出しているのが、定年後の団塊世代が集う図書館。職員に女性が多いことも要因になり、問題になっているという。ほかにもマンションの理事会、ボランティア団体、NPOでも……。「団塊害」を引き起こす症例は大きく3つに分類される。これら『3大団塊 類型』の特徴と対策をみていこう。

●かまって団塊くん
【特徴】集会などで議題と関係のないことを話して周りを困らせたり、人の気を引くために苦情ばかり言ったりと、その場を乱す発言・行動をとる。
【対策】「無視や否定をするとしつこさを増します。『なるほど!ではその話は次に考えましょう』など、いったんは尊重する。1度は耳を傾けたという姿勢を示しましょう」

●激情団塊くん
【特徴】部下に対するように他人に指図する。怒号を飛ばす。被害妄想が強く、女性を軽んじる
【対策】「相手の怒りに対抗すると逆上します。相手を尊重する態度で『そう感じられたのですね』と引き取り、『以後気をつけます』。上級者は『どうすればよくなりますか?』と相手の知恵を借りましょう」

●セクハラ団塊くん
【特徴】女性に対するイメージが独善的。女性がセクハラ発言を喜ぶと思っている。中には性欲が思春期のままの単なるスケベジジイも。
【対策】「セクハラに相当する行為を適当にあしらうと増長します。まずは毅然と『不快に感じている』という明確な意思表示を。自分より若い女というだけで、大した意志を持っていないと思っている人もいます」
(略)

これも各方面で御高名な香山リカ氏のおっしゃることですからどこまで信用したものなのか微妙ではあるのですが、実際に世の中でこうした行為に出る方々と言うのは一定数いるものですし、特に年齢が高くなるほどこと女性に対する振る舞いにはいささか礼儀にかける傾向はあるかも知れませんね。
基本的に程度や方法論の差はあれこうした行為はどの年代でも見られるはずですが、ただ団塊世代に代表される前期高齢者と言えばとかく数が多いことに加え、まだまだ元気なのに仕事を辞めていることから暇を持て余していると言う特徴があって、とかく社会の各方面で出しゃばりがちであると言う気はします。
特に高齢者一般に対してはまだまだ無条件に社会的敬意が払われることに加えて、つい最近まで職場で上司風を吹かせていたような方々がいきなり肩書き無しで無力な一個人として社会に放り出されると、不安感や喪失感の裏返しか何事であれ存在感を主張したがると言う意見もあって、まあ人間ちゃんとしつけてくれる人がいなくなると増長してしまいがちなものではあるのでしょうね。

社会的に特定階層が世代間均衡を乱すほど多くいて、しかも暇を持て余し様々なところに出しゃばって来ると言うのは言うところの「ご意見番」が世にあふれているようなものですが、ああしたものは社会の中でごく少数だけ存在しているから珍重されるのであって、例えば新聞投書欄を特定年代の書き込みが埋め尽くして世論を代表しているかのように扱われると言うのでは真っ当な社会には思えませんよね。
この点で近年時々話題になる「近ごろの若い者はなっとらん」「いや年寄りの方がよほどひどい」と言った世代間論争の類も一方的なバッシングに耐えかねた若者世代の反撃と取ることが出来そうですが、社会的地位も低く金も暇も権力も持っていない若年者から見ると、しばしばそれら全てを兼ね備え社会を牛耳っている(ように見える)高齢世代が誰からも掣肘されることなく好き放題しているのはおもしろいことではなかろうとは思います。
政治の世界においてもとかく票数も多く投票率も高い高齢者の意見ばかりが尊重されているだとか、そもそも政治家自身が高齢者ばかりで自分達の既得権益を守りたいだけだろうと言う批判的意見がありますけれども、マスコミの暴走に対してネットの発達によって市民がようやく対抗手段を得たように、増え続ける高齢者の暴走に対して社会がどうコントロールしていくのかと言う方法論を見いだしていく必要があるのかも知れませんね。

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子供と同じく老人も行動を制限されるべきでは?

投稿: | 2015年9月26日 (土) 08時46分

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