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2015年8月29日 (土)

スポーツの世界で続出するマスコミの暴走

昨今はネット等の双方向メディアが当たり前になってしまって、かつてのようにマスコミの大本営発表だけが唯一絶対の正義であり真理であると言う時代は遠い過去のものになってしまいましたが、こういう時代になりますとテレビや新聞に出ていることよりもそのバックグラウンドの方が面白いと言うことなのでしょう、先日もこんなニュースが出ていました。

「ヤラセは当たり前!?」テレビ局の非常識ハチャメチャ制作現場の実態(2015年8月25日日刊大衆)

ヤラセに傲慢取材……今、テレビ制作のモラル低下が叫ばれている。被取材者が見たハチャメチャ制作現場の裏側を暴露する!
(略)
片足を失った女性がパラリンピックを目指す道程を描いた本『Colors』(ミリオン出版)の編集人・梁瀬敦氏も、フジ報道ディレクターから彼女への取材依頼を受けたという。しかし……、
「彼女の国体出場の密着取材では、初対面で超至近距離でカメラを向け、大会側から注意喚起の放送が入ったほど。さらに彼女が国体優勝をすると、"ぶっちゃけ、こんな大会で優勝したってパラリンピック出られるわけじゃないし"と言い放ち、ギャラが出ないため当初の取材条件だった本の宣伝もNGだと言い出したんです。なので、さすがに取材中止を告げると、突然、焦り始めて当初の約束を守ると
だが、その後もディレクターの仰天言動は続いた。「お母さんのことを"おっかあ"と呼んでくれと意味不明なヤラセを強要したり、"障害者の話って受けないんすよ"と突如放言したり。撮影後は何か月も音沙汰がなく、ようやく連絡があったのは放送日当日です」
梁瀬氏は、最後に会ったときに彼が言った言葉が忘れられないという。
「"彼女はテレビに出ているんだから俺にぶつかってきてくれないと困るんです。素を出してくれないと!"と。お前が言うなと(笑)」
今夏、フジの『27時間テレビ』が掲げたキャッチコピーの一部、「テレビのピンチ」は、自らが招いたものではないのだろうか……。

フジテレビと言えば数年前のニュージーランド大地震で片足を失うことになった少年にアナウンサーが「右足を切断すると言われたときのどんな気持ちだった?」だとか「もうスポーツができなくなったことについて、どんな気持ち?」等々のインタビューを行って炎上した事例が未だ記憶に新しいところなんですが、しかし一個人としてどうこうと言うのではなく社の方針としてこんな感じなのでしょうね。
もっとも今の時代こうした業界の内情は広く世間に知れ渡っていることですから、その上で敢えて取材を受けると言うのは彼らの描いたシナリオに乗ることを了承したも同じだ、後になって文句を言うのはおかしいと言う厳しい意見も少なからずあって、この辺りはある程度社会常識としてそういうものだとわきまえておくべき部分はありそうです。
ただ別にこちらから関わる意志も何もないのに関わらず、向こうから勝手に絡んできてトラブルを起こす方々と言うのはいるもので、先日終わった高校野球の夏の甲子園大会においても、舞台裏ではこんな騒動が発生していたと言います。

甲子園のメディア暴走に対する取材禁止の是非(2015年8月23日THE PAGE)

 優勝した東海大相模の小笠原、早実の清宮、関東第一のオコエというスターが最後まで勝ち残ったことで、100年目の夏の甲子園は大きく盛り上がったが、その裏で取材が過熱する余り、いくつかの問題が起きた。そのひとつが、TBSの取材禁止事件。混乱を避けるため取材禁止エリアとされていた甲子園球場の場外で、取材証を持たないクルーが、長蛇の列を作っていたファンに対してカメラを回していたため、大会本部役員が注意すると、「個人撮影です」と嘘の説明をしてさらに取材を続けたため、大会本部はTBSのすべての取材証を取り上げ、来年の大会の取材証も発行しない厳しい処置が決められた。

 一部では、「選手に直接の迷惑をかけたものでも、混乱を招いたものでもなかった取材に、そこまで厳しい処置を下す必要があるのか」「来年の取材は関係ないのではないか」という声もあったが、実は、今大会のメディアの暴走は、これだけではなかった。

 甲子園球場の廊下に置かれていた大会本部から報道陣への連絡用のホワイトボードには、取材違反に関する報告文書が、6、7枚、貼り出されていた。TBSの取材違反が表沙汰になったのもこの貼紙だが、中にはこんな事件もあった。

 長崎文化放送の社員が取材証を使って入場、しかも、アルプススタンドでビールを飲んでいたというもの。その人物は取材記者でなく社員だったが、満員でチケットが買えず入れなかったため、取材証を同社の記者から借りて入場、お客さんからの通報があったという。

 またRKB毎日放送のラジオレポーターも、宿舎からの移動期間の取材が禁止されているにもかかわらず、九州国際大付属のチームバスに乗り込んで取材したため、取材証を取り上げられた。

 大会本部は、選手の練習環境を守り、大会運営の混乱を避けるため、いくつかの取材ルールを決めている。取材証の貸与禁止はもちろん、チームの宿舎までの移動取材や、球場周辺取材の禁止も、その規定の一部。またアルプススタンドの応援団の交代時の取材禁止、試合後の選手へのインタビュー時の写真撮影も禁止されるなど、主に混乱、トラブルに発展してしまうことを避けるため取材上のルールが厳しく定められている。
(略)
 違反行為を行ったメディアの取材証の取り上げは、オリンピックなどの国際大会でも行われているが、取材証の取り上げ報告の文書を大会期間中、ずっと貼り出している行為についても「見せしめのようで気持ち悪い」という意見もあった。

 しかも、取材許可証は、基本的に東西の運動記者クラブ所属のメディアか、雑誌協会所属の出版社にしか出されておらず、その枚数も制限されている。インターネットメディアにも取材証を発行しないが、その大会本部の取材許可の選別理由もよくわからず、今なお、開かれていない高野連の権威主義的な匂いもプンプンする

 一番大事なのは、違反があった後の取材禁止処置ではなく、選手の試合に集中できる環境作りと、混乱やトラブルを事前に防ぐこと。例えば、取材規則についてのブリーフィングを事前に受けることを取材証発行の条件にするとか、取材証を顔写真付きの取材証に切り替え取材証の貸与をできないような工夫をすることも大会本部には必要ではないだろうか。

まあ権威主義、見せしめ云々と言いたいことがあるなら取材許可証を受ける前に主張すべきであって、ルールを了承して許可証を受け取った上で好き放題するのであればそれはルールに従ってペナルティを受けても仕方ないことだと思うのですが、興味深いのは高野連がどうこう、混乱やトラブルを事前に云々と難しいことを書いていますけれども、列記された違反事例はいずれも高尚な目的意識などカケラもない単なる非常識な行為である点です。
高野連の体質に問題があるなら別に取材を行いきちんとそれを問題化すればいい話であって、だから我々が非常識な迷惑行為をやっても大目に見るべきだと受け取られるような記事で自己弁護すると言うのはちょっと違うんじゃないかと言う気がしてならないのですけれども、マスコミ業界の中の人にとってはこれは不当な権力による弾圧であると認識されていると言うことなんでしょうかね?
こうした記事を書くときの恒例でコメントを誰が言ったのかボカすことが行われていて、発言内容を見る限り当事者のマスコミ関係者以外にあり得ないのがどうなのかですが、他方で先日賛否両論の意見が飛び交い大いに話題になったのがラグビーに絡んだセクシー解説動画問題ですけれども、まずはこちらの記事から一連の経緯を紹介してみましょう。

ラグビーセクシー解説動画掲載の日テレ、削除し謝罪(2015年8月23日スポーツ報知)

 ラグビーW杯イングランド大会(9月18日開幕)を独占中継する日本テレビの公式サイトが、水着女性によるルール解説の動画を投稿して批判を浴びた問題で、同局広報部は23日、「多くのラグビーファンにご迷惑をおかけし、大変申し訳ありませんでした」と謝罪した。動画の内容については「ラグビーのルールを分かりやすく解説するべく作成した動画だった」と説明。「『不快な表現』とのご指摘を多数いただいたため、ホームページから削除いたしました」とした。

 動画はタックル、モールなどラグビー用語を解説する内容だったが、女性の胸の部分などを強調する場面が多数あった。動画を見たというラグビー元日本代表の平尾剛さん(40)はツイッターで「ラグビーをばかにするにもほどがある」と批判していた。

 平尾さんは動画が削除されたことを受け、「難解なルールの説明を含めてラグビーの認知を高めるためにもっと努力していきます」とツイッターに投稿した。

元動画自体は削除されているのでこちらの写真からなりと雰囲気を知っていただければと思いますが、海外にも同趣旨な動画解説などはあってやはり不謹慎だと撤回騒動も起こっていますけれども、エロ云々は抜きにしてもルールを解説すると言うのであればやはりもう少し素人臭さを解消してちゃんとしたものにして欲しかったと言う気はするでしょうか。
ちなみにアメフトのスーパーボールのハーフタイムに下着姿の女性達がアメフトをやると言うランジェリーボウルと言う恒例のイベントがあって、こちらなどは日本のテレビでよくある「ポロリもあるよ」なお色気路線かと思ったら確かにあるにはあるにせよ、後にプロリーグ化されたと言うのもプレイそのものは失神KOも出るようなガチなものだと言うギャップが面白かったんだと思います。
そう考えると真面目一方では眠くなると言うライトな層を開拓する役割もマスコミに求められているのは確かなんですが、やはりその競技の持つ魅力の部分をきちんと判るようにしておくと言うのは最低限の礼儀と言うものだと思いますし、今回の解説動画を見て「おもしろそうだ、一度ラグビーと言うものを見てみようか」と何人の人間が思うだろうかと言う点から考え直してみる必要がありそうですよね。

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コメント

テレビなんてみないからどうでもいい

投稿: | 2015年8月29日 (土) 10時13分

 ○○野球も○リン○ックも国際宇宙○テー○ョンも国際○化○産も
すべてエンタメ臭愚のエサです。増す塵は短期収益を求めて彷徨ってますから、6年後は言ふも愚か半月先のことすら合理的に考えられません。 政府自体が(この件は文科省首班モトイ主犯)臭い紛々の政策を積み重ねてますからね、増す塵はこれ幸いと追従してるだけで。
 株式も原油も為替も短期収益を求めて右往左往するファンドの金に翻弄されてるわ。気分はもう戦争。ここまでつなげられない人は想像力不足。

投稿: | 2015年8月29日 (土) 12時26分

少しでも金になりそうなことは、何でもかんでもエンタメ化して換金。挙げ句が薄利多売で自滅パターン。先達はこれ。
http://lite-ra.com/2015/08/post-1433.html

本来の仕事のほうはどうかといえば 
http://lite-ra.com/2015/08/post-1432_2.html

投稿: | 2015年8月29日 (土) 15時01分

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